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2024年1月 4日 (木)

太陽光発電は危険  巨大地震で感電死を誘発

 

 南海トラフ巨大地震のような大規模地震が起きた際、太陽光発電装置は凶器となる。太陽光発電の設置は止めたほうがよい。

 もし自宅に太陽光発電装置を付けてしまっていたら、次の設備更新時に撤去が望ましい。太陽光パネルの寿命はおおよそ20年と言われている。また電気変換装置の中のインバーターは平均的に10年程度での交換が必要で、その費用は数十万円程度かかる。

 家を建てるとは、一生で一度の大事業である。危機管理として、万全の態勢で家を建てたい。地震大国の日本では、太陽光発電は危険すぎる。ハウスメーカーの口車に乗せられて、安易に太陽光発電を設置してはならない。相手は儲かれば良いので、当方の安全は知ったことではない。売る方は、太陽光発電のデメリットを口が裂けても言わない。

 地震対策として、屋根に重たいパネルを設置するとは、地震対策が逆効果となる。自宅では、耐震性向上のため、瓦の下の重たい土を取り除き、サン葺き瓦にした。それなのに、そこに重たい太陽光パネルを設置など、論外である。宇宙根源の理に反している。

 

人殺し

 今回の能登半島大地震で、太陽光発電の危険性が露見した。家が倒壊しても太陽が出ている間は、太陽光発電装置は、発電を継続するので、消防活動ができない。消化のため火元に近づくと消防士が感電死する恐れがあり、いくら家が燃えても消防士は消火活動をしてれない。太陽光発電の家は周りに迷惑をかける。自分の家の太陽光発電が原因で、人(消防士)を殺したくはないだろう。

 

中国が太陽光パネルを安価に生産できるわけ

 なおかつ、太陽光発電は、媚中派国会議員の利権となっている。中国共産党の最終目的は天皇陛下の処刑である。その中国共産党に利することは、国賊である。太陽光発電のパネルの58%は中国製である(1918年)。太陽光発電のパネル生産には、多量の有害物質が出るので、先進国ではその公害処理のため採算が合わず、多くの先進国が生産から撤退している。その生産を中国製が独占している。中国では有毒の公害物が垂れ流し放題である。

 パネルの寿命が来たとき、そのパネル廃棄に多大の金がかかる。売電で儲けた金が吹っ飛ぶ。太陽光発電のパネルには、イタイイタイ病の原因となったカドニウム等が含まれていて、その処理費が膨大となる。

 

売国奴

 東京都の百合子知事は、来年2025年4月から実施する戸建住宅等の新築物件に太陽光パネル搭載を義務付ける制度についての方針を表明した。小池知事は新築の家の太陽光パネル搭載の義務化をするという。狂っているとしか思えない。学歴詐称等の悪いうわさが絶えない小池知事である。悪い噂の元には火元があると考えるのが常識である。彼女は、その弁明を避けている。

 

アスクル火災

 2017年2月に、事務用品などの通信販売を手がけるアスクルの大規模な物流倉庫で火災が発生した。その火災があった際、12日間、燃え続けて、消化活動が出来なかった。

 同日14時44分には、はしごによる放水隊に対して、屋上の太陽光パネルに放水している間は、「棒状注水」を禁止した。棒状注水とは、水を霧状ではなく、棒状にして噴射する方法を指す。

 日中は、太陽光パネルは発電を続けている。稼働中の電気設備に対する消火では、棒状に注水すると感電の恐れが高まる。ドイツではこれによって消防士が死亡した例があり、こうした危険を避けるための対策だった。

 屋上に設置された接続箱と集電箱のスイッチを使って、直流の回路を遮断できたのは、出火翌日の2月17日の15時45分であった。電気主任技術者と消防士3人が遮断した。太陽光発電は、電気を止めるだけでも大変なのだ。

 

埼玉県三芳町のアスクル倉庫火災、太陽光は翌日までに遮断(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

2024-01-04  久志能幾研究所通信 2796号  小田泰仙

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2023年1月19日 (木)

