文書道・テクニカルライティング Feed

2023年2月 2日 (木)

親戚付き合い、墓付き合い、はかない付き合い 

 

 知人は墓を建て、今まで疎遠であった親戚と新たに親戚付き合いを始めた。しかしその後、その家からは結婚式にも呼ばれないし、法事にも呼ばれないし、主が亡くなっても1ケ月も連絡がなく、その後、コロナ禍の影響で家族だけで葬儀は執り行うとの連絡が来たそうだ。つまり葬儀参列拒否である。親戚付き合い拒否の通知であるようだ。

 その人の心情や信心深さは言葉にしなくても、長年の人に対する行動で伝わってくる。

 だからコロナ禍の最中とはいえ、その行動には違和感があったようだ。その縁者には、親の後姿での教育が出来ていなかったと思うしかない。

 

 これでは「墓関係だけの付き合い」である。「墓付き合い」である。それは「墓が無い」と同じ、「はかない(墓無い? 儚い?)」付き合いである。それは現代の世相を表しているようだ。

 

コロナと共に去りぬ

 最近の結婚式は、上司などを呼ばず、近親の親族だけですませ、友人たちだけで別にパーティを開催するようだ。上司も遠縁の親族など呼ばないという。

 現代人は、人との関係を断ち切りたいと思っているようだ。スマホだけの虚構の世界に埋没する現代社会を象徴しているかのようだ。

 

 本来、日本の冠婚葬祭とは、ある意味で親族の生存確認である。また最近は、親族も遠く住んでいるケースが多く、滅多に会う機会が無い。その近況を確認し合うのが冠婚葬祭での集まりである。特に話があるわけではない。お互い顔を見るだけで安心できるのが血のつながった社会なのだ。それが昔から、一族郎党が厳しい世の中を生きてきて身に着けた生活の知恵である。

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人間関係の変化

 それが今はコロナ禍を大義名分に人間関係が消滅しようとしている。会社でも在宅勤務である。自宅で誰とも話さず、黙々とネットを通じて仕事をする。

 20年程前、私がバリバリの仕事人であったころ、メールでのやり取りに限界を感じて、なるべく直に会って話をするように心がけるようになった。当時は会社内でもメール文化が始り、大量のメールが行き来していた。室長ともなれば、一日に100~200通のメールが舞い込む。それをサバくために、メールの文章ではどうしても表現がきつくなり、けんか腰になりかねない状況に追い込まれる。特に、私のようにテクニカルライティングをマスターして文章にすると、キツイ表現になってしまう。

 またアメリカの心理学者アルバード・マレービアン博士の研究によれば、文章では、その言葉の7%しか相手に届かない。後は、声の質(高低)、大きさ、テンポで38%、顔の表情で55%の情報が伝わると言う。人間以外の動物は、全て言葉以外の非言語コミュケーションで済ませている。人間も動物の一つである。多くを非言語表現で真の意思を表している。

 だからメールでは真の心情は届かないのだ。それでコミュニケーションの限界を感じて、大事な情報の場合は、伝達の手段を変えた。つまりフェースフェースの直接対話である。それから見ると、現在はまだ当時より退歩してきているようだ。その対応は未成熟になったと感ずる。

 昔ながらの人情ある人間関係がコロナと共に去って行った。これで日本社会がより殺伐たる人間関係になる要因が増えた。これは小さな綻びである。それが今後拡大することが怖しい。少子高齢化社会で殺伐たる未来が見える。

 

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   「武道としての情報設計_C1_文書道」 より

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仏壇での後姿

 最近は家に仏壇のない家も増えた。ハウスメーカのモデルハウスに見学に行っても、仏壇を置くスペースが用意された家は皆無である。親が仏壇に手を合わせている姿が、子供への最大の教育なのだ。子供は親の言う通りにはならず、親がやっている通りになる。

 それはA宮家騒動を見ればわかる。KK問題でも、世代断絶の異常が垣間見える。「KK息子は父の墓前にお参りもせず、花を供えたことはない」と週刊誌報道である。KK息子が皇族と結婚できたのだから、そんな慶事は、渡米前に父の墓前に報告するのが人間の道である。それだけでKK母子の異常な行動が理解できる。私は、あのような人格(人欠く?)になりたくないと反面教師として眺めている。皇族は世の中の風潮を象徴しているようだ。

