人は佛の子、オダ仏教の五教義
オダ仏教の本殿は泰観院で、曹洞宗の末端の最末端寺である。住職は私、信徒1名(私)の個人経営の小さなお寺である。泰観院とは、近い将来、私のために建ててもらう来世のお寺の名前である(戒名の院号)。その寺院名は菩提寺の住職様が決めた。だから私はオダ仏教の教祖である。
教義
その教義は「春夏秋冬、生老病死、万有引力、F=mα、E=mc²」の5つである。人類は自然界の法則や宇宙根源の法則を、神、佛といっているだけである。地域によって風土が違うので、その名前が神となったり、佛となったり、キリスト教になったり、それを運命とも言う。人間は有史以来、その神仏を崇めている。それが土着の宗教である。それがユダヤ教、自然物崇拝の神道等である。それに比べれば、キリスト教やイスラム教は土着の宗教から派生した新興宗教である。
仏教で、それらの教えを集約したお経で説いたのが般若心経である。その結論は色即是空、空即是色である。そこでは春夏秋冬も生老病死も超越している。しかしその色(現世の現象)は、前述の5つの原則で動いている。しかしその実態は空である。
「法」とは、サンズイ(水)が「去る」と書いて「法」である。水は上から下に去る。それは何時でも何処でも誰にでも通用する法則である。「春夏秋冬、生老病死、万有引力、F=mα、E=mc²」が、すべてを支配している。人はそれを神仏という。
日本の美しい私
その原則を道元禅師は下記の和歌で表現した。
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷しかりけり」
それを川端康成はノーベル賞授賞記念講演の冒頭でこの歌を引用して『美しい日本の私―その序説』として「本来の面目」の中でこの和歌を詠じた。これは大自然(神仏)のあり様を和歌の形で表現しただけである。
馬場恵峰書「百尺巻頭書作選集」より 久志能幾研究所刊
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自然は春夏秋冬、それこそ神である。
生物も自然界も春夏秋冬で生老病死である。どんな教祖もこの原則から逃れていない。
万有引力
どんな人も物体も万有引力でお互いに引かれてきた。そこから人間の歴史が生まれた。そこに縁が生じ、花が咲き、実が結ぶ。縁を活かすには、正しい道を歩む事。それが「縁あって花開き 恩有って実を結ぶ」である。
F=mα
自然界の物質、人間は、ニュートンの第一法則に従い、止っているものは永遠に止まっている。動いているものは永遠に動いている。人間の行動も同じである。人の運命を変えるには、F=mαで、少し力が必要だ。加速度のある生き方が世界を変える。
加速度とは、意思を込めて動く時に発生する現象である。それが「天は自ら助くる者を助く」である。
E=mc²
E=mc²は,アインシュタインが特殊相対性理論から導いた式である。アインシュタインが発見したのではなく、昔から存在していて、アインシュタインが理論で証明しただけである。ニュートンの第一法則もニュートンが作ったのではなく、昔から存在していたのを発見しただけだ。これは「微量な物質にも,膨大なエネルギーが秘められている」ことを意味する。どんな微力な人でも、(心の)速度が大きければ、大きなエネルギーを出せることを意味する。
以上の5つの法則に則って、各宗派の経典が書かれている。
仏教の教義は、「万物は移り変わる、ただ精進せよ、結論は死」である。時間と存在を哲学的に定義した法典である。温暖な地で生まれた宗教だから温和な教えである。
キリスト教の教義は、「知ること、愛すること、そうすれが神の子になれる」である。愛がテーマである。
イスラム教の教義は、「(人は弱い存在だから)コーランの教えを守れ、そうすれば天国に行ける」である。それは厳しい自然環境(砂漠地帯)の中で生き抜くための先人の知恵でもあった。いわば頑固おやじの教えである。厳しい環境下で生まれた宗教だから、一番厳しい戒律である。厳しくしないと生きていけない。だから目には目を、歯には歯を、である。
その教義は、キリスト教、イスラム教、仏教、どの宗教も共通である。神仏の切り口が違うだけで、その本質は同じである。いわば神仏とは茶筒で、その切り方次第で、見え方が違うだけである。茶筒を横に切れば円、縦に切れば長方形、斜めに切れば楕円である。その違いを理解せず、口から泡を出して言い合い、殺し合いをしているのが今までの宗教戦争である。それが人間の愚かさである。
宇宙飛行士が地球を周回する宇宙船からその地域を眺めれば、数十秒で通過する地帯に、多くの宗教がいがみ合っている。それを見て、人間の愚かさを悟って人生観が激変した宇宙飛行士も多い。
もともと一つの教えであったのに、細かく分派して、その違いで言い争いをしている。仏教では13宗56派がある。キリスト教でも128の分派がある。それを神の名のもとに殺し合いをするのは、愚かすぎる。どの宗派も、前述の5つの原則を元にしているだけである。
私は与えられた生を全うするため活きている。合掌
馬場恵峰書「百尺巻頭書作選集」より 久志能幾研究所刊
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2024-05-26 久志能幾研究所通信 2862号 小田泰仙
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