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2023年12月

2023年12月31日 (日)

ノーパン性活、そば屋の年越し蕎麦を食べず

 

 私は蕎麦が好きで、時折、大垣の老舗の蕎麦屋に通っていた。しかし時折、お腹具合が悪くなることがあった。たまにパンを食べると、結構な頻度でお腹の調子が悪くなる。これは私に小麦のグルテンアレルギーがあると判定して、パンは避けるようにした。ノーパン生活である。 

 行きつけの蕎麦屋で聞くと、使っている蕎麦は二八蕎麦とのことで、8割の蕎麦で、2割の小麦が入っていることが判明した。近くのそば屋には、十割蕎麦を出してくれるお店がない。

 スーパーで売られている出来合いの蕎麦は、往々にそば粉より小麦の量が多い品が売られている。成分表で、最初に小麦と記載されていれば、成分の主成分が小麦である。そば粉より小麦粉の方が安いからだ。

 外食でのそば屋や駅のそば屋は、殆どがそば粉が2,3割しか入っていないそばが殆どである。3割でもそば粉が入っていれば、蕎麦として通用する。 

 全国製麺協同組合連合会では、そば粉30%以上、小麦粉70%以下の割合で混合した原料を用いたものを日本そばと呼んでいる。

 それ以来、私はネットで十割蕎麦を買い、それを食べるようになった。だから年越しそばは、店舗ではなく、自宅で十割蕎麦を茹でて食べている。

 なによりも幸福は健康からである。

 

 

「あられもないノーパン性活」で快適 - 久志能幾研究所通信

 

仮死パンは食べない、ノーパン生活 - 久志能幾研究所通信

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2023-12-31  久志能幾研究所通信 2792号  小田泰仙

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2023年12月30日 (土)

虎視昇龍 継続という名の神通力  in Sagan

 

 龍は架空の動物である。青春が実際の年齢を表すのではなく、心の状態を言うのと同じように(『青春という詩』)、龍も己の心の状態を表した現象である。

 

70年、昇龍の如し

 EV化は、ガソリン車ではトヨタに勝てない欧州勢や中国が仕組んだトヨタ潰しの陰謀である。EVは少しも省エネでもないし、脱炭素化でもない。世界の全車がEV化すれば、地球規模でエネルギーが足りなくなり、現代科学技術社会が崩壊する。そもそも全ガソリン車を電気自動車に置き換えようとしても、その電池を作る素材の絶対量が地球上には存在しない。 

 トヨタはEV化が遅れていると非難されていたが、トヨタはそんな批判を聞き流して、虎の眼で世間の愚かさを睨みながら、黙々と次世代の車の開発を進めていた。トヨタは全方位戦略で、ハイブリッド、プラグイン、水素、電気、等と開発を進めてきた。それの努力が実り、自動車メーカ間では、トヨタは昇龍のような状態となった。それはトヨタマンが創業者の社是の精神を守り、愚直に開発を継続した結果である。

 

 10年、偉大なり。

 20年、畏るべし。

 30年、歴史になり。

 50年、神の如し。(中国の格言)

 70年、昇龍の如し

 

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  昇龍  樋口ナオミ 画

  

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豊田綱領

一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし

一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

一、華美を戒め、質実剛健たるべし

一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

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 「豊田綱領」とは、豊田佐吉の考え方を、豊田利三郎、豊田喜一郎が中心となって整理し、成文化したもの。佐吉の5回目の命日にあたる1935年(昭和10年)10月30日に発表された。

 トヨタグループ各社に受け継がれ、全従業員の行動指針としての役割を果たしている。(トヨタ自動車のHPより)

 

 トヨタはド田舎の名古屋の辺地の車メーカとして、長年、軽視されていた。トヨタは黙々と技術開発に勤しみ、会社創業90年で、世界の頂点に達した。トヨタは3年連続で、世界一の生産台数である。70年前の倒産寸前の状態から見れば、トヨタは昇龍の如くの発展である。

 

トヨタの再生

 トヨタ自動車は、ドッジ不況に苦しみ、労使紛争で1950年(昭和25年)、倒産寸前まで行った。社長の豊田喜一郎が退陣して、再興に向けて豊田自動織機の社長、石田退三が陣頭指揮をとることになった。石田退三は豊田自動織機の社長のまま、すぐに社内を飛び回り徹底的なコストカットを断行した。

 鉛筆は持てなくなるまで捨てずに使い、紙は裏紙まで使う。とにかくお金を1円でも無駄にしない働き方を自らも実践した。絞った雑巾をさらに絞る、とまで揶揄された徹底ぶりである。そんな石田退三を規範として、多くの社員が無駄を極限までそぎ落とし難局を乗り切ろうとした。そんなトヨタに朝鮮動乱の特需が舞い込み、倒産寸前のトヨタ自工を救った。

 会社存亡の危機が去ったトヨタは、その後、愚直にその創業の精神を継続して、70年かけてトヨタ自動車を世界一の自動車会社にした。つまり昇龍した。

 その根底には、質実剛健、神仏を敬い、感謝、報恩の精神があり、全社一丸となって邁進したことだ。

 50年前、私が就職活動をした当時は、「技術の日産、販売のトヨタ」と呼ばれていた。今は、日産は見る影もない。当時の百獣の王は没落して、ゴーンというドラゴンにかじり尽くされた。

 

烏合の衆からの非難

 一時は、日本政府でさえ、地球温暖化の虚言を信じて、トヨタはEV化が遅れていると非難していた。拝金主義に染まった日経新聞では、それを報じる嵐であった。それは日本を貶める売国奴の所業である。それが株価にも表れていた。

 テスラの2022年度の生産量は136万9611台、それに対してトヨタは1072万9298台である。生産規模で10倍の差があるのに、極小メーカのテスラの時価総額がトヨタより大きくなるのが異常である。

