2024年1月24日 (水)

防災品 買いたい時に モノは無し

防災品 使うときには 期限切れ

 防災品 出番なしこそ 楽園や

.

 能登半島地震で被災された方にお見舞い申し上げます。

 昨日(1月23日)、地震報道を受けてホームセンターに非常用トイレ補充分を買いに行ったが、品切れで買えなかった。長期保存水も品切れであった。

 2011年、東日本大震災後に準備した5年間保証の水が、先日、台所の奥から出てきた。賞味期限は2015年8月17日であった。つまり期限後、8年5ケ月経過しないと気が付かなかった。それを教えてくれたのは能登半島地震である。 

 

Dsc02258s

 私の防災上の黒歴史として保管すべき品

  賞味期限 2015年8月17日

  

.

 最近の地震災害の頻発で、防災品の備蓄状況を確認して、それを補充しようと昨日、ホームセンターに出向いたら、欲しい防災品の棚が空っぽであった。皆さんの考えることは同じで、どのホームセンターでも、防災品は品薄のようだ。改めて、防災品の備蓄は日頃からしておかねばならないと肝に銘じた。

 それで我家の防災備蓄品を再整備した。専用の防災ボックスを準備して(今は応急的で単なる段ボールだが)、見直し時期も明記した。今まで、見直し時期の明記をしていなかった。

  何ごとを始めるにも、最初の一歩は、入れもの・場作り・心がけからである。あとは少しずつ増やして行けばよい。防災品の備蓄も同じである。

 準備万端で、それが使われないのが、最高の危機管理である。

 この極寒の時期、震災に遭わなかった今の自分の幸せを神仏に感謝しよう。

 大地震被害は、明日は我が身である。心して、その備えをしよう。

 天災は油断したとき、やってくる。

Dsc02251s

 まずは箱を準備して、そこに期限を書いておく。箱は応急的で、後日、正式のものと入れ替え予定

.

防災備蓄ボックスに入れるモノ

1 備品リスト

 これが一番重要である。まず今、何がどれだけあるかを一目で把握できるようにするリストが一番必要だ。要は視える化である。現状把握できなければ、何も進まない。そうすれば、適切な補充が可能になる。

 そのリストに、備蓄品名、賞味期限、保管量を明記する。

 そのリストを定期的見直す。忘れないように箱の外部に見直し期限を明記する。そうすれば、見直し間隔は5年でも可である。

 

2 乾電池

 乾電池 単3 12本 10年保証

 乾電池 単2 6本(懐中電灯用) 10年保証

 単三用のバッテリー収納器(スマオ充電用)

 

 乾電池の補充を忘れても、10年間の長期保証された乾電池なら安心である。

 

3 ビニール袋

  大規模大震災の折、行政からのごみ回収が1か月途絶えるかもしれない。能登地震の事例を見ても、道路が破壊されて車の運行ができなくなる恐れがある。

  それを想定して、ごみ用のビニール袋を多めに備蓄すべき。袋は非常時に多用途に使える。

 45ℓ 黒のビニール袋  20袋

 45ℓ 透明のビニール袋 20袋

 70ℓのビニール袋    10袋

   レインコートや割れた窓の一時補修としても使用可

 レジ袋(非常用のゴミ分類)

 アイラップ      60袋

  非常時の料理用にも使える。熱湯中でも使える。

  食料品の小分け用に使える優れもの。

 

Dsc02250s

  アイラップ

.

4 非常時の暖房

 電気ガスが止まっても、暖が取れる準備が必要だ。

 北海道や東北に限定しなくても、外気温が10℃以下になると凍死者が増加する。平時でも年間1,000名前後の人が凍死している。

 灯油は長期に保存ができない。電気が止まれば、ガソリンスタンドに行っても、灯油を買えない。停電でガソリンスタンドの給油ポンプが回らないからだ。

  カセット式ガス缶は、7年間保管が可能である。非常時用には最適で、日頃、月に1本を使って、備蓄を切らさないようにすればよい。

ガス缶を準備 7日分で28本

ガス缶用のコンロ     準備スミ(約1万円)

ガス缶用のストーブ用意  約2万円~3万円

 カセット缶1本で、約2時間の暖房を取ることが出来る。 

 一日4本で8時間の暖房、4本×7日で28本の備蓄があればよい。

.

  この件で、カセット式暖房機を購入予定である。2,3万円の費用で命が守れる。

 

 暖をとるために、炭を備蓄するのも一案である。現在、お風呂に入れている炭がある。使用後の処理に困っていたが、これを非常用に備蓄することにした。

 .

 

5 非常トイレ 一人当たり一週間で50回分 

 入れる方は我慢できても、出す方は我慢できない。能登半島地震で、トイレ問題で悲惨な状況になっていることが報道されている。

 一人、一日5回、10日分の非常用トイレの準備が必要である。

 出来れば1か月分が有るのが理想である。巨大地震が起きると、断水は1か月続く。それが熊本地震、能登半島地震での現実である。

 下記は能登半島地震でのトイレ問題の記事です。読売新聞社。(リンクが切れたので、追記します)

 被災者を最も悩ませたのは、トイレだった。断水の影響で水が流れない。便器をポリ袋で覆い、利用後に凝固剤で汚物を固めて処理していたが、処理が追いつかず、不衛生な状態が続いていた。足腰が悪くトイレへ頻繁に行きづらく、食事や水を制限する人もいた( 被災者を最も悩ませるのはトイレ、汚物処理追いつかず不衛生な状態続く…食事や水を制限する人も (msn.com)  能登半島地震での読売新聞の報道より) 

 

.

6 水の備蓄

 水1.5ℓを2本×7日で14本

  10年保管可の水が良い。準備しても、補充を忘れがちだから。

   一応エコキュートで水が400ℓは備蓄されている

.

7 折り畳み式の水貯蔵パック

 自宅がエコキュートでなければ、折り畳み式の水貯蔵パックが必要である。

 水道が止まり、給水車から水の配給を受ける際に必要である。ホームセンターで売れ行きが急増しているとか。

.

8 非常食 お粥 3食×10日 30食

 食べる方は無くても、水があれば生き延びれる。

.

