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2024年8月19日 (月)

ゾンビ詐欺事件を警察に相談、刑事さんから助言


 

自宅の防犯カメラ

 先日のゾンビ詐欺事件を警察で相談したら、その後の雑談で刑事さんから防犯カメラについて助言を頂いた。

 私の家には死角のないように複数の防犯カメラを設置している。その設定では人感センサーで作動であるが、それは良くないと言う。犯人の動きが速い場合、肝心な場面が写らず、後姿しか映っていない場合があるという。それでは犯人が特定できないという。連続録画モードが良いと言う。連続撮影モードで24時間録画できれば良い。

 よいノウハウを教えていただき感謝である。記録媒体のSDカードは消耗品で、寿命がある。定期的交換が必要だ。それはドライブレコーダーでも同じ。

 

車の搭載カメラ

 車のドライブレコーダーでは、連続録画で記録している。私の車には計4台のカメラを装備している。以前の事故で、肝心の瞬間が録画されていなかった故障があったので、二重のカメラにしている。自動車内は、夏場等は非常に過酷な環境になるので、故障は当たり前。それを踏まえてドライブレコーダーを複数設置がよい。自車の場合、前方は2台で録画である。

 最近のあおり運転事故を踏まえて、後部方向も録画している。それも相手のナンバープレートが識別可能なカメラである。

 

町内の防犯カメラ

 町内の防犯カメラも、連続録画がよいと助言を頂いた。来年度、町内にも4台の防犯カメラを設置予定である。それには大垣市より補助金がでる。当初は、人感センサーでの稼働を考えていたが、よいアドレスであった。折角、ゾンビ詐欺集団事件にご縁があったから、それから得られた知見を今後の人生に展開すればよい。

 

 人生では失敗して当たり前。人は神様の様に完全無欠ではない。失敗をしないなら、神で、人ではない。人でなしである。人は神を目指してはならない。欠点を抱えて成長、円熟すればよい。それを角熟という。そうすれば、欠点が人間味となる。

 しかし、転んでもただで起きてはならない。失敗も貴重な人生経験である。そこから知恵を抽出しよう。経験豊富な刑事さんの助言は、文殊の知恵である。

 

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 松本明慶大仏師作 文殊菩薩像

  世の煩雑な事件には宝刀が必要であると文殊菩薩も教えている。

  獅子もカッと目を見開き、事象を眺めている。

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2024-08-19  久志能幾研究所通信 2910号  小田泰仙

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2024年8月17日 (土)

詐欺ゾンビ集団、太陽光ゾンビ集団、自衛と賢い選択

 

小池問題

 先の東京都都知事選挙では、1千万都市の都民の3割の290万人が、小池百合子のウソ八百に騙されて、小池に投票したという現実がある。都民の4割が棄権しているので、小池の嘘がまかり通って、小池が東京都知事に3選された。

 ネット上で小池百合子の学歴詐称の刑事告発、職権乱用の選挙違反の刑事告発、4年間の都政改革の無実績、利権の闇、危険性ある太陽光パネルの設置義務化という暴挙、明治神宮の森林伐採強行等、の現実を知っている国民から見れば、あり得ない選挙結果である。

 

 マスコミが小池に忖度して真実の姿を報道しないために起きている現実だ。今だ、偏向地上波TVと忖度新聞しか見ない老人たちによる弊害である。

 

岸田問題

 岸田首相は、賃金を上げると公約していながら、見えない増税を繰り返して、結果として25ヶ月連続で実質賃金が下がる政治を蛮行している。

(働き手1人あたりの5月の「実質賃金」は前年同月より1.4%減り、過去最長を更新する26カ月連続の減少となった。2024年7月)

 

 国民が汗水たらして真面目に働いているのに、国力が30年もの間、下がり続けているのは、ゾンビ政治家が利権で舵を取って、誤った政治をしているためだ。本来、日本はもっと豊かになれるはずだ。

  これこそ、選択がまちがっていたので、その後の努力が水泡に喫したのだ。オウム真理教の選択の間違いと同じである。オウム真理教の麻原を選択すれば、その場所でどんなに努力をしても、末路は絞首刑であるのと同じである。

 間違った政治家を選んで、日本人が努力をした末路の現実が、30年間の失われた停滞である。その間に他の先進国は2倍の成長を遂げている。

 我々は間違った政治家を選択していたのだ。

 小池問題や岸田問題は、氷山の一角である。努力より選択である。

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自民党問題

 国民は、裏金問題をなし崩しにうやむやにする自民党政治の詐欺的な本質に呆れている。金額的に脱税犯罪で、本来逮捕されて然るべきなのだ。誰も逮捕されず、責任も取らない。売国奴が日本の国土を破壊している。

 そういう現実とその嘘を見抜かないと、国民は詐欺政治家軍団に家計のカネを抜かれる。

 

 まるで小池都知事軍団、自民党、岸田首相は、ゾンビ詐欺集団のようだ。

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電話での詐欺師集団問題

 電話詐欺の手口が巧妙化している。まるでエンターテインメントのドラマ仕掛けである。私も騙されそうになった。

 だから不審の電話には出ないこと。

 ナンバーディスプレイを導入する。70歳以上は無料になった。

 「電話を止める」、「電気を止める」と言ってきても、「どうぞ」でよい。電話や電気が止まってからでも、ゆっくり対処すればよい。殺されるわけではない。

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太陽光パネルゾンビ軍団問題

 住宅メーカは販売価格を上げれば、売上高が上がり、利益が増える。その後の顧客のことは知ったことではない。今のままでは30年後、太陽光パネルでの発電が過剰になり、電力会社が買電を受け付けなくなる。今での九州電力は、昼間の電力が余っているので、業者からの買電を止めている。もう10年もすると家庭の買電を受け付けなくなるだろう。

 その時は、太陽光パネルの大量廃棄問題が浮上する。太陽光パネルが大量に破棄される事態になれば、その有害物質の処理に多大の費用が発生すると予想される。太陽光パネルの取り外しには、足場を組んで工事が必要だ。その時、全国でその需要が増え、費用も爆上がりすると予想される。

 だから今太陽光パネル付きの住宅を売っている住宅メーカは、ゾンビ詐欺集団と同じである。10年後、20年後のことなど知ったことではないのだ。

 触らぬ神に祟りなし。

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対処

 だから国民は政治家よりも知識を深めて、その嘘を見抜き、選挙で排除するしか手がない。正しく目覚めて、正しい投票をせねば、日本復活はない。国民が政治に無関心になり棄権をするから、相手の思うつぼで、自分で自分の首を絞める結果となるのだ。今回の私への詐欺事件でそれをつくづくと悟った。国民はゾンビ軍団に舐められている。

 怪しい電話には出ない。

 怪しい政治家には投票しない。

 普賢菩薩のように、武器は持たなくてよい。賢い選択だけが武器である。  

 無知は人生を不幸にする。

 正しい情報(文殊の知恵)と普賢菩薩の賢さで、日本を復活させよう。

 

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 松本明慶大仏師作  普賢菩薩像

2024-08-17  久志能幾研究所通信 2908号  小田泰仙

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2024年8月 5日 (月)

もしユリ、もしも小池百合子が自分の妹なら

 

 最近は、サイコパスな人間が上に立って、国民を地獄に堕としている。自分の不正、悪政を全く意識せず、善良な政治家の様に振舞っている。

 サイコパスとは、人の痛みを感じることが少ない精神異常者である。サイコパスは一般的に100人に一人の割合で存在するようだ。

 

