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2023年5月11日 (木)

シンデレラボーイを目指して

 

 私は、10年前はシンデレラボーイであった。当時、かぼちゃの馬車が迎えに来る0時までには床に就き就寝していた。しかしいつしか朝の2時、3時まで夜更かしをするように堕落してしまった。これでは迎えに来るのはかぼちゃの馬車ではなく、お迎えの霊柩車になってしまうと危惧していた。このままでは「死んでれらボーイ」になってしまう。

 人生では、遅くまで起きていた者ではなく、良く寝た者が勝つのだ。これは受験戦争でも同じだ。睡眠をしっかりとった者が成績がよい。

 

睡眠不足の弊害

 睡眠不足が健康には最悪であり、寿命にも大きく影響する。遅くまでの勉強・仕事などによって慢性的な寝不足や睡眠の乱してれを招くと、様々な生活習慣病や循環器疾患、うつ、認知症、免疫力の低下のリスクを上げる。また、深夜まで頑張っても、寝不足だと日中の脳の働きや仕事の効率が低下する。

 睡眠不足は免疫力にも影響を及ぼす。風邪をこじらせて肺炎になるリスクは、睡眠時間が5時間未満の人は8時間睡眠の人に比べて1.4倍という。また、睡眠時間が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクにも影響するという研究もある。

 

睡眠記録

 今回、心を入れ替え、昔のように0時には寝るようにするため、睡眠記録を付けるようにした。就寝時間と起床時間と睡眠時間を毎日記録することだ。そのきっかけを5月6日の「デジマックス&ナニワ 100周年 フェスティバル」で特別にお話をされることになった95歳の大橋氏(ナニワの会長さんの叔父)に啓蒙されてのことである。推察するに、氏の健康の秘訣は9時間睡眠であるようだ。

 それで私は再度心を入れ替え、睡眠記録を付け始めて、0時までに寝るように生活リズムを変えた。

 

記録の継続が力なり

 睡眠記録を付けることは、以前にダイエットに取り組んだ時、毎日、朝晩の体重を測定記録して、下がっていく体重の変化をはげみにして減量に成功した成功体験による。

 当時、7か月間で14キロの減量に成功した。下図はその7か月間の記録のグラフである。

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トヨタ式ダイエットで14kg減(1/7) 総括 ... - 久志能幾研究所通信

 

 

大橋正一郎氏が95歳でも健康である秘訣

 よく眠る(9時間睡眠。寝ることの大事さを改めて認識した)

 よく食べる

 よく運動する

 社会貢献を継続する

  10年間の自治会長、6年間の連合自治会長

 

 

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 御年95歳でも元気にお話をされる大橋様

  「デジマックス&ナニワ 100周年 フェスティバル」で  2023年5月6日

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2023-05-11  久志能幾研究所通信 2682号  小田泰仙

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2022年10月31日 (月)

人生は食べ放題の旅 バイキング店で体重を減らす

 

 この宇宙は全てバイキング料理店で構成されている。何をどれだけ食べようが、やろうが、集めようが自分のやりたい放題である。対価は全て自分の行動と言う貨幣で支払えばよい。

 そこで注意すべきは、己の「分」の問題である。人は往々にして自分の器(分)以上に集め、食べ、やりすぎるので、人生の破綻(地獄)を見る。人には肉体的制限と、時間的制限の限界がある。人には、最大で100年と言う時間制限がある。時間は貧富には関係のない佛様からの貸与品である。お金はいくら集めても、死ぬときに手放さねばならない。徳がないのに、不相応な財産を残すと子孫の財産争いで家が不幸になる。金にあかして美食に溺れる天国を味わっても、肥満からくる高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、ガンに襲われて地獄を見る。病気とは、自制心に負けた己の食べ放題への対価である。

 

ダイエットは食べ放題のお店で

 私はダイエットのために、食べ放題のお店に通ったことある。昨年10月(2014年)から始めて、ほぼ毎日行って、2015年7月現在、半年間で約5kgの体重減となり、その結果として高血圧であった状態がかなり正常化した。

 毎日食べ放題に行くのは地獄である。それは、お代わり自由で食べられるのに、それを0.8食分で抑える自制心との戦いが地獄である。食欲があり、時間もあり、目の前に美味しいものが並んでいる。体力的に3食分でも楽に食べられるが、それを我慢する試練である。そのご褒美が体重減である。目の前に食べ物があっても、必要以上には食べないようになった。間食も減った。

 バイキング料理店のよい点は、自分の意思が強固なら、スイーツを控え、良質のたんぱく質、炭水化物、野菜等をバランスよく摂取できる。お代わりさえしなければ、食べ過ぎの危険性は少ない。

 この修行ができていない5年ほど前は、バイキング料理店でつい3食分を食べ、喜んでいた自分がいた。肥満が原因の病気と言う天罰を受け、目が覚めた。天罰を受けても目の覚めない人が多いのが哀しい。

 

棚ぼたの罠

 家系図に登場する家の親戚で、己の器以上に親からの財産贈与を得て、家が傾いた事例が多々ある。その人の器(分)以上の量を入れたがための咎である。人は立って半畳、寝て1畳、食べて飲んで1升である。それ以上に体に入れるから不幸の原因になる。「棚からぼた餅という遺産」の罠に嵌ったのある。最期になって、「金はいくらでも出すから助けてくれ」と医師に言っても手遅れである。その前に、沸様が体の不調でその前兆を知らしていたはず。その類の愚か者が家系図に死屍累々である。器が小さいのに、それ以上に入れれば溢れるのは自然の理である。お金は貯めるのは簡単だが、使い方が難しい。

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 馬場恵峰先生書『人生訓八十恵峰』より

 

2022-10-31  久志能幾研究所通信 2529  小田泰仙

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2021年10月24日 (日)

永眠のための寝室作り、よく死ぬための準備

 

 く眠るための環境作りこそ、家作りの最大の目的である。

 よく働いた一日は良き眠りを誘う。同じように良く生きた人生は、やすらかな死を賜る。(ゲーテ)

 

 私は毎日、永眠する練習のために床に入る。幸いなことに、この70年間、翌朝目が覚めている。翌朝、まだ生きていれば、この世でやるべきことが残っているとの神仏の啓示である。目が覚めたら、働くために喜んで起床する。

 しかし一生の内、一回だけ目が覚めない時が来る。それが死である。それまでは、永眠のための練習である。

 

寝室を真っ暗にして眠る

 死んでから、あの世に行くまでの間は、真っ暗である。その長い暗いトンネルを抜けると、雪国(逝国)に出たように明るい未来が到来する。此の世の行いが悪いと、もっと暗い地獄が待っているかもしれない。

 良質な睡眠のために照明を全て消して眠る。目の網膜が光を感知しなくなると、睡眠を促すメラトニンというホルモンが出る。

 

 しかし、小さな常夜灯を点けておくと、網膜はかすかな光にも反応してしまうため、メラトニンが分泌されず、睡眠の質が落ちる。

 そのメラトニンの分泌を妨げるのが、就寝前の液晶の光である。就寝前のパソコン、スマホは禁止である。寝室にはスマホは置かないこと。

 

 エアコンのパイロットランプも、真っ暗な寝室では、異常に明るく光るので、対策が必要だ。私はガムテープでランプを覆っている。

 ホテルでも、明るい時計が設備してある場合があるが、その時はその時計をカバーで覆ってから寝ている。

 

 時計のLEDの光も真っ暗中では、明るすぎるので、寝るときはカバーで覆って光が漏れないようにしている。寝室では、光を出さない液晶表示の時計を使っている。

 睡眠の途中で目が覚め、時間を見るため電灯をつけては、覚醒してしまうので、ボタンを押せば、音声で時刻を知らせる時計にしている。これは便利である。現在、二世代目の音声時計である。

 

 自宅の2階の部屋を寝室専用に変えたので、窓は完全閉鎖とした。以前は二重の厚いカーテンで遮光していたが、それでも朝日の光がカーテンを通して部屋を明るくしてしまう。夏の朝は、時間まで寝ていたいのに、嫌でもその光で4時ごろに目が覚めてしまう。それでは睡眠不足に陥る。そのために、窓に特注のベニヤ板を取り付けて、完全遮光の状態にした。

 イタリアの5つ星ホテルでは、窓は開閉式の木の扉付の窓になっていた。

 

電動ベッド、羽毛布団の導入

 私が癌を患い、愛知がんセンターに入院し、電動ベッドの良さを体験して、退院後、すぐ電動ベッドと羽毛布団を購入した。費用は100万円ほどかかったが、余命宣告された身では、そんな金のことは言っていられない。導入して正解であった。気持ちよく熟睡できる。あの世も此の世も、安眠は金次第?