9 トイレットペーパーやティッシュペーパー

   日用品の備蓄も必要である。南海トラフ大地震が起きると、静岡県も被害が大きい。静岡県の沿岸に製紙工場が沢山あり、それが被害を受けると、しばらく紙の生産が途絶える恐れがあるからだ。昭和48年のオイルショック時のトイレットペーパーの大騒ぎを思い出そう。

 その対策として、ローリングストック方式で、1か月分の備蓄をして、そこから毎日使い、使った分だけ、補充するやり方が良い。

 

2024-01-24  久志能幾研究所通信 2808号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月22日 (月)

巡礼 平田晴之介 作品展 in Sagan

 

 平田晴之介 「Landscape」展

 岐阜市川原町 Gallery Sagan

 2024年1月12日~1月30日 11:00~17:00

                   定休 水・木

 

01dsc02240s 

03dsc02244s

04dsc02238s



 世間に迎合して、売れる作品を作成するのは、芸術活動ではないようだ。そういう点で平田さんの作品は芸術作品である。確かに何か惹かれるものがある。

 

作品を作る理由

 「なぜこういう芸術作品を作るのか?」と私は作家にいつもの質問をする。しかし、いつもの「作りたいから作る。伝えたいメッセージはない」と困った回答がほとんどである。多くの芸術家の回答は、「画きたいから画いた」である。芸術家は息を吐くように作品を作る。政治家は息を吐くように嘘をつく。それに比べれば、真摯に本音を語ってくれる芸術家と話し合うのは楽しい。

 

 

02dsc03712s

 作家の平田晴之介さん

平田晴之介 略歴

1993年生まれ

2021年 桑沢デザイン研究所卒業後

東京にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動

東京TDC入選

タイポグラフィ年鑑入選等

03dsc02244s

04dsc02238s

.

製作工程

 平田さんの作品は、デジタル作品でありながら、デジタル複製を許さない。一点一点サインをして一点ものである。色の変更やオリジナルの写真の形状の変更はしない。

 デザインを加えるのは、写真のピクセルの形状だけを変更するという。そのやり方の説明を受けたが、私にはよくわからなかった。次回お会いした時、詳しく聴く予定である。

 05dsc037041s

.

製作過程

12dsc037091s

  オリジナル画像

13dsc037101s_2

 一次加工後

14dsc03699s

 完成後 部分

15dsc03700s

  完成後 部分

10dsc036981s

  完成画像

.

芸術品とは

 芸術家には何かを他人に伝えたいという意思はないようだ。ピカソの「ゲルニカ」は芸術ではないという話しを聞いた。「ゲルニカ」は、ピカソが戦争の悲惨さを多くに人に伝えたいという啓蒙・宣伝画である。だから芸術作品ではないという説である。

 芸術家はそんな俗世間?の下世話?な軋轢を離れて、ただ芸術家が感じたことを表現した「現象」のようだ。

 

 それを「何の目的で画いたの?」という俗物からの質問には芸術家は答えられないのが現実のようだ。「なぜ山に登る?」、「そこに山があるから」との禅問答のようだ。

 芸術はただ見て楽しめばよいようだ。裸婦の絵画でも、目的はなく、ただ美しい姿を残したい、それと同じようだ。

 

真の芸術家・ゴッホ

 ゴッホは絵を売るために絵を描かなかった。描きたい絵を描いた。ゴッホの絵は、時代が変わってから世間の価値観が変わり、やっと大衆に受け入れられた。カネに目ざとい画商によって値段は異常に吊り上げられた。今でも私はゴッホの絵の良さが分からない。カネを積まれれば家に飾ってもいいが、カネを出してまでして家に飾りたくない。幸い、庶民が買える値段ではないので、買おうとも思わない。またゴッホの絵は和室の私の居間には合わない。それが名画かどうかは別の価値観である。俗物の私は、「ゴッホの絵は(私には)名画ではない」と言うしかない。

 

 小休止

06dsc03717s

 Sagan の喫茶室で見つけた素敵な猫

 「手紙を届ける猫」

.

2024-01-22  久志能幾研究所通信 2807号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

 

2024年1月21日 (日)

真エネルギー政策、脱利権、脱中国、脱民族虐殺

 

 我が家のエネルギー政策は、脱自動車、脱病気である。冷暖房はエアコンが基本で、再生エネルギー使わず、太陽光発電やらず、電気自動車も買わない。なるべく電車、バス利用である。基本は歩くである。

 

 脱炭素として、自動車をなるべく使わず、公共機関、自分の足を使って移動である。脱炭素に一番反することは、事故を起こすこと。事故を起こせば、その対応で多大のエネルギーを使う。

 交通事故は、走行距離に比例して、一定の比率で必ず発生する。要は、運転しなければ、事故は起こらない。

 

 人生道を走る上での最大の反「脱炭素」行動は、病気になること。病気になると、多大の石油を使うことになる。健康こそ、最大の脱炭素行動である。

 

Dsc09474s

.

冷暖房

 私の家での冷暖房は、エアコンが基本である。電気コストは高いが、まず健康上と安全上でエアコン一択である。エアコンは空気を汚さない、安全な暖房と言える。暖房の補完として石油ストーブを使っている。昼間はエアコンだけだと少し寒いので、補助的に灯油ストーブを使う。温まるまでの1時間の限定で使っている。

 

 電気もエコキュートを使い、深夜電力を活用している。以前は都市ガスを使っていたが、ガスを止めてオール電化である。確かに都市ガスの火力は強く、速く温まるが、その分、お金がかかる。空気も汚れる。

 また私が高齢になり、火の扱いに不安を覚え、オール電化にした。歳を取ると、ついうっかりで火の消し忘れも危惧される。また大震災時のことを考え、ガスよりも電気が総合的にベターであると判断した。

 災害時の復旧するための日数は、ガスの復旧は時間が極端に長い。

 また大垣ガスの経営陣が信用できないので、ガスをやめた。

 復旧するための日数  電気 6日

           上水道 30日

           ガス  55日

 都市ガスでの暖房は、部屋の中の酸欠を招き、健康上で芳しくなく、就寝中の危険性を考えるとガス暖房と言うわけにはいかない。

 室温が18度以下だと、高齢者の寿命が短くなるという医学データがある。冬はもちろん、夏も熱中症対策で、私の家は就寝中も室温維持のため、エアコンをかけっぱなしである。お金の問題でなく、生死の問題である。 

 

最大の省エネ暖房器具

 自家の最大の省エネ暖房器具は、重ね着である。着ぶくれでもいいから服を着こんで過ごしている。それが一番の省エネである。かのエリザベス女王も、英王室の経費節約で、余分に一枚羽織って暖房費を節約したという。

