文書道・テクニカルライティング Feed

2024年9月24日 (火)

マスコミは事件を要約する、要約=妖厄、妖薬

 

 要約とは、膨大な情報の中から、報道すべき事項をまとめて選び取る作業である。それを不信の輩に任せ、それを信じることは、非常に危険である。

 現代日本社会では、マスコミという妖怪が、真実を妖薬にしてしまい、国民に鼻薬をかませている。日々起こる事件を都合の良いように捻じ曲げて報道する現象が妖厄で、マスコミが調合する妖薬は劇薬である。

 

報道には意図がある

 妖怪が事実を曲げて報道には必ず意図がある。どんな情報でも真実を伝えるのは難しい。ましてや企業(金儲けを目的)として報道をしていれば、スポンサーや利権団体、属する国(マスコミはC国関係者が多い)の影響を受けて当然だ。

 だからその発信元が信用できるかどうか、見定めてその情報を受け取らねば、地獄に落とされる。

 

 There is no fact, only interpretations.

 事実はない。あるのは解釈の違いがあるだけ。 ニーチェ

 

 政府とマスゴミが国民を騙す手管に目を覚まそう。

 

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事例

コロナワクチン 

 政府と製薬メーカは、ワクチンは2億回打っても死者はゼロで安全だと広報した。実際は、2021年7月21日現在で、751人を超える死亡者が出ていた。それもつい最近まで、政府はそれを認めていなかった。

(2021/07/21厚生科学審議会ファイザーワクチン報告資料1-3-1データより)

 

 アメリカでは2回のワクチン接種であるが、日本では7回である。

 だれがその安全性を報道したのか。日本ではワクチン購入で4兆円もの金が動いた。カネに飢えた妖怪が心動かされて当然だ。

 新型コロナウイルスのワクチン接種事業にかかった費用は2020、21両年度の支出総額が4兆2026億円に上る。ワクチン確保の費用が全体の6割近くを占め、国は両年度の契約で総人口の7回分以上の計8億8200万回分を確保していた。

 

ジャニーズ問題

 ジャニーズ問題でも、40年前からこの問題をマスゴミは知っていたが、報道しなかっただけだ。マスゴミは事実を故意に要約して、真実を隠蔽して、妖厄したのだ。

 

借金問題、増税問題

 NHKやマスコミが財務省の言いなりで、日本には膨大な借金があり、日本人一人当たり1千万円の借金があり、このままでは国家破綻だと脅し、増税が必要だと国民を洗脳(騙して)して、日本は大増税の国となった。

 膨大な借金といってもバランスシート上で、負債側にその数字があるだけである。バランスシート上の財産側の数値は、隠していた。膨大な財産があれば、それに見合った負債が有るのは、企業財務上でイロハの基本知識である。

 それをNHKやマスコミが財務省は国民を騙して、膨大な借金があるという。妖厄報道の極みである。

 

増税問題

 マスコミは政府の言いなりで、少子高齢化で福祉に金が要ると言って、消費税を増税して、反対しなかった。新聞社には財務省から特別優遇対応の飴をしゃぶらされ、マスゴミは増税に反対をしなかった。

 消費税を特定の分野に配分するのは、日本だけで、世界諸国はこんな愚劣な操作で増税はしない。国民はマスゴミと財務省に騙されたのだ。

 

シンセン事件 

 9月18日、シンセンで起きた児童刺殺事件も、C国の反日教育の実情をきちんと報道せず、C国駐在が非常に危険であることを報道しなかったマスゴミの責任である。C国は巨大な市場だからと、日本企業を誘惑してC国に進出させた経済新聞社も、C国にべったりの記事ばかりである。その経済新聞社は、C国に都合の悪い記事は絶対に載せてこなかった。C国の事情を妖怪さがならに、事実を捏造したのだ。

 

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 大垣市内で  2014年6月6日

 事件をどう受け止めるかで、解釈が変わる。この事故は、子供にとっては楽しい出来事だ。彼が子供新聞の記者なら、楽しい記事にするだろう。事故被害者は地獄であっても、だ。

 同じことが、世間の事件で記事になり、全く違う報道がされる。

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2024-09-24  久志能幾研究所通信 2947号  小田泰仙

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2024年6月28日 (金)

名古屋の結婚式風景を諦観する

 