108歳目標(16/16) 寒さで寿命が縮まるのを防ぐ

 

 「がん」は生活習慣病である。それに対して、寒さにより短命になるのは「生活病」であるというらしい。その生活病が原因で、高血圧になり、脳内出血、心臓発作等で亡くなる確率が急増する。

 日本では部屋の温度が18度以下の家が55%もある。コタツや電気ストーブの部分暖房でしのいでいるようだ。だから冬場の家での死亡事故が多い。

 

室温と血圧の関係

 部屋移動で温度が10度低い部屋に行くと、血圧が10上がるという。そのため、冬は血管障害での死亡事故が生しやすい。こういう事故例は、中途半端な暖房をしている本州で発生する。寒冷地の北海道では、しっかりと断熱工事と暖房をしているので、居間の平均気温が19.8度である。それに対して本州の栃木県のそれは15.1度、大分県のそれは14.9度である。冬場の他季節に対しての死亡率上昇率は、北海道が11%だが、栃木県のそれは25%と北海道よりも2倍も上昇する。(伊香川賀俊治教授調査)

 

 がんが生活習慣病であるから、狂った食生活、狂った生活習慣を正さないと、がんを切ってもまた再発する。同じように生活病は、家の物理的な寒さ対策をしなければ、根本対策にならない。それで私は家のリフォームをした。

 

室温と健康寿命の関係

 部屋の温度が2度違うと、住む人の健康寿命が4年延びるという。(笠井恵理子著『室温を2度上げると健康寿命が4歳延びる』光文社刊)

 温かい部屋に住めば、体温も上がる。体温が1度上がると、免疫力が6倍になる。人はがんでは死なない。がんで免疫力が低下して、入ってきたばい菌で肺炎等になり、それで死ぬのだ。それを防ぐ対策が免疫力向上である。

 

室温と脳活動の関係

 「冬場に1度温かい家に住むと、脳神経が2歳若くなる」と伊香川賀俊治教授(慶応大学)は言う。WHОは、冬の室内温度を18度以上にするようにと強く勧告した。国土交通省の調査では、平均年齢57歳の住居2000戸の居間で6割、寝室で9割が18度に達していなかった。調査した全家屋の55%の家が13度以下であった。

 

我が家のリフォーム

 私の家は築50年の日本家屋であるが、10年かけて、耐震対策と断熱対策をした。全部屋を二重ガラスの内窓付に改造した。一部の窓には電動シャッターも取り付けた。必要な壁には断熱材を取り付けた。トイレは耐震補強を兼ねて、窓を廃止して密閉とした。玄関戸のガラスも二重ガラスに変えた。

 特に居間の窓は、電動シャッター、二重ガラス窓、内窓、その内側の障子と4重である。

 窓から58%の熱の出入りがある。だからその部分の対策をするのが一番効果的である。

 寝室も寝るときはエアコンをかけっぱなしである。

 時間限定で、居間で石油ストーブを使うので、熱交換器式の換気扇を装備した。常時はエアコン暖房である。

 その結果、外の温度が4℃の時、玄関は14℃、居間は24℃、寝室も24℃である。

 

大垣市の寒さ対策 なし

 大垣市政は市民に冷たい仕打ちをこの20年間してきたので、すっかり大垣経済が冷え切って、大垣経済は衰退し、特に大垣駅前商店街は死滅寸前である。それに対して、無為無策の石田仁大垣市長は、県下一豪華な新市庁舎に居座ってぬくぬくとご満悦である。

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2023-01-19  久志能幾研究所通信 2592  小田泰仙

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2023年1月17日 (火)

納骨 風土記 地球環境の持続可能性

 

 関東と関西で、納骨の方式が違うことを、私は古希を超えて初めて知った。関東の同年代の知人に聞いても、同じように知らなかったので、少し安心した。世の中、知らないことばかりである。

 

 今回、関西系の私が東京での納骨式に初めて参列して発見したことは、関東では納骨では骨壺のまま墓の納骨室に収める、とのことである。 中部地方も同じようである。私は中部地方に住んでいて知らなかった。

