2024年1月 8日 (月)

死季の風 高校同窓会の出会い

 

 人生は生老病死である。2024年1月7日、6年ぶりに開催された高校の同窓会に出て、つくづくそれを感じた。55年前に400名が母校を卒業した。今日の同窓会で43名の物故者があることが発表された。73歳の今、約1割の仲間が亡くなっている。その数の多さに驚いた。

 一昨年、F君から年賀状を頂いて、連絡を取ろうとしたが、電話が全く通じなかった。今日の物故者の掲示で、彼が亡くなっていたことに愕然とした。8年ほど前に、彼と再会して楽しく歓談した。今度は訃報である。改めて自分が生かされていることに感謝である。70を過ぎたら、何時死んでもおかしくない。古希とは、古く希なる存在なのだ。私も5年間にがんを患い、一時は死を覚悟した身である。

 いつ死んでもおかしく無い自分である。精一杯生きていくために、世の中に役立つ身でありたいと思う。単に生き永らえたくはない。此の世で役立たなくなったら、お迎えが来ると覚悟している。

P1110996s1

  同級生の物故者を掲示

.

 久志能幾研究所通信   春風秋雨

P10609341s

.

 多くの動物は、生殖が終わると、そのまま死んでしまう。サケは、産卵が終わるとそのまま死である。カマキリは、生殖が終わると、雄は雌に頭から喰われてしまう。それが子供の栄養となる。雄は従容として雌に喰われる。それを思えば、人間は幸せだ。せめて社会に役立つような老いの生活をしたい。

 

同窓会で発見した多様性

 断捨離をすすめている仲間とお話しをした。その人は正規の職は退いたが、第二の職場でまだ現役である。現在、実家の整理中で、親や自分の写真等を全てシュレダーにかけて処分をしたという。思い出の品も全て捨てたという。親の写真の友人が写っていれば、それもその友人の個人情報なので、処分したという。位牌や遺骨もお寺に納め、墓じまいもしたという。断捨離をするか、しないかの、どちらが正しいというわけではない。

 そういう生き方もあるかと感心した。それは私と真逆であった。私はアルバム類を全て残している。お墓も新たに建立した

 お釈迦様はあの世が有るともないともおっしゃらず、ただ精進せよとだけ言い残され、旅立たれた。現世や来世をどう解釈するかは自分次第である。ただ精進さえすればよいのだ。お釈迦様は生前、ご自身の教えを強要はされなかったし、異教徒と戦われなかった。釈迦国に攻め入ってきた敵国にさえも、無抵抗であった。そして釈迦国は亡んだ。

 仏教は他の宗教に比べて寛容である。他の宗教では、その存在さえ許さない宗派がある。それが日本で他の宗教が普及しなかった理油であろう。

 人さまざまな価値観があるので、「皆違ってみんな良い」。これは金子みすゞの詩の一節である。これは仏教思想が入っている。他人の価値観を大事にするのは、お釈迦様の思想である。

 同窓会で多くも学びがあった。私はこれからの多くの想い出を作り、記録に残していきたい。全ての出会いに感謝である。

 

老いの季節に春の風

 今回の同窓会で一番の収穫は、テニスに誘われこと。70代の仲間の会である。最近の体力の衰えを痛感しているので、その回復の為テニスを再開しようと決意した。その前に体力復活の準備運動が必要ではある。遅くとも春までには参加しようと思う。これもご縁である。

.

2024-01-07  久志能幾研究所通信 2798号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2024年1月 6日 (土)

看取り士、JAL516便炎上事故を俯瞰する 

 

 1月2日に羽田空港で起きたJAL516便炎上事故を見て自身の死を考えた。自分の臨終の場で、体が燃えている。体の細胞が悲鳴を上げている。その時、冷静に自分の死と向き合えるか。臓器の多くは死につつある。耳だけが少し機能している。医師が延命処置で、水分やカンフル剤を体に入れるが、体が拒否反応をするので、その水分や薬が体をますます苦しめる。

 死なない人はいない。何時かは来る死のときである。その時、冷静に対処できるか。今回のJAL516便事故で、その事態を想定した。どんな飛行機も飛び立てば、何時かは着陸(死)せねばならぬ。人は生れれば、必ず死ぬ運命だ。その時が平穏な着陸(穏やか死)か、突然の悲惨な着陸(悲惨死)かは、誰にも分らない。

 

 JAL123便は、1985年8月12日、機体後部の圧力隔壁が破損して、操縦不能に陥り迷走飛行の末、18時56分ごろ群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落した。長時間、死の恐怖に接して、最後は悲惨な死であった。世の中には、そういう死に際もある。今回は不幸中の幸いであった。

 

 「大丈夫だよ」と看取り士(CA)が優しく声をかける。「荷物は持ってはいけません」、死の時は何もあの世に持って行けないのだ。そのCA(看取り士)に身を任せて、脱出シューターに身を投げる。心配することもなく、安全に地上(極楽)に降りられた。