 先日、姪の結婚式に参列した。四半世紀ぶりの結婚式参列である。退職してから、その種の式典には縁がなかった。

 今回、結婚式に参列して感じたことは、昔に比べて結婚式はショー化している、である。その進み過ぎには疑問をもったが、もともと名古屋の結婚式はド派手である。しかしそれは先人の知恵で、ド派手にして、二度とあんな大変なことはしたくないと思わせ、離婚を踏みとどまらせる手段でもあるようだ。

 姪の結婚式も、当初、本人たちは、身内の関係者だけでこじんまりとやろうとしていたが、各所からの圧力?に負けて、正式のド派手結婚式に変更になったようだ。めでたしめでたし?である。

 

結婚式の舞台風景

 結婚式では、式場の教会で神父の前で誓いの言葉を交わし挙式、チャペルの鐘に送られて白いリムジンで出発である。人生の晴れ舞台なのだ。人生舞台の演劇の主役と思えば、恥ずかしくもなく演じられる。(古い価値観の私が当事者なら、恥ずかしすぎて逃亡である。)

 本人たちは仏教徒であるので、教会で挙式を挙げるのに私はわだかまりがあった。しかしよく考えると、キリスト様は「愛に命を捧げた教祖様」だから、その場の担当としては、グローバル経済主義上で適任なのだと納得した。

 披露宴では、白いスーツと白い洋装、お色直しで華やかさが際立つ色打掛である。女性にとって花嫁姿は夢なのだろう。

 披露宴の料理はフランス料理に和食のてんこ盛りである。フランス料理に刺身、赤飯、吸い物では違和感ありである。更にウェディングケーキまでおすそ分けで振る舞われた。さすが名古屋の結婚式場のスタイルで、脱帽、満腹である。

  結婚式が派手なのは、日本経済活性化には良いことだ。たまには人生の最大のお祭りとして羽目を外すのは良いことだ。

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テクニカルライティングの検証

 披露宴で残念だったのは、主賓の挨拶がだらだらと長かったこと。テクニカルライティング上で、「何が言いたいのだ?」と突っ込みを入れたくなった。場所柄、立場上でそれも言えず我慢であった。

 それを踏まえて私の乾杯の音頭の挨拶は、「言いたいことは3つ」と結論を最初に言って、簡潔に述べた。

 

 

 主賓の挨拶が、だらだらと長いのは昔からである? それで私はその人の仕事能力を計っている。そんな人が会社幹部だと、その人とその会社の将来が心配となる。

 言葉とは言霊である。その使い方、構成の仕方次第で、その人の運命が支配される。その言葉の影響を一番多く受けるのは自分なのだ。

 

 

2024-06-28  久志能幾研究所通信 2870号  小田泰仙

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2023年10月 7日 (土)

フランシス・ベーコン成功哲学、YouTubeは非推奨

 

フランシス・ベーコンの成功哲学

「読むことは人生を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは、人を確かにする」。これらの技能の組み合わせは、トップを目指す人にとっては絶対確実な三種の神器である。

 

 Francis bacon’s formula for success. He writes,”reading maketh a full man, conference; a redy man; an exact man.” Now there’s a combination of talents; a sure-fire trio for anyone aiming for the top!

 

 キングスレイ・ウォード著 城山三郎訳『ビジネスマンの父より息子への手紙』 新潮社 1987年

 

フランシス・ベーコン

 フランシス・ベーコン(英: Francis Bacon, 1561年----1626年)は、イギリスの哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族である。イングランド近世(ルネサンス期、テューダー朝(エリザベス朝)からステュアート朝)の人物。イギリス経験主義の祖。

「知識は力なり」(Ipsa scientia potestas est)の名言や、「イドラ」の概念で有名。

 Wikipedea より

 

 私は35年前、この原本を英語の勉強の為、音読して暗唱までした。人生の本として価値ある本である。そのお陰で、その10年後、私はテクニカルライティング検定試験(TEP)で1級を取得することが出来た。それで会社費用でミシガン大学へのセミナーに派遣させてもらった。1997年当時、この試験が始まって20年だが、私は累計で367番目の合格であった。私は47歳で、3度目の挑戦で合格であった。年に15人程しか合格できない難関試験である。今でも合格者は累計で800人くらいしかいないはずだ。英検1級なら合格者は年間約2,500人である。TEP合格者はその100分の一である。

 この試験は、英語のレポート作成の試験で、論理構成が出来ていないとTOEIC900点獲得者でも、合格は難しい。この試験は英会話ではなく、ビジネス文書の論理構成が必要とされるライティングの試験である。日本語を上手くなるには、英語の論理構成の知識が必要だ。

