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2024年7月 2日 (火)

「みとりし」上映後、死神が来たりて笛を吹く

 

 「みとりし」上映会で奇遇な縁が舞い込んだ。「みとりし」の上映会後、1週間が経ったころ、知人が「訪問したい」と電話をしてきた。用は何かと聞いてもハッキリ言わず口を濁すだけ。

 6月29日(仏滅)、木戸ホールの改造の打ち合わせを音響の専門家M氏とした後、16時頃、知人は二人連れで訪問してきた。連れの人とは面識が無い。名刺を見たら中小企業の社長であった。結論として二人とも死神だった。訪問目的はN宗への入信勧誘であった。

 

11年前の入会勧誘事件

 N宗の幹部信徒は、11年前にも自宅に押し掛けてきた。(ブログ参照)

 

久志能幾研究所通信 : 私はこれ(小指)で、※※をやめました (enjoy.jp)

 

 その信徒は自身で営業活動もしていた社長だったし、G経営研究会の元会長でもあったので、説明も弁舌サワヤカで、説得力があった。その信徒は、私への説得が難しいと悟り、後日、岐阜地区の親分の所(Y会計事務所所長)に私を連れていった。そこでその親分は仏教関係の資料を見せながら高圧的に入会を説得してきた。思わず入会の意思を示したが、後でネットを調べたら、とんでもない新興宗教団体であることが判明した。それで脱兎のごとく逃げた。

 

今回の入信勧誘事件

 その信徒が、先日の「みとりし」映写会の新聞記事で、私をカモと思い、押しかけてきたようだ。あな怖ろしや。ある美術館の館長さんの言葉では、「おださんはそのイベントで、有名人、金持ちと認定されたので喜ばしいく名誉なこと」だと。しかし名誉には危険が伴うのだ。

 11年前に比べると、今回はド素人のような入会勧誘内容であった。その社長も営業出身ではないようだ。私は懇々とその死神を諭して、お帰り頂いた。

 

 二人は勧誘に対して熱意もないし、説得の技術、勧誘のテクニックもなく、単にノルマで勧誘に来たようだ。それも過去の営業記録もなく過去の勧誘されていたことも知らないというお粗末な勧誘方法であった。

 

相手を占う

 相手は従業員数80名弱の中小企業の社長で、50~60歳代である。2代目のようで、一見全く苦労をしていないしまりのないの顔である。ボンボンのように見えた。少し異様な風貌で、決して付き合いたいとは思わない顔相である。

 そうか、知人はこんなレベルの人と付き合っているのか、と愕然とした。人は、付き合っている人でもその人格が評価される。ご用心、ご用心。

 私は観相学の知識があり、それで観相をするし、説得の占い(テクニカルライティングに則った評価)もする。資料占い、名刺占いもする。それからみると全ての項目で落第である。それでよく社長が勤まるかと呆れた。二代目だから社長に居座っているのだろう。だから新興宗教に引きずり込まれて、ノルマでいやいや勧誘をしているようだ。その営業?説明のレベルは、11年前よりかなり落ちていた。その宗教団体も化けの皮が剥がれてきて、会員の質も劣化してきたのだろう。

 

N宗教団体の実態

 それでも入会金38万円は変わらず、入会秘密儀式も京都で2日間と同じである。入会すると、なんだかんだと年間数十万円~数百万円をむしり取られる。その教団の本殿の建設費を信徒数で割ると、一人当たり1千万円以上となる。

 ご奉仕の名目で、遠方の教団御殿の早朝の時間指定の掃除に駆り出される。現地に行くまでの遠距離運転と掃除の労働の疲労で、帰宅時に交通事故を起こし、死亡している会員も多いとか。

 いわば統一教会やオウム真理教のごとく、搾取され殺される。まさに死神である。脱退しようとすると、信徒が大勢で押しかけてきて、「脱会すれば無間地獄に堕ちるぞ」と家の回りで大騒ぎをするという。

 一緒に大騒ぎをする信徒も、真面目に大騒ぎをしないと脱会を考えていると疑われる。そのため、疑いを避けるために必死に大騒ぎをせねばならぬ。この大騒ぎは、脱会しようとする信徒に、そんな気を起こさせないための見せしめの儀式でもある。