 

太陽光発電

 私は太陽光発電を使わないし、その使用に反対である。太陽光発電は中国のパネルが8割を占め、媚中議員の利権となっている。そのパネルの生産には、ウイグル族の強制収容収監、臓器摘出のおぞましい背景がある。それは国連が正式に認めている事実である。日本は媚中派の公明党が反対したので、国連決議に加われなかった。

 結晶シリコンの世界の45%はウイグル地区で生産されっている。残りの30%がウイグル以外の中国である。中国の生産は75%になっている。日本の太陽光パネルの8割が中国からの輸入品である。

 太陽光パネルを推進するということは、中国にカネを流すということだ。それを推進している輩は、中国からのリターンが多いということだ。それが誰かは日頃のニュースを見ていれば、すぐわかる。

 太陽光発電は天候が不安定な日本には合わない。天候が悪い日や夜間には発電できない。梅雨や冬期などは長期間発電できない。その場合は電力会社から買電しなくてはならない。少しも脱炭素社会にならない。

 また狭い国の日本で、太陽光発電は従来の発電所の300倍の面積が必要である。日本の国情に合っていない。

 また火災時の危険性もあり、太陽光発電には私は大反対である。

 

電気自動車

 私は電気自動車(EV)を買わない。またガソリン車よりも、まず電車、バスを使って、自家用車に乗る機会を減らした。それが一番の脱炭素である。

 自家用車では移動にキロ130円の経費が掛かる。バス、電車ならその費用はその5分の一以下である。

 例えば、自家用車で大垣の自宅から岐阜市の中心部に行くと片道距離約20キロで、2600円かかる。電車バスなら470円である。それでいて所用時間は同じである。電車バスなら移動中にお仕事が出来る。

 

 EVもその電池の生産で、中国の希少金属で生産が制限されている。EV推進は、日本の自動車技術に追いつけない欧米と中国がしかけたトヨタ潰しの陰謀である。世界の全ガソリン車をEVに置き換えたくても、必要な電池生産に必要な希少金属が地球上に存在しない。

 実際、EVの生産から、運転、廃棄までの全エネルギーを計算するとEVはガソリン車よりも多くの石油を使い、少しも脱炭素になっていない。それが最近暴露され、欧米でEVへのシフトが止っている。

 

SDGsは旧統一教会もどき

 SDGsはまるで旧統一教会もどきの活動である。その趣旨は素晴らしいが、その裏では新興宗教まがいの騙し合いが跋扈している。太陽光発電も風力発電も、電気自動車も実際は、利権まみれである。そのパネル生産では、ウイグル族のジェノサイド、有害重金属の垂れ流しが蔓延している。太陽光発電も風力発電も日本の自然風土に合わず、自然環境を破壊し、山の蓄水機能を破壊し、大災害を誘発している。熱海の土砂崩れが良い例である。

 令和3年7月3日10時30分頃に静岡県熱海市伊豆山の逢初川で土石流が発生し、下流で甚大な被害が発生した。28人が犠牲となった。

 太陽光発電のパネルを並べるために、山が削られ、樹木が伐採されて、自然が破壊されている。

 

再生エネルギー政策の闇

 太陽光、風力発電等の再生エネルギー政策で、政府は再生エネルギーの推進のためと称して、電気代に再生エネルギー税が上乗せされている。多くの人はそれに気が付かず、支払っている。一般的な3人家族の家で毎月約1,300円の再生エネルギー税が有無を言わさず、徴収されている。電気明細を穴のあくほど見てみよう。

 自家では、毎月1600円ほどの再生エネルギー税が強制集金されている。

 敵もさる者、電気使用明細は、多くの人が見えないように電子化されて、郵送されなくなっている。特別に申請して月100円の郵便代を払わないと、容易には閲覧できない。敵は狡猾である。

 

 その再生エネルギー税の金の一部が、太陽光発電の家が売電する金が回されている。当然、今までにないカネが動けば、裏でその金の一部をチューチューする公金詐取人がいる。だからやめられない、止らない。

 

エネルギー別単価比較

 全国平均(2023年12月) エネルギー別単価比較<1kWh当りのエネルギー単価(税込み)>

灯油のエネルギー単価を1とすると

  灯油       1.00

  LPガス     1.99

  都市ガス     1.24

  電気(夜間)   1.58

  電気(昼間)   2.67

  電気(従量電灯) 2.21

 

 2023年12月度のエネルギー別単価比較を見てみると、灯油に比べて、電気(昼間)は約2.7倍、深夜料金に比べて1.58倍である。基本的に灯油は他のエネルギーより経済的だ。それは直接、手元で燃やしてエネルギーに変換するからである

 

 

2024-01-21  久志能幾研究所通信 2806号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月18日 (木)

南海トラフ巨大地震、昇龍の心で対処

 

 南海トラフ巨大地震が襲来して、家が倒壊し、家族を失い、無一文になっても、命さえあり、そこから立ち上がる気力があればよい。それが心身の復元力・耐震力・剛性力である。

 天は自ら助くる者を助く。

 Heaven helps those who help themselves.

 トヨタ生産システム式に言えば、自工程完結である。

 人間社会で生み出したものは、人間社会で解決できる。日本列島に住む以上は、天災を考えて、家の耐震化や都市の防御システムを考えねばならぬ。残念ながら、現在、それが不十分である。でも今から準備すればよい。気づいた時が改革を始める時だ。何事も遅すぎることはない。

 

忍法踏み倒し

 人生でどんな激震に出会っても、心身の耐震力が高ければ、また立ち上がれる。どうせ裸で生まれて裸で死んでいく身である。

 失うものは、この世の夢幻の作り物である。

 色即是空、空即是色

 どれだけ借金を背負っても、命までは取られない。一億円の借金もあの世では空手形である。忍法踏み倒しで、この世をたくましく生きよう。そういうノー天気力が高コンプライアンス体質である。

 大震災に向けて貯めるべきは、どんな状況でも生きていく気力体力、焼け野原で生きていく生命力である。太平洋戦争の敗戦後、日本は焼け野原から奇跡の復興を成し遂げたではないか。そのたくましい精神を思い出そう。

 過去2000年間のスケールで考えれば、日本人として日本列島に住めば、100年毎に南海トラフ巨大地震に遭うのは定期災害である。ご先祖はそれに耐えて、何度も立ち上ってきた。現代人の我々が耐えれないはずがない。

