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2021年10月12日 (火)

死に際の教え、火葬場の教え

 

私のインプラント手術ドタキャン

 8年ほど前、馬場三根子先生(当時80歳くらい)から、「小田さんは若いから、インプラントを入れるなら覚悟して入れなさい。インプラントを入れると、MRI(電磁波検査)が受けられなくなる。」と助言を受けた。それで私はインプラント治療を手術の2時間前にドタキャンした。三根子先生の助言で、寸前で助かった。

 

馬場恵峰先生のインプラント

 恵峰先生は、死の1か月ほど前から、インプラントの入れ歯を外しておられた。加齢現象で、以前に作った入れ歯が合わなくなり、はめると痛いので、インプラントの入れ歯を外していると言われた。入れ歯を外された先生の顔は、急激に老けたようなお顔となった。いつもの若々しい(歳のわりには)お顔とは、別人のようであった。

 馬場恵峰先生は、その姿を晒して弟子に教えていたのだ。それが死に際の教えだ。

 人は加齢とともに骨も縮んで来る。インプラントは永遠に変化ないが、体は変化する。一度入れたインプラントも段々と歳を取るごとに合わなくなる。そんなことを金儲け主義の歯医者は、インプラントの手術前には「告知」しない。

 

三根子先生の喉仏

 2020年3月3日に亡くなられた馬場三根子先生の火葬が終わり、その灰葬でのことである。三根子先生のお骨は、とてもきれいなお骨であった。先生の喉仏のお骨は、「こんな美しい喉仏は見たことがない。よほど立派な方のようだ」と火葬場の職員が言われた。その職員と三根子先生とは面識がない。

 

灰葬で現れるインプラント

 残念なことは、インプラントの残骸も火葬の骨の中に埋もれていた。それがインプラントの手術をしたことが露見してしまう。故人の病歴が露見するのだ。それが残念であった。それは恵峰先生の灰葬でも同じであった。

 

喉仏

 火葬場で拾い上げられる喉仏は、男性の喉仏ではない。男性の喉仏は「喉頭隆起」と呼ばれる軟骨部分で、火葬の際に焼けてしまうため遺骨として残ることはない。

 骨上げの際に喉仏と呼ぶ部分は、背骨のひとつ。背骨のうち上から2番目にある「軸椎」と呼ばれる部分を指す。そのため喉仏は性別に関係なく、女性にも存在する。

 この喉仏は、形が座禅を組んでいる仏様に似ていることから、体に宿っていた仏様と考えられるようになった。そのため、数ある骨の中でも特別扱いされ、もっとも大切に拾われる。

 火葬のあとに喉仏の骨がきれいに残っていると「生前の行いがよかった」と信じられており、火葬場の係員に褒められることもある。

天礼社のHPより編集  https://www.naratenreisya-43-0008.net/nodobotoke/

 

馬場三根子先生の命日

 今日(2021年10月12日)、私の祖父の百回忌の法要を執り行った。その帰り道で、懇意の石屋さんから「3月3日は桜田門外の変の日で、井伊直弼公の命日だ」と言われ仰天した。私は言われるまで、全く気がつかなかったが、そのめぐり合わせに仰天である。

 馬場恵峰師の先祖は、武田信玄軍団の四天王の一人である馬場春信公である。武田家滅亡後、井伊長政公は100名余の武田家臣を受け入れた。獰猛な武田家臣団を浪人のままにしておくと、争いの元になると、井伊長政が家康に進言して実現した。井伊家の赤備えは、武田軍の赤備えを徳川家康公より許されて使用したもの。2018年、私は恵峰先生ご夫妻を彦根にそのご縁で案内したばかりであった。

 

赤備え 

 赤備えは、戦国時代から江戸時代にかけて行われた軍団編成の一種。構成員が使用する甲冑や旗指物などの武具を、赤や朱を主体とした色彩で整えた編成を指す。戦国時代では赤以外にも黒色・黄色等の色で統一された色備えがあったが、当時の赤色は高級品である辰砂で出されており、戦場でも特に目立つため、赤備えは特に武勇に秀でた武将が率いた精鋭部隊であることが多く、後世に武勇の誉れの象徴として語り継がれた。

 赤備えを最初に率いた武将は甲斐武田氏に仕えた飯富虎昌とされ、以後赤備えは専ら甲斐武田軍団の代名詞とされる。

  この項、wikipedia「赤備え」より

P11408861s

  井伊家の赤備え  彦根市役所にて  2021年10月12日撮影

2021-10-12  久志能幾旧研究所通信 2177   小田泰仙

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2017年9月11日 (月)

インプラント 48(市販の解説本)

2.2 『インプラント革命』東山書房 青木敏明他著 2007年刊

 インプラントの解説本は、都合の悪いことは一切書かれていない。メリットが優先的に書かれている。一般にインプラントありきでの解説本が多い。この本を歯科医より無償で提供を受けた。これはインプラントの洗脳教育本である。

 Q&Aで計32項目があるが、危機管理上の都合の悪い情報は6項目である。すべて問題ありませんとの、データの裏づけのないコメントである。最大の問題のインプラント周囲病についても記載がない。金属アレルギーも問題なしとの簡単なコメントである。

 

2.3 『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ』週刊朝日MOOK刊 2012年

 本書は、基本的にはインプラントを肯定し、よい歯科医を推奨するガイドブックである。そこに掲載された医院の多くは、この企画に賛成して広告として自分の歯科医院のインプラント手術技術と設備の素晴らしさを宣伝として記事にしているガイドブック書であ。その前提で読まないと罠にはまるので注意が必要である。意識して読まないと、インプラントの肯定論に洗脳される恐れがある。

 しかし、インプラントの解説だけでなく、問題点や事件も多少は記載されており、またよく読むと、医師の本音もさりげなく記載されており、インプラントの情報資料としては使える。