 私はこの能力を取得して、論理的に考えることが出来るようになった。そのきっかけは『ビジネスマンの父より息子への手紙』の原書を読んだことだ。

 

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 何回も読み返したので、手垢が付いてしまっているが、今でも大事に保管している

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お喋り

 フランシス・ベーコンの成功哲学の3項目は、読む事、書くこと、話し合いではあるが、一歩的な「お喋り」の能力はない。YouTubeは一方的なお喋り動画である。物語を伝える動画は、相手に考えさせず、一方的に話して、洗脳させる手段である。それはヒトラーの演説に似ている。

 それに対して、読む事、書くことが一番確かである。読むことで考えることが出来る。書くことで、緻密な推敲をして自分の考えを確実にすることが出来る。その能力を基に人と話し合うから会話が成立する。言葉を発した後で、推敲や言い直しなどできない。だから私はYouTubeへの参入を躊躇している。

 しかし私は、ついYouTubeに見入ってしまい、自分の意思の弱さを反省している。無防備に聞くだけなら、楽なのでつい見てしまう。それは地上波のくだらない番組に通じる。

 私がブログを上げる仕事は、金儲けの為ではない。エディオンブログは、宣伝もないし、いくら閲覧数を稼いでもお金は稼げない。しかし書くことは、自分自身の人生を振り返り、未来を熟慮することで豊かにしてくれた。

 下記は関連記事ブログ 

感謝 累計閲覧総数40万回超え 書く目的

 

 

 

2023-10-07  久志能幾研究所通信 2755号  小田泰仙

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2023年8月19日 (土)

石丸市長、煽り報道の中国新聞を糾弾、文書は論理と数学

 

文書の論理構成

 文書で結論を書く場合、その結論Aは、下記の式で表される。

 結論は各段落(事実からの結論)の積み上げである。

    A=a1+a2+a3 

   結論とは、各論の結論の集約した要約である。

  

 文書の構成は数学である。

      事実1 a1

      事実2 a2

      事実3 a3 

  +)----------------------------

      結論  A

  事実1~3までの足し算が結論である。その各事実が間違っていれば、結論は間違いとなる。これが今回の中国新聞の記事の論理性の破綻説明図である。

 これが文書の論理構成で、数学の問題でもある。数学と言うより、算数の問題である。それはギリシャ時代にアリストテレスが確立した論理構成の常識である。これこそ私がテクニカルライティングとして学んで来た真髄である。  

 

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 「武道としての情報設計」より 著者作

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論理構成破綻の実例

 その論理構成が分からず、思い付きで各論の結論の根拠が抜けているのに、勝手に結論を捻じ曲げた記事を書いたのが中国新聞のE記者である。その弁明を上司権限で黙らせ市長を攻撃して、墓穴を掘ってしまったのは上司のT次長である。お笑いである。

 石丸市長は中国新聞の2023年7月の記事を断罪した。その記事では、ぶら下り記事といいながら、実際は市長に取材もしていない(a1論の破綻)。議会で議長が市長の不信任案の説明をしているのに、それを聞いてもいない(a2論の破綻)。憶測で(個人的意見として)「混迷している」と書いている(a3論の破綻)。これでは勝手に憶測をして書いた記事がデタラメになるのは必然の数学の結果である。これが中国新聞の本質を象徴している。

 編集局長のT次長が言いがかりだと文句を言って議論を脇道にそらそうとするのも、論理構成の破綻で、さらなる恥さらしである。要は問い詰められた件から逃亡である。その醜態を全国にYouTubeで晒されてしまった。

 

その顛末が、【激怒の石丸市長】マスコミの意図的な切り抜きを批判する安芸高田市の石丸市長。会見中記者が言っていないと主張するも動画に残ってました…。パート② - YouTubeである。

 

 中国新聞と石丸市長の記者クラブでのやり取りバトルが面白い。中国新聞のE記者と上司のT次長がボコボコにされる動画がスカっとさわやかである。如何にマスゴミがいい加減な記事を書いているかの現実を示してくれた。それこそ日本のマスゴミの実態を象徴している。

 

日本政治が劣化した真因

 そこで明らかになったのは、学生時代に勉強をしなかった記者とその保護者の上司が、出鱈目な論理構成の記事を53万部も中国地方にばらまいているおぞましい現実である。学生時代に勉強をしなかったから、中国新聞にしか入社できなかった。算数が分からい人間が記事を書いている。まるで文書道で、記事を書く免許を持たない狂人が、煽り運転をしているようなものだ。恐ろしいことは、公器という新聞活字で、それを真実と洗脳される市民が存在することである。

