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2023年1月28日 (土)

太上は ニコニコ黙って 腐縁切る

 

 太上とは、ファーストクラスに乗る人である。そういう人の行動を真似すると人生を成功に導ける。また幸せな人生にすることが出来る。昔の中国では、太上になるための教育方法を「孟母三遷」と言った。

 美月あきこ著『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』(祥伝社、2009年)によれば、ファーストクラスに乗る人は、CAにはほとんど負荷をかけず、お世話をしていて心地よいという。それがエコノミークラスやビジネスクラスに乗る人達との差だという。エコノミークラスやビジネスクラス乗る人たちは、CAに最大限のサービスを要求するという。ファーストクラスに乗る人はそんな意地汚いことはしないそうだ。

 そこに私は人生の縮図を見た。人生の航空旅行は、ファーストクラスに乗るつもりで生きていきたい。

 私の「死ぬまでにやりたい100項」の一つが、ファーストクラスで飛ぶことだが、まだ実現できていない。お金があるからファーストクラスに乗れるのではない。お金が出来て、なおかつその資格を仏さまが認めてくれたら、そのご褒美で乗れるのだと思う。そのために頑張りたい。

 しかし12時間ほどのフライトで、100万円は高すぎる。そんな考えの貧乏人根性ではファーストクラスに乗るのは無理ある。それよりも架空の人生航路でファーストクラスの人生を送ることを考えるのがよい。それが「太上は ニコニコ黙って 腐縁切る」である。人生は悪縁や腐縁を避けられれば、極楽のファーストクラスの人生を送れる。

 

悪縁・腐縁

 私はこの20年間、経営者向けの研修会に多く参加して、多くの社長と出会いがあった。しかし社長だから、人格者だと思っていたら、実際はピンからキリまでいることを発見した。社長といっても中小零細企業の社長である。大企業の人格ある社長とは違うのだ。社員数だって数人から数百人の会社まである。自分で起業すれば、誰でも社長である。だから全ての社長が人間的に出来ているはずがない。

 中には人格の高い人もいたが、その反面、詐欺同然のことをする社長、車検に出した私の車を営業車代わりに乗り回した自動車整備会社の社長、ドタキャンをして違約金まで踏み倒す非常識人、統一教会まがいの新興宗教を勧誘してくる社長等と様々な社長のくずが多くいた。

 私はそんな輩達とはすぐに縁を切ったので、大きな被害に遭わずにすんだ。

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道徳観念の無い社長に騙された

 G経営者研究会で知り合った自動車整備会社の社長に、自車の車検をお願いした。車検後、入れたはずのガソリンがほとんど無い。おかしいと思い、ドラレコを確認すると、その社長が私の車を営業車代わりに乗り回していることが録画されていた。なおかつ運転中に電話で営業活動をしていた。当時はハンズフリーの携帯がない時代で、法律違反である。

 それでその社長とは距離を置き、二度と車検は依頼していないし、付き合いも断った。10年ほど経つが、従業員が4名のその会社は全く発展していない。当たり前である。それが仏様のお裁きだろう。同じG経営研究会の仲間だからと信用した自分が愚かであった。

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宗狂社長から勧誘された

 新興宗教を勧誘してきたのはG経営研究会の元会長である。大きな会計事務所の会長とグルになって勧誘をしてきた。私は、その経営研究会が社長たちの集まりの元会長であったので、信用してしまった。それが大きな間違いであった。その教団は統一教会と同レベルの怖ろしい教団であった。

 下手をすれば、私は全財産を失い、失明するところであった。その教団では、入団すると太陽を見つめる修行が課される。その会長もその修行の話しはしなかったが、「前に何かのきっかけで失明寸前になった」ことがあると私に告白した。多分、太陽を見つめる修行をして失明寸前になったのだろう。弱視の私がその修行をすれば、失明確実であった。

 また信徒数と建てた教団本部建設費用から計算すると信徒一人当たり1千万以上の金が寄進として吸い上げられている

 その教団から脱会しようとすると、地域の信徒が大勢自宅に押し掛けてきて「無間地獄に堕ちるぞ」と大騒ぎをして脱退を阻止するという。

 数年前、岐阜県のある村長が襲撃される事件が起きた。犯人は捕まっていない。教団の新本部建設の用地問題で、それに関係していると噂になったが、真相は闇の中である。

 その家で葬儀があると、地域の信徒が全てを取り仕切り、香典は全て持ち去ってしまうという。

 私を救ったのはネット情報であった。一時は試しに入会して、ダメなら退団すればよいと安易に思っていたが、緊急事態として、入会儀式直前に、関係を断った。危ないところであった。

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経営者の倫理観無し

 G経営研究会のある経営者は、あるОB会のイベントの幹事を引き受け、ホテル予約のダブルブッキングをやらかした。その経営者は懇意のホテルに新規の予約をしたのだが、先に予約したホテルのキャンセルを忘れた。それでドタキャン扱いとなり、数10万円の違約金を請求された。その幹事は金が無いとホテルに泣きつき、1万円で勘弁してもらったという。かの経営者は金が無いと言いながら、ベンツを乗り回してした。その幹事はG経営研究会の有力幹部である。その経営者は、子供向きに論語の先生もやっていた。論語読みの論語知らずである。

 私はそのイベントの幹事に誘われ、途中まで一緒に活動した。しかしその過程で彼らの不誠実なやり方に呆れ、反吐が出て、私は幹事を降りた。それが正解であった。そのまま付き合っていれば大変なことになる処であった。