 この書では、「高い売上げが見込める自費治療を増やしたい」との歯科医の実態が紹介されている。全国の歯科医に、某インプラントメーカから、下記のような広告が舞い込むようである。そのため、金に目が眩んだ歯科医が、たった1日の講習でインプラント手術をしてしまう例も存在するとか。

 図1のキャッチコピーを見てぞっとした。この広告の卑しさには、あきれ果てる。人の人格は付き合う人脈で決まる。ご縁は、その人の持っている人格や人徳によって決まる。それゆえ自分のレベルにあった縁にしか、出会えないもの。インプラントに傾注する医師達の品性を推して知るべきである。

 

図1 インプラントメーカからの広告

   『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ』週刊朝日MOOK刊より 

 

2017-08-11

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年9月10日 (日)

インプラント 47(解説書)

2.解説書

 私がインプラント手術を承諾したら、歯科医院から分厚いインプラント解説書を渡された。今までのテクニカルライティングで学んだ知識と過去50年間で4トン分の書籍を読んできた知識から、この解説書に違和感を覚えた。ますますこの歯科医院が信用できなくなった。

 

5.1 歯科医院のインプラント解説資料

 私がかかった歯科医院作成のインプラント解説ブックでは、メリットを前面に出して宣伝しているが、都合の悪いことは一切記載がない。

 

1)表示例

・「10年を保証します。」

  つまり10年後は分からない、との表現である。10年後のやり直しのことは一切記載がない。体に埋め込む器材がなぜ一生保証でないのか。

・「3ヶ月~6ヶ月に一度の定期的な点検が必要」 

  一度その歯科医でインプラントの手術を受けると一生離れられない、との解釈が必要である。宗教とやくざと同じで足抜けが困難である。インプラント教の信者か? 経営者仲間からのヒアリング事例では1ヶ月に1,2度の頻度で定期点検が必要な例もあった。「その歯科医で手術した場合は、他の歯科医は面倒を見ない」との医師の事前説明資料がある。その医院でないと後々の定期点検はできないようだ。ますますその歯科医から離れられない恐ろしい世界であるようだ。

・免疫の件は一切記述なし

・手術の危険性の記載なし

 安心して手術をできる環境ですとの説明はあるが、どんな危険があるか、文章では記載なし。

・インプラント周囲病の記載なし

  インプラントの最大の問題であるインプラント周囲病については簡単な記載があるだけ。

・金属アレルギーに件も記載なし

・MRIが受けられなくなる件が、全く未記載

・処置の比較表なし     

  インプラントと入れ歯、ブリッジとの優劣比較表が、別資料ではインプラント優先で記載されている。インプラント解説ブックでは比較表はなし。

 

最初にインプラントありき

 インプラント専門医は、最初にインプラントありきで説明をする。特に私の担当歯科医は、自身が米国の大学でインプラント治療の研修を受けたのを誇りに思っているのか、インプラントありきで勧めてきた。

 

2)表紙

 この医院のインプラント解説資料には、医院名、作成責任者、日付がない。こんな資料は裁判になっても何の価値もない。この医院のレベルが推して知られる。ISO9001,ISO14001、QS9000等の国際規格での審査では会社名、作成者名、日付のない書類は、書類として認められない。私は前会社でこれらの社内内部監査審査員を長く務めた。内部審査対象の部門の書類には上記項目が書かれていることが基本前提となる。本審査ではもちろんである。この医院はISO9001に適合していない。

 

3)「欠損説明確認書(医院保存)」(私のかかった病院の場合)

 この書類は医師が手術前に患者に19項目の内容を説明して、確かに説明を受けましたと署名をする用紙であるが、この手術のデメリット、危険性の説明や、今後のリスクについては説明の項目はない。

 「欠損説明確認書」での19項目中の11番目に「支払い方法」のチェック欄がある。表記の順番は重要な順に記載するのが、契約書類の常識である。テクニカルライティングの基本でもある。他の命に関する重要なことよりも、11番目のチェック項目に「支払い方法」が記載されている。下記12から19番目の事項は、支払いよりももっと大事な要件である。これがこの病院の姿勢を端的に表している。金儲け主義の馬脚が露出している。支払いの項目は、この種のインフォームドコンセプト書類に書くべきものではない。支払い能力のない人は、インプラント手術などを受けないので、患者を馬鹿にしている。他の病院の例は知らないが、多分この業界のやり方は同じではないかと思う。

 

 12番目 エムズインプラントセンターの特徴について

 13番目 保証制度について

 14番目 痛みについて

 15番目 インプラント手術における偶発症

 16番目 当日の注意事項

 17番目 術後の注意事項

 18番目 静脈内鎮静法(麻酔)について

 19番目 インプラント手術契約書兼同意書

 

4)インプラント料金表

 インプラントの解説資料に料金表があるのは、致し方ないが、問題はその扱いである。本来、患者の立場では、お金の問題よりもインプラントの信頼性の事項が最大の関心である。しかし、医院側はそんなことより、お金のことが重要であるようだ。この料金表は資料の最初の方に掲載されている。また、異様なのは、支払いでクレッジトも使えますとの表示があること。正に金儲けの根性丸出しである。

 

 著作権や訴訟の関係で、「インプラント解説書」の画像の掲載は控えます。

 

2017-09-10

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年9月 9日 (土)

インプラント 45(知人の情報3)

1.3 インプラント無関係派

 ・O先生 元A大学学長、元大学教授 70歳代 テニス仲間 愛知県

  今年度、国から勲章を頂かれた。

  「私自身はインプラントをしていない。情報もない。」

・K館長  某美術館館長 60歳代 京都市

  「私自身はインプラントをしていない。以前に良心的な歯科医から歯の磨き方を徹底的に教えてもらい、それ以来、歯は悪くない。常に10本の歯ブラシを旅行でも持ち歩いている。」

