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2024年9月17日 (火)

鳴かぬならトヨタ教。信長・秀吉・家康を凌駕

 

ホトトギス 鳴かぬなら 殺してしまえ   信長

ホトトギス 鳴かぬなら 鳴かせて見せよう 秀吉

ホトトギス 鳴かぬなら 鳴くまで待とう  家康

ホトトギス 鳴かぬなら 鳴かぬもまたよし 松下幸之助

ホトトギス 鳴かぬなら 何故なぜ五回   トヨタ教

 

 トヨタ生産方式では、鳴かぬ原因を「何故なぜを5回繰り返し」で真因を見つけて問題を解決する。

 「鳴かぬなら」を「この病気が治せないなら」に置き直して、その真因を探せば、人生が変わる。

 

縁尋機妙 多逢聖因

  良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展していく様は誠に妙なるものがある。いい人に交わっていると良い結果に恵まれる。(安岡正篤師の言葉)

 私はガンの治療を通して、ガン治療がいまだ混迷の時代で、多くの医療機関が模索の中で、よい医者と多く出会い、良い本と多く出会い、この「縁尋機妙 多逢聖因」を体感した。

 

 癌専門医でも、まだガンの原因が分かっていない。だから癌専門医も医院によって治療方法が違う。医師もガンになる時代である。日本人の2人に一人ががんになる環境である。

 だからガンを治すには、多くの良い医師の意見を聞き、多くの専門書を読んで、自分自身で正しい答を出すことだ。多くの医師に逢えば、どんな医師が良い医師なのかがわかってくる。なぜ何故を繰り返し、正解を求めて全国を探し回ることだ。多くの縁と交わるうち、その中から良い縁が発展していく様は誠に妙なるものがある。良きご縁で次の解決策のヒントが見つかる。

 先日、船戸クリニックで、ディジュリデュ演奏家の小坂師に出会ったのも縁尋機妙多逢聖因である。

 

久志能幾研究所通信

薬膳の洗礼(4)縁起、脳幹を揺さぶられる

 

 

ガン専門医をたずねて三千里

 私はがんセンターでの標準治療の抗がん剤治療を拒否して、薬剤医とけんか別れをした。命の保証はしないと脅されたが、決意は変わらなかった。

 それからガンの再発防止治療を全国で探し回った。癌関係の本も50冊ほど集めて研究した。東京目黒区、名古屋市伏見、福岡県久留米市、岐阜県養老町の病院へも足を運び、ガンの再発防止治療を模索した。

 お陰様で手術5年後、まだ生きている。当初の5年後生存率は51.6%であった。同じ病気の人が、5年後、2人に一人は死ぬ状態であった。トヨタ生産方式教の念仏「何故なぜを5回繰り返し」の教えに感謝である。仏教での世界は必ず因果応報である。事象が起きれば、その因が必ず存在する。それを「何故なぜを5回繰り返し」て見つけるだけだ。

 

トヨタ教の念仏

 トヨタマンは金太郎飴と呼ばれる。飴の何処を切っても、金太郎が顔をだす。トヨタマンは豊田綱領、トヨタ生産方式に帰依しそれを愚直に守っている。そうしてド田舎のトヨタが世界一の自動車メーカになった。トヨタ教の念仏「効験あらたか」である。

 

豊田綱領

  • 一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし
  • 一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
  • 一、華美を戒め、質実剛健たるべし
  • 一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
  • 一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

 

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2024-09-17  久志能幾研究所通信 2943号  小田泰仙

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2024年9月10日 (火)

患者の脈を診て、会社の相を見て、経営診断

 

 私の11世代前の祖先の北尾春圃は、患者の脈を診て病名を当てたという名医であった。北尾春圃は、患者の体の経営状態を診断した。

 その血が私に影響するようで、自分は相手の観相、行動、言動を見て、おおよその人間像を当てる自信がある。しかしそれは常識の範囲である。多くの人は欲に釣られて、常識の目が曇らされているだけである。私は名前のように、仙人のような生活をしているから、素直な目で視るから、ものごとがよく見える。