 電気椅子で死刑になるより、電気ベッド上で死んだ方がましである。

 

21時になったら食べない

 良質の睡眠を取るため、21時のシンデレラボーイになる。時間が来たら、食べ物とはさようなら、である。飲食は翌朝まで我慢。寝るときに食べた物が胃の中の残っていると、熟睡を妨げる。また胃の中の食べ物がインシュリンの働きで炭水化物もタンパク質も全て脂肪に変わってしまう。肥満の元である。肥満体では良質な睡眠は得られない。だから肥満体の人は短命である。

(お相撲さんは太るため朝の猛稽古の後、沢山食べて、太るために寝ます)

 疲れていても、我慢して、いつもの就寝時間まで起きていることが必要だ。

 疲れたら、運動を兼ねて、散歩に出かけること。アドレナリンが分泌されて、疲れが取れる。

 どうしても食べたいなら、果物にする。果物は30分で腸に達する。

 仕事の関係で、どうしても遅く夕食を食べる時は、量を減らして軽くする。

 

成長ホルモン、良質な睡眠の環境整備

 良質な睡眠がダイエットと安らかな死の基本である。

 成長ホルモンは、子供の背を伸ばすだけではない。成人の体では、日中動いて傷んだ筋肉の修復を促している。また、成長ホルモンは、脂肪の分解やたんばく質の合成を促し、炭水化物、骨、水分や電解質などさまざまな代謝を調節し、体のバランスを一定に保つ役割を果たしている。成長ホルモンは脂肪の分解を促すので、これが不足すると太ることになり、また老化を加速させる。老化が睡眠の質を低下させる。

 成長ホルモンは夜、入眠した30分後くらいから始まる深い眠りに入ってから約2時間の間に分泌される。だから、成長ホルモンを分泌させるには、質の良い眠りを得ることが必要である。

 加齢とともに成長ホルモンは減るので、意識して分泌を良くする対応が必要です。「寝る子が育つ(縦に成長)」のは思春期の若者だけのこと。成人は食べて寝ると太る(横と前に拡張)。

 

「寝る子が良い死を賜る」。熟睡できる体力があれば、よく働き、良い死を賜る。寝るにも体力が必要だ。体力がないと、良質な睡眠は得られない。老いると寝たくても熟睡できなくなる。それが老いを感じる時だ。

 成長ホルモンの分泌を良くするためは、体をよく動かす、食事面では夕食時に良質な蛋白質を摂取し、炭水化物は、活動する朝と昼で取り、夜は少なめにする。

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 出典:鈴木 博夫(薬学博士)(㈱クラウディアのHPより)

 

 

体温を上げる

 良質な睡眠のためには体温を上げるのが有効なため、寝る前の入浴が効果的である。

 体温を上げるのに、寝る15分前に腹筋や腕立て伏せの軽い運動も効果的だ。基本は昼間によく体を動かすことだ。

 仕事で座りぱなしは、煙草を吸うと同じくらい体に悪い。それで私の仕事部屋には立ち机を導入した。

 

体を動かす

 眠られないのは、体が疲れていなからだ。眠られない時は、軽い疲れとカロリーを消化するためにも、腹筋等の軽い運動を少しする。

 体温管理は、良く死ぬための準備に欠かせない。私はこの10年間、毎朝、体温を測り、記録している。同時に体重、体脂肪率、前日に歩いた歩数を記録して、視える化している。

 

睡眠薬は禁止

 眠られないなら、睡眠薬を飲むより、起きて働けばよい。そのうち眠たくなり、嫌でも寝てしまう。要は、その一日、体を動かしておらず、疲れていないので、寝られないだけである。仏様が、もっと体を使えと言っている。体内に宿る仏様の声を聞こう。

 父は長年、睡眠薬を飲んでいた。それも病気になった遠因と思う。睡眠薬は絶対に飲んではならない。薬は基本的に毒である。

 

2021-10-24  久志能幾研究所通信 2189   小田泰仙

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2021年8月28日 (土)

油断した カレーを食べて 脱肥満

油断して華麗なる変身

 

 私は血管内にプラークが堆積し、長年高血圧に苦しめられてきた。そのため心筋梗塞、脳梗塞の一歩手前になっていた。ここ4年程、真島消化器クリニック(久留米市)の指導で、食事療法にてプラークが溜まらないように治療を続けている。

 だから食事療法として、天婦羅や脂ののった食品は禁止である。しかし好物のカレーもドクターストップとなってしまった。これは辛い。カレーには脂分が多いのだ。

 ある時、真島消化器クリニックの待合室のテーブル上に、脂分なしのカレーの作り方レシピを発見した。それを見て思いつき、ネットで探したら、脂分ゼロのカレーが販売されていた。早々に取り寄せ、食している。

 

 油分ゼロの(レトルト)カレーは、通常のカレーよりもカロリーが70%オフである。通常のレトルトカレーのワンパックは、約220キロカロリーだが、脂質分ゼロのカレーは64キロカロリーである。

 それも体調好転の一因で、この3年間で、体調が華麗に好転して加齢に負けない華齢な体になった。

 

 現在、私のBMIは19.6体脂肪率14である。以前は、BMIは28体脂肪率は23程であった。

 BMI=〔体重 kg〕÷(身長 m)÷(身長 m)

 

 肥満は万病の元である。食事はたんなるエネルギー補給ではない。食事が体を造る。医食同源である。

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2021-08-28   久志能幾研究所通信 2134  小田泰仙

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2019年12月 8日 (日)

体重を25kg削減させた刃

 身辺整理で家中の書類を整理していたら、2009年10月29日の人間ドックのデータが目に留まった。そのデータを見て考えてしまった。

 飽食は病気の元なのだ。世の中は「食べろ、食べろ」と誘惑の大合唱である。消費者に腹いっぱい食べさせたいと思う食品業界の企業戦士達は、金儲けが目的で、人の健康など知ったことではない。その食の誘惑に負けた人間が病気になる。「止められない♪ 止まらない♪ 河童妖怪♪」は、病気へのお誘いの歌である。食べ過ぎた後は、胃腸薬の宣伝CMの大合唱である。日本の食品業界は何かおかしい。

 

人間ドックの変化

    2009年10月29日    2019年12月8日

体重    75.4 kg         50.40 kg

腹囲    96 cm          75 cm

体脂肪率  25.8           9.3

 

 2009年10月の人間ドックの後、私に大腸ポリープが発見され、その摘出手術をした。大腸がんになる恐怖心から、2010年1月からダイエットに取り組み7か月で14キロの減量に成功した。

 それから9年後の2019年2月に癌が見つかり手術をした。結果として半年で17キロほど痩せたが、2009年から見ると、体重25キロ減、腹囲21㎝減、体脂肪率16.5減である。

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 人から見ると羨ましいかもしれないが、体力も同時に無くなり、体が思うように動かず辛い。知人の話しでは、体力が回復するのに1年間は要するという。これも試練である。

 