 私は、師の名誉の為にその後始末に走り回った。九州の師にも相談し、そのホテルに出向き、お詫びとして書も進呈した。

 その1年後、その幹事のゴ贔屓のホテルは耐震問題で、取り壊された。その思い出の出のホテルは跡形もない。仏様のお裁きだろう。

 先の道徳観念の無い社長とこの経営者は大の仲良しである。類は類を呼ぶのだろう。友を見ればその人の人格が分かる。

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住む世界が違う人との腐れ縁

 私のピアノ先生が、数年前、最期の演奏会を計画した。懇意の演奏家たちをドイツから招いての演奏会である。私は当時、先生の病状もその決意も知らなかった。私がそのチケット購入を先生と縁の深い事務局長にお願いしたら、「休みの日に、わざわざ出かけねばならないほどの演奏会ですか」と言われ購入を断られた。その答えを私から聞いて、先生曰く「あの人は住む世界が違うのよ」であった。それ以来、私はその人と縁を切った。

 その1年後、先生が突然亡くなられた。それは私には突然の訃報であった。その人は、通夜に来たが、義理で来たようで、焼香を済ませると早々に帰って行った。私はその姿を見て、縁を切って正解であったと確信した。

 

他山の石

 人生では悪縁と付き合うと、それに影響されて、自分の人生に悪影響を及ぼす。やんごとなき方のKK問題は、穢れた悪縁との付き合いが原因で、大騒動になった例である。

 それは仏教の縁起である。その悪縁を他山の石として学べばよい。他山とは多くの人の生き方の例を示す言葉である。その縁は玉石混交である。

 

縁切り

 出会った縁が、悪縁と認定出来たら、「いつもニコニコ、太上は黙って悪縁を切る」を実行しよう。悪縁の人に説教やアドバイスをしても無駄である。そんなことをすれば、逆恨みされるのがオチである。その人とは「この世では縁が無い」という縁をいただいたのだ。お釈迦様でも「仏の顔も三度まで」と仰せだ。そう思い、そっとその人から離れるのが、人生の危機管理である。別名「君子危うきに近寄らず」である。

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2023-01-28  久志能幾研究所通信 2599  小田泰仙

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2022年9月 4日 (日)

仁和寺の水先案内人はあらま欲しき事なり

 

 私が本の選択をする手法を紹介します。私が本を買う場合は、新聞や雑誌の書評欄を参考にしている。乱読で多量に読むのも良いが、自分の人生時間には限りがある。その時間を大事にするため、本を多く読むよりも、良書の選択が大事である。それには信用ある書評が有益だ。書評こそ、本が溢れる大海の水先案内人(先達)である。人生で良き水先案内人を探すのが、良き人生を送るために必要である。私は泰観院の水先案内人である。泰観院は私のために建ててもらったお寺である。将来、私はそこの住職になる。

 

 仁和寺にある法師、年よるまで岩清水を拝まざりければ、心うく覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただ一人、徒歩より詣でけり。………

 少しの事にも 先達はあらまほしき事なり。

         吉田兼好 徒然草 第52段

 

整理集約

 私は新聞や雑誌の書評を切り抜いて、クリアファイルにファイルをしている。切り抜きと言っても、そのまま新聞を4つ折りにしてファイルするだけだ。新聞で気になった図書広告をそのままファイルである。雑誌の書評は、書評欄をそのまま1頁分を切り抜くか、コピーしてファイルするだけである。手間はなるべくかけない。

 情報取集の要点は、整理するな、一か所にまとめろ、である。

 

まとめ

 最近、その資料を整理しなおして、16冊のクリアファイルにまとめた。整理と言っても、ただファイルしただけだ。情報は一か所にまとめることに価値がある。一冊に40ポケットのあるクリアファイルで、約50年分の人生水先案内資料が収まった。私のお宝である。

 

人生見直し

 日々、そのファイルを見直して購入図書を探している。その昔、自分がどんな本に興味を持ったか、その成長の記録がそのファイルにはある。

 時折、中から選んで本を注文しても、絶版になっていることがあり、焦ることがある。しかしアマゾンで中古品も手に入るので、何とか入手している。その書評を読むだけで、本の内容の半分は手に入る。それも智慧の糧である。

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酒を飲むより読書を

 酒を飲んでくだをまくより、本と静かに対話した方が、人生は豊かになる。

 酒の問題点は、酒は少量でも発癌性物質となることだ。また酒は頭を酩酊させ、同じことを何度も話す痴呆現象を起こさせる。それは脳の短期記憶領域が酒で麻痺するからである。それを繰り返すと認知症になるようだ。脳の細胞を酒の毒で繰り返し攻撃すれば、脳細胞は死ぬのだ。

 アルコール消毒とは、アルコールが細菌を殺すこと。同じように、体内の血液中に入ったアルコールが脳細胞も殺す。60歳以上のアルコール依存症の人のうち、4割以上が何らかの認知機能障害を合併しているという報告もなされている。

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2022-09-03  久志能幾研究所通信 2481  小田泰仙

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2022年5月28日 (土)

書籍1.2トン分の収納準備が完了

 

 この1年間で、私はスチール製書棚(W80×H180×D25㎝)を自宅に8台を追加購入した。一個の書棚で約150kgの書籍が入るから、8台で合計約1200kg、つまり1.2トンである。車一台分の重量である。スチール製書棚の価格は、一台1万円ほどだが、収納する書籍代が半端ではない。既にその書棚の半分は埋まっている。

 この本箱を追加購入前は、所有の書籍の総重量が4トンであった。

 

P1150301s    スチール製書棚(W80×H180×D25㎝)

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空間の意味

 頭の中も受け入れるスペースがあるから色んな発想が出てくる。それは書庫も同じである。ぱんぱんに詰まった書庫では、発想に閉塞感が出てしまう。何事も余裕である。余裕のない人生は貧乏人の人生だ。お金の問題ではない。お金が無くても裕福な人生は送れる。その第一の条件が「余裕」である。空間も時間も人もカネも、全て余裕がないとダメである。

 人生の中に、何もない時間を作って、自分の人生を考えないと、何かに支配された奴隷の人生となってしまう。何もない時間があるから、社会の問題を考えることが出来る。

 なぜ乳がんが増えたか?