 

 だから、おかしな相手から見えない背後霊?(警報信号)が出ているのが見えたら、その縁を遠ざけている。それで今まで多くの危険な縁を避けることができた。獲物の狙うように寄ってきた宗教狂団(阿含宗、N仏宗、統一教会、りーウェイ、太陽光パネル販売狂)の誘いにも、確固たる信念で拒否できた。それで破産の危機を救われた。

 

会社診断、人物診断

 自分は会社の社是、役員の言動、社員の行動、会社の行動、下請けの仕事を見て、その会社のレベルを見ている。その手法で、大垣ガス㈱の腐敗体質を見抜いた。それで大垣ガスを止め、オール電化にした。

 

 自分はその都市の行政を見て、市長の人格、市制のレベルを見る判定した。それで前大垣市長には辞めてもらった。

 

 数年前、M会社のオーナから、会社の診断を依頼された。その会社の経理分析をしたら、不正が疑われた。調査分析したのは、公的な会社の四半期ごとの会社報告書だけである。それを基に詳細を現場で調査中に、その側近(オーナの娘婿の元警察関係者)から脅迫されて、身を引いた。

 知人の地方銀行元支店長に相談したら、「相手は闇の勢力につながっているので、個人で闇夜にその筋から狙われたら防ぎようがない。闇夜に刺されてそのままだよ。警察も不審死として扱うだけだよ。身を引いた方が良い」と。それで助言に従って、その調査から身を引いた。

 その後、その会社は経営不振になり、人員整理を行い、結果として、同業の会社に吸収されて、会社名が変わった。経営者も変わった。

 

サイコパス対応

 会社の財務、経営者、経営の姿を見れば、おおよそ会社が診断出来る。しかし、危ない会社とは、個人では「君子危うきに近寄らず」で身の安全を計った方がよい。個人で立向かうのは無謀である。

 例えば、今話題の兵庫県斎藤知事に、個人で歯向かうのは、ウサギがライオンの歯向かうようなもの。相手は権力と金を持っている。相手はサイコパスである。人に死をなんとも思っていない。サイコパスは、自分が被害者だと思い込んでいる。然るべき対策をして歯向かわないと、殺される。サイコパスの知事のせいで兵庫県職員が2名も亡くなった、殺人と同じである。

 

 

 私の見立て通り、その会社は2年後、崩壊した。上場の株式会社である。

 その関連会社のディーラが、現在、ビッグモーターのような不祥事を起こしているようだ。私もその被害を間接的に受けた。会社が変わっても、幹部が変わらないから、その会社の体質も変わらないようだ。

 

常識の話

 こういう診断は、特別の能力ではなく、常識で考えれば分かる話である。欲に釣られて相手に洗脳されるから、真実が見えなくなる。素直な目で、状況を観察しよう。

さらに財務の知識、経営の知識、心理学の知識、人相学、観相学、手相、体型学、の総合知識が有れば、冷静に人も会社も詳しく診断できる。

 こういう診断で、選択を迷っている羊の一人でも犠牲者が減れば、社会の役に立つ。

 

 

2024-09-10  久志能幾研究所通信 2938号  小田泰仙

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2024年9月 4日 (水)

賢者の言葉「「90歳になったら、家を建ててはいけないという法律でもあるのですか?」

 

 ピアニストの室井さんは、90歳で家を新築した。周りから散々反対をされて、彼女は「90歳になったら、家を建ててはいけないという法律でもあるのですか」と逆切れ(?)して家を新築した。彼女は現在100歳で、現役のピアニストである。

 この言葉に高齢者の私はどれだけ勇気づけられたことか。家だけではない。高齢者が夢を抱いて、その実現に向けて取り組む。それを支えてくれる言葉である。

 馬場恵峰先生は、60歳の時、家屋敷を担保に入れ、1億円の借金を背負って、日中友好資料館を建てた。24年かけて、その借金を返済した。その後ろ姿で、勇気を貰える。

 今が闇でもよい。闇から光に向かって歩く時、人は生き甲斐を感じる。止っていては、ニュートンの第一法則で、永遠に止まったままだ。自分でダイナモを回さないと、永遠に止まったままだ。

