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2018年1月

2018年1月31日 (水)

通学の児童達を車禍の惨事から守れ

朝は危険な通学路を進入禁止にすべし

 最近、通学中の小学生の通学の列に車が突っ込み、児童達が死亡する事故が絶えない。全国で通学の列に車が突っ込む事故が多発である。文末の事例はネットで再確認した最近の事故例である。僅か4か月間だけの調査でも、この有様である。児童の通学路の危険な場所では、車の進入禁止の処置が必要である。

 

室村町4丁目の通学路の危険性

 大垣市室村町4丁目の通学路には、興文小学校の全児童の約42%に当たる約270人が集団通学する。その道は中央の分離線もない生活道路である。しかし車の通行量は多い。その通学の列の横を、朝の通勤で急いでいる横着な車が、近道をするために、すり抜けて走り、危険極まりない。また子供の行動は予測不能で、忘れ物を思い出して急に走りだす子も時には出てくる。

 事故が起きて課では遅い。朝7時~8時は、この道路を進入禁止にすべきである。至急対策が望まれる。

 下記の地図はその通学路である。緑が児童達の通る通学路である。通常の多くの車は、下図の青で示した道を走る。しかし、通勤を急ぐ横着な車は、近道として赤の生活道路に進入する。ここで通学の児童達と交差して危険である。この車は、寝坊で急いでいる車か、近道をする横着な車と推定される。当然運転も荒く、事故の危険性が高い。そのため、児童の列の真横を走るのでヒヤヒヤである。朝の通勤時の生活道路は危険が一杯である。

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Google map より

1p1060706  大垣市室村町4丁目 2013‎年‎6‎月‎3‎日、‏‎7:25

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 2018‎‎1‎‎31‎日、‏‎7:36 緑の歩行者帯ができた

 通学の列の横を車が走る

刈谷市の安全対策

 刈谷市の刈谷総合病院近くの幼稚園前の道は、朝7時~9時は、通行禁止である。この道はバスも通る刈谷市の基幹道路である。それでも刈谷市は、子供の命を守るために、この道を朝7時~9時で通行禁止の処置をしている。

 大垣市は、子育て日本一を目指しているはず。子供の命を守る処置を最優先ですべきである。刈谷市に対して、各種の対応を比較すると大垣市民として恥ずかしい。

3p1040111  刈谷市住吉幼稚園前 2017‎年‎12‎月‎7‎日、‏‎14:17

4p1040113  バスも走る基幹道路である

前回の緑の歩行帯塗装工事

 木村自治会長さんの尽力で、この通学路に緑の通行帯識別を大垣市に塗装工事してもらった。しかし、この対策工事の申請をして、その工事完了までの時間が長すぎた。お役所仕事の典型のようで、やきもきした。子供の命に係わる安全対策は速やかにして欲しい。大垣市は、大垣市長の方針で、子供の命より節約が大事なのかと勘ぐってしまう。仕事はスピードが命である。仕事が遅いから大垣市が衰退する。

 

最近の通学時の事故例

2018/1/30 岡山で下校中の小学生の列に車 9歳女児死亡

 30日夕方、岡山県赤磐市の県道で車5台が関係する事故が起き、下校中の小学生5人が巻き込まれて、9歳の女子児童が死亡した。

 

2017/12/25 集団登校の列に車突っ込み児童軽傷

 美濃加茂市古井町の市道交差点で、可児市の会社員の乗用車が、横断歩道を渡っていた集団登校中の美濃加茂市立山手小学校の児童の列に突っ込み、1年生男児と2年生女児をはねた。2人は打撲や擦り傷など軽傷を負った。

 

2017/11/08 通学中の児童に車、6人怪我 追突の弾み

 8日午前7時50分ごろ、福岡県筑紫野市阿志岐の県道交差点で、左折で停車中の会社員男性(24)の乗用車に、女性(61)が運転する軽自動車が後ろから追突した。乗用車は弾みで押し出され、横断歩道を渡ろうと信号待ちの市立阿志岐小学校の児童4人と女性(50)がはねられた。

 

2017/10/18 大阪で集団登校に車が突っ込み、6人重軽傷

 18日午前8時10分ごろ、大阪府枚方市上野1丁目の市立殿山第一小学校前で、集団登校の列に車が突っ込んだ。同校1~6年で6~12歳の児童の男女計5人と通勤途中の中学校教諭の女性(55)が負傷した。頭を強く打った小学5年の女児(10)と、あごを骨折した疑いのある同4年の男児(9)が重傷である。