 ただ今の現代人は虚空のシガラミを持ち過ぎている。巨大地震が定期的に襲ってくることを忘れて、砂上の楼閣の財産を作り上げすぎた。先人がここまで津波が来た、という痕跡を残したのに、それを超えて住宅地を作ってしまった。子孫は、先人の戒めを忘れていた。遅くても、それに気が付けば、対策が打てる。そうすれば耐震力が上がる。

 

太平洋戦争と比較

 南海トラフ巨大地震で220兆円の損害、死者は32万人がでることが予想される。そのために100兆円を防災にかければ、その4割は減災できる。やるかやらないかだけである。やってくれる政治家に投票しよう。

 過去の太平洋戦争で320万人の日本人が亡くなった。その人災をおもえば、南海トラフ巨大地震の準備にカネをかけて準備はできる。

 太平洋戦争(日中戦争を含む)の名目上の戦費総額は約7600億円。 日中戦争開戦時のGDPは228億円で、戦費総額のGDP比率を計算すると、33倍になる。国家予算に対する比率では280倍となる。

 南海トラフ巨大地震は大戦争である。その対策に、国家予算と同額の100兆円をかけてもおかしくない。10年計画で、毎年10兆円を投入するだけだ。

 2024年度の防衛予算は、6兆7880億円である。それからすれば10兆円を捻出するのは難しい話ではない。

  それを阻害するのは、パーティー券での裏金で蠢く売国奴議員たちである。がん細胞のような議員を排除しないと、対策が打てない。国民がしっかりと目を開いて売国奴を選挙で排除することだ。

.

昇龍の心

 世の中の激震やトラブルに対して、超越した姿が昇龍である。そんな地獄の域を抜け出し、昇天すればよいのだ。どんなに被災しても、心が龍であれば、極楽である。日本で起きる災害は、宇宙根源の理に従って起きることで、アウシュビッツやシベリア抑留のような人間が起こす地獄絵ではないのだ。起こることが確実視されている自然災害を軽視して、それに備えなかったら、鉄槌が下される。

Dsc021101s

  昇龍  樋口ナオミ 画    Saganにて

12dsc021231s

 中島法晃 画   「楽園」(下側)と「現象」(上側) Saganにて

 

12dsc021082s

  中島法晃 画   「現象」部分

12dsc021212s

  中島法晃 画  「楽園」部分

 

コンプライアンス

 コンプライアンスとは機械工学用語で、ばね定数の逆数を指す数値である。コンプライアンス値が高いとは、バネが力を受けてもたわみが少ないことを現す。つまり剛性の高さを言う。

 コンプライアンス=1÷【ばね定数】

 船で言えば、横波を受けて傾いても復元する力である。コンプライアンス値が小さいと沈没してしまう。

 パワーステアリングで言えば、小さな石ころを踏んでも、ハンドルを取られず真っすぐ走れる能力である。パワーステアリングは、曲がるのは簡単だが、真っ直ぐに走るように設計するのが難しい。人生も同じで、曲がるのは簡単だ。一事一心一本道で真っ直ぐに走るのが難しい。

 

 要は、コンプライアンスとは、外から力を受けても動かない程度を現す。法律用語でコンプライアンスとは順法精神のことで、下世話に言えば、賄賂をもらっても動かない程度を現す。100万円の賄賂で違法行為を許せば、その人のコンプライアンスは100万円である。

 人のコンプライアンスとは、人生で色んな逆境や賄賂の力を受けても、それに耐えれれば、それがその人のコンプライアンス(耐震能力)は高いと言える。

 

 久志能幾研究所通信  人生のコンプライアンス値

.

心身の耐震力向上策

宇宙根源の理に従う

  過去2000年間、100年に一度、南海トラフ大地震が起きているのだから、それに備えるのが心の耐震力の向上である。

 

笑顔でやりすごす

  笑顔こそ、耐震力の現れである。

  笑う門に、龍風が来る。

Img_64181s

 

健康管理

  死んでもいいから、健康を目指す。健康でないと、逆境に耐えられない。

  そのために免疫力向上を心がける。健康なら、どんな逆境でも乗り越えられる。

.

報恩感謝

  どんな辛いことも、前工程は神様、後工程はお客様と考えればよい。神仏から与えられた課題が仕事である。そこから付加価値を生み出すのが自分の責任である。トヨタ生産システムの考えである。

 

Img_63871s

 頭を低く

  エリートは頭が高い。頭でっかちで、頭が高いと逆境に弱い。人間は裸で生まれて、裸で死んでいく。そう達観すれば、何も怖くない。

 家の屋根に重たい太陽光パネルを載せると、地震の際、倒壊の恐れが出る。それと同じである。

 

転ぶ練習をする

  自転車が早く上手くなる秘訣は、沢山転ぶこと。それは転んで立ち上がる練習である。辛い目や失敗を多く経験して心を柔らかく(柔軟に)しておく。失敗を経験として捉える。失敗を試行錯誤の一つとして捉える。そうすれば失敗が苦でなくなる。失敗して泣いた数だけ、心のコンプライアンス値が高くなったと思う事

 

Dsc097511s

 

 転んでもよい、泣いてもよい、感情に揺さぶられてもよい。大きく振れて、元に戻ればよい。もとに戻る力が耐震力だ。戻らないと、そのまま鬱病になって人生が終わってしまう。それの耐力の大きさがコンプライアンス値であらわされる。

 

ヴァーサ号

 スウェーデン海軍のヴァーサ号はグスタフ2世アドルフの命によって1626年起工された当時世界最大の戦艦である。ヴァーサ号は、高さ52m、長さ69m、重量1200トン、10枚もの帆を掲げる3本のマストの戦艦であった。64の大砲が装備されてた重量級の戦艦である。

 ヴァーサ号は処女航海に出て1300mほど走行して、横風に煽られ、バランスを崩し、湾内で沈没した。戦わずして沈んだので、平和を愛するスウェーデンを象徴する戦艦である。

 沈没原因は、頭でっかちの船体構造にあった。要は船のコンプライアンス値が低かったのだ。まるで頭でっかちのエリートが社会で失敗するのと同じ構図である。

 私は1985年、このヴァーサ号博物館を訪れ、多くのことを学んだ。

118_s

  写真は、WASA 公式ガイドブックより引用
 

 

2024-01-13  久志能幾研究所通信 2805号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月17日 (水)

高観、昇龍が見る世界観

 

 高い位置、高い精神状態でないと見えない世界がある。小さな子供が見る世界と、大人が見る世界は違う。小さな子供(小人(ことな))が見る現象は表面的なことだけである。それに対して大人が見る世界は全く異なる。大人はその現象の向う側にダイヤモンド(智慧・知恵)を発見する。

 「観」という漢字の成り立ちは、コウノトリから見る目である。

 人間より、鳥よりも高く昇る龍が見る世界は、次元が違う。昇龍は高観を持って、この世の真実を俯瞰する。

 

Photo

.