 関西では、納骨はお墓の納骨室の土の上に(布の袋に入れて)置く

 2015年にお墓を改建したときも、私は古いお墓から回収したお骨を、新しいお墓の納骨室の土の上に置いた。その時は、写経を開眼法要までに110枚ほど書き溜めて、それを土の上に敷いて、その上にお骨を袋に入れて収めた。その袋には全面に般若心経が書かれていた。

 

 東京の知人は骨壺方式が当たり前と思っていたし、関西系の私は関西方式のお骨を土の上に置くのが当たり前と思っていた。東京の知人も、本件を聞いてみたら、東京方式が当たり前で、関西方式を知らなかった。お互い、古希を過ぎた人間で、世間の常識はひと通り知っているはずが、この程度の有様である。言われてみれば、実際の納骨式には、よほどの親族でないと立ち会わないので、その実態を知らないのだ。

 

お墓の機能

 私は、「お墓はお骨を土に還す装置である」と教えられてきた。だから土の上にお骨を置けば、バクテリアが80年かけて土に還してくれる。それを私は正しいと信じていた。しかしそれは各地の風土の違いのようだ。どちらが正しいかではなく、日本では、各地で違った風習なのだ。これで一つ賢くなった。

 なお骨壺方式では、80年経っても骨は風化せずそのままのようだ。しかし長い間に骨壺内に水が溜まるので、最近は骨壺の下側に1ミリくらいの水抜きの穴が設置されているという。

 

墓とは

 人生は幕の内で暮らすこと。生きている間は「お天道様」の下で暮らす。だから「幕」の下側が、「日」である。死んでからは、土の上で暮らす。だから「幕」の下が「土」である。

 

 その字源からみると、お骨は土に上に置くのが正式の方式のようだ。しかし時代が変り、場所も変われば、その方式も変わる。私(人間)は土から生まれて、土に還る。そう思うと、私は骨壺方式よりも、土の上に置かれて土に還った方を選択したい。自分で建てた墓で、自分で書いた般若心経の紙束を布団にして、永眠する予定だ。

 

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 墓芝石に設置した納骨室部。そこに山土を敷設した。この上に墓石が設置される。

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 納骨室に写経の紙を110枚程置いた。その上にお骨を置いた。

 お墓を改建した当時は、自分もこのお墓に入ることを全く考えていなたかったが、冷静に考えれば、自分もいつかこのお墓にはいるのだと気が付いた。その時、冷たい骨壺の中で過ごすより、温かみのある紙(写経紙)の布団の上で、80年かけて土に還ったほうが安眠できそうだと気が付いた。それが地球にも優しいサスティナビリティなのだ。ご先祖様の為にと思って墓を改建したが、それは自分にも返ってくるのだ。情けは人の為ならず、である。

 

2023-01-17  久志能幾研究所通信 2591  小田泰仙

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2022年8月16日 (火)

録音とは音入れ → おトイレ問題

 

とにかく具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答が出るから。

    相田みつを

 

 ネコサロンを作る計画段階で、専門家からアドレスを貰った。「トイレは単に1つだけ設置すればよいわけではない」と。つまり客席が70くらいのホールでは、車椅子でも使えるトイレも必要で、更に男女別のトイレが必要だとのこと。やはり餅は餅屋の領域があるようだ。人生老いても、知らないことばかり。

 

計画変更

 ネコサロンを建てる計画に変更したので、当初、音楽ホールにする予定だったハウスを会議室・展示室専用にする計画に変更した。それで、トイレを改造する段取り中だ。それで安易にトイレ改造を考えていて、ネコサロンにも適用しようとして、勘違いをした。そのスケッチ図は、山路先生が描いてくれた。感謝である。

 

 夢の実現のためには頭の中だけではダメなのだ。具体的に動けば、具体的な答えを仏様は返してくれる。それで失敗しても、失敗ではない。やってはいけない失敗を早い段階で経験して、知見を増やせたのだ。後年の被害を少なくしてくれたのだ。

