« 2024年3月 | メイン

2024年4月

2024年4月25日 (木)

巡礼 蒼の会展 絵は歴史を語る in 十六銀行

 

 「蒼の会」の日本画展が十六銀行岐阜本店のロビーで開催されている。4月26日まで。

 

1

01dsc04183s

 「蒼の会」の看板の書は、原田観峰師の流れをくむ方の書である。

02dsc04148s

03dsc04166s

Dsc041591s


Dsc04162s





「珈琲」
 なかなか力作そろいの日本画展である。その中で、福田さんの画かれた「赤い扉の珈琲館」の中の「珈琲」の文字に惹かれた。文字の一つにも歴史があり物語がある。「珈琲」の文字は、大垣藩の学者が創作した。大垣の人間として嬉しくなった。

 

久志能幾研究所通信

「大垣藩出身者が「珈琲」文字の発明」

 

05dsc041551s



 聞けば、大きな絵は、一回の展示会に出品するだけで終りではなく、後日、また手を入れて完成度を上げていくという。師の指導でも、まだ手を入れる余地があるとのこと。絵も展示会毎に日々成長している。

 「赤い扉の珈琲館」は福田さんがコーヒーショップの門の唐草模様に気に入って描いたという。「赤い扉」がテーマであるから題名は、「珈琲館の赤い扉」が良いと思う。「赤い扉」がテーマであるから、現在赤が少し沈んで見えるから、もう少し赤が映えるように表現すると良いと思う。

猫の絵 

 猫の絵を描いた人は、全て家で猫を飼っているという。絵に猫への愛情が表れている。愛情がないと本当の猫の絵は描けまい。私も猫が好きだから、その愛情がよくわかる。

 

07dsc04174s

Dsc04180s

Dsc041481



 

額縁は衣装

 同じ既定の大きさの絵をシリーズで展示して各作家で同じ額縁で揃えていた。その中で、ある作家はこだわりがあり、敢えて他と違った額を用いて展示している。額縁は、ある意味で、絵の衣装である。額縁で絵の印象ががらりと変わる。額縁による変化のよき実例を見せてもらえた。

 ある画廊で、ある物故作家の個展が開かれていた。展示の絵の全てが同じ額縁で揃えられていた。その日本画の全ては素晴らしい出来だが、全て同じ額縁であったので、違和感を覚えた。まるで制服を着ているようだ。芸術作品に似合わない。その絵に合った額縁を選ぶのが良いと思う。額縁はその絵の着物である。それに気づかさせてもらえて、感謝である。

 

06dsc04167s

Dsc04156s

098dsc04149s1

2024-04-25  久志能幾研究所通信 2853号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2024年4月23日 (火)

♪おだ仏庄助さん、朝寝、朝飯、朝湯が大好きで、それで身生増やした♪

 

朝寝

 宮仕えを終えた身で、目覚まし時計でなく、朝は自然と目が覚めるまで寝ていられるのは幸せである。それは体を支配している宇宙根源の法則で、自然な姿である。加齢で傷んだ体は、睡眠を必要としている。還暦後の体は、若いときのように無理はきかない。体を大事にしよう。

 睡眠不足は認知症の原因となる。睡眠不足での運転は、飲酒運転と同じくらい危険である。睡眠不足で頭が正常に働かなくては、自分の命も守れないし、お金も智慧もたまらない。

 身上(財産)など潰しても構わない。それも良き人生経験だ。経験を得るにはお金が必要だ。お金は、人生劇場への入場料だ。無くなったらまた稼げばよい。

 色即是空、空即是色、である。

 しかし身生(自身の人生)を潰しては取り返しがつかない。

 

朝飯

 朝はきちんとメシを食べる。朝抜きなどとんでもない。それで体中の細胞は目が覚める。3食、キチンとたべると、血糖値の乱高下が少なくなる。血糖値の乱高下が血管内部を傷つけ、命の危険がある。だから血糖値を平準化させるためにも3食を食べる。トヨタ生産システムの負荷平準化の原則である。

 