・元D社の社員 スケッチ仲間  70歳代  豊田市

   「昔から歯が悪かったので、ブリッジと入れ歯にしている」

・Y先生  母校の美術の元高校教師 工房を経営 70歳代 大垣市

   「現在は、入れ歯で、慣れれば特に問題なし。ご飯も美味しい」

・Kさん  元語学関係会社の事業部長  大阪  60歳前半

   「歯は被せ物だけで、インプラントはしていない」

・S社長 電気工事関係会社 岩手県 60歳代前半

  「私はインプラントをしていない」

・M事務局長  自動車技術会  60歳代前半

 「私はインプラントをしていない。私の父がインプラントをして、固いものも噛めて調子はよいようだ。妻の父がインプラントをして調子が悪い。歯科医の腕の差による影響が大きいようだ。」

・T社長  IT会社 大阪 仕事仲間 50歳前後

 氏には前の会社で考えることを前提としたCAD設計実習の研修をお願いした関係の付き合い。モノの本質をズバリと言ってくれる切れ者。

 「歯は悪くない。インプラントはしていない。情報もない。日本に医工学部がないのが、日本の不幸である。歯医者は目先の対処療法しかできない。先を見通す力がない。もっともこれは政治、経済等、日本の業種の全てに当てはまるのだが。歯医者は他の医者に比べると頭が悪い。系統立てて説明ができない人が多い。」

・N部長  J社 工作機械関係 営業 53歳 元同僚 大府市

    「インプラントのことは知らない」

・T室長 J社 自動車部品関係 技術 47歳 元部下 幸田町

  本人は若いのでインプラントはしていない。その両親もインプラントはしていない。

・I課長  J社 自動車部品関係 技術 40歳代 元同僚 高浜市

 本人は若いのでインプラントはしていない。その両親もインプラントはしていない。

 ・N課長  J社 自動車部品関係 技術  40歳代 元部下 岡崎市

 本人は若いのでインプラントはしていない。その両親もインプラントはしていない。

・Sさん J社 自動車部品関係 技術 30歳代  元部下  岡崎市

 本人は若いのでインプラントはしていない。その両親もインプラントではなく、入れ歯とのこと。

・Sさん NPOセンタ長 J社 元部長 60歳 元同僚 大阪

   「歯は悪くないので、インプラントのことは知らない」

・Iさん  課長補佐 自動車メーカ子会社 40歳前後 名古屋市

 本人は若いのでインプラントはしていない。両親もインプラントはなし。

・Xさん  毎朝、散歩中に出会った初老の紳士  大垣市

  「歯は悪くない。全て自分の歯です」と歯を剥いて見せてくれた。感謝。

・信用金庫支店長  50歳代  大垣市

 「インプラントは入れていない。まだ私は関係ないのだが、色んな問題があるようだとは認識している」

 散歩の途中の早朝、何かのキャンペーンのため支店の前で指揮を取っていた支店長さん(初対面)に質問をさせていただいた。

・XXさん  大垣駅近くのマンションの自治会長さん  68歳

 「インプラントは入れていない。この歳で、そんなことまでしたくない」

 たまたまこのマンションの横を通りかかったら、この自治会長さんがゴミ置き場でゴミ出しの見張りをされていたので、カラス対策の方策をお伺いした。その会話の途中、氏の上奥歯の欠損が眼に入ったので、インプラントの意見をお伺いした。氏は私より6歳も年上なのに、はるかに若々しく見える。それにも関わらず、この発言は意外であった。

・K理事 元教育委員長 私の恩師 77歳(2012/11/18)

   「歯は丈夫で、全て自分の歯です」

 教育者であるので、子供の手前、歯磨きをしっかりされていたのだと思った。だから77歳の高齢でも自分の歯を持たれていて、現役である。歯の健康が体の健康を作ると思う。あるご縁で、恩師に47年ぶりの再会ができて感謝です。

・Xさん  元登山家  年金生活者  75歳前後 大垣市

 「歯は悪いが、インプラントは入れていない。」

 散歩の途中で出会う名前も知らない人です。毎朝、大垣公園を走っている元気なスポーツマン。以前は5,000~7,000メール級の山を登っていた有名な人だと、知人から聞いた。今朝、氏に出会ったので、何でそんなに元気なのとの質問したあと、人生談義に話しが及び、氏の仏教の造詣の深さに感銘した。インプラントの調査のご縁で、ありがたい情報にも接することができた。 (2012年10月24日)

◆情報とは足で稼ぐ財産である。

 曰く 中国の2000年前の古典に、「法律を細かくするほど国は滅ぶ」とある。日本がISO9001などやっていていいのだろうかと感じた。定年後に、組織のしがらみがなくなって、サークルに入って自我を出す人が、殺人事件までも起こすようになる。そこで本当に人間性が出てくる。天皇制の問題で、その昔、南北朝時代があったが、楠木正成が南北朝を統一したのは、間違いであった。ある意味で、二つの勢力の切磋琢磨がなくなってしまった。企業合併とおなじではないか。

 明治になって側室を廃止したのは問題である。今の天皇家の跡継ぎ問題の原因がある。天皇家を一般と同じ範疇で見てはいけないのではないか。一休さんは、天皇にもなったかも知れない血筋の方である。法然は酷い迫害を受け四国にまで流されたが、絶対に復讐をしないとの信念で、貫き通した。法然の親は、法然が幼いときに目の前で惨殺されている。死の直前、親から絶対に復讐をしてはいけないと教えられたという。法然は当然、復讐は考えたはずであるが、その心を殺して、僧侶として信念を貫き通した。

 

2017-09-09

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年9月 8日 (金)

インプラント 44(知人情報2)

1.2 インプラント肯定派

・Oさん (スケッチ旅行仲間 70歳代) 東京都

 「息子が東京歯科医大を出て歯科医をしている。息子と相談してインプラントの手術をしてもらった。問題なく快適である。異物反応の件も息子とかなり議論をして、問題ないことを確認した。臓器移植とはレベルが違うので、インプラントの異物反応は無視してよいレベルであると、息子は言っている。担当医が日本の最高レベルの歯科の大学を出た先生なら信用できる。息子はこの10年で3回、設備を入れ替えた。歯科医には最新の設備が必要である。」