Photo_2

 

「観/觀」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習 (okjiten.jp)

https://okjiten.jp/kanji643.html

 

龍の目

 ある時、アインシュタインはエリザベス女王に問うた。「もしこの崖から飛び降りたら、どうなるでしょうか」と。エリザベス女王は、そんなことをすれば死んでしまうと思ったが、アインシュタインは、生死には眼中になく、純粋に物理学だけを考えていた。墜落時には無重力状態になる。彼はその状態を知りたかったのだ。彼に思考は龍になった。天才の思考は、凡人では思いつかない。常人よりも高い精神性で物事を考える。それが龍である。そしてアインシュタインは相対性原理を発見してノーベル賞を取った。龍がダイヤモンドを手にしたのだ。

 

 地獄であった強制収容生活が、実は極楽に行くための修行であったことを発見するのが昇龍である。まるでアウシュビッツから生還したフランクルの心境である。かれはこの試練が人生で何か意味があると信じて強制収容所生活をすごした。

 

  昇龍がガンの発症で見るのは、ガンという「病」の事象ではなく、ガンを発症させた自分の「気」であり、ガンになった真因である。多くの人は「病」だけに目を囚われる。龍の眼で見なければ、「気」は見えない。がんを突然の災難と考え、「なんで私だけが」と嘆き、治療は医者任せ、世を儚み、家に閉じこもって、ますます病状を悪化させる。昇龍の眼で、がんになった真因を探し、それの対策を打つ。それが高観での治療である。

 何でも元を絶たなきゃダメなのよ。なぜガンになった?

 なぜ何故を5回繰り返して、真因を探し、がんと向き合おう。それがトヨタ生産システムの考え方である。

 ガンは、自分生産工場が、間違った生産工程で生み出した不良品である。ガンの再発防止は、その間違いを正せばよいだけ。

.

Dsc021101s

  昇龍  樋口ナオミ 画    Saganにて

.

Dsc02198s

12dsc021231s

 中島法晃 画   「楽園」(下側)と「現象」(上側) Saganにて

.

2024-01-16  久志能幾研究所通信 2804号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月15日 (月)

聖徳太子でなく、少得大志を目指す

 

 今の私は、一日一件、一日一か所の「きょうよう」「きょういく」を標語としている。人の脳はマルチタスクにはなっていない。それは2000年前から人間は少しも進化していない事実からも言える。

 聖徳太子は10人の人の訴えを同時に聴いたそうだが、凡人の私には無理である。

 以前は、出かけると、ついでにあちこち寄った。今はその気力も体力もない。現役中は同時進行で2つことをやったこともあった。今は、やることは一つ、出かけても、行く場所は一か所と決めている。

 「きょうよう」とは「今日の用」で、「きょういく」は「今日行くところ」である。

 「志」とは「十」ある思いのうち「一」つだけを「心」で支えると書く。

 

 マルチタスクとは、ながら運転である。それは両方の仕事がいい加減になることだ。「一事一心一念道」で、日々の仕事を丁寧に確実にこなそうと、仕事のやり方を変えた。

 コンピュータでのマルチタスクも、実際は、CPUのクロックごとに、仕事(タスク)を切り替えながら処理しているだけで、同時に処理していない。あまりの早い速度で処理するので、人間様にはマルチタスクでやっているように見えるだけである。

 車の運転でも、私は運転中にラジオ・音楽をかけない。ラジオを聞きながらの運転は、試験車評価者(テストドライバー)には禁止されている。だから私は車外からの音に全神経を集中させて、運転をしている。安全運転第一である。

 

 食事でもテレビを見ながらはやらない。きちんと咀嚼をして正しく、感謝して食べる。それが健康と幸せを維持する秘訣である。ジャンクフードを仕事しながら食べるなど言語道断である。

 パソコン業務も、モニターが4Kの43インチだから4画面を表示しても十分に見える。しかし私は1画面だけしか表示せず、一つの仕事しかしない。

 

 生きることも真剣である。ひたすら一本道。

 脇目をしたり、死んだふりでは、良い仕事はできない。

 

4k8a16162s

4k8a02451s

.

2024-01-15  久志能幾研究所通信 2803号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月14日 (日)

南海トラフ巨大地震、10年かけて耐震補強

 

 私は自宅である築40年の古い日本家屋のリフォームを2011年から始めて、10年越しの工事で、耐震強度0.5から1.0に上げた。

 耐震強度1であれば、震度6でも倒壊しない。

 耐震強度1.5なら、震度7でも倒壊しない。

 南海トラフ巨大地震では、大垣市は震度6と推定される。

 自宅は両親が1970年に建築したので、1981年の建築基準法に適合していない。だから正式に耐震診断をすると耐震強度0.5であった。大地震が起きれば、一発で倒壊である。

 南海トラフ大地震は100年に一度の大地震である。その発生がこの20年で確実視されている。南海トラフ巨大地震では死者32万人、直接の被害総額220兆円(国家予算の2倍)が予想される。

 地震の際、支援を受ける側ではなく、支援をする側になるようにしたい。少なくとも支援を受けずに済み、周りの足を引っ張ることのないようにしたい。そうすれば、その分、日本の復興が早いのだ。

 (2011年の東日本大震災では死者18,423人、直接被害が25兆円。南海トラフ大地震では被害がその10倍以上である。構えねばならぬ)

.

南海トラフ大地震の発生は、統計的に2035年±5年と推定される。

論文発見「南海トラフ巨大地震、発生時期予測」

大垣市の被害予想、2035年南海トラフ巨大地震

 .