 オウム真理教の教団内でのリンチ殺人事件でも、一緒にリンチをしないと自分が殺されるので、必死にリンチに加わる。狂った宗教集団は、そんな怖ろしさがある。

 「無間地獄に堕ちる」には、正式には親殺し等の極悪非道の罪を犯さなければ、その地獄に行く資格がない。それを持ち出して脅迫するのはお笑いであり、無知の極みである。宗教の脱会の自由は日本国憲法で保障された権利である。

 なお正式の仏教では、勧誘行為は戒律で禁止である。入信希望者を拒みはしないが、寺院側からの勧誘は禁止である。自分の菩提寺が新規に檀家を募集しているなど聞いたことがない。勧誘禁止はキリスト教でも同じで、128派あるキリスト教でも、ごく少数派が勧誘をしているだけである。

 

撃破

 私の仏教知識と5トンの書籍の現物を見せつければ、仏教知識に素人のような二人を諭すのは、赤子の手をひねるようなものであった。二人は尻尾をまいて帰っていった。

 二人とも、仏教の本質とは何か、原始仏教と現代の仏教の差は何か、生きるとは何か、宗教とは何か、仏教の歴史、現地現物のあり方はと問うても、答えられない。彼らにはそんな知識も意識もなく、それを考えるという発想もなく、教団からの洗脳された教えをそのまま顧客?(カモ?)に伝えているだけだ。それでは相手を説得できない。

 

平安時代の貴族並み

 彼らがこの宗教団体に入ったのは、自身の病気や経営問題があり、解決のため安易な道を選んだのだろう。それは自身に災難が降りかかると、平安時代の貴族の様に、ご先祖様の祟り、悪霊が取りついたと思い、それを加持祈祷で解決しようとするのと同じである。新興宗教団体の教えは、その加持祈祷の類と同じである。

 我々は平安時代から1300年も経った現代に生きており、科学技術の恩恵を受け、その知識を持っている。なぜ病気になったか、なぜ経営が上手くいかないか、何故なぜを5回繰り返し、真因を探る手段を講じればよいだけだ。

 病気になったのは、生活習慣、食事習慣が間違っていただけだ。会社の業績が上がらないのは、経営が原理原則に則っていなかっただけだけだ。そう考えて自分で問題を解決しないと、新興宗教団体のカモとなる。

 

怖ろしさ 

 この宗教団体を、N宗と表現したのは、相手は強力なIT部隊を持っており、ネット上で都合の悪い情報があると、改ざんや削除をしてしまう。そんな怖ろしい団体であるから自衛せねばならぬ。Wikipediaや2チャンネルの情報でも改ざんしてしまう。だからネット上の情報は疑ってみないと騙される。私は目を付けられてネット攻撃を受けないため、N宗と表現した。この宗派の問題は『週刊新潮』が頻繁に取り上げている。

 

極楽ポイントで死の勧誘

 前回のリーウェイ勧誘もN宗も両方とも初期費用が38万円、39万円と絶妙な価格設定である。その価格帯が極楽ポイントのようだ。リーウェイ勧誘やN教勧誘が世に蔓延るのは、政治が悪い。政治が悪くなると、世が乱れ、人は安易な金儲けや宗教にその解を求めがちだ。怖ろしいことだ。

 オウム真理教事件が起きたのは、30年前だ。新興宗教団体の恐ろしさが解明されたのに、いまでも統一教会事件のような事件が起きる。統一教会のような団体に人生を狂わされると、安倍元首相暗殺という事件さえ起きる。安倍元首相の存在の有無が、日本国家の安全に影響する。そんな恐ろしさである。

 宗教狂団は貴方の財布を狙っている。ご用心、ご用心。看取られる前に「殺されて」は、安らかに死ねない。その宗派は、葬式となると、葬儀を取り仕切り、全ての香典を持ちさってしまうという。それはS学会と同じである。

 

救いと感謝

 11年前は、もりわじんの「招き猫」が死神の勧誘の危機から救ってくれた。今回は我家の三尊が見守って私を救ってくれた。三尊とは、松本明慶師に彫って頂いた虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩である。文殊菩薩の知恵と普賢菩薩の賢さで、物事を判断しよう。宇宙根源の理に従って生きよう。それを教えてくれる仏様達である。

 今回の事件で、知識と知恵で対処することが出来た。宇宙根源の法則に則って、人生とは何かを問い、邪悪な輩を追い返すことが出来た。感謝です。

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松本明慶大仏師作 普賢菩薩像、虚空蔵菩薩像、文殊菩薩像

 

2024-07-02  久志能幾研究所通信 2872号  小田泰仙

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