一食は医者のため

 ドイツには古くから次の諺がある「1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため。」

 体重が75キロから25キロも減ったので、1/3が減った。つまり1食分の体重が減ったわけだ。ドイツの諺通りである。

 政府や医学界が「健康の為、3食キチンと食べろ」とうるさく言うのは、「しっかり食べて、しっかりと病気になって、しっかりと稼がせて欲しい」という本音が裏にある。余分に食べるから、体の飢餓防衛機能で、その脂肪が体に必要以上に蓄えられるから病気になる。要は、今までが食べ過ぎなのだ。

 今回の私の大病は、仏様からの戒めなのだ。若い時は、病気には体力でカバーができたが、加齢で病気への抵抗力が減少した時、発病するようだ。その時の対応で生死がわかれる。幸いにして、仏様と河村義子先生からの霊界メッセージに命を助けてもらった。その助けて頂いた命を大事にしていきたい。

 

医者の食べる分

 国の予算で税収60兆円、医療費40兆円という現実を、自分の年収と今回の医療費の支払いを比較すると、まんざらかけ離れた比率でないことを発見した。いかに今まで、医者のために食べていたかを実感した。食べ過ぎるから病気になる。食べ足りないくらいが丁度いいのだ。食を我慢する意思は難しいが、己を生んでくれた両親への感謝の念を起こし、己の使命を考えれば、出来ることである。

 

健康管理

 お金を稼ぐつもりで、健康管理をすれば、無駄な医療費が無くなる。健康であることが、最大の稼ぎである。健康でなければ、お金も貯まらない。人のため、世のためにも貢献できない。自分の使命が達成できない。死んでもいいから(?)、健康であるべきだ。だから私は死ぬ気で(?)、健康管理に取り組んでいる。

 己は何のために生きているのか。単に食べるために生きているのではないことを今回に病気で思い知った。

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馬場恵峰書

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

2019-12-08 久志能幾研究所通信 1419  小田泰仙

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2017年9月15日 (金)

佛は牛丼を我慢する(改定)

ファーストフード禁止令

 ロワジールホテル大垣の料理長・齋藤さんは、修行時代に親方から「牛丼、カレー、ホンだし入りの味噌汁は食べてはいけない」と指導された。牛丼が世に出回り始めた頃の話である。

 親方曰く「牛丼はあまりに美味しすぎて味覚が麻痺するので、料理人として食べてはならない」。普通の料理方法では、あれだけの魅力的な味は出せないという。魔法の調味料(味覚を麻痺させる化学調味料)を多量に入れてあるからだという。だから味覚も確実に劣化する。多量に食べ続ければ、何時かは体がおかしくなる。またそんな美味しいものが280円で食べられることが異様である。安いものにはワケがある。

 

病気への疑問

 牛丼が世に出回り始めた40年前の日本の医療費総額は、10兆円ほどであったが、現在は40兆円を超える。医療費総額の最高額の更新は12年連続である(2015年9月現在)。医療が発達しても患者は増え、医療費は増える一方である。最近はガン、認知症、糖尿病の急増である。今では若年性認知症まで蔓延している。当時は、認知症など話題にも上らなかった。何かおかしい。その医療費の増加は、日本のファーストフードの普及の歴史と重なる。ファーストフードに含まれる、糖分、劣悪油、添加物、抗生物質や成長ホルモン(牛や鶏の餌に含まれる)を多量に日本人が摂取しはじめたせいではないかと私は推定している。

 

病気の真因の推定

 2004年、日本高血圧学会は、診療指針を改定し、65歳以上の高齢者については、血圧目標値を従来のグレーゾーンの「140~160」から「140未満」に引き下げた。ところが、この診療指針には「この目標値が妥当かどうか、現在のところエビデンス(証拠)がない」と書かれている。

 1968年には305,200人だった高血圧患者が、2015年には1010万800人に急増した(厚生省)。実に33倍の急増である。なにかおかしい。それだけ降圧剤を飲む患者が増えて、医師も薬品メーカーも大喜びである。日本の医療費総額は10兆円(1970年)から40兆円(2015年)に増えて、医学の進歩は著しいが、ガン患者は36,900人(1968年)から865,238人(2012年)と増え続けている。認知症患者は149万人(2002年)が345万人(2015年)と急増である。認知症患者数データに関しては、2002年より前の統計データがないが、それ以前はそんな話を聞いたことも話題にも上らなかったので、統計がないのであろう。

 血液には免疫酵素や、組織に栄養を運ぶ役目がある。体内の血管の総延長距離は10万キロにも及ぶ。高血圧とは、加齢や悪食で血管のしなやかさが失われたり、血管にプラーク(カス)が溜まり、血圧を高めないと、血液が全身に回らないので、自己防衛本能として起こる生理現象である。それを降圧剤の対処療法で下げるから、必要な血が全身に回らず、その結果として、ガン、認知症が起こるのではと、医者ではない素人の私は勘ぐっている。血圧を降圧剤で下げれば、確かに脳溢血等の血管が破れる事故は減るが、ガン、認知症、脳梗塞は増える。それはこの50年間のデータ(厚生省)が証明している。

 

病食同源

 1960年には日本の外食産業売上総額は、15兆円ほどであったが、2000年には33兆円ほどに高度成長をとげる。その成長と病気の増加が重なっている。血管のしなやかさが失われたり、血管にプラーク(カス)が溜まるのは、ファーストフードで代表される、悪い食生活が原因ではないのか? 医食同源であるから、病食同源であるはずである。齋藤料理長の親方の舌眼に敬意を表したい。

 

 とは口という門から入る食物を毒見する六根の一佛である。六根とは六織を生ずる六つの感官(眼・耳・鼻・舌・身・意)の称である(佛語)。そのお役目は体の防衛である。しかし化学調味料はその六根の門番さえも騙してしまう魔物である。

 

 カレーは、いつ何処で食べても美味しく食べられるので、味覚が麻痺させられる。カレーには香辛料が多く入っている。香辛料とは胡椒等の本来の味を誤魔化す調味料である。胡椒とは保存技術の無い中世ヨーロッパで、腐りかけた肉を少しでも美味しく食べるために、腐臭を誤魔化すために使った調味料である。腐った肉が体に良いわけが無い。その腐臭を誤魔化すための香辛料も体に良いわけが無い。

 胡椒が宝石のように高価なインドの特産品であったので、奴隷商人のコロンブスは、胡椒の新しい運搬航路を求めて新航路を探す旅に出て、新大陸を発見した。その後、アメリカ原住民のインディアン600万人が、アメリカ人(イギリス人)により虐殺された。カレーとは、そんな曰くつきの料理である。

 

 ホンだしも化学調味料であるので、同じ理由で不可である。齋藤さんがある土地でメチャウマのラーメンに出あった。その料理をするところを見ていたら、小さじ一杯の白い粉を汁に入れていた。白い粉は、味の素に相当する化学調味料の何かであったようだ。

 

我慢とは煩悩である

 我慢とは七慢の一つである(佛語)。七慢とは、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、下劣慢、邪慢を言う。慢とは「忄」(心)+「曼」〔音〕で、「心が伸びたるんで怠る」を意味する。「我慢」の意味は、①我をよりどころとして心が高慢であること、②我を張ること、③じっと耐え忍ぶこと、である。当初の意味の「自分自身に固執する」ところの①の意味から②に転じ、さらに③の意味となった。

 七慢は人が持つ煩悩である。その煩悩を断ち切るのが不動明王の持つ宝剣である。佛法、佛像を作り出した古代の賢者は、人の持つ慢心を知っていた。慢心を持つ人の本質は、2千年前から少しも変わっていない。それが、今でも不動明王が現役で活躍する所以である。口から入る悪魔に注意を向けたい。その悪魔は、めちゃめちゃ魅力的で美味しいのである。美味しいものには毒がある。

 

図はロワジールホテル大垣の料理長・齋藤秀己さん  2015年1月18日

 齋藤さんの作る料理は本物の味で、美味しい。

 

2017-09-15

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年9月 1日 (金)