 市場は狂っていた。そしてEV化の嘘をバレて、テスラ株の暴落である。そんなことは常識で考えればわかる話だ。その陰でテスラ株を売り抜けて大儲けしたドラゴン(悪の権化)がいる。欲にかられた愚かな民が、地球温暖化の陰謀論者に騙されてテラス株を買わされた。完全なる偏向報道、偏向非難で、世界はドラゴン(悪の象徴)に洗脳された状態である。

 

出来の悪い息子

 最近、トヨタに絡む不祥事が起きている。ダイハツ、デンソー、日野自動車等の事件である。人間の人生も会社人生も同じで、90年も会社業をやっていると、息子の独立、養子縁組等の会社再編成が起きる。

 不祥事の原因は、その息子たちが、親のトヨタの愚直さについていけなかっただけのことだ。

 ダイハツは大阪の名門としてのプライドが高い。その割に実力が無く、トヨタが要求する開発スピードについていけず、不正で国の審査を胡麻化しただけの事件である。それは私が部品メーカの開発部隊として、顧客のダイハツと打ち合わせの場で感じた印象である。ダイハツはトヨタの門に下ったのに、ダイハツの技術陣は、妙にプライドが高く、親会社のトヨタを見下していた。

 デンソーと言う息子は超優秀で、出来は非常に良かった。しかしそのプライドの高さと独立性の意地で、トヨタが辟易していた。当時の技術の天皇と言われたトヨタの役員がデンソーには行けず、アイシンに天下った事件があったほどだ。

 

 ライバルの海外メーカは、トヨタの技術に追いつけず、フォルクスワーゲンに至っては、排ガス検査で不正をしていた。それが露見して、その穴埋めで、EV化に走ったという顛末である。それで更に地獄への道に入っていった。

 技術に劣るルノーは、内部紛争に明け暮れている日産に目を付け、ゴーンを送り込んできた。フランス人は狡猾である。フランスは今でもアフリカ諸国を植民地扱いして搾取している。

 アメリカの三大自動車メーカも今は見る影もない。トヨタの先生であったGМは倒産し、政府の金でやっと息を吹き返した。フォード、クライスラーも影が薄い。

昇龍した龍は孤高孤独なのだ。

 

「虎視昇龍」は竜驤虎視を元に創作した熟語である。

竜驤虎視(りゅうじょうこし):意味:威勢が強く、世間を睨みつける。龍が天に昇るように勢いがあり、虎のように世間を睨みつける様を表す。

 

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  干支の虎  松本明慶工房作

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2023-12-30  久志能幾研究所通信 2791号  小田泰仙

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2023年12月29日 (金)

空気読んで子を殺し 空気読めず殺される とかくこの世は住みにくい

 

空気は読まない

 先日、あるサロンで談笑をしていた時、そのオーナが子供に100%生ジュースを出した。私はジュースが健康に良くないと思い、注意をしたら、「貴方は空気の読めない方」と叱られてしまった。

 そんな空気など知ったことか!である。私は子供の将来の命を慮って助言をしただけなのに……..。100 %生ジュースを常飲すれば、その子は将来、糖尿病やガン等の病気になって早死にしてまう。

 でも黙っていないと「KY」と呼ばれてしまう 😿 

 喋っても地獄、喋らなくとも地獄、とかくこの世は住みにくい。

 

悪魔の洗脳、100%生ジュースが我が子を殺す

 

空気を読む

 宮仕えの場合、上司が「カラスは白」だと言ったら、「カラスは黒ですよ」ですと言い返したら、サラリーマン生活はそれで終りとなる。

 1978年、私は技術部から研究開発部門に異動となった。その後、強烈な個性を持つ上司が次長としてが異動して来た。私はどうもその人に気に入られ、今回の異動となったようだ。

 そんなある日、その次長が我が仕事部屋にやってきて、隣の課の若い社員の髪の毛を見て注意をした。彼は少しパーマをかけていた。そこで次長と若い社員とで少し言い合いとなった。その時、その次長は私に意見を求めてきて、「君はどう思うか?」と。私は「今の時代、そういう風潮も少しくらいよいのでは」と答えた。

 その次長は私の直属の上司であるU課長に「君はどういう教育を部下(私)にしているかのか」と叱る騒動になった。私が空気を読まずに答えての騒動である。

 その若い社員は、翌日、自分から丸坊主にしてきた。その1か月後、彼は会社を辞めた。当時の空気は恐ろしい。

 当時は、会社内の空気を読まないと、会社を辞める羽目になる。当時のトヨタグループ内では、良い子は全員、金太郎飴である。金太郎飴はどこを切っても、金太郎が出てくる。トヨタマンは金太郎飴と揶揄される謂れである。それは当時のサラリーマンは皆同じであった。初心な私はそれ以来、宮仕えの世界で空気を読むのに必死になった。私はその後、会社では外見上は「良い子」で過ごした(笑)。おかげで何処かに飛ばされることなく、無事にサラリーマン生活を過ごせた。

 その次長は、その後、破竹の勢いで出世していった。その後、彼は世間の空気を読まず、会社の女性に手を出し、役員の座を追われた。

 以上は50年前のエピソードで、「空気」に関する私の黒歴史である。それは私の強烈な記憶遺産である。今、私は定年後で無職なので、安心して黒を黒と言った。

 定年だ 今日から黒を黒と言う

そうしたら「貴方は空気の読めない方」と言われてしまった。日本社会は空気の世界なのである。70にして69の非を知るである。

 

 いま世間を騒がしているパーティ券裏金問題は、空気の問題である。パーティ券で裏金を作るという空気を読まないと自民党内で殺される。空気を読んで裏金を作ると、国民から殺される。議員という世間は住みづらい?