 サイコパスな人は、人類の進化には必要なことであるようだ。サイコパスな人間は頭がよく、非情で冷酷な決断ができ、それを躊躇なく実行することが出来るからだ。しかしそんなサイコパスな人間が権力を握り、悪政をすると国民を地獄に堕とす。ヒトラーやスターリン、毛沢東がその例であろう。

 小池百合子東京都都知事や兵庫県知事がそれに当てはまるだろう。

 増税を繰り返し、国民の痛みを感じない岸田首相も相当するだろう。

 小池百合子など、経歴詐称で告訴されても、選挙違反で告訴されても屁の河童である。なにせ警視庁は都知事の配下であるからだ。現兵庫県斎藤知事は、部下を3人も自殺に追い込んで、全く罪の意識がない。サイコパスの典型である。

 

政治の世界 

 そういうサイコパスな権力者の前では、普通の人間は無力である。それに対して正義を振りかざし、突撃して戦うのは、まるでウサギがライオンと戦かおうとしているようなものだ。結果は喰い殺されるだけである。脱兎のごとく、逃げるのが正しい作法である。告発状を出しても、兵庫県の某部長のように、自殺の追い込まれるのがオチである。

 法律という知識から言えば、正義が勝つはずだが、現実社会では、理論通りにはいかない。だから逃げるのが智慧ある人間の行動である。相手は法を捻じ曲げて筋を通す権力をもっている。その取り巻きは忖度の輩ばかりだ。

 

家族

 サイコパスは、家族の中にも存在する。確率的に100人に一人の割合で生まれているから、妹、弟がサイコパスであっても不思議ではない。最悪は毒親という存在さえある。

 現代は、自分の欲望のためなら、子供を見殺しにする毒親が、マスコミを賑わしている。

 今年の4月に北海道旭川市で、19歳の女が、17歳女子高校生を全裸、土下座で謝罪を撮影後「落ちろ」「死ねや」と橋の上から落とし殺害した。これもサイコパスの典型だろう。

 

 そんな妹や弟が、「もしユリ」で家族の一員であるならば、早急に縁を切るべきだ。逃げるべきだ。歯向かっても意味がない。

 お釈迦様でも、「縁なき衆生度し難し」と言われる。お釈迦様でもお手上げなのだ。そんな人間とは、付き合うべき人ではない。人間とは、人と人の間で共生できる人を言う。だから、そうでない人とは、話すだけ無駄である。世の中、正しいことだけでは、生きていけない。それを小池百合子都知事と兵庫県斎藤知事が教えてくれた。

 

結論

 私はそんな類の困りごとを先日、知人から相談を受けた。私は「逃げろ」と助言した。

 損得を考えていたら、自分が壊されてしまう。神仏は、人間に強い骨格を与えられたが、心は壊れやすいガラス細工で作られた。だからメンタルな攻撃には、自分で自分を守るしかない。三十六計、逃げるだけだ。

 

 「三十六計」とは、中国古代の兵法で用いられた三十六の計略である。作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。逃げるが勝ち。人として知識も大事だが、賢く振舞うのも厳しい世を生き延びる方便である。それが智慧である。

 方便とは仏語で、原義は近づく、到達するの意。仏陀が衆生を導くために用いる方法、手段、あるいは真実に近づくための準備的な加行  などをいう。転じて「嘘も方便」などの用例にみられるように、目的のために用いられる便宜的手段などをいうこともある。

 

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 松本明慶大仏師作 普賢菩薩像

  賢さの象徴の普賢菩薩。普賢菩薩は合掌しているだけ。象も目を閉じている。賢さには道具や武器は不要である。

 それに対して、知恵知識の象徴の文殊菩薩は左手に宝玉、右手に宝刀を持っている。文殊菩薩の乗る獅子は、目をかっと見開いている。

 

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 松本明慶大仏師作 文殊菩薩像

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2024-08-05  久志能幾研究所通信 2896号  小田泰仙

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2024年7月30日 (火)

渡る世界は鬼ばかり、鬼から身を守れ(改)

 

四天王の役目

 自分の考えを明確にし、他の邪悪な思想に取り付かれないように門番の役目をするのが四天王の役目である。目を見開き、高い視点で物を見よと教えている。目や舌や鼻が食物の危険から身を守るために四天王の役目を果たすように、心に入ってくる思想の正悪を四天王として判断する力を付けねば生きていけない。それが出来ず滅んでいった民族は数知れず。歴史を学ばない民族は滅ぶ。

 

回りは鬼ばかり

 自分達とは思想の違う民族が、世界には跋扈している歴史事実を認識しないと、無防備に正道を歩くだけでは鬼に食い殺される。自宅でも寝るときは鍵をかけて戸締りして寝るではないか。非武装中立とは戯言である。きちんと戸締りをするから泥棒が入ってこない。プロレスラーに喧嘩を売るヤクザはいない。必要最低限の自衛の戦力は必要である。

 トヨタの中興の祖 石田退三氏曰く「自分の城は自分で守れ」。

 

白人の残虐さ

 アーリア人は、「俺たちが一番優秀な民族だ」、「人のものはオレのもの」、「俺の考えが正しいと思うのは正しい」、「だから他の民俗は我々に従うのが当然」との考えで歴史を邁進してきた。力による征服で、従わなければ虐殺、よくて土地の強奪、奴隷として搾取である。

原住民との言葉は、「未開の」とのユニアンスがあり、優秀な民族と自負するアーリア人は、罪の意識もなく、やりたい放題で原住民の皆殺しの戦術で世界を席巻していった。そして現在の西洋社会が構築された。

 

中華思想

 中華思想も同じ傾向である。中華思想も自分達が一番偉いとの考えが根底にある。紀元前2000年から続くこの人種の思想はDNAとして今も払拭されず今も鬼畜のように生き延びている。今の中東の紛争は、植民地政策による後遺症であり、アーリア人同士の内輪揉めである。和を重んじる民族には理解不能である。

 

フランス人の暴走

 フランスも中華思想があり、従わない異教徒は暴力で弾圧である。フランス人には、思想が違えば異教徒で、人間ではない。だから平気でアフリカ系の青年を軽微な交通違反で射殺した(2023年7月4日)。それでパリ市で大暴動が起きて戒厳令である。その気質が、今回パリオリンピックでの開催式で現れた。断頭台に送られたマリーアントワネットの血まみれの首を演出に使った。暴力革命を象徴する演出である。暴力革命こそ正しいのだとの宣言である。オリンピックに政治を持ち込むのは五輪の精神に違反である。それを敢えて実行することに、フランス人の本質をみる。多くのフランス人はこの狂気の演出を支持している。それが異常である。

 フランスの自由と平等と博愛は、あくまで同じ思想のフランス人民間だけの話である。だからフランスは今でもアフリカ諸国を実質的に植民地支配を続けている。

 先のロンドンオリンピックでのエリザベス女王に敬意を掲げて王室を演出した式典とは対極のフランス人の演出である。

 人種の持てるDNAは200年経っても変わらない。

 

アーリア人による民族皆殺しの歴史 

(中国人はアーリア人と同じ思想を持つ)

 イギリスがアテスカ帝国を皆殺し、滅亡

 スペインによるインカ帝国を皆殺し、滅亡

 イギリス人(現アメリカ人)のアメリカ原住民のインディアン950万人の殺害

  西部劇は、白人が正しいのだとの洗脳映画。

  実際は、先住民のインディアンの土地を強奪した白人の虐殺劇

 

