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2019年11月 5日 (火)

小川敏の大本営発表、行政の癌化はマル秘

企業倒産、市長倒産

 有名企業が倒産するのも、知らず知らずの間に、放漫経営で、司令塔の頭脳に贅肉が付いて、痴呆化して、まともな思考が出来なくなってからだ。旧日本軍も兵卒は優秀であったが、大本営は腐っていた。

 大垣市は、市民は優秀だが、市役所が腐っている。その筆頭が小川敏である。身の程知らずで、岐阜市よりも5割も高い新市長舎(新市庁舎)を建てた。働きの悪い市役所職員なのに、県下一の給与をお手盛りで高めた。大垣市の地価が暴落して大垣市が衰退を晒したのは、市役所作戦本部の思考の肥満化で、劣化して癌化したためである。市民の命である市民税を食べ過ぎたのだ。

 

業者の言うがままに

 市長の小川敏は、IT業者に唆されて費用対効果のないIT化、ロボット化を進めている。他市に先行と自慢している。IT化など、金さえかければ誰でもできる。それが費用対効果で、市民の為になるかどうかが問題なのだ。

 大垣市は、市民には投資金額、費用対効果額、保守費、投資額回収期間のことはマル秘である。口が裂けても公表しない。他市は、大垣市がやるような愚かなIT化は費用対効果がないので、やらないのだ。小川敏の思考が肥満化して、智慧が劣化したのだ。

 

電灯一つ保守できない小川敏市政

 大垣駅前商店街アーケードの蛍光灯一つ保守できない頭で、IT化などお笑いである。電灯は140年前に発明されたITである。それが大垣市は、小川敏の大節約号令で、必要な費用まで削減である。その思考麻痺で、市民の命のかかわる保守ができないのだ。県下一高い職員の給与を減らす発想など、全くない。

 

小川敏大本営発表の大嘘

 小川敏が40年前は優秀でも、昔の知識は陳腐化するのだ。

 100執念行事で水饅頭を食べて痴呆的な喜び顔を全国紙に配信するまでに、智慧と知性はなくなった。行事予算は、条令でマル秘扱いである。なぜ饅頭予算がマル秘なのか。不正の匂いがプンプン。

 この10年間程、何の改善もしない「減気ハツラツ市」を強行している。まるで死のインパール大行進である。それで駅前が通行止めになり、お店の人が路地に車を入れられず、商売あがったりである。それで大垣駅前商店街の81%が、客が来ないため餓死でバタバタと閉店した。それは口が裂けても大垣市は公開しない。

 「子育て日本一を目指す」と大本営発表しながら、実体は、児童生徒の一人当たりの教育予算は、大垣市は県下最低レベルなのだ。大垣市で子育てをしてはいけないのだ。これを詐欺と言わずにどう言うか。

 大垣駅前に「皆の集う亀の池を新設」と大本営発表であるが、誰も集まらない「死の亀の池」になっている。その駅前の一等地のスペース分だけ、人集まるお店が減ったのだ。大垣が寂れる原因を作ったのだ。

 

行政の癌化

 小川敏は、新聞紙上でも広報でも、IT化・ロボット化の宣伝が勇ましいが、その投資金額も、費用対効果も口が裂けても言わない。ずる賢いのだ。やましいことがなければ、なぜそれを公開しない。なぜそんなに効果があるのなら、他市はなぜやらないのか。それさえ考えられないまで、思考の肥満化で行動の体質がガン化している。行政の肥満化では、金が絡む不祥事が必ず発生するのは世の常識である。長期政権は必ず腐敗する。つまり汚職である。

 

「大垣市中心市街地活性化計画」は大失敗

 小川敏の発表は、まるで旧日本軍の大本営である。大本営は宣伝だけは勇ましい。それでいて、2017年に大々的に宣伝して始った「大垣市中心市街地活性化計画」は大失敗であるが、それには口を閉ざす。

 その計画の2年後に大垣駅前商店街の20%のお店が閉店して、創業109年の百貨店ヤナゲンまで閉店に追い込まれた。それで駅前は火が消えたようで、買い物客の人通りが絶えた。大垣大本営は、その事は一言も言わない。

 市民税を使って、「大垣市中心市街地活性化計画」を実施したのだから、小川敏市長は、その成果と収支決算は市民に公開すべきである。多分、後ろめたいので、後悔はしても公開はしない。今でもそれを公開していないので、行政マンとして無能さが証明される。

 

算数が出来ない大垣市、岐阜新聞

20191022

  岐阜新聞 2019年10月22日

 

 上図の記事では「4千万円の人件費が節約できる」とあるが、それにどれだけの費用をかけるかは、何処にも書いていない。その分の約3人分を解雇して経費を節約るかどうかも記載がない。どれだけの保守費が発生するかも書いていない。都合の良いことだけ言うのは詐欺師の手口である。

 それがこれを書いた記者のレベルである。それが岐阜新聞社のレベルである。こんなレベルの低い記事を受験生が読んでいると、論理構成が問われる大学の作文入学試験で、落ちる。また算数(数学ではない)も落第点である。

 

投資の回収計算

 我々経営層が設備投資、教育投資等でお金を使う場合は、必ずその費用対効果を計算するのが企業経営学である。その回収期間を明示しないと、まともな会社では稟議が降りない。それが現代の企業である。それをまともでない大垣市はやらず、業者の言うままに投資をするから、使い物にないIT設備が出来上がる。大垣大本営は、失敗事例は公開しないのだ。昔の大日本大本営とおなじである。

 大垣市民病院の会計システムが最近、入れ替わったようだが、待合室で会計を待つ市民の大混雑が続いている。その現実が大垣市のソフト屋のレベルを表している。それでどれだけの金を使ったかは、市民にはマル秘である。

 

自分への投資

 その投資が、自分の未来のためになるか、その費用回収期間を計算して投資すべきだ。「私はそうしている」と自慢するつもりだったが、今、回りは見渡すと企業の宣伝にそそのかされて、なんと多くの無駄なモノを買ってしまったかと、反省している。この愚行は個人では許されるが、公人では許されない。

 

2019-11-05 久志能幾研究所通信 No.1390  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年10月13日 (日)

幼稚が痴呆を幇助 サービス業の生産性を向上せよ

添乗員が幼稚で、結果として騒音暴力に

 2019年10月10日、馬場恵峰先生宅を訪問するため、京都から博多まで新幹線のグリーン車を利用した。その時、鹿児島旅行のツアーの老人たちの団体が同乗していた。まるで老老介護である。ガイドする側の添乗員が幼稚なのだ。

 問題は、2人の添乗員が、車内をうろうろして、各席毎に座った団体客に旅行の案内をしていたこと。その説明の声がうるさいのだ。仕事ぶりが幼稚なのだ。

 何故、私がグリーン車に乗るかというと、静かな環境で執筆仕事や思考、休息をしたいためである。普通車だと子供の声や、大人の話し声で結構騒々しく、それが邪魔される。

 その中年女性の添乗員の説明の声が煩わしく、くどいので、私も切れて、「うるさいではないか」と苦情を言った。添乗員が説明している旅行の相手は年長者で人生の経験者なのだ。