 

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  山路徹先生画 

 

2022-08-015   久志能幾研究所通信 2463  小田泰仙

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2022年7月24日 (日)

「マジョなるキャットサロン」の実現に向けて

 

高い志を掲げ、日々改善・日々実践に励む

 大野耐一氏は、「ニーズとは、待っていて生まれるものではない。こちらからつかみとりにいかなければならない」という。

 トヨタ生産方式の実践を目指すなら、常に新たな目標を掲げ、新たなニーズを見出す視点が必要だ。

 若松義人・近藤哲夫著『トヨタ式人間力』ダイヤモンド社 p192

 

 大野 耐一(1912年 - 1990年)は、トヨタ自動車工業の元副社長である。かんばん方式など生産管理のあり方の“トヨタ生産方式(Toyota Production System、略称TPS)”を体系化した人物である。

 

 現在、私は音楽ホールを作る夢に向かって取り組んでいる。その実現に必要な第一は、「作る」という志を立てることである。それを実現するために必要な第一歩は、そのイメージを具体的に見える化して、自分の頭に刷り込むことだ。いわば洗脳だ。そのため、そのイメージ図を作り、構想を練っている。

 大きな志を掲げて、その実現に向けて日々地道に改善を積み重ねて励む。それがトヨタ生産方式教のやり方である。

 

 その目玉作戦としてビルの正面に、「猫の顔」と「奥様は魔女」の絵を掲げることにした。どこにでもある普通のホールでは、夢も希望もなくツマラない。せめて皆さんの気を引けるファンタジーな外観にしたい。ユーモアなき夢はいつか破綻する。茨の道だからこそ笑顔を掲げて歩こう。

 目指すは俗称で「猫サロン」、「魔女サロン」である。

 「猫サロン」の名は、立花隆さんの「猫ビル」を参考にした。

 猫はスコティッシュフォールドである。

 ピアノを置くホールの大きさは7m幅×9m長×5m高である。

 収容人員70名のミニサロンである。

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 「マジョなるキャットサロン」のイメージ図

  魔女の絵は「すずはらりんご」さん作  

 

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 内部の配置例(現在、構想中の一例)


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 馬場恵峰書

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2022-07-23  久志能幾研究所通信 2441号  小田泰仙

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2022年1月15日 (土)

家の構造はどれが強い? 鉄骨、木造、2×4工法?

 

 私が調査して出した結論は、どの方式でも強度は同じ。どういう強度にしたいかを決めれば、それに合わせて設計をするので、完成した家の強度は、どれでも同じである。

 各方式の違いは、間取りの自由度、壁の自由度の差である。木造が弱そうに思われるが、剛性ある壁を作り、鉄骨よりは窓部は小さいが強度のある柱・壁構成で設計して建てれば、耐震強度3は設計できる。

 鉄骨なら、その材料強度が強いので、柱と柱の間隔を空けることが出来る。そのため柱のない大空間が作れる。ハウスメーカも営利団体だから、耐震強度3の範囲内で限界設計をする。だから一概に鉄骨が強いとは言えない。それだけである。

 現在のハウスメーカが作る家は、どのメーカも耐震強度3で作られているから、震度7の地震が来ても倒壊することはない。

 だだし繰り返しの巨大地震に耐えられるかは、別問題である。注文時にそういう仕様にすればよい。

 

 後は好みの問題である。間取りの自由度を上げたいのか、木の温もりを大事にしたいのか、工業製品として品質が保証された家を建てたいのか、宮大工のような職人の技の家を建てたいか、綜合的に家を開発したいのか、そういう問題である。

 

方針

 まずどういうコンセプトの家にするか、どういう強度の家にするか、どれだけの耐用年数にするか、土地の使用方法、30年後の予定、資金繰りをきめること。最後にどのハウスメーカにするかである。それを決めないので、ハウスメーカの都合に合わせて家を押し付けられてしまう。それは避けねばならぬ。

 