トヨタ式ダイエットで14kg減(4/7)食事(改定)

・働かざる者、動かざる者、食うべからず

 消費エネルギー以上に食べるから太る。普通の生活で、食べずに死んだ人はいない。食べ過ぎが原因で、病気になり死んでいく。

・医食同源。食べものが体を作る。モノづくりの工程を明確化

 ものには順序がある。体つくりの食事にも、順序がある。

 食事は、野菜や海草のおかず → 魚介や肉料理 → 主食の順で食べる。

 血糖値が上がりやすい食品を後から食べると、糖化防止になり、後から食べる食品の糖や脂肪などの消化吸収を緩やかにできる。

・感謝して食べる

 食べ物は全て他の生物の命である。その命を食べないと我々は生きていけない。畜生ではない人間なら、その命に感謝して食べること。食べる前に手を合わせれば、おのずと食欲は自制される。汚く食べ散らかすなど、万物の長たる人間として卑しい行為。料理する方より、それを食べる方が罪は重い。感謝して食べるべきだ。我々は生きているのではない、天により生かされて生きている。「いただきます」ではない、「戴かせていただきます」である。

 私は、魚釣りの趣味は信条としてしません。生き物をもてあそんで殺生をするのは人の道に反している。動物でも、遊びで他の動物を殺さない。生きるためである。職業としての漁師は別です。彼らはきちんと神仏にその感謝を捧げる祭典を定期的に執り行っている。漁師がいないと我々は生きていけない。

 日本料理店「四季の味 ちひろ」(和歌山市・西廣真冶社長)では、思うところがあり、年1回、料理された魚等の供養として僧侶に感謝祭を執り行ってもらうようにした。それ以来、お店への来客数が急増したという。

 西廣真冶社長は、127年前に地元で起こったエルトゥールル号の遭難事件を題材に、その映画化の夢を抱いて長年活動されてきた。常識では実現するはずのない映画化が、神仏のご加護があったためとしか思えない展開で、安倍首相とトルコ大統領を動かし、『海難1890』が完成(2015年12月全国東映劇場公開)した。感謝の念は神仏を動かす。(http://ertugru.or.jp/?page_jd=397)

・食べ放題のレストランに行く

 良質の食べ放題レストランで、目の前に美味しものがあっても食べない意志を強くする訓練をする。1500円の食べ放題店なら、1000円分の量に抑える訓練だ。食べ放題のレストランは、食の誘惑に負けないための修業の場と心得る。私は医師からの食事療法の具現化として、年に300日を食べ放題レストランに行く。お代わり原則禁止。肉類、油を使った料理(卵焼きも含む)、乳製品、スウィーツ、バター、ジャム、カレー、うどん、白いご飯、白いパン、油系のドレッシング、ジュース類は禁止です。

 主食は五穀米にとろろ芋と納豆をかけて、たまに温泉卵をご飯にかけて、具沢山の味噌汁で、煮物、少々の焼き魚、煮魚、醬油味のドレッシングで新鮮な野菜を沢山食べ、生の果実を摂る。当然、コーヒはブラックで、ライ麦パンのトーストを何もつけずに食べる。そのお陰でダイエットが出来た。食べ放題のレストランに行けば減量間違いなし。それで体重が増えれば、あなたの食べ方が卑しいという証明です。言い訳がダイエットの最大の敵です。

・宴会場の無いホテルを利用しない

 安いビジネスホテルで出されるバイキング料理は、ビニールパックの袋詰めの食材(防腐剤、添加物、化学調味を多く含む)を素人がただ温めて出すだけの所が大部分である。現在、数の少なく腕のいい料理人を、朝食だけのために抱える余裕は、ビジネスホテル業界にはない。宴会場のあるホテルは、お抱えの料理人がいて、新鮮な素材で本物の美味しい料理をその都度、提供してくれる。多少高くても、一生涯を通せば、安全で美味しくお得である。安いものにはワケがあり、高いものにもワケがある。私はロワジールホテル大垣のレストランを利用している。

・豊田綱領 贅沢禁止、質実剛健を信条に

 野菜中心の食事で、卵は週5個、魚は週300グラム以内目標。

 卵、魚ともに高カロリーです。(卵1ヶ90k㎈、魚の塩焼き170k㎈)

  タンパク質の過剰摂取も身体によくない。

・大根おろしを常食(消化の促進、不要な老廃物の蓄積防止)

・摂取する水の量を管理(1日1.5ℓを目標)。

 水を治める者は国を治める。便秘防止。

 水を毎食前に500cc飲み続けると、カロリーの燃焼率が30%増加する。

・もったいない、もったいないで、残った食材を食べない

 それが肥満の元で、服が着れなくなり、病院通いで結局は損。

 残り物が出ないような計画的に料理をする。

 もったいないのではない、頭を使わず料理した貴方が肥満の真因。

・間食は1日に100k㎈以内を目標

 間食は100k㎈の和菓子で。洋菓子は脂肪や砂糖が多く300k㎈以上なので不可。洋菓子の成分の動物性脂肪分は「毒」です。肥満の原因となる。

 お菓子類は表示カロリーと含有素材を確認して購入、食すること。

・清涼飲料水は禁止

 缶コーヒを含めて高カロリーです。飲むならミネラルウォーターを。

 野菜ジュース、100%還元ジュースも等も、原料を煮てあるから、ホンモノとは別の飲み物です。生の果物を摂ること。

・空腹時の甘いものは厳禁

 甘いものを食べるなら、食後にゆっくりと。空腹時に甘いものを摂ると血糖値が急上昇する。甘いものは食後に、ゆっくり食べることで糖化のリスクが減る。血糖値が高いと成長ホルモン分泌が抑制されるので、夕食後に甘いものは取らない。

・カラフルな食品を食べる

 トマトや小豆きやぶどうなどの濃色野菜はビタミンA,C,Eを含む

・朝食はリンゴ、ニンジン、レモンの磨り下ろし(減量時のビタミンの欠乏防止)

・抗酸化作用の食材を摂る

・週1で断食を(週末の夕食だけもよい)

 断食をしても太ってしまう体質になっている。

 普通に生活すればカロリーオーバーである。腹八分目、六分目でよい。

・便秘を管理(そのために摂取する水量を管理)

 大便は老廃物の毒素です。危険分子は社外追放、早期退職

牛どん、カレーのファーストフードは食べない

 美味しいものにはワケがある。肥満への道をまっしぐら。

 化学調味料が舌をだまして、つい食べすぎてしまう。

・回転寿司屋に行かない

 鶏小屋の鶏のように、回ってきた餌を食べるのは家畜並み。

 それより正規の寿司屋で一半のお寿司を食べる。値段は同じ。

・お酒は週1、日本酒で。原則、人生道では飲酒走行禁止。

 酩酊した頭で人生の正道は歩めない。

 ビールやワイン、ブランデー、ウイスキーから日本酒に変える。洋酒は、脂っこいつまみ類が合うので、つい摂取カロリーが多くなる。日本酒のつまみは和食のおかずがよく合い、カロリーが抑えされる。

 私は原則禁酒にしました。飲んでもビール250 cc、日本酒50ccです。

・お酒を飲んだら、ご飯、ラーメン類を取らない

 お酒の後の炭水化物の取得が摂取カロリー過剰の原因。

 食事を兼ねてお寿司等をつまみにして飲み、高カロリーのつまみを減らす。

 

2017-09-01

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年8月31日 (木)

トヨタ式ダイエットで14kg減(3/7) 実践編(改定)

下記は、7ヶ月間の実践内容です。これは自分との戦い(management)です。しかし楽しい戦いであった。勝ち戦の場合であれば、なおさらである。

 

トヨタ生産方式ダイエット

ダイエットを業務改革・治療と考える

 組織が赤字経営になると業務改革、リストラをしなくてはならない。

 体重増の請求書はどこかで清算せねばならない。請求書を不渡りにすれば、将来大きな利息(入院・手術・死)を払う必要があると考える。ダイエットを借金返済と考えると、ダイエットの辛さも我慢できる。ダイエットのための散歩を修行(千日回峰行)と思えばよい。