 私の怒声に、さすがに相手も平謝りで、その説明をやめた。もう一人の添乗員で責任者と思われる30歳代くらいの男性も、私の怒りに頭だけは下げて恐縮していた。その男性は、博多に着くまでに、ペットボトルを老人たちの団体に配るだけの仕事で、そのほかの時間はボケーとしていた。

 私が博多駅で降りる時、その団体を見ていたら、博多の駅構内で一時的に集合して、添乗員が旗を持って先導して乗り換えの九州新幹線に乗り換えに向かっていた。まるで幼稚園の集団旅行である。

 

日本のサービス業の生産性

 労働生産性は、「会社が生み出した付加価値(≒売上-仕入原価)」÷「その会社の労働者の総労働時間数」で計算される。そのサービスが生み出す、1時間あたりの付加価値の大きさである。

 

 日本のサービス業の生産性は、米国の半分以下である。この姿をみて納得した。こんなレベルの仕事では、生産性は上がらないのも故ある事。要は、提供するサービスの質と量が、価値の低いレベルなのだ。

 彼らのサービス業の仕事の仕方が論理的ではない。頭を使った仕事をしていない。周りの空気を見ないで仕事をしている。まさにKYである。相手のレベルと段取りのレベルが低い。年長者を子ども扱いで、事をすませるから、回りに迷惑をかける。添乗員はそれに気が付いていない。何も仕事をしない添乗員を旅行に随行させている。その費用は旅行代金に含まれる。これでは旅行費用も高くなり、旅行会社の生産性は上がらない。

 

生産性向上の為

 旅行する相手は年長者の大人で、グリーンの指定席に座って鹿児島まで行くので、現地集合でよいはずだ。乗り換えは博多駅のみである。出発駅で指定券さえ客に渡せば、後は客にお任せでよいのだ。到着した目的地では、提携した現地の旅行会社のガイドに任せればよい。それで日本のサービス業の生産性が上がるはずである。要は付加価値のない仕事に、時間とカネをかけているので、日本のサービス業の生産性が上がらないのだ。それは全てのサービス業の仕事に言える。今回の添乗員の姿を見て、旅行会社の世話にはなるまいと決意した。

 日本もこれからは、サービス業の生産性を上げないと、少子高齢化の時代、豊かになれない。

 

2019-10-13   久志能幾研究所通信No.1366  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月22日 (日)

大垣の地価下落は、大垣市長の無能経営が原因

市長の使命

 リーダ(社長、市長)の使命は、任された組織(企業、都市)の価値を上げること。組織(都市)の価値は下記で評価される。その評価値が減れば、付加価値も下がる。その評価は、企業では株価であり、都市では基準地価である。それは万人が評価する神のような評価である。いわば商売の神様からの通信簿である。己と言う人間も、その組織の経営のやり方で、世間から評価される。

 

組織の価値

 各都市の19年基準地価が発表された(2019年9月20日)。中部圏の主要な都市の中で、大垣市だけが地価下落である。他の主要都市はリニア景気で全て上昇である。大垣市長・小川敏氏の経営能力がない為である。それが、神の声として公開された。要は50年前のテストの成績(記憶力)が良かっただけで、経営能力のない人が大垣市の市長で君臨したため、大垣市が没落した。この50年で経済の価値観が変貌したのだから、現代に必要とされるトップの能力項目も変わった。

小川敏氏は市長として経営能力なし

 小川敏氏は時代に取り残された旧態依然たる化石のような人物である。その人物が市長の座に18年も居座るから、大垣市民が巻き添えで被害を受けた。地価が半分に暴落した。大垣市経済が没落した。子供たちへの教育投資が県下最低レベルとなった。それに対して小川敏市長は、都市の経営能力がなく、なす術がない。なにせ18年間も、連続で地価が下がり続けているが、間違った手を打ち続け、その悪手の反省もせず、それを恥じず、諫言を退け、市長の座に居座っている。

 

基準地価2年連続上昇、中部圏で上昇、下落の2局化

 岐阜市や多治見市、中津川市など利便性が良い都市の地価が上昇した。それに対して、大垣市だけは、18年間、連続で下落である。大垣市長の都市経営の無能さが数値に現れている。

 名古屋圏では、商業地が3.8%、名古屋市は7.5%、知立市は3.8%、刈谷市は3.4%、高山市は4.5%、の上昇である。大垣市だけが下落である。

大垣市の地価推移(2019年、2018年)

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上図は今年と昨年の基準地価。単位:一㎡当たり千円、2019年9月20日、日本経済新聞より

自分の価値

 人間を人間たらしめる要素として、本質的要素と付属的要素がある。本質的要素とは、徳性である。徳性とは、明るさ、清さ、人を愛す、人に尽くす、恩に報いる、誠実、正直、勤勉である。付属的要素とは、徳性の発露を助ける要素で、知識、知能、技能である。(安岡正篤著『人物を修める』より)

 付随的価値である知識力が高いだけで、若い時に自惚れて人生を歩むと、その後の人間的な成長が出来ない。いくら記憶力が良くても、高学歴でも、それは経営能力とは別の能力である。

 人は学び続けなければ、人間でなくなってしまう。学び続けないと、人間は、本質的な動物のレベルに堕ちてしまう。安岡正篤師の言葉である。人前でギネス水饅頭の共食いを自慢する人間に落ちぶれる。それは爬虫類の脳に支配された動物の行為である。だから全国で笑いものになる。

 大垣市長の小川敏氏は、付随的な要素の記憶力は良くても、人間として本質的な要素が劣ると言えるのではないか。人間的な学びをしていないのではないか。小川敏市長は18年間も市長に居座って、大垣市を没落させた。それを認識もせず、責任も感じず、18年間も無様な姿をさらしたのだから、残りの任期2年間で挽回など夢の夢。

Photo

   「修身」のテキストより

 

企業価値の評価項目

 収益性

 安定性 

 将来性

 給与 

 働きやすさ

 

都市の価値の評価項目

 観光の魅力度

 工業の生産額(生産地としての魅力)

 商業の売上高(商売の魅力)

 住居の魅力(利便性)

 子育ての魅力

 小学中学校の教育体制

 日本遺産の魅力

 スポーツの魅力

 芸術の魅力

 グルメの魅力

  大垣市は全ての項目で落第となった。小川敏市政以前は良かった。

 

自分と言う「人間組織」の評価項目

 本質的要素 心の徳性

 付随的要素 知識、知能

 体の健康要素

  五臓六腑の支配者が己

  五臓六腑を作る37兆個の細胞の支配者が己

 心の健康要素

 

大垣市の地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

 

        大垣市地価平均    前年比  変動率

2001年[平成13年]   12万4222円/m2  -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2  -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2   -9.65%  下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2   -8.56%  下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%  下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%  下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2   -1.85%  下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2   -0.16%  下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2   -1.40%  下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2   -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%  下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%  下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%  下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%  下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2   -0.78%  下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%  下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%  下落

2019年[令和元年]    6万2036円/m2     -0.47% 下落

 大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 ※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/  

 

 