 イギリスが侵略しオーストラリア原住民を皆殺し、植民地として統治

 アメリカでのハワイ原住民の皆殺しでハワイ併合

 列強諸国によるインド、アジア、アフリカの植民地化

 英国は中国人にアヘンを売りつけ、因縁をつけてアヘン戦争を起した

 米軍は東京大空襲での民間人10万人焼殺、原爆での20万人の虐殺した

  東京大空襲は山の手周囲を焼夷弾で炎に包み、逃げ道を閉ざして爆弾を投下

  広島、長崎の原爆は、米軍歴史資料では爆発実験の項に分類されている。

  米軍の日本本土無差別爆撃で、非戦闘員の死傷者100万人

 ヒトラーはユダヤ人を1700万人虐殺 

 スターリンは2300万人を虐殺

 中国共産党は4000~6000万人の自国民、他国民の虐殺

 中国共産党によるチベット民族皆殺し作戦進行中    120万人の虐殺

 中国共産党による仏教寺院の破壊活動(仏教の平和主義は共産党に不都合) 

 

洗脳教育

 思想に犯されて誤った道の進んだ優秀な若い人たちが、つい最近の日本にも存在した。誤った思想に洗脳されて、地下鉄サリン事件を起こした。普通の人よりも頭の良い子達がである。学校もまともに出ていない狂祖に取り付かれると、正悪の判断もできない地獄の餓鬼道に堕ちる。

 

 現在は拝金主義という鬼に取り付かれて洗脳された人が跋扈している。拝金主義に犯されると、貧富の差が拡大した格差社会が出来ると、社会不安が増大し暴動が発生し、最終的には社会が崩壊する。拝金主義者は、今、己の立っている社会が崩壊すれば、己も生きていけないことが分からない人たちである。拝金主義とは、金勘定だけがよくできる餓鬼どもが罹る病気である。

 

太陽光発電の洗脳されたハウスメーカー

 その典型が自然環境を守るとの名目で森林を伐採し、太陽光パネルを敷き詰めて、自然の再生力を抹殺している。その結果が、土石流発生、山林火災発生、住み場所がいなくなった熊が山から下りてきて熊被害の拡大、都市の亜熱帯化である。太陽光発電の利権の横行で、「再生エネルギー付加金」の増税、議員の裏金ちゅーちゅーで、増税の嵐である。現代の太陽光発電は地球環境の維持には逆行の施策である。

 

毒食品の拡大

 体に悪いことを知りながら、金儲けのために添加物まみれの食品を売るメーカは死餓鬼ではないのか。

 

歴史の証明

 金や権力、強欲の本能に目が眩むとどれだけ非道の鬼になれるか、歴史が教えてくれている。その歴史を学校では教えてくれない。権力者が、自分に都合の悪いことは検閲するからだ。学校で習う歴史は、あくまで西洋の視点で、勝者と権者の立場で見た歴史観である。洗脳教科書である。もっと目を見開いて物事を観よと広目天は言う。在れども、その気になって、持てる知識を総動員して視点を変えてみないから、真実が見えない。西洋史観に騙されてはならない。自分を守るのは自分である。自分の城は自分で守らないと家族が殺され国が滅ぶ。

 先の大戦で、父の5人兄弟のうち、2名が戦死している。父も戦後2年間のシベリア抑留を強いられた。父がシベリアから生還できなければ、今の私の命は存在しない。シベリア抑留では一説に10万人の邦人が極寒の地に散った。ロシアの鬼畜の火事場泥棒による戦争犯罪である。戦争は身近にある。つい79年前のことだ。

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出合い

 同じ年に、「生と死を考える会」の会長・古川秀昭氏(現ОKB美術館館長)の家族と氏は、満州から1年間の放浪生活を経て、命からがら生還された。だから私と古川秀昭氏とのご縁ができた。お互い、どっかで死んでいれば、会うことのない縁であった。一つの生が生まれる確率は、1億円の宝くじが100万回連続で当たると同じである(筑波大学名誉教授村上和雄氏談)。だからこの出合いは、天文学的な確率の出会いである。出合いに感謝です。

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報道機関の責任

 戦前、真実を報道せず、戦争を煽って戦争に導いたのは、今の新聞社である。その反省もせず、存続しているので、その体質は戦前のままである。だから今の日本を堕落させている責任の一端がマスコミにある。だからマスゴミと呼ばれる。私はテレビは見ないし、新聞を取るのもやめた。

 

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 松本明慶大仏師作 広目天  高野山中門にて

  2015年 4月25日 撮影

 

 

2024-07-30  久志能幾研究所通信 2891号  小田泰仙

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2024年7月 2日 (火)

「みとりし」上映後、死神が来たりて笛を吹く

 

 「みとりし」上映会で奇遇な縁が舞い込んだ。「みとりし」の上映会後、1週間が経ったころ、知人が「訪問したい」と電話をしてきた。用は何かと聞いてもハッキリ言わず口を濁すだけ。

 6月29日(仏滅)、木戸ホールの改造の打ち合わせを音響の専門家M氏とした後、16時頃、知人は二人連れで訪問してきた。連れの人とは面識が無い。名刺を見たら中小企業の社長であった。結論として二人とも死神だった。訪問目的はN宗への入信勧誘であった。

 

11年前の入会勧誘事件

 N宗の幹部信徒は、11年前にも自宅に押し掛けてきた。(ブログ参照)

 

久志能幾研究所通信 : 私はこれ(小指)で、※※をやめました (enjoy.jp)

 

 その信徒は自身で営業活動もしていた社長だったし、G経営研究会の元会長でもあったので、説明も弁舌サワヤカで、説得力があった。その信徒は、私への説得が難しいと悟り、後日、岐阜地区の親分の所(Y会計事務所所長)に私を連れていった。そこでその親分は仏教関係の資料を見せながら高圧的に入会を説得してきた。思わず入会の意思を示したが、後でネットを調べたら、とんでもない新興宗教団体であることが判明した。それで脱兎のごとく逃げた。

 

今回の入信勧誘事件

 その信徒が、先日の「みとりし」映写会の新聞記事で、私をカモと思い、押しかけてきたようだ。あな怖ろしや。ある美術館の館長さんの言葉では、「おださんはそのイベントで、有名人、金持ちと認定されたので喜ばしいく名誉なこと」だと。しかし名誉には危険が伴うのだ。

 11年前に比べると、今回はド素人のような入会勧誘内容であった。その社長も営業出身ではないようだ。私は懇々とその死神を諭して、お帰り頂いた。

 

 二人は勧誘に対して熱意もないし、説得の技術、勧誘のテクニックもなく、単にノルマで勧誘に来たようだ。それも過去の営業記録もなく過去の勧誘されていたことも知らないというお粗末な勧誘方法であった。

 

相手を占う

 相手は従業員数80名弱の中小企業の社長で、50~60歳代である。2代目のようで、一見全く苦労をしていないしまりのないの顔である。ボンボンのように見えた。少し異様な風貌で、決して付き合いたいとは思わない顔相である。

 そうか、知人はこんなレベルの人と付き合っているのか、と愕然とした。人は、付き合っている人でもその人格が評価される。ご用心、ご用心。

 私は観相学の知識があり、それで観相をするし、説得の占い(テクニカルライティングに則った評価)もする。資料占い、名刺占いもする。それからみると全ての項目で落第である。それでよく社長が勤まるかと呆れた。二代目だから社長に居座っているのだろう。だから新興宗教に引きずり込まれて、ノルマでいやいや勧誘をしているようだ。その営業?説明のレベルは、11年前よりかなり落ちていた。その宗教団体も化けの皮が剥がれてきて、会員の質も劣化してきたのだろう。

 

N宗教団体の実態

 それでも入会金38万円は変わらず、入会秘密儀式も京都で2日間と同じである。入会すると、なんだかんだと年間数十万円~数百万円をむしり取られる。その教団の本殿の建設費を信徒数で割ると、一人当たり1千万円以上となる。