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2023-02-02  久志能幾研究所通信 2602  小田泰仙

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2022年10月 7日 (金)

YouTube『ガンのリスク Top5』は、「ヒット曲 Top10」発表ではないのだ

 

 YouTubeの健康関連の動画を見ていると、下記のような記事をよく見かける。しかし多くの場合、その伝達手順がコミュニケーション手法に反しており、見たことを後悔させられる。これは人の時間(命)を奪い、その意図が下劣である。動画の投稿者は、閲覧数の増加とそれに伴う収入増が目的である。医師という社会的地位からは、信じられない教養レベルである。下々を煽り、教えてやるという姿勢なのだ。話す順序を間違えるとは、葬儀で焼香順序を間違ると同じなのだ。

 

YouTubeタイトル例

 がんリスクを上げる食材の5選

 認知症になる危険食5選

 乳がんリスクの5選

 老化防止の5選

 

 なぜなら、その動画構成が、いつも重要でない最後の項目から説明して、最後に一番大事な項目を説明するからである。YouTubeで視聴者をなるべく最後まで見てもらおうとする意図がミエ見えである。

 

動画は全内容を一瞥できない

 この種のこの種のこの種の動画には、一番大事なことを最初に説明するというビジネススタイルが全くない。テクニカルライティングでの技法は全くない。せめて動画の冒頭で、その5項目を表示してから、重要な項目から説明するべきである。ビジネス文書では、必ず結論が最初である。この種の動画では、結論が最後なのだ。最後まで動画を見ないと、結論が分からない。

 

 動画では文書のように、一瞥ができないから、最初にその概要を説明しないと、情報の時間価値が激減する。忙しいビジネスマンは何時までもチンタラと付き合っている時間はないのだ。

 時間は命なのだ。動画を見る人の命を気にかけない講師の話は、内容も信用が置けない。だから私は、その講師が重要でないほうから、ヒット曲ベスト10発表のように説明を始めると、すぐその動画の再生を切ることにしている。

 そのまま15分の動画を見続けたら、1分100円の時間価値として、1,500円の人生損害である。年長者には遺された時間が少ないのだ。動画作成者はそれが分かっていない。

 

再発防止

 私は、その件で愚鈍な動画作者の名前を覚えたら、二度とその作者の動画は見ない。文書、動画でも、一番重要な項目は、作者名である。それがブランド力である。信用の無くした作者の製作物は、無視される。それがビジネスの世界の冷酷な掟である。玉石混交の動画の世界は、カオスの世界である。

 冗長な動画をだらだらと見ていると、自分の人生時間が汚染される。動くのがおっくうになり、長く座る生活に引きずり込まれていき、巧妙に仕組まれたCMに頭が汚染される。

 その冗長な動画を見るため、無駄な時間、長く座っていると、死亡リスクが40%も上がる。ガン予防の動画を見てガンになったら、ブラックジョークである。

 

2022-10-06  久志能幾研究所通信 2509  小田泰仙

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2022年9月16日 (金)

伝えるとは、學ぶこと

 

「知りたることを人に伝えざるは、借りた金を返さざるが如し」

  石川理紀之助(1845年~1915年)

   石川氏は、秋田県生まれの老農(篤農家)・農業技術指導者。

 

 その知りたることも、多くのご縁があってのこと。その知識を得るのに相手は多大の人工をかけているはずだ。

 そのカネを返すにしても、感謝をもって返さないと相手に心が伝わらない。その伝え方が前向きでないと相手に伝わらない。ただ返せばよいものではない。相手はATMではないのだ。

 

 伝えるとは學ぶこと。學ぶとは、真似る事。伝えるとは、最低2人との共同作業である。受け手も感謝で受け取らないと、伝わらない。自分も相手から、その姿勢をまなぶのだ。

 

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技術者教育講座

 私が技術企画部で新入社員教育、中堅技術者教育を計画し、運営し、その講座を持った時は、真剣にその準備に時間をかけた。毎年、同じ名の講義を続けたが、毎年、大幅な内容の更新をした。

 私が企画して運営した講座で、他の講座の講師の傍聴もして、その講師の評価も行った。その出来が悪いと、翌年は首にした。教育とは、講師が知りたることを、受講生に伝える神聖な場なのだ。それをいい加減にする教師は許せなかったからだ。