 なぜ日本人だけにガンが増えたか?

 なぜ大垣市が衰退したか?

 明確な増税であるのに、なぜ大垣市は、ゴミ削減に貢献しない「ゴミ袋有料化」を強行したか? 

 

無用の用

 これは老子の思想の「無用の用」である。部屋でも、何にも置いてないからこそ、色んな用途に使える。部屋がゴミだらけでは、何の用途にも使えない。くだらない情報に頭が満杯になるから、マスコミに洗脳される。だから私はテレビを見ない。本やネットが最大の情報源である。

 

原文

三十輻共一轂。当其無、有車之用。

埏埴以為器。当其無、有器之用。

鑿戸牖以為室。当其無、有室之用。

故有之以為利、無之以為用。

 

書き下し文

三十の輻は一轂を共にす。其の無に当たりて、車の用あり。

埴を埏して以て器を為る。其の無に当たりて、器の用あり。

戸牖を鑿て以て室を為る。其の無に当たりて、室の用有り。

故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。

 

現代語訳

30本の輻は1つのこしきに集まって、車輪を形成する。

何もない空間があるから、車輪としての役割を果たす。

粘土をこねて器を作る。器の中に何もない空間があるから、器としての役割を果たす。

戸や窓を貫いて部屋を作る。部屋の中に何もない空間があるから、部屋としての役割を果たす。

形ある物に価値があるのは、形ない物がその役割を果たしているからだ。

 

2022-05-28  久志能幾研究所通信 2392号  小田泰仙

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2022年4月21日 (木)

ウクライナ戦争、我々がすべき戦争阻止行動

 

 無知は人生に壁を作る。知識は力だ。戦争の実態に無知なのは、自国の自衛力の壁に穴を開けること。自殺行為である。まず正しい現状認識こそ、戦争防止の取り組みだ。今の日本には、それが欠けている。

 

 無法国家が暴れる現実は、80年前の第二次世界大戦の時となんら変わっていない。自分の城は自分で守らねばならぬ。

 プロレスラーに喧嘩を売るヤクザはいない我々は心身ともに強くならなければならない。自分の身を守ることを他国に頼る弱虫であってはならない。

 軍事的に弱くても良い、我が国を攻めれば手痛い目に会うことを示せばよいだけだ。

 ウクライナは憲法9条が無かったから、ロシアに攻められたわけではない。ウクライナはロシア、米国、英国、フランスと条約を結び、他国に攻められたら4国が守るという条約を提示されたから調印した。それで核兵器を放棄したのだ。

 しかしロシアは核兵器がないから安心してウクライナ侵攻を決行した。米国がロシアを攻めても軍事介入しないと何度も誘いをかけたから、ロシアは安心してウクライナに侵攻した。しかし米国、英国、フランスの3国はウクライナを守ってくれなかった。戦争の前に条約など、「火の用心のお札」と同じだ。

 それどころか、長い間戦争をしなかったため疲弊していた米軍事産業は喜び勇んで武器と輸出した。ぼろ儲けである。バイデンは漁夫の利を得たのだ。これが現実の世界である。

 日米安保条約と平和憲法があるから、日本の平和が守られるというお花畑思想に洗脳された日本人は愚かなのだ。

 

現実に音痴なオジン達が日本を滅ぼす

 それがITに疎いオジンたちは、旧態以前たるマスコミ、テレビ報道に洗脳されている。ウクライナ侵攻の実態を認識できず、現実に実効ある反対などできない。

 それどころか共産党や媚中媚韓媚ロ党とその政策を支持さえしている。ネットを駆使する若い世代は、共産党は支持しないが、70歳以上のその昔に全共闘を支持したオジン達は、今でも共産党や反日野党を支持している。それは敵に塩を送るようなもの。だからそんな無知なオジンに師事された検討子の岸田内閣の支持率が高いのだ。

 

円安は世界の評価値

 世界が日本をどう見ているかは、円を見ていれば一目瞭然である。今や130円をうかがうまでに円安となっている。その分、世界が日本の愚劣な政策に呆れて、日本の信用が無くなっている。

 ウクライナ侵攻にも、中国のウイグル族人権問題にも明確な決断ができないのに呆れているのだ。岸田内閣は、媚中派議員の集団である。

 

日本がウクライナ侵攻に参戦

 ウクライナ侵攻で、日本政府はウクライナに防弾チョッキ、生物兵器用の防護服、ドローン、戦闘服、肘パッド等を送った。それは戦闘部材を供与したことで、戦闘行為をしたことだ。明確な憲法違反である。これは一大臣の許可で出来る内容ではない。検討子の岸田がそれを承認したのだ。日本が戦闘に参加したわけで、それらの戦争行為を黙って見ていれば、日本の平和など守れるわけがない。

 

 

戦争を起こさないための対策

政府を信用しない

 反対の声を上げる。声を上げないと、その政策が承認されたと勘違いしてしまう。

 

媚中議員を信じない、声を上げる、それを非難しないマスコミを破棄する

 中韓ロの回し者議員を支持しない。投票しない。毎日、刃物を持って自宅付近をうろうろすると同じ領海侵犯、領空侵犯をするヤクザのような国になぜ媚びるのか。それは敵国の回しもの議員だ。なぜそんな議員に投票をするのか。議員から落とせば、済む話だ。それを支持する講演会など、国賊者である。まずそこから戦争反対の行動を取ればよい。

 それを報道しないマスコミを排除(視聴しない、購読しない)すればよい。

 

スクランブル費用

 領空侵犯があれば自衛隊機がスクランブル発進する。それでジェット燃料代だけでも800万円程の費用がかかる。1機あたり300万円~400万円の燃料費がかかる。2機で飛んで行くので、1回の費用は600万円~800万円程かかる。それが年間1千回だ。それで80億円の国民の財産が奪われている。血税である。その他に人件費やレーダー探知機の設備費、保全費がかかっている。半端な金額ではない。その費用が奪われている。