 ご奉仕の名目で、遠方の教団御殿の早朝の時間指定の掃除に駆り出される。現地に行くまでの遠距離運転と掃除の労働の疲労で、帰宅時に交通事故を起こし、死亡している会員も多いとか。

 いわば統一教会やオウム真理教のごとく、搾取され殺される。まさに死神である。脱退しようとすると、信徒が大勢で押しかけてきて、「脱会すれば無間地獄に堕ちるぞ」と家の回りで大騒ぎをするという。

 一緒に大騒ぎをする信徒も、真面目に大騒ぎをしないと脱会を考えていると疑われる。そのため、疑いを避けるために必死に大騒ぎをせねばならぬ。この大騒ぎは、脱会しようとする信徒に、そんな気を起こさせないための見せしめの儀式でもある。

 オウム真理教の教団内でのリンチ殺人事件でも、一緒にリンチをしないと自分が殺されるので、必死にリンチに加わる。狂った宗教集団は、そんな怖ろしさがある。

 「無間地獄に堕ちる」には、正式には親殺し等の極悪非道の罪を犯さなければ、その地獄に行く資格がない。それを持ち出して脅迫するのはお笑いであり、無知の極みである。宗教の脱会の自由は日本国憲法で保障された権利である。

 なお正式の仏教では、勧誘行為は戒律で禁止である。入信希望者を拒みはしないが、寺院側からの勧誘は禁止である。自分の菩提寺が新規に檀家を募集しているなど聞いたことがない。勧誘禁止はキリスト教でも同じで、128派あるキリスト教でも、ごく少数派が勧誘をしているだけである。

 

撃破

 私の仏教知識と5トンの書籍の現物を見せつければ、仏教知識に素人のような二人を諭すのは、赤子の手をひねるようなものであった。二人は尻尾をまいて帰っていった。

 二人とも、仏教の本質とは何か、原始仏教と現代の仏教の差は何か、生きるとは何か、宗教とは何か、仏教の歴史、現地現物のあり方はと問うても、答えられない。彼らにはそんな知識も意識もなく、それを考えるという発想もなく、教団からの洗脳された教えをそのまま顧客?(カモ?)に伝えているだけだ。それでは相手を説得できない。

 

平安時代の貴族並み

 彼らがこの宗教団体に入ったのは、自身の病気や経営問題があり、解決のため安易な道を選んだのだろう。それは自身に災難が降りかかると、平安時代の貴族の様に、ご先祖様の祟り、悪霊が取りついたと思い、それを加持祈祷で解決しようとするのと同じである。新興宗教団体の教えは、その加持祈祷の類と同じである。

 我々は平安時代から1300年も経った現代に生きており、科学技術の恩恵を受け、その知識を持っている。なぜ病気になったか、なぜ経営が上手くいかないか、何故なぜを5回繰り返し、真因を探る手段を講じればよいだけだ。

 病気になったのは、生活習慣、食事習慣が間違っていただけだ。会社の業績が上がらないのは、経営が原理原則に則っていなかっただけだけだ。そう考えて自分で問題を解決しないと、新興宗教団体のカモとなる。

 

怖ろしさ 

 この宗教団体を、N宗と表現したのは、相手は強力なIT部隊を持っており、ネット上で都合の悪い情報があると、改ざんや削除をしてしまう。そんな怖ろしい団体であるから自衛せねばならぬ。Wikipediaや2チャンネルの情報でも改ざんしてしまう。だからネット上の情報は疑ってみないと騙される。私は目を付けられてネット攻撃を受けないため、N宗と表現した。この宗派の問題は『週刊新潮』が頻繁に取り上げている。

 

極楽ポイントで死の勧誘

 前回のリーウェイ勧誘もN宗も両方とも初期費用が38万円、39万円と絶妙な価格設定である。その価格帯が極楽ポイントのようだ。リーウェイ勧誘やN教勧誘が世に蔓延るのは、政治が悪い。政治が悪くなると、世が乱れ、人は安易な金儲けや宗教にその解を求めがちだ。怖ろしいことだ。

 オウム真理教事件が起きたのは、30年前だ。新興宗教団体の恐ろしさが解明されたのに、いまでも統一教会事件のような事件が起きる。統一教会のような団体に人生を狂わされると、安倍元首相暗殺という事件さえ起きる。安倍元首相の存在の有無が、日本国家の安全に影響する。そんな恐ろしさである。

 宗教狂団は貴方の財布を狙っている。ご用心、ご用心。看取られる前に「殺されて」は、安らかに死ねない。その宗派は、葬式となると、葬儀を取り仕切り、全ての香典を持ちさってしまうという。それはS学会と同じである。

 

救いと感謝

 11年前は、もりわじんの「招き猫」が死神の勧誘の危機から救ってくれた。今回は我家の三尊が見守って私を救ってくれた。三尊とは、松本明慶師に彫って頂いた虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩である。文殊菩薩の知恵と普賢菩薩の賢さで、物事を判断しよう。宇宙根源の理に従って生きよう。それを教えてくれる仏様達である。

 今回の事件で、知識と知恵で対処することが出来た。宇宙根源の法則に則って、人生とは何かを問い、邪悪な輩を追い返すことが出来た。感謝です。

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松本明慶大仏師作 普賢菩薩像、虚空蔵菩薩像、文殊菩薩像

 

2024-07-02  久志能幾研究所通信 2872号  小田泰仙

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2024年5月 9日 (木)

大垣市役所案内ロボット、受付嬢の笑顔に勝てずクビ

 

  2020年、大垣市前市長が鳴り物入りで大垣市新市庁舎に導入した案内ロボット君はいつの間にか、お払い箱になっていた。今でも大垣市庁舎内の案内をしてくれるのは、気配りがある受付嬢である。出向くと笑顔で迎えてくれる。

 そもそも新市庁舎の顔である受付嬢を案内ロボットに代行させようと考えることが浅はかである。IT音痴で、現場に無知なエリート、世間知らずが考えることである。今の技術レベルでは、案内ロボットの仕事は使い物にならない。それは、常識ある人なら導入前に分かること。これは前市長が無駄なIT化を盲信して、税金を無駄遣いした愚行であった。

 

 人間様の受付嬢は、市庁舎の入り口から入ってくる人を、その姿から一瞬で素性を見抜く。これは今のAI技術レベルではとても太刀打ちできない。その能力で、行動を一番よく判別できる人種は自治会長だという。自治会長は真剣な面持ちで受付窓口に真っ直ぐに突進してくるという(笑)。

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   岐阜新聞  2019年4月26日   岐阜新聞のヨイショ記事

 後方の議員たちは、忖度で拍手喝さいのヤラセ演技をしている。お笑いである。記事は恥ずかくて読む気もならないレベル。岐阜新聞は御用新聞だ。読者はこんな洗脳記事にも金を払っているのだ。これを踏まえて、しっかりと大垣の未来を考えよう。

 これは読者(大垣市民)への「洗脳報道」である。「お殿様は偉いのだ」と大本営発表と同じである。そうやって市長と岐阜新聞は市民を油断させて大垣市を没落させ続けた。大垣没落には、岐阜新聞の責任も大きい。太平洋戦争でも、新聞が戦争を美化し煽った黒歴史がある。新聞が大本営発表をそのまま報道する。批判記事は全く書かない。その末路として、先の大戦で国土が灰に帰した。

 マスゴミはその反省もせず、今も過ちを繰り返し続けている。だからこの20年間、岐阜新聞は大垣市長の忖度記事ばかりで、それが一因で市民が気が付かないうちに大垣が没落した。それは大垣だけでなく、日本全体でも同じで、失われた30年が生まれた。国民が日本の政治の腐敗ぶりとマスゴミの偏向報道に目を覚ます必要がある。このままでは日本は地獄に堕ちる。

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参考 久志能幾研究所通信;

大垣市役所の案内ロボットは上から視線・平成猿芝居、無能で左遷、不貞腐れ、IT音痴

創造とは、生存を賭けた血みどろの闘い

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何時もこの場所に鎮座するだけの案内ロボット 大垣市庁舎南玄関

仕事がないのです......😿

  ‎2022‎年‎2‎月‎14‎日、‏‎14:49:

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 案内ロボットが左遷されて姿が消えた後 大垣市庁舎南玄関  2022年4月14日

 受付の主人公は受付嬢です。

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    案内ロボットが異動 大垣市庁舎 北口  2022年4月15日、11:18

   窓際に左遷されました。

   2024年現在は、外部団体のある施設に出向させられたとか......