 私の担当医も東京歯科医大卒である。私は全然信用していない。歯科医院も設備投資で金が要る。その資金回収のため過度にインプラントを勧めているのが現実のようだ。

・書の先生  57歳前後 長崎県

 「近くの信頼できる歯医者にインプラントをしてもらった。2本。現在快調である。母(80歳)もインプラントを入れたが、快調である。」

・書の先生の奥様 80歳  長崎県

 「2年前に入れました(2本?)。現在快調です。現在、インプラントの点検の意味ではないが、毎月、歯医者に行っています。インプラントを入れると、MRIを受けることが出来なくなるので、若い小田さんは、よく考えて、先生とよく相談をしてきめたほうがよいでしょう」

 MRIが受診できなくなる情報は、何処にも書いてないし、皆さんからも情報がなかったので、聞いて心から驚いた。なぜそんな大事な情報が入ってこなかったのか、不思議である。それも最高年齢者の先生の奥様からで。奥様への問い合わせは、皆さんへの聞き込みや本での調査がほとんど終わった段階でのことでした(10月17日)。お母さんの情報に感謝です。 

・私の英語の師匠の奥様 70歳代 愛知県

 「奥歯2本をインプラントにして、現在快適です。当時、まだインプラント展開の初期の段階であったので2本で100万円かかった。信頼置ける歯医者にしてもらった。半年に1回くらいに歯医者に行っている。手術は医者選びが大事です」

・T元会長 金属加工会社 70歳代  経営者仲間 一宮市

 「8本のインプラントをした。現在、特に問題ない。前歯であったので、見栄え上でインプラントにした。金額は半端ではない」

・F社長 自動車販売会社  経営者仲間 50歳代 長崎

 「ラグビーで歯を食いしばるので歯を失いインプラントにした。現在は快調だ。」

・N氏  元会社役員 元自動車部品メーカ 70歳代 テニス仲間 刈谷市 

 「若くしてインプラント1本を入れた。後からもう一本入れたが、現在、問題なし」

・Mさん  元部長 元自動車部品メーカ 65歳 刈谷市 

 「59歳のとき、奈良でインプラントを3本入れた。6ヶ月かけて非常に丁寧に手術をしてもらった。現在、極めて快調。普通の歯と全く同じである。他の虫歯の歯より調子がよい。歯科医の選択が大事である」

・T社長  建築木材会社  経営者仲間  60歳代  長浜市

 「前歯2本をブリッジにしてインプラントを入れた。手術して4,5年。極めて快調。半年に1回、定期点検を受診している。研修仲間の先生に手術をしてもらった。先生はニューヨークでインプラントの講習を受けてきており、腕は信用がおける。大阪や滋賀の多くの経営者仲間もこの先生にインプラントの手術してもらっている。県内以外にも三重県を含めて5つほどの診療所を開いている。院内の歯科医や技工士も研修を受けている。先生は経営研究会の会長もやったことある。信用できる先生に手術をしてもらうのなら、全く問題がないと思う」

・Mさん  在職中付き合いのあった外注設計さん

 「私はインプラントを入れていない。現在毎日30分かけて歯を磨いている。   下記はインプラントを入れた私の友達のコメント」

「ブリッジが腐って、3本のインプラントを入れた。ここ1年ほど前。現在とても快調。次に残りの3本もインプラントを入れる予定。1本40万円。歯垢取りをかねて、2ヶ月に1度、点検に歯医者に行っている」

・Xさん  60歳くらいの御婦人 知人の電気工事のM社長の散歩友達

 「5年ほど前にインプラントを2本入れました。快調です」

 散歩の途中でたまたまM社長さんに出会い、公園にいた知り合いのご婦人がインプラントをしているとのことで紹介してもらった。M社長さんは前歯のインプラントを検討中(見栄え上)である。

・N部長  J社 自動車部品関係 54歳 研修仲間 知立市

 「海外赴任前に、インプラントを8年前に入れた。下側の2つ目の奥歯である。即決して決めた。現在快調である」

・M店長  大手自動車会社ディーラ  50歳代 大府市

  「私はインプラントをしていない。55歳くらいの裕福な障害のあるお客様が、A大学の歯学部で上下のインプラントを半年前に手術したと聞いた。2,3日の入院で約200万円かかったとか。現在は調子がよいとのこと」

 大学病院での治療ではあるが、モルモットにされたのではと、私は勘ぐってしまった。

・Oさん J社 元仕事仲間 生技部で新人教育担当 60歳 三河

 「私はインプラントを入れていないが、妻が8年前に1本、インプラントを入れた。当時80万円かかった。定期点検を受けているし、非常に調子が良い。かかった歯科医院は、インプラントの手術の順番待ちで、なかなか手術をしてもらないほど繁盛している。そういう先生なら安心できるのではないか」

・Y支店長  某銀行

 「歯科医の若い先生から、インプラントを始めたいとのことで資金融資をした。その後、その先生にかかって抜歯をして、インプラントを勧められた。一本15万円で入れてあげるとのことであったが、インプラントは支店長が初めての経験であるため安くするとのことであった。融資をしてある手前、医院とトラブルになると立場上で困るので、何とか言い訳をして、別の歯科医院でインプラントを入れた。インターネットで調べて、事例15,000件の手術経験のある信頼の置ける先生にしてもらった。そこでインプラント前の検査をしたら、抜歯をした跡に、抜歯の残りがあり、先生から、随分下手な歯科医にかかりましたね。そのままインプラント手術をすると、そこが腐り、インプラントを外さねばならない事態になるところでした」と言われたとか。最初の歯科医院を断って良かったと言う。現在、歯茎が見えてきてやばそうだとのことで、至急、歯科医に観てもらうように助言をした。4年前にインプラント手術をしてから、一度も点検を受けていないとか。そんな説明もなかったとか。