お命大事

 大地震に出会っても、命さえあれば、再度、立ち上がることが出来る。まず倒壊しない家にする。それがリフォームのコンセプトである。

 新築する案もあったが、思い出の詰まった家を壊すことにしのびず、リフォーム工事とした。

 命はお金では買えないが、命の脅かすリスクを減らすことは、少ないお金で対処できる。それが危機管理の根本である。危機管理として、南海トラフ巨大地震対策は、小さな取り組みの積み重ねが必要である。

 

 トヨタ生産システムの基本は、「自分の城は自分で守れ」。

 小さな改善の積み重ねを継続。

 一度に全部の耐震工事は無理である。少しずつ耐震工事を進めればよい。私は10年かけて、一年に一部屋づつリフォーム工事を進めて、耐震工事を行った。

 

耐震工事内容

1 家の中で不要な通路に壁を作り、塞いだ。

 2つの外への出入り口をふさぎ、2か所の室内の出入り口をふさいだ。

 それで耐震壁を増やすことが出来た。

 トイレの窓もふさいで壁とした。

 次の改築で室内の一つの戸の部分を塞いで耐震壁にする計画である。

Img_6018s

 2011年8月、リフォーム工事前の書斎

 前面に扉があった

Dsc022273s

 リフォーム工事後の書斎 

 以前は、赤の枠部に扉があった。それを耐力壁にして塞いだ 

P1080443s

  この壁に以前は扉があった。それを塞いだ 

Dsc02249s1

  リフォーム工事後の書斎

   前の写真部の裏側 

   以前は、赤の枠部に扉があった。それを耐力壁にして塞いだ

P1070883s1

     以前は、赤の枠の部分に外部への出入口があった  トイレ

  出入口を塞ぎ、トイレの広さを2倍にした。
.  

2 作りつけの収納庫を撤去して耐震壁に

 50年前、家を建てる際に多くのモノが収納できるように、あちこちに収納棚や収納庫が作り付けされていた。それを潰して、耐震壁に変えた。

.

3 外塀を撤去

 地震対策というより、防犯上で塀をなくした。小さな家で、塀で囲うのは滑稽だ。塀があると、泥棒が隠れやすく被害に遭いやすい。

 地震で塀が倒壊する恐れもなくなった。他人に迷惑もかけずにすむ。

 その結果、家の前の庭を駐車場にすることが出来た。

 

P1010782s

   外の塀を撤去中

.

4  瓦の下の土を撤去、サン葺きかわらに

 今回の2023年能登半島地震でも、瓦が土ぶき家の倒壊が目立ったようだ。

 屋根の瓦の下の土は大きな重量物である。地震の際、家がゆらされる。

 その土は100㎏から200㎏ほどと推定される。サン葺き瓦で、その重さが半減した。完全には土を除けない。次の対策で、瓦を板材の屋根に改築することも検討している。

 

P1000872s

 

P10008771s


上図: 屋根の瓦を入れ替え。瓦の下の土を取り除く。

P1000988s

 上図 瓦をサンふきにする。サンに直接、瓦を載せていく。

.

5 ガスを撤去、オール電化に

 エコキュートに変更した。

 歳を取ると、火の扱いが大変になる。ついうっかりで火の消し忘れも危惧される。その点で、ガスよりも電気が安全であると判断した。

 災害時の復旧するための日数は、ガスの復旧は時間が極端に長い。

 また大垣ガスの経営陣が信用できないので、ガスをやめた。

 復旧するための日数  電気 6日

           上水道 30日

           ガス  55日

 

 非常用にカセット式のコンロは用意した。

 またエコキュートなら400ℓほどの水を確保できる。非常時は飲用や生活用水としても、使える。成人が生活するうえで、一人一日3ℓの水が必要である。400ℓもあれば100日以上もその水が確保できる。

 

6 壁に補強の桟を追加

 リフォーム工事で壁をめくったおり、出来る場所の壁に、桟を入れた。

 

7 2階寝室から家具を撤去

 2階の重量物を1階に下した。(本箱4つ、タンス1個を撤去)

 約200㎏の重量物を一階に下ろしたことになる。

 就寝中に地震が起きた場合、家具に押しつぶされて圧死する危険性を無くした。

 

8 感電ブレーカー

 電気ブレーカーを、感電ブレーカに変えた。

 震度6以上の地震で、自動的に電源が遮断される。それで漏電での火災が防げる。

 2024年1月にセンセーが故障したため、それを交換したら、震度6から震度5のセンセーに更新された。

 

Dsc02209s

 自宅に設置した感電ブレーカ

.

9 非常トイレ準備

 災害時に一番困るのは、食べ物よりも出した汚物の処理である。これは能登半島地震でもその悲惨さが報道されている。 

 成人で、一日5回、10日分として50回分の非常トイレがあるのが理想である。

 現在、40セットは準備完。

 

Dsc02232s

  これで40セット分の非常用トイレ

.

10 懐中電灯に紐をつける

 懐中電灯を家中の3か所に配置した。その懐中電灯の外側に蛍光テープを貼り、停電時でも分かるようにした。 

 ベッド脇の懐中電灯には、懐中電灯に紐をつけ、地震時に転がって何処に行ってしまう危険性を少なくした。

 

11 窓の二重窓化

 これは冷暖房費の節約となる。浮いたお金で防災対策を。

 

12 白アリ対策

 築40年も経つと、あちこちで白アリに喰われていて、柱がボロボロになっていた。その対策を打った。

 

P1000783s

  白蟻に喰われた風呂場の惨状

P1000792s

  白蟻に喰われた台所下のネタ木

.
13 太陽光発電は検討せず

 太陽光パネルの重量は約100㎏である。重量物を屋根の上に置くのは、家が地震で揺らさることで、よろしくない。

 太陽光発電業者の甘言に騙されてはならない。

 

14 広い部屋を実現

 ついでに家中の仕切りの襖を撤去して一部屋とした。狭いウサギ小屋を襖で仕切っても滑稽である。

 現在6畳の書斎、8畳の座敷、10畳の居間、台所の6畳の計30畳の空間を一つの部屋として暮らしている。

 

15 耐震強化の一環として家中の整理整頓で不要品を廃棄

 大地震が起きた際、不要なものがあると余計に大混乱である。もの入れに不要なものが沢山あると、倒壊の危険も増す。まずモノを減らすのも地震対策である。

 トヨタでは、整理整頓は義務ではなく、仕事である。

.