大垣市の経済の没落

 小川敏市長が、自己満足の無能な作業を18年間も続けるので、

 大垣市の平均地価が50.2%減った。

 大垣市の人口密度が58.3%減った。

 小売商店数は35.7%も減った。

 (2018年には46.7%も減ったと推定(回帰分析))

 小売商店従業員は30.4%が消えた。

 (2018年には39.8%が消えたと推定(回帰分析))

 教育・学習支援の従業員の58.8%が消えた。(8年間で)

 小売業商品販売額が16.6%減った。

 (2018年には21.7%も減ったと推定(回帰分析))

  (以上は2001年~2014年 大垣商工会議所のデータ)

20190821

各市の教育費比較

 大垣市の教育は県下最低レベル

          一人当り予算   児童生徒数 

         千円  大垣100で   人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120  

 

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 大垣市の救世主よ、出でて大垣を救いたまえ。

 

2019-09-22   久志能幾研究所通信No.1345 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年5月 5日 (日)

吸血鬼が日本上空を舞う

悪魔のサイクル

 日本の劣化が止らない。アメリカ、中国、アジア諸国は成長しているが、日本は相対的に衰退である。日本人の給与は下がる一方である。少子化も止まらない。若い人の給与が下がって、結婚もできず子供が産めない。子供の数が増えたのは東京だけで、他はすべて減少である。若者が増えず、老人ばかり増えて、年金、介護費用、医療費がうなぎのぼりである。日本社会は悪魔のサイクルに陥っている。

 一億総中流化は昔の高度成長期のお話しだ。今は若い人が車も買えない。企業も目先の金儲けに忙しく、基礎研究を放置し、技術論文数も増えず、中国や新興諸国に負けている。それでいて、日本だけがガン死が急増である。それに政府は手を打たない。政府の官僚も利権に目が眩み劣化したのだ。

 

悪魔のサイクルの原因

 その原因は、若い人の生き血を吸う吸血鬼が繁殖してきたからだ。吸血鬼とは、拝金主義者、利己的官僚、国のことを思わない官僚・役人、成果主義・グローバル経済主義の経営者・中間管理職である。

 

衰退の原因 = 吸血鬼の繁殖

 現在の日本企業が衰退した原因は、社員への教育投資を怠ったためである。1992年、バブル経済が崩壊し、経営者は未来の投資を放棄した。教育を放棄した現場責任者は、未来のある若人の生き血を吸って、自分達の成果にしていた。これを吸血鬼という。これでは会社の未来は暗いし、この弊害はボディーブローで効いてくる。気づいたときは手遅れである。だから日本経済は、バブル崩壊以降、成長なき27年間が流れた。成長するには、教育に投資をしなければならない。

 

昔の人事部の教育 

 私が入社した高度成長期の1973年は、会社も教育が充実していた。入社時、人事部主催の入社時の導入教育以外に、職場配属されて約2週間の技術部での受け入れ教育があった。当時は教育部もあり、人材に育成に力が入っていた。時は流れて、現在(2005年)は人事部に人材育成グループがあるだけである。それは2019年でも変わらない。

 

新人技術者教育を担当

 2000年、私は部品企画部に異動になり、技術部門の新人技術者教育として、約2週間のカリキュラムを組み、新人教育システムを立ち上げた。6年間、その教育を継続した。私も9講座を受け持ち、教壇の先頭に立った。その一つが「修身」であった。ビジネス文書の書き方(テクニカルライティング)にも力を入れた。2006年の合併後も2年間はそれを継続した。

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初級技術講座カリキュラム(青部が私の担当)

開講式、オリエンテーション 

ビジネス文章の書き方       

IT時代のナレッジと自己研鑽        

製図規格  (選択講座)   

安全作業の基本    

**技術概論 ポンプ及び流体理論     

**技術概論 ギヤ・バルブ  

**技術概論、設計技術   配管・**

**技術概論 電磁弁・その他バルブ   

3D-CAD教育  (選択講座)       

3D-CAD教育  (選択講座)       

3D-CAD教育  (選択講座)       

2D-CAD教育  (選択講座)       

2D-CAD教育  (選択講座)       

配管プログラム     (選択講座)      

2D-CAD教育  (選択講座)       

3D-CAD教育  (選択講座)       

3D-CAD解析教育  (選択講座)   

3D-CAD解析教育  (選択講座)   

**J技術概論    

**技術概論/車両駆動システム動向   

営業活動の概要    

危機管理の基本(情報、機密管理、安全)        

電子メールの書き方

修身(仕事の論理)

**技術概論 メカ概論     

**技術概論 モータ(メカ) 

ECUの基礎(ハード)

ECUの基礎(ソフト)

**・**概論    

**部品評価試験の基礎     

ギヤ 設計技術    

ポンプ設計技術    

ポンプ評価試験    

ギヤ 評価試験    

計測管理・精密測定法       

原価の知識        

語学(英語)の勉強方法     

技術者の文書作法・演習・添削        

特許の知識 (駆動関係)    

VE・VAの知識 (駆動関係)       

自動車部品事業部の概要と歴史        

調達のしくみ      

「当社の生産のしくみ」と「部品表」  

品質の話

トライボロジーの基礎       

車両駆動システム動向       

特許の知識1     

特許の知識2     

特許の知識3     

特許の知識4     

特許の知識5     

修了式・役員講話 

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 「修身」の講義 2004年  講師は著者

 

崩壊

 しかし私がその職を離れた後、後任のT室長はその新人教育システムを破壊した。彼は教育に極めて不熱心で、自分が楽をするため、その教育プログラムが多すぎるとして、K事業所の研修センタでの泊り込み研修をやめ、テレビ会議システムで講義をすませ、講座数も激減させた。現在は技術管理部署としては、半日の担当だけの受け入れ教育に激減させ、あとは全社のテレビ会議システムの技術教育プログラムに乗っかり、新人教育を放棄した。

 

テレビ会議システムでの講義の弊害

 講義や講演のビデオでは、テーマの裏にあるパッション(情熱)は、受講生に届かない。ナレッジはビデオでも伝えられるが、パッションは直接相手と対峙しないと届かない。人はナレッジだけでは動かない。それにパッションが加わると、大きな力となり、人に考えるきっかけと行動する力を与える。

 

成果主義の弊害

 我々の世代は、先輩が新人のために、汗をかいて手取り足取りで教えてくれていた。ところが成果主義、成果主義が浸透し、部下に教えると、自分の時間を無くなるし、自分の職が脅かされるとして、教えなくなる傾向が増えた。

 特に日産では、ゴーンの経営方針で、激烈な成果主義が浸透し、部下に教えると、自分の職位が脅かされる危険を感じて、部下を教えなくなっていった。昔の日産の風土が無くなったとОBが嘆いていた。それが日産衰退の原因であった。 

 個人の最適化で、私の後任のT室長は、自分は楽をして、全体不最適化の体制としてしまった。これを経営用語で「合成の誤謬」という。そういうことをうまくやる人間が偉くなっている。なにせ教育に力を入れても管理課の室長として、手間ばかりかかり、出世には邪魔と考えるからである。

 