 日本政府が少し逆らうと、C国内の日本企業を襲撃、焼き討ちを政府指導でやる。そんな国とまともに付き合う方が異常だ。

 

竹島問題

 やくざな隣国は、竹島を50年前の自衛隊が出来る超区全に無法占領して、返さない。泥棒国家である。

 

北方領土問題

 北方のヤクザ国家は、77年前、日本の敗戦直後、北方領土を強奪した。日本人ウクライナ侵攻を平気で行うヤクザ国家だから返す気などさらさらない。

敗戦後の武装解除し日本兵60万人をシベリア抑留させ、10万人をシベリアで死なせた。私の叔父もシベリアの土となった。

 

ミサイル威嚇問題

 K国は、ミサイル発射の実験をしまくっている。核ミサイルで脅迫している。日本人を誘拐・拉致して平然としている。その数1000人とも言われる。その調査を妨害する国会議員が跋扈している。その議員の投票する人は国賊だ。K国は、人さらい国家である。誘拐罪は、最高刑が死刑の極悪材である。

 

 日本はヤクザ国家に取り囲まれている。なぜ危機意識を持たないのか。それいうと、軍国主義と共産党は言う。無防備で殺されるように仕向ける共産党や野党がよほど非人道的である。そんな党に投票する人の気が知れない。

 

大垣の没落、日本の惨状

 大垣は前市長の独裁的な無為無策の政治を20年間も続けたので、没落した。大本営発表の「おおがき広報」、それを盛り上げる岐阜新聞の提灯記事、中日新聞のヨイショ記事で、市民は真実を知らされなかった。市民はそれに騙されて、目を向けようとしなかったので、大垣行政のやりたい放題の政治に歯止めがなく、大垣は衰退していった。

 このことが嘘でないことは、現実の公示地価の暴落、大垣駅前商店街の没落、を見れば、一目瞭然である。政治は結果が全てであるからだ。

 大垣の今日の惨状は、明日の日本の惨状なのだ。その二の舞を日本政治がされてはならない。

 

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政府 ウクライナに防護マスクやドローン追加支援へ

4/19(火) 11:52配信

 岸防衛大臣は、ウクライナへの支援として新たに化学兵器対応用の防護マスクやドローンなどを提供することを発表しました。

 岸防衛大臣:「民航機による輸送を念頭に調整中であります。準備が整ったものから順次輸送する予定です」

 政府は、これまで防弾チョッキなどの自衛隊の装備品を提供してきました。

 今回、ウクライナからの新たな要請を踏まえ、化学兵器などに対応する防護マスクや防護服に加え、ドローンを提供する方針で「防衛装備移転三原則」の範囲内で行います。

 また、自民党は自衛隊機でインドなどの備蓄倉庫から毛布などの救援物資をウクライナ周辺国へ輸送する実施計画を了承しました。

 政府が近く閣議決定する予定です。

テレ朝news

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae7759a4093c046e546af5946d7e380fa0e0b346

政府 ウクライナに防護マスクやドローン追加支援へ(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 

2022-04-20  久志能幾研究所通信 2365号  小田泰仙

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2020年8月10日 (月)

書評『病気になりたくともなれない話』

宇田成徳著『病気になりたくともなれない話』致知出版社

 

木鶏クラブでの講演会 致知出版 2005416

講師  宇田成徳博士

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所感1

 医師ではない宇田博士が説く健康法(開運法、仕事術)は、実例のデータを多く示してくれるので納得してしまった。経営者ではなく、同じ開発者研究者(当時)で工学博士(元松下電器)であり、特許も多数持ち、R&D100アワード賞には輝いた方の体験談は、人生の師の言葉と合い通じる重みがある。心も頭も体も、そして運命も真理は同じである。

 日本の最近の社会がおかしくなったのではなく、自分達が食生活を悪い方向に変えてきた。それが病気の原因である。またこの50年で「心」の食べ物も悪くなった。社会がおかしくなるはずである。

 日本がおかしくなったのは、「狂った食事」、狂った生活」、「狂った教育」が原因である。だから狂った政治家が生まれた。

 

 

所感2 日本の政治

 日本がおかしくなったのは、政治家の悪政が原因である。日本は病気である。

 日本は30年来、不景気が続くのに、減税ではなく、なぜ増税なのか。狂っている。欧米が年間1500時間労働で、2~3%成長なのに、なぜ日本は2000時間労働で、成長率が1%なのか。日本の経営が狂っている。経営者が拝金主義に染まって、頭が固くなってしまったのだ。欧米は拝金主義ではあるが、頭が柔軟である。だからGAFAが成長している。

 大垣市がおかしくなったのは、小川敏が原因である。小川敏は大垣市をこれだけ衰退させた元凶なのに、その責任も感ぜず、6選を目指すのとは狂っている。日本の経済成長率が1%で、大垣市の成長率がマイナス1%である。小川敏の経済政策が狂っている。

 

宇田先生の健康と人生のキーワード

健全な精神は、健全な肉体に宿る。

人生は最高のことしか起こらない。

賢者は先人に学び、愚者は体験に学ぶ。素直な人は自然に学ぶ。

一は全て通じる。

親孝行をすれば実力は4倍になる。

客観性を磨くと、自分が見えてくる。

どうしたら喜んで貰えるか、どう見られているかを考えれば実力は4倍になる。

144k8a10931s 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」

 

 

私(宇田)の方針

 一は全て通じる。3年挑戦して、師を越えなかったらおかしいと思え。

 私は、企業として相手の会社と共同研究をしている時、その会社に出張で入るとき、「どうぞ○○の発展をお祈りします」と言って入る。会議でも相手のことを祈りながら発言する。