・毎朝夕体の体重計で記録、グラフ化する (視える化)

 現状把握しなければ、対策案も出せない。(PDCAの基本)

 そのグラフを机の目の前に、毎日更新して、掲示する。

 そのグラフを見る回数に比例して体重は減る。

 体重計に乗る回数が増えるほど、体重は減る。

・食べすぎない、小食にする(トヨタのカンバン方式)

 大食いで消化吸収している間は、排泄機能が疎かになる。腹八分で排泄機能を活発化させ体を活性化する。機械の最高効率の条件で稼働すると、消費エネルギーが最小化される。

・棚卸し

 過剰な在庫(体内脂肪)をチェック。在庫にも金利がかかる

・よく噛んで食べる(一口30回目標)(小食で満腹感)

  咀嚼工程のサイクルタイムの平準化である。

・消費カロリーと摂取カロリーを管理(記録して視える化)

 明確な原価計算とコストダウン

 食べる量のカロリーを計算(食品別カロリーをエクセル表管理)

 1日の運動量のカロリー計算とで過剰摂取カロリーを管理する。

 歩行8,000歩で約260k㎈

 腹筋運動(100~200回/日)(50~100k㎈)

 毎日10分間入浴する。(40k㎈)

 お風呂の時間管理。防水タイマーをお風呂に設置

 シャワーだけの入浴はやめ。カロリー消費ができない。塩素の毒を避ける。

  食品のカロリーはネットですぐ調べる。覚える。

 外食も、カロリー表示のメニューのある店を選んで行く。

・自身の摂取カロリーと体重増減の関係を明確化する(SQC活動)

 SQCツール(統計解析)で肥満の因果関係の明確化

なぜなぜを5回繰り返し、体重増の真因を探る

・万歩計で1日8,000歩を管理(帰宅時、未達の時は家に入らない)。

 生産計画に則った生産活動。目標生産数が未達なら、歩行の残業をする。

・歩数が未達時はその分、食事を減らす。(目標管理)

 期の予算管理である。計画と実績(PDCA)

 運動だけでは体重は減らない。

 お役所のような予算管理で年度末に慌てて道路工事で使う行為はダメ。

 1日の基準摂取カロリーの損益分岐点上にある100,200k㎈の積み重ねが体重増の原因。間食のちょっとしたお菓子は100300k㎈。

・昼休み時の散歩

 工夫と改善で毎日、VA活動

 1,000歩ずつ、小分けに歩いて日に8,000歩を確保する。

・食事は、野菜や海草のおかず→ 魚介や肉料理→ 主食、の順で食べる

 モノづくりの工程を明確化する。食べるものが体を作る。

ものには順序がある。食べてから手を洗うようなことをしない。医食同源、

 血糖値が上がりやすい食品を後から食べることで、糖化防止になり、後から食べる食品の糖や脂肪などの消化吸収を緩やかにできる。

・朝食はリンゴ、ニンジン、レモンの磨り下ろし(ビタミンの欠乏防止)

・大根おろしを常食(消化の促進、不要な老廃物の蓄積防止)

・野菜中心の食事で、卵は週5個、魚は週300グラム以内目標。

・豊田綱領 贅沢は禁止。質実剛健を旨とする。

 卵、魚ともに高カロリーです。(卵1ヶ90k㎈、魚の塩焼き170k㎈)

 タンパク質の過剰摂取も身体によくない。

・リバウンドしたら食事制限をして4日間で調整する。

 生産の棚卸し、生産調整です。

 食事をかけそばだけにするとか、摂取カロリーを1、2日だけ3割減くらいのカロリー制限をすれば、元に戻る。元に戻そうという意志とアクションが必要である。頑張っている姿を自分自身で確認する。絶食までは不要。

 一週間のトータルの摂取カロリーで管理すると、リバウンドはあまり気にしなくても良い。リバウンドしても必ず、元の減少カーブに戻る。

 絶食すると体重はすぐ減少するが、体の防御作用でリバウンドが大きく結局は非効率です。日々、少しずつの減量(脳と体を納得させて)がトータルでは効率な減量ができます。

・21時以降は食べない(不法労働禁止)

 労働基準法の順守。臓器はあなたのために働く労働者です。夜遅く食べれば内臓臓器は、深夜勤務を強いられる。臓器は黙って働いてくれる佛様です。度が過ぎると病気という形で反乱を起こす。往々に手遅れの時がある。それは己体株式会社の社長のあなたの責任。率直な意見交換のできる労使関係を築くこと。常に己の体の変化を見つめよう。仏様のような臓器は、無茶を言わず黙って働いている。

・豊田綱領第5条 神仏を敬え

 21時のシンデレラボーイになる。時間が来たら、食べ物とはさようなら、です。飲食は翌朝まで我慢です。寝るときに食べた物が胃の中の残っていると、インシュリンの働きで炭水化物もタンパク質も全て脂肪に変わってしまう。体は正直だ。夕食を食べた後、疲れてすぐ寝たことがあった。普通より少ない摂取カロリー(夕食645k㎈、1日で計1,350k㎈)であったのに、翌朝、てきめんに体重が増えていた。その日の増加分は、体脂肪量600g増,筋肉量100g増である。同じように自宅でお酒を飲んで、睡魔に襲われ3時間ほど寝てしまったことがあった。やはり、当日の摂取カロリーは少なくても、てきめんに翌朝、体重が増えていた。お相撲さんは太るため朝の猛稽古の後、沢山食べて、太るために寝る。疲れていても、我慢して通常の就寝時間まで起きていること。疲れたら、運動を兼ねて、散歩に出かけること。アドレナリンが分泌されて、疲れが取れる。どうしても食べたいなら、果物に。果物は30分で腸に達する。

 仕事の関係で、遅く夕食を食べる時は、量を減らして軽くする。

・体の管理職として残業時間管理を。

 土日はなるべく早い時間帯(17時~18時)に夕食を摂る。同じ量を食べても、翌朝の体重の減少効率が違う。

・感謝して食べる

 食べ物は全て他の生物の命である。その命を食べないと我々は生きていけない。動物・畜生ではない人間なら、その命を感謝して食べること。食べる前に手を合わせれば、おのずと自制される。

・前工程は神様

 その料理を作ってくれた料理人に感謝をして食べる。そのエネルギーで己の仕事で社会に還元をするつもりで食べれば、食べすぎはない。

・後工程はお客様

 後工程(体の新陳代謝・お客様)を考えずに、必要以上に食べれば、過剰在庫になる。

乾いた雑巾を絞る

 ダイエットのモチベーションを維持する工夫をする。一日、一改善を

 トヨタの日々改善活動。乾いた雑巾を絞れ。

 絞り切っても、時間が経つと、無駄な湿気を吸って、また絞れる。

・冷蔵庫を大家族用の大容量型にする(視える化、整理整頓)

 小さい冷蔵庫は、つい食料を詰め込みすぎて、奥に置かれた食品が賞味期限切れとなりがちだ。賞味期限まじかで慌てて、計画外に食べると太る。大きなスペースがあると、先入れ先出しが可能となる。在庫の食料の品質保証を。

・抗酸化作用の・週1で断食を(週末の夕食でけでよい)

