YouTube『ガンのリスク Top5』は、「ヒット曲 Top10」発表ではないのだ
YouTubeの健康関連の動画を見ていると、下記のような記事をよく見かける。しかし多くの場合、その伝達手順がコミュニケーション手法に反しており、見たことを後悔させられる。これは人の時間(命)を奪い、その意図が下劣である。動画の投稿者は、閲覧数の増加とそれに伴う収入増が目的である。医師という社会的地位からは、信じられない教養レベルである。下々を煽り、教えてやるという姿勢なのだ。話す順序を間違えるとは、葬儀で焼香順序を間違ると同じなのだ。
YouTubeタイトル例
がんリスクを上げる食材の5選
認知症になる危険食5選
乳がんリスクの5選
老化防止の5選
なぜなら、その動画構成が、いつも重要でない最後の項目から説明して、最後に一番大事な項目を説明するからである。YouTubeで視聴者をなるべく最後まで見てもらおうとする意図がミエ見えである。
動画は全内容を一瞥できない
この種のこの種のこの種の動画には、一番大事なことを最初に説明するというビジネススタイルが全くない。テクニカルライティングでの技法は全くない。せめて動画の冒頭で、その5項目を表示してから、重要な項目から説明するべきである。ビジネス文書では、必ず結論が最初である。この種の動画では、結論が最後なのだ。最後まで動画を見ないと、結論が分からない。
動画では文書のように、一瞥ができないから、最初にその概要を説明しないと、情報の時間価値が激減する。忙しいビジネスマンは何時までもチンタラと付き合っている時間はないのだ。
時間は命なのだ。動画を見る人の命を気にかけない講師の話は、内容も信用が置けない。だから私は、その講師が重要でないほうから、ヒット曲ベスト10発表のように説明を始めると、すぐその動画の再生を切ることにしている。
そのまま15分の動画を見続けたら、1分100円の時間価値として、1,500円の人生損害である。年長者には遺された時間が少ないのだ。動画作成者はそれが分かっていない。
再発防止
私は、その件で愚鈍な動画作者の名前を覚えたら、二度とその作者の動画は見ない。文書、動画でも、一番重要な項目は、作者名である。それがブランド力である。信用の無くした作者の製作物は、無視される。それがビジネスの世界の冷酷な掟である。玉石混交の動画の世界は、カオスの世界である。
冗長な動画をだらだらと見ていると、自分の人生時間が汚染される。動くのがおっくうになり、長く座る生活に引きずり込まれていき、巧妙に仕組まれたCMに頭が汚染される。
その冗長な動画を見るため、無駄な時間、長く座っていると、死亡リスクが40%も上がる。ガン予防の動画を見てガンになったら、ブラックジョークである。
2022-10-06 久志能幾研究所通信 2509 小田泰仙
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