 友人にニッコリ笑ってもらう、喜んでもらおうと思えば、いくらでもアイデアが出てくる。

 私は、毎朝、なりたい自分をノートに書き出している。人は一番多く見たり聞いたりしたことが実現する。ならば自分でなりたい自分を毎日書き出さばよい。

 

就職試験論文に落ちたくても落ちない答案作成方針

(人生の生き様を書く)

論点

 ただひたすら生きる(60点)、

  社会の役に立つために働く (30点)

  知識の過多 (10点)

以上の合計点で合否が決まる。

1978~2003年で、宇田先生が指導した学生で落ちたのは一人だけ。

 

学び方

 賢者は他人の失敗に学ぶ、愚者は体験に学ぶ。

 素直な人は自然に学ぶ

 

病気は疲れた時に出る。疲れなければ寿命は125歳である。

1)水分をたっぷりとると病気は1/2になる

 オシッコは毒である。水が足りないとオシッコが薄い、濃縮されない。

 腎臓が150L/日の浄化をしている。腎臓は0時から休む、だから夜更しは腎臓に負荷をかける。それは疲れの元である。

 

2)ミネラルをたっぷりとれば1/5に減るはず

 昔(50年前)、アトピーはなかった。つまり食生活の変化が原因である。

 本に書いてあることは90%のみで、後の10%の大事なことは書いてない。それを探すのが真の読書である。

 

3) 冷たいものを避ければ1/4減る

 胃中の酵素が、食物を消化・溶かす働きをする。

 冷えると酵素の働きが弱くなる。だから冷たいものは避けること。

 

 私は(小田)は、朝起きると白湯を一杯飲む。決してコーヒではない。

 

4) 快便

 動物の排便は瞬間である。野生動物は便秘で悩まない。

 排便時間の長い人は食事を改善すること。「狂った食事」をしている。

 そんな生活では何時か、大腸がんになる。

 

5) 食べ過ぎは疲れの元

 食べ過ぎると消化不良となり、それが体に毒となり、この毒で体が疲れる。

 二十日ねずみの実験

 A  満腹ねずみ    6ヶ月の寿命

 B  Aの60%ねずみ  18ヶ月の寿命

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6) 怒ると疲れる

 怒りとは何か。ハリネズミは威嚇するとき針を立てる。動物の威嚇の名残が人間の怒りである。怒りは瞬間にエネルギーを燃焼させ、瞬時に老廃物が発生する。瞬時には体内で老廃物を処理できないので、尿毒ができ、自分で作った毒で疲れる。

 

7) 喜ぶと元気になる

 喜びの典型は犬が喜ぶとき。一番の喜びとはエサをもらったとき。パブロフの条件反射で唾液,胃液が出て、体中活発する。それが、喜びの原点である。人間も喜びが体を活性化させる。

 

8) SEXはなぜ快感なのか

 自然界に不必要なことは残らない。それは快感ではないからである。自然界での典型的なSEXはカマキリの交尾である。交尾のあとオスはメスに喰われるが、痛くはないはずである。自然界の麻酔が脳内に出てくるからだ。

 

2020-08-10 久志能幾研究所通信 1700  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月 9日 (日)

危機管理16 『チーズはどこへ消えた?』(1/2)

 スペンサー・ジョンソン博士著『チーズはどこへ消えた?』(2000年 扶桑社880 円)がベストセラーになった。話はたわいない内容であるが、現実には深刻な人間の性を寓話的に描いた作品である。ある迷路に 2匹のねずみと 2人の小人が住んでいた。そこに美味しいチーズがあり、満ち足りた生活をしていた。ある日、そのチーズがなくなる時が来た。その時の4者(匹?)の対応ぶりのお話である。ここで登場する「チーズ」とは、我々が人生で求める仕事、家族、財産、精神的な対象の象徴である。「迷路」とは我々の幸せを求める場所、仕事場、家庭の象徴である。登場する2匹のねずみと2人の小人は我々の性格を象徴している。チーズが消えた時、自分ならどうするかを自問自答して読む哲学書でもある。

 

この物語の教訓

 変化は起きる   チーズはつねに持っていかれ、消える

 変化を予期せよ  チーズが消えることに備えよ

 変化を探知せよ

   常にチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気がつく

 変化に素早く適用せよ

  古いチーズを早く諦めれば、それだけ早く新しいチーズを楽しめる

 変わろう     チーズと一緒に前進しよう

 変化を楽しもう

   冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!

 進んですばやく変わり再びそれを楽しもう

          チーズはつねに持っていかれる

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 スペンサー・ジョンソン博士著『チーズはどこへ消えた?』(2000年 扶桑社880 円)

 

警告の書として

 会社は放置すると死んでしまう。そんな厳しい現実を、形を変え、たわいもない寓話にしてのが『チーズはどへえ消えた?』である。今、企業は生き残るため、従業員の意識改革と教育に必死である。必死でない企業が倒産している。そんな背景もあり、この書は米国の多くの有名企業(*) の教育用テキストとして使われてベストセラーになったようだ。今ある状態が永遠には続かない、今の本業がいつかは成り立たなくなるときが来る。その時にどうするか、その時の各人の生きざまがこのお話しの中でたとえで語られ、そこに登場する4者(ねずみと小人)のどれに自分は当てはまるかを自問自答させられる厳しい物語でもある。

 赤字の会社・事業部・部門・個人(赤字の人生)は、変化が来るとは思わず、変化を一時的なものとしてしか認めず,変化を怖がり、安全な場所で今までどおり働きたいと思い、変化をしようとする人の足を引っ張る人や体制が多いし、体質がそうなっている。少なくとも黒字の会社と比較するとそういう傾向が多い。だから、この書を警告の書として世界の企業のトップは読めと勧めている。たぶん変わらない部下にイライラしながら。なにせ大前研一氏は「35歳から50歳までの社員は企業内の不良債券だ」とまで極言している。そんな意見がでるのもそれなりの根拠があるはずだ。本当に著者が伝えたかったのは「変化を恐れるな、変化を楽しみなさい」である。それが出来ない人が不良債権となり、会社を危機状態に陥らせるのです。