 

Img_0552s 私は必ず、全講座の講義ぶりを後ろから観察した。

 2004年 技術者教育講座

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稟議書の伝えかた

 会社で起案する稟議書だって、自分が知っていることから、会社のためにカネを使う投資を提案している行為である。その伝える相手に応じて話し方を変えないと、借りた金が返せない(内容が伝わらない)のだ。技術担当の役員には、必要な技術開発の要点を説明すればよい。しかし技術の分からない経理担当役員には、その投資でどれだけ会社が儲かるかを説明せねば説明にならない。それで自分もその行為を学ぶのだ。

  それはどんなプロジェクトの説明でも同じである。人に説明(知らせて)して、自分の行動を第三者の目で再確認するのだ。そこに大きな学びがある。

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ブログの情報

 私のブログでも、私が知りたることを、更に付加価値を付けて発信している。私を育ててくれた師への恩返しであるからだ。師から教えてもらったことを右から左に受け流しているのではない。自分でさらに調べて、自分の学びを追加して発信である。それが師への恩返しだ。それが世の誰かのためになれば、私が生きている価値がある。馬場恵峰先生はそういう生き方をした。

 

人物評価

 私は、報せた相手の反応で人物評価をしている。伝える、たかが伝える、されど伝える、である。

 

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 馬場恵峰書

 

2022-09-15  久志能幾研究所通信 2491  小田泰仙

累計閲覧総数  340,036

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2022年9月11日 (日)

ホワイトハウス 見学記

 

 1994年8月11日、ミシガン大学での夏季テクニカルライティングセミナーに参加した後、ワシントンの美術館巡りをした。その一環でホワイトハウスを見学した。

 ワシントンには年間150万人もの観光客が訪れるが、その中でもホワイトハウスは超人気スポットである。あまのじゃくな私は、この旅行の「クライテリア」を「美術館・博物館におけるコミュニケーション技術の観察」と定義して、そんな俗っぽい名所には行きたくもないと思っていた。しかしコーコラン美術館に行くため、横を通ったら行列に巻込まれてホワイトハウス・ツアー(無料)に引きずり込まれしまった。なんと意思の薄弱なこと・・・。でもホワイトハウスに行って正解であった。

 

 ここは準美術館扱いをしてもよいほどの内容がある。ここへの入場には、手荷物のX線チェックと金属探知機のゲートを通らなくてはならない。セキュリティはさすがである。当時はまだ911事件が起こる前で、米国内で、こんなセキュリティをしている場所は少ない。

 また内部は撮影禁止である。各部屋の造形、調度品、飾られている美術品等を見ると,まるで一つの美術館の趣がある。各部屋の造りも格調が高いがけっして率美ではなく、どちらかというと質素でさえあるのが気持ちがよい。各部屋 も 「グリーンの間」、「青の間」、ファーストレディ用の客間の「赤の間」、居間、図書室、食堂等 と独特の名前が付けられ、内部装飾、絵画、調度品などに格式を感 じる。

 

 暗殺された リンカーン大統領とケネディ大統領の遺体を安置したこともあるレセプションルームは、その事実を聞かされるとこの建物の歴史を感じた。各装飾から、ヨーロッパから新大陸に移住した人々が旧大陸を思いはせて古きヨーロピアンスタイルで装飾 した気持ちが分かる。

 

 このレセプションホールが1961年、パブロ・カザルスがホワイトハウスで演奏をした場所のようだ。当時はそんな音楽関係には興味がなかったので、そこまで気が回らなかった。

 

 この大統領官邸まで公開してしまうアメリカのオープンさには脱帽である。寡聞にして、日本の首相官邸の観光ツアーは聞いたことがないのが残念。古い、狭い、汚い (?)との評判がある日本の首相官邸は国の恥であろう。首相官邸新築のGOサ インを出した中曾根さんはえらいと思う。国民の税金の無駄遣いの批判とは別に、出すべきものは出さないと世界から笑われる。

 

 個人の運勢は、家相 50%、名前 30%、残りが個人の努力で決まると言う人もいる。

 この説には全面的には賛成できないが、家相がその人の運命に大きな影響を与えることは否めない。狭い、暗い、汚い家では、働く意欲、明日への活力もでてこまい。そういう点で家相は科学的である。同じことが国の運命にも当てはまると思 う。国の主人は大統領、首相である。この広く、明るく、気品あふれた建物は、国の主人である大統領に、米国を世界一の国にさせる働きをした要素の一つである気がする。日本も、現在の国力に見合った首相官邸を早く建ててほしいものだ。(1994年当時)

