志を持て!龍になれ 孤龍興雨 in Sagan
岐阜市川原町 Gallery Sagan で辰を特集した「辰づくし展」が開催されている(12月1日~12月26日)。その龍たちを見て、下記の感想を持った。
龍は架空の動物である。その架空の動物をいかに本物の生きもののように表現するかで、芸術家の力量が問われる。各作品をそういう目で見ると、興味深い。
龍は縁起物である。来年は辰年である。この展示を見て、龍になる勇気をもらった。
志は龍になる
高い志を持って行動すれば、同志は自然に集まってくる。最初は一人で始めた行動でも、強い信念と強烈な熱意があれば、それが起爆剤となり、人を動かし、世の中を動かし、世間に恵みの雨を興す。
龍が空で高く吟ずると雲が起こり、霧が湧いてきて雨を降らす。龍は水の神様である。
力量のある人物がものを言えば、この無心な自然界も自ずからそれに沿って動き始める。そんな人には龍が宿っている。
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東洋のドラゴン観
だから弁財天の頭には、宇賀神様の龍が彫られている。弁財天の起源は古代インドの聖河サラスバティーを神格化した女神である。水の神であり、豊穣をつかさどる神として、信仰をあつめた。弁財天の頭上には農耕の神・宇賀神(髭を生やした老人で、体は白蛇体)を頂くお姿として祀られるようになった。日本人は一木一草にまで神仏が宿るとして、自然を崇拝してきた。龍もそんな信仰から生まれた架空の神様である。日本人は自然を畏敬の念で接している。それが龍の存在で象徴されている。
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西洋のドラゴン観
それに対して西洋では、人に理解できない様な生物を恐怖の対象として 「ドラゴン」と称していた。キリスト教が世界で実権を握るようになると、 キリスト教に逆らうモノ・・・悪魔や異教の神を ドラゴンと称して「悪しきもの」とする様になった。自然とは、征服するものという観念で見ている西洋人と日本人の差は、「ドラゴン」の扱いでも明確に差が出ている。
最近は西洋の拝金主義者が唱えるグローバル経済主義に汚染されて、世界と日本社会がおかしくなった。戦争が起こり、行き過ぎた脱炭素運動が展開されている。
日本の元からある自然との共生、社会との共生を元にした人生観自然観を大事にしたい。その象徴が龍である。世界の中で日本一国だけでも、その志を大事にして世界に恵みの雨を降らせよう。
吉川充作 青白磁辰 香合
下田心一 作
下田心一 作
池田彩恵 作
池田彩恵 作 手が可愛い
池田彩恵 作
池田彩恵 作 香炉
池田彩恵 作 香炉
池田彩恵 作 香炉
池田彩恵 作 ドラゴンとお線香立て
樋口ナオミ 作
樋口ナオミ 作
樋口ナオミ 作 昇龍
樋口ナオミ 作
田中暁子 作
田中暁子 作
田中暁子 作
長田けい子 画
中島法晃 画 部分
中島法晃 画 部分
中島法晃作
中島法晃作
中島法晃作
鈴木信子 作
鈴木信子 作
鈴木信子 作
田中暁子 作 土鈴
2023-12-02 久志能幾研究所通信 2781号 小田泰仙
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