 

私の夢は、地震に強い家を建てること。

  南海トラフ巨大地震発生の危険性が高まる中、私は家の新築計画を立てている。

 順序として家の土台、家の構造方式を検討している。

 内装など、後からどうにでもなる。まず基礎(下積み)からである。

 内装は、人間で言えば、お化粧や服装である。後からどうにでもなる。

 

 家を造るための検討項目を、一つ一つ解決していく。

  まず現地現物で、各ハウスメーカで問題点を比較して課題を解決していく。疑問が出れば、まずハウスメーカの展示家屋を見に行く。フットワークが大事なのだ。頭も悪く忖度してくれる援助者もいない私は、その弱点をフットワークで補うしかない。

 それで多くのハウスメーカのモデルハウスを見学して、多くの知見を得た。各ハウスメーカの得意点、問題点が明らかになった。太陽光パネルや全館空調雄の問題点も明らかになった。ハウスメーカの思想も明らかになった。

 力と財力なき高齢者は行動だけが、取り柄である。知識は力である。

 

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 下の絵は玲愛作「まだ夢をみれますか」 、上の書は馬場恵峰書

 私の書斎の机に着くと、目に飛び込んでくる風景。

 玲愛さんの絵が問いかけてくる、「まだ夢をみれますか?」と。

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2024-09-04  久志能幾研究所通信 2931号  小田泰仙

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2024年9月 3日 (火)

夢の実現方法、特急列車の罠でお鼻が高くなる

 

夢のない人生は、奴隷の人生。動物の生き方と同じ。

まず希望(志)を強く思う事。

 松下幸之助翁は成功の秘訣を「二階に上がりたいと強烈に願う事」と言う。

 

その夢の実現の為の計画を立てよ。

 そのために正しい順序を経て実行せよ。順序を誤ってはダメ。

 それは神社に祈願の参拝で、先に祈願してから手を洗うようなもの。

 ご不浄で先に紙を使ってから、用をたすようなもの。

 やはり人生は下積みから一歩一歩、上り続けるしかない。

  それをKKのように、下積みの階段を上らず、高すぎる下駄で、高台に昇るから、世間から反感を招いたうえに、転ぶから同情が集まらない。

 

夢の罠に乗せられて

 私の会社時代、私を飛び越していったエリート二人の若者は、入社当初から役員になれると思い込んでいた。そういう環境で入社したようだ。彼らは、会社から博士号をとるため大学に派遣されて、高い下駄を履きすぎて、お鼻も高くなった。

 しかし製造ニーズの環境が変わり、任されたプロジェクトが中止になってしまった。その結果、一人は恩有る会社に後足で泥をかけるように辞めて、大学に戻ってしまった。

 もう一人は、会社に残ったが、依怙贔屓する上司の専務がいなくなると、閑職に飛ばされ、精神を病んでしまった。高すぎるゲタに当たって下痢をしたのだ。

 

人生最大の三不幸の一つは、「若くして高台に昇る」である。

 彼らは人生の基本である順序を間違えたのだ。

 幸い、私は依怙贔屓も受けず、失敗に右往左往しながら、どん臭く道を歩き、飛び切りの出世はしなかったが、転ぶことはなかった。多くの泥臭い失敗で、大きな経験知を得ることが出来た。だからこそ平凡で地道な人生こそ価値があると実感した。

 

千里の道も一歩からと思う事

 千日(3年)の修行を鍛、万日(30年)の修行を錬という。つまり30年の鍛錬が成功を生む。目先の利に囚われるから、道に迷う。

 人は必ず死ぬ宿命を抱えて、佛(あるべき姿)になるために千里の人生道を歩む。それが菩薩行である。どれだけ佛に近づくのか、人に与えられた課題である。

 

10年は偉大なり。20年は畏るべし。30年は歴史なり。50年は神の如し。

    (鍵山秀三郎)

 

まず一歩を踏み出すこと。

  何時か、今度で、と踏み出しを先延ばしするから夢が実現しない。

  何時なのか? 「今」でしょう。明日の命は分からないのだ。

  人の性能(?)とは、フットワークの軽さだと私は信じている。

 

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2024-09-03  久志能幾研究所通信 2930号  小田泰仙

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2024年9月 2日 (月)

「DIE with 魂の遺作 & 少々の金」が上、「DIE with ZERO」は中、下は......