16 寝室の頭上の戸袋を撤去

 寝室のベッドの頭上に物置として戸袋があったが、地震の際に頭上に物が落ちてくる危険性があったので、撤去した。頭上がすっきりして睡眠の環境には良くなった。

 収納場所があると、つい不用品を死蔵しがちで、家が重たくなる。地震対策上で不可である。

Dsc011991s

    以前にあったベッド上の戸袋(不用品が死蔵されていた)

Dsc012681s

  戸袋を撤去後

.

17 窓のそばに金づちを設置

 全窓は断熱化で二重の窓にしたので、地震時に窓を破って外に脱出するため、窓ガラスを破壊するための金づちを用意した。地震で家が傾いて、玄関のドアや窓が開かない恐れもあるからだ。

 一階の窓の二か所に金づちを用意した。

 これは車の脱出ハンマーと同じ扱いである。地震で家が傾き、家の中に閉じ込められ、火が出た場合に必要だ。危機管理である。

Dsc02247s

.

 次回の改造で、お風呂と台所の窓をふさぎ、耐震壁に変える計画をしている。

.

2024-01-14  久志能幾研究所通信 2802号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

 

2024年1月11日 (木)

飛龍 地獄を楽園に変える in Sagan

 

現世の地獄

 地獄はあの世にはない。極楽も同じである。今の現世が地獄であり、極楽なのだ。現世を地獄にしているのは、人間の強欲、支配欲で、すべては人間の業からの結果である。

 どんな人間でも条件が整えば、極悪非道のことを平気で成し遂げる。ナチスのアウシュビッツ強制収容所で約100万人のユダヤ人が虐殺された。直接、手を汚したのは、平凡なドイツ国民である。家庭では良き父親であった。彼らは毎週日曜日、教会に行き美しい声で讃美歌を歌う敬虔なキリスト教徒である。人間社会は、いつの時代も地獄を作り出す。それが戦争の時に顕著に現れる人間の業である。

 

 お釈迦様はあの世が有るともないとも言わず、ただ精進せよ、とだけ言い残されて入滅された。地獄極楽の話は、後世の弟子が仏教を広げるために、作り上げたおとぎ話である。嘘も方便である。実際は、現世が地獄極楽なのだ。

 

蓮の花とわさび

 その人間社会の地獄の泥沼の中に咲く花こそが、蓮の花(佛の心)である。強欲の渦巻く泥沼の中に、蓮の花を咲かせるのが龍の力である。蓮の華を咲かせた龍は、昇龍となって翔ぶ。その龍の正体は、昇華された高尚な自分の精神である。その姿こそが飛龍であり、昇龍である。

 

 蓮の華に対比されるのが、ワサビである。ワサビは清らかな水の中にしか生息できない。まるで純粋培養されたエリートの育て方そのものである。真の佛は泥沼から生まれる。

 

アウシュビッツ強制収容所で

 第二次世界大戦中、精神科医のフランクルは、生存率0.052%の地獄のアウシュビッツ強制収容所で生き延びた。彼が生き延びるために取った行動は、

 

働ける体であるように見せる

  働ける状態でなければ、自動的にガス室行き

常に若く見えるように、立ったり歩いたりする時は背筋をピッと延ばしていた。

  若く見えるように髭を毎日剃った。

  最後のパン一切れを人に与えても、ガラスの破片で髭を剃ってもらった。

病気にならない   病人になれば、自動的にガス室行き

常に未来を信じる

  近い将来、講演会で自分が演説している姿を思い浮かべた。

収容所での苦しみは意味があると認識

  無意味だとすると生きることの価値が無くなる

愛する人との魂での会話

感動を失わない

  沈みゆく太陽の夕焼けの風景に感動

ユーモアを失わない

  自分を見失わない魂の武器

 

 彼は戦後、アウシュビッツ収容所での生活を『夜と霧』という著書で紹介して、生きる意味を世界に問うた。彼の精神は龍となり、世界に飛んだ。

 

彼がアウシュビッツで得た人生の結論

 生きるとはつまり、(生きる義務を引き受ける行為)

   ・生きることへの問いに正しく答える義務

   ・生きることが各人に課す課題を果たす義務

   ・時々刻々の要請を充たす義務

 苦しむとは何かをなしとげること

 

今の生の意味

 私の父は戦後、シベリアに強制抑留をされた。父が生き延びて帰国してくれたので、今の私の生がある。アウシュビッツ強制収容の話は他人ごとではない。シベリア抑留の死亡率は10%と言われるが、シベリア抑留の当初は、ソ連側の準備不足で死亡率80%であったという。父の弟の叔父はシベリアの土になった。従弟は父の顔を知らない。

 

「辰づくし」展

 昨年末まで、Saganで開催されいた「辰づくし」展で、中島法晃師の「楽園」と「現象」を入手した。強欲が渦巻く泥沼の現世を「楽園」、飛龍の姿を「現象」と表現された中島法晃師の高観に脱帽である。

 龍は想像の動物であるが、確かに龍とは、己の精神状態を表す「現象」である。

 

 久志能幾研究所通信  志を持て!龍になれ 孤龍興雨 in Sagan

 

Dsc02198s

12dsc021231s

 中島法晃 画   「楽園」(下側)と「現象」(上側)

12dsc021082s

  中島法晃 画   「現象」部分

12dsc021212s

  中島法晃 画  「楽園」部分

 

 

2024-01-11  久志能幾研究所通信 2801号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

大垣市消防署の見解 太陽光発電の家の消火活動

 

 太陽光発電の家が火事になったら、消防署は消火をしてくれないというネット記事もあり、自治会として心配になり、大垣市消防組合消防本部予防課に問い合わせをした(2024年1月9日。)

 

消防署の回答

 大垣市消防署は、火災になれば、当然、消防署として消火はするとの回答であった。ただし放水で感電事故の恐れがあるので化学消火剤で消火するという。周りに延焼が及ばないように、放水はするという。太陽光発電パネルにシート等をかぶせて消火活動である。(火災時にそれは無理ではと疑問に思った)

 つまり太陽光発電の家の火災時は、普通の消火活動よりも面倒であるようだ。通常の時の火災なら問題ないが、南海トラフ大地震のように大規模地震が起きて、市内のあちこちで火災が発生した場合の対応に疑問が残る。

 大震災時の混乱を想定すれば、煩雑な作業はなるべく避けたい。そいう点で、太陽年光パネルは避けたいが私の個人的見解である。消防署の本音も同じではないか。立場上で言えないだけだ。