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会社の守衛

 私の父は紡績工場の守衛であった。たかが守衛、されど守衛である。それは会社の顔でもある。その工場を代表して、最初に工場に訪れる客に接するのが守衛(警備員)である。また工場内の社員の出入りの全て顔や身なりを見て、それに対応している。不審者を工場に入れるわけにはいかない。またどの課長や部長が何時入り、何時出て行ったかを覚えている。それが仕事だからだ。守衛は単に門で座っているだけの存在ではない。

 事件があると、工場のエライさんから真っ先に守衛室に問い合わせがくる。また工場内の女子寮には数百人の若い女工さんが住んでいる。不審者が女目当てで塀を乗り越え、侵入する事件の多くあった(60年前の話)。だから守衛として門を守るだけでなく、預かっている娘さん(女工さん)を外からの侵入者から守るのも大きなお役目である。まるで四天王のお役目である。工場の自衛隊としての警察、警備員である。だから、たかが守衛ではなく、怖い存在である。

 私は守衛の本質を母から父の仕事内容を教わっていたので、自分が前職の会社に勤めていた時は、守衛室(今は保安室に名前が変わった)の人にはいつも一目を置いて、接していた。

 

母の教え

 その母からの教えの一つは、会社員の自分が出張で外に出たら、会社の代表として振舞えという教えである。「男は外に出れば7人の敵がいる」である。今振り返ると、凄いことを教えてくれた女傑の母であった。

 自分の服装、食事、態度でその会社のレベルが知られてしまうという。「勤める会社のレベルに見合った行動を取れ」と言われた。出張先の会社や講演会場で、自分の姿と行動が観察されている。出先の食事でも、出張で食費が支給されているから、それに見合った値段の食事を取れと教えられた。ケチって安い食事をとると、世間から「あの会社は、あの程度しか食費を出さない貧乏な会社」と思われてしまい、自分の会社の評価を下げるのだ。

 だから私は出張時には少し奮発して良い食事をした。それが肥満の原因? お金は人生劇場の入場料だ。それをケチッるのは、キセル人生と同じだ。

 

大垣市役所の受付嬢

 大垣市役所の受付嬢も上記との同じ役割である。市役所には血相を変えて突撃してくる市民も多いとか。その御仁が、行く部署が分からず、迷う時に親切に案内をしてくれるのが、受付嬢である。

 その優しい案内嬢が怒り心頭になるのが、たらい回しである。来訪者の用件を聞き、電話でその部署に問い合わせても、別の部署を紹介され、またそこからもたらい回しをされることが頻繁にあると言う。役所でたらい回しをされるのは、市民だけでなく、一番の被害者は受付嬢である。それをにこやかな笑顔で、怒りの市民と冷静に受け答えするのは大変な仕事だ。頭が下がる。

 

ロボット君の末路

 そんな気を配る必要がある激務を4歳の頭脳レベルの案内ロボット君がこなせるわけがない。だから案内ロボット君は、前市長のコネで入庁?したが、わずか2年で左遷され、クビになった。この2年、ロボット君の出番は1日に1度あるかないかであった。私は案内ロボットが動いている姿を一度も見ていない。

 私だって、そんな無機質な案内ロボットに聞くより、親切な受付嬢に行き先を案内してもらう。人として当たり前の話だ。最高学府卒の前市長はそれを理解できなかった。エリートは現場に無知である。そんな人が市長となれば、大垣が没落するのは必然であった。

 高学歴に目がくらみ、それで市長を選んだ市民にも責任がある。日本人は学歴偏重主義から目を覚ますべきだ。その末路が、現在の国会議員の裏金問題で、日本政治の崩壊である。

 

Pepper君の末路

 そういえばソフトバンクのPepper君も、リストラ対象となり、リース更新をしてもらえず、姿を消しつつある。孫さんも頭は切れるが、どこか抜けている。合理的に考える人は合理的にしか物事を考えられない性である。世の中は合理的だけではうまくいかない。

 

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観音菩薩様の悩み

 受付嬢は一瞬にして市庁舎に来た衆生の悩み(音)を観る。そして親切に笑顔で案内してくれる。まるで観音菩薩様のようだ。観音菩薩様は、来庁舎を訪れる善良なる衆生を救う。それでいて市庁舎を襲う外敵を見分ける四天王の役目も負う。その観音菩薩様や四天王でも、ヒラメ主義が染み込んだたらい回し役人には手を焼いている。敵は外からくるのではなく、「敵は本能寺」である。ヒラメ習性のある衆生、度し難しである。

 身内の敵が「忍法たらい回しの術」を仕掛けてこれば、手も足も知恵もない案内ロボット君はなす術がない。移動車輪が空回りするだけだ。

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 馬場恵峰書

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 松本明慶大仏師作  聖観音菩薩像

 

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 高野山 中門の広目天 開眼法要後 2015年4月25日

   松本明慶大仏師作 

 足元の邪鬼の姿は前面の柵のため良く見えない。

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  高野山 中門の持国天 開眼法要後 2015年4月25日

   松本明慶大仏師作 

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2024-05-09  久志能幾研究所通信 2857号  小田泰仙

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2024年4月 7日 (日)

地獄から見える信用できない人、地獄で佛に出会う

 

 私は5年前にガンを患い、余命宣告され、地獄に堕ちた境地になった。生死をさ迷い、棺桶に片足を入れて、娑婆の世界を達観できる心境になると、人の機微やその人の本質が良く見えるようになる。

 山を出なければ、山の全体が見えない。それと同じで、自分を死んだものとして人生を客観的に突き放すと、自分の回りに蠢く人間の本質が良く見える。

 

例1 口先だけ

 人ががんになり、手術後の後遺症で長年苦しんでいるのに、「今度、見舞いに行くね」と言って、全く見舞いに来ない人が数名いた。その中でも「見舞に行かなくてごめんね」と何度も繰り返して、それでいてその都度、別の用事を電話で頼んでくる輩がいた。

 その人が久しぶりに電話をしてきたと思ったら、その目的は、いつもと同じでチケットを売るためであった。その人は金儲けだけが目的で、人の病気など知ったことではないのだ。見舞いに来る気はさらさらない。芸術に関係の仕事をしているのに、人の心の機微も分からず、人として常識がない。そんな人と付き合ったら、良心が殺される。

 血は争えないもので、その人の息子は音楽家であるが、同じく常識がない。私の師もその行動に呆れていた。人間観察の勉強になった。

 子供を観れば親が分かる。それはテレビ上では良妻賢母の役を演じていて、家庭内教育は最悪であった女優三田圭子の例である。その息子は薬物事件を何度も繰り返した。また皇室A家の娘が、国民に後ろ足で泥をかけるが如くのNYとんずらした事件例もある。そういう事例を観れば本件がよくわかる。子供は親の背中を見て育つ。

 