  断食をしても太ってしまう体質になっている。普通に生活すればカロリーオーバーである。腹八分目、六分目でよい。

・食べ放題のレストランに行く

 食べ放題のお店で、目前の美味しいものの誘惑に負けず、食べなくても我慢できる訓練をする。

・カラフルな食品を食べる

  トマトや小豆きやぶどうなどの濃色野菜はビタミンA,C,Eを含む

・お酒は週1、日本酒で

 車社会では飲酒運転禁止です。

 ビールやワイン、ブランデー、ウイスキーから日本酒に変える。

 洋酒は、脂っこいつまみ類が合うので、つい摂取カロリーが多くなる。

 日本酒のつまみは和食のおかずがよく合い、カロリーが抑えされる。

・お酒を飲んだら、ご飯、ラーメン類を取らない

 お酒の後の炭水化物の取得が摂取カロリー過剰の原因。食べるなら食事を兼ねてお寿司等をつまみにして飲み、高カロリーのつまみを減らす。

・間食は1日に100k㎈以内を目標

 間食は和菓子で。洋菓子は脂肪や砂糖が多く300k㎈以上となるので不可。

 洋菓子の成分の動物性脂肪分は「毒」です。肥満の原因となる。

 お菓子類は表示カロリーを確認して購入、食すること。

・清涼飲料水は禁止

 缶コーヒを含めて高カロリーです。飲むならミネラルウォーターを。

 野菜ジュース、100%還元ジュースも等も、原料を煮てあるから、ホンモノとは別の飲み物です。生の果物を摂ること。

・空腹時の甘いものは厳禁

 甘いのもを食べるなら、食後にゆっくりと。空腹時に甘いものを摂ると血糖値が急上昇する。甘いものは食後に、ゆっくり食べることで糖化のリスクが減る。血糖値が高いと成長ホルモン分泌が抑制されるので、夕食後に甘いものは取らない。

・摂取する水の量を管理(1日1.5ℓを目標)。

 水を治める者は国を治める。

 便秘防止。水を毎食前に500cc飲み続けると、カロリーの燃焼率が30%増加する。

・便秘を管理(そのために摂取のする水量を管理)

 不満分子・危険分子は社外追放、早期退職

・体温を毎朝記録(基礎代謝を上げるための指標)

・空腹時に運動する。

・牛どん、カレーのファーストフードは食べない

 美味しいものにはワケがある。肥満への道をまっしぐら。

・回転寿司屋に行かない

 鶏小屋の鶏のように、無条件に出された餌を食べるように躾られては、ダイエットは無理。

・料理のプロから学ぶ

 

2017-08-31

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

 

 

2017年8月29日 (火)

トヨタ式ダイエットで14kg減(5/7) 睡眠(改定)

・良質な睡眠をとる

    労働基準法で、休息時間が決められている。内臓にも休息を。

  22時、遅くとも23時までに就寝しよう

  良く働いた一日は、安らかな眠りを誘う。

 良く働いた一生には、安らかな永眠が贈られる。

 若くして死ぬから、生木が割かれるような苦しみを味わう。

 天寿を全うすれば、枯れ木が自然に倒れる様に楽に死ねる。

 

 我々は人生銀河鉄道で、冥土に向かって走っている列車である。終着駅の冥土には一日ではつかない。何十年もかけて冥土に向かって走る。24時間運転でもない。睡眠中の深夜には、体内の鉄道保守部隊が、37兆個の細胞からなる佛様としての体の保守をしてくれる。痛んだ細胞を治し、覚えた記憶を定着させてくれる。毒物を肝臓で解毒処理をしてくれている。良き睡眠は、その日の嫌な出来事を消してくれる。翌朝の気持ちいい一日の出発と安全運行を保証してくれる。気持ちよく冥土に己を運んでくれる。終着駅は死である。人生鉄道レールの上を過搭載でなくスムースに運ばれて行こう。肥満という過搭載では、睡眠もままならぬ、睡眠が浅くなる。悪循環である。

 

・睡眠計を使って熟睡の状況を把握する(図3、図4)

 オムロンや各社が販売している睡眠計は優れものです。どれだけ熟睡したかをグラフで示してくれる。PCにデータを落として解析もできる。

 図4の左は悪い睡眠状態で、右は良い睡眠状態である。私は毎朝、このグラフを見て、よりよい睡眠になるように真剣に睡眠に取り組んで、PDCAを回している。「睡眠道」を究めるのも修行です。よき睡眠が、良き人生を創る。ダイエットはその手段であって、ダイエットが目的ではありません。あくまでも理に合った体重で人生経営をする、です。睡眠は人生の30%を占める大事業です。睡眠計は健康器具ではなく、経営のツールなのです。

 ただし、この睡眠計の液晶表示が明るすぎて、眠るときに目の網膜に反応して、安眠の邪魔になる。しかたがないので、寝る時は表示部を手作りのカバーで塞いで使っている。

 

 米国の研究によると、睡眠不足での運転の危険性は、飲酒運転によるそれとあまり変わらない。2時間の睡眠不足は、推奨される睡眠時間を1~2時間下回っただけで事故のリスクがほぼ倍増する。「2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究」(www.cnn.co.jp/fringe/35093335-2.html

 その気になって新聞記事を読むと、睡眠不足が原因の事故が多い。寝不足になって車を運転するのは、犯罪行為である。そういう状況に社員を追い込む経営者こそが犯罪者だ。経営者が睡眠不足で会社方針を決定するのは、飲酒運転で経営すると同じである。自然の理にあっていない経営だ。仕事が多いのではない。来た仕事を正しく回す力が不足している。要は、社長の経営力がない。ガリ勉のような力任せの経営ではなく、正しく寝て、知恵が出てくるような経営をしないと、押し寄せてくるグローバル経済主義社の魔の手に堕ちる。経営者には家族のある多くの社員の生活がかかっている。10年後の会社存続率は5%です(国税庁資料)。

 

 睡眠不足で、頭が回らず営業成績不振、その後始末でさらに忙しくなり、さらに深夜勤務では、悪魔のサイクルに陥る。睡眠不足は、鬱病の大きな原因の一つでもある。それで人身事故でも起こせば、人生の終わりです。会社で一番の財産は人財です。その人財の補充はすぐにはできない。最近は人が集められなくて倒産する事例も多い。

 

将来、睡眠不足による交通事故にも飲酒運転と同じ罰則が適用と推定。

 道路交通法:運転者に対する罰則

 状態          刑罰 

 酒酔い運転        5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

 酒気帯び 0.25mg以上   3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 0.15~0.25mg      3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 

 私が大学受験をした昭和44年当時は、団塊の世代で受験地獄と呼ばれて、四当五落伝説(4時間睡眠なら合格、5時間も寝たら落ちる)が蔓延していた。それを信じたわけではないが、毎日、深夜の2時3時まで机に向かったが、成績は振るわなかった。今になってその愚かさに気が付いた。

 その最終結果は振るわなかったが、今にして思うと、よく頑張ったねと自分の頭をなでて上げたい。私が大学入試を受けた1969年に東大で安田講堂事件が起こり、東大入試が中止になった。さらに受験戦争が激化した。私が東大にいける学力があったわけではなく、東大に行く人が京大に、京大に行く人が東北大にとドミノ倒し現象で、当初は二期校にスレスレで受かるはずが、国立大学受験は全て失敗した。父の定年の関係で、浪人は許されなかった。そこで滑り止めに受けた愛知工業大学に入学した。国立に行けなかった悔しさがあり、両親に金銭負担を強いたこともあり、特待生を目指して勉強したら、3年生から特待生になって、前職の会社に学校推薦で入社できた。国立大学に行ったら成績も中くらいで前職の会社に入社できたか疑問である。なにが幸いするか分からない。全ては縁で回っていることに思い至った。

 今 にして、あの学園騒動は何であったのかと思いを馳せる。学生の本分を忘れてゲバ棒を振るった人たちのその後は悲惨である。学生の役割は勉強である。それを放棄してゲバ棒を振った報いである。世間が見えるようになってから行動すればよい。還暦を迎えないと、天の織りなす縁の絡み合いに気が付かない。人間は狭い視野の中で蠢いているのを、天はただ眺めているだけだ。全ての責任は己の選択・決断ある。

私が受験に失敗して病気の縁を頂いたので、このエッセイが完成した。 

 