 

2018-01-31

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年1月30日 (火)

ビンゴゲームは、人生を貧誤にする

 2017年11月10日、霊山顕彰会の研修旅行として、京都霊山墓地、霊山歴史館を訪れるバスツアーに行ってきた。私が霊山顕彰会に入会して、初めての研修旅行であった。ツアーの帰りのバスの中でビンゴゲームを体験して、腹が立ってきた。最後までいってもビンゴにならないのだ。ビンゴにならなかった人には、残念賞が配られた。それなら最初からその残念賞の景品を貰った方がよい。強制的ビンゴゲームで、考える時間も、風景を楽しむ時間も、隣の人と会話の時間が全て奪われた。それでビンゴゲームの問題点に目が覚めた。

 

ビンゴゲームの問題点

 ビンゴゲームはまず時間の無駄である。幹事が楽をして会員を痴呆状態にして時間を潰させる手管である。ランダムの巡り合わせで景品を配るなら、一度でくじを決めればよい。それを勿体付けて、番号窓を開けていくのは、無駄な時間稼ぎである。何の意味もない。配られる方は努力も細工も、何もできない。ただ次の番号がアナウンスされるのを待つだけである。首に縄をつながれた囚人や餌を与えられる飼い羊のように、ビンゴゲームの結果を待つだけだ。

 ビンゴにならなければ、「ビンゴ」、「ビンゴ」とナンバーの連呼で会話も思考も外の風景を楽しむこともままならぬ。音でのゲーム暴力である。思考の強制痴呆化である。

 

安易な幹事の手管

 前職での職場の宴会でも、多くの場合、ビンゴゲームで時間を潰していたのを思い出した。当時は、早い時期にビンゴになり、よき景品を貰っていたのであまり気にならなかったが、今にして、なんと安易な親睦会の余興であると感じた。ビンゴゲームに費やしていると仲間との会話は途切れ、本来の親睦会の趣旨が破壊される。ビンゴを企画した幹事の顔を思い出すと、その行動が納得できる思いである。

 

ビンゴ対策

 次回、ビンゴゲームに出くわしたら、ゲームに参加せず、他のことを考えて過ごそうと思う。千円、二千円ほどの景品に目の色を変えるより、自分の命の時間がもったいないと気が付いた。自分の人生課題を考えて過ごし、ビンゴゲームでは残念賞を貰えばよい。それよりそんな発想をする幹事が運営する行事には参加しないことだ。

 自分の人生は、一秒1円、一分百円、十分千円の価値である。本来、お金には換算できない二度と取り返しのつかない時間である。時間は命なのだ。命とは、自分が一生の間に使える時間である。ビンゴゲームでは、その命が奪われる。ビンゴゲーム30分で、時間の出入りまでを考えると6,000円の人生ロスである。人生時間は残り少ないのだ。

 今回、霊山顕彰会の研修旅行で京都霊山墓地に参拝して、智者の霊が人生の大事さに啓示を与えてくれた。感謝。やはり墓地の参拝はご利益がある。

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2018-01-30

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2018年1月29日 (月)

ドレスデントリオ & 金澤澄華 in Chez KOBE

 2018114日、ドレスデントリオと金澤澄華さんのコンサートが八事のフランス料理店Chez KOBEで開催された。今回の来日での最後のコンサートである。会場は地下鉄八事駅から中途半端に遠い距離で、私はタクシーも呼べず、重いカメラ機材を担いで15時頃、Chez KOBEにたどり着いた。

 110日の宇野病院でのコンサートは、金澤澄華さんの体調が万全ではなかったが、それを挽回するが如くの全力のソプラノである。共演するドレスデントリオも、フランス料理店Chez KOBEの雰囲気に合った管弦楽の演奏を聴かせてくれた。お店の照明機器は、イタリアの骨董市で手に入れたとか。以前、骨董市で見つけて私が欲しかったン十万円のランプも壁のさりげなく取り付けられていた。今回、観客72名で満席のお店は、シックなイタリア料理店の雰囲気で、彼女がアンコールで歌ったアベマリアは心にしみた。私はあまりソプラノを聴かないが、今回の演奏会で見直した。