 

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      馬場恵峰書

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2023-12-29  久志能幾研究所通信 2790号  小田泰仙

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2023年12月26日 (火)

悪魔の洗脳、100%生ジュースが我が子を殺す

 

 多くの人は「100%生ジュースが健康に良い」と言う神話に洗脳されている。 まるで新興宗教団体への寄進は家族のためによいと信じているようなものだ。それは食品メーカからの洗脳である。食品メーカは儲かれば良いので、消費者の健康のことは知ったことではない。

 私はジュース類を一切飲まない。果物を食べるなら、皮ごと、そのまま食べる。小さなみかんなら、外の皮ごと食べる(正直、あまりおいしくはない。だから皮ごと食べるのは一日に一個だけ)。リンゴも梨、柿、キウイも皮ごと食べる。

 

 「100%生ジュースが健康に良い」という話は幻想である。子どもの頃からこんな飲料を親から飲まされていれば、その味に洗脳され、大人になってもその習慣を維持して、糖尿病にまっしぐらである。子供には選択の能力も権限もない。美味しい餌には無条件反応である。だから親が子供の将来の健康を考えて、食品の知識をもつ必要がある。それが子供への愛情だ。

 繊維質の除去されたジュースでは、飲むと血糖値が急上昇して、血管内部を傷める。それが高血圧の遠因となる。糖尿病患者は早死にである。将来の人工透析の予備軍である。またそれががんの遠因になり、早死にする危険性が増大する。

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認知症の危険

 高血糖になると、血糖が血管内部を傷つけ「血管の障害」を引き起こす。血管内面は血液が流れやすいように「内皮細胞」でコーティングされている。高血糖に晒されるとそのコーティングが剥がれてしまい機能が損なわれてしまう。その結果、抹消血管が詰まる。当然、その症状が脳内の血管にも現れ、認知機能が低下する。(2018年1月に欧州糖尿病学会誌で報告された)

  

日本人の死亡率

 厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」(2022年)によると、死因のトップは「悪性新生物(がん)」で、24.6%、次に多いのは「心疾患」で14.8%、以下「老衰」11.4%、「脳血管疾患」6.9%、「肺炎」4.7%と続く。年齢別にみると、50歳代~70歳代で悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大疾病で死亡する割合が50%を超えており、60歳代で62.4%と最も多くなっている。

 日本人の糖尿病患者は、予備軍を含め1,370万人と推定される(平成9年)。その原因の多くが糖分の取り過ぎである。

 

100%生ジュース

 100%生ジュースと言っても、絞ったままの状態では市場には出せないので、殺菌のため煮沸し、人工のビタミンC(酸化防止剤、要は殺菌用の毒。天然のビタミンCとは別物)を投入し、皮成分の栄養素を除外し(それが免疫力向上でがん予防になる)、繊維質を除外して「100%生ジュース」として出荷される。ペットボトルや紙パックに入れられれば、マイクロプラスチックが億個単位で混入される。それは将来のアトピー性皮膚炎患者の予備軍となる。

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合成ビタミンC

 合成ビタミンCと自然の食品に含まれるビタミンCは、まったく異質のものである。たとえば、がん細胞をつくる原因になる活性酸素を、ミカンなどに含まれる天然のビタミンCはほとんど発生させないが、人工的に作られた合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)は大量に発生させる。天然のビタミンCには活性酸素の発生を抑える酵素が含まれているからだ。酵素は分子構造式には現れない。いくら合成ビタミンCが天然のビタミンCと化学式が同じでも、安全性が同じとはいえない。

 

 アメリカで実施された「ナース・ヘルス研究(Nurses Health Study)」に参加した女性(7万1346名の看護師)を対象に、食事についてのアンケート調査で1984年から18年間にわたり調査を実施しました。

 調査の結果、緑色葉物野菜や果物をよくとっている人では、2型糖尿病の発症が少ない傾向があることが分かりました。しかしその一方で、果汁100%のフルーツジュースをよく飲む人については、糖尿病の発症が増える傾向が示されたのです。

 果汁100%のリンゴジュースを1日3杯以上飲む人では、1杯未満の人に比べ発症リスクは1.15倍に、果汁100%のグレープフルーツジュースでは1.14倍になりました。果汁100%のオレンジジュースを1日1杯以上飲む人では、1杯未満の人に比べ発症リスクはなんと1.24倍にもなったのです。

 

 また、イギリスの国立食生活と栄養調査庁が子供と大人合わせた4000人を対象に、2008年から2012年まで調査しました。

 その結果、大人や子供問わず糖分の摂取量が多いことが判明し、実に34%以上の成人が、過剰摂取していたことが明らかになりました。またその調査で、果汁100%のフルーツジュースが原因で糖尿病のリスクが高まる可能性が明らかになり、毎日飲むと糖尿病リスクが急激に増加することが解ったのです。

 これはジュースが果物と違い、切ったり皮を剥いたりといった手間が無いために、水のように飲むことがきることが原因だとされています。多くの人は、果汁100%のフルーツジュースが身体にいいはずとなんとなく思ってきたのですが、特に糖尿病の人にとっては、それは大きな誤りだったのです。

 

果汁100%フルーツジュースが糖尿病の危険性!? - メディカリスト (medicalist.jp)

https://medicalist.jp/medical/info/18

果汁100%ジュースにリスク、米小児科学会が警告 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

https://forbesjapan.com/articles/detail/16364

 

 

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2023-12-25  久志能幾研究所通信 2789号  小田泰仙

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2023年12月20日 (水)

大垣一夜音楽祭、石田市長、♪ダイアナを熱唱 

 

 大垣の冬の行事として、大垣の若手音楽家の育成、大垣の音楽文化の育成を目的に、市会議員(当時)の岡田まさあき氏が音頭を取り、大垣市は23年前から冬の音楽活動を始めた。今年はその第21年目のイベントとして、「21th 大垣ジャストワンナイトコンサート」で、30のコンサートが12月16,17日に大垣市内の11の会場で開催された。そのしんがりとして、The Seniors & Be Youngが演奏した。

 

 私はThe Seniors & Be Youngとご縁があり、その練習風景とコンサートの撮影とビデオ撮影を担当した。当日はSony α7Ⅳ,Sony α9に70~200㎜f2.8レンズ、24~105㎜レンズを装着し、コンパクトデジカメを含め三丁拳銃で撮りまくった。合計の撮影枚数は1000枚弱である。演奏会の撮影は5年ぶりである。

 