 

*:シティーバンク、エクソン、イートストマンコダック,ジェネラルモータース、グットイヤー、マリオット、モービル、オハイオ州立大学、ゼロックス、教会と病院、政府機関、米軍等で活用(他15社名が記載)

   (この情報は邦訳本には記載されていない。原書のみの情報)

 

経営者の本音

 この物語は、かっての高校のクラスメートの一人マイケルが自分の会社の仲間に配ったお話として語り、その後に、この話の聞かされた元クラスメート達による静かな熱い議論がある。ここからが経営者の本音の部分である。そこで私が注目した重要な現実(変化しない自分)とシリアスな発言(変化しない人は解雇)があった。

 

変化しない自分

 ビシネスウーマンのローラが疑問を投げかけた。「変化を恐れている人はどれくらいいるの?」と、その場のかつてのクラスメートに挙手してもらった。しかし、たった一人しか挙手しなかった。で、「自分以外の人は変化を恐れていると思っている人は?」との質問に変えたら、全員が挙手した。つまり自分では気づいていない。認めたくないという現実がある。この種の教訓は品を変え形を変え我々に教訓という苦い薬を提供してきた。それはいかに人間が変われないかの証明でもある。また、変わったつもりでも、回りからは変化してとは見えないという事実でもある。その格差に気づいてほしいのである。

 

 私が受けた某経営者セミナー(2000年頃)で、我々はリーダーとして、また経営者として変わるつもりで、参加したのだが、実際は少しも変わっていない自分との出会いがあった。その出会いに気づいただけでも自分を褒めてあげたい。普通の人はそれさえ気づかない。

 

変化しない人は解雇

 変わらなかった人に対しては、どうしたのだという質問が飛び、「辞めてもらうしかなかった。全員働いてもらいたかったが、我が社が急激に変わらなければならない状況で、そうしないと全員が困る状況に陥るからだ」と、マイケルは苦渋に満ちて告白した。米国企業のトップがこの書を勧める本音がここにあるような発言である。我々がリーダーや経営者の意識で、これらの4者の人達を俯瞰的に観て、組織を運営していかねばならない。しかし危機状態でも変われない人達がいる、その現実を知ることである。ここに組織の縮図がある。あなたが4者の上に立つリーダーなら、どういう運営をするかの命題としても読める「楽しい」大人のファンタージーである。これが楽しく読めなければ、あなたはヘムである。リストラを覚悟するか、意識改革をしなくてはなるまい。

 

10年間で8割が倒産

 日本には約3,000 万社の中小企業が存在するが、10年間で8割が倒産する現実がある。残るのはたった2割である。これが50年間となると、存続するだけ奇跡と言われる。単純に確率計算をすると,0.2 の5乗は0.00032 である。確率的に3,000 社に1社しか生き残れない。

 大企業でも、普通は企業の寿命は30年といわれる(2000年頃)。花形産業でもその寿命は30年である。今の技術革新の激しい時代(2020年)は、その寿命は18年と言われる。

 私の前職の会社も創業65年で、市場から名が消えた。その会社を吸収合併した会社も、以前に倒産寸前になって別の大会社の資本が入った。

 兵庫県明石市の人麻呂神社には、50年前に当時の地元の企業100 社が寄進して社の修復をおこなった。坂の石段にその時に寄進した企業名が刻まれている。しかし、当時の企業で現在も存続している企業はたった1社しかない。それもその企業名は確かに残っているのだが、その企業の業態は変わっている。上記の確率から計算と現実をみると、現実の厳しさを実感できる。現在は、倒産しないという神話のある業界や大企業の破綻の噂が目白押しである。

 そもそも寄進とは隠徳である。寄進を行為を石に名前を刻ませるとは売名行為である。名前を刻む作業にも費用が発生して、寄進したお金が目減りしている。トップのそんな傲慢な姿勢が、50年後に企業が消滅する因果を招いたのではと思う。売名行為をする、それは企業が成長の頂点を極め、後は衰退するとの暗示である。

 数百年続いた伝統あるお菓子屋さんがある。そこが生き延びた理由を店主に聞くと、伝統を絶えず時代に合わせて変え来たので、今の伝統が守られているという。伝統を守るには変わらないと守れないのである。それが守破離である。

 

私のチーズが消えた---過去を抹殺して

 私は、前職の事業部の看板商品の開発に、入社以来20年間、開発一筋に携わってきた。ところが人事異動で生技開発室を担当することになり、今までやっていた自分の経歴を否定する技術開発に取り組みを命じられた。自分の過去を抹殺する業務である。今、自動車部品開発で、新工法技術が価格競争とグローバル競争で、求められる技術の一つであるからだ。いつまでも過去の技術にこだわっていると部品事業部の製品が売れない結果となる。私自身、目の前からチーズが消えた現実に置かれた。

 

 当社の看板商品のもう一つが自動車部品事業部の油圧部品である。当時、時代は地球環境保護、省エネ、の流れを受け、電気化のニーズが高まっている。当社の油圧部品は、世界市場シァアで15%の世界第2位であるが、5年後に今の製品の(チーズ)の市場は激減している恐れがある。少なくとも電気化のニーズが高まるのは各種の予想で警告されている。油圧部品市場が激減した時になって、「チーズはどこに消えた?」と狼狽してはなるまい。

 現在、美味しいチーズがいくら大量にあっても、日々どんどん古くなり、減っていく。「ホー」が「新しいチーズは今までの場所ではなく、外にあるのではないか」と考える瞬間がある。それこそ著者が一番言いたかったことなのだ。

 

