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2024年5月 1日 (水)

大垣市長の狂気、非国民の偽市民を優遇、市民を冷遇

 

 この4月1日、大垣市は市功労者をスイトピアセンターで表彰した。その中で、優良自治会が表彰された。

 それで興味が湧き、その自治会長に何か特別の活動をしたのかと聞くと、何もやっていないという。大垣市からの指示通り、自治会を運営したという。その自治会では自治会長は1年交代である。自治会長職を1年交代で回しては何もできない。訳の分からないうちに1年の任期が終わる。

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  広報おおがき  2024年4月1日号

    2列目に優良自治会表彰

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 本件に疑問を感じ、大垣市「街づくり推進課」に出向き、担当者に問い合わせたら、担当者とその係長が即答できず、後日、回答するとのこと。後日、電話があり、下記を説明された。

 

「優良自治会」の表彰基準

〔自治会寄付金総額〕÷〔大垣市指定寄付金総額〕の数値順位が上位

   大垣市指定寄付金総額=指定寄付金額×町内住民世帯数

 要は、一世帯あたりの寄付金額が多い自治会を表彰である。

 誰か特定の人が多めに寄付を出せば上位になれる。

 

 大垣市の自治会への(半強制の)募金額は、一世帯当たりで、共同募金400円、みどりの募金100円、カーネーション募金70円、八幡神社募金100円、護国神社募金100円、護国霊園募金100円、蛭子神社募金、常盤神社募金等である。他に赤十字社の社費500円、連合自治会費用1000円(敬老会費用、婦人会費用、消防団費用等)で、合計1年に一家庭で2000円を超える。

 

大垣市は寄付金に依存体質

 その集金率の順位の高い自治会が大垣市から表彰され、大垣広報に掲載される。大垣市は寄付金依存度が高く、人の金を当てにして、放漫経営である。

 自治会長が、大垣市からの寄付依頼をそのまま町内に流せば、寄付金の名目で見えない税金を巻き上げたい大垣市の思うつぼだ。本来、市民税で大垣市の予算を組んでいるのだから、その中でやりくりするのが正道だ。他の都市はそうしている。

 大垣市の寄付金依存度は岐阜市の10倍、高山市の85倍、刈谷市の400倍である。 

 過去の小川敏の黒歴史では、2018年の猛暑のおり、豊田市の小学生が熱中症で死亡した事件があった。その時、大垣の小中学校ではエアコン設備率が2.1%しかなく(岐阜県内他市は100%)、慌てて対応しようとしたが、間に合わなかった。最後は国に泣きつき3億円の予算をもらったというお粗末さであった。大垣市は寄付金で7億円もかせいでいるに! 要は市長に大垣市を経営する能力がないのだ。

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久志能幾研究所通信: 磨墨智572. なぜ?なぜ?と5回言おう (enjoy.jp)

 

 つまり自治会内に金持ちが多く、大垣市からの要請に対して、言われるがままに出し、さらに少し多めの寄付金額を出した自治会が表彰される。

 自治体活動で、自治会入会率、公園草取り実施率、防犯率、交通安全、防災準備率の高さ、等は全く考慮されず、大垣市が指定する寄付金総額に対してだけの評価で、多くのカネを寄付した自治会が市功労者として表彰される。

 優良自治会では、自治会長の能力は問われない。従順な羊のような自治会長がいる自治会が良い自治会である。大垣協賛党にとって、白い羊も黒い羊も、カネを沢山寄付する羊がよい羊である。中国共産党と体質は変わらない。

 

よい都市とは

 そんな政策でよい都市が作れるのか? それを信じて推進していればお笑いである。大垣市の街づくりの実行部隊名は、「街づくり推進課」だが、「街ぶっ壊し推進課」のほうが似合っている。実際に大垣市は衰退の一途である。

 それを端的に表すのが、大垣市の公示地価の推移である。大垣市の公示地価は、22年間下がり続けている。公示地価は市場の評価であるが、市場は神の如くの評価をする。だから公示地価は行政の通信簿である。

 私がその評価者なら、自治会入会率、公園草取り参加率、防犯対策率、町内安全対策率、防災準備率、町内のお店の繁盛度等の総合評価で決める。

 

実情

 表彰された自治会は、高級住宅地にあり、外車を所有している裕福な家庭が多い。

 外車(ベンツ、BMW,FW等)の高級外車を買うと、3人分の雇用が日本から無くなる。囲碁でいう「出入り」を考えると、日本から6人分の雇用が喪失している。要は外車を買う人間は、日本経済を支えている自動車産業の足を引っ張る非国民である。繊維産業、電器産業、電子産業が潰れれたいま、自動車産業は唯一の大きな基幹産業である。

 

駅前マンション問題

 大垣市は駅前マンションを建てる際、自治会設置要件は不要にして、駅前マンション建設をごり押ししている。それは前大垣市長、現大垣市長の陰謀である。要は大垣の人口を増やしたいための裏技の方策である。