 南海トラフ大地震は12年+5年以内に来ることはほぼ100%間違いない。我々が地震大国に住む宿命である。その宿命を受け入れ運命を変える取り組みをする。それが人間にできることだ。

 

  毎日新聞社が総務省消防庁消防救急課に取材しての回答は、「他の火災と同様に放水で消火している。太陽光パネルだから水を使えないという事実はない。太陽光パネルを設置した住宅火災の放水消火は各消防本部で普通に実施している」である。

 感電を伴うために注意は必要ではあるが、火災に対し放水できないという事実は存在しないと、ネット上の情報を否定している。

 

「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」に関する報告書は、一定の条件で火災発生リスクがあるとしているが、太陽光発電そのものが危ないとは断言していない。住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等に関する事故情報は、2008(平成20)年~2017(平成29)までに、事故情報データバンクに127件登録されている。72件が調査対象で、モジュールまたはケーブルから発生した火災事故などが13件である。その他は、パワーコンディショナーや接続箱などが原因となった火災である。

 住宅用太陽光発電の累積設置棟数は、2018年10月時点で全国に約237万4700棟で、火災発生確率を計算すると、0.000053%。航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率が約0.0009%であるから、飛行機の墜落事故に遭うより低い確率といえる。

 すでに設置されている方は、設置方法の確認や定期的なメンテナンスをしっかり行えば問題ない。

太陽光発電は火災に注意が必要?火災の事例や注意点を解説 | 太陽光発電・電力売買ドットコム (taiyou-denryoku-hikaku.com)

https://taiyou-denryoku-hikaku.com/column/fire/#:~:text=100%E4%BB%B6%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B,%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A80.000053%EF%BC%85%E3%80%82

 

自治会として町内への展開

 大垣市消防署として、太陽光発電の消火の障壁のため、その設置を控えるようにとは、口が裂けても言えないようだ。政府が再生エネルギー活用として、太陽光発電を推進している関係で、政府機関の消防署が否定するわけにも行くまい。

 自治会としては、その危険性を町内に伝える位しかできない。太陽光発電装置の設置は個人の自由で、自治体や行政が口出しできない。

 大垣市消防署としても、市内の太陽光発電の家屋は把握しているとのこと。まだ市内には設置数が少ないので、東京都の様に、特別な頻度で火災が発生はしていないという。

 

 太陽光発電装置は、それが設置されていない家屋よりも、自然発火等の恐れが高いのは厳然たる事実である。

 上記の情報は、あくまで平常時のことで、大規模災害時にどうなるかは不明である。

 2020年度末時点で全世帯のうち太陽光発電システムを搭載している住宅は6.9%であった。

 それは新興住宅地を含めた数で、古い家屋が並ぶ町内では、数が少ない。ちなみに我が町内では太陽光発電の家は1件だけである。隣の町内(振興住宅地)ではかなり多い。

 

 今後、太陽光発電には不安が残るので調査・検討は続けていく予定である。前述の青字の引用解説は、太陽光パネルを売りたい業者の解説である。それを踏まえて読むことが必要だと思う。

 

Dsc01379s

 2013年10月27日に発生した大垣市桐ケ崎町の火事  著者撮影

 火龍は一度火を噴くと、手が付けられない。だからこそ、しっかりした防火対策が必要だ。

 この火事は、近来稀に見る大火事となった。

.

2024-01-10  久志能幾研究所通信 2800号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2024年1月 9日 (火)

昇龍力 亀山を大龍壁に変える 43inchモニター

 

 1月6日、13年間使ったシャープ亀山モデル32インチTV(PCモニターとして使用)を、43インチ4KのソニーTVに更新した。

 これは年末年始に何かに憑かれたようで(龍に憑かれた?)、数日迷って、購入を決めた。

 今まで使ったシャープTVは、当時の名機で、フルハイビジョンで当時価格11万円。

 今回のソニーのモニターは、それより2割ほどしか変わらない値段で、43インチになり、4Kとなって情報量が格段に増えた。テレビは映さないが、YouTubeは見る。

 これは樋口ナオミさんの「昇龍」を書斎の東壁に掛けたご利益のようだ。それで気持ちが上向きになった?

 

  

Dsc02222s

  今回更新 ソニーの43インチモニター

  机は手元側に10cmほど広げた。

Dsc02202s

 更新直前の姿 シャープ亀山モデル32インチモニター

Dsc021101s

  昇龍  樋口ナオミ 画

.

巨大な龍

 43インチモニターをまじかで見ると、まるで目の前に巨大な龍の壁が立ち上がったように感じた。画面が圧巻の迫力で感激である。43インチなので文字も大きく見やすい。これは春から縁起が良い。

 

Dsc02219s

    目の前に巨大な龍の壁が立ち上がったようだ(眼の高さでの視野)

.

 後で調べたらシャープのTVは、偶然、2011年同月同日の1月6日に買った。実に13年間も故障もせず、現役で働いてくれた。感謝である。高くても良いものは長く使えて、結局はお得という証しである。このモニターは、まだ引退はさせず、別の場所で稼働予定である。

 当時は、亀山ブランドの液晶はピカピカのブランドであった。今の惨状が情けない。その原因は、技術者と機密情報を大事にしない経営者、政府の責任である。

Dsc022101s

 シャープ亀山モデル32インチTVに貼られたシール

 

当初計画

 当初は、シャープのモニターの後継として、EIZOの32インチの4Kモニター(一台14万円)で、2台を並べる予定であった。それで2台も並べると総額30万円弱もかかり、場所も大きく取り、購入を躊躇していた。

 また32インチの4Kモニターでは字が小さくなり、目の悪い高齢者には辛いのだ。それで43インチの選択である。

 今回、複数台の設置を止めて、一台の43インチのモニターにすることでスッキリした。それもEIZO版単体より安く、2台なら半額以下の激安である。

 

エピソード

 このモニターを設置してくれた配送業者の人からのお叱り?の一言「ソニーの最高機種TVをPCモニターに使うのは贅沢だ。こんなのは初めて見た。43インチなら、普通の人は安価なモニターを使っている」と。

 確かにネットで見ると、メーカ品でなければ3万円台で43インチモニターが手に入る。これはお褒めの言葉として受け止めた。贅沢は敵ではなく素敵だ。

 私も歳なので、大きな作業画面で、効率よく、ストレスなく仕事をして、いい思いをして旅立ちたい。

.

2024-01-09  久志能幾研究所通信 2799号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します