グローバル経済主義・成果主義という病

 欧米のグローバル化とは、他人に面倒な仕事を押し付け、自分は楽をして成果だけ貪るシステムである。教育とは、自分の世代には決して成果とはならない損な役回りの仕事である。私はその損な役割をお役目として受け入れていた。誰かがやらないと、未来の会社が回らない。不幸なことに、直ぐには問題が顕在化しないので、それですんでしまう。成果主義では、教育の成果は次世代なので、やった教育者は、決して評価されない。だから誰もやらない。そういう悪循環で、私が32年間勤めた会社は左前になってゆき、2005年に吸収合併され、消えた。

 

吸血鬼経済

 今の教育を放棄した技術管理部の責任者は、未来の若人の生血を吸って、自分達の成果にしているのと同じである。これを吸血鬼という。これでは会社の未来は暗いし、若人に申し訳がない。この弊害はボディーブローで効いてくる。気づいたときは手遅れである。

 私が会社の技術広報誌の編集責任者として原稿を集めていたが、基幹の事業部の技術部からの原稿が全く出てこない。今までの体制がそれを生んでいると思う。それが一因となり前任者は長期休職に逃避した。このため私が編集責任者にさせられた。これが、成果主義での技術開発での結果である。

 

人に投資をしない日本企業

 この現象は日本がグローバル化の波に表れ、人に教育投資をしない。それが全企業に及んでいる。そこに日本の不況の一因がある。教育に金をかけている企業は伸びている。

 肝心の投資を海外(中国、アジア)に投資をして、日本への投資を削減すれば、ブラーメンのようにその経済力が日本に及んでくる。ますます日本は衰退していく。それが分からない経営者が、日本企業を経営している。世も末である。

 

ご神託の愚

 毎年の会社経営方針で経営者は、「教育は大事である」と御託を述べる。しかし不況のとき、真っ先に削減となるのが教育訓練費である。この40年間、その傾向は変わっていない。私は管理部門の長としてずっと泣きを見てきた。

 それは日本の企業が、1992年のバブル経済崩壊以後に取った経営方針なのだ。バブル崩壊までの高度成長期は、教育費は増えていた。だから日本は成長した。

 バブルがはじけ、日本経済はデフレになり、成長できなくなった。人の投資をしなくなったので、成長できないだけなのだ。この当たり前のことが、わからないアホな経営者が経営するから、日本企業の成長が止ったのだ。それが原因で私を育ててくれた会社は消滅した。

1    日本経済新聞 2013年4月10日

2

    日本経済新聞   2017年12月17日

 

日本政府の怠慢

 日本の教育への公的支出は6年連続で、先進国中で最下位である。途上国等含めても123位と異常な下位にある。(2015年)

 政府が教育に投資をしない。先進国で、一人当たりの公的教育費は、日本が最低である。いくらアベノミクスで経済政策を進めても、子供への教育投資を科学技術の予算を増やさないので、景気が回復しないのだ。未来もないのだ。それはヤベえミックスである。

 日本の官僚は、未来に子供に投資をせず、抗がん剤の認可や添加物の認可で自分の保身のため、天下り先等に心を奪われている。それでいて日本の未来をつぶす増税に血眼になっている。国の未来のために働く義のある役人が減ったのだ。厚生省のデータ改ざん問題は、その体質が露見した事件である。それは子供への教育が貧困になったため、その教育環境下で育った役人が堕落したのだ。悪循環である。

 

衰退の責任

 こういうみじめな日本にしたのは、下劣な議員に投票した国民にもある。戦後教育が貧困であったので、国民自身が劣化したのだ。それで民主党の言葉に騙されて、民主党が政権を執ったら、益々日本は衰退した。今、安倍政権はそのしりぬぐいをしている。選挙では、教育に力を入れる人に、日本の未来に投資する人に投票しよう。

 

自分への教育投資

 会社はどうでもいい。国もどうでもいい。自分に自分で教育投資をすることだ。それが、変革の時代を負けないで生き延びる手段である。一人一人が目覚めて、一燈を灯して歩く。それが万燈になれば、日本は再生する。私はそう信じて自己投資を続けている。今でも自分への教育投資に年間100万円は使っている。今日は子供の日だ。日本の子供の未来のために精進をしよう。

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  馬場恵峰書 岩村に寄贈    寄贈者 弘前市 新戸部八州男氏

 

2019-05-05   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2018年11月 7日 (水)

ソニーに裏切られた思い

カメラのレンズの調達先で愕然

 現在、ミラーレス一眼レフSONYα9を使っているが、演奏会撮影用に評判の高いズームレンズ24~105㎜の追加購入を検討していた。以前に購入を検討したが、演奏会との日程上で納期が間にあわず、当時のズームレンズ24~70㎜を買って我慢した。この24~105㎜レンズは高性能で、好評なため納期2か月である。それで今回、新規に追加購入しようと調べたら、それは中国製であることが判明した。(クチコミ情報で、自分の目では確認はしていない)

http://bbs.kakaku.com/bbs/K0001008674/SortID=21660539/ImageID=2956293/

 ちなみにSONYα9はmade in Thailand

 100~400mmズームレンズはmade in Japan

 24~70mmズームレンズは製造国未記入(made in Japanではない)

 このSONYα9は、ソニーのピカ一商品で、それがタイ製で、その準標準レンズが中国製であることに愕然とした。CANON EOS5Dは、本体もレンズもmade in Japanと表示されていた。安いカメラは致し方ないないとして、最高レベルのカメラ分野で、レンズまで中国に侵されるのは、元技術者として、忸怩たる思いが湧いてきた。趣味の世界で、カメラは日本製を使いたいが本音である。ソニーは技術を中国に売って、中国で生産して、その分の日本のお家芸の分野を冒している。日本の生産が減れば、日本の生産技術のレベルが下がるのだ。ソニーは金儲けのためなら、何でもありという感じである。いっぺんでソニーに嫌気がさした。

 

短期的視野

 以前、ソニーはアイボを創ったが、当時の社長のストリンガーが儲からないと開発を中止させた。最近になって、ロボット技術の広がりで儲かるとみて、またアイボの開発に乗り出した。なんと節操がないことか。ソニーの価値判断は短期の金儲けである。欧米の経営は、自分の任期中の成果しか見ない。欧米の企業は長期的な視野の経営ができないのだ。

 怖ろしいことに、今のソニーは、創業者の井深大さんが作った社是を改悪している。だからソニーは日本の会社ではなく、外国の会社になってしまったのだ。

 

レコーダで痛い目に逢う

 最近、ソニー製のレコーダで、本体の基本ソフトに不具合があり、記録したデータが全て消えてしまった。修理に出したら、そのソフトの入れ替え作業は有償で、数千円の金を取られた。その不具合が起きた根本原因は、基本ソフトのミスなのだ。家電量販店の店頭に表示された修理定款にも、ハードの修理は無償だが、ソフトの入れ替え作業は有償と明記してあった。その項目は、それまで気にもしなくて、見ていなかった。今回、まじまじと見て怒りが出た。