朝湯

 私は朝晩、お風呂に入る。お風呂もシャワーでなく、10分間肩までしっかりと浸かる。病気は体温が低下して、免疫力が低下することで発症する。ガンも低温体質の人がかかりやすい。結核患者にはガンは起きにくい。結核患者は体温が高いからだ。体温が1度下がると、免疫力が数割下がる。だから私は5年前にがんを罹患したので、その再発予防のため、毎朝、湯灌(?)を兼ねて朝風呂に入る。

 その後、水シャワーを浴びる。お風呂で緩んだ体の皮膚を引き締めためで、自律神経の活性化のためである。

 この世の中、いつ事故に遭うやもしれぬ。その時、人に裸の姿を見られても恥ずかしくないように綺麗な体にしている。いやそれは検視かもしれない。人の明日は分からない。今日の命も分からない。

 私が定年退職する前に、一緒に仕事をした仲間の24人が世を去った。

 

いのち

 だからこそ死んでもいいから、健康管理最優先である。しかしいくら健康管理を厳密にしても120年は生きられない。人は簡単には死なないが、病気には簡単にかかる。

 命とは、薄いガラスでできた器である。たった一つの間違いで簡単に割れる。割れた器は元に戻らない。唯一の救いは、生物には一部分だけは再生する能力があることだ。それでも120年は持たない。だから自分の体は大事に慎重に扱いたい。

 生命が生まれる確率は、一億円の宝くじが百万回連続で当たると同じ確率である。その命を頂き、今生かされていることに感謝である。

 

Img_47301s

2024-04-23  久志能幾研究所通信 2852号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2024年4月11日 (木)

大垣の末路、灰色のサイ暴走、市民虐待、街はスラム化

大垣市長の莫夢は人口増、ステレス増税

 

 灰色のサイ

 大問題に発展する可能性が高いのに、軽視されているリスク(例:大垣市政の無為無策、駅前マンションの無計画建設)を表現した言葉英語表現を日本語読みして「グレーリノ」とも言う。

 普段はおとなしいサイであるが、いったん暴れだすと猛威を振るさまに由来する。 米国の作家ミシェル・ワッカー氏が著書で初めて用いた。

 

大垣市の末路

 大垣市で灰色のサイが暴れ始めている。今でも悲惨であるが、更にあと20年も経つと、大垣の産業は更に衰退し滅亡する。20年などアッと言う間だ。前市長が君臨したのは、つい20年前からだ。

 大垣市では人口が減り、産業が衰退し、マンションがスラム街化する。マンション住民も歳をとり、若い人はそのマンションには住まず、もっと良い建屋や郊外に家を求めて出て行く。だから20年後はマンションは老人だらけとなる。マンションの建て替えは困難を極める。だからスラム街化が更に進む。

 もともと駅前のマンション住民は、名古屋、岐阜に通勤する住民が多い。駅前のマンション住民は、税金や消費等のカネを大垣市に落とさず、市民サービスだけを受ける負の存在だ。マンション受民は、多くが名古屋や岐阜に勤めているので、大垣市民との自覚が少ない。

 大垣市行政が、市長の意を受けて駅前にマンションを林立させた。大垣市の役人は、市長の顔色を窺うヒラメばかりである。カネを生む駅前商店街を潰し、産業を育成せず、カネがかかる住民ばかり増やせば、大垣市の未来は地獄である。

 大垣前市長は目先の人口増しか目に入らなかった。後任も同じ考えのようだ。50年前の学校の記憶力の優秀さだけが取り柄で、たまたま前々市長が急病で倒れ、めぐり合わせで市長になれただけ。それから、20年間も無為無策で市政に暴君として君臨して、無謀な夢を実現させた大垣市の末路である。

.