価値観の激変

 家の価格の問題ではない。金が必要になったら、その金を作ればよいのだ。金を作る能力を作るのが先である。金は財産ではない。お足である。どんな時代でも金を生み出す能力を身に着けるのが、財産である。価値観が変われば、貯めた金は一瞬で紙くずになる。

 私の母方の祖父も、1946年2月16日夕刻、幣原内閣の突然の新円切り替え通告で、銀行に預けてあった虎の子の退職金が預金封鎖となり、それが解除された時には、紙くず同然になった。「政府を信用するな」が母の私への教えであった。だから私も政府を信用しない。政府のこの70年間の行動を見ていれば、それが真実であったと感じる。

 

悪いことに使うのでなければ、金は何とかなるものだ。(トヨタの石田退三氏)

 

金が出来たら設備に回せ。人で効率を上げようとしてはならない。(トヨタの大野耐一氏)

 

 この言葉から得た私の信条は、「金ができたら、設備(自己投資)に回せ」、「金がないなら、自分に投資せよ」である。家も教育投資も自分の付加価値を生み出す設備である。だから私は、自己投資には金を惜しまなかった。政府も信用しなかった。だから今も社会から殺されず、生きている。

 

2022-01-15  久志能幾研究所通信 2273号  小田泰仙

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2022年1月12日 (水)

防災 水の備蓄が必要

 

 阪神淡路大震災並みの地震が大垣で起きた場合、電気は6日後、水道は11日後、ガスは84日後、下水は93日後しか復旧されないと予想されます。

 これは大垣市だけでなく全国の都市でも同じ状況である。

(阪神淡路大震災時の実情。兵庫県『阪神淡路大震災 復旧・復興の状況について』(令和3年1月)より)。

 

 各自治会でも、自治会の在籍人数分の水を備蓄しているようだが、多くの自治体では精々1日分だけの備蓄である。他に食料、非常用トイレの備蓄が必要で、今の大垣市のケチケチの補助金体制では制限がある。今から準備しても、南海トラフ巨大地震の起こる恐れがある10年後までに完備できるか不安である。金が足りない。

 

 大垣市の各自治体への補助金援助の見直しが必要である。自分達の屋敷(市庁舎)だけ豪華にしても、災害対策にはならない。今の大垣行政は無駄遣いばかりで、市民への災害対策への補助金が雀の涙である。

 

 それでいて、来年度から大垣市で実施されるゴミ回収の有料化、資源ごみに対する報奨金の減額等で、市民への負担の増える実質増税ばかりの政策である。多分、過剰に立派な新市庁舎を建てたので、その維持管理費が膨大になり、増税が必要となったと推定される。

 今回、ゴミ袋の有料化で、45ℓのゴミ袋が50円の負担となる。それでは実際に一家庭当たり年間、5千円~7千円の負担増となると試算される。それが岐阜市ではゴミ削減の対策は取られるが、有料化の話しはない。

 しかし大垣市はごみ有料化である。いかに石田行政が無能かである。それは子供を持つ家庭の家計を直撃する。何が「子育て日本一の大垣市」なのか。石田仁政権は、「市役所から飛び出して」市民の懐を狙うようだ。

 

避難所の実態

 災害になり避難所に行っても、環境は劣悪である。行政は食料や水の補充はしてくれない。行政が定める避難所の運営原則は、住民の自主運営が基本である。行政は避難場所の鍵を開けてくれるが、水や食糧の支給は、かなり時間が経ってからである。だからそれまでの準備は、自分達で持参するしかない。

 

 避難所での避難生活のガイドラインは、体育館の床で雑魚寝、1坪に2人、75人に一つのトイレ、水3ℓ/日、食事は乾パンである。(東京都の例、他市も同様)

 

 なぜなら、行政は震災後72時間(3日間)までは、震災で生き埋めになった人や、怪我で命の危険のある人の救助が最優先で、避難所の面倒見までは手が回らない。

 行政が被災した住民への支援を始めるのは、被災後4日目以降である。だからそれまでは、自分達で自分の城を守らねばならぬ。

 なおかつ、行政の準備した避難所に入れる人は、現実問題として絶対量の制限があり、全住民の精々2割の人しか収納されない。

 だからこそ自宅内避難が推奨される。そのために自宅の耐震補強が必要だ。この状況は、どの大都市でも同じである。

 