 

 入口と正面の鉄柵内側の芝生に置かれた全天候型スピーカが、混雑した人々に案内と解説をしていた。このサービスぶりには、観光地としての気配りとパーフォーマンスを感じた。

  初稿 1994年

  2022年9月11日 追記

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  ホワイトハウス ガイドブックより

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 パブロ・カザルスが演奏をしたレセプションホール 1961年

  「パブロ・カザルス ホワイトハウスコンサートCD」より

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 ホワイトハウスの外柵付近の人だかり 1994年8月11日

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 玄関(裏口?) 1994年8月11日

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1994年8月11日

00030034s 1994年8月11日

00030033s 1994年8月11日

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2022-09-11  久志能幾研究所通信 2488  小田泰仙

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2021年12月27日 (月)

感謝 閲覧総数30万回超え 

 

 本日、当ブログの累積閲覧総数が300,000回を超えました。皆様の閲覧にお礼を申し上げます。

 2017年5月26日からブログを初めて4.6年(通算1673日)、記事総数が2,250通になりました。一日当たり平均1.3通の記事を書いてきた計算です。

 

大垣を変える          

 閲覧総数が大垣市人口16万人と同じ数を超えれば、狂った大垣市政が変わると信じていました。実際、閲覧総数が16万回を超えてから、前市長は6選への出馬準備万端のはずが、急に6選出馬を取りやめました。これの原因の一つが当ブログ記事だと確信します。大垣市政批判をやってきてよかったと思います。それが、大垣市のためになったと信じています。

 今でも、皆さんがこのブログを読んで、大垣市政の問題点に目覚め、それに併せて人生で何らかの改善点が見つかれば幸いと思い、記述しています。

 

付加価値

 世のブログでは、日記みたいに軽い内容の記事が多いですが、私は50年経っても、皆さんが何らかの付加価値を見出し、かつ古さを感じない緻密な文章にすべく、何度も校正を経てから上げています。私も人間ですので、多少の誤字脱字の見落としはご勘弁ください。気が付いた時点で、その都度、内容を含めて更新しています。写真の入れ替えも多くあります。

 ですから今でも4年前の記事や過去の記事の多くがトップ10にランクインしているのは、その証かと思います。

 

アクセスランキング(トップ10) (2021年12月27日現在)

1  引き上げられた死体には手がなかった (2017年6月23日)

2  ブルーエンジェルズの初来日、天使の激怒 (2020年6月11日)

3 2035±5年 南海トラフ巨大地震プロジェクト

4 大垣市長と岐阜新聞の良識を疑う  (2018年5月30日)

5 回帰計算、南海トラフ巨大地震の発生時期予想 2035±5年

6 恐ろしい大垣都市伝説(1/7)歴代市長の死 (2018年5月30日)

7 河村義子先生の葬儀 (2019年1月19日)

8 ピアノ騒音殺人事件 1/3  (2017年7月 5日)

9 石田仁の公約 ショボいと見せかけ 増税をたくらむ?(2021年12月19日)

10 美人薄命、美人ご縁、美人の地震対策  (2021年12月12日)

 

 

 

祈り

 このブログは私の祈りである。大垣市を良くしたい、日本を良くしたい、人生を良くしたいと願う人を支援したい、との思いを込めて書いています。それは自分への自戒と祈りです。書くとは自分を見つめること。

 

こだわり

 私のブログ文章は、テクニカルライティングの手法に則り、論理構成、修辞、英文に翻訳できる文章を目指しています。自分の文章を読んでもらうとは、読者の時間(命)を頂くことだと肝に銘じています。だから無駄な一言でも、それは命の無駄遣いと肝に銘じています。

 その意図で、エッセイの模範文体となるように心がけています。また50年経っても色あせない内容と文体を目指しています。だらだらと書きなぐったブログが多いなか、それに流されない文章を心がけています

 今後ともこの方針を続けていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

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     馬場恵峰書

 

2021-12-27  久志能幾研究所通信 2251号  小田泰仙

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2021年11月15日 (月)