人口減

 大垣市長がもくろんだ人口増計画は、予想を更に下回って2倍の速度で人口が減っている。

 「大垣市未来ビジョン」計画 年222人の減少 (2010年~2030年)

           実績 年500人の減少 (2010年~2020年

  当たり前だ、いくら葉っぱや花を増やそうとしても、根を育てないと、花は咲かないし、葉も育たない。大垣市の根である産業を育成せず、繁栄などできるわけがない。大垣の産業育成に関し、大垣前市長は無為無策、無能であった、今の現市長も無為無策である。

2023年4月18日 (火)  久志能幾研究所通信

大垣市、ヤブ医者の餌食に、衰退ガンにさせられた

.

大垣市の地獄絵

 大垣市長の莫夢の実現で、大垣駅前にマンション建設は進んだ。その一方、この20年間で、大垣駅前商店街の60%がシャッターを下ろした。20年前には、商店街の閉店率が20%であったのが、現在はその閉店率が80%で、すっかりシャッター通り、幽霊通りになり果てた。昼間は人気がない。

 だから大垣市は、周りの都市がリニア景気に沸いて、公示地価が上がっているのに、大垣市はこの20年間で、半値以下まで暴落している。持ち家の市民には不動産価値が目減りして、地獄絵である。

大垣市長の野望

 大垣市長は先代も現役も、市民生活を蔑ろにして、人口増を図るため、駅前にマンション建設を強力に推進してきた。

 前大垣市長の実家のある町内の知人が、立ち話で大垣市長に大垣市の長期展望を聞いた。答えは、

「駅前通りにマンションを林立させ大きな住宅の街にして、人口増を図るのが夢だ」

 その計画はこの20年間で、隠密に進められてきた。その一環として、「大垣市中心市街地活性化基本計画」(令和3年4月~令和8年3月(5年))と大々的に公言し、計画を推進した。その結果は掲げた目標値とは真逆で、衰退が加速して、悲惨極まりないが、大垣市は成果にはしっかりと口をつぐむ。その結果、大垣駅前商店街は衰退し、マンションが林立し、予備校が建ち並び始めた。大垣市の公示地価は半値以下に暴落した。

 駅前にマンションが林立し、予備校が建ち並び始めれば、灰色のサイが暴れ出す前兆である。

 

マンション住民の自覚

 マンション住民は、大垣市民であるとの自覚がない。大垣駅前のマンション建設は、無条件で進められ、自治体組織の結成は無視された。だから駅前マンション住民は、社会福祉協議会費、共同募金、赤十字社の社費、緑の募金、護国神社への募金、八幡神社への募金、敬老会への協賛金等は払わない。

 駅前マンションに1億円のペントハウスを2個もっている金持ちでも、その分担金は払っていない。その不払いに対して、なんの罰則規定もない。大垣市長からの特別待遇である。

 

市民への虐待

 今までは資源ごみの回収の自治会活動に対して市からの平均的な自治体(約100世帯)への報奨金が約17万円あった(2002年)。それが20年間に、少しずつ減らされて、現在2024年度は2万円にまで激減している。さらにゴミ袋有料化で、一家庭当たり7千円程の負担増となり、差し引きで約9千円余の負担増(実質増税)となっている。

 

社会福祉協議会費

 大垣市の一般会計で、社会福祉費用として1億6千万円の予算がついている。それに上乗せで、さらに自治会に対して社会福祉協議会費(一家庭300円)の請求が来ている。さらに連合自治会から社会協議会費の請求(100円)と3重の課税である。

 駅前マンションは自治会組織がないので、この会費は払わずに済んでいる。それでも罰則規定はなく、各種の社会福祉サービスは受けられる。なにかおかしい。

 

御手盛り

 役人どもは市民生活に惨い扱いをするが、自分達は豪華な城(新市庁舎)に居座り、住民を下級市民として見下している。御手盛りで自分達の手当を上げ、一般市民の約2倍の給与をもらっている。役人どもに市民の痛みは分からない。そし殿様からのお通達で、市民に寄付を強要する。

 

 お役人は50年かけて、寄付、社費、会費等の錬金術を駆使して、なおかつお手盛りで給与を上げ、成果を上げた。大垣の役人の年収は、市民のそれの2倍である。

 大垣市地方公務員の平均年収 670.3万円  (2022年)

 大垣市民の平均所得     323.1万円  (総務省2018年統計)

.