 私は以前から、ソフトの不具合や勝手なバージョンアップで金をとるソフト業界の商売慣習に疑問を抱いている。己のミスを顧客から金をとって直すなど、商売の正道から外れている。この件は、全てのメーカに当てはまることで、ソニー製品だけの問題ではないが、ソニー以外ならもう少し、日本的な対応がしたはずと、お店の人も言う。改めてソニーは日本の会社ではないと確認した。もうソニーの製品は買わないと心に誓った。

 

2018-11-07   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年11月 6日 (火)

さよなら「あっちのSONY」

 ソニーは、もう「僕らのSONY」ではないのだ。ソニーが最高益を出したというニュースが新聞に掲載されていた。ソニーは、2018年10月30日、2019年3月期通期業績予想を上方修正した。ゲーム&ネットワークサービス事業の通期営業利益予想は、前年比74.6%増の3100億円に上方修正である。

 その昔、日本の若者をウォークマンやトリニトロンの世界に引っ張って、世界を魅了したソニーは滅亡した。今は日本の若者を痴性の世界に引きずり込んで、堕落の道に追いやっている。電車の中でも若者はスマホでゲームばかりで、本を読む若者は絶滅品種となった。そんな害毒を流す会社に変貌したソニーなど、潰れてしまえ。

 

ソニーの実態

 ソニーの株主の過半が外国人である。2017年3月31日現在、持株比率の58%が外国人である。だからソニーはもう日本の会社ではなく、外国資本の会社になってしまったのだ。グローバル経済主義教に侵された外国資本の意向で、ソニーは拝金主義を錦の御旗に驀進している。金さえ儲かれば、何でもありの手段を選んでいる。だから金と手間のかかる技術開発を放棄して、他社から技術を買い、韓国から液晶パネルを輸入してソニー製のテレビとして売っている。ゲームとネットと保険で稼いでいる会社に変貌した。トリニトロンの栄光は今いずこ。

 アイボなど目先には儲からないと開発を中止させたストリンガーがソニーをダメにした。後任の社長もゲーム・ネットで儲けて経営の立て直しをしようと必死である。

 

ゲームの弊害・戦犯

 若者をゲームにのめり込ませて、国を支える若者が勉強をさぼりゲーム脳に侵されれば、国が滅びる。ゲームは何の付加価値を人にも社会にも、もたらさない。若者がゲーム依存症になって、勉強も手が付かず、仕事もうつろ。そんな日本の若者を堕落させて金を稼ぐ会社に存在価値があるのか。創業者の井深大さんが草葉の陰で泣いている。

 その昔、中国は英国からもたらされたアヘンで国が滅んだ。アヘン戦争(1840~1842)を仕掛けた英国は狡猾であった。グローバル経済主義のソニーも、同じである。アヘンの中毒性とゲームの中毒性は同じである。若い時に勉強をせずゲームばかりすれば、中高年になって貧困層に陥落である。会社も、見る目があり、勉強をまともにしてこなかった学生など正規には採用しない。ゲーマーの行く末は、フリータしかない。

 

ゲーム依存症患者

 ゲームを含むネット依存症の疑いがある中高生は、全国に約52万人いるという。(厚生労働省研究班の2012年度の推計)

 ゲームにはまるのにはワケがある。ユーザーが飽きさえないように、制作会社はゲーム上で「イベント」を仕掛ける。より多くのユーザーにより長く、よりお金を使ってもらう仕組みを企む。バージョンアップし続けてゲーム中毒患者を離さない。世界保健機関(WHO)はゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたす依存症を「ゲーム障害」として疾患と認めた。

 いわば、日本のために働けない傷病兵の予備軍の製造工場である。現在、少子化で日本の活力が失われていくさ中、敵が日本の若者を、ビジネス戦場から若者を減らすため狙い撃ちしている。日本の国力が削がれていく。その敵がソニーなのだ。

 下図は、2018年10月20日、馬場恵峰先生ご夫妻を伊勢神宮に案内するため乗った近鉄特急デラックス車で見つけた風景である。伊勢神宮に参拝する人がゲームなのだ。これは今の日本社会を象徴している。この風景は日本の電車内では日常茶飯事である。

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2018-11-06   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2017年12月 8日 (金)

ANA営業論理をゴリ押し

ANAブランドの毀損

 文末のメール文は、私の意見に対するANAからの回答である。内容を見て、馬鹿らしくなり返信はしなかった。返信をしないというのも、明確な意思の表示である。

 ANAの回答書は、相手がどう思うかなど知ったことではなく、あくまでANAの金儲け営業方針のゴリ押しで、「食」の広報の正当性を主張しているだけである。ANAの主張が正しいかどうかは、問題ではなく、顧客がどう思うかが問題なのだ。どんな主張も、立場や顧客や国や時代が変れば、180度変る。ANAの経営理念に照らして、それが正しいかどうかだけを判断すればよい。今回の事例は、それから逸脱しているから怒りが起きる。

解釈の違い

 世に事実はない、解釈の違いがあるだけ。ニーチェ

 There is no fact, only interpretation.

 コミュニケーションとは、二つの立場が衝突した時、各自がどう解釈したかで、成り立つ事象である。ハーレムでスリにあえば、盗られた方が愚かで、盗ったほうは、英雄である。立場でその解釈は全く異なる。ANAと顧客の立場は、全く異なる。それを超越して顧客が頼りにするのが、その企業の経営理念である。それが遵守されていなければ、コミュニケーションは成り立たない。

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顧客満足に反する

 顧客は、和食の魅力、地方の魅力の広報を期待して、ANAを選んで搭乗するわけではない。あくまで、安全に快適にスピーディに運んでくれる付加価値を期待して航空会社を選んでいる。

 私は「和食の魅力発信」と「地方の魅力発信」などには興味がない。それを広報したいのなら、機内誌に掲載すれよい。この項目は、航空会社の使命ではない。それに力を入れるとは、その分の経営資源が、安全へ割くべき資源から除かれること。航空会社の安全への使命の放棄である。これはあくまで金儲けの一環の宣伝活動である。ANAの行動指針に反している。

 

経営理念に反する

 「めしの友」や地方の食文化の紹介も情報過多の時代、それを見るか見ないかの選択は、乗客にある。それを強制的に見させるのは拷問である。機内雑誌に載せれば済む話である。テレビなら自分でスイッチを切ればよい。機内放映ではそれができないので、意見を提示している。それを無視して、ANAの主張をゴリ押しするのは、企業理念とグループ行動指針(ANA's Way)に反している。客席で不愉快な思いをさせるとは、負の付加価値創造である。企業理念に反した社員を、放置すると企業が潰れる。それほどに企業理念は重要である。会社を興すのも、衰退させるのも、企業理念の社員への浸透さにある。

 

経営理念遵守部署と確認部署と同じ?

 最近の企業の不祥事は、すべて企業理念の軽視から始まっている。ANAの機内放映のビデオは自社制作とのことだが、そんな金を使うなら、もっと本業の安全に経営資源を使って欲しい。

 

 ANAや日航は経費削減のため、中国やアジアの安い整備会社に外注し、故障や不具合が続発している。日航、ANAともに発生した不具合の多くを国交省に報告していないとの噂がある、「墜落しなければバレない」の姿勢のようだ。中国やアジアで整備する問題点は、中国人が適当に手抜き整備するというだけでなく、「整備をチェックするのも中国人」である点だ。整備する人も、整備状況を確認する会社も同じで、酷い場合には同じ人が兼任している場合すらあるという。泥棒と警察官が同じでは、ANAの遵法精神は今いずこ?