必要備蓄量

 だから各家庭でも非常用の飲料水の備蓄が必要である。一人一日2ℓを目安に、家族の人数分×7日分の備蓄が必要である。水の備蓄には、ペットボトルで保管が推奨される。

 

 たとえば、4人家族では、1本×4人×7日=28本が必要。長期保管水は、5年、10年、15年の賞味期限の製品があるので、年間5本を使って、その都度補充すればよい。15年の賞味期限の製品なら年間1本を入れ替えればよい。

 実際にはペットボトルを開封しなければ、10年や20年は腐敗しない。ただしペットボトルから少しずつ水が気化するので、量が0.01%ほど少なくなる。そのため工業製品として規格から外れるので法的に販売できないが、飲料上は何の問題もない。

 

エコキュート

 自宅がオール電化でエコキュートが設置してあれば、エコキュート内には約500ℓの水が貯蔵されており、それが非常用に使える。家を新築やリフォームを計画される方は検討するとよい。我が家は都市ガスからオール電化に変更して、エコキュートを設置している。

 エコキュートの設置費用は60万円ほど。オール電化で、ガスの基本料金が不要となり、深夜電力割引が使えるので、トータルでは光熱費は安くなる。5年程で元が取れる。

 住民の高齢化が進み、都市ガスでは、どうしても火の取り扱いに不安が出るし、また震災時の火事の危険も増えるので、オール電化が望ましい。

 阪神淡路大震災の時、電気は6日後で復旧したが、ガスは83日後の復旧であった。ガスは、震災後のガス管の破損確認作業に時間がかかる。ガスは宿命的に震災に弱い。この機にオール電化も検討すると良い。

 エコキュートのタンクの水は非常用の飲料水や生活用水に使える。飲料水に使う場合は、そのまま飲んでも問題はないが、携帯簡易浄水器を使った方がよいだろう。

 

 今後、家を新築やリフォームを計画される方は、常時、水道水を備蓄して水道水から流すシステムも検討の価値がある。それなら常時、水が一定量だけ保存されるシステムである。このシステムなら賞味期限を気にする必要はない。費用は20万円程。

 

2022-01-12  久志能幾研究所通信 2270号  小田泰仙

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2022年1月 5日 (水)

準備と行動(1)南海トラフ巨大地震、2035年±5年

 

 南海トラフ巨大地震は2035年±5年で100%の確率で発生すると統計的に計算されている。だから今から準備すれば、余裕をもって対応できる。

 第一に、準備できることから始める自治体でも自己防衛で準備をするが、まず「自分の城は自分で守る」覚悟を持つである。

 以下に自宅で実施した事例を紹介する。

 第二が、自治会内の防災意識の共有化である。構えて準備をすれば被害の8割は減らせ

 第三が、行政への声を上げるである。行政にはカネと力がある。それを有効活用させるために、市民が声を上げることが必要である。

 

Dsc093091s 南海トラフ巨大地震が起これば、5分後にこのビルと同じ32m高の津波が沿岸部襲う。

(玄関前の黄色服の人物とその大きさを比較してください)

 震度7で、死亡者32万人、被災者6,000万人、東日本大震災の10倍の被害規模と予想される。

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現状把握

 まず自宅の場所を、市町村が出しているハザードマップで確認して、自宅の周りの危険状態を認識しておくこと。

 自宅の耐震度を診断して置くこと。

 自宅の危機準備状況を把握しておく。

 市町村の危機管理能力を把握しておく。

 大垣市の危機管理は信用できないので自衛するしかない。

 現状がわからなければ、何処へ向かって歩むのか、分からない。まず現状把握である。

 