 

参考  一般会計に占める寄付金比率比較 (例年あまり変化せず)

  令和2年度一般会計

収入      うち寄付金額 比率

大垣市    603億6000万円  7.24億円  1.20%

岐阜市   1,790億1000万円  2.10億円  0.12%

多治見市   417億5368万円  0.64億円  0.15%

高山市    422億3779万円  0.06億円  0.014%

刈谷市    607億8000万円    0.02億円   0.003

 

市庁舎費用比較   大垣新市庁舎の建設費は、県下一豪華

        人口   新市庁舎費用   市民一人当たり負担

 大垣市   159千人  126億円    79千円(県下一)

 岐阜市   406千人  266億円    65千円 

 各務ヶ原市 145千人   83億円    57千円

 多治見市  107千人   52億円    48千円

 

 

大垣市の公示地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

.

大垣市の人口推移

2007年  166,960  

2008年  165,420  減少

2009年  164,680   減少  小川敏市政3期目

2010年  164,649   減少

2011年  164,306   減少

2012年  163,134   減少

2013年  162,859   減少   小川敏市政4期目

2014年  162,702   減少

2015年  162,157   減少

2016年  161,992   減少

2017年  161,628   減少  小川敏市政5期目

2018年  161,308   減少

2019年  161,123   減少

2020年  160,485   減少

2021年  159,359    減少 石田仁市政1期目

.

2024-04-11  久志能幾研究所通信 2851号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2024年4月 7日 (日)

地獄から見える信用できない人、地獄で佛に出会う

 

 私は5年前にガンを患い、余命宣告され、地獄に堕ちた境地になった。生死をさ迷い、棺桶に片足を入れて、娑婆の世界を達観できる心境になると、人の機微やその人の本質が良く見えるようになる。

 山を出なければ、山の全体が見えない。それと同じで、自分を死んだものとして人生を客観的に突き放すと、自分の回りに蠢く人間の本質が良く見える。

 

例1 口先だけ

 人ががんになり、手術後の後遺症で長年苦しんでいるのに、「今度、見舞いに行くね」と言って、全く見舞いに来ない人が数名いた。その中でも「見舞に行かなくてごめんね」と何度も繰り返して、それでいてその都度、別の用事を電話で頼んでくる輩がいた。

 その人が久しぶりに電話をしてきたと思ったら、その目的は、いつもと同じでチケットを売るためであった。その人は金儲けだけが目的で、人の病気など知ったことではないのだ。見舞いに来る気はさらさらない。芸術に関係の仕事をしているのに、人の心の機微も分からず、人として常識がない。そんな人と付き合ったら、良心が殺される。

 血は争えないもので、その人の息子は音楽家であるが、同じく常識がない。私の師もその行動に呆れていた。人間観察の勉強になった。

 子供を観れば親が分かる。それはテレビ上では良妻賢母の役を演じていて、家庭内教育は最悪であった女優三田圭子の例である。その息子は薬物事件を何度も繰り返した。また皇室A家の娘が、国民に後ろ足で泥をかけるが如くのNYとんずらした事件例もある。そういう事例を観れば本件がよくわかる。子供は親の背中を見て育つ。

 

例2 心と体が連携していない

 人ががんで入院して苦しんでいる時、電話がかかってきて、その人は「ガンななられたと聞いて驚いています」と言う。その御仁は、私が彼の住まいから直ぐ近くの病院に入院しているのに、足を動かさず、電話だけですませた。その芸術家は、感動や人の悲しみに心を動かしても、行動に移せない人であることが判明した。芸術家として心が動き、体が動いて、行動に移せない人には真の感性がない。頭で理解して理動ということはない。心で感じて感動すれば、行動が伴う。行動に出なければ、いくら口先で美辞麗句を並べても虚しい。今まで応援していた音楽家ではあったが、大成しない冷たい芸術家だと判断して、縁を切った。

 