「JALとANAが機体整備を中国に外注 墜落事故の危険も」を参考に記載しました。http://www.thutmosev.com/archives/72741051.html

 今回の不祥事でも、回答書から見ると、広報を担当する部署と、それをチェックする部署が同じようだ。一事が万事である。恐ろしくて、日航、ANAには乗れない。

 

グループ経営ビジョン

 ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指します

グループ行動指針(ANA's Way)

1.安全(Safety):安全こそ経営の基盤、守り続けます。

2.お客様視点(Customer Orientation):常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。

3.社会への責任(Social Responsibility):誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。

 ANAホームページより

 

ANAからの回答メール

ANA/機内上映の番組につきまして [受付番号: 171128-004810]

2017/11/28 (火) 18:11

 平素よりANAマイレージクラブ会員として、弊社便をご利用いただき、厚く御礼申し上げます。

 この度は、11月23日弊社373便(名古屋-長崎)ならびに11月24日弊社374便(長崎-名古屋)ご利用の際の上映番組の内容につきまして、ご意見を頂戴し、恐縮に存じます。

 本件につきましては、担当部署に確認致しましたので、報告申し上げます。小田様からいただきました資料、「めし友図鑑」、「SKY EYE」はANAオリジナル番組となります。特に「めし友図鑑」は日本が誇る和食の中心である「お米」の生産における開発秘話と共に、そのお米に合う「めしの友」を紹介すると言うコンセプトの番組となっております。

 「SKY EYE」につきましてはTaste of Japanの一環で制作している地方創生の番組として、それぞれの県の魅力を食文化も含め紹介しております。両番組ともに、その地方の魅了を伝える中では「食」の紹介は欠かせないものと考えております。弊社といたしましては、「和食の魅力発信」と「地方の魅力発信」の為の重要な要素として「食」を取り扱っている次第でございますこと、何卒ご理解賜りたく存じます。

 小田様から頂戴しましたご指摘は、すでに担当部署に報告しており、今後の番組制作の際の、参考とさせていただきたく存じます。

 小田様におかれましては、お忙しいなか、貴重なお時間を割いて、お声を寄せていただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 弊社対応には、至らぬ点も多々あろうかと存じますが、今後とも、お客様にご信頼いただけるサービスがご提供できますよう努めて参りますので、弊社便への変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 ANAウイングス株式会社 客室部福岡客室乗務室 課長 〇〇〇〇

 

2017-12-08

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2017年12月 7日 (木)

ANA機内で帝国滅亡の兆を観る(改定)

 私は年に12回ほど、馬場恵峰師書の写真撮影と通院のため、中部国際空港と長崎間をANA機で往復している。そのANA機内放映の内容が、退廃したローマ時代末期の飽食の様を見るようで辛い。ローマ帝国の滅亡は、外敵の侵略のためではない。ローマ人が退廃して内部から崩壊したのだ。飽食に明け暮れ、飽食を宣伝し、TVグルメ番組が幅を利かす日本の現状は、ローマ時代末期の飽食の様と同じではないのか。日本は金儲け主義の企業が、日本を衰退の道に追いやる。航空会社の企業使命は、乗客を安全・安心・快適に目的地に運ぶこと。この機内放映行為は経営理念に反している。現在は、安全・安心・不快適である。これは現在のテレビ番組も同じである。

 

痴呆的な恍惚表情を見せつける拷問

 機内放送の映像では、食べるシーンばかりのCM映像を何度も何度も流す。僅か小一時間内に、多い時は10~20回も、である。「うまい、うまい!」といって恍惚の表情を浮かべ、痴呆的な顔の映像を、何度も繰り返し見せるのは映像暴力である。見るに耐えられず不愉快になる。機内で身動きが取れないので、目に飛び込んでくるのを拒否もできない。身動きもできず、見たくないものを強引に見せられるのは拷問である。新幹線や他の施設、海外の航空会社では、こんな拷問はない。テレビなら消すか、その場を去ればよいが機内では、それもできない。いつから日本は、人の飲食姿を見せつける下品な会社が跋扈する国に成り下がったのか。

 

金儲け主義の果ての姿

 最近の日本は隣国のように段々と下品になってきている。日本人の品格下落の助長を日本の代表する会社・ANAがやっている。金儲け万能の会社と思わざるを得ない。日本人は食いすぎで病気になり、30年前は10兆円であった医療費が40兆円になり、その負担を国民に強いている。その一因が、あまりに多い食物関係、特にファーストフード・清涼飲料、加工食品関係のTVのCMではないだろうか。その延長線上の病状が、肥満、ガン、認知症患者の増加である。金儲け主義のグローバル経済主義の果てが、1%の富裕層と99%の貧困層の格差社会への転落なのだ。テレビという洗脳教育兵器の恐ろしさに、目が覚めないわが国民が情けない。最近は、そのテレビも偏向報道、フェイクニュースを平気で流す媒体にまで堕落した。そのマスコミは、良識から指摘があってもそれに対して居直る恥知らずである。早く我々が目を覚まさないと日本が滅亡する。

 

 

食欲の位置づけ

 食欲睡眠、交尾は、人間の原始的機能で、原始動物そのものの欲望である。動物なら好き嫌い、恐怖を感じる感情動物である。人間は、考える、創造するという精神レベルの存在である。その原始的機能の食べるという欲望をさらけ出し、金儲けのために食べるシーンを見せつけるのは、動物以下である。

 それは単なる野獣としての肉体的欲望の姿そのものである。文明人は、それを作法とか文化として隠すのが教養ある姿勢である。それを、CMとして痴呆的な恍惚表情で食べるさまをさらけ出すのは、未開人と同じではないか。ANAが食文化を追及して、広めるのを社是として展開しているようだが、それが航空会社のやるべき使命ではない。航空会社の使命は、安心・安全・快適に乗客を目的地に運ぶこと。企業メセナとは芸術、文化の支援であり、原始動物レベルの食い物文化を広めることではない。

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企業メセナ

 メセナ(フランス語: mécénat)とは、企業が主として資金を提供して、文化・芸術活動を支援することである。メセナの代表的なものに財団などを通じた資金的バックアップや、企業が主催するコンサートやオペラの公演、スポーツなど各種イベントの開催などがある。

 企業がメセナに貢献すべき理由として、『企業は経済活動のために環境に負荷を与え資源を浪費する。同時に文化を支える人材を労働力として収奪してしまうため、文化で次世代に還元する必要がある。』と言われている。mécénat は、フランス語で「文化の擁護」を意味する。

 ANAが推進している食い物文化の広報は、「文化の擁護」ではない。ANAは金に目が眩んで、勘違いしている。文化とは、原始的レベルの話しでなく、精神レベルの話なのだ。

 