 

「何事にも先達はあらまほしきもの」

    出典:「徒然草(五十二段:仁和寺にある法師)」

 飛行機事故の際、自分ならどうしただろうと考えさせられた。突然の死もあることにも準備が必要である。自分の死は一大プロジェクトである。初めてのプロジェクトである。先達を信じて、十分に準備をしよう。人生の最初で最後である着陸は、美しくありたい。

 今回の航空機事故は、自分が看取り士の立場で考えさせられた事件であった。

 看取り士というご縁に出会えて感謝である。

 

 

Photo

 着陸は美しくありたい

2024-01-06  久志能幾研究所通信 2797号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2024年1月 4日 (木)

太陽光発電は危険  巨大地震で感電死を誘発

 

 南海トラフ巨大地震のような大規模地震が起きた際、太陽光発電装置は凶器となる。太陽光発電の設置は止めたほうがよい。

 もし自宅に太陽光発電装置を付けてしまっていたら、次の設備更新時に撤去が望ましい。太陽光パネルの寿命はおおよそ20年と言われている。また電気変換装置の中のインバーターは平均的に10年程度での交換が必要で、その費用は数十万円程度かかる。

 家を建てるとは、一生で一度の大事業である。危機管理として、万全の態勢で家を建てたい。地震大国の日本では、太陽光発電は危険すぎる。ハウスメーカーの口車に乗せられて、安易に太陽光発電を設置してはならない。相手は儲かれば良いので、当方の安全は知ったことではない。売る方は、太陽光発電のデメリットを口が裂けても言わない。

 地震対策として、屋根に重たいパネルを設置するとは、地震対策が逆効果となる。自宅では、耐震性向上のため、瓦の下の重たい土を取り除き、サン葺き瓦にした。それなのに、そこに重たい太陽光パネルを設置など、論外である。宇宙根源の理に反している。

 

人殺し

 今回の能登半島大地震で、太陽光発電の危険性が露見した。家が倒壊しても太陽が出ている間は、太陽光発電装置は、発電を継続するので、消防活動ができない。消化のため火元に近づくと消防士が感電死する恐れがあり、いくら家が燃えても消防士は消火活動をしてれない。太陽光発電の家は周りに迷惑をかける。自分の家の太陽光発電が原因で、人(消防士)を殺したくはないだろう。

 

中国が太陽光パネルを安価に生産できるわけ

 なおかつ、太陽光発電は、媚中派国会議員の利権となっている。中国共産党の最終目的は天皇陛下の処刑である。その中国共産党に利することは、国賊である。太陽光発電のパネルの58%は中国製である(1918年)。太陽光発電のパネル生産には、多量の有害物質が出るので、先進国ではその公害処理のため採算が合わず、多くの先進国が生産から撤退している。その生産を中国製が独占している。中国では有毒の公害物が垂れ流し放題である。

 パネルの寿命が来たとき、そのパネル廃棄に多大の金がかかる。売電で儲けた金が吹っ飛ぶ。太陽光発電のパネルには、イタイイタイ病の原因となったカドニウム等が含まれていて、その処理費が膨大となる。

 

売国奴

 東京都の百合子知事は、来年2025年4月から実施する戸建住宅等の新築物件に太陽光パネル搭載を義務付ける制度についての方針を表明した。小池知事は新築の家の太陽光パネル搭載の義務化をするという。狂っているとしか思えない。学歴詐称等の悪いうわさが絶えない小池知事である。悪い噂の元には火元があると考えるのが常識である。彼女は、その弁明を避けている。

 

アスクル火災

 2017年2月に、事務用品などの通信販売を手がけるアスクルの大規模な物流倉庫で火災が発生した。その火災があった際、12日間、燃え続けて、消化活動が出来なかった。

 同日14時44分には、はしごによる放水隊に対して、屋上の太陽光パネルに放水している間は、「棒状注水」を禁止した。棒状注水とは、水を霧状ではなく、棒状にして噴射する方法を指す。

 日中は、太陽光パネルは発電を続けている。稼働中の電気設備に対する消火では、棒状に注水すると感電の恐れが高まる。ドイツではこれによって消防士が死亡した例があり、こうした危険を避けるための対策だった。

 屋上に設置された接続箱と集電箱のスイッチを使って、直流の回路を遮断できたのは、出火翌日の2月17日の15時45分であった。電気主任技術者と消防士3人が遮断した。太陽光発電は、電気を止めるだけでも大変なのだ。

 

埼玉県三芳町のアスクル倉庫火災、太陽光は翌日までに遮断(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

2024-01-04  久志能幾研究所通信 2796号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月 3日 (水)

龍神の警告 羽田空港 JAL516 衝突事故

 