例2 心と体が連携していない

 人ががんで入院して苦しんでいる時、電話がかかってきて、その人は「ガンななられたと聞いて驚いています」と言う。その御仁は、私が彼の住まいから直ぐ近くの病院に入院しているのに、足を動かさず、電話だけですませた。その芸術家は、感動や人の悲しみに心を動かしても、行動に移せない人であることが判明した。芸術家として心が動き、体が動いて、行動に移せない人には真の感性がない。頭で理解して理動ということはない。心で感じて感動すれば、行動が伴う。行動に出なければ、いくら口先で美辞麗句を並べても虚しい。今まで応援していた音楽家ではあったが、大成しない冷たい芸術家だと判断して、縁を切った。

 

例3 世間知らず

 その御仁は、「俺が君を後任に選んだのだ」と偉そうに私に言う。現実は皆に断られて、万策尽きて最後に私の処に来ただけだ。私ががんになり、後遺症でいまだに苦しんでいるのに、この5年、一度も訪問もなし、見舞いにも来ない。口先だけで、自分では動かない。世間知らずであった。やはり元校長や元警察署長や天下り人間は世間知らずである。

  その御仁が5年も経って、「君のやろうとしていることは間違っている」と自宅に怒鳴り込んできた。それも手下を引き連れてやって来た。それがどれだけ世間的に非常識であるかに、本人は気が付いていない。世間知らずとはそういうことだ。

 私は彼を出禁にした。付き合うだけ人生で損をする存在である。

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例4 命知らず

 人と面談しているのに、断りもなく勝手に携帯にでて、会話に盛り上がる御仁。人の時間(命)を殺しているのに、気が付かない。

 私がある会合で隣席の人と話し合っているのに、何の断りもなく勝手にその人の話を遮断してきて、無神経に会話をする人。その御仁は自己顕示欲の塊である。

 面談とは、その人のもつ時間(命)を頂いているのだ。1時間の面談ならその人の持つ人生時間を1時間いただいているのだ。命には限りがある。特にがんを患い、余命宣告までされると、残り時間を意識するようになった。その貴重な時間を殺す人とは付き合い方を考えるべきだ。

 

例5 無神経

 直前まで一緒に仕事をしていて、私が手術で1か月休むと伝えても、見舞いも気遣いもしてくれない人もいた。

 

例6 金儲け一筋

 人がガンで入院して1か月も留守をしていたのに、私の自宅を挨拶で訪問をして、「近くまで来たので、寄りました」という名刺を玄関ドア挟んでいった営業マンがいた。彼とは懇意でよく付き合っていた。私が入院中で、数週間、その名刺がそのままになっていた。折角、留守が分からないように、新聞や郵便を止めているのに、その偽装工作が台無しである。

 退院後、それを発見し、電話で長期入院したことを伝えて苦情を言ったが、それっきりである。彼は営業マンとして、人間として終わっている。

 彼とは同じ経営研究会で知り合った仲間である。彼は経営者になろうと勉強をしているのに、経営が何たるかを全く理解していない。経営者である前に、血の通った人間であるべきだ。

 経営とは、今持てる資源を最大限に生かし、成果を上げることだ。資源の中で、一番大事な資源とは、仲間の命である。それを大事に出来なかったら、経営者として失格である。

 私がその営業マンの立場なら、飛んできて謝罪とお見舞いをする。

 

例7 出不精

 以前、かなりの頻度で一緒に食事をして、雑談を楽しんでいた知人がいた。入院中、かなり回復してきたので、電話で会いたいと伝えたら、「少し遠いので、退院後に見舞いに行く」という。私の入院の病院は名古屋のど真ん中で、彼の家から電車と地下鉄で2時間の距離の人である。

 わざわざ電話で、病気を伝えて、来てくれることをお願いしているのに、退院後と言う神経が分からない。退院後ももちろん、見舞いには来ない。その人の人間性が分かり、その人とは縁を切った。

 

例8 守銭奴

 ある親戚に手術の保証人を頼みに行ったら、断わられた。曰く、「娘から、保証人を引き受け、もし何かあったら、後始末と遺産処理でどうするのだ」と怒鳴られ、娘と喧嘩中だという。この会話で親娘ともに人間性に疑問を抱き、縁を切った。

 その娘は地方銀行の支店長を務めている。銀行員の本性は、「晴れに日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」である。

 血のつながりのないY先生から、保証人になってあげると言われ涙が出た。結果は、別の親戚に保証人をお願いして、事なきを得た。

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例9 対処療法だけの医師

 病気になっても、対処療法しかしてくれない医師は信用できない。例えば、高血圧症になっても、降圧剤しか処方しない医師である。降圧剤では永遠に高血圧は治らない。高血圧になった真因を探して、それを無くさないと病気は治らない。私は降圧剤を20年間飲まされ、それで記憶力低下とガンになったと信じている。体が必要としているのに、それを薬で血圧を下げれば、別の病気になる。

 対処療法だけしかしない医師から、降圧剤を長年処方されて、私も父もガンになった。

 なぜ対処療法の降圧剤だけの治療になるか。儲かるからだ。大事な金づるとして、病院に縛り付けることが出来るからだ。医術ではなく、算術の重きを置いている輩である。

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地獄で佛に出会う

 地獄で見る人間裏心理劇は面白い。死の間際まで行かないと見られない活劇である。

 そんな折、九州の馬場恵峰先生から巻物の病気見舞い手紙をもらった時は涙が出た。九州にいて、高齢の先生は名古屋まで来れるはずもない。まさに地獄で佛に出会う、である。

 人はたった一言、小さな心遣いで救われる。

 観音菩薩様は、衆生の苦しみの声(音)を観ると、裾を上げ、一歩足を前に出す姿勢で、駆け付けて下さる。ありがいことだ。

 手に持つ蓮のつぼみは、少し開いている。悟りを開いている姿の象徴である。

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 松本明慶大仏師作  聖観音菩薩像

 

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 馬場恵峰書『佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集』より

    久志能幾研究所刊

 

2024-04-06  久志能幾研究所通信 2850号  小田泰仙

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2024年3月 4日 (月)

毛が抜ける理由、抗がん剤治療を拒否した理由

 

 船が大嵐に会い、沈没の危機に際した時、船長は沈没を避けるために、船で不要なものを捨てる。それが船乗りの危機管理である。

 

 抗がん剤を打つと癌患者の毛が抜ける。それは上記の理由で、命の危機に際して、体は生命維持に不要なもの(毛)を最初に捨てているのだ。抗がん剤が投与されると、体は命に危機が迫ったと判断する。

 

毛が抜ける医学的原因

 抗がん剤(化学療法)は分裂が活発な細胞に強く影響する。そのため、細胞分裂がとても盛んな毛母細胞(毛を作るもとになる細胞)は、抗がん剤(化学療法)の影響を受けやすく、毛根がダメージを受けることから脱毛が引き起こされると考えられている。

 とりわけ、毛母細胞の働きがさかんな髪の毛は、抗がん剤(化学療法)の影響が大きく、脱毛を生じやすい部分といえる。

 

 猛毒の物質や、エボラ出血熱等の患者と接する場合、看護婦は完全なる防御服を着てその作業をする。看護婦の身を守るための処置である。

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    AXELで販売されていた防御服

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 看護婦はその防御服を着て、ガン患者に猛毒の抗がん剤を打つ。抗がん剤は猛毒で、その原料はナチスが使っていた毒ガスが主成分である。

 そんな猛毒の抗がん剤を体に入れて、ガンが完治するとは思えない。抗がん剤は正常な細胞も同時に攻撃する。抗がん剤に、正常な細胞と癌細胞の区別はつかない。無差別爆撃とおなじである。ガン細胞はやっつけました。がんは治りましたが、患者は死にました、が末路である。抗がん剤治療に耐えられる体力のある若い人は良いが、高齢者の私には無理である。