YouTube をぶっ飛ばせ

 

 最近、YouTubeを良く見ているが、見ていてイライラする動画が多い。下記のような動画は、論理構成も、視聴者の都合を全く考えていないので、私はそれを時間泥棒であると断じた。その内容も相応にお粗末であると分かったので、題名を見て、閲覧の可否を判断している。時間節約のためである。

 文書だと一目瞭然で内容の優劣が分かるが、動画では数分は見ないと判別できない。下記の特徴がある動画は、見る価値がなく、すっ飛ばすのが良いと判断した。時間は命なのだ。

 

 タイトルの件をすぐ説明しない動画

   論理構成がなっていない記事である。

   タイトルに騙されれた、と思ってしまう。

 

 タイトルにtopicとpurposeが入っていること

  その動画が何を伝えたいか、タイトルで分からないとダメ

 

 タイトルで「〇〇」とある動画

  タイトルに肝心なことが書いて無い。最後まで見ないと分からない。

  下品なワイドショーの手口である

 

 「大変だ、大変だ」のように過剰な言い回しをする動画

  下品な週刊誌の手口である

 

 トップ5を下位から説明する動画

   時間稼ぎのじらし作戦である。大事なことは最初に言うべきだ。

   こんな動画はサッサと切り替えたほうがよい。

 

 動画で話している人物が、あまりに下品な人物の動画

   会ってみたくもないような人物が顔出し!

   動物等のキャラクターで下品極まりない話しぶり。

   だから私は、その人のチャンネルを二度見ない。

 

 YouTubeの動画を見ているとついだらだらと見てしまいがちである。なにせ考えなくてもよいので、安易に見てしまう。それで読書の価値を再認識した。読書は自分の意思で読まないと読めない。

 その人の動画を見るとは、自分の残り少ない時間(命)を、動画を作った人に捧げるのだ。だからこそYouTubeを厳選して自分の命を大事にしよう。

 

2021-11-15  久志能幾研究所通信 2209  小田泰仙

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2021年11月 6日 (土)

自己紹介、営業担当者レベルで会社を選択

 

 家を新たに建てることを思いつき、各社の住宅展示場を回り、多くの営業マンに会って、その人達の自己紹介のレベルが、大きな差があるので違和感を覚えた。営業担当者のレベルを見れば、会社のレベルが分かる。そのレベルは営業担当者の自己紹介や名刺の内容で一目瞭然である。その実例をお伝えする。

 

名刺や自己紹介資料の目的

 その営業担当者は、それで何を相手に伝えたいのか。それは名刺でも書類でもパンフレットでも、自己紹介でも同じである。その資料で何を最初に伝えるかで、その人の意図と能力が分かる。

 ビジネスマンは、その場で顧客が何を知りたいかを瞬時に理解せねばならぬ。成果を出すには、空気を読むのではなく、状況を理解する能力が求められる。

 残念なことに、自己紹介する本人は、全くわかっていないようだ。

 

 なぜ自己紹介の資料に出身高校が必要か。仕事には出身高校名など関係ない。魚釣りの趣味も関係ない。私は、釣りが趣味の営業マンからなど、モノを買おうとは思わない。生き物を殺して遊ぶのが好きな人などと付き合いたくない。

 自己紹介では、その人の生き方が縮図のように現れるのだ。

 

事例1 ある営業マンの自己紹介資料(青字は資料の掲載順)

 大きな顔写真

  「この顔を覚えて下さい! 精一杯頑張ります」

 

  客にとって全く意味のない情報である。

  なんで営業マンの顔を覚えろと命令されねばならぬのか。

  頑張らない営業マンが存在するのか?

    当たり前のことを、読ませるな。時間の無駄、時間泥棒である。

  それで客にどういう付加価値を与えるのか。

 

 釣り上げた大きな魚を自慢げに掲げる写真

  釣りが嫌いな客には不快である。仏教徒の私は殺生が嫌いだ。

  それが売りたい商品とどんな関係があるのか。

 

 経歴

  それが必要か。客が欲しいのは商品情報。

  私は営業担当者の経歴などは知りたない。

 

 出身高校情報

  それがその仕事に関係するのか。

  逆にその人のレベルが露見して、逆効果である。

 

 出身大学情報

  それがその仕事(売る商品)に関係するのか。

 