サブリミナル効果という犯罪

 映画のフレームの中にポップコーン等のジャックフードの画像を挿入すると、映画放映の休息時間に、無性にその食べ物を食べたくなるのをサブリミナル効果という。それは法律で禁止された手段である。それと同じことを、堂々と機内放送で実行しているのが現在の国内航空会社である。テレビなら消せばよいが、機内では如何ともしようがない。中部国際空港から長崎への便はANAに限定される。客は航空会社を選べない。これは、陰でこそこそするサブリミナル効果どころではなく、堂々としたメインリミナル効果である。これは暴力である。

 教養の高い人は公衆の面前で、生理現象である食べる姿は見せない。痴呆的な表情で食べ続ける姿を、「金儲けのため」に乗客に見せる企業行動は狂気である。そのために高い航空運賃を払っているのではない。繰り返し飽食の映像の放映は洗脳教育の一種で、日本人の愚民化に手を貸している。これは日本を代表する航空会社の企業ブランド毀損事例である。経営診断での興味深い「失敗事例」にはなる。私は今、執筆中の本の事例に、本件を追加する予定だ。

 

サブリミナル効果

 1900年、米国の心理学教授Dunlapは瞬間的に見せるshadowがMüller-Lyer illusionの線の長さの判断に影響する、と述べた。20世紀半ばにはマーケティング業者が広告にその技術を用い始めた。1973年には、ゲーム「Hūsker Dū?」の宣伝にサブリミナル刺激が用いられ、それが使われたという事実がウィルソン・ブライアン・キイの著書で指摘されたことで、米国連邦通信委員会で公聴会が開かれ、サブリミナル広告は禁止されることになった。日本では1995年に日本放送協会(NHK)が、1999年に日本民間放送連盟が、それぞれの番組放送基準でサブリミナル的表現方法を禁止することを明文化した。

 現在、映画やテレビ放送などではほとんどの場合、使用を禁止されている。

 当初は心理学、知覚心理学だけの領域であったが、現在は広告研究、感情研究、社会心理学、臨床心理学など幅広く様々な関心から研究されている。

 1957年9月から6週間にわたり、市場調査業者のJames M. Vicaryは、ニュージャージー州フォートリーの映画館で映画「ピクニック」の上映中に"実験"を行なったとされている。ヴィカリによると、映画が映写されているスクリーンの上に、「コカコーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」というメッセージが書かれたスライドを1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返し二重映写(フィルムのフレームを差し替えたと信じている人が多いが誤解である)したところ、コカコーラについては18.1%、ポップコーンについては57.5%の売上の増加がみられたとのことであった。しかし、ヴィカリは、アメリカ広告調査機構の要請にも関らず、この実験の内容と結果についての論文を発表しなかった。(この項、wikipediaより編集)

 

図3 機内のどこからもで食べるシーンを見せつけられる。

   嫌やでも目に飛び込んでくる。拷問である。

図4~9 食べるシーンが繰り返し繰り返し放映される

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 本記事の原案を、航空会社の名前を伏せて、ブログに11月1日に掲載しました。その後、個別にANAに意見を求めたが、それに対して顧客無視で、ANA経営ビジョンに反した回答書を受け取った。それはANAの主張をゴリ押しする回答であった。それを踏まえて以前の記事を改定して再掲載します。

 2017-12-07

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2017年7月10日 (月)

某歯科医院の経営診断

顧客不満足度100%

 ある歯科医院で歯垢取りの処置を受けた(2012年10月4日)。このとき腹立たしい扱いを受けた。顧客の商品に対する不満足は、商品そのもの質の高低ではなく、客として人間扱いされない場合の影響が極めて高い。

 歯垢を取る処置で4本目の歯にかかった時、向こう側の席にいた院長が「〇〇くーん、ちょっと来てくれ~」との声が聞こえ、その男性歯科医は今の処置をおっぽり出し、その院長のところへ飛んでいった。処置中の患者には一言の断りもなく、である。部下の状況を見ずに部下を呼んだ院長も、院内の処置中の患者のことは考えていなかった。その後、女性の歯科医が引き継いで歯垢を取る処置にかかったが、一言の挨拶も説明もなかったし、医師同士での何処まで終わったかの引継ぎの基本的な会話も聞こえなかった。不安になったが、患者の身では成されるがままである。慌てて引き継いだためか、女性の歯科医は男性の歯科医よりも技量が低いのか、いつもより数多くの痛い思いをさせられた。まるで工場のコンベア作業のようで、患者は養鶏所で金を産む鶏扱いだと感じた。黙って帰宅したが、今は思い出すたびに怒りがこみ上げてくる。

ボディータッチの意味

 この院長は親近感を出すつもりで、馴れ馴れしく患者の肩をたたくことが多い。その行為が、患者の心境を酷く害して不快感を与えている。この行為は、自分が偉く、相手より上位であると誇示する時のボディーランゲージである。常識的に目上の人にはボディータッチなどしない。患者と医師の関係は、上下関係かもしれないが、その前に長幼の序という社会の掟がある。はるかに年下の人間から、そんなボディータッチを受けると、侮辱されたような感情がわきあがってきて不愉快極まりない。

 社長がどんな偉いことを言っても、部下は正直で、上司の背中を見てまねをする。親が言っても子供は言う事を聞かないが、親のやっていることをまねる。そのせいか、この医院の若い歯科医もはるかに年長者の患者の肩を叩いて、親近感を出すジェスチャーをして患者の心象を害している。悪いことに院長も部下も、患者が心象を害していることに全く気づいていない。私は還暦を過ぎた歳で、今までで、医者はおろか上司からもボディータッチされた記憶はない。そのせいか、院長は丁寧な言葉遣いではあるが、私の耳には慇懃無礼な印象を与えた。本人は意識しなくても、いくら隠しても、深層心理学上では、言動に本心が表れる。

院長写真の悪印象

 この歯科医院案内書、新聞チラシに掲載された院長の写真も異様である。腕を組んで斜めに構えてこちらを見据えている姿と異様な口の開き方である。腕を組む姿勢のボディーランゲージの意味は、相手への「拒否」である。湾岸戦争の時(1990年)、フセイン大統領が、捕虜の英国少年に自国の「慈愛に満ちた」活動のPRのため、話をする姿を放映したが、少年はフセイン大統領に対して腕組をして、黙って拒否反応を示した。さすが大英帝国の末裔の少年だと全世界のマスコミが、ボディーランゲージの意味を解説して賞賛した。

 写真の斜めにこちらを見据えている視線も異様である。私も会社案内書、会社決算報告書での社長の写真等で千枚枚以上のトップの写真を見てきたが、こんな視線のトップの写真は見たことがない。顎を少し上げ、見下したような視線が哀しい。姿勢もふんぞりかえっているような印象を受ける。口の開き方も、どんなメッセージがあるかは不明であるが、少なくとも笑みの口の開き方ではない。口の両サイドが下がり、幾分下に反り返った口の形が、相手に不快感を与えている。普通の笑顔では口の両端が上がっている。その写真は、見る相手に「拒否」の姿勢でふんぞり返って、斜め上から視線である。患者に何を伝えたいのか、疑問を与える写真である。