 ヒューマンエラーと推定される原因で、2024年1月2日、羽田空港で悲惨な事故が起きた。着陸してきたJAL516便と離陸待機中の海上保安庁機が衝突した。この航空機事故を技術者、テクニカルライターとして問題提起と再発防止策を提案する。

 

 滑走路上に飛行機がいれば、それを検知してその信号を離着陸する飛行機に送るシステムであれば、今回の事故は防げたのではないか。原則は、滑走路上には飛行機は1機しか存在してはならない。鉄道でも単線区間には、列車が1本だけしか存在してはならない、である。それを検知・警告するシステム構築は、そんなに難しい技術ではない。こういう場合、乗客にはなすすべがない。政府がそういうシステムを作るしかない。羽田国際空港は国交省が管轄している。そのシステム構築は、国交省が指導すべきだ。

 

 人は必ずミスをする。その前提で、防止策、行動規範を決めておくべきだ。それでも事故は起きるので、機械的な防止策が必要だ。

 車の運転でも同じことが言える。だから私は右折や左折持、停止時等の折は、必ず呼称運転をしている。機械で防げることには、カネを使って装置を入れている。

 事故に出会うのは盲亀浮木と同じである。100年に一度しか海の上に顔を出さない盲目の亀が、浮いていた木の穴に首を突っ込んだ。そういう状況である。それも日本で一番忙しい羽田空港から、年始の一番忙しい時期に、北陸地震への支援機を飛ばす。政府の対応はおかしい。それに対して民間航空乗務員と日本人乗客は冷静に対処して、379人が無事に脱出できた。それが政府が狂っていて、国民は正常だとの象徴のように感じた。

 人間様がいくら注意をしても、限界があるので、システムとして防げ、が今回の神仏からの啓示である。昨年末までの数多くの政府の不祥事に対する龍神の戒めのように感じる。それが易経でいう卦の印ではないか。ルールがあってもそれを無視して金にまみれた政治をしてきた自民党への鉄槌と思う。

 久志能幾研究所通信  祖母の50回忌、盲亀浮木の如し

.

 現在は、管制官が滑走路上に飛行機がいないかを確認して、離着陸の許可を出している。JALのパイロットも正副のパイロットがそれを復唱して確認している。海上保安庁機のパイロットも正副のパイロットがいて、それを復唱して確認しているはずだ。地上でも複数の管制官がチェックして実施しているが、人間が絡むと今回のように、必ずヒューマンエラーが発生する。過去にも世界では飛行場内での事故は数多くある。

 

史上最悪の航空機事故

 史上死者数が最大の航空機事故は1977年に大西洋のカナリー諸島で発生したテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故である。KLMオランダ航空KLM4805便 のボーイング747とパンアメリカン航空PAA1736便のボーイング747が滑走路上で正面衝突した事故で、583名が死亡した。

その主原因は、管制官とパイロットのコミュニケーション上の問題であった。今回の羽田空港の事故もそのコミュニケーション上のトラブルがあった可能性がある。だからこそ、機械的にそれを防ぐシステムが必要だ。

 

 このテネリフェ空港事故の主原因は、管制官とパイロット間のテクニカルコミュニケーション上の問題である。離陸を待機していたKLM4805便は、”at”という曖昧な言葉を使ったため、誤解を生じて衝突事故になった。

 KLM4805便は、“We are at take off”と位置情報を曖昧な表現をしたため、誤解が起きたと推定される。“We are standing by at the takeoff starting point.” と正確に管制官に伝えれば、誤解は起きなかった。

 “at”とはある狭い一点での場所の定義をする場合に使う前置詞である。それを“at take off”という行為で使ったので、誤解が生じた。たかが “at” 、されど “at” である。テクニカルライティング学習では、前置詞の使い方を厳しく指導される。

 Wikipedia「テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故」では、その点にまでは踏み込んで記載されていない。

.

衝突事故までの経過

(Wikipedia「テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故」より)

 

 KLM4805便の機長はブレーキを解除し離陸滑走を始めようとしたが、副操縦士が、管制承認が出ていないことを指摘した。

 17時6分6秒、KLM4805便の副操縦士は管制官に管制承認の確認を行う。

 17時6分18秒、管制官はKLM4805便の飛行計画を承認した。これはあくまで「離陸の準備」であり、「離陸してよい」という承認ではないが、管制官は承認の際に「離陸」という言葉を用いたためKLM4805便側はこれを「離陸してよい」という許可として受け取ったとみられる。

 

 17時6分23秒、KLM4805便の副操縦士はオランダ訛りの英語で、“We are at take off”(これから離陸する)または“We are taking off”(離陸している)とどちらとも聞こえる回答をした。

 管制塔は聞き取れないメッセージに混乱し、KLM4805便に「OK、(約2秒無言)離陸を待機せよ、あとで呼ぶ(OK, … Stand by for take off. I will call you)」とその場で待機するよう伝えた。この「OK」とそれに続く2秒間の無言状態が後に問題とされる。