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着物姿で登場

 コンサートが終わり、フランス料理のフルコースの食事会が始まって、金澤澄華さんが結婚式のお色直しの如く、輝く笑顔で艶やかな着物姿で登場した。観客のどよめきが起きたほどインパクトがあった。きれいな人は得である。着物姿がサマになっている。ドレスデンのアンドレアスもウルフも、彼女とのツーショットにメロメロで、演奏中の音楽求道者のような真面目な顔つきはどこへやら(笑)。二人とも舞台上では決して見せない笑顔を彼女とのツーショットで見せた。彼らも舞台を離れれば求道者ではなく、普通の「男の子」であることを発見して安心した。私も撮りがいのある写真をバンバンと撮ってご機嫌であった。会場の皆さんも彼女とツーショット、スリーショットを撮るため、引っ張りタコである。女性音楽家はドレスの手配が大変である。同じドレスは、次の舞台では着れない。楽器と変わらない出費である。

 彼女は、この挨拶で、8年前にデビューした時、このChez KOBEで初めてのソロリサイタルを開催したとのこと。それで今回、お礼を兼ねてこのChez KOBEでレスデントリオとのコンサートを企画されたという。

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リハーサルでの準備の意味

 写真撮影では本番演奏だけを撮ればよいのではない。リハーサルを含めて、会場前に早めに現場に行って撮影の事前準備と試し撮りをする。事前に撮影をしているから、様々な事前修正が出来る。本番だけ撮影していたのでは、その修正ができない。今回も撮影場所を、リハーサルの時とは、別の場所に移動して撮影をした。

 私はそのリハーサルに過分の時間をかけるドレスデントリオに敬服している。一流はリハーサルに過分の時間をかける。リハーサルに時間をかけない音楽家は二流である。

 日本電産の永守重信社長は、「24時間は誰でも平等だ」との信念で、徹底した納期の短縮で仕事を推進して、自社を世界一のモータメーカに育てた。他者よりも倍働き知恵を出せば、納期も半分になる。そうやって試作段階で、納期より早く試作品を納めれば、依頼先メーカからの再度の修正にもすぐ対応できる。それで、また修正して再納入すれば、さらに良くなる。その繰り返しで、試作依頼元のメーカは日本電産から離れなくなり、日本電産は競合他社を圧倒してきた。それと同じ思想で、ドレスデントリオはリハーサルを繰り返している。多くリハーサルをかければ新しい発見がある。私もそれと同じ思想で、リハーサルを含めて写真撮影をしている。

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  リハーサル中のドレスデントリオ。何度も微調整を繰り返す。最初の撮影位置では、アンドレアスが金澤さんに隠れてしまうので、本番では撮影位置を変更した。

 

2018-01-29

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人の命より「節約」を大事にする大垣市長

 2018年1月25日、26日、久しぶりの雪で朝の岐阜県下や大垣市内の道路が凍結して、スリップ事故で怪我人や交通渋滞での経済活動に影響がでた。

 国土交通省は道路という経済活動の生命線を維持するために、国道21号線に凍結防止剤をまいた。なぜ大垣市は、市内の道路に凍結防止剤をまかないのか。

 

 強い冬型の気圧配置が続いた影響で、岐阜県内は25日、積雪や路面の凍結によるスリップ事故が相次ぐなど、各地で影響が出た。

 県警によると、同日午前0時から午後3時までにスリップ事故は398件(うち人身事故が21件)発生し、21人が負傷した。

  2018年01月26日07:56  岐阜新聞WEB

 

問題点

 問題点は、降雪で市内の道路に凍結が予想された状態で、大垣市は、市内の道路に凍結防止剤をまかず、放置したことだ。その結果が、県下でスリップ事故は398件(うち人身事故が21件)発生し、21人が負傷した。大垣市内の事故件数は不明だが、岐阜市よりも3倍は積雪のあった大垣市の被害は大きかったはずだ。大垣市は県下一の工業都市である。その分だけ車の交通量も多い。スリップ事故の多くが大垣市で発生したと推定される。

 岐阜市の近くに住む知人の話だと、当日の朝、国道21号線で大垣に通勤してきたが、国道21号線は凍結防止剤が撒かれて通行には問題がなかったが、大垣市内に入ったら路面が凍結のためツルツルで、恐ろしかったという。大垣市内は大渋滞だった。凍った路面は凶器である。人が滑って転び打ちどころが悪ければ生死にかかわる。

 