 これが国賊者同然の岸田首相の地盤である広島で、彼の支持率が下がらない遠因かもしれない。風俗法違反で犯罪者と確定される木原副長官を米国行きに同行させたのは、狂気であり、国の恥さらしである(8月18日)。そんなレベルの首相を持った我々は不幸である。それは中国新聞に影響をされ市民が算数ができなくなったのだ。日本国民がマスゴミに洗脳されたためである。

 同じことが、朝日新聞がデタラメの慰安婦事件をでっちあげ、日本を陥れた実績がある。それも単なる精神異常な記者の捏造記事が発端である。最高裁判所が正しい判決をしてくれた。それでも懲りないアサヒである。それをアサヒるという。

 公器の新聞社が出す記事が全て正しいわけではないことを実証したので歴史的に価値はある。だから日本経済新聞だって看板通りの「正しい」記事を書いているわけではない。政府の意図を活字と言う媒体で、読者を洗脳しているのだ。NHKだって、政府の言いなりで、財務省の言い分で国民を洗脳して、増税を謀っているだけだ。やれ国の借金が巨大だ、増税が必要だ、と嘘を言っている。

 それをやって政府からご褒美で、マスコミは消費税の増税時、特別優遇処置を受けている。

 マスゴミを信用してはならない。

  報道などは静かに真相を伝えれば十分だ。太鼓を叩いて浮き立たせる必要はない。広報や報道は絶対に嘘を言ってはならぬ。そうなったら戦争は必ず負ける。

     連合司令長官 山本五十六

 戦争末期は大本営が嘘ばかりつくようになり、日本は負けた。

 改定案内   豊田章一郎 座有銘 天地人知仁勇

 に写真を追加しました。

2023-08-18  久志能幾研究所通信 2729号  小田泰仙

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2023年5月 3日 (水)

自分編集の解体新書は重量800㎏

 

 私は新聞、雑誌、週刊誌、月刊誌を再編集して一つの書として読んでいる。私には、新聞や週刊誌などが、貴重な情報源である。しかし読むべき箇所、残しておくべき箇所は数ページだけである。それをそのまま残せばかさばってしまう。またそれを次に読むとき、余分のページまで見なければならぬ。それを避けるため、必要なページだけ切り抜いて、A4クリアシートに挟んで、読んだ時間順に10㎝幅のA4ボックスファイルに放り込んでいる。

 1つのボックスファイルで約10㎏。その数が80個、総重量で約800キロである。それを随時入れ替えながら繰り返し読んでいる。その資料が不要と判断すれば、そのファイルだけ廃棄である。だからこの新書は日日更新されている。これは世界唯一の私が編集する現世情報の「解体新書」である。

 

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 これで56個のボックスファイル

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『解体創智』

 わずか数百円の雑誌や週刊誌で、全てのページに読む価値が詰まっているはずがない。本でも同じである。僅か千円ほどの本で、読むべきか所は数頁だけである。

 数センチの分厚い月刊誌『文芸春秋』でも項目別に分割してバラバラにすれば、厚み数ミリの資料になる。それをA4クリアシートに入れれば良いだけである。

 私は必要な記事を雑誌から切り抜きしてファイルしている。本は必要な個所を抜き書きして京大カード化している。それを40年間の継続して、現在、約64冊、総重量で約640キロ、京大カードは1万枚に「成長」した。私が読破した本や雑誌を解体し、まとめて編集して作り上げた。これは私だけの世の中の雑学の解体新書である。これを『解体創智』と名付けた。

 その中には10年分の"International Herald Tribune"紙も含まれる。私が奈良県の勤務地に転勤になった時、この英字新聞を購読した。聞けばその市での購読者は私一人であったという。この英字新聞は私の英語の師の後藤悦夫先生からの推薦であった。その構文が、テクニカルライティングの勉強になるとの理由である。

 この『解体創智』の各ページは、有名な著者の記事やゴーストライターが書き上げた名文が並んでいる。なかなかに人生の訓言や戒めの言葉も多く、読みごたえがある。健康情報も下ネタさえもある。その中から、有名人の記事や、流行の話題を別ファイルにまとめている。それから私の著作活動のヒントを得ている。