 

 PAA1736便はこの両者のやりとりを聞いて即座に不安を感じ“No, we are still taxiing down the runway”(だめだ、こちらはまだ滑走路上をタキシング中だ)と警告した。

 しかしこのPAA1736便の無線送信は上記2秒間の無言状態の直後に行なわれたため、KLM4805便のコックピットボイスレコーダーでは「OK」の一言だけが聞き取れ、その後はヘテロダイン現象による混信を示すスキール音しか記録されていない。2秒間の無言状態により管制官の送信は終わったと判断してPAA1736便は送信を行ったものの、管制官はまだ送信ボタンを押したままだったので混信が生じ、管制官とPAA1736便の両者はこの混信に気付かなかった。

 

 17時6分26秒、管制官は改めてPAA1736便に対し“Report the runway clear”(滑走路を空けたら報告せよ)と伝え、PAA1736便も“OK, we'll report when we're clear”(OK、滑走路を空けたら報告する)と回答した。このやりとりはKLM4805便にも明瞭に聞こえており、これを聴いたKLM4805便の機関士はパンナム機が滑走路にいるのではないかと懸念を示した[10]。事故後に回収されたKLM4805便のCVRには以下の会話の録音が残っている(オランダ語)。

 

 KLM機関士:「Is hij er niet af dan?(まだ滑走路上にいるのでは?)」

 KLM機長:「Wat zeg je?(何だって?)」

 KLM機関士:「Is hij er niet af, die Pan-American?(まだパンナム機が滑走路上にいるのでは?)」

 KLM機長/KLM副操縦士:(強い調子で)「Jawel!(大丈夫さ!)」

 機長は機関士の上司でありKLMで最も経験と権威があるパイロットだったためか、機関士は重ねて口を挟むのをためらった様子だった[11]。

 

 この一連の状況下で、

 

 PAA1736便『警告がKLM4805便と管制官の双方に届いた』

 KLM4805便『管制官に離陸を承認された』

 管制官『KLM4805便は離陸位置で待機している』

 とそれぞれが安全な状況であると確信しており、さらに霧のためPAA1736便、KLM4805便、管制官からはお互いが見えていなかった。

 そしてKLM4805便はスロットルを離陸推力へ開いた……….

 

2024-01-03  久志能幾研究所通信 2795号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月 2日 (火)

南海トラフ巨大地震対策 感電ブレーカー

 

 元旦に能登半島でマグニチュード7の大地震が発生した。同時に能登半島の各都市で、大火災が発生した。被災に会われた方々にお見舞い申し上げます。

 改めて日頃の地震対策、防災対策が必要だと再確認した。

 本記事は、危機管理として感電ブレーカーの情報として記載する。感電ブレーカーの設置をお勧めする。

 

 当家では10年前のリフォーム工事をしたおり、電源ブレーカーを感電ブレーカーに入れ替えた。費用は約20万円。100アンペア用の大容量なので値段が張った。一般家庭の60アンペア用なら工事費を含めて10万円ほどである。

Dsc02209s

 自宅に設置した感電ブレーカ

.

 命はお金では買えないが、そのリスクを減らすことは、少ないお金で対処できる。それが危機管理の根本である。危機管理として、南海トラフ巨大地震対策は、小さな取り組みの積み重ねが必要である。

 自分の城は自分で守れ。

 南海トラフ巨大地震の発生時期は、統計的に2035年±5年と推定される。

論文発見「南海トラフ巨大地震、発生時期予測」

大垣市の被害予想、2035年南海トラフ巨大地震

 

感震ブレーカー

 感震ブレーカーとは、設定値以上の地震の揺れを感知して自動的に電気の供給を遮断し電気出火を防ぐ器具である。各家庭に設置することで出火を防止し、他の住宅等への延焼を防ぎ、被害を大きく軽減できる。

 地震感知後、3分以内に停電が発生した場合は、復電直後に主幹漏電ブレーカーを自動遮断する。

 電気器具が倒れていないか等の安全を確認してから通電することにより、通電火災を防ぐことができる。

 阪神淡路大震災の時は、感電ブレーカーが普及していないため、火災が広がったと推定されている。倒れた家具に挟まれて、自宅から火が出ても逃げ出せず焼け死ぬは残酷すぎる。それを防ぐのが感電ブレーカーだ。

 

 内閣府世論調査(防災に関する世論調査:平成 25 年 12 月)によれば、感震ブレーカーを設置していると回答した者は 6.6%とされている。

 その理由として、感震ブレーカーの存在が知られておらず、その必要性が理解されていないようだ。

(産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会『電気設備自然災害等対策ワーキンググループ 中間報告書』:平成 26 年 6 月)。

 

2024-01-02  久志能幾研究所通信 2794号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月 1日 (月)

謹賀新年 虎視昇龍 in Sagan

 

 明けましておめでとうございます。

 世の中を虎の眼で俯瞰し、龍が天に昇る勢いにあやかる。

 今年は、「虎視昇龍」を標語に精進します。

 .