 だから私は抗がん剤治療を拒否して、薬剤医師とけんか別れをした。

 抗がん剤治療を受けている人を見ると、ガス室に連れていかれるユダヤ人を連想してしまう。

 

抗がん剤ばく露防止に関する国の動き

 2014年5月29日厚生労働省労働基準局は、「発がん性等を有する化学物質を含有する抗がん剤等に対するばく露防止対策について」(基案化発0529第1号)を各関係団体会長宛てに発出しました。この通達は、看護師や薬剤師等が抗がん剤を取り扱う際に、意図せずばく露した場合に健康障害を発症する恐れがあるため、必要な防止対策への取り組みを求めています。

   日本看護協会のHPより

 

 抗がん剤投与には、コロナ菌対策のような完全な防御服を着て行う必要がある。それほどに抗がん剤の投与には危険があるようだ。それを癌患者には投与しても良いのか

 

抗がん剤は儲かる

 米医薬コンサルティング大手のIQVIAによると、2022年の世界のがん治療薬市場は前年比11・1%増の約1974億ドル(約28兆円)で、全疾患領域で最大の市場規模だった。 日本市場だけ見ても22年度は前年度比6・2%増の約1兆7839億円で、拡大傾向にある。2023/06/23

 

 IQVIAは2月26日、2023年の国内医療用医薬品市場が前年比3.1%増の11兆2806億円(薬価ベース)となり、初めて11兆円台に乗ったと発表した。最大市場の抗腫瘍剤市場が前年比10.5%増と2ケタ成長したことや、ラゲブリオが前年から2.5倍の1280億円を売り上げたことなどが国内市場の拡大につながった。7製品で売上1000億円を超えた。ただ、23年第4四半期にはラゲブリオを含む新型コロナ治療薬の売上が急減したほか、24年度薬価改定(改定率▲0.97%、医療費ベース)なども控えており、国内市場が24年も11兆円台となるかは不透明な状況だ。公開日時 2024/02/27 04:52

23年国内医療用薬市場 初の11兆円台 抗腫瘍剤市場が2桁成長、勢い回復 1000億円超に7製品 | ニュース | ミクスOnline (mixonline.jp)

 

 なぜ病院は抗がん剤治療を継続するか、利益率が高く、それは儲かるからだ。止められない、止らない、で病院は抗がん剤投与の中毒になっている。

 

 日本の抗がん剤は全体の16%を占める。日本の抗がん剤市場は、世界の中で6.4%を占める。日本人の人口は全世界の1%しかいないのに、その6倍の抗がん剤が使われている。異常である。

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死亡原因

 人はガンで死なない。人は体力が弱り、抗がん剤で免疫力が下がり、肺炎等を起こして死ぬ。人の体はウイルス、他の病原菌の攻撃を免疫力で防いでいる。それの防波堤を抗がん剤で破壊するから、肺炎等の炎症(延焼?)を起こして自滅する。

 ガンになったのも、がん細胞を免疫酵素が殺せなかったためだ。ガンは毎日、5000個も生まれている。それを免疫酵素が殺している。

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ガンへの姿勢

 がんを治すより、ガンにならない生活を目指そう。自分の免疫力を上げる生活をしよう。私はそうやってがんを克服しつつある。

 がんは進行する病気で、治療を行わないと、がん細胞は増え続け、健康な細胞や組織を侵害し、進行していく。そう医学書には書かれている。ある意味では真実だろう。

 確かに、何もしないと上記の状況だが、ガンになった原因を探し、それを無くす生活をすることで、ガンは再発しない。それを医師は明確に言わない。

 普通の医師は、ガンの手術後、今まで通りの生活で良いという。父の場合も私の場合もそうであった。それでいて再発防止として抗がん剤治療を標準治療として強要する。おかしい。がんになったのには原因がある。それを取り除かねば、ガンが再発するのは自然の理である。

 

 体に入れるものには、最大の注意を払おう。ガンの専門医は、自分がガンになったら、絶対に抗がん剤を使わないそうだ。

 

知識と知恵

 知識は力である。多くの知識を総合して、どれが正しいか、判断するのが知恵を使った賢さである。医師は偏差値が高い頭脳を持っている。医学大学に進学するには、膨大の知識を記憶せねばならぬから、頭脳明晰でないと務まらない。日本の大学は知識量の記憶量で評価する。しかし頭の記憶能力と賢さは別である。この抗がん剤治療を俯瞰して、その金儲けに汚染された医師の知識の頭に、私は呆れている。

 

 抗がん剤治療はお天道さまの道に反していると思う。あくまで私の意見である。私は医師ではないので、それしか言えない。私は医師のお世話にならないように自然の摂理に反しない生活を送っている。

 

 

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 松本明慶大仏師作 文殊菩薩

  衆知を集め、文殊の知恵を出せと教える佛様。

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 松本明慶大仏師作 普賢菩薩

  多くの選択肢から正しく選択し、賢く決断せよと教える佛様。

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2024-03-04  久志能幾研究所通信 2839号  小田泰仙

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2024年2月 3日 (土)

知識と智慧は阿吽の関係、癌の発症で格物致知

 

 知識の佛様は文殊菩薩、智慧の佛様は普賢菩薩である。人生は知識だけでは乗り切れない。実践を経た智慧がないと成功しない。古希を迎えて知る現実である。

知識偏重の害

 若いころは、ご先祖から頂いた才能の恩恵で、有名大学を出て、ちやほやされ社会で出世するエリートが多い。若い時はちやほやされたため、過保護で過ごして大した失敗も経験せず、エリート意識で頭だけが高いいまま歳を取る。そんな輩が要職に就いたり、下野して都市の要職に就くと、末路は悲惨である。本人は悲惨でなくても、都市や周りが悲惨になる。東日本大震災のとき、原発事故の対応で、愚劣な対応をして、原子炉爆発の一歩手前まで追い込んだ民主党の管直人首相がいた。そんなレベルの御仁が地方都市の長になれば都市が衰退没落する、また実際衰退した。

 

ご本尊様

 オダブツ教の泰観院本殿?には、守り佛として虚空蔵菩薩、両脇に文殊菩薩、普賢菩薩を納めらられている。私は毎日、ご本尊として手を合わせている。ガンの手術後の5年の療養生活で、やっとその深い意味に思い至った。知識と知恵は、阿吽の呼吸であることだ。それを文殊菩薩像、普賢菩薩像は表現している。

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佛は己の内にあり

 天の理で発症したガンに、人間様の考えた泥縄式の対処療法では完全には太刀打ちできない。持って生まれた免疫力を高めてガンに対するのが内なる仏の力である。それががんの再発を防ぐ。それが知識と智慧の合わせ技である。人間の体には佛が住む。それを誤った生活習慣、食生活で痛めつけてていた。それでがんが発症した。現代医学の力技だけでは、がんは治らない。

 

文殊菩薩、普賢菩薩

 お寺の大門に配置された仁王さんは阿形と吽形で門の両脇を守っている。阿形は口を開き、吽形は口を閉じて、門に入る人々を睨んでいる。

 文殊菩薩は両手を開き、知識を広く受け入れている。右手に宝刀を、左手に寶玉を持ち、座っている獅子の目はかっと見開いている。宝刀と宝玉は、道具を使ってでも知識を得ようという姿勢である。今風に言えば、ITツールを駆使して情報取集である。

 普賢菩薩は何も持たず、手を合わせて、今まで得た知識を熟成させ、それが賢さ、智慧として表している。座っている像は目を閉じている。まさに阿吽である。

 