真因

 大垣市は年間、数日間は必ず雪が降り、朝、路面が凍結することが長年の経験で分かっている。それが分かっていながら何故、無為無策で、毎年、市内道路の凍結を放置しているのか。国土交通省は国道21号線には、翌朝、凍結が予想される場合は凍結防止剤をまいている。大垣市は、市長の節約方針で、市内の道路には凍結防止剤に金を使わないのだ。スリップ事故と大渋滞の真因は、人の命の安全、大垣経済活動が阻害されることよりも、大垣市長の「節約」方針で、凍結防止剤に金を使わないことなのだ。

 金を節約するだけなら単なるケチだが、使うべきことに金を使わないのは吝嗇である。それは行政として市民の命を危険に晒す犯罪行為である。その考えによる一環による長年の政策が、大垣経済を衰退させた。長年の吝嗇の蓄積で、大垣市は衰退の一途である。大垣市内の路面の凍結は、大垣市長の考え方が真因である。大垣市長は、節約と投資の区別ができない。人の命の安全確保と、経済活動阻害の要因を排除するために、凍結防止剤に金を使うのは、市民の安全と大垣経済活動の保全への投資なのだ。凍結防止剤の無い時代ならともかく、文明の利器の凍結防止剤を使わないのは、現代生活で蝋燭生活をするようなもの。

 大垣市は、市民の命の保全には金をケチっても、大垣新市庁舎建設には、岐阜市新市庁舎よりも5割も贅沢な金を使う。岐阜新市庁舎建設が争点であった岐阜市長選が終わった。その行く末を注目したい。

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  大垣市内 2018年01月26日08:46

 

2018-01-28

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2018年1月27日 (土)

ドレスデントリオ & 河村義子 in 大垣

 2018年1月13日、クインテッサホテル大垣にて、ドレスデントリオと河村義子先生のニューイヤーコンサートが開催された。その後、会場を移してドレスデントリオも参加の親睦パーティが開催された。盛況のうちに終わった。

 

ニューイヤーコンサート企画

 このコンサートの企画は昨年末に急遽きまって、その資金繰りの問題で開催するかどうかを河村先生が迷っていた。昨年の2017年9月に、チェリストTIMMコンサートを大垣音楽堂で開催したばかりで、大垣市内の企業に再度の企業協賛がお願いできないためである。そのため協賛金を私が大半を出すことで、企画が実現した。大垣市は一銭も出さない。本来、このニューイヤーコンサートは、大垣市政百年記念のイベントにすべきコンサートではあるが、大垣市にそんな気がないので、切符を多くの人に販売することで、このコンサートを開催にこぎつけた。ニューイヤーコンサート実行委員会が走り回って、チケットを沢山売ってくれた。感謝です。

 仲間が尽力して走り回り、大垣市長夫妻と教育長、県会議員夫妻にも出席を要請して、参加者数180名の演奏会に仕上がった。成功でありホッとした。

 

ピアノ調律

 当日の朝、調律をするためキーボードを引き出したら、このピアノが自動演奏付きであったことが判明した。古いピアノでC1サイズのヤマハのピアノで、状態はあまりよくなかった。調律師の方が苦労して調律を終えた。本来、C1サイズのピアノではドレスデントリオの共演には不相応なのだが、ドレスデントリオの演奏会を大垣で開催することが主目的なので、河村先生もこのピアノで我慢をされた。

 当日の朝に確認したら、ピアノの譜面台も椅子も壊れており代わりの椅子の手配で大騒ぎである。またホテルに3脚用意してもらった譜面台が、形がバラバラで、急遽、ホテル外から持ち込む騒ぎとなった。事前にホテルから譜面台が3脚あることの連絡を受けていたが、それがバラバラの形式では、世界のドレスデントリオを招いて演奏する上で恥ずかしい。ホテルもそれくらいは気を使って欲しかった。我々が他の準備に忙殺されて、現場確認が疎かになったのが原因である。反省。

1p1040259  調律中。譜面台がバラバラの形式。

2dsc04207 リハーサルの一コマ 照明の調整

宴会場の暗さ

 コンサート会場がホテルの宴会場のため、意外と暗いのだ。目では感じないが、SONY α9で撮影してその暗さが判明した。正規に設定すると感度25,600にしないと撮影できないのだ。それではノイズで画像が荒れてしまう。それで感度12,800に落してなんとか撮影をこなすことになった。それでも私が高校生の頃の昔のフィルムカメラで高感度と言えば、ASA400が常用であったことを考えると、驚嘆すべき技術の進歩である。