・Kさん  元職場仲間 元主査  64歳  奈良県

 「奥歯が抜けた。歯科医から、私の場合、難しい手術になるので、別の歯科医を紹介すると言われ、インプラントを止めた」

・畳屋さん  出入りの職人 職業校の先生 60歳前後

「職業上、畳を持つ時、奥歯をかみ締めて踏ん張るので、奥歯が駄目になりインプラントを入れた。現在、問題ない。当時は流行であった」

 

2017-09-08

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2017年9月 7日 (木)

インプラント 43(知人情報1)

1.2 インプラント否定派 知人の情報

 日本全国の経営者仲間に、電話でインプラントに関して聞きまくった情報をまとめました。

 

・M代表 コーディネイト会社 大阪

  「パパ(歯科医)はインプラントの勉強は一通りしたが、やるべきではないと判断して、取り入れなかった。家族にもインプラントはやらせなかった。」

・N社長 自動車会社経営 経営者仲間  青森県

   「周りの人でインプラントをしている人は多い。だいたい10年でやり直しとなるケースが多いようだ。私自身はやっていない。インプラントは美観の問題で贅沢品との国の認定で健康保険がきかない。それ故、医者のぼろもうけの手段になっている。保険がきかないから、手術するのに国の資格も監査も不要で無法状態である。医師の良心によって手術のレベルが決まる。」

・Y社長  自動車販売会社 経営者仲間  宮崎市

「船井研究所創業者の船井幸雄会長が、インプラントをしてから体調を崩した。佐賀の医者が、インプラントが原因であることを突き止めた、という話しをつい最近、講演会で聞いた。自分はインプラントをしていない」

・K社長  建設会社  経営者仲間 50歳代  さいたま市

   「インプラントをした。現在問題ないがあと2,3年でやり直さないといけないと感じている。1ヶ月に1~2回の点検を受けている。」

・Kダスキンの会長さん  経営者仲間  70歳代  愛知県

   「インプラントを入れるかどうか迷っている。通っている整体の先生は、インプラントは絶対に入れてはダメと言われる。1本くらいならいいのではないかと迷っている。友達がインプラントを入れて、ガンになった。その友達が勧めてインプラントを入れた別の友達が、甲状腺と心臓がおかしくなった。本人達はインプラントとは関係ないと言っているが、私は関係あると思っている。インプラントを入れた友達の多くが体調を崩しているようだ」

  (世界で最初のインプラント患者となったのは、スウェーデンのヨスタ・ラーション氏(当時34歳)であった。1965年、4本のインプラントを埋め、1985年にも、上顎に腰の骨を移植し、インプラントを植え込む手術を受けた。75歳で亡くなるまでの41年間、彼のインプラントは問題なく機能し続けた。しかし、後年、悪性腫瘍で耳たぶを切除している。この耳たぶにも、インプラントを利用した人工の耳を装着したという。(『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ』週刊朝日MOOK  P11 小宮山歯科医師談)

 この書では、この悪性腫瘍がインプラントの影響かどうかには言及されていない。この書がインプラントの推奨本であるので、当然ではある。)

・Kさん 新聞社の元編集長 70歳代(旅行仲間)仙台市

 「インプラントは理論的にはよい方法ではあるが、実際は問題がある。若いときはよいが、年をとり顎の骨が老化すると大変のことになる。インプラントをした知人が結局、インプラントを外して、入れ歯に変えた例を数例聞いている。骨に癒着した人工歯根を外すのは大変な手術である。小田さんはまだ若いから慎重に構えたほうが良い。歯科医の中にはインプラントが大好きな先生がいる。要注意で、別の先生の意見を聞いたほうがよい」

・Nさん  元造船技師 60歳代前半(旅行仲間) 横浜市

 「歯はあちこち悪いが、インプラントは入れていない。海水に漬かった状態で、船体の鉄とステンレスが接すると、電位差が生じ、鉄がもろに錆びる。これは造船技術者の間では常識である。酸性からアルカリ性まで変化する厳しい条件の口内に金属を入れのは、長い期間では問題があるのではないか。また、応力の関係で、ねじ状の単純形状のインプラントを、奥歯のように負荷のかかる部位に入れるのは、無理があるのではないか」

・O会長 燃料店経営 経営者仲間 60歳代 安城市

 「恐ろしいからやっていない。」

・I副社長 金属関係会社 経営者仲間 50歳代 徳島市 

 「顎の骨が弱いのでインプラントをできなかった。色んな噂を聞いていて、やるべきではないとは思っている。」

・H先生  ご住職 元大学教授 工学博士 名古屋市

 「インプラントはしていない。金属は人体には異物なのでやらないほうがよい。不自然である。どんな金属でも錆びる。金でさえも錆びる量が微量なだけで錆びる。体内に入れるのは、リスクとメリットとの天秤の問題である。股関節骨折で補助の支持物体の金属を体に入れるのは致し方ない問題である。それでもある期間が経てばその金属を取り替える。インプラントのチタンでも錆びる」(先生からはチタンに関する技術情報と自然の摂理を教えていただいた)。

・M先生  某大学の元監事、元某中央研究所 工学博士

「私はインプラントの知識はないが、うちの大学の学長がインプラントをして、インプラントは短期間でするものではないとのコメントを聞いている」

・Tさん 元情報システム部部長(昔の同僚) 大府市

 (私と同じ位置の奥歯を一本欠損している。)「入れ歯で問題なく過ごしている。インプラントは最後の手段でいいのではないか」

・Hさん 元情報システム部室長(昔の同僚) 名古屋市

 「歯の状態は良くないがインプラントや入れ歯はしていない。金属を体に入れると電位差で悪さが出るのではないか。」(こういう発言は、やはり技術者がもつ共通認識です。)