 

 大金を遺して死んでは、ただ働きして奴隷として死ぬのと同じ。

 遺産の大金は、遺族間でいさかいの元、子供を堕落させる。

 ジョブズは自分の健康を省りみず働き、240億ドル(約3.8兆円、1ドル=160円換算)の財産を残して、56歳で亡くなった。死因はすい臓がんである。彼は3兆円分のタダ働きをして亡くなった、と同じである。

 

 体はカネを稼ぐための道具である。その道具の健康管理と保守点検を放置して、それ対してお金と時間を使わないと、天から罰を受ける。体は天からのリース品である。

 お金は人生劇場での各歌劇に出してもらうための経費だ。お金を使わないと良いオペラに出演できないし、良い配役も得られない。良いご縁にも出会えない。その場所に出向くにもお金がかかる。それをケチるから、良い出会いにも恵まれない。

 人間として生まれた以上、ご先祖から頂いた体で、健康で働き、稼いだお金を自身の成長のために使い、世に尽くして、後世に役立つものを遺して死んでこそ、生きた証がある。

 

 お金はあの世には持って行けない。お金を使うのにも時間と体力が必用だ。何億円も稼いでも、生きている間に使い切れにない。

 その前に稼げない現実がある😿、それにつけても金の欲しさよ……。

 

 必要以上にカネを稼いで貯めるのは、ただ働きと同じである。それよりも自分の人生を有意義に使うことに時間を使った方が良い。時間は有限なのだ。人は生老病死である。生は偶然だが、死は必然である。死ぬ時にサムマネー(葬式代)が有ればよい。

 

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 馬場恵峰書

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偉大なる遺産

 最良のお金の使い方は、自分の魂を成長させ、その魂を後世に遺すこと。魂とは、日本人の歴史である。自分の思想に共感してもらえる弟子を遺すこと。例えば、佐藤一斎、渡部昇一、馬場恵峰先生等である。

 この知的巨人は、カネを遺さなかったが、偉大な遺作を数多く残した。それに影響を受けた人を多く生み出した。

 この3名の師は、今でも私の読書の世界ではまだ生きている。多くの魂に響く教えを頂いた。感謝

 

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 言葉は佐藤一斎、書は馬場恵峰  陶板への書

 

2024-09-02  久志能幾研究所通信 2929号  小田泰仙

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2024年8月29日 (木)

清富の12心得、清貧はダメ

 

 人生で豊かになる方法として、私は、下記を守っている。「大富豪」も「清貧」も目指さず、程よい「清富」を目指す。先年亡くなられた渡部昇一先生のような生き方が理想である。

 

1 生きる意味を知る

2 健康最優先

3 縁が全て

4 値切らない、余分に払う

5 安ものを避け、最高を求める

6 仁義礼智信を求める

7 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

8 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

9 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

10 時間の有限性を認識、時間は命とする人と付き合う 

11 情報の価値を認める 

12 浮利、腐利を追わず、根利を植える

 

 

 

私の具体的な実践例 

1 生きる意味をしる

  何のために生きているか知っているものは、どんな苦難をも耐えられる。それを知らないと人生の品質が向上しない。

  人生の使命を知る

 

2 健康最優先

  健康に生きててこそ清富である。

  人間として生かされている奇跡を大事にする。

 