 この書の著者スペンサー・ジョンソン博士は心理学者である。20世紀は頭の時代で、21世紀は心と魂の時代と言われる。頭だけで考えているだけでは登場人物のヘムとホーのように変化に対応できない。まず行動が必要だ。変化は起きるものとして、変化を予期し、素早い対応が求められる。そうできない企業は破産し、人は破綻する。変化する、変化に機敏に対応する、そうした倒産への防御が危機管理である。そのためには企業は変化し続けなければならない。企業を構成するのは人間である。その人間が変わらないと企業も変わらない。

 

2020-08-09 久志能幾研究所通信 1698   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

連絡 カテゴリー追加「b-図書」

 表記カテゴリーを追加しました。

私の読書感想、図書の紹介です。

 

2020-08-09 久志能幾研究所通信 1697   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月 8日 (土)

危機管理30  あなたの臨終

 死とは、人生で最初で最後の最大のプロジェクトである。その経験を伝えた人はいない。だから希望として、自分の死は悔いのないプロジェクトとして完成させたい。

 私は、自分の臨終を考えて、理想の死にかたを追求している。それが美味しいモノに誘惑されて病気になり、心筋梗塞やガンで死ぬことは避けたい。美味しいモノには毒がある。その毒物がこれほど溢れている時代は人類史上、初めてである。毒と分かっていても、つい手を出してしまう。その誘惑を排除して、心と体の健やかさ(健康)を保って、天寿を全うしたい。理想は老衰死である。それが危機管理である。

 不慮の事故等で死ぬのは、危機管理ができていなかった証である。その事故に遭う確率を少しでも減らして生きたい。身の回りは危険が一杯である。

 天命を全うするため、死というプロジェクトに本気で取り組みたい。それこそ本当の終活である。財産や品物の整理や身辺整理は、些細なこと。そんなことは、後の人がやってくれる。後は野となれ山となれでよい。

 それより何のために生きて、何のためなら死ねるのかを、明らかにすれば死は諦められる。諦めるとは、死を明らかにすること。

 

「詩人の颯声を聴く」

  本気になると

  世界が変わってくる

  自分が変わってくる

  変わってこなかったら

  まだ本気になってない証拠だ

  本気な恋

  本気な仕事

  ああ

  人間一度

  こいつを

  つかまえんことには

 

 これが但馬銀行に掛かっている。谷山さんが掛けられた。その詩でずいぶん救われた人がいる。何故かというと、銀行ですから、破産した人、しそうな人,いろいろ来る。お金借りたいと思って来て、そして、「わしは、まだ本気でなかった」と。「本気でやらなかったからこうなったんや」と。それで、「だから、銀行からお金借りません」って。そして帰ってやり直す。たくさんの人が「本気」で救われました。

 

息をしている瞬間が臨終

 一遍上人は「ただいまの念仏の外に臨終の念仏なし。臨終即平生なり」という。つまり、あなたも私もいま、息をしていますが、その息をしている瞬間が臨終だ。毎時毎秒、 1分 1分が臨終なんだ。今、そういう気持ちで生きている人間がいますか。そこまで徹底して追及した人はいません。一日一生などといいますが,一瞬に比べたら、一日はとても長い。

 一遍さんは息をしているときがすなわち臨終だという。そう考えたら、なんでもできる。人間、いま死ぬんですよと言われて、すると、慌てふためく人もいれば、そうかと考えて、なすべきことを全部しようという人もいます。死ぬ気でやれ、なんていったりしますが、本当に死ぬ気でやったら、できないことはないんじゃないですか。

 

創造する人間

 「老人は早起きだというが、そんなことはない。私が普通の人と同じように遅くまで寝ていたい。しかし、私が普通の人と同じように遅くまで寝ていて、どうして人々の心に光を灯す詩が書けますか。創造する人間は絶えず、危機の中に身をおいてないといけない」

 

著者プロフィール

 四国松山に住まい、

 ひたすら詩作に一道精進を続ける。94歳(2003年1月現在)

 随筆集「念ずれば花ひらく」の著者。

 1980年 正力松太郎賞受賞

 1989年 愛媛県教育文化賞受賞

 1991年 仏教伝道文化賞受賞、愛媛県功労賞受賞

 2006年12月11日 逝去

 坂村真民(聞き手藤尾秀昭)著「詩人の颯声を聴く」より。一部編集。

 致知出版社(2000年) 1300円

 

本気

 「本気」の詩を見てご臨終になる人、生き返る人。自分はどちらであろうか? 今日元気であっても、明日地震で死ぬかもしれない。東日本大震災、阪神淡路大震災のように。明日、テロに遭遇するかも知れない。ニューヨーク貿易センタービルの同時多発テロのように。いつ何時、レバノン大爆発の巻き添えにあうかもしれない。いつ何時、ガンで余命宣告をされるかもしれぬ。癌ならまだ時間余裕があり幸せである。心筋梗塞、脳梗塞に襲われれば、即死状態である。その数は年間20万人余である。

 「今、すなわち臨終」との一遍上人の言葉が、心に重くのしかかる。今を必死に生きない人に明日は無い。それは生きているのではなく、生き長らえていることで、ただ息をしているだけの人生ではないのか。

 私の好きな詩に「本気」がある。本気で物事に取り組んでいれば、道半ばで斃れても、本望である。それは名誉の戦死である。本気でないから、死に臨んで悔いが出る。

 

河村義子先生の本気

 私も1年半前に、余命2年半の余命宣告を受けた(5年後の生存率51%)。計算上は後1年の命である。

 義子先生は、死の5年前にその余命を悟られたようだ。義子先生は、死を明らかにして、諦めて本気で人生最後の5年間を生きた。私はその最後の5年間にご縁があったことに、感謝である。義子先生から、人生のフィナーレの生き方を教えて頂いた。

 

 本気ですれば大抵のことはできる。

 本気でしていると何事も面白い。

 本気でやっていると誰かが助けてくれる。

 人を幸福にするために、本気で働いている者は、みな幸せである。

                       作者不明

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 馬場恵峰書

 