例3 世間知らず

 その御仁は、「俺が君を後任に選んだのだ」と偉そうに私に言う。現実は皆に断られて、万策尽きて最後に私の処に来ただけだ。私ががんになり、後遺症でいまだに苦しんでいるのに、この5年、一度も訪問もなし、見舞いにも来ない。口先だけで、自分では動かない。世間知らずであった。やはり元校長や元警察署長や天下り人間は世間知らずである。

  その御仁が5年も経って、「君のやろうとしていることは間違っている」と自宅に怒鳴り込んできた。それも手下を引き連れてやって来た。それがどれだけ世間的に非常識であるかに、本人は気が付いていない。世間知らずとはそういうことだ。

 私は彼を出禁にした。付き合うだけ人生で損をする存在である。

.

例4 命知らず

 人と面談しているのに、断りもなく勝手に携帯にでて、会話に盛り上がる御仁。人の時間(命)を殺しているのに、気が付かない。

 私がある会合で隣席の人と話し合っているのに、何の断りもなく勝手にその人の話を遮断してきて、無神経に会話をする人。その御仁は自己顕示欲の塊である。

 面談とは、その人のもつ時間(命)を頂いているのだ。1時間の面談ならその人の持つ人生時間を1時間いただいているのだ。命には限りがある。特にがんを患い、余命宣告までされると、残り時間を意識するようになった。その貴重な時間を殺す人とは付き合い方を考えるべきだ。

 

例5 無神経

 直前まで一緒に仕事をしていて、私が手術で1か月休むと伝えても、見舞いも気遣いもしてくれない人もいた。

 

例6 金儲け一筋

 人がガンで入院して1か月も留守をしていたのに、私の自宅を挨拶で訪問をして、「近くまで来たので、寄りました」という名刺を玄関ドア挟んでいった営業マンがいた。彼とは懇意でよく付き合っていた。私が入院中で、数週間、その名刺がそのままになっていた。折角、留守が分からないように、新聞や郵便を止めているのに、その偽装工作が台無しである。

 退院後、それを発見し、電話で長期入院したことを伝えて苦情を言ったが、それっきりである。彼は営業マンとして、人間として終わっている。

 彼とは同じ経営研究会で知り合った仲間である。彼は経営者になろうと勉強をしているのに、経営が何たるかを全く理解していない。経営者である前に、血の通った人間であるべきだ。

 経営とは、今持てる資源を最大限に生かし、成果を上げることだ。資源の中で、一番大事な資源とは、仲間の命である。それを大事に出来なかったら、経営者として失格である。

 私がその営業マンの立場なら、飛んできて謝罪とお見舞いをする。

 

例7 出不精

 以前、かなりの頻度で一緒に食事をして、雑談を楽しんでいた知人がいた。入院中、かなり回復してきたので、電話で会いたいと伝えたら、「少し遠いので、退院後に見舞いに行く」という。私の入院の病院は名古屋のど真ん中で、彼の家から電車と地下鉄で2時間の距離の人である。

 わざわざ電話で、病気を伝えて、来てくれることをお願いしているのに、退院後と言う神経が分からない。退院後ももちろん、見舞いには来ない。その人の人間性が分かり、その人とは縁を切った。

 

例8 守銭奴

 ある親戚に手術の保証人を頼みに行ったら、断わられた。曰く、「娘から、保証人を引き受け、もし何かあったら、後始末と遺産処理でどうするのだ」と怒鳴られ、娘と喧嘩中だという。この会話で親娘ともに人間性に疑問を抱き、縁を切った。

 その娘は地方銀行の支店長を務めている。銀行員の本性は、「晴れに日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」である。

 血のつながりのないY先生から、保証人になってあげると言われ涙が出た。結果は、別の親戚に保証人をお願いして、事なきを得た。

.

例9 対処療法だけの医師

 病気になっても、対処療法しかしてくれない医師は信用できない。例えば、高血圧症になっても、降圧剤しか処方しない医師である。降圧剤では永遠に高血圧は治らない。高血圧になった真因を探して、それを無くさないと病気は治らない。私は降圧剤を20年間飲まされ、それで記憶力低下とガンになったと信じている。体が必要としているのに、それを薬で血圧を下げれば、別の病気になる。

 対処療法だけしかしない医師から、降圧剤を長年処方されて、私も父もガンになった。

 なぜ対処療法の降圧剤だけの治療になるか。儲かるからだ。大事な金づるとして、病院に縛り付けることが出来るからだ。医術ではなく、算術の重きを置いている輩である。

.