 しかしそれでは、駅前マンション住民には大垣市民であるとの自覚が出ない。大垣駅前のマンション建設は、大垣市の思惑で無条件に進められ、自治体組織の結成は無視された。

 駅前マンションの駐車場には、前述の高級住宅地と同じく、外車の高級車が並ぶ。また電車で他市に通勤する住民が多く、買い物も名古屋市であり、生活基盤が岐阜市や名古屋市である。要は駅前マンション住民は非国民の偽市民である。

 駅前マンションには自治会組織がないから、駅前マンション住民は、社会福祉協議会費、共同募金、赤十字社の社費、緑の募金、神社等への募金、連合自治会への協賛金等は払わない。

 駅前マンションに1億円のペントハウスを2個も所有している同級生(元大企業の社長)でも、その分担金は払っていない。駅前マンションは自治会組織がないからだ。それでも罰則規定はなく、各種の行政サービスは普通に受けられる。だから、大垣市行政のでたらめさと不公平さに怒り心頭である。それに上乗せの優良自治会の表彰である。

 大垣駅前がマンションだらけになれば、大垣は滅亡である。

 その都市の駅前にマンションと予備校が立ち並ぶと、その街は衰退の兆である。マンションと予備校では、商売のための人は集まらない。商店街の滅亡である。

 現在、大垣駅前通りは幽霊通りとなり、人通りがない。大垣市の公示時価はこの20年で半値以下に暴落した。前市長小川敏が始めた愚策が20年経ってボディブロ―のように効き始め、大垣の衰退がはじまった。現市長石田仁も無為無策で、大垣の復活はまだ先である。

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反省

 単に50年前に学校で記憶力だけが良かった人物を選挙で選ぶと煮え湯を飲まされる。今現実に飲まされている。それは裏金問題で跋扈している国会議員も同じだが、地方都市の長でも同じである。間違った選択をすると、自分達に火の粉が降りかかる。心して人物を観て、耳を洗い目を拭って、正しい人に選挙で投票をしよう。

 

 一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ

 
       蘇洵「管仲論」の言葉

  

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御手盛り

 役人どもは市民生活に惨い扱いをするが、自分達は豪華な城(新市庁舎)に居座り、住民を下級市民として見下している。御手盛りで自分達の手当を上げ、一般市民の約2倍の給与をもらっている。役人どもに市民の痛みは分からない。そして裸の殿様からのお通達で、市民に寄付を強要する。人の金だと思い、使い方がルーズである。上級市民にはカネに余裕があり、寄付金を少し余分に出せば、表彰される。真面目な市民を馬鹿にしている。

 

大垣市は岐阜市の10倍、刈谷市の400倍も寄付金を強奪

参考  一般会計に占める寄付金比率比較 (例年あまり変化せず)

  令和2年度一般会計

       収入     うち寄付金額  比率

大垣市    603億6000万円  7.24億円  1.20%

岐阜市   1,790億1000万円  2.10億円  0.12%

多治見市   417億5368万円  0.64億円  0.15%

高山市    422億3779万円  0.06億円  0.014%

刈谷市    607億8000万円    0.02億円   0.003

 

市庁舎費用比較   大垣新市庁舎の建設費は、県下一豪華

       人口   新市庁舎費用   市民一人当たり負担

 大垣市   159千人  126億円    79千円(県下一)

 岐阜市   406千人  266億円    65千円 

 各務ヶ原市 145千人   83億円    57千円

 多治見市  107千人   52億円    48千円

 

 

大垣市の公示地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

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大垣市の地価  下落が止まらない

     大垣市地価平均   前年比変動率

                       1m2当たりで

 2001年   12万4222円    -7.98%  下落 小川敏市長就任

 2002年   10万8425円    -10.10%  下落

 2003年   9万6470円     -9.65%  下落

 2004年   8万3482円     -8.56%  下落

 2005年   7万3836円      -7.04%  下落  小川敏市政2期目

 2006年   7万2277円      -4.20%  下落 

 2007年   6万8535円     -1.85%  下落

 2008年   6万9942円     -0.16%  下落

 2009年   7万1687円     -1.40%  下落 小川敏市政3期目

 2010年   6万7237円     -2.82%  下落

 2011年   6万5702円      -2.36%  下落

 2012年   6万3941円      -2.41%  下落

 2013年   6万3216円      -2.13%  下落 小川敏市政4期目

 2014年   6万1898円     -1.31%  下落

 2015年   6万1495円      -0.78%  下落

 2016年   6万0585円       -0.57%  下落

 2017年   6万0692円      -0.50%  下落 小川敏市政5期目

 2018年   6万1540円      -0.39%  下落

 2019年   6万2036円        -0.47%   下落 

   2020年    6万1718円          -0.55%    下落 

 2021年     6万0993円      -1.24%  下落 石田仁市政1期目

 2022年     6万0683円     -0.81%  下落

大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 ※変動率は、各地点の変動率の平均となる。(平均地価の変動率ではない)

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/

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2024-05-01  久志能幾研究所通信 2854号  小田泰仙

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