 更に、参加した講演会資料、演奏会、購入した機器のカタログ、大事な領収書もクリアシートに入れて放り込んである。この資料群は、いわば私の行動の歴史の記録でもある。それを読み返すと、当時、こういうことをしていたとの日記にもなっている。

 

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 厚み26mmの『文芸春秋』でも、特集部だけを切り取ると厚み4mmのファイルになる。

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創造とは

 創造とは、過去のアイデアの解体と結合の産物である。新発明は、天才だけに可能だが、創造は凡人でも可能である。ソニーのウォークマンだって、過去の技術を再分解して再統合した産物である。決して新しい発明があったわけではない。音楽レコード盤は発明だが、ウォークマンは創造である。

 創造の「創」とは、「倉(きず)」と「リ」(砥石と刀)から作られた象形文字である。このきずとは刀傷である。刀傷で出来た傷跡に焼酎を吹きかけ、さらしを巻いてなにくそと頑張る姿が、創造の世界である。その傷口から新しい細胞が生まれて、傷口を埋めていく。傷だらけにならねば、新しものは生まれない。

 週刊誌、雑誌、新聞記事は人間模様の傷口の歴史である。その人類の失敗記録から、新しい智慧が生まれる。その失敗は、他人が自分の代わりにしてた貴重な失敗記録である。それを他山の石として活用しよう。それが智慧となる。

 

 

2023-05-03  久志能幾研究所通信 2679号  小田泰仙

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2023年2月 2日 (木)

親戚付き合い、墓付き合い、はかない付き合い 

 

 知人は墓を建て、今まで疎遠であった親戚と新たに親戚付き合いを始めた。しかしその後、その家からは結婚式にも呼ばれないし、法事にも呼ばれないし、主が亡くなっても1ケ月も連絡がなく、その後、コロナ禍の影響で家族だけで葬儀は執り行うとの連絡が来たそうだ。つまり葬儀参列拒否である。親戚付き合い拒否の通知であるようだ。

 その人の心情や信心深さは言葉にしなくても、長年の人に対する行動で伝わってくる。

 だからコロナ禍の最中とはいえ、その行動には違和感があったようだ。その縁者には、親の後姿での教育が出来ていなかったと思うしかない。

 

 これでは「墓関係だけの付き合い」である。「墓付き合い」である。それは「墓が無い」と同じ、「はかない(墓無い? 儚い?)」付き合いである。それは現代の世相を表しているようだ。

 

コロナと共に去りぬ

 最近の結婚式は、上司などを呼ばず、近親の親族だけですませ、友人たちだけで別にパーティを開催するようだ。上司も遠縁の親族など呼ばないという。

 現代人は、人との関係を断ち切りたいと思っているようだ。スマホだけの虚構の世界に埋没する現代社会を象徴しているかのようだ。

 

 本来、日本の冠婚葬祭とは、ある意味で親族の生存確認である。また最近は、親族も遠く住んでいるケースが多く、滅多に会う機会が無い。その近況を確認し合うのが冠婚葬祭での集まりである。特に話があるわけではない。お互い顔を見るだけで安心できるのが血のつながった社会なのだ。それが昔から、一族郎党が厳しい世の中を生きてきて身に着けた生活の知恵である。

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人間関係の変化

 それが今はコロナ禍を大義名分に人間関係が消滅しようとしている。会社でも在宅勤務である。自宅で誰とも話さず、黙々とネットを通じて仕事をする。

 20年程前、私がバリバリの仕事人であったころ、メールでのやり取りに限界を感じて、なるべく直に会って話をするように心がけるようになった。当時は会社内でもメール文化が始り、大量のメールが行き来していた。室長ともなれば、一日に100~200通のメールが舞い込む。それをサバくために、メールの文章ではどうしても表現がきつくなり、けんか腰になりかねない状況に追い込まれる。特に、私のようにテクニカルライティングをマスターして文章にすると、キツイ表現になってしまう。

 またアメリカの心理学者アルバード・マレービアン博士の研究によれば、文章では、その言葉の7%しか相手に届かない。後は、声の質(高低)、大きさ、テンポで38%、顔の表情で55%の情報が伝わると言う。人間以外の動物は、全て言葉以外の非言語コミュケーションで済ませている。人間も動物の一つである。多くを非言語表現で真の意思を表している。