Dsc021101s

  昇龍  樋口ナオミ 画

.

 今年でガン手術後、やっと5年が経った。手術後に担当医より5年後生存率51.6%と宣告された。それから抗がん剤治療の薬物医師とけんか別れをして、真のがん再発防止策を模索して、東奔西走してきた。

 病状を虎の眼で視て、その真因を探し求め、やっと少し体力も回復し、天に昇る準備も出来てきた(昇龍?昇天?)。戒名も授かり、墓誌の刻印もし、看取り士の資格も取った。今はその前の平穏な日々を過している。

 樋口ナオミさんの画かれた「昇龍」を書斎に飾り、それを眺めて英気を養っている。

 

Dsc02202s

学び

 今回、がんになって学んだことは、病気を治すには、「病(やまい)」を西洋医学で取り除き、やまいの「気」を東洋医学で治す必要があることだ。一般の人は「病」(病巣)を手術で取り除くだけで、がんになった真因を取り除かないから、またがんが再発する。

 そのためにやまいの「気」を治さねばならぬ。がんと喧嘩腰で闘っては、治る病気も治らない。「がんと闘う」とは間違った考えだ。がんが自分の生き方の間違いを教えてくれた。その間違いを正すのが正しい対処のしかたである。

 また病気を治そうという「気」を持たねば、病気も治らない。死亡率50%の医師の宣告を信じて、医師まかせでは、本当に死んでしまう。それは洗脳だ。医師だってがんがわからない。自分でがんを治す「気」を持つ、死んでたまるかという「気」を持つことだ。

 

 ガンになった真の原因を探し、宇宙根源の理にならい、がんと共生するのが、ホリスティック医学である。私はがんになり多くの学びを得た。それで生活習慣、食事習慣、自然観、人生観を見直すことが出来た。がんになり、多くの出会いがあった。

 人生は出会いの集積であり、縁起である。病気と言う縁にあった。それを毛嫌いするのも、その原因を探求するのも、ご縁との接し方次第である。私はがんに出会い、人生観をかえることが出来た。がんに感謝である。

 

 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

Img_63871s

.

2024-01-01  久志能幾研究所通信 2793号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2023年12月31日 (日)

ノーパン性活、そば屋の年越し蕎麦を食べず

 

 私は蕎麦が好きで、時折、大垣の老舗の蕎麦屋に通っていた。しかし時折、お腹具合が悪くなることがあった。たまにパンを食べると、結構な頻度でお腹の調子が悪くなる。これは私に小麦のグルテンアレルギーがあると判定して、パンは避けるようにした。ノーパン生活である。 

 行きつけの蕎麦屋で聞くと、使っている蕎麦は二八蕎麦とのことで、8割の蕎麦で、2割の小麦が入っていることが判明した。近くのそば屋には、十割蕎麦を出してくれるお店がない。

 スーパーで売られている出来合いの蕎麦は、往々にそば粉より小麦の量が多い品が売られている。成分表で、最初に小麦と記載されていれば、成分の主成分が小麦である。そば粉より小麦粉の方が安いからだ。

 外食でのそば屋や駅のそば屋は、殆どがそば粉が2,3割しか入っていないそばが殆どである。3割でもそば粉が入っていれば、蕎麦として通用する。 

 全国製麺協同組合連合会では、そば粉30%以上、小麦粉70%以下の割合で混合した原料を用いたものを日本そばと呼んでいる。

 それ以来、私はネットで十割蕎麦を買い、それを食べるようになった。だから年越しそばは、店舗ではなく、自宅で十割蕎麦を茹でて食べている。

 なによりも幸福は健康からである。

 

 

「あられもないノーパン性活」で快適 - 久志能幾研究所通信

 

仮死パンは食べない、ノーパン生活 - 久志能幾研究所通信

.

Dsc02206s

P10409731s


.

2023-12-31  久志能幾研究所通信 2792号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2023年12月30日 (土)

虎視昇龍 継続という名の神通力  in Sagan

 

 龍は架空の動物である。青春が実際の年齢を表すのではなく、心の状態を言うのと同じように(『青春という詩』)、龍も己の心の状態を表した現象である。

 

70年、昇龍の如し

 EV化は、ガソリン車ではトヨタに勝てない欧州勢や中国が仕組んだトヨタ潰しの陰謀である。EVは少しも省エネでもないし、脱炭素化でもない。世界の全車がEV化すれば、地球規模でエネルギーが足りなくなり、現代科学技術社会が崩壊する。そもそも全ガソリン車を電気自動車に置き換えようとしても、その電池を作る素材の絶対量が地球上には存在しない。 

 トヨタはEV化が遅れていると非難されていたが、トヨタはそんな批判を聞き流して、虎の眼で世間の愚かさを睨みながら、黙々と次世代の車の開発を進めていた。トヨタは全方位戦略で、ハイブリッド、プラグイン、水素、電気、等と開発を進めてきた。それの努力が実り、自動車メーカ間では、トヨタは昇龍のような状態となった。それはトヨタマンが創業者の社是の精神を守り、愚直に開発を継続した結果である。

 

 10年、偉大なり。

 20年、畏るべし。

 30年、歴史になり。

 50年、神の如し。(中国の格言)

 70年、昇龍の如し

 

Photo.