 その問題点は、ピント合わせが甘くなったこと。前日の宗次ホールでの撮影ではスポットライトがあり、結構明るい状況であった。それに対して、今回のホテルの宴会場は、見た目は暗さを感じないが、カメラは暗いと判断した。後日、その原因の一つが瞳センセーを多用したことで、カメラのCPUが演奏者の瞳を探して、迷ってピントが甘くなってしまったようだ。そのため試行錯誤でカメラの使い方を学ぶことになった。まだ買ったばかりのカメラで、高機能のカメラは使いこなしが大変である。それでも瞳センセーは、条件が合えばドンピシャで瞳にピントが合う。素晴らしい技術ではある。往々に、演奏中の演奏家の瞳は、横を向いたり下を向いたりして、捉えにくいのが課題である。

 後日、この件で量販店の担当者と話をしていて、気ちがい沙汰のレベルでの撮影だと笑われた。当たり前と思ったことは、常識外のことであった。

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河村先生の解説

 このコンサートの途中で、河村先生の解説があった。普通のクラッシク演奏会では解説などないのだが、曲や演奏法の解説をされ、クラッシクに疎い聴衆には大変に好評で良かった。他の会場では、こんな解説はなかった。

 シューマンの曲は、チェロでは出せない一オクターブ低い音律で作曲がされている。そのため、チェロのウフルは、曲の演奏途中で調弦といって、チョロを一オクターブ低くする細工を演奏中にする。その解説を河村先生がされた。聞かなければ分からない技術である。

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6dsc03577  チェロの調弦の様子(2017年1月11日 金山スタジオにて)

頁めくり人

 今回の河村先生のページターナーは、2017年9月、チェリストTIMMコンサートの時と同じ小林さんである。河村先生の信頼の厚い人である。それでも演奏中は、緊張でかたい表情ではあった。ページターナーは黒子に徹して大変な仕事である。彼女もプロのピアニストである。ページターナーも自身の演奏がプロレベルでなければ、頁もめくれない。彼女も師の後ろ姿から多くを学ぶのだろう。

 ご縁があり、昨年末、羽島のホテルでの経営者達の総会兼パーティでは、依頼があり、彼女にバックグランド演奏をしてもらった。感謝。

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 演奏者よりも厳しい眼で譜面を見つめる小林さん

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親睦パーティ

 演奏会後、隣の会場で演奏家を囲んでの立食パーティである。総勢42名が参加して盛況であった。参加者の小学生のお子さんも参加で和やかなパーティとなった。やはり演奏者と、演奏会後に直に交わってお話し会は良いものだ。演奏中の真剣な表情とは打って変わった明るいドレスデントリオが素晴らしい。

 私は写真撮影で忙しかった。この場合は、フラッシュをばんばん焚き一眼レフのシャッター音を気兼ねなく出しての撮影である。演奏中は、一眼レフのシャッター音はご法度である。そのため無音シャッターのSONY α9と100~400mmズームレンズを用意した。

84k8a9055  ちびっ子ファンもパーティに駆けつけてご機嫌なドレスデントリオ

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ホテルへの苦情

 ドレスデントリオはクインテッサホテル大垣に宿泊したが、アンドレアスの部屋だけ、お湯が出ないというトラブルがあった。ホテルの費用は、実行委員会が払っているので、アンドレアスもあまり強くクレームを言えなかったようだ。後日、私はその話しを聞いて、M支配人に苦情を言って、アンドレアスに正式のお詫びの対応をするように申し入れた。M支配人は善処すると言ったが、その後、全く連絡がない。それでこのホテルと支配人のレベルが判明した。私は言っても仕方のない人や会社には、二度と何も言わない、相手にしない。これが世間の厳しさである。その厳しさを自分にも課している。そういうレベルの人は、そういうことが分からない。そして段々と落ちぶれていく。それが運命である。全て自分が作り出した世界である。

 今回の演奏会では、正月の幕の内の期間という条件で探して見つけた会場ではあった。本来の演奏会会場ではない。世界のドレスデントリオを泊めるには不相応のホテルであった。それでも、今回の件で、アンドレアスの温厚な人柄が分かって、よきご縁に出会った思いである。普通の外人なら、キツイクレームを付けるのが常識である。それを彼は我慢してしまった。私でも、海外で問題があれば平気でクレームを付けてきた。それが海外での常識である。もっとも私は少々キツすぎる気らいがあるが。

 

2018-01-27

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2018年1月26日 (金)

大垣は投資に値しない都市

「大垣市中心市街地活性化基本計画」検証6

 大垣市で一番地価の高い高屋町の地価が下がり続けている。誰の責任で、大垣の価値が下がり続けているのか。地価の値は、世間からのその街の働きぶりの評価なのだ。成長している市は地価も成長する。没落していく市は、地価も没落である。