 だからメールでは真の心情は届かないのだ。それでコミュニケーションの限界を感じて、大事な情報の場合は、伝達の手段を変えた。つまりフェースフェースの直接対話である。それから見ると、現在はまだ当時より退歩してきているようだ。その対応は未成熟になったと感ずる。

 昔ながらの人情ある人間関係がコロナと共に去って行った。これで日本社会がより殺伐たる人間関係になる要因が増えた。これは小さな綻びである。それが今後拡大することが怖しい。少子高齢化社会で殺伐たる未来が見える。

 

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   「武道としての情報設計_C1_文書道」 より

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仏壇での後姿

 最近は家に仏壇のない家も増えた。ハウスメーカのモデルハウスに見学に行っても、仏壇を置くスペースが用意された家は皆無である。親が仏壇に手を合わせている姿が、子供への最大の教育なのだ。子供は親の言う通りにはならず、親がやっている通りになる。

 それはA宮家騒動を見ればわかる。KK問題でも、世代断絶の異常が垣間見える。「KK息子は父の墓前にお参りもせず、花を供えたことはない」と週刊誌報道である。KK息子が皇族と結婚できたのだから、そんな慶事は、渡米前に父の墓前に報告するのが人間の道である。それだけでKK母子の異常な行動が理解できる。私は、あのような人格(人欠く?)になりたくないと反面教師として眺めている。皇族は世の中の風潮を象徴しているようだ。

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2023-02-02  久志能幾研究所通信 2602  小田泰仙

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2022年10月 7日 (金)

YouTube『ガンのリスク Top5』は、「ヒット曲 Top10」発表ではないのだ

 

 YouTubeの健康関連の動画を見ていると、下記のような記事をよく見かける。しかし多くの場合、その伝達手順がコミュニケーション手法に反しており、見たことを後悔させられる。これは人の時間(命)を奪い、その意図が下劣である。動画の投稿者は、閲覧数の増加とそれに伴う収入増が目的である。医師という社会的地位からは、信じられない教養レベルである。下々を煽り、教えてやるという姿勢なのだ。話す順序を間違えるとは、葬儀で焼香順序を間違ると同じなのだ。

 

YouTubeタイトル例

 がんリスクを上げる食材の5選

 認知症になる危険食5選

 乳がんリスクの5選

 老化防止の5選

 

 なぜなら、その動画構成が、いつも重要でない最後の項目から説明して、最後に一番大事な項目を説明するからである。YouTubeで視聴者をなるべく最後まで見てもらおうとする意図がミエ見えである。

 

動画は全内容を一瞥できない

 この種のこの種のこの種の動画には、一番大事なことを最初に説明するというビジネススタイルが全くない。テクニカルライティングでの技法は全くない。せめて動画の冒頭で、その5項目を表示してから、重要な項目から説明するべきである。ビジネス文書では、必ず結論が最初である。この種の動画では、結論が最後なのだ。最後まで動画を見ないと、結論が分からない。

 

 動画では文書のように、一瞥ができないから、最初にその概要を説明しないと、情報の時間価値が激減する。忙しいビジネスマンは何時までもチンタラと付き合っている時間はないのだ。

 時間は命なのだ。動画を見る人の命を気にかけない講師の話は、内容も信用が置けない。だから私は、その講師が重要でないほうから、ヒット曲ベスト10発表のように説明を始めると、すぐその動画の再生を切ることにしている。

 そのまま15分の動画を見続けたら、1分100円の時間価値として、1,500円の人生損害である。年長者には遺された時間が少ないのだ。動画作成者はそれが分かっていない。

 

再発防止

 私は、その件で愚鈍な動画作者の名前を覚えたら、二度とその作者の動画は見ない。文書、動画でも、一番重要な項目は、作者名である。それがブランド力である。信用の無くした作者の製作物は、無視される。それがビジネスの世界の冷酷な掟である。玉石混交の動画の世界は、カオスの世界である。

 冗長な動画をだらだらと見ていると、自分の人生時間が汚染される。動くのがおっくうになり、長く座る生活に引きずり込まれていき、巧妙に仕組まれたCMに頭が汚染される。

 その冗長な動画を見るため、無駄な時間、長く座っていると、死亡リスクが40%も上がる。ガン予防の動画を見てガンになったら、ブラックジョークである。

 

2022-10-06  久志能幾研究所通信 2509  小田泰仙

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2022年9月16日 (金)

伝えるとは、學ぶこと

 

「知りたることを人に伝えざるは、借りた金を返さざるが如し」

  石川理紀之助(1845年~1915年)