非常用品の備蓄

 まず1週間分の水、食料の備蓄である。

 次に電気・水道が止まることを想定して、非常用トイレの備蓄である。できればこれも1週間分の備蓄が望ましい。

 これは百均ショップで売っている犬猫用のトイレ材でも代用できる。

 南海トラフ巨大地震は、想像を絶する災害であるので、交通インフラが壊滅的に破壊されて、1週間は援助物質が来ないと想定すべきである。なにせ東日本大震災の10倍の震災規模で、被災者が6000万人と想定される。日本人の半数なのだ。

 

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 これで町内用の1日分の水、食料、非常用トイレである。これの7倍が必要。町内のために、一時的に場所を提供している。

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電気

 配電盤の感震ブレーカへの交換も早めにしておいたほうがよい。

 地震が来て停電になり、電気製品が倒れたままで、再度電気が通じると、火災になる恐れがある。耐震ブレーカはそれを防いでくれる。費用は10~20万円程ほどかかるが、地震対策として感震ブレーカに交換したほうがよい。

 

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   自宅の感震ブレーカー
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太陽光発電を止める

 太陽光発電パネルは重量物である。重いパネルが屋根の上に乗っかていることは、地震に弱い家にしてしまう。

 また地震で家が倒壊したばあいでも、太陽光発電は発電を続け、火災の原因となる。また消火活動をする消防士の感電死の恐れも生じる。

 2021年11月29日、アスクルの火事があったが、工場の天井に設置された太陽光発電設備が消火の邪魔をして1週間も鎮火ができなかった。

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ガス

 大地震が起きると、その復旧にガスは電気よりも10倍以上の時間がかかる。阪神淡路大震災での電気の復旧は6日後だったが、ガスの復旧は84日後であった。

 だからガスを止めて、オール電化をするのも最良の地震対策である。電気・ガスが止まったことを想定して、カセット式ガスコンロを備蓄するのがよい。

 私の自宅もオール電化にした。カセット式ガスコンも準備した。そのガス缶も一週間分を用意した。

 

阪神淡路大震災の時のインフラ復旧状況

 地震発生 1995年1月17日

 電気復旧  1月23日、6日後(倒壊家屋等を除き復旧)、

 ガス復旧  4月11日、84日後(倒壊家屋等を除き復旧)

 水道復旧  1月28日、11日後(仮復旧)

 下水復旧  4月20日、93日後(仮復旧)

 電話復旧  1月18日、1日後

   兵庫県『阪神淡路大震災 復旧・復興の状況について』(令和3年1月)より

 

2022-01-05  久志能幾研究所通信 2263号  小田泰仙

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準備と行動(2)南海トラフ巨大地震、2035年±5年

自宅の耐震対策

 二階にある重量物を一階におろす。

 私の家の屋根の瓦の下の土を無くして、サン葺きにした。

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上図: 屋根の瓦を入れ替え。瓦の下の土を取り除く。

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 上図 瓦をサンふきにする。サンに直接、瓦を載せていく。

家具の移動

 自宅では、2階の書籍を一階に下ろした。本は重いのだ。

 幅80cm、高さ180cmの本箱は、約150Kgである。

 本箱を4つ、一階に降ろした。これで600Kgである。屋根の土を含めて1トンほどの重量物を下したことになる。つまり普通自動車一台分の重量を2階から下したことになる。

 2階の家具も無くした。

 寝室にある家具を無くするか、固定する。地震で倒れてきた家具に押しつぶされて亡くなられた事例が、阪神淡路大震災の地震であった。

 食器棚の中の不要な食器を整理する。激震が襲うと、食器棚の中の食器が飛び散り凶器となる。

 そのため、自宅では飾りの食器をかなり処分した。食器棚がすっきりして良かった。

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耐震の壁を作る

 耐震性を上げるため、耐震壁を追加した。今までドア(90㎝×180㎝)であった場所を埋めて、壁にした。従来は、自宅内に3つのドアがあったが、それを全て壁にした。

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 以前はここに90×180cmのドアがあった。それを壁に改築した。