 新聞のチラシにもこの写真が使われていたが、全体印象が異様である。さらに、その用紙がパチンコ店の広告より質の悪い紙で、極めて低俗な安っぽい印象を与えている。提供する紙の質も、大きなメッセージである。その前提として、歯科医院の広告を新聞チラシで行うこと自体、疑問を感じる。医療は特売するような商品ではない。そんなに儲けたいのか。

院長名刺の特異性

 院長の名刺も異様なデザインである。会社生活38年で5,000枚の名刺を交換して、大部分を保存している。現在、名刺のテクニカルライティング的な研究中で、名刺占いの本を出版する予定をしているが、こんな異様なデザインに出会ったのは初めてである。テクニカルライティングの専門家として、名刺と会社案内書を見れば、「会社と社長の人格が分かる」が私の主張である。なにせ社長の名刺はその会社の顔である。

 三河の某駅の近くに、患者の血を吸って儲けたと噂される赤レンガの病院がある。実際にそこで診察を受けて、金儲けとしか思えない過剰治療を体験した。悪い噂に納得し、すぐに別の病院に転院した。レンガ色の名刺を見て、それを思い出した。医師には医師のイメージがある。ラテン語のペルソナとは仮面のことで、社会では全員が仮面を被って人生劇場を演じている。そこからパーソナリティという言葉が生まれた。人はその仮面のもつ意味を信じて人間関係を築いている。医師の仮面のイメージカラーは白衣の白である。そのイメージに合っていない名刺デザインである。

 

図1 他人を動かす

 

2017-07-10

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2017年7月 9日 (日)

耳を無くした佛は多聞天に出世できない

暴力メールの来襲

 ある経営者仲間から一方的に届く広報メールに煩わしさを覚えていた。この広報メールの冒頭に社長の一文がある。文面の表現は勇ましいが、打ち上げる花火のような空しさと謙虚さの欠如に嫌気が差した。メールで事務局宛に、「読むのが苦痛です。苛立ちも覚えます」と配信中止の依頼をした。自分の体の管理も疎かな人の大言壮語の戯言は読みたくも無い。多くの偉人の言葉を引用して激を飛ばしても、自分の言葉になっていないので空しい。まず感謝の心が伝わってこない。これでは社長メッセージを読むのが苦痛である。HPやブログと違い、広報メールは来れば読まねばならぬ。無為なメールは顧客の時間を奪う暴力である。(2015年1月20日)

現代の裸の王様イソップ物語

 それで、何か反応があるかなと内心期待をしていたら、全くの無反応で拍子抜けをした。社長の名刺には「いかなるクレームも社長の自宅に電話」とある。わざわざクレームの電話を社長にするなどは、電話する方が気苦労である。電話をする方だって、1秒1円のコストがかかっている。アホな社長に電話をするくらいなら、己の顧客の面倒を見る方がもっと大事である。上記の「社長の自宅に電話」こそが傲慢そのもの姿勢である。下々が己のために時間を割いて会社を良くしてくれる情報を上げてくれると思うのは驕りである。その驕りが社長の名刺に表れている。本来、声なき顧客の声を聴くのが広報の事務局である。広報の事務局は社長にこの件を報告しなかった。広報メールの受け取り拒否は、顧客からのクレームである。それを社長に報告しなかった事実は、社長が裸の王様になったことを示す。事務局は社長に言っても仕方がないと、社長の耳に入れるお役目を放棄した。事務局は高野山の中門に相当する。中門に立つ四天王として一翼を担う多聞天のお役目は、会社で言えば広報事務局、国で言えばCIAである。顧客からの声が届かないのは、知らぬは社長ばかりなりの裸の王様イソップ物語である。(2015年2月4日)

経営如来を目指して

 耳を無くした佛は、多聞天にはなれない。まず多聞天に出世しなければ、経営如来には昇格できない。多聞天とは佛界のCIA長官である。八百万の神が下す経営会議の決議が、己の病気である。それが大企業病の初期症状である。たった一通のメールの対応で、会社の経営診断が可能である。返事が無いという情報も、会社経営分析のためのデータである。情報の氾濫する現代社会の中で、情報なき情報を聴き、声を観るのが大事な第三の目である。己という60兆個の組織に向けられる声なき声を聴こう。身の回りの佛は、己の良きも悪きもお手本として人生劇場を演じてくれる。良き人生経営であるために心して観察しよう。人は山には躓かない。蟻塚につまずく。大言壮語する人が怪我をする。まず足元を固めることである。前のめりで焦っていては、声なき声も聴こえまい。現在も状況は変わっていない。相変わらず、無為なメールが届く。この会社にはブレーキがない。(2017年7月9日)

毘沙門天とは

 毘沙門天とは、別名「多聞天」とも呼ばれる。多聞天の名前の由来は、日に何度も法を聞くことから名付けられている。「法」とは「三水」の「水」が「去る」と書く。水が上から下に流れるのは、何時でも何処でも誰にでも当てはまる法則である。その行為がその自然界の法則に合っているか、それを自問すれば、時間節約の答えは自ずと見える。法に反した行いは経営損失の最たるの。人生の「法」程式を覚えよう。人生の受験勉強には、法程式を記憶するに限る。

多聞天を支えるもの

 毘沙門天の足元にいる邪鬼界の阿恵と吽形は、悪さの限りをしていたのだが、「そんな悪さをしていて、お前の3000万年後の人生(鬼生?)はどうなるのか。上の界(人間界)に生まれ変わりたくはないのか。今のままでは畜生界か地獄界へ落ちるしかないではないか」と仏のお諭しとお導きで改心して仏心を得た姿を象徴している。その姿の現れとして、毘沙門天の足元で、阿恵と吽形が足場として支えている。毘沙門天は本来、岩に上に鎮座されているものだが、阿恵と吽形が自分の背中を差し出して、毘沙門天に足場を提供している。

 毘沙門天を支えるこの群青と赤の阿恵と吽形は陰陽の世界も象徴している。どんなものでも裏と表、プラス・マイナス、良い点、悪い点があることの象徴でもある。目の前に現れる事象には、いい面も悪い面もあり、それを総合判断して法により判断しろとのメッセージでもある。人生の経営者にはそれを見極める能力が求められる。そのためには、法を学ばねばならない。

事象を総合判断してこそ経営者

 六界とは、天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界である。どんな人生でも、この六界がある。パチンコの人生でも、チンジャラと玉が出まくるのが天上界、玉が出んぞ!とパチンコ台のガラスを叩いて叫ぶのが修羅界、全てスッテしまってとぼとぼと家路につくのが畜生界、それが原因で家で恐妻と大喧嘩をするのが地獄界である。人の一生でも同じように、六界が入れ替わり立ち代わり表れる。大学に合格すれば天国で、左遷されれば地獄界である。地獄界でじっと修行をすれば天上界への道が拓ける。社長は、社員のために地獄界を天上界に変える責任がある。己が自分株式会社の経営者として、今の地獄界どう変えるかが問われる。そういう状況で、社長の貴方はどう戦ったのか? 社長には、やったことだけでなく、やらなかったことにも責任が問われる。

 

2017-07-09

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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