 現在勤務先

  名刺を見れば書いてあるではないか。不要、無駄

 

 保有資格

  これは必要。なぜ、それが後回しで掲載されているのか。 

 

 趣味情報

  趣味に「釣り」、「100均店舗巡り」とある。

 

  私は生物を殺して喜ぶ男から商品など買いたくない。

  私は安物買いが趣味の営業マンから商品を買いたくない。

  100均商品の製造は、奴隷労働がないと成り立たない。

  この男はそれが分かっているのだろうか。

  100均商品に囲まれて生活すると、運勢が下がるのだ。

 

 抱負

  これが一番大事なのに、書類の最後に書かれている。

  当然、内容がお粗末であった。

 

事例2 新人教育での自己紹介事例

 私が前職の時代、新入社員研修で「ビジネス文書の書き方」の講義をしたとき、ある新人に「自己紹介をしなさい」と、その論理構成の話し方の事例として一人を指名した。多分そんなことは考えず話すだろうと推定しての質問である。彼は、私の思惑通り、とうとうと出身地から趣味までを自己紹介として話し出した。彼は私の落とし穴にはまったのだ。

 ビジネスマンは、その場で何を出席者に伝えるべきかを瞬時に理解せねばならぬ。成果を出すには、空気を読むのではなく、状況を理解する能力が求められる。彼はその点が理解出来ていなかった。新人研修の場は宴会や親睦会ではないのだ。そこでは趣味の話や出身地などはご法度である。

 

2021-11-06  久志能幾研究所通信 2200  小田泰仙

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2021年10月26日 (火)

大垣市の恥さらし、焼香順序が無知と同然

 

 葬儀で焼香者の順序を間違えると、極道の極みのように親戚から非難される。それと同じで、大垣市庁舎の上に掲げる垂れ幕の掲示順序を間違えると、世間から笑われる。それで特定企業への忖度を疑われる。

 今日(10月26日)、大垣市役所に所用があり、その非道さを掲示垂れ幕で発見した。その垂れ幕は上から下へ次のように並んでいた。

 西濃運輸

   ↓

 衆議員議員総選挙

   ↓

 人権尊重をめざす

 明らかに異常な並べ順序である。大垣市は、「西濃運輸様様、万歳。下々よ、この垂れ幕が目に入らぬか。ついでに衆議院議員総選挙もある、見ておけ」である。なぜ総選挙公示の垂れ幕が、西濃運輸宣伝より下なのだ? 世の常識として、一番大事なことは一番上に掲示なのだ。国政を馬鹿にすな!

 どこの世界に、市役所の役人が、その市の一番高い一等場所に、一企業の名を宣伝・誇示する看板を掲げるのか。狂っている。

 付け足しのように「人権を尊重するまちづくりすすめます」と垂れ幕を掲げるとは、「現在、大垣市は人権尊重がされていません」と、告白していること。人権尊重がなされていれば、こんな掲示などするはずがない。

 さらに言えば、やることはまりづくりではなく、人づくりである。これは役人の責任転嫁の言い回しである。大垣市は、元気ハツラツ市行事で児童生徒を36度の炎天下のコンクリート上演台で強制的に踊らせていたではないか。豊田市の児童が、課外授業で熱中症のため死亡したばかりの時である。大垣市の教育委員会の怠慢である。人権無視である。

 2020年1月の大垣市主催の無料餅つき大会で、老人が誤嚥で死んでも、主催者も大垣市も、知らんふりをしたではないか。命が最大の人権である。

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大垣市役所 垂れ幕 2021年10月26日

 横に経費が高い無用な駐車場警備員が1名立っている(写真外に1名)

 駐車場はがら空きで、駐車場警備員が2名である。

 

 この掲示順序を見て思ったのは、「西濃運輸関係の宣伝が、総選挙より大事だと大垣市の役人は思っている。大垣市の役人は西濃運輸にヨイショ(忖度)をしている」だ。

 大垣市は、西濃運輸の子会社から多くの土地を借り、その金が西濃運輸に流れている。現市長は、前回の選挙で西濃運輸に世話になったようだ。その昔、大垣市の役所の制服は、西濃運輸の制服そっくりであった。大垣市は西濃運輸にべったりなのだ。

 