 「生涯自己挑戦」の書は馬場恵峰先生の作

 衝立はカリンの木。母が50年前に「金は借りん」との願いを込めて買った衝立である。
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窓の下に、金づちを置く。

 地震が来て、家がゆがんでドアや窓が開かなくなる恐れがある。それで火事になれば、焼け死んでしまう。その時に窓ガラスを割って、外に脱出するために金づちが必要である。

 

家の診断

 長期的対策として、自宅の耐震診断が必要である。

 それに基づき、耐震補強工事を行う。

 時間があれば、市の補助金で行えばよい。

 

白アリ対策

 同時に白アリ診断もしておくこと。白アリに柱を喰われていたら、耐震強度が極端の下がっている恐れがあるからだ。

 

 私の家も5部屋の床下を白アリに喰われて、2012年からのリフォーム工事で大修理と対策をした。

 

 

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白蟻に喰われた台所の床部

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 白蟻に喰われたネタ材の詳細部。スカスカの状態になっている

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耐震工事

 それで補強できればよいが、不可能なら新築を考えるべきだ。まだ地震が来るまでに10年近くあるから、今からなら対応の検討ができるはずだ。震度7に耐える家を造れば、親子孫まで三代で使える。経済的である。

 現在の住まいが、静岡から四国までの間の海岸沿いの場所なら、今から新居を内陸部に建てることを検討したほうがよい。

 今が働き盛りでも、10年後なら定年かそれに近い年齢になっているはずで、転居を検討する価値があるだろう。いくら頑張っても、32m高の巨大津波が5分で海岸に到達するので、逃げようがない。住居を海岸から遠い場所に建てるしか対策がない。

 

地盤改良

 大垣市の場合、巨大地震になった場合、液状化現象が懸念されるので、土地の地盤改良を同時にするべきである。一坪に一本の割合で深さ8mの杭を打つ。費用は一本8万円ほど。40坪の土地で約360万円ほどである。

 

非常連絡網

 地震の際の家族の連絡方法を決めておく。大地震の際、携帯はつながらないと覚悟しておくこと。また電話線の混雑を増長させるので、皆さんのために電話はかけないほうがよい。

 家族間で、その連絡をどうするか決めておく。

 固定黒電話なら、停電でも使えるが、今はそんな電話を持っていないので、辛い。

 

災害用伝言板

 ドコモでは、大規模な災害時に携帯電話やスマートフォンで安否確認ができる「災害用伝言板」を提供しています。

 「災害用伝言板」とは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した時に、被災地域にお住まいまたはご滞在中の方が、ドコモの携帯電話やスマートフォン※1からご自身の状況を登録していただくことができ、登録された安否情報はインターネットなどを通じて、全世界から確認※2していただける災害時専用のサービスです。

        ドコモのHPより

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 これを読んで、一人でも自宅の耐震補強工事の参考にしていただければ幸いです。

022-01-05  久志能幾研究所通信 2262号  小田泰仙

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2022年1月 4日 (火)

準備と行動(3)南海トラフ巨大地震、2035年±5年

自分の心の地盤改良

 どんな状況になっても、生きていくたくましい生命力を付けるのが、最大の地震対策である。我々の先人は、焼け野原からも、また津波で荒れ野原になっても、そこからたくましく復興してきた。そのDNAを大事にしよう。命さえあれば、また立ち直ればよい。

 一番大事な心構えは、地震が来る前提で生活することだ。予期せぬ事態になるからパニックになる。50㎝の段差でも、意識して下りるのと、突然足を踏み外すのとでは、怪我の有無が生じる。常に危機意識を持って、慌てず対処する心構えである。

 その時、頼りになるのが隣近所との付き合いである。熊本地震でも近所付き合いのない人が、心の病に罹り、多く亡くなっている。

 

 

行政への声

 危機管理に無能な行政には、市会議員を通して、市民の声を上げることが必要だ。黙っていれば、行政は何もしてくれない。

 

 自分の城は自分で守れ。

 

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 馬場恵峰書 

2022-01-04  久志能幾研究所通信 2261号  小田泰仙

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