大垣「優良自治体」は無為無策無考、生贄だから
大垣市からの指示、依頼(例:寄付金依頼)に従えば、だれでも優良自治会の自治会長として表彰される。自治会長の能力も実績も関係ない。
優良自治会になるには、自治会を良くしようと運営方法を変えようとしてはダメ、それを考えてもダメ、市役所の指示通りに盲進する。町内の金持ちに少し余分に寄付を出してもらう。それだけで優良自治体の自治会長として表彰される。お役人に美味しく食べてもらえる。そうしたらご褒美で表彰である。
白いカラスの宮仕え
それは民間企業の宮仕えでも同じである。会社を変えようとか、業務変革を考えては、出世出来ない。古い会社には古狸の利権者がいる。古狸は長い間、因習に耐えて今の職位を獲得したのだ。彼にはその体制を壊そうとする輩は、自分の立場を崩壊させる敵だから排除しようとする。世間の冷酷な掟である。
だから会社で偉くなりたかったら目立たず、ひたすらヒラメになって上司に仕える。上司が「カラスは白だ」と言ったら、白と言わねば飛ばされる。「カラスは白」と平然とオウム返しできる面の皮の厚い人が出世できる。「カラスは黒だ」とは、定年後に言えばよい。
しかしそれに反比例して会社は衰退し、末路は消滅である。私の前職の会社がそうだった。名門であったが創業65年で定年退職のように市場から名前が消えた。名目は対等合併であったが、実質は吸収合併であった。経営決断のできないヒラメ役員が跋扈した末路である。
馬場恵峰書
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企業合併
合併とは、合併後の資本比率で、1%でも比率の多い方が人事権と支配権を握る。人事権を失った側の社員は悲惨である。現在の三菱UFJ銀行(その前は三菱東京UFJ銀行)も東海銀行も吸収合併されて、元東海銀行の行員は人間扱いされなかったという噂がある。東京銀行など今は影も形もない。弱肉強食の普遍的な姿である。
長期独裁政権
大垣市市役所も同じである。無能な独裁者が長期にわたって権力を握ると、部下はヒラメにならなければ、生き残れない。逆らえば左遷である。部下にも家庭がある。家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。
なぜ役所のやり方を変えてはいけないか。何故ならその仕組みで、利権を貪っている古狸議員が跋扈しているからだ。犬でも食べている餌を取り上げると、怖ろしいほどの勢いで噛みついてくる。それと同じである。
ゴミ袋有料化一つをとっても、保管倉庫建築業者の利権、有料ごみ袋販売店の許可する利権、袋印刷業者の利権、等と多くの利権者が群がっている。一度議会で決めれば、それを覆すには、多くの議員の利権者が猛反対する。
ゴミ袋有料化は利権の問題で、ごみが増えたから実施されたのではない。大垣市では、ゴミが20年前に比べて、3割も減っている(公式資料で)。私の街も少子高齢化で2割も住民数が減っている。それでゴミ量が増えるはずがない。
私がゴミ袋有料化の説明会で、役人に問い詰めたら、M町の会計事務所所長であるT自治会長が、私の正論の妨害をした。同じ仲間なのに市役所について裏切りである。彼は市役所の監査の仕事をしており、それで利権を得ている。だから私の正論を出しては困るのだ。彼にとって大垣市役所は大事なお客様であり、違法な利益をチューチューと吸えるのだ。
そういう環境でお役所は安泰であり繁栄して、県下一豪華なお城(市庁舎)を建てることができる。役人給与もお手盛りで一般市民の2倍をもらう。その資金は税金、寄付金、裏金である。それに反比例して市民は貧乏になり、大垣市は衰退していった。この20年間で、大垣市の価値が半分以下になった。このままでは、30年後に大垣市は消滅都市になるだろう。
都市の市場価値と興亡度は、都市の公示地価とその変動で示される。
市場は神の如くの評価をする(松下幸之助翁談)。
対策
議員はすべて利権でつながっている。その解決策は、古い因縁に縛られた議員の総入れ替えしかない。
そのためには市民が意識を高めて、正しく現状を把握して、悪の議員に投票しないようにするしかない。遠回りだが、それが一番の手である。そして多選を許さない。いくら優秀な人でも多選となると、老い、独裁政権となり、必ず腐敗する。それは歴史が証明している。大垣市長の5選、20年間の独裁政権が悪例である。それで大垣は没落した。なにも考えないで、現役市長に投票した市民の責任である。
大垣市の公示地価推移(2001年以降)
2001年の地価を100として2018年の地価は
(公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任
中部地区の他市はリニア景気に沸いている。大垣市は蚊帳の外。
大垣市 49.5
岐阜市 64.4
一宮市 75.0
名古屋市 145.1
大府市 90.2
刈谷市 107.2
安城市 99.0
岡崎市 94.3
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大垣市の地価 下落が止まらない
大垣市地価平均 前年比変動率
1m2当たりで
2001年 124,222円 -7.98% 下落 小川敏市長就任
2002年 108,425円 -10.10% 下落
2003年 96,470円 -9.65% 下落
2004年 83,482円 -8.56% 下落
2005年 73,836円 -7.04% 下落 小川敏市政2期目
2006年 72,277円 -4.20% 下落
2007年 68,535円 -1.85% 下落
2008年 69,942円 -0.16% 下落
2009年 71,687円 -1.40% 下落 小川敏市政3期目
2010年 67,237円 -2.82% 下落
2011年 65,702円 -2.36% 下落
2012年 63,941円 -2.41% 下落
2013年 63,216円 -2.13% 下落 小川敏市政4期目
2014年 61,898円 -1.31% 下落
2015年 61,495円 -0.78% 下落
2016年 60,585円 -0.57% 下落
2017年 60,692円 -0.50% 下落 小川敏市政5期目
2018年 61,540円 -0.39% 下落
2019年 62,036円 -0.47% 下落
2020年 61,718円 -0.55% 下落
2021年 60,993円 -1.24% 下落 石田仁市政1期目
2022年 60,683円 -0.81% 下落
大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより
※変動率は、各地点の変動率の平均となる。(平均地価の変動率ではない)
https://tochidai.info/gifu/ogaki/
2024-05-06 久志能幾研究所通信 2856号 小田泰仙
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