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 挨拶をされる岡田まさあき実行委員長

 「大垣音楽祭」という井戸を掘ってくれた大恩人に感謝である。

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バンド紹介

 The Seniorsは松下実さんがリーダ(親分?)で、73歳をトップに60歳代が主力のグループである。The Seniorsは50年から70年代のオールディーズ一筋で6人編成のバンドである。

 Be Youngはそれより10歳くらい若い4人グループである。リーダは同じく松下実さんである。Be Youngは昭和の懐かしい歌謡曲からポップスまでの和洋の音楽を4人で演奏するバンドである。

 

会場準備

 会場は大垣市北地区センターで、用意した196席が満席であった。当日は、中学同級生の私を含め、同じ学年の伊藤秀光県会議員と他同級生が多数来ていて、大盛況であった。

 その会場準備も後片付けも同級生が率先して助けてくれた。ありがたいことだ。

 

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 観客も70歳前後の世代が大半で、嵐の団塊世代が駆け抜けた跡を露払いするのが大変だった。その世代?が元気一杯で会場に溢れていた。嵐の団塊の世代の去ったあとは、ぺんぺん草も生えないようだが、その後を埋めるのが、今の70代前半である。

 

ゲスト出演

 当日は空(そら)市会議員が「ぽんぽこ」を歌った。松下リーダから「そら見たことか!」と言われないように脅迫?されていたので、最大限の熱唱であった。今後、空さんは、「ぽんぽこ」を18番ではなく、16番の歌?にするとのこと。

 コンサートの最後に大物ゲストの石田仁大垣市長が登場し、「ダイアナ」を熱唱した。「ダイアナ」はオールディーズの代表的な歌である。「ダイアナ」は、1957年にポール・アンカが作詞作曲し、自ら歌って有名にした楽曲で、1957年5月にニューヨークのドン・コスタ(英語版)のスタジオで録音された。

 ボーカルの千晴さんから「ハンサムで、歌って踊ってくれる市長さんが来られるのはうれしい」との紹介で、石田市長が登場であった。市長が公的な場でオールディーズの歌を歌うとは、この25年間の大垣市政ではなかった珍事である。バンドと共演して、歌を歌ってくれる市長が登場するとは、嬉しい限りである。以前の堅物の市長たちではありえない事態である。石田市長は、(親分から)とにかく来い、歌わせてやるから来い、と言われて来ました。会場を盛り上げるために来ました」と謙虚に自己紹介?である。リーダの大物ぶりがうかがえる。

 私は、今の大垣市の行政には不満だらけではあるが、今回の市長の情熱と熱演ぶりに少しだけ石田市長を見直した。それで大垣が少しでも活性化すれば嬉しい。前市長の悪政の結果、大垣は芸術の不毛地帯に変貌した。私は、衰退していく大垣市を、どげんきゃせんとあかん、とやきもきしている。

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 空市議会議員の熱唱

 

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 「ダイアナ」を熱唱する石田市長

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 石田市長とBe Young

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  The Seniors

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 Be Young

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 観客は頭が白い昭和の世代が大多数

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歌は力

 歌には讃美歌、お経、念仏、社是と同じ効果がある。それを歌い、唱えれば、みんなと気持ちが一つになる。皆と同じ歌を歌えば、心は一つになれる。反戦の歌を歌って、戦争に反対して世界平和を目指そうとする行動は、大きな力となる。歌は芸術で力を与えてくれる。Be Youngのボーカルの千晴さんが、舞台で反戦の歌の解説をされて、始めて歌の力に気が付いた。言葉は言霊といって、魂が籠っている。

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音楽都市の活性化

 聞けば昔、石田仁市長はバンドをやっていて、それを参考に松下実さんがバンドを結成したという。当時はバンドをやっていると「奴は不良か」と色眼鏡で上の世代からみられた時代である。見方を変えれば、それだけ元気があったのだ。

 当時の私はがり勉一筋で、バンド演奏活動は、私には縁のない世界であった。松下実さんと私の接点は、模型飛行機作りであった。二人とも伊藤模型店に入りびたりであった。今の若い人のゲーム、YouTube時代とは隔別した平和な昭和の時代であった。それが私も老いて、今はその世界にのめり込んでいる。それで今後の音楽都市、文化都市への復活の一助になればと思い活動している。

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2023-12-19  久志能幾研究所通信 2788号  小田泰仙

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2023年12月17日 (日)

命の危険、ナイロン袋お茶、プラ製おしゃもじ、廃棄

 

 簡単にお茶が飲めるティーパックや紅茶パックが便利である。しかし利便性には危険が潜む。高温に晒されるナイロン袋やプラ紙パックから有毒な物質が溶け出すという情報を得て、私はそのお茶パックは全て捨てた。

 今は、普通の茶葉を、普通の金属製の茶こしを使って、お茶を飲むように変更した。

 それから連想して、炊きあがったご飯をよそう時、高温に晒されるプラ製おしゃもじも危険と判断して、廃棄した。プラ製を木製のおしゃもじに変更した。疑わしきは遠ざける、それが危機管理である。

 

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 メーカの炊飯器に付属してたプラ製おしゃもじ

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親の因果が子に報う

 現代は便利で安く永遠に使えそうなものが溢れている。まるで魔法を使って生活しているようなものだ。その魔法には恐ろしい裏の呪いが付いていた。それを生み出したのは、カネに執着した悪魔である。現代人は「便利」と引き換えに、悪魔に「健康と安全」を売り渡した。カネに執着する悪魔は愛嬌のある魔女ではない。

 魔女はプラ製おしゃもじを持たない。空飛ぶほうきもプラ製ではなく、自然物である?