3 ご縁が全て

 お釈迦様はこの世の全ては縁起に始ると仰せである。

 その人の本質的存在性ではなく、縁起が全てである。

 その人がどんな良い本質を持っていても、育て方、ご縁次第である。

 育てる親が泥棒では、本人が善人でも優秀な泥棒に育ってしまう。

 大才は袖すり合う縁も大事にする。

 縁ありて花開き、恩有りて実を結ぶ。

 世の中には、「縁のないという縁」がある。そんな縁からは遠ざからないと、身に危険が及ぶ。世の100人に一人はサイコパスである。サイコパスは、人の死など何とも思わない野獣である。ウサギが野獣に勝てるわけがない。脱兎のごとく逃げるが勝ちである。兵庫県斎藤知事に歯向かっても愚かである。

 

4 値切らない、余分に払う

 そうすれば、相手が勝手に最大限の値引きをしてくれる。

 私は行きつけの店と店員を決めている。「まけろ」と言ったことはない。

 それでいつも最大限の割引を受けている。

 お店でも「一見さん」では、値引き率が違う。

  私は、仕事をしてくれた職人さんには、少し多いお礼をする。

 気は心である。そうすると利子が付いて、後から返ってくる。

 

5 安ものを避け、最高を求める

   最高のものを求め、長く使う。

   安物買いの銭失いは避ける。

 

6 仁義礼智信を求める

  人として、人生を全うしたい

  それが出来ない人とは疎遠にする。

 

7 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

  社会人としての義務を120%果たす。

  そこまでやってくれるのか、と相手を感激させる。

  息抜きとして、自分の趣味を楽しむ。責務ばかりでは長続きしない。

  仕事のためなら過労死を厭わず。私にとって仕事こそ人生である。

  仕事で死ねるなら本望である。

 

 1985年、スウェーデンの自動車工場に出張中に、担当機械が故障して徹夜で機械の修理をしたら、スウェーデン人から You are crazy. と言われた。機械は壊れて当たりまえ。それを徹夜なんて、と。西洋人とは日本人の価値観が違うのだ。私にも徹夜は当たり前であった。そこで新しい人生に目が覚めたが、日本に帰国して、すぐまた日本の価値観に戻ってしまった。やはり仕事こそわが命である。

 

8 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

  超短期にドンパチやっても、儲かるはずがない。

  儲かっても一時的で、最期はすってんてんとなる。

  それよりも、長期的な視点で人生投資である。

 

  遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。 二宮尊徳

 

9 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

  貧乏性は伝染病のように感染する。「気」は空気感染をする。

  豊かな波動を発する人と付き合うと、こちらの心も豊かになる。

  その逆は……

  無駄を省いて贅沢を。安ものを避け、最高を求める。

  最高のモノには職人の魂が籠っている。それが自分に乗り移る。

  だから私は、高いものを買って、長く使う。

 

10 「時間は命」

   時間の価値が理解できる人と付き合う 

   ある人と1時間面談するとは、その人の命を1時間頂くこと。

   殺時罪を犯してはならない。

 

11 情報の価値を認める 

  スパイには「情報は命」。スパイの最高刑は死刑である。

  モノやカネを盗んでも、死刑にはならない。

  それほどに情報は命に値する。

  情報をくれた人や人生の師にはお礼をしよう。

  最大の情報は、師が恵んでくれる。

  だからこそ「3年かけて師を探せ」である。

 

12 浮利、腐利を追わず、根利を植える

   天網恢恢疎にして漏らさず

   バクチの金、不正の金で財を成しても、何時かは露見する。

   それでは小金持ちにしかなれず、幸せには成れない。

 

   冬の日は、下へ下へと根を下ろせ  道元禅師

   

 

2024-8-29  久志能幾研究所通信 2924号  小田泰仙

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2024年8月28日 (水)

八事霊園を俯瞰して達観、男性の健康寿命は72歳

 

 愛知県がんセンター病棟8階の窓からは、名古屋市最大の八事霊園が目に入ってくる。天国に一番近い最上階の8階からこの八事霊園は見える。最上階の8階に入院する患者は、重症者か裕福な人が多いようだ。