・I部長  某研究所 京都市

「抜歯をしたが、インプラントはまず高価なことと何かしらの危険性を感じ、インプラントを入れなかった。芸能人の多くがインプラントを美観の目的で入れているようだ」

・F社長  F産業  経営者仲間 大東市

 F社長自身はインプラントを入れていないが、知合いの歯科医に聞いて頂いたところ、医師のコメントとして、「信頼できる医師ならよい。昔はCTもなくレントゲン撮影だけで、本人の健康状態も考慮せず糖尿病や他の疾患を持った患者に手術をして問題を起こした例が多いようだ。私は大阪のインプラントの良い歯科医なら紹介できるが、岐阜は情報がない。A大学にインプラントの先生がいるから、そこで相談したほうが良い。本人の健康状態を調査して、インプラントが最適の処置なのか、他によい方法がないないかをアドバイスしてくれるはずである」(私はセカンドオピニオンを得るため、A大学の歯学部に診察を受けに行くことにしたが、別情報で取りやめた。)

・Mさん  元電力会社、関係会社の元所長 経営者仲間 岩手県

 「私はインプラントをしていない。金属のインプラントを体に入れると電位差を生じてよくないのでは」

・Tさん  自動車メーカ 元開発部部長 仕事仲間 60歳前半 広島市 

 「検討したが、メリットよりリスクが大きいので止めた。メンテの大変さ、費用、不具合での問題点を把握しての決断。当初1~2本のインプラントを入れる予定をしていた」

・Kさん  個人自業主 建設内装関係  60歳代  大垣市   

「かかりつけの歯医者にブリッジを入れてもらった。現在、問題はない。インプラントは反対。別の先生に意見を聞くべき」

・眼鏡屋の社長   50歳代   大垣市 

 「私は先輩から、宴会等でインプラントの調子の悪い話を毎回聞かされていて、やるつもりはない。先輩はインプラントをいれたが、偏頭痛とかで体調子が悪くて、A大学のインプラント科に通っている。先輩はクレーマーではないが、インプラントを猛勉強して知識が豊富なため、教授から感心されているとか。そのため診察は教授が直接されるという」

・行きつけの喫茶店経営のご夫妻   60~70歳代  大垣市 

 「こわいからインプラントはやっていない」

・Fさん 元主査 自動車部品メーカ 元仕事仲間 60歳代前半 愛知県

 「私は怖いからインプラントをしていない。米国駐在時、職場の米国人がインプラントをしていて、調子がよいと言っていた」

・M社長  薬局経営  経営者仲間  50歳代  名古屋

「インプラントを入れる予定で、お金は支払ってある。一抹の懸念があるので、手術を躊躇していて、保留にしている」

・Oさん TA講師  某教育研究所 60歳代 大阪

 「インプラントをいれてはいけません。私はインプラントを入れていない。歯は良いが、一本だけブリッジをしている。私の通っている歯科医はインプラントを入れることを反対している。インプラントを入れた当初はよいが、年月の経過で顎の骨が老化すると問題が出るようである」

 

・Y社長  株式会社S  経営者仲間 女性 広島

 「息子の歯が抜けたが、歯科医の先生が、色んな選択枝があるといって、インプラントはあえて勧めなかった。まだ高校生なので、成長と共に歯の状態が変わってくるとのこと」

・Yご住職  ご住職  70歳  大垣市

 「昨日(10月13日)、大垣せんべいをかじったら歯が折れた。インプラントを考えたが、先日のテレビ番組を見て、恐ろしいと感じた」

・書の先生  86歳  長崎   2012/11/9

 「4本のインプラントを入れている。インプラントは入れないに越したことはない」

 

2017-09-07

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2017年9月 6日 (水)

インプラント 42(Web情報)

 下記情報は各歯科医院のWebにて収集して、有益と判断した内容を紹介しています。私は医師ではないので、判断は各自でお願いします。詳細は各歯科医院に問い合わせをしてください。

 

インプラント否定派 歯科医

1.ほんだ歯科   http://www.honda.or.jp/A.htm  2012/09/29

  Webにて「インプラントのリスク」で検索して、最も納得できた合理的説明が「ほんだ歯科」の情報であった。以下HPの抜粋です。

 

ほんだ歯科がインプラントを行わない理由

・インプラントは身体への大きな侵襲がある

 老化で免疫力が低下していく中、永久に異物を生体内に埋め込むことの危険性の検証が不十分。

・ブリッジや入れ歯などが安全で、確立された技術で管理がしやすい。

  インプラントの場合、取りはずすことも考慮すると取り返しのつかない事態が起きる恐れがある。

  インプラントをしなければいけない人は、歯周病の管理ができなかった人が多いわけで、インプラント治療後に更に高度な管理が要求されるので、維持管理が難しいと推定される。

 ・本田医師は、自分でもインプラント治療は受けないし、家族にはインプラントは勧めないという。

 

2.越久村歯科医院(京都、大阪、滋賀)http://www.okumara-dental.com/nonimplant.htm

  ここの医院の情報も良心的で納得できる情報であった。

  「ここで問題視しているのは、インプラントの材質(ほとんどがチタン合金)の親和性と歯根膜の介在なしに直接かむ力が骨に伝わることです。

  骨は少し内部に入ると血液の豊富な海面骨です。まさに内臓移植に匹敵する生体親和性が求められことに異論はないと思います。・・ほんとうは歯に詰めたりする材料も同じなのでしょうが・・・頭蓋骨の一部に穴を開けてたとえるなら機能的に100パーセントでも、チタン合金の人工心臓を埋め込むことを体は許容するでしょうか?血液型等いろいろな条件をクリアした他の人の心臓を移植する場合でも、体は異物とみなして排除しようとするため一生免疫抑制剤を飲み続けなければいけないのです。」 2012/09/29

 

 下記はインプラントの全般的知識の修得には有効なHPです。一部抜粋、詳細はHPを参照ください。判断は各自でお願いします。

 