   石川氏は、秋田県生まれの老農(篤農家)・農業技術指導者。

 

 その知りたることも、多くのご縁があってのこと。その知識を得るのに相手は多大の人工をかけているはずだ。

 そのカネを返すにしても、感謝をもって返さないと相手に心が伝わらない。その伝え方が前向きでないと相手に伝わらない。ただ返せばよいものではない。相手はATMではないのだ。

 

 伝えるとは學ぶこと。學ぶとは、真似る事。伝えるとは、最低2人との共同作業である。受け手も感謝で受け取らないと、伝わらない。自分も相手から、その姿勢をまなぶのだ。

 

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技術者教育講座

 私が技術企画部で新入社員教育、中堅技術者教育を計画し、運営し、その講座を持った時は、真剣にその準備に時間をかけた。毎年、同じ名の講義を続けたが、毎年、大幅な内容の更新をした。

 私が企画して運営した講座で、他の講座の講師の傍聴もして、その講師の評価も行った。その出来が悪いと、翌年は首にした。教育とは、講師が知りたることを、受講生に伝える神聖な場なのだ。それをいい加減にする教師は許せなかったからだ。

 

Img_0552s 私は必ず、全講座の講義ぶりを後ろから観察した。

 2004年 技術者教育講座

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稟議書の伝えかた

 会社で起案する稟議書だって、自分が知っていることから、会社のためにカネを使う投資を提案している行為である。その伝える相手に応じて話し方を変えないと、借りた金が返せない(内容が伝わらない)のだ。技術担当の役員には、必要な技術開発の要点を説明すればよい。しかし技術の分からない経理担当役員には、その投資でどれだけ会社が儲かるかを説明せねば説明にならない。それで自分もその行為を学ぶのだ。

  それはどんなプロジェクトの説明でも同じである。人に説明(知らせて)して、自分の行動を第三者の目で再確認するのだ。そこに大きな学びがある。

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ブログの情報

 私のブログでも、私が知りたることを、更に付加価値を付けて発信している。私を育ててくれた師への恩返しであるからだ。師から教えてもらったことを右から左に受け流しているのではない。自分でさらに調べて、自分の学びを追加して発信である。それが師への恩返しだ。それが世の誰かのためになれば、私が生きている価値がある。馬場恵峰先生はそういう生き方をした。

 

人物評価

 私は、報せた相手の反応で人物評価をしている。伝える、たかが伝える、されど伝える、である。

 

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 馬場恵峰書

 

2022-09-15  久志能幾研究所通信 2491  小田泰仙

累計閲覧総数  340,036

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2022年9月11日 (日)

ホワイトハウス 見学記

 

 1994年8月11日、ミシガン大学での夏季テクニカルライティングセミナーに参加した後、ワシントンの美術館巡りをした。その一環でホワイトハウスを見学した。

 ワシントンには年間150万人もの観光客が訪れるが、その中でもホワイトハウスは超人気スポットである。あまのじゃくな私は、この旅行の「クライテリア」を「美術館・博物館におけるコミュニケーション技術の観察」と定義して、そんな俗っぽい名所には行きたくもないと思っていた。しかしコーコラン美術館に行くため、横を通ったら行列に巻込まれてホワイトハウス・ツアー(無料)に引きずり込まれしまった。なんと意思の薄弱なこと・・・。でもホワイトハウスに行って正解であった。

 

 ここは準美術館扱いをしてもよいほどの内容がある。ここへの入場には、手荷物のX線チェックと金属探知機のゲートを通らなくてはならない。セキュリティはさすがである。当時はまだ911事件が起こる前で、米国内で、こんなセキュリティをしている場所は少ない。

 また内部は撮影禁止である。各部屋の造形、調度品、飾られている美術品等を見ると,まるで一つの美術館の趣がある。各部屋の造りも格調が高いがけっして率美ではなく、どちらかというと質素でさえあるのが気持ちがよい。各部屋 も 「グリーンの間」、「青の間」、ファーストレディ用の客間の「赤の間」、居間、図書室、食堂等 と独特の名前が付けられ、内部装飾、絵画、調度品などに格式を感 じる。

 

 暗殺された リンカーン大統領とケネディ大統領の遺体を安置したこともあるレセプションルームは、その事実を聞かされるとこの建物の歴史を感じた。各装飾から、ヨーロッパから新大陸に移住した人々が旧大陸を思いはせて古きヨーロピアンスタイルで装飾 した気持ちが分かる。