 最近知りあいになった知人も、この病棟の下層階に入院したことあるという。当時、「8階にはどんな種族の人が入院しているのかしらと疑問に思っていた」という。確かに差額ベッドで1日32,000円である。私以外は、上級国民なのだろう。私には少し高いと思ったが、当初の予定は2週間のことだし、金を残して死んでも意味がないと思い、また故河村義子先生も同じ階に入院されたこともあり、この病室を選択した。

 部屋にトイレとお風呂まで付いてて、台所、応接セットまである。まあ相応の値段である。普通の部屋の2倍の広さである。

 結果、入院期間が延び、1か月になってしまったのは、想定外であった。しかし、静かに、自分の人生を見つめ直し、死生観を定めるには最適な環境ではあった。

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 一か月の入院中、一度もテレビのスイッチは入れなかった。

 生死をさ迷うと、テレビを見たい気分ではない。

 愚劣が番組しかやっていないテレビは見る気になれない。

  

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  ガンセンター8階からの展望  向うに八事霊園が広がっている。

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 手術後、少し元気になって、病院内を体力回復のため歩き回った。病棟の1階ロビーに設置されている山本眞輔作「生生流転」に魅了された。毎日、この娘に会うためロビーに通った。この娘を見つめていると何故か心が落ち着く。命は限りがあるが、その命は連綿とつながっていく。人の運命のその手の上にある。それを象徴した像である。この病院に相応しい像である。

 

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 朝の6時半ごろ、1階ロビー、まだ病院は開いていない 

 「生生流転」は静かにたたずむ

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死生観

 八事霊園を1か月間、眺め続けて、「生生流転」像を毎日眺めつづけて、死生観がさだまった。人は生老病死である。ガンにはなったが、すぐ死ぬわけではない。また、がんが治っても何時かは死である。がんにならなくても、何時かは死である。

 だから頂いた命を大事にしたい。がんになってしまったことは致し方ない。今からでも遅くないので、病後のできる対策は全て打つ、不合理な手は打たない、である。だから抗がん剤治療は薬剤医師とけんか別れをして拒否をした。抗がん剤治療は、ガン部摘出後の「病院方針の標準治療」である。抗がん剤治療を受けないと、命の保証はしないと脅された。それでも拒否である。

 

 私は技術者であるから、事象があれば、それが起きた原因を探すのが習性である。トヨタ生産システムでは、なぜ何故と5回繰り返すのが鉄則である。それで何とか5年を過ごした。

 

健康状態の確認

 私が、がんセンターに入院中は毎日、体重、体温、食事量を記録用紙に記録させられた。病人だから仕方がないと割り切って従った。

 日本人男性の寿命は81歳だが、健康寿命は72歳である。それ以上は病院通いや寝たきり、認知症になる歳である。要は72歳以上の高齢者は半病人である。

 私は現在、その歳を超えてしまった。それを鑑み、ヘルスメーターを更新した。自分の体調の異常の早期発見のため、体の測定値の血圧、体温等の20項目を毎朝に、毎夜に測定して、記録を眺めている。この項目はタニタのヘルスメーターで表示される項目である。自分が半病人だと自覚し、すこしでもそれを改善しようという意思でデータを眺めると、その記録行為は苦痛ではない。

 

予防保全

 そのデータから、異常を早期に発見するのは良いことだ。病気になってからでは遅いのだ。トヨタ生産システムで言えば、予防保全である。機械は必ず故障する。機械だって生老病死である。その予兆は事前に出てくるので、対策を打つことである。

 自分が入院して、毎日点滴をされ、検査をされると思えば、入院せず、自宅で記録だけなら苦にならない。入院すると、健康の有難さを痛感する。

 

 

2024-08-28  久志能幾研究所通信 2922号  小田泰仙

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2024年8月23日 (金)

100年先、1000年先を考える

 