Dsc021101s

  昇龍  樋口ナオミ 画

  

.

豊田綱領

一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし

一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

一、華美を戒め、質実剛健たるべし

一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

.

 「豊田綱領」とは、豊田佐吉の考え方を、豊田利三郎、豊田喜一郎が中心となって整理し、成文化したもの。佐吉の5回目の命日にあたる1935年(昭和10年)10月30日に発表された。

 トヨタグループ各社に受け継がれ、全従業員の行動指針としての役割を果たしている。(トヨタ自動車のHPより)

 

 トヨタはド田舎の名古屋の辺地の車メーカとして、長年、軽視されていた。トヨタは黙々と技術開発に勤しみ、会社創業90年で、世界の頂点に達した。トヨタは3年連続で、世界一の生産台数である。70年前の倒産寸前の状態から見れば、トヨタは昇龍の如くの発展である。

 

トヨタの再生

 トヨタ自動車は、ドッジ不況に苦しみ、労使紛争で1950年(昭和25年)、倒産寸前まで行った。社長の豊田喜一郎が退陣して、再興に向けて豊田自動織機の社長、石田退三が陣頭指揮をとることになった。石田退三は豊田自動織機の社長のまま、すぐに社内を飛び回り徹底的なコストカットを断行した。

 鉛筆は持てなくなるまで捨てずに使い、紙は裏紙まで使う。とにかくお金を1円でも無駄にしない働き方を自らも実践した。絞った雑巾をさらに絞る、とまで揶揄された徹底ぶりである。そんな石田退三を規範として、多くの社員が無駄を極限までそぎ落とし難局を乗り切ろうとした。そんなトヨタに朝鮮動乱の特需が舞い込み、倒産寸前のトヨタ自工を救った。

 会社存亡の危機が去ったトヨタは、その後、愚直にその創業の精神を継続して、70年かけてトヨタ自動車を世界一の自動車会社にした。つまり昇龍した。

 その根底には、質実剛健、神仏を敬い、感謝、報恩の精神があり、全社一丸となって邁進したことだ。

 50年前、私が就職活動をした当時は、「技術の日産、販売のトヨタ」と呼ばれていた。今は、日産は見る影もない。当時の百獣の王は没落して、ゴーンというドラゴンにかじり尽くされた。

 

烏合の衆からの非難

 一時は、日本政府でさえ、地球温暖化の虚言を信じて、トヨタはEV化が遅れていると非難していた。拝金主義に染まった日経新聞では、それを報じる嵐であった。それは日本を貶める売国奴の所業である。それが株価にも表れていた。

 テスラの2022年度の生産量は136万9611台、それに対してトヨタは1072万9298台である。生産規模で10倍の差があるのに、極小メーカのテスラの時価総額がトヨタより大きくなるのが異常である。

 市場は狂っていた。そしてEV化の嘘をバレて、テスラ株の暴落である。そんなことは常識で考えればわかる話だ。その陰でテスラ株を売り抜けて大儲けしたドラゴン(悪の権化)がいる。欲にかられた愚かな民が、地球温暖化の陰謀論者に騙されてテラス株を買わされた。完全なる偏向報道、偏向非難で、世界はドラゴン(悪の象徴)に洗脳された状態である。

 

出来の悪い息子

 最近、トヨタに絡む不祥事が起きている。ダイハツ、デンソー、日野自動車等の事件である。人間の人生も会社人生も同じで、90年も会社業をやっていると、息子の独立、養子縁組等の会社再編成が起きる。

 不祥事の原因は、その息子たちが、親のトヨタの愚直さについていけなかっただけのことだ。

 ダイハツは大阪の名門としてのプライドが高い。その割に実力が無く、トヨタが要求する開発スピードについていけず、不正で国の審査を胡麻化しただけの事件である。それは私が部品メーカの開発部隊として、顧客のダイハツと打ち合わせの場で感じた印象である。ダイハツはトヨタの門に下ったのに、ダイハツの技術陣は、妙にプライドが高く、親会社のトヨタを見下していた。

 デンソーと言う息子は超優秀で、出来は非常に良かった。しかしそのプライドの高さと独立性の意地で、トヨタが辟易していた。当時の技術の天皇と言われたトヨタの役員がデンソーには行けず、アイシンに天下った事件があったほどだ。

 