良質な睡眠がダイエットの基本  成長ホルモンが必須

 成長ホルモンは、子供の背を伸ばすだけではなく、成人の体では、日中動いて傷んだ筋肉の修復を促している。また、成長ホルモンは、脂肪の分解やたんばく質の合成を促し、炭水化物、骨、水分や電解質などの代謝を調節し、体のバランスを一定に保つ役割を果たしている。成長ホルモンは脂肪の分解を促すので、これが不足すると太り、老化を加速させる。

 成長ホルモンは夜、入眠した30分後くらいから始まる深い眠りに入ってから約2時間の間に分泌される。成長ホルモンを分泌させるには、質の良い眠りを得ることが必要。

 加齢とともに成長ホルモンは減るので、意識して分泌を良くする対応が必要です。「寝る子が育つ(縦に成長)」のは思春期の若者だけ、成人は食べて寝ると太り(横と前に拡張)ます。これは成長ホルモンの生涯分泌パターンと泌筆時間帯のグラフが根拠を示す。成長ホルモンの分泌を良くするためは、体をよく動かす、食事面では夕食時に良質な蛋白質を摂取し、炭水化物は、活動する朝と昼で取り、夜は少なめにする、である。

 

・寝室は真っ暗にして眠る(良い生産のために良質な睡眠を)

 良質な睡眠のために照明を全て消して眠る。目の網膜が光を感知しなくなると、睡眠を促すメラトニンというホルモンが出る。しかし、小さな常夜灯を点けておくと、網膜はかすかな光にも反応してしまうため、メラトニンが分泌されず、睡眠の質が落ちる。

 ホテルの枕元のデジタル時計で、その表示が明るすぎる例が多い。私は、その表示に応急的なモノで蓋をして、睡眠の邪魔になるのを防いでいる。(図5)

 

・二重の遮光カーテン、遮光カーテンレールカバーを

 夏の早朝、射し込む朝日で早すぎる目覚めにならないために必要である。ホテルでも、この遮光カーテン、遮光カーテンレールカバーの有無で、ホテルの良しあしが決まる。私はこの設備が貧弱なホテルには、二度と泊まらない。ホテルの最大の使命は良き睡眠を提供する、である。

 2013年、国家試験受験のため1週間、「メルパルク名古屋」に泊まったら、カーテンの遮光が不十分で睡眠不足になった。ホテ」ルに改善を申し入れ、総支配人が改善を約束したが、翌年も全く改善されていなかった。対応の不誠実さで、そのホテルとは断交して、翌年からANA系ホテルに変更した。元政府系の伝統を受け継ぐホテルはお役人的根性で、客を客とも思っていない。ホテルの最大の商品は、信用と安心安全で良質な睡眠だ。受験生はこのホテルには泊まるべきではない。受験前日の睡眠不足は、受験生の一生の問題に発展する。この総支配人の名刺には、ブライダルマネージャー、チャペルディレクター、レストランサービス技能士1級等と記載があるが、ホテルマンとして睡眠の重要性の認識がなくホテルマンとして失格である。またビジネスマンとして信用がないと判定した。悪いものは悪いと言わないと、世の中が良くならない。多くの人が被害を受ける。あえて記述した。

 

・寝る前の入浴

 良質な睡眠のためには体温を上げるのが有効で、寝る前の入浴が効果的です。寝る前のぬるめのお湯のお風呂は、神経をやすらげ、入浴後に体温が穏やかに下がるので、眠りにつきやすい。体温が下がってくると睡魔が襲う。そのため寝る前の入浴が効果的です。

 良質な睡眠は、永眠のための訓練?です。一日は一生の縮図なのだ。

 「一日一生、一瞬一生」

 

・毎日10分間入浴する。(40k㎈)

 お風呂の時間管理(消費カロリー計算上と体温を上げるため)で防水タイマーか防水時計をお風呂に設置する。

・シャワーだけの入浴は禁止

 シャワーだけではカロリー消費ができない。シャワーは、入浴よりも多く塩素の毒を浴びることにもなる。昔は、私も忙しさにかまけて、シャワーだけ、入浴してもカラスの行水がほとんどであった。大腸ポリープの手術を機に、体を温めると、病気に対する抵抗力がつくことを本で知り、シャワーから10分間入浴に切り替えた。

 

 死んでもいいが、病気になってはダメです。生死は神仏の管轄、病気は己の管轄範囲です。なかなか死にたくても死ねないが、己の不摂生で簡単に病気になれる。病気になるのではなく、病気になるような生活をしてきただけだ。それで病気にならなければ、病気担当の佛様が困ってしまう。佛様を困らせてはいけません。

 病気になり、医師から余命半年と宣告され、「金はいくらでも出すから助けてくれ」と泣きつき医師から拒否されて「お前はヤブか」と食ってかかっても遅いのです。病気になった原因は、全て己の悪行なのです。

 

・体温を上げる為、就寝15分前に腹筋や腕立て伏せの軽い運動を

 眠られないのは、体が疲れていないから。眠られない時は、軽い疲れとカロリーを消化するためにも、腹筋等の軽い運動を少しする。

 

・サーキュレータを寝室に設置(図8)

 エアコンの冷気が直接体に当たらないように、熟睡を助ける。

・寝室に空気清浄機を設置

 光が入らないように襖を閉めて寝るので、空気の清浄が必要である。

・寝室の枕元の時計は、音声目覚まし時計に

 就寝中に目が覚めて、時間を見るため電灯を点けると覚醒してしまい再度の寝こみが妨げられる。暗闇でも手探りでボタンを押せば、音声で時間を告げてくれるのは優れものです。自宅では、2世代目の音声目覚まし時計が稼働中。

 

 

図1 成長ホルモンの分泌

出典:山内有信著「運動・栄養・健康」(三恵社)

図2 成長ホルモンの生涯分泌パターン

出典:鈴木 博夫(薬学博士)(㈱クラウディアのHPより)

図3 睡眠計

図4 睡眠計の表示  睡眠状態が示される

   この状態は明るすぎる

図5 ホテルの枕元の時計表示

図6 二重の遮光カーテン、遮光カーテンレールカバー

図7 メルパルク名古屋の遮光カーテンの早朝の状況(朝4:48)

   もっと寝ていたかったが漏れてくる朝日で目が覚めてしまい睡眠不足となった。

図8 サーキュレータ(DCモータで騒音がほとんどなく就寝への妨げ無し)

 

2017-08-29

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2017年8月28日 (月)

トヨタ式ダイエットで14kg減(7/7) 心の肥満

心のダイエット

  トヨタ生産方式の原則は、適正在庫である。必要な時に必要なものを生産する。過剰に在庫があるとその管理費で、儲からなくなる。過剰になれば、病気になる。自分で処理できない事項を抱え込むから、病気(鬱病)になる。自然の理である。

 

頭の肥満

 ガンガンと研修でがなり立てて、受講生を追い詰める講師がいる。ガンガン、バリバリと熱い話を一方的に頭に押し込んでも、受講生には受け入れられない。体にビタミンCがいいからと大量に摂っても一定以上は排出されるだけ。それが自然の体の摂理である。頭に入れる情報も同じで、まずその器を大きくしないと、頭に入らない。いくら精神論で頑張っても長くは続かない。それでは頭でっかちという過剰在庫状態の肥満体となる。理論ばかりで実践ができない。

 頭でっかちの経済学者は、理論と合わないと、現実が間違っていると暴言を吐く。わざと簡単なことを難しく言う大学教授が跋扈する。難しいことを簡単に説明してくれる師が、本物の師である。

 

鬱病の氾濫

 現代社会では鬱病が蔓延している。鬱とは木が鬱蒼と生い茂っている状態を言う。要は、自分の心の許容容量以上に物事を抱え込んで、身動き取れない状況を現している。心が肥満体になっている。心のダイエットをしなさい、である。その療法は簡単である。持てる荷物を下せばよい。ケセラセラと居直ればよい。要は、自分の能力以上に、物事を抱え込んだのだ。成果主義の影響で、会社が過大な負荷を若者に掛けるからだ。それで若者が自殺をすれば、殺人罪である。相手の能力を見る能力のない管理職が若者を地獄に追いやる。