3.インプラント道場   http://implant.affmc.com/05/#TOP     2012/12/1

インプラント 適する人と適さない人

 インプラントの治療が行われるのは基本的に歯が欠損していれば誰でも適応になるとされていますが、場合によってはインプラントが適応にならない人もいます。

 またインプラントを埋め込む部位の顎の骨が痩せ細りインプラントを埋め込むにあたり十分な骨がない人などに対しては、GBRやソケットリフトなどの手法を用いる事でインプラントが可能となることもあります。

 しかしインプラントが適さない人とは、全身にある疾患を持っている方で、インプラントの治療を受ける事が出来ません。自分が現在罹っている病気についてインプラントが可能かどうかを歯科医師にきちんと確認する事が大変重要になってきます。

 インプラントが適さない人

 インプラントが適さないとされる全身的な病気は以下になります。

 もし自分が以下の病気に罹っている場合には医師にインプラントが適応になるかどうかを確認しましょう。

・糖尿病を患い症状が重い方。

・心筋梗塞や脳梗塞をインプラント治療をする半年以内に経験された方。

・血液疾患がある方。

・高血圧でも治療を受けずに血圧の管理が出来ていない方。

・他の病気や様々な理由でインプラント手術に不適と診断された方。

 インプラントと糖尿病

 以上のようにとされていますが、血糖値は運動やストレスなどの要因で変動するものですから、インプラントの治療を行う時には「ヘモグロビンA1C(最近1ヶ月から2ヶ月の状態を反映したもの)」を7.0以下にコントロールすることが、糖尿病の方がインプラントの治療を受けるためには重要となります。

 以下、項目のみ掲載します。

 インプラントと骨粗しょう症

 インプラントと金属アレルギー

 インプラントと心臓病・腎臓病・肝臓病

 インプラントと口腔内乾燥症

 インプラントと歯科治療恐怖症

 インプラントと嘔吐反射が強い人

 インプラントと年齢制限

 高齢の方に対するインプラント

 インプラントと喫煙

 インプラントと噛み合せの補正

 インプラントと奥歯が無い人

 インプラントと神経のない歯

 インプラントと歯根破折

 

2017-09-06

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2017年9月 5日 (火)

インプラント 39(爪の垢)

3.39 千手観音菩薩の爪の垢を

 インプラントの可否の調査方法がわからず、走り回って猫の手も借りたい状況であった。しかしまだ努力が足りない。千手菩薩観音でさえも2つの手だけではなく、千本もの手を使って我々を救おうと尽力をされている。我々、人間界の存在の分際で、打つ手や手段がないとは恐れ多い話である。観音様が千本の手を使われるなら、我々凡人は万策を尽くせば、その決断のための方策や道は見つかるはず。少なくともヒントくらいは見つかるはずである。人間界で発生した事象は人間界で解決する手段が存在する。

 発明の天才、エジソンが長時間の使用に耐える電球のフィラメントを発見したのは9,999本目の材料の試験をした後であった。

 千手観音菩薩の千本もの手の爪の垢を飲むのは大変である。それだけの労力を使うと思えば、然るべき光は見えてくる。万策尽きても、私心のない祈りが道を開く。

 今回の調査結果として、北は北海道から、南は九州宮崎まで、全国の経営者仲間60人余に電話をかけまくって生の声を集約して、図書を調べ、購入してネットで情報を探し、インプラント可否の結論を出した。

 

2017-09-05

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2017年9月 4日 (月)

インプラント 38(価値観)

3.38 自分の経営価値観を持っているか

 芸術家は我が道、獣道を行く。経営者も同じである。経営は芸術に似ている。私の好きな高塚省吾画伯は、「君の絵には汗の匂いがない」と先輩に批評され、それから心して汗の匂わない女を描くことに心掛けたと言う。芸術家としての確固たるポリシー(自我)がないと、成功しない。これは経営でもあてはまる。経営方法は千差万別であり、時代とともに環境が変わる。それに対応した経営が求められる。自分の価値観を明確に持っていないと、時代の流行に流される。流された経営がうまくいくはずがない。特に自分自身への設備投資では、その結果が自分自身に直接、跳ね返る。心して経営判断をすべきである。私の経営の価値観は、健康・安全が最優先である。私の経営の価値観から見て、インプラントはそれに反している。

 下記、高塚省吾著『高塚省吾の絵の話』(芸術新聞社刊1996年2,000円)の読書感想です。ご縁があり「新涼」という名の絵を、高塚省吾画伯に描いてもらった、「汗のにおいのない」清楚な裸婦の絵である。私の「お宝」として大事にしている。

 

学ぶのは舗装道路、創るのは獣道

 所感 高塚省吾著『高塚省吾の絵の話』(芸術新聞社刊1996年 2000円)

 本書は絵の話と言いながら、宗教、西洋東洋の思想・美意識の違い、芸術家の創造性についてその含蓄のある話は興味深い。永い間、売れない画家として苦労をした事は、直接に文脈からは出て来ないが、その深みある文章は、絵心ある人には琴線に響く。言葉と同じように、絵でもすべてを表現しようとする傲慢な西洋文化。其れに対して、あいまい、控えめ、空白、間、含蓄を基本とする日本文化の違い。絵を通して文化、言葉、宗教の世界を画伯が語る。

 私は『トップアート』や画集等での画伯のエッセイを読んで画伯のファンになった。この単行本はその期待を裏切らない内容である。この本は単なるエッセイ集でなく、美術書のコーナに並べて欲しいとの編集者サイドの意思で、美術書の実用面と、文化論の両面を兼ね備えた構成となっている。

 

高塚画伯の持論

 画伯の持論、「よい絵を描くには、批判眼を持たねばならない。『上手い絵』は描いた量に比例し、『良い絵』は考えた量に比例する。」

 私はあるアウトプットを評価するのに、「美しい□□」との表現を好むが、これは「良い(絵)」との表現と同意語である。この表現はいろんなことに当てはまる。文章、作曲、スポーツ等、およそ人間のなす仕事に全てに包括されるようだ。技術者なら、持てる時間を汗に変え、頭で汗をかいて仕事をする。その思考量に依存した「良い仕事、美しい仕事」と評価されたいと思う。