 今、自分が行動しようとしていることが、100年後、1000年後に子孫に役立つかを考えて、行動したい。

 今年の地蔵盆祭りのお下がりを、子供の将来を考えて、お菓子から文房具に変えた。その時は、100年後、1000年後を考えたわけではないが、子供の将来には良いと信じて変えた。子供がその文房具を使って、創造性や勤勉性、学びの習慣を少しでも付加できれば、将来、日本を背負って立つ青年の教育に役立つはずだ。

 今読んでいる本で、「100年先、1000年先を考えよ」という言葉に出会った。言葉との出会いもご縁である。その言葉に勇気づけられ、お下がりの文房具への変更を「独断で」実行した。町内には事後報告である。

 

 自治会長として何も変えず、今まで通りにするなら、一番楽である。批判もされない。変えれば軋轢が出てくる恐れもある。しかし変えなければ、何も進歩はない。自分の利害を捨てて、今の自分の行動が日本の100年後、1000年後に役立つかを考えたい。利己的な行動では、日本は良くならない。やることは小さなことで、今の行動で効果が出なくても、100年後に少しでも効果があると信じられるなら、やるべきだと信ずる。

 

英霊

 今から80年前、太平洋戦争末期、特攻、兵役、外地進攻で、多くの日本人が命を捧げた。特に特攻隊員は銃後の老いた親、新妻、子供を考えて、命を捧げた。それがあり、戦後、米国は自らの命を犠牲にした精神性に恐怖を感じて、恐る恐る占領政策を行った。それが無ければ、もっと悲惨な占領政策が行われただろう。

 欧米が植民地にしたアジア諸国は、そういう抵抗が無かったので、植民地支配は凄惨を極めた。その残酷な植民地支配を破壊した日本はアジア諸国からは感謝されている。だから英霊の死は、決して無駄ではない。中共が日本を非難しているのは、中共が、欧米と同じ支配階級で、人民を抑圧する立場であったからだ。

 戦争中に命を捧げた英霊は、結果として100年先、1000年先の日本を考えて戦ったことになる。

 

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 馬場恵峰書

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英霊に院号

 私の家系も2名が戦死している。それがあるから今の私がいる。それがあり、2015年、自家のお墓を改建する際、戦死した叔父の位牌をつくり直した。その叔父の法要は既に50回忌も終わっているのに、である。その際、住職様が院号として「護國院」を授けられた。住職様も英霊に院号を付けるのは名誉だと言われ、そのお金は請求されなかった。子孫がそれを見て、なんらかの誇りを得るはずだ。それが100年先、1000年先の日本のためになるだろう。

 

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現状の憂い

 今の堕落した政治家たちは、自分の利害しか考えていない。今の利権政治家や売り上げ至上主義の経営者、社員は、もう日本人ではない。グローバル経済主義狂というウイルスに侵されてゾンビと化した。拝金至上主義に洗脳された人の仮面を被ったゾンビが跋扈している。だから失われた30年が生まれた。

 この現象の責任は、国民が政治に無関心になり、異常な政治家に投票した選挙民にある。もっと目を見開き、正しく議員を選ぶべきだ。

 

2024-08-23  久志能幾研究所通信 2912号  小田泰仙

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2024年8月 9日 (金)

ご先祖探し、三千里の道中で出会った仏様たち 

 

 私は300年前のご先祖に辿り着くのに、三千里の道のりと25年の歳月を要した。その途中で、多くの仏様から貴重な教えを頂いた。その仏様の一人が、青山俊董師である。

 

 叔母の北尾自孝和尚(京都市祇園「東景寺」)は、愛知専門尼僧堂で青山俊董師から指導を受けて尼僧になった。青山俊董師は、称号「大教師」を曹洞宗では初めて尼僧として授与された。偉いお方である。

 私は北尾自孝和尚から青山俊董師のサイン本を多く頂いた。

 私はその本を何回も熟読して、生きるとは、仏教とは、を多く学んだ。馬場恵峰先生が講義で言われたことと重なって、その教えが自然と頭に入ってきて、自分の血と肉になった。