地獄で佛に出会う

 地獄で見る人間裏心理劇は面白い。死の間際まで行かないと見られない活劇である。

 そんな折、九州の馬場恵峰先生から巻物の病気見舞い手紙をもらった時は涙が出た。九州にいて、高齢の先生は名古屋まで来れるはずもない。まさに地獄で佛に出会う、である。

 人はたった一言、小さな心遣いで救われる。

 観音菩薩様は、衆生の苦しみの声(音)を観ると、裾を上げ、一歩足を前に出す姿勢で、駆け付けて下さる。ありがいことだ。

 手に持つ蓮のつぼみは、少し開いている。悟りを開いている姿の象徴である。

Img_32291s

039a34521s

 松本明慶大仏師作  聖観音菩薩像

 

134k8a11201s

 

 馬場恵峰書『佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集』より

    久志能幾研究所刊

 

2024-04-06  久志能幾研究所通信 2850号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2024年4月 3日 (水)

賽銭箱が盗難被害 真因は大垣市長の悪政

 

 3月31日の朝、お地蔵さんのお賽銭箱が盗難されていることが発見された。早々に警察に連絡した。休日にもかかわらず、2名の警官がすぐ来てくれて、現場検証をしてくれた。その場で若手の警察官が被害届を作成してくれた。盗難事件番号418。

 盗難の被害金額は、つい最近、集金をしたばかりなので、中身は千円以下だろう。それより賽銭箱本体と南京錠の方が高い。それが数万円はする。

 

P11607391s

    現場検証    2024年3月31日撮影

P11407991

   盗まれた賽銭箱 (2021年8月 撮影)

P1160742s

 大垣南圓堂の延命地蔵尊前のお賽銭箱に掲示

  ここでも賽銭泥棒に悩まされていたのだろう。

  うちもこういう看板を付けておけばよかったかも。

.

賽銭泥棒が起きた真因

 お賽銭箱が盗まれた真因は、大垣市長の悪政である。

 

 トヨタ生産方式で、「なぜ何故を5回繰り返し」て、その真因を特定した。

 

1 なぜお賽銭を盗むか

  犯人にカネがないから。

  誰も見ていない所に金があり、その気にさせられた。

 

2 なぜ罰当たりのお賽銭泥棒までをして?

  それほど犯人が金に困っているから。

  親鸞聖人は「自分ではしないでおこうと思っていても、条件や環境が整えば、人はどのような行為でもする」(『歎異鈔』)という。

 親鸞聖人は人間の存在そのものが抱える無明性を指摘している。つまり人は条件が整えば、何でもする怖ろしい存在だ。強盗殺人でなくてよかった。

 全国の自治体で、赤い羽根等の寄付金の横領事件が多発している。目の前に盗んでも露見しにくい金があると、条件が整えば横領してしまうのが人間だ。今話題の国会議員の裏金問題も同じことだ。

 

3 なぜ金が無いか

  20年間にわたり大垣が衰退をしてきて、仕事につけず、かつステレス増税がありで、生活に困窮したから。

 

4 なぜ大垣が寂れたか

  大垣市長が経済音痴で、人気取りで愚策を繰り返し、かつ無為無策無能の悪政治で、大垣が没落したから

  他市はリニア景気で、景気が良くなっている。名古屋市の公示地価は4割も上がっている。大垣市は逆に50%以上も公示地価が暴落している。こんな都市はない。

 公示地価とは、その都市の市長への神からの評価値である。

 市場は神の如くの評価をする(松下幸之助翁)