  芸術作品は、作った作者の人格がそのまま表される。それは全ての創造物に現れる。悪魔が作る創造物は醜い。金儲けが目的の人が作ったモノやシステムは、その心が反映して出来上がる。ナイロン袋のお茶や、添加物満載の食品の氾濫は、その典型である。国民を考えない守銭奴の役人が作る税制は、増税ばかりで、国民を不幸にし、国の発展の足を引っ張る。悪魔の所業である。

 堕落した親からは、ろくでもない子供が育つ、それと同じである。子供は親の後ろ姿を見て育つ。

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  「バイオリンを持つ少女」 渡辺陽子さん作

   心優しい魔女が生み出す人形の眼は、カネに飢えた悪魔とは違う。

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食器の材料

 食器やおしゃもじによく使用されている材料は、プラスチック。プラスチックである。原材料表示には、ポリプロピレン・メラミン・ポリカーボネートなどがある。加工の段階で添加剤として、可塑剤(柔らかくする)・安定剤(熱や紫外線からの劣化を防ぐ)・界面活性剤(静電気を防止したり、曇りを防止する)・難燃剤など、他にも着色剤や充填剤や発泡剤などが使われる。これらのプラスチック製のものは、低温で造られるので熱に弱く、性質上原料が溶け出す恐れもある。

 

洗剤

プラスチックの容器は、食洗器で洗うと、少し高温に晒される。だからプラスチックの御しゃもじを撤去した。

さらに木製のおしゃもじは手洗いである。木製のおしゃもじを、食洗器では洗わない。それは人体に有害な洗剤がしみ込む恐れがあり、それを避けるためである。洗剤も安全性を考えて選択して使っているが、それでも、たかが洗剤、されど洗剤、である。洗剤の中には、有害な成分を含んだ洗剤もある。

 

マイクロプラスチックの害

 有害物質を吸着したマイクロプラスチックを摂食した人間は、有害な化学物質が体内に蓄積され、免疫力低下をはじめとした何らかの健康被害を受ける可能性が指摘されている。

がんや認知症が日本だけで激増している。真因は分からないが、「疑わしきは使わず」しか庶民は身を守れない。

 

君子危うきに近寄らず

自分の城は自分で守れ(トヨタ家の教え)。

 

役人を信用するな

 厚生省や公立の研究所、ましてや企業の研究所はアテにならない。日本の添加物の認可数は欧米の10倍以上である。すべて利権で紐が付いているようだ。役人だって、食品メーカを定年後の天下り先として餌にぶら下げられれば、心が揺れるだろう。国会議員がパーティ券等の裏金作りに励むと同じである。

 日本の衰退の真因は、汚役人の心の劣化である。

 役人を見たら人の健康を盗む泥棒と思え。

 

 

マイクロプラスチックの溶け出し 

 今年9月下旬にはナイロン、不織布PET、ポリプロピレンなどの袋が使用されているティーバッグから、マイクロプラスチックが大量に溶け出していることを「アメリカ化学会」が発表した。

 摂氏95度の抽出でティーバッグ1袋あたり約116億個のマイクロプラスチックが、さらに小さなナノプラスチックが約31億個お湯に溶け出すことが判明したという。

参考記事

ナイロン製のお玉やヘラでの熱調理 「有毒物質の溶け出し」を警告 – Sirabee

https://sirabee.com/2019/11/16/20162197845/

 

2023-12-16  久志能幾研究所通信 2787号  小田泰仙

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2023年12月15日 (金)

「ルシア祭の歌と忘年会」のご縁

 

 12月10日、ご縁がありスウェーデン協会主催の「ルシア祭の歌と忘年会」に参加してきた。私はスウェーデンには、1985年に5か月間程滞在した経験があり、懐かしさが一杯である。私にはルシア祭は初体験で楽しかった。忘年会もアットホーム的でよかった。出された料理も、スウェーデン特産の品が多く、美味しかった。美味しいというホット赤ワインも出されたが、禁酒中の私はパスであった。スウェーデンでの黒歴史を思い出した。

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スウェーデン滞在中の黒歴史

 私はスウェーデンで最初の現地の人との食事会のおり、アルコール度60度?の酒を乾杯として飲まされた。それはマイナス20℃で半ば凍っており、トローっとしていた。彼らは「スコール(乾杯)」と言って小さな杯を上げ一気に飲み干した。私もつられて一気に飲んだ。その酒は少し甘く美味しかった。しかしそれはダイナマイトであった。30分後、それは胃の中で爆発した。私は倒れてしまう醜態をさらした。ホテルの自室に担ぎ込まれたが、しばらく天井が回っていた。そうか!スウェーデンの天井は回るんだ!(笑)

 同席した3人の会社仲間は、海外出張の経験が多く、そういう酒の恐ろしさを知っていて、乾杯でもコップを舐めただけで飲まなかった。そんなことを知らない私はダイナマイトを飲み干した。知らないということは恐ろしい!

 寒い国では強い酒が当たり前のようだ。アル中も多い。だから17時までは、酒類の販売は法律で禁止されている。

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ご縁の来訪

 その忘年会で、渡辺陽子さんの友人から今の日本が抱える「病気」を治すヒントを教えてもらった。

 

 スウェーデンの国土は日本の1.4倍、土地は湖だらけ、人口は日本の10分の一で、資源も乏しく、気候は厳しい、それでいて国は豊かで、一人当たりのGDPは日本の2倍近い。スウェーデンはこの200年間、戦争をしていない。この差は何? 

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黒発言?

 この忘年会参加のスウェーデンに滞在経験のある女性に、「スウェーデン女性はキレイな人が多いですね」と発言したら叱られてしまった。女性に対して、そういう表現はしてはいけないそうだ。女性に対して、美人かどうかなどの評価をしてはいけないそうだ。それがジェンダーフリーの考え方だそうだ。

 日本はまだまだ男社会のようだ。私みたいなオジサンはスウェーデンでは失格のようだ。

 それを教えてくれた日本女性は、「でも、男の人から美人だと言われる嬉しい」と本音を言ってくれた(笑)。この忘年会で、「日本で暮らして、良かった」と再確認した。世界は変な方向にむかっている。日本のジェンダーフリー法は、その女性が反対している。増税メガネの無節操政治の弊害である。

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 日本が抱えている課題の解決ヒントは、どこに転がっているかはわからない。来たご縁を大事にすると、向こうから新たなご縁が転がってくる。今回は、先月、Gallery Saganで人形展を開催した渡辺さん(私が敬愛する「魔女」さん)から頂いたご縁である。その方は渡辺さんの友人であった。渡辺さんから入手した「バイオリンを持つ少女」人形がご縁を運んでくれた。渡辺さんにお礼を言いたくて、「ルシア祭の歌と忘年会」に参加したのが、今回のご縁である。感謝である。