 太陽を浴びて、心穏やかに人間らしく過ごす。仕事量を減らす。その修羅場から去る。それで鬱病は直る。薬を飲んでも、鬱病は直らない。何が哀しくてそんな会社にしがみつくのか。しがみ付いて、挙句に自殺をするでは哀しすぎる。その仕事は命より大事なのかを考えよ、である。太陽を浴びて明るい場所で考えれば、悩んでいたことがなんと小さいことかに気が付く。暗い部屋に閉じこもっているから、ますます落ち込む。ノーベル賞を取らなくてもいいから、美しいものに感動する心を養うこと、精神性を高めて、物欲を捨てれば、鬱にはならない。もっと自然の美しさ、精神の美しさが分かれば、鬱病は去っていく。

 

 ノーベル賞の受賞者が輩出する国には2つの条件がある。第一に、幼年期から成長していく過程で、身近に美しいものに接すること。豊かな自然や優れた芸術、文学に触れて美的感受性を養うこと。第二に、精神性を尊ぶ風土も不可欠です。金儲けや実用性だけを追及せず、役に立たないと思えても精神性の高いものには敬意を払う土壌が肝要と言えます。(数学者・藤原正彦氏『週刊新潮』2014年10月23日号)

 

 私の部下も鬱病にかかる例が多かった。私が管理部署の長であったので、実戦部隊から多くの社員が鬱寸前の状態で、管理部署なら楽だろうと、異動で送り込んできた。そのため、部下の鬱の病状とその対策を研究する羽目となった。それで分かったことは、医師は鬱で病院に来ると、門を閉ざして我々管理職との接触を断つ。患者の個人情報だからと、その情報を我々の管理者には教えない。医師は、鬱症状で来るものは拒まずで、来院した患者は全て、鬱病と診断して、薬漬けにする。儲かるからだ。私は多くの関連図書を読んで、鬱は薬では治らないことを学んだ。医師に罹っている部下に、医師ではない私は、口出しをできないジレンマに悩まされた。会社の保健婦でさえ、医師にかかり薬を飲めば治ると思っているのが情けない。

 

一流と三流が演ずる人生曼陀羅

 一流の人は超一流を目指す。二流の人は一流を目指す。三流の人間は逆恨みをする。三流の部下に何を言っても、全て反発をして効果がない。合併後、相手先の研究所に異動になって、なんでこんなレベルの社員がいるのか、と驚く風景があった。なんでも使い物にならない社員を送り込む先が、管理部門であるのが伝統だという。前任の部長が、とにかく人が欲しいので、一般職も基幹職も、雑魚でいいからと集めたと白状していた。一流会社などの管理部門は全く逆の人事を行っていた。

 私も部門の長として過去に、精神異常者1名、うつ病患者3名を抱えた経験があり、会社の保健婦と両親とで話し合いをしたことがある。この種の対応で医師は、患者の言うことは絶対に否定しない。また患者の秘守義務とかで、その相談内容はおろか、会社の保健婦にでも医師は面会拒絶で情報提供を拒否する。うつ病状態を訴えれば、何時でも誰でも全員が病人にされるし、なることができる。それで医師も儲かるし、薬剤メーカも大儲けである。訴えた社員も大手を振って休める。しかし薬では鬱病は治らないし、薬依存症になる。このとき、鬱病関係の本を10冊近く集め、読んでこの方面の医療不備の実態を知った。

 私はその部下(少し言動がおかしい)を見るに見かねて初めて叱った。それが鬱病の診断書を提出し(病気の真偽は不明)、1週間ほど休んで出てきたが、けろっとしている。たった一回叱っただけで、鬱病になるわけはないが、社員が訴えれば会社も動かざるを得ない。ある意味、嵌められたようである。

 また室内のある三流社員に思い悩んで、あるリーダー研修を受けるように指導したら、人事に苦情を通報された。私は室長として指導したのだが、三流社員はそうは取らない。刺すのである。そのリーダー研修は、前の会社では役員会で承認されていたリーダー研修であった。私が役員会に提案して、それが承認されて、合併されるまで主任クラスを受講させていた実績があった。合併後の拝金主義の上司は、これが理解できなかったようだ。

 そうしているうち、その職場の軋轢で、私が鬱状態になってしまった。保健婦にメンタルの不調を訴えたら、「小田さんは軽い症状だから、少し薬を処方してもらえば、すぐ元気なりますよ」とノー天気に言って、早々に帰っていった。その後、二度と来なかった。かなり後になって来た時は、メタボの体重管理の件で来て、メンタル不調の件はフォローしない保健婦であった。保健婦の対応は、あくまで対処療法である。この状況で、保健婦を信用できなくなり、自分で治すことになる。

 鬱病は企業の病気なのに、対処療法では何の解決にもならない。あくまで医師は薬を使って治療をするだけ。病気はその原因を除去して自分が直さないと、治癒しない。医師や保健婦に治療やアドバイスはできるが、病気の根絶はできない。この病気を治すには、経営者の立場で企業の体質を直さないと、永遠にうつ病患者が増えるだけだ。当時、周りで主任クラス、課長クラスがメンタル病でばたばたと倒れていた。辞めて行った社員も多い。部下を倒した数が多い管理職ほど出世していった。その管理職は、親会社から使い物にならないとして、当社に出向させられてきた部長クラスであった。保健婦は、倒れた人の数のデータを取って、統計解析をして表面的な結論を出して悦に入っていた。その真因の追及には目を背けている。鬱病が増えて儲かるのは医師と薬メーカである。この病気の根本原因を除去できるのは、企業の社長しかいない。拝金主義で成果主義の経営者では無理である。それで、自分で本を読み漁り、薬も飲まず、医者にもかからず直した。それで今の自分がある。

 そんな事例の背景を、電通の女子社員が自殺した事件(2015年12月25日)に垣間見て哀しい気持ちになる。電通鬼十則は、私も昔に憧れたが(?)、それが全ての人に適合できるわけではない。人にはもてるキャパシティがあり、それを考慮せず成果主義の道具として、もてあそんだ結果が女子社員が自殺事件である。

 松下幸之助経営塾で講話(2013年3月16日)を聞いた梅原勝彦氏(エーワン精密創業者)もうつ病になったという。チャーチル元首相がうつ病にかかっていたことは良く知られている。「特に精神が繊細で、責任感があって、酒を飲んで発散できない人は危ない」と梅原勝彦氏はいう『日経ビジネス2013.4.1』。本来、周りが相応の配慮があるのが治療の定石であるが、当時の職場は全く逆で、毎日が針の筵であった。

 

心の肥満

 高尚なことばかりを聞いていては、心の糖尿病になってしまう。高尚なことではなく、ます小さな善意と気配りの行動を社会に示そう。高尚なことを言っている輩に限って、社会人として大事なことを実行できない。心が肥満で、正しく動けないのだ。

 ある時、某ホテルの玄関前に、人が入るのに邪魔になるような横暴な停め方の外車があった。それは毎土曜日にホテルで開催しているある経営者セミナーの講師の車であった。その会の会長が最敬礼で、その講師の外車を見送っていた。その経営者セミナーの会は、高尚な理念を唱える会であるが、その実態を目撃して目が覚めた。偉そうなことをいう輩に限って、自分自身は社会の最低限のマナーが守れない。そういう輩は、精神が繊細でなく、責任感もなく、気配り心もなく、酒を飲んで発散するので、鬱病にはかからない。それは良き反面教師であった。それを見習って、辛いことがあってもケセラセラと居直ろう。もっと周りを良く見て自分の人生を大事にしよう。

 

図1 集めた鬱病関係の図書

図2 梅原勝彦氏

 

2017-08-28

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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