 「学ぶのは舗装道路。創るのは獣道」と画伯は断言する。芸術家と科学者、研究者の置かれた立場は同じだ。累々たる失敗の屍の山の中で、自己の実現は難しい。それをやり遂げるのが芸術家だ。優しく美しい女性群の絵の影に、画伯のそんな孤高な姿と、強固な意思を垣間見る。

 

人の指導

 「人を指導するのは難しい。先生とは指導する役目柄、何かを生徒に言うが、無言の先生もときにはいる。平櫛田中教授は、生徒の作業中を見回るだけで一言も発しない。あるとき、2人の生徒が勇気を持って自作を教授室に持ち込んで批判を乞うたら、先生はじゅっくりと見てから、『もう少し何とかなりませんか』と言った。ある意味では、もっとも誠実な指導者かもしれない」と高塚画伯は回想する。

 人の指導とは、傲慢な行為なのかもしれない。人は往々にして人を教えたくなるもの。人を見下す立場に立つとき、どうしても気持ちは傲慢に、心は浮いた状態になる。その時に、謙虚さの影は薄い。その点で確かに、平櫛田中画伯は、最も偉い先生なのでしょう。私はそんな先生に教えを乞いたいのだが、そうなると不安は限りなく膨らむのだろう。なにせ、道しるべの光を自分で灯さねばならないから。芸術の面で人を指導するなどとは、おこがましいのかもしれない。人に指導されれば、決してその教師以上の存在にはなれまい。それができるのは、職人の世界である。人が人を指導できるのは、ほんの初歩の段階まで。その点で、教師は、現在の位置を示すベンチマーク役で十分なのだ。生徒にそのレベルを示してやれば、あとは本人の努力・天分で教師を追い抜いていく。特に、それが舗装道路を走るのでなく、獣道を進むのであれば。その結果、教育への投入労力とそのアウトプットに大きな格差が存在するのは致し方ないのでは。そのアウトプットが投入量の百分の一、千分の一、万分の一でも、その一の価値は限りなく「億」に近い。だからこそ価値がある。労力を投入するのは本人で、教師が人工を投入するのは不要かもしれぬ。教師は模範を見せて、本人がそれをどう吸収するかを見守るのが正道かも。

 

高塚画伯の決意

 芸術家は我が道、獣道を行く。「君の絵には汗の匂いがない」と先輩に批評され、それから心して汗の匂わない女を描くことに心掛けたと言う。芸術家としての確固たるポリシー・自我がないと、そうはいくまい。女性を描くことでの、作者の伝えたいコミュニケーション内容は作者の明確なポリシーがないと、評価されない。その姿勢が現在の高塚画伯の評価を高めた理由だと思う。

 画家は女性を脱がせるのが商売とか。特に裸婦の第一人者である画伯の気配りは素晴らしい。そのための画伯の気配り,段取りは人間性の機微に通じている。画伯は、女性を脱がすのに、「友達のような気張りをしてあげよう」という。室温、冷房、部屋の外の防御、休憩時間、着替えの衝立、ポーズの修正のアンタッチャブル、相手が女優さんの場合には舞台を見にいってあげるとか、気配りは考えてみると当たり前。これのレベルの気配りは我々の仕事・生活でもやりたいもの。

 裸とは異常な状態である。特にうら若き女性が、個室で画家の前で裸になるのはかなりの決断がいるようだ。プロはともかく、素人のモデルでは、約束してあってすっぽかされたことが何度もあるとか。人は人前で自分の心に鎧を着せてその本心をさらけ出さないように、女性にとっての裸は人の心中をさらけ出すに等しい。自分の心中を簡単にさらけ出さないように、簡単に人前でさらけ出せるものではない。今のマスコミでの裸の氾濫とは別世界のようだ。世間に氾濫する裸群は、人の恥じらいを忘れた雌犬軍団か。雌犬より女性に魅力を感じたいもの。                           

 

2017-09-04

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2017年8月31日 (木)

インプラント 40(天国と地獄)

3.40 天国と地獄への分かれ道

  毎朝の散歩の途中に敬教堂の跡地がある。敬教堂とは江戸時代から続いた大垣藩校の学問所であり、江戸・明治時代に多くに政財界の偉人を輩出した。その跡地に孔子像が建っており、その向こう側の建屋前(旧図書館)にロダン作を模して「考える人の像」が建立されている。その像の横に螺旋階段がある。その螺旋階段を横目に「考える人」が朝日を浴びてじっと考えている。天国への階段は、一歩一歩曲がりながらも上へ上へと続く。地獄への階段には、見えない隙間があり、踏み外すと地獄に真っ逆さまだ。50年の風雪に耐えて考え続けた「考える人」像には、選択に悩んだ苦悩が感じられる。

 

努力より選択が大事

 人生は選択の連続である。選択は努力よりも大事である。間違った道を選んで、人生を棒に振りたくはない。真理の道から大きく外れたオオム真理教団の中で、優秀な人材が幾多の血を浴びる修行をして教団最高位に上り詰め、たどり着いた踊り場が絞首台の13段目であった。

 間違った人生の道でさえなければ、やり直しは出来ないが、登り直しや出直しはできる。時間はかかるが天国に少しは近づく。しかし絞首台への階段は、引き返せない道である。インプラント手術とは、自分にとって天国か地獄のどちらの道なのか真剣に考えるべきである。正解はわからないが、真剣に考えなければ、人生の道を誤る。インプラントはやり直しがきかない。取り外すという手術は、できなくはないが、大変な手術となる。迷ったら、一時保留が正解である。時間が正解を持ってきてくれる。

 

図1 敬教堂跡に建つ孔子像

図2 「考える人の像」

 

2017-08-31

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