 来たご縁に遠慮はいらない、縁慮で行こう。

 私の方針は、来る縁は拒まず、去る縁は追わず。

 

久志能幾研究所通信  魔女からの贈物 夢見るバイオリン弾き少女

 

 その日本病の解決ヒントの解析は、別途報告します。今回は忘年会の報告です。

 

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 人形は渡辺さん製作

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 ルシア祭の歌を歌う子供達

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 スウェーデンの伝統の蝋燭

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  会場は名古屋・ダイニングバー フォーシーズンズ


 

聖ルチア聖人祭

 聖ルチア聖人祭は、キリスト教の聖人聖ルチアの聖名祝日を祝う行事で、12月13日に行われる。クリスマスシーズンのアドベント(待誕節)が始まるころに行われる。西方教会では伝統的に重要な聖名祝日で、スカンディナヴィア諸国と南欧が主として伝統的行事としている。

 16世紀にグレゴリオ暦が改訂されるまで、聖ルチア祭は北半球の冬至の日であり、スカンディナヴィア諸国では、12月13日に一家の子供の中で年長の少女が祝祭に参加する。

 

 少女は聖ルチアに扮してロウソクの冠を被り、ロウソクを手に持ち、同じ扮装をした少女たちと一緒に行進する。ロウソクは、生命を奪うことを拒む、火の象徴である。少女たちはナポリ民謡『サンタルチア』のメロディーを歌いながら部屋へ入ってくる。この歌はナポリの美しい港の情景を歌ったものだが、スカンディナヴィア諸国の詩ではルチアが闇の中から光と共に現れたという内容になっていて各地域の言語で歌われている。

 

 ユリウス暦によると、ルチア祭の夜は一年で最も夜が長い。雪が降る前の11月と12月の夜は非常に暗く長いことから、闇から光が現れたという考えが、特に北国で伝統的に支持されてきた。

  

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 ルチアの歌を歌う子供たち。スウェーデン

 

 スウェーデンでのルチア祭は、再生の意味を帯びる。ドイツで女児をもつプロテスタントの一家が、子供に『子供のキリスト』の扮装をさせクリスマス・プレゼントを手渡した、という行事が持ち込まれた。クリスマス・イヴに、子供の頭にロウソクのリースを飾り、飴やケーキを手渡す。白いドレスを着た女性が頭にロウソクを飾り、ルチアの日の朝に現れるという現在の内容と似ており、1700年代後半のヴェーネルン湖周辺の地方からゆっくりと国中に広がり、1800年代には全国で見られるようになった。聖ルチア祭はスウェーデンの休日ではないが、国で親しまれる行事である。

この項、ウィキペディア「聖ルチア聖人祭」を編集

 

2023-12-14  久志能幾研究所通信 2786号  小田泰仙

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2023年12月10日 (日)

『自分史資料と著作』編纂、50年間の振り返り

 

塞翁が馬

 先に50年分のスクラップファイルを再整理した。今度は、今まで項目別に並べていた自分の歴史資料を、時系列(年代順)に並べ直し、見直しながら当時のことを思い出し、あれこれと振り返っている。

 あの時、こうすればよかったとの後悔の念と、あの時に回りから反対されたけど強行してよかったという達成感がある。あの時の失敗があったら、後年の失敗が避けられたというめぐり合わせを感じる。その歴史跡から人生は塞翁が馬であることを古希を過ぎて初めて実感する。

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人生最大の決断

 今思うと、私の最大の決断は母の反対を押し切って、地元を離れて三河地区の企業に就職したこと。それで私の人生が大きく広がった。狭い世界の大垣に居座っていれば、その後の人生は狭い範囲でしか広がらなかっただろう。母は一人息子の私を地元に置きたかったのだが、私はその束縛を嫌い、母の元から飛び出した。障子を開けて外に出てよかったと50年間の結果を見て思う。

 障子を開けてみよ、世界は広いぞ   豊田佐吉翁

 それは私の人生のボタンの正しい掛け方であったようだ。ボタン一つの掛け違いで、人生は暗転する。そのボタンを掛ける位置を巡り、大学の指導教官が母を説得してくれた。そのご縁に感謝である。

 人生は努力だけでなく、最初の選択が最重要なのだ。

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浦島太郎物語

 しかし前職で定年を迎え、大垣に帰郷した時、両親は既にこの世にいなかった。40年ぶりの故郷に住み始めると、回りは様変わりで浦島太郎の心境であった。

 私は若い頃、桃太郎として鬼が島に鬼退治に出かけて、多くの闘いで戦果を挙げた。いつしか40年が経ち、私は浦島太郎になって故郷に帰ってきた。玉手箱を開けたら、自分が老人になっていることを教えられた。それが私の人生の表と裏の世界の旅物語である。

 人生を生きていくための拠り所は、自分自身だけだ。それが長い旅から得た教訓である。それは私の両親からの教え(家の教え=宗教)である。

 「全ての出来事は、自分に意味があり」、「人生は因果応報」、「人智を超えた冥資、冥助あり」が人生の結論である。

     冥資:知らない間に受ける仏の加護

     冥助:目に見えない助け

 「浦島太郎物語」とは我が人生物語 - 久志能幾研究所通信

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自分の歴史資料とは、

学校卒業アルバム   卒業アルバムは全て保存している

表彰記録       小学校時の絵画の表彰状がある

セミナー参加の記録  業務だけでなく、自費で受けた研修も多い

趣味の記録      飛行機、美術品取集である。

雑誌への投稿記録   1960年代『かたえくぼ』に投稿を始めた

当時の写真アルバム  高校生の時からカメラを始めた

受験失敗の記録    受験の失敗があり、今の私がいる

大学の卒論      卒論の学友の一人は既に他界した

入院記録       1976年の入院記録から保存  

両親の資料      両親の苦労が資料に残っている。

           だから贅沢はできない。

失恋の記録、

相続関係資料、

親戚の資料      親戚の不祥事は、他山の石である。

家系図        1734年没のご先祖から約150名の歴史を記載。

お墓造りの記録    6つのお墓を3つに統合した記録である。

高額商品の購入記録  最初の高額商品は500万円のパソコン

師の記録       師と水先案内人を混同したことが懐かし

旅行の記録、

海外出張の記録    スウェーデンに5か月の出張滞在が初体験、

出版資料等である。

 