 ライバルの海外メーカは、トヨタの技術に追いつけず、フォルクスワーゲンに至っては、排ガス検査で不正をしていた。それが露見して、その穴埋めで、EV化に走ったという顛末である。それで更に地獄への道に入っていった。

 技術に劣るルノーは、内部紛争に明け暮れている日産に目を付け、ゴーンを送り込んできた。フランス人は狡猾である。フランスは今でもアフリカ諸国を植民地扱いして搾取している。

 アメリカの三大自動車メーカも今は見る影もない。トヨタの先生であったGМは倒産し、政府の金でやっと息を吹き返した。フォード、クライスラーも影が薄い。

昇龍した龍は孤高孤独なのだ。

 

「虎視昇龍」は竜驤虎視を元に創作した熟語である。

竜驤虎視(りゅうじょうこし):意味:威勢が強く、世間を睨みつける。龍が天に昇るように勢いがあり、虎のように世間を睨みつける様を表す。

 

Dsc02205s

  干支の虎  松本明慶工房作

.

2023-12-30  久志能幾研究所通信 2791号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2023年12月29日 (金)

空気読んで子を殺し 空気読めず殺される とかくこの世は住みにくい

 

空気は読まない

 先日、あるサロンで談笑をしていた時、そのオーナが子供に100%生ジュースを出した。私はジュースが健康に良くないと思い、注意をしたら、「貴方は空気の読めない方」と叱られてしまった。

 そんな空気など知ったことか!である。私は子供の将来の命を慮って助言をしただけなのに……..。100 %生ジュースを常飲すれば、その子は将来、糖尿病やガン等の病気になって早死にしてまう。

 でも黙っていないと「KY」と呼ばれてしまう 😿 

 喋っても地獄、喋らなくとも地獄、とかくこの世は住みにくい。

 

悪魔の洗脳、100%生ジュースが我が子を殺す

 

空気を読む

 宮仕えの場合、上司が「カラスは白」だと言ったら、「カラスは黒ですよ」ですと言い返したら、サラリーマン生活はそれで終りとなる。

 1978年、私は技術部から研究開発部門に異動となった。その後、強烈な個性を持つ上司が次長としてが異動して来た。私はどうもその人に気に入られ、今回の異動となったようだ。

 そんなある日、その次長が我が仕事部屋にやってきて、隣の課の若い社員の髪の毛を見て注意をした。彼は少しパーマをかけていた。そこで次長と若い社員とで少し言い合いとなった。その時、その次長は私に意見を求めてきて、「君はどう思うか?」と。私は「今の時代、そういう風潮も少しくらいよいのでは」と答えた。

 その次長は私の直属の上司であるU課長に「君はどういう教育を部下(私)にしているかのか」と叱る騒動になった。私が空気を読まずに答えての騒動である。

 その若い社員は、翌日、自分から丸坊主にしてきた。その1か月後、彼は会社を辞めた。当時の空気は恐ろしい。

 当時は、会社内の空気を読まないと、会社を辞める羽目になる。当時のトヨタグループ内では、良い子は全員、金太郎飴である。金太郎飴はどこを切っても、金太郎が出てくる。トヨタマンは金太郎飴と揶揄される謂れである。それは当時のサラリーマンは皆同じであった。初心な私はそれ以来、宮仕えの世界で空気を読むのに必死になった。私はその後、会社では外見上は「良い子」で過ごした(笑)。おかげで何処かに飛ばされることなく、無事にサラリーマン生活を過ごせた。

 その次長は、その後、破竹の勢いで出世していった。その後、彼は世間の空気を読まず、会社の女性に手を出し、役員の座を追われた。

 以上は50年前のエピソードで、「空気」に関する私の黒歴史である。それは私の強烈な記憶遺産である。今、私は定年後で無職なので、安心して黒を黒と言った。

 定年だ 今日から黒を黒と言う

そうしたら「貴方は空気の読めない方」と言われてしまった。日本社会は空気の世界なのである。70にして69の非を知るである。

 

 いま世間を騒がしているパーティ券裏金問題は、空気の問題である。パーティ券で裏金を作るという空気を読まないと自民党内で殺される。空気を読んで裏金を作ると、国民から殺される。議員という世間は住みづらい?

 

_720161119p53

      馬場恵峰書

.