 青山俊董著『『典座教訓』講話』(1995年初版)などは、何回読んだか分からないほど熟読した。印象に残った文をB5カードにも書き写した。道元禅師のいう「生活のすべてが修行である。第一に食事作りは仏道修行そのもの」という考えがすとんと腑に落ちた。

 青山俊董師の講演テープは、通勤途上の車中で、何回も聞き、その教えは、体に染み込んでいる。感謝である。

 青山俊董師からは、三千里の道草で多くの智慧を授かった。青山俊董師に会うのにも25年の歳月が必要であった。

 

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青山俊董師との出会い

 2019年、私は東京のセミナー(致知出版社主催)で青山俊董師にお会いできると思い、セミナーに申し込んだ。しかし、その後、私にがんが見つかり、入院手術することになり、それが叶わなかった。その時は、まだご縁が熟していなかったようだ。

 

大興寺での法話会

 この春(2024年3月10日)、岐阜県揖斐川町の大興寺での法話会で、私は青山俊董師に初めてお目にかかることが出来た。青山俊董師は御歳91歳である。元気なうちにお会いできて幸せであった。特別に別室でお会いして、お話をさせていただいた。感謝である。

 青山俊董師とお会いできたのは、長年の疑問点解決の始まりの啓示であったようだ。

 

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2024-08-09  久志能幾研究所通信 2900号  小田泰仙

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2024年8月 8日 (木)

人生のお宝と幸福

幸と福

幸せは自分で創るもの

 創るものだから血みどろの闘いが必要だ。

 小さな幸せを多く積み重ねていく生き方こそ、賢者の生き方だ。

 効率ばかり、金儲けばかり考えている生き方は、餓鬼の生き方だ。

 

福は神仏からの授かりもの

 それはご先祖が血みどろの闘いで勝ち得たお宝で、それの恩恵はご先祖が創ったお宝の利子である。

 裕福だった家が2代目で潰れるのは、幸を作らず、福だけを浪費して喰い潰すからだ。

 漢字の「福」とは、神への捧げものを置く台を象形文字で現した「ネ」、捧げものを表した旁からなる象形文字である。

 神さまが分け与えてくれるものは酒である。福という漢字は酒さかだるをそれぞれ意味し、二ふたつを合あわせて作つくられている。神さまに捧ささげた酒を自分の酒だるにいただく(神福)ことを福とした。

  だから「福」という漢字には「神さまから授さずかる助け」という意味もある。

 

 

幸福とは

 幸福とはご先祖と自分が作り出すお宝の五重塔である。第一階は世のなかの無数の佛たち、第二階はご先祖、第三階は自分、第四階は子孫である。第五階は来世の佛の世界である。

 

人生のお宝とは

 人生でのお宝とは、ヒルティによれば普通の思慮ある人が手に入れることができるもので、下記の項目だという。

 

  道徳の高い人格、高い精神的な教養、愛の精神、誠実ある性格、仕事の能力、仕事の楽しみ、健康な肉体、幸せな家庭、少数の友人、少々の財産、である。

 

私の考えるお宝

 私が考えるお宝とは、上記に追加して、「今日の用」、「今日行く所」、「天命としての仕事」と死生観である。

 

「きょうよう」と「きょういく」がお宝

 「起きたけど、寝るまで特に用もなし」では認知症へまっしぐらである。お陰さまで、私は自治会長としての仕事があるから、ボケている暇がない。

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天命

 天命としての仕事は、お金儲けではない。生計をたてるために稼ぐための労働は、金をもらわねばならぬ。しかし仕事はお金のためではない。仕事とは、経験を得るため、思い出を作るため、自分の成長のため、世間への報恩感謝の行為である。

 

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死生観 

 死生観とは、何時死んでもよいと、今を精一杯生きようとする覚悟である。それこそが生きることを意味化させるお宝である。それが有れば、いつ死んでも悔いのない。どんなことが起きても、無敵の護身の宝刀である。

 

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2024-08-08  久志能幾研究所通信 2899号  小田泰仙

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