30年目の反省

 今ままでは日々の失敗の反省はする。それまでである。しかし、30年前の反省はあまりしてこなかった。今、この資料を見ながら当時の行動を振り返っている。それも第三者の目(上司の眼、同僚の眼、部下の眼)で、自分の黒歴史を振り返っている。そういう観点でその事件を俯瞰すると新たな発見がある。さらに佛の目でならと、見方を追加している。佛の目は時間と社会的通念を超えた眼である。

久志能幾研究所通信   人生の大地を耕す

 

人生の部品・縁

 文章や小説、論文は推敲した回数だけ、良い作品に成長する。自分の人生も同じである。自分事件の振り返りは、より良い人生を構築するための鍛錬工程である。人生はやっつけ仕事ではダメである。出会いのご縁を何度も振り返り、次の縁をより良くするためには、起縁の元を調べることが必要だ。この振り返りを経て、今後の人生が改善される。これは良き反省の機会である。それらの自分史資料を見直していると、自分の成長具合も分かる。

 

 自分人生と言う建物は、小さな自分事件(部品、縁)の積み重ねである。その小さな事件を再度見直して、強固な部品に磨き上げ、強化すれば、自分人生という建物は強靭な構造物になる。そのためにはその事件を何度も見直して鍛える工程(分析、反省、振り返り、鍛錬)が必要だ。

 どんな建物も土台がしっかりしていないと、砂上の楼閣となる。その土台は両親の働く後姿から学んだ。両親に感謝である。

 

 その人生でのご縁は、自分の人格に見合った縁にしか出会えない。俳聖芭蕉は、門人につねづね次の言葉を語っていた。

「句になるとするとあり。内をつねに勤めて物に応ずれば、その心の色、句となる。内をつねに勤めざるものは、ならざるが故に、私意にかけてするなり」

 毎日の生き方は、自分の人格の成長具合で、生まれる俳句(出会える縁、事件)が変わる。だから自分を成長させないと、よい人生は作れない。

 

物理的な分量

 その資料の総重量は約1,800㎏である。別のスクラップファイルは84冊で約840㎏である。残りの図書の総重量は、推定2.4トンで、これら蔵書の総重量は約5トンである。この2年間で、書棚を12個買い入れた甲斐があった。

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 上図は書庫の左半分部。この裏側の右半分部には約2.5 トン分の蔵書。

 天井の波板(音響上の対策)は、ここが元ピアノ室であったためである。

 元いた「猫足のピアノ」は出世して、別のピアノ室に異動となった。

 ピアノが異動したからこそ、この場所が空いて、書棚が6個も置けた。

 部屋だって、生老病死である。

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  「自分史ライブラリ」の総重量は約1,800㎏

  50年分の『航空情報』誌も並ぶ

  久志能幾研究所通信  『航空情報』誌の歴史に人生を重ねる

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 スクラップファイル

 これで84個のボックスファイル。総重量は約840㎏。

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2023-12-09  久志能幾研究所通信 2785号  小田泰仙

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2023年12月 8日 (金)

伊勢神宮参拝、国の安泰を祈願、無 china

 

 2023年12月7日、伊勢神宮へ参拝に行ってきた。私はいつも12月の大安に参拝をしている。私は、年末年始の大混雑時には参拝しない。

 神様だって年末年始は忙しい。神様の事を思い、混雑を避けてのお参りである。たまには、神様の忙しさに配慮してあげよう。

 神様の下には、神宮の運営を支える人たちが多くいる。その人達のためである。

 言い換えれば、仕事の平準化である。トヨタ生産方式である。

 

中国人団体が消えた

 今回は、初めての仏滅の日で参拝であった。今回、例年と違うと気が付いたことは、いつもは目障りで、大声で騒ぐ中国の団体客がいなかったこと。そのため気持ちよく静かに参拝ができた。中国の経済状態停滞している影響のようで、中国人が来日してこないようだ。

 以前に北陸の永平寺に参拝した時も、境内の立ち入り入り禁止区域まで、中国人が傍若無人に立ち入っていた様を目撃して苦々しく思った。

 

 今回は中国人団体の代わり韓国人の家族連れや仲間とのグループが、大きな声で話していたこと。神聖で静寂な場所であることをわきまえて欲しいと、苦々しく思った。まあ中国人の団体客よりは、人数が少なく目立たないので、何とか許容範囲である。

 

仏滅と神事は関係なし

 またお日柄が仏滅のためか、いつもの参拝者よりも人出が少ないようだが、それでもそこそこの人出である。お陰で、内宮の垂れ幕内への参拝も、待ち人は私一人でゆったりと行えた。

 70にして、やっと「伊勢神宮参拝は大安の日」という呪縛から解脱できた。70にして69の非を知る、である。

 伊勢神宮の境内で見た現実を、日本人としてその伝統を守れと言う神の声として聴いた。 

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 宇治橋を渡って、大通りへ    ‎2023‎年‎12‎月‎7‎日、‏‎11:17

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 私は大通りに並行する庭園内小道を歩く

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 五十鈴川の手洗い場   これだけ少ない人出は初めて見た

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 内宮の階段下   これより上は撮影禁止


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    馬場恵峰書  小田の蔵軸

 これと同じ書を、2018年10月20日、馬場恵峰師は伊勢神宮に奉納された。

 私にも贈って頂いた。

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赤福の値上がり

 少し驚いたのは赤福のお店で、いつものように赤福ぜんざいを食べたら700円であったこと。以前は確か500円前後であったのに、700円への値上がりである。物価高騰の影響がここにも出ていた。700円ならランチが食べれるのにと思ってしまった。たかが、ぜんざい、されどぜんざい、である。庶民のささやかな楽しみである。値上げは痛い。