2020-08-08 久志能幾研究所通信 1696  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月22日 (水)

書評「死という最後の未来」

石原慎太郎・曽根綾子著 玄冬舎 1500円(2020年6月20日初版)

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 死という未知を学ぶ

 私はこの本を読んで、生きる勇気を貰った。死に対して達観できて、勇気を持って人生の収穫期を生きる勇気を得た。死の直前は、人生舞台の幕が下りる寸前のクライマックスである。カーテンコールを期待して最後の頑張りをしよう。良く死ぬために、よく生きる。そういう勇気をこの本からもらった。

 曽根さんは、自然界に身を置くと、その営みに感化されて、春夏秋冬の自然の営みで、人間もそのサイクルで老い、死ぬのが納得できるという。人間は自然界の中の小さな存在だ。今の現代人はそれを忘れている。

 久しぶりに読後感の良い本に出合えた。文中に示唆に富む言葉を多く見付けた。それを下記に記す。

                    2020年7月21日読破

 

 

石原 ホーキング博士は40年前の講演会で「高度な文明を持った星は、自然の循環が狂って、宇宙時間でいうと瞬間的に滅びます」と言った。彼の言う宇宙時間の瞬間的とは、100年である。

 ホーキング博士は永遠性を肯定的に説いた人で、そういうふうに語った哲学者もいない。それと同じことを、お釈迦様も法華経も説いている。(p117)

 

延命治療はやらない

曽根 人生の最期でやってはいけないこと。点滴・胃瘻、気管切開、酸素吸入。(p159)

 

 私の母も脳梗塞で、半年間、意識もなくベッドで延命治療を受けた。自分で呼吸ができないので、酸素吸入である。そばで見ていて残酷だと思った。自分なら早く死なせて欲しいと思う。付き添いの家族が不幸である。

 

曽根 人間の一生は「永遠の前の一瞬」。(p162)

曽根 本当の友情というのは、相手の健康や幸せを望むこと。(P169)

曽根 私の場合は何も残したくはないですけれど、棺に入った時に、誰か胸元に「ミッション・コンプリート」と書いた紙をおいてくれないかしら、と思いますね。(P178)

石原 織田信長が桶狭間の戦いに出かける前に、一差し舞ったのは「敦盛」。「人間五十年、下天の内を比べれば、夢まぼろしの如くなり。一度性を受け、滅せぬ者のあるべきか。これぞ菩薩の種ならむ、これぞ菩薩の種ならむ。死のは一定、しのぶ草には何をしようぞ、一定かたりをこすよの」

 人は、誰か死んだ後、なんだかんだと勝手なことを言うけど、全くおこがましい、ちゃんちゃらおかしいと信長は軽蔑しているんです。(P171)

 

曽根 寿命は、聖書の中で「ヘリキア」という言葉で出てくる。ギリシア語で、意味は3つある。それは寿命、その職業に適した年齢、背丈である。どれも自分の自由にならない。命の長さは神様が決めること。(P183)

石原 大自然の中では、誰も頼れない。そいう環境に身を置かないと脳幹を鍛えられない。今の若者は、辛いことを避けて経験しないから、脳幹が鍛えられいない。今の若者は、スマホに氾濫している情報を過剰に摂取しているから、本能が衰える。頭にはどっさり実がなっているが、支えなければ肝心の幹がやせているから、なにかあると簡単にポキンと折れてしまう。(P199)

 

曽根 やはり食が大事ですから。あとはリンパマッサージ。これは定期的にやって、血流をよくしています。目を使う仕事ですし、頭皮も全部揉んでもらうんです。気持ちがいいですよ。頭蓋骨の中の血流をよくすることも重要ですから。(P203)

曽根 私は50歳になった時から、寝る前に「3秒の感謝」というものを始めた。「今日までありがとうございました」と言うんです。もしその夜中に死んだとしても、けじめをつけたことになるでしょう。死ぬことは良い制度だと思います。

 だって、「あなた自由にやりなさい」とずっと生きていたら、どこでやめたらいいかわからないじゃないですか(笑)。(P205)

 私は寝る前に、仏壇の前で仏様とご先祖に感謝をしてから眠りにつく。私は曽根さんと同じことをしている。それがけじめになっていることを教えて頂いた。

 私は馬場恵峰師の教えに従って、朝は希望を抱いて起き、夜は感謝で眠りにつく。

曽根 人は、社会貢献することが大切。年老いて、誰しも外見がどんどん衰えていきます。その人を輝かせるのは「徳」だけなんです。社会にほんの少しの奉仕もしようと思わない人は、「徳」がないのです。

 古代ギリシア語の「徳」という言葉には、卓越という意味もある。奉仕に興味がない人は、卓越もしていない。

 「受けるよりは与えるほうが幸いである」(P207)

 現代の日本社会は、貰うことばかりに狂騒している。利他の心が失われてしまった。今の日本人は心の修養が出来ていないのだ。修身の教育が必要だ。

曽根 人の役に立てるということは、自分自身の希望になる。自分にも光を与えられるということなんでしょう。(P213)

曽根 私たちは、こと中年以降は、弱っている人たちや助けを必要とする人たちの存在を、絶えず意識して生きることが必要だと思いますよ。運命を嘆いてみたり、文句ばかり言っているような人は、誰かに与えるとか差し出すとか、心に寄り添うということがまったくないように見受けられますね。(P130)

 私は嘆きばかりしていたり、未来の話をしない人とは縁を遠ざけるように心がけている。その言葉の影響を一番多く受けるのは、本人自身なのに、その人はそれに気が付いていない。そんな人と付き合っては、自分の人生のフィナーレを穢すことになる。私は少しでも、皆さんのためになる情報を提供しようと取り組んでいる。

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2020-07-22 久志能幾研究所通信 1675 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。