前市長の恥

 同じ過ちを、前市長が、天皇陛下からの叙勲者を差し置いて、堂々とまるで自分が叙勲されたが如く中央に座して、岐阜新聞紙上の写真に納まっていて、世間に恥を晒した。大垣市の役人には、焼香順序のような順序の大事さも知らないという伝統があるようだ。

 

 

説明の順序、掲示の順序

 文章の記述順序や項目の説明順序には決まりがある。どんなものにも序列があり,それを間違えると社会的に非難されるのは,文章中の記述順序にも当てはまる。マニュアル,論文等で内容,装置等を説明する場合,下記順序で説明する。

 

・重要なものから

  役所として総選挙が一番大事な事項である。西濃運輸の項ではない。

・大きな物から

・ABC順,あいうえの順

・上から下へ

・右回り

・北から南,東から西

  北が上位。平安時代の「北面の武士」の起源は、武士の雇い主の貴族が北側にいて、用心棒の武士が南より北に面して貴族に接見していることから来たのが語源である。

 神社の神様は南向き。我々は北を向いて拝む。

 東が上位(東の正横綱,西の張出横綱)

 隋の陽が聖徳太子の「日出ずる国の太子,日沈むる国の王に・・・・」の手紙を読んで怒ったのも訳あり。

 

・年代順,歳の順

・既知の事実から未知の事柄へ

・確定した事例から未確定の事柄へ

 

 川端康成著『伊豆の踊り子』では,主人公の描写が上から下へ順序良く説明されている。説明が,袴から肩のカバンに飛んでいるのは、アクセントを付けたかったためと推定される。川端康成は英語に堪能であった。当時の文学者は英語が堪能であった。芥川龍之介、夏目漱石も英語が堪能であった。英語には論理性が求められる。彼らの各文学作品にも、その論理性が現れている。

 

文例)『伊豆の踊り子』       川端康成

 道がつづら折りになって,いよいよ天城峠に近づいたと思う頃,雨脚が杉の密林を白く染めながら,すさまじい速さで麓から私を追ってきた。

 私は二十歳,高等学校の制帽をかぶり,紺飛白の着物をはき,学生カバンをにかけていた。一人伊豆の旅に出てから四日目のことだった。修善寺温泉に一夜泊まり,湯ケ島温泉に二夜泊まり,そしてほお歯の高下駄で天城を登ってきたのだった。重なりあった・・・・・・・

 

2021-10-26  久志能幾研究所通信 2191   小田泰仙

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2021年6月28日 (月)

ワクチン接種報道の何故?なぜ?

 

 ワクチン接種の目的は何か。なぜ、その目的にあうアウトプットを報道しないのか。ワクチン接種率の推移は報道しても、肝心の目的であるコロナ感染率の低下の結果がなぜリンクして報道されないのか。

 

 一つのグラフには一つの伝達目的がある。その伝達目的が分かれば、ワクチン接種の意図が露見する。

 本来、ワクチン接種の推移と感染率の推移グラフを公開すべきである。それが全く報道されない。そこには隠れた意図がある。欧米から見れば、日本は非常事態を解除してもよいレベルなのだ。

 ワクチン接種の推移グラフから読み取れるのは、ワクチン接種の目的がワクチンの販売拡大であると推定される。来年度も変種のコロナ菌のため、新たにワクチンを接種せねばならぬ。その結果、ワクチンの売上高が上がり、製薬会社はウハウハである。それで欧米の開発したワクチン接種を推進したお役人の地位も安泰である。

 

ファクターX

 しかしそれは対処療法である。なぜ日本の感染率が低いのか、なぜ欧米の感染率が高いのか、その真因(ファクターX)を見つけないと、対処療法のドタバタばかりとなる。高血圧症に降圧剤を処方すると同じである。西村秀一氏(国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンター長)は、その著書『もうだまされない 新型コロナの大誤解』(幻冬舎)で、欧米の3密の生活習慣がファクターXだと断定される。日本のコロナ感染が少ないのではなく、欧米が異常に多いのだと。

 欧米の開発したワクチン接種を推進するのは、心血を注いでイベルメクチンを開発した大村智博士の功績を踏みにじるものだ。ノーベル賞を創ったノーベルも草葉の陰で嘆いているだろう。

 