2023-12-29  久志能幾研究所通信 2790号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2023年12月26日 (火)

悪魔の洗脳、100%生ジュースが我が子を殺す

 

 多くの人は「100%生ジュースが健康に良い」と言う神話に洗脳されている。 まるで新興宗教団体への寄進は家族のためによいと信じているようなものだ。それは食品メーカからの洗脳である。食品メーカは儲かれば良いので、消費者の健康のことは知ったことではない。

 私はジュース類を一切飲まない。果物を食べるなら、皮ごと、そのまま食べる。小さなみかんなら、外の皮ごと食べる(正直、あまりおいしくはない。だから皮ごと食べるのは一日に一個だけ)。リンゴも梨、柿、キウイも皮ごと食べる。

 

 「100%生ジュースが健康に良い」という話は幻想である。子どもの頃からこんな飲料を親から飲まされていれば、その味に洗脳され、大人になってもその習慣を維持して、糖尿病にまっしぐらである。子供には選択の能力も権限もない。美味しい餌には無条件反応である。だから親が子供の将来の健康を考えて、食品の知識をもつ必要がある。それが子供への愛情だ。

 繊維質の除去されたジュースでは、飲むと血糖値が急上昇して、血管内部を傷める。それが高血圧の遠因となる。糖尿病患者は早死にである。将来の人工透析の予備軍である。またそれががんの遠因になり、早死にする危険性が増大する。

.

認知症の危険

 高血糖になると、血糖が血管内部を傷つけ「血管の障害」を引き起こす。血管内面は血液が流れやすいように「内皮細胞」でコーティングされている。高血糖に晒されるとそのコーティングが剥がれてしまい機能が損なわれてしまう。その結果、抹消血管が詰まる。当然、その症状が脳内の血管にも現れ、認知機能が低下する。(2018年1月に欧州糖尿病学会誌で報告された)

  

日本人の死亡率

 厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」(2022年)によると、死因のトップは「悪性新生物(がん)」で、24.6%、次に多いのは「心疾患」で14.8%、以下「老衰」11.4%、「脳血管疾患」6.9%、「肺炎」4.7%と続く。年齢別にみると、50歳代~70歳代で悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大疾病で死亡する割合が50%を超えており、60歳代で62.4%と最も多くなっている。

 日本人の糖尿病患者は、予備軍を含め1,370万人と推定される(平成9年)。その原因の多くが糖分の取り過ぎである。

 

100%生ジュース

 100%生ジュースと言っても、絞ったままの状態では市場には出せないので、殺菌のため煮沸し、人工のビタミンC(酸化防止剤、要は殺菌用の毒。天然のビタミンCとは別物)を投入し、皮成分の栄養素を除外し(それが免疫力向上でがん予防になる)、繊維質を除外して「100%生ジュース」として出荷される。ペットボトルや紙パックに入れられれば、マイクロプラスチックが億個単位で混入される。それは将来のアトピー性皮膚炎患者の予備軍となる。

.

合成ビタミンC

 合成ビタミンCと自然の食品に含まれるビタミンCは、まったく異質のものである。たとえば、がん細胞をつくる原因になる活性酸素を、ミカンなどに含まれる天然のビタミンCはほとんど発生させないが、人工的に作られた合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)は大量に発生させる。天然のビタミンCには活性酸素の発生を抑える酵素が含まれているからだ。酵素は分子構造式には現れない。いくら合成ビタミンCが天然のビタミンCと化学式が同じでも、安全性が同じとはいえない。

 

 アメリカで実施された「ナース・ヘルス研究(Nurses Health Study)」に参加した女性(7万1346名の看護師)を対象に、食事についてのアンケート調査で1984年から18年間にわたり調査を実施しました。

 調査の結果、緑色葉物野菜や果物をよくとっている人では、2型糖尿病の発症が少ない傾向があることが分かりました。しかしその一方で、果汁100%のフルーツジュースをよく飲む人については、糖尿病の発症が増える傾向が示されたのです。

 果汁100%のリンゴジュースを1日3杯以上飲む人では、1杯未満の人に比べ発症リスクは1.15倍に、果汁100%のグレープフルーツジュースでは1.14倍になりました。果汁100%のオレンジジュースを1日1杯以上飲む人では、1杯未満の人に比べ発症リスクはなんと1.24倍にもなったのです。

 

 また、イギリスの国立食生活と栄養調査庁が子供と大人合わせた4000人を対象に、2008年から2012年まで調査しました。

 その結果、大人や子供問わず糖分の摂取量が多いことが判明し、実に34%以上の成人が、過剰摂取していたことが明らかになりました。またその調査で、果汁100%のフルーツジュースが原因で糖尿病のリスクが高まる可能性が明らかになり、毎日飲むと糖尿病リスクが急激に増加することが解ったのです。

 これはジュースが果物と違い、切ったり皮を剥いたりといった手間が無いために、水のように飲むことがきることが原因だとされています。多くの人は、果汁100%のフルーツジュースが身体にいいはずとなんとなく思ってきたのですが、特に糖尿病の人にとっては、それは大きな誤りだったのです。

 

果汁100%フルーツジュースが糖尿病の危険性!? - メディカリスト (medicalist.jp)

https://medicalist.jp/medical/info/18

果汁100%ジュースにリスク、米小児科学会が警告 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

https://forbesjapan.com/articles/detail/16364

 

 

P11606443s

P11606452


2023-12-25  久志能幾研究所通信 2789号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します