 

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神の啓示

 この件でも増税クソメガネを連想してしまった。腐敗した政党には、国民がノーを突き付けないと、目が覚めないようだ。唯々諾々と学会のいうまま投票する洗脳された人々に対抗するには、我々がしっかりと目を覚まさないと、日本は滅びる。

 

郷に入れば郷に従わず

 移民に私は大反対である。日本に来る移民の問題は、日本文化になれ従わず、彼ら独自の村を形成し、日本社会と断絶した社会を作ってしまうこと。川口市のクルド人問題でもその弊害が明らかだ。まるで治外法権の社会が日本国内に出来てしまうようだ。

 移民推進で、大混乱やテロを招いている欧州の二の舞を招いてはならない。欧州の混乱は他山の石である。

 そういう外国の輩は、神聖な伊勢神宮でも大騒ぎをする。日本古来の伝統など知ったことではないのだろう。本来、郷に入っては郷に従う、が人間として基本の行動である。日本人はそうしてきて、周りとの軋轢を避けてきた。海外からの移民にはそんな感覚はないだろう。同じ日本人でも、土地や育ちが違うと軋轢が生じるのは、周知のことだ。ましてや人種が違えば、その軋轢は巨大だ。

 

日本企業の強欲

 日本企業もその戦犯である。企業は、移民を安い賃金でこきつかうのを目的に、移民政策を賛成している。結果として日本人の平均賃金が下がってしまい、いつまでも日本経済がデフレ経済から脱却できず、日本人が貧しくなってしまう。

 日本企業は自分で自分の首を絞めている。日本には失業者が175万人もいる。それなのに、(実質)移民の外人労働者が10月現在182万人も働いている

失われた30年

 要は、政府の経済政策が失敗であったことが判明したのに、今いる失業者を無視して、その穴埋めの外人労働者を入れるという愚策に走った。それは派遣業者の利権の為である。国内企業は、安い労働者を使いたいだけ、目先のことしか考えていない。30年前に、外国の安い労働力を求めて海外に工場を移したと同じ行動である。それが自分自身の首を絞めてきた。だから失われた30年が生まれた。

 政府は国民の生活を無視して、利権に走り、国を滅亡に導いてきた。政府は狂っている。

 

 だからその対策は、移民に賛成する議員、増税を推進する政党には投票しないことだ。竹中平蔵の様にその利権を狙って移民産業を推進している。海外で有名経済学者は国の発展には移民が必要と言っているが(日経新聞はその記事を掲載して暗に移民政策を後押ししている)、いまだかって移民で栄えた国は歴史上に存在しない。国民として移民に反対しよう。

 1000年続いたローマ帝国も、国民が国を守る気概がなくなり、政治家は堕落して、軍事には外国の傭兵を使い、国民は飽食に明け暮れ、その結果としてローマ帝国は滅んだ。

 自民党政治家のパーティ券疑惑の堕落を見ると、人ごととは思えない。

 

2023-12-08  久志能幾研究所通信 2784号  小田泰仙

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2023年12月 6日 (水)

『航空情報』誌の歴史に人生を重ねる

 

 雑誌も生老病死である。54年間、購読してきた雑誌『航空情報』(せきれい社)がこの12月号を最後に休刊となってしまった。この雑誌を、私は中学生の時から購読してきた。感無量である。飛行機の発達史は、私の成長と共にあった。

 

黒歴史

 途中、2001年、父が亡くなった時のドタバタと、定期購読をお願いしていた本屋の不誠実が重なり、2か月分が欠落している。しかし1969年4月号(2549号)から最終号2023年12月号(963号)までは、全て揃っている。2冊分の欠落分を後でバックナンバーとして取り寄せようとしたが、入手が叶わなかった。その号がないことは私の黒歴史である。

 1961年7月号から1969年3月号までは欠落はあるが、バックナンバーとして50冊を揃えた。約4年分である。

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 書棚になら58年分の『航空情報』誌
 

 定期購読していて、欠品の不手際を出した本屋はすぐ解約して、別の本屋で定期購読を始めた。その数年後、先の本屋から定期購読を再開して欲しいとの連絡がきた。私は36年間もその本屋で『航空情報』を定期購読していたのに、父が亡くなった時の不誠実な対応に怒り心頭で、私は再開を拒否した。その後、その本屋は大垣市から消えた。本屋として、商売道を間違えていたと思う。

 

 休刊は残念だが、購読を68年と10か月間も続けてきたことを、自分で自分を褒めてやりたい。当初は、両親がくれたお小遣いからの出費である。それを許してくれた両親に感謝である。

 継続は力なり。2冊欠本があることで、私が神ではなかった証?である。すこし安心である? 

 神とは完全無欠で「人ではない」存在である。要は「人でなし」である。人は神を目指してはならない。ちなみに「佛」の漢字も、「人」偏に、「非」を組み合わせた象形文字である。人に非ずと書いて「佛」である。

 人は、人間的な成長をして人間になることを目指すべきだ。人は動物として生まれて人間になる。人として欠点を持ったまま、長所をさらに良くして、人間としての円熟味を出す。そうすれば、欠点が人間味となる。

 

10年、偉大なり。

20年、畏るべし。

30年、歴史なり。

50年、神の如し。

 (中国の格言)

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 人生飛行の着陸

 飛行機は飛び立てば、何時かは必ず着陸せねばならぬ。そのとき美しい姿勢で着陸したい。生物も飛行機も生老病死である。

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 1965年3月号 この号から購読を始めた。当時 定価250円

 今、事故で話題のオスプレイと同じタイプである。

 垂直離陸技術はもう70年近く前からの技術である。

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 2023年12月号 この号で最終号 定価 1400円

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 1961年7月号 バックナンバーで集めたうちで一番古い号

 

2023-12-05  久志能幾研究所通信 2783号  小田泰仙

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