     更にゴミが増えたと大嘘で、ゴミ有料化を強行したから市民は貧乏に。

     悪政が原因で駅前商店街の80%がシャッターを下ろした。

  この日、街を歩いたら、創業260年の金蝶堂本店が倒産したと聞いた。興福寺の唯一の別院である大垣南圓堂のお賽銭箱を確認しに行ったら、廃寺となっていた(2023年12月20日廃寺)。原因は大垣が不景気で、町内の財力ではお寺を維持できなくなったのだ。

 すぐ近くのほっかほっか亭が、3月30日で閉店となっていた。要は不景気で客足が減ってお店が維持できなくなったのだ。

 大垣は景気が悪く、仕事がないのだ。だから大垣市で発生する犯罪も増えている。

 自動車産業が衰退したデトロイト市では、町全体が犯罪都市となっていた(1997年に渡米した時、実際に見聞)

  大垣警察署管内における令和5年中の刑法犯認知件数は、1,448件で、前年より406件も増加した。(39%増)

 

P1160744s

 興福寺大垣別院 南圓堂   2024年3月31日撮影

P1160743_s

P1160746s

 八幡神社のすぐ側のほっかほっか亭   2024年3月31日撮影

P1160745_s

00020032s

 デトロイト市の中心街   1997年8月3日 著者撮影

  店のシャッターは全て降りていて、町全体が廃墟のような雰囲気である。街を誰も歩いていなくて、車の外に出るのが恐ろしく、通り過ぎるだけだった。

 都市の産業が衰退するとこうなる。大垣をこんな有様にしてはならない。今のままでは、近い将来、大垣はデトロイトのようになるだろう

.
大垣市の公示地価推移(2001年以降)

  2001年の地価を100として2018年の地価は

   (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

  大垣市  49.5

  岐阜市  64.4

  一宮市  75.0

  名古屋市 145.1

  大府市  90.2

  刈谷市  107.2

  安城市  99.0

  岡崎市  94.3

 

5 なぜ道徳心で犯罪を止められなかったか

  親の後姿が荒廃してきた、子供の心が壊れているから。

  その子供が大人になって犯罪を起こす。

  大垣市は児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。

   刈谷市のそれの半分である。

  大垣市長の怠慢であり、責任である。

 

大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)

         予算総額  一人当り予算  児童生徒数 

             千円   大垣100    人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120

 .

 

仏さまの声

 私はこれを仏様の声として受け止めた。それでお賽銭箱の廃止を決めた。怪我の功名である。盗難防止用に、頑丈なお賽銭箱にすると10万円は費用がかかってしまう。賽銭泥棒といたちごっこになってしまう。それより誘惑のネタを無くした方が良い。

 お賽銭箱があると、毎月、地蔵尊当番が、お賽銭箱を開けて、お賽銭を数え、それを銀行に持って行かねばならぬ。なおかつ、小銭が大量にあると、預けるのに手数料まで取られる時代となった。大変なロスだ。それを町費から寄付金として出費して処理すれば、無駄な手間が省ける。地蔵盆祭りの時だけ、別に寄進箱を用意すればよい。

 そうすれば、お地蔵さんをお世話する担当役員の負荷が減る。目的は、無駄な労力を省いて贅沢(心を豊かに)にである。

.

もう一つの仏様の声

 先を見通せない愚人が市長であった。40年前の学校の成績だけよかった輩を首長に選ぶと、国も都市は衰退する。

一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ     蘇洵「管仲論」の言葉

それを日本政治、大垣市の政治で示してくれた。そんな首相や市長を選んだ国民、市民にも責任がある。もって目を拭い、耳を洗って政治家を見極め、正しい政治家に投票しよう。

  

 039a16681s.

.

新人教育

 警察も軽微な事件なので、ゆるゆるとしかし、しっかりと現場検証をした。上司が新人に事情聴取のやり方と被害届の書き方を、目の前で指導が出来た。それでもきちんと指紋採取までした。

 新人君の書いた被害届は,、上司の指導もあり、訂正印だらけとなった(笑)。新人への現場教育は大変だ。頭が下がる。今回は良き現場実習であったようだ。

  

2024-04-03  久志能幾研究所通信 2849号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。