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 松本明慶大仏師作 文殊菩薩

  衆知を集め、文殊の知恵を出せと教える佛様。

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 松本明慶大仏師作 普賢菩薩

  多くの選択肢から正しく選択し、賢く決断せよと教える佛様。

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格物致知

 知識だけではダメなのだ。いくら知識を溜め込んでも、それを実戦で使わないと、絵に描いた餅になる。その知識を智慧のレベルに上げて、賢さを使わないと、この世ではものにならない。

 格物致知とは、ものに出会って、血みどろの体験をして、初めて知に至るとの言葉である。私はガンに出会い、血みどろの治療体験をして、初めて知に至った。それまでガンは知識としては知っていたが、表面的な理解であった。実際に自分がガンになり、その治療を受けて、初めてガンの真実に達した。

 

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 馬場恵峰書

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お知らせ

 下記の記事を一部更新しました。

 

 

2024-02-03  久志能幾研究所通信 2817号  小田泰仙

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2023年12月30日 (土)

虎視昇龍 継続という名の神通力  in Sagan

 

 龍は架空の動物である。青春が実際の年齢を表すのではなく、心の状態を言うのと同じように(『青春という詩』)、龍も己の心の状態を表した現象である。

 

70年、昇龍の如し

 EV化は、ガソリン車ではトヨタに勝てない欧州勢や中国が仕組んだトヨタ潰しの陰謀である。EVは少しも省エネでもないし、脱炭素化でもない。世界の全車がEV化すれば、地球規模でエネルギーが足りなくなり、現代科学技術社会が崩壊する。そもそも全ガソリン車を電気自動車に置き換えようとしても、その電池を作る素材の絶対量が地球上には存在しない。 

 トヨタはEV化が遅れていると非難されていたが、トヨタはそんな批判を聞き流して、虎の眼で世間の愚かさを睨みながら、黙々と次世代の車の開発を進めていた。トヨタは全方位戦略で、ハイブリッド、プラグイン、水素、電気、等と開発を進めてきた。それの努力が実り、自動車メーカ間では、トヨタは昇龍のような状態となった。それはトヨタマンが創業者の社是の精神を守り、愚直に開発を継続した結果である。

 

 10年、偉大なり。

 20年、畏るべし。

 30年、歴史になり。

 50年、神の如し。(中国の格言)

 70年、昇龍の如し

 

Photo.

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  昇龍  樋口ナオミ 画

  

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豊田綱領

一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし

一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

一、華美を戒め、質実剛健たるべし

一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

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 「豊田綱領」とは、豊田佐吉の考え方を、豊田利三郎、豊田喜一郎が中心となって整理し、成文化したもの。佐吉の5回目の命日にあたる1935年(昭和10年)10月30日に発表された。

 トヨタグループ各社に受け継がれ、全従業員の行動指針としての役割を果たしている。(トヨタ自動車のHPより)

 

 トヨタはド田舎の名古屋の辺地の車メーカとして、長年、軽視されていた。トヨタは黙々と技術開発に勤しみ、会社創業90年で、世界の頂点に達した。トヨタは3年連続で、世界一の生産台数である。70年前の倒産寸前の状態から見れば、トヨタは昇龍の如くの発展である。

 

トヨタの再生

 トヨタ自動車は、ドッジ不況に苦しみ、労使紛争で1950年(昭和25年)、倒産寸前まで行った。社長の豊田喜一郎が退陣して、再興に向けて豊田自動織機の社長、石田退三が陣頭指揮をとることになった。石田退三は豊田自動織機の社長のまま、すぐに社内を飛び回り徹底的なコストカットを断行した。

 鉛筆は持てなくなるまで捨てずに使い、紙は裏紙まで使う。とにかくお金を1円でも無駄にしない働き方を自らも実践した。絞った雑巾をさらに絞る、とまで揶揄された徹底ぶりである。そんな石田退三を規範として、多くの社員が無駄を極限までそぎ落とし難局を乗り切ろうとした。そんなトヨタに朝鮮動乱の特需が舞い込み、倒産寸前のトヨタ自工を救った。

 会社存亡の危機が去ったトヨタは、その後、愚直にその創業の精神を継続して、70年かけてトヨタ自動車を世界一の自動車会社にした。つまり昇龍した。

 その根底には、質実剛健、神仏を敬い、感謝、報恩の精神があり、全社一丸となって邁進したことだ。

 50年前、私が就職活動をした当時は、「技術の日産、販売のトヨタ」と呼ばれていた。今は、日産は見る影もない。当時の百獣の王は没落して、ゴーンというドラゴンにかじり尽くされた。

 

烏合の衆からの非難

 一時は、日本政府でさえ、地球温暖化の虚言を信じて、トヨタはEV化が遅れていると非難していた。拝金主義に染まった日経新聞では、それを報じる嵐であった。それは日本を貶める売国奴の所業である。それが株価にも表れていた。

 テスラの2022年度の生産量は136万9611台、それに対してトヨタは1072万9298台である。生産規模で10倍の差があるのに、極小メーカのテスラの時価総額がトヨタより大きくなるのが異常である。

 市場は狂っていた。そしてEV化の嘘をバレて、テスラ株の暴落である。そんなことは常識で考えればわかる話だ。その陰でテスラ株を売り抜けて大儲けしたドラゴン(悪の権化)がいる。欲にかられた愚かな民が、地球温暖化の陰謀論者に騙されてテラス株を買わされた。完全なる偏向報道、偏向非難で、世界はドラゴン(悪の象徴)に洗脳された状態である。

 

出来の悪い息子

 最近、トヨタに絡む不祥事が起きている。ダイハツ、デンソー、日野自動車等の事件である。人間の人生も会社人生も同じで、90年も会社業をやっていると、息子の独立、養子縁組等の会社再編成が起きる。

 不祥事の原因は、その息子たちが、親のトヨタの愚直さについていけなかっただけのことだ。

 ダイハツは大阪の名門としてのプライドが高い。その割に実力が無く、トヨタが要求する開発スピードについていけず、不正で国の審査を胡麻化しただけの事件である。それは私が部品メーカの開発部隊として、顧客のダイハツと打ち合わせの場で感じた印象である。ダイハツはトヨタの門に下ったのに、ダイハツの技術陣は、妙にプライドが高く、親会社のトヨタを見下していた。

 デンソーと言う息子は超優秀で、出来は非常に良かった。しかしそのプライドの高さと独立性の意地で、トヨタが辟易していた。当時の技術の天皇と言われたトヨタの役員がデンソーには行けず、アイシンに天下った事件があったほどだ。

 

 ライバルの海外メーカは、トヨタの技術に追いつけず、フォルクスワーゲンに至っては、排ガス検査で不正をしていた。それが露見して、その穴埋めで、EV化に走ったという顛末である。それで更に地獄への道に入っていった。

 技術に劣るルノーは、内部紛争に明け暮れている日産に目を付け、ゴーンを送り込んできた。フランス人は狡猾である。フランスは今でもアフリカ諸国を植民地扱いして搾取している。

 アメリカの三大自動車メーカも今は見る影もない。トヨタの先生であったGМは倒産し、政府の金でやっと息を吹き返した。フォード、クライスラーも影が薄い。

昇龍した龍は孤高孤独なのだ。

 

「虎視昇龍」は竜驤虎視を元に創作した熟語である。

竜驤虎視(りゅうじょうこし):意味:威勢が強く、世間を睨みつける。龍が天に昇るように勢いがあり、虎のように世間を睨みつける様を表す。

 

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  干支の虎  松本明慶工房作

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2023-12-30  久志能幾研究所通信 2791号  小田泰仙

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