マスコミ報道

 以下の図は、中日新聞 2021年6月19日掲載のワクチン接種人数と接種率のグラフである。新聞報道が間違っているわけではない。しかし報道すべきことを報道せず、故意に読者の欲しい情報を隠しているのだ。騙されてはいけない。

 

 戦前のドイツでは天才的な洗脳演説で、ヒトラーは国民をユダヤ人が悪の根源だと信じ込ませ、ユダヤ人を迫害し、第二次世界大戦に人類を巻き込んだ。

 

 戦前の日本では満州がバラ色の天国だとの報道が広まり、それが日本の生命線だとして、大挙して中国に進出していった。そして中国との泥沼の戦争となり、太平洋戦争につながった。その景気の良い新聞報道(洗脳報道)を日本人は信じたのが間違いであった。

 戦後の朝日新聞は北朝鮮が天国だと報道して、多くの日本人が騙されて北朝鮮に渡った。朝日新聞には虚偽のDNAがあるから慰安婦誤報事件を起こしたのだ。

 戦後の日本も、中国が大消費地を宣伝されて、多くの日本企業が中国に進出していった。日本のマスコミは中国の悪口は決して報道しなかった。今でもウイグル族虐殺問題では、日本のマスコミは報道をしない場合が多い。欧米の報道が盛んになり、いやいや報道しているようだ。

 この世に真実はない。あるのは各人の価値観に基づいた解釈の違いだけである。だから日本のマスコミは自分の利益に反することは報道しない。

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2021-06-27   久志能幾研究所通信 2072  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年6月 3日 (木)

良く死ぬために、やらないこと(4/6)情報管理

 

LINE、フェイスブックをやらない。

 LINEよりも毛筆の手紙を、せめて直筆の手紙を書く。

 フェイスブックより、フェイス・ツウ・フェイスを

 ネットの情報はゴミ。もっと本を読め。

 情報を取集するより、情報を発信せよ。

 

You Tubeを見ない

 短時間で見せるため断片的に扇情的に編集してある。

 大事な情報が抜けている。

 そればかり見ていると洗脳される。

 

雑誌・週刊誌の全てを読まない

 わずか500円の雑誌なのだ、読むべきは数ページしかない。

 自分のアワーレートは一分100円である。

 無駄なページを読むにも一分100円のコストがかかる。

 時間(命)は有限。

 

テレビは無駄

 1時間の番組内容は、10分間の読書量でかたが付く。

 食い物の宣伝で洗脳されてはならない。

 せめてテレビの音を消して、映像だけを見よう。それで7割の情報は得られる。

 

休まない

 仕事の疲れは仕事で取る。脳は新しいことに興味を抱く。

 

情報は分類しない。

 整理すれば、自動的に分類される。

 情報の5S(整理整頓清潔清掃躾)を

 

読みにくい本は読まない

 その著者に分かりやすく書く能力がない。

 そんなレベルの著者の本は読むだけ無駄。

 本は1冊1時間で読む。それで読めない本は、著者の出来が悪い。

 (小説、哲学書は除く)

英会話教室に行かない

 英会話などすぐできる。愛があれば言葉は不要。

 英会話教室は時間の無駄である。

 それより論理的に書く勉強が大事。

 コミュニケーションとは何かを考える。

 

人を説得しない

 人は説得するのは大好きだが、人から説得されるのは死ぬほど嫌い。

 だから説得よりも納得させる手段を考える。

 理が合っていても、信が無ければ説得できない。

 信があれば説得は不要。

 「あんたの言う事はさっぱり分からん。でも貴方が好きだから、命を預けよう」で多くの義士が西郷隆盛に命を捧げた。

 

図書館で本を借りない

 身銭を切って本を買うべし

 

新情報なき人と会わない

 縁ある人が情報を運んでくれる。

 情報を持ってくる人に倍返しのお礼をしよう。

 織田信長は桶狭間の戦いで、今川義元の居場所を知らせた間者に、最大の褒美を与えた。最大の武勲を挙げた者からは不平が出たが、信長は意に介していなかった。

 

イヤホンで音楽を聴かない

 イヤホンはどうしても大音量となる。それが難聴の原因となり、最終的に認知症になる。

 そんな時間があれば、静かに考える時間を作ること。

 

朝日、毎日、東京、中日新聞、岐阜新聞を読まない

 読めば洗脳される

 

 

2021-06-03   久志能幾研究所通信 2047 小田泰仙

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