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2022年9月 4日 (日)

仁和寺の水先案内人はあらま欲しき事なり

 

 私が本の選択をする手法を紹介します。私が本を買う場合は、新聞や雑誌の書評欄を参考にしている。乱読で多量に読むのも良いが、自分の人生時間には限りがある。その時間を大事にするため、本を多く読むよりも、良書の選択が大事である。それには信用ある書評が有益だ。書評こそ、本が溢れる大海の水先案内人(先達)である。人生で良き水先案内人を探すのが、良き人生を送るために必要である。私は泰観院の水先案内人である。泰観院は私のために建ててもらったお寺である。将来、私はそこの住職になる。

 

 仁和寺にある法師、年よるまで岩清水を拝まざりければ、心うく覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただ一人、徒歩より詣でけり。………

 少しの事にも 先達はあらまほしき事なり。

         吉田兼好 徒然草 第52段

 

整理集約

 私は新聞や雑誌の書評を切り抜いて、クリアファイルにファイルをしている。切り抜きと言っても、そのまま新聞を4つ折りにしてファイルするだけだ。新聞で気になった図書広告をそのままファイルである。雑誌の書評は、書評欄をそのまま1頁分を切り抜くか、コピーしてファイルするだけである。手間はなるべくかけない。

 情報取集の要点は、整理するな、一か所にまとめろ、である。

 

まとめ

 最近、その資料を整理しなおして、16冊のクリアファイルにまとめた。整理と言っても、ただファイルしただけだ。情報は一か所にまとめることに価値がある。一冊に40ポケットのあるクリアファイルで、約50年分の人生水先案内資料が収まった。私のお宝である。

 

人生見直し

 日々、そのファイルを見直して購入図書を探している。その昔、自分がどんな本に興味を持ったか、その成長の記録がそのファイルにはある。

 時折、中から選んで本を注文しても、絶版になっていることがあり、焦ることがある。しかしアマゾンで中古品も手に入るので、何とか入手している。その書評を読むだけで、本の内容の半分は手に入る。それも智慧の糧である。

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酒を飲むより読書を

 酒を飲んでくだをまくより、本と静かに対話した方が、人生は豊かになる。

 酒の問題点は、酒は少量でも発癌性物質となることだ。また酒は頭を酩酊させ、同じことを何度も話す痴呆現象を起こさせる。それは脳の短期記憶領域が酒で麻痺するからである。それを繰り返すと認知症になるようだ。脳の細胞を酒の毒で繰り返し攻撃すれば、脳細胞は死ぬのだ。

 アルコール消毒とは、アルコールが細菌を殺すこと。同じように、体内の血液中に入ったアルコールが脳細胞も殺す。60歳以上のアルコール依存症の人のうち、4割以上が何らかの認知機能障害を合併しているという報告もなされている。

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2022-09-03  久志能幾研究所通信 2481  小田泰仙

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