 

 このレセプションホールが1961年、パブロ・カザルスがホワイトハウスで演奏をした場所のようだ。当時はそんな音楽関係には興味がなかったので、そこまで気が回らなかった。

 

 この大統領官邸まで公開してしまうアメリカのオープンさには脱帽である。寡聞にして、日本の首相官邸の観光ツアーは聞いたことがないのが残念。古い、狭い、汚い (?)との評判がある日本の首相官邸は国の恥であろう。首相官邸新築のGOサ インを出した中曾根さんはえらいと思う。国民の税金の無駄遣いの批判とは別に、出すべきものは出さないと世界から笑われる。

 

 個人の運勢は、家相 50%、名前 30%、残りが個人の努力で決まると言う人もいる。

 この説には全面的には賛成できないが、家相がその人の運命に大きな影響を与えることは否めない。狭い、暗い、汚い家では、働く意欲、明日への活力もでてこまい。そういう点で家相は科学的である。同じことが国の運命にも当てはまると思 う。国の主人は大統領、首相である。この広く、明るく、気品あふれた建物は、国の主人である大統領に、米国を世界一の国にさせる働きをした要素の一つである気がする。日本も、現在の国力に見合った首相官邸を早く建ててほしいものだ。(1994年当時)

 

 入口と正面の鉄柵内側の芝生に置かれた全天候型スピーカが、混雑した人々に案内と解説をしていた。このサービスぶりには、観光地としての気配りとパーフォーマンスを感じた。

  初稿 1994年

  2022年9月11日 追記

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  ホワイトハウス ガイドブックより

Photo

 パブロ・カザルスが演奏をしたレセプションホール 1961年

  「パブロ・カザルス ホワイトハウスコンサートCD」より

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 ホワイトハウスの外柵付近の人だかり 1994年8月11日

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 玄関(裏口?) 1994年8月11日

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1994年8月11日

00030034s 1994年8月11日

00030033s 1994年8月11日

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2022-09-11  久志能幾研究所通信 2488  小田泰仙

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2021年12月27日 (月)

感謝 閲覧総数30万回超え 

 

 本日、当ブログの累積閲覧総数が300,000回を超えました。皆様の閲覧にお礼を申し上げます。

 2017年5月26日からブログを初めて4.6年(通算1673日)、記事総数が2,250通になりました。一日当たり平均1.3通の記事を書いてきた計算です。

 

大垣を変える          

 閲覧総数が大垣市人口16万人と同じ数を超えれば、狂った大垣市政が変わると信じていました。実際、閲覧総数が16万回を超えてから、前市長は6選への出馬準備万端のはずが、急に6選出馬を取りやめました。これの原因の一つが当ブログ記事だと確信します。大垣市政批判をやってきてよかったと思います。それが、大垣市のためになったと信じています。

 今でも、皆さんがこのブログを読んで、大垣市政の問題点に目覚め、それに併せて人生で何らかの改善点が見つかれば幸いと思い、記述しています。

 

付加価値

 世のブログでは、日記みたいに軽い内容の記事が多いですが、私は50年経っても、皆さんが何らかの付加価値を見出し、かつ古さを感じない緻密な文章にすべく、何度も校正を経てから上げています。私も人間ですので、多少の誤字脱字の見落としはご勘弁ください。気が付いた時点で、その都度、内容を含めて更新しています。写真の入れ替えも多くあります。

 ですから今でも4年前の記事や過去の記事の多くがトップ10にランクインしているのは、その証かと思います。

 

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祈り

 このブログは私の祈りである。大垣市を良くしたい、日本を良くしたい、人生を良くしたいと願う人を支援したい、との思いを込めて書いています。それは自分への自戒と祈りです。書くとは自分を見つめること。

 

こだわり

 私のブログ文章は、テクニカルライティングの手法に則り、論理構成、修辞、英文に翻訳できる文章を目指しています。自分の文章を読んでもらうとは、読者の時間(命)を頂くことだと肝に銘じています。だから無駄な一言でも、それは命の無駄遣いと肝に銘じています。

 その意図で、エッセイの模範文体となるように心がけています。また50年経っても色あせない内容と文体を目指しています。だらだらと書きなぐったブログが多いなか、それに流されない文章を心がけています

 今後ともこの方針を続けていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

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     馬場恵峰書

 

2021-12-27  久志能幾研究所通信 2251号  小田泰仙

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