 

地価の上昇・下落の二極化

 名古屋市商業地では、5.3%も地価が上昇している。名古屋駅周辺ではリニア中央新幹線の開業を見越して再開発ラッシュが続く。新たなオフィスや商業ビルが相次いで誕生している。今後も名古屋鉄道や三井不動産による大型開発も控える。対照的に、地価の下がっている地区もある。国土交通省幹部は「空き家が多い地域ほど地価が下がる」という(日本経済新聞2017年9月21日)。

 名古屋駅からJRで僅か32分の大垣なら、リニアが走れば、大垣は将来、東京の通勤圏となる。地価が上がっても不思議ではない。それなのに、大垣駅前の時価が下がり続けている。大垣駅前は空き店舗が増えるばかりである。街の商店主に聞けば、大垣は投資に値しない都市なので、大垣に店を構える商業者が岐阜や他市にどんどん逃げていっているという。情けない話である。

 「大垣市中心市街地活性化基本計画」P14では、人ごとの評論家のように、単に「地価が下り続けていますね」で終わっている。何故地値がっているかの解析も対策もない。書くだけ紙の無駄である。それは誰の責任かを明記すべきなのだ。その原因を解明せず、大垣市の活性などは実現できない。無責任である。

 

ビジネス文書の使命

 1994年にミシガン大学で、テクニカルライティングセミナーを受講した時の課題は、「アナーバ市の春の気温は20度です。夏は30度、秋は20度、冬は0度です。さようなら」という文章の解説を述べよ、であった。このレベルの文書しか書けないビジネスマンは米国では首とのこと。この文章を読んだ上司は、「で、どうしたいのだ?」と必ず聞いてくる。上記文章には結論も推奨もない。全く付加価値のない文章である。

 上記文章に、「アナーバ市は、温暖な気候で、住みやすい都市です。是非、土地の購入をお勧めします」等の結論がないと、ビジネス文書として成り立たない。

 「大垣市中心市街地活性化基本計画」P14では、人ごとの評論家のように、単に「地価が下り続けていますね」で終わっているが、このデータの結論は、「だから、大垣は投資に値しない都市である。」。それで大垣市役所はその原因と対策をどうするのか? その地価の目標値は幾らにするかを明記するのが、ビジネスマンである。上記計画書には、全く記載がない。大垣市役人は、大垣衰退に瀕していても、ノー天気である。

P14

社長の使命は企業価値を上げること

 カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の宗次徳二氏は、毎日4時に起きて2時間、お客様の声の手紙を読んで、経営に反映した。それでCoCo壱番屋の企業価値を上げ、最終的に、世界一のカレーチェーン店を築き上げた。その持ち株分をハウス食品に200億円で売却した。それで今の宗次ホールが建設できた。今でも朝早く起きて、社会貢献として宗次ホールの周辺の掃除を2時間もされている。

 大垣市の社長は、大垣市長である。大垣市長は、伝聞では頭が高く、人の話を聞かないという噂がある。氏が経営する大垣市は、市の付加価値が下がる一方である。世界一のカレー店チェーン店を築き上げた宗次徳二氏と大垣市長は、何が違うのか。

 

人生経営の目的は己の価値を上げること

 人生での使命とは、己の付加価値を最大限に上げて、この世に報恩をして、あの世に旅立つことである。宗次徳二氏は、お客様の声の手紙を30年間、毎日2時間も読み続けて、それを経営に反映して企業価値を最大限にした。お客様の声は佛の声なのだ。

 

耳中常聞逆耳之言 

 耳には常に痛いことばかり。それが自分を鍛えることになる。甘い言葉で褒められるのは、遅延性の毒を盛られるようなもの。(洪自誠著『菜根譚』)

 お客様が寄ってたかって、自分を幸せにしてくれる。自分に厳しいことを言ってくれるのは、自分を育てるため。自分への厳しいお客様の諫言は、佛の声である。辛口の批評は、己の間違いを教えてくれる。私を幸せにしようと思わない相手は、無視をする。愛の反対は憎悪でなく、無視である。人が甘い言葉をいい、お世辞やおべんちゃらを言うのは、自分を貶めるための罠である。自分に向けられる厳しい言葉を、自分を鍛える愛の言葉と解釈しよう。そう思うと、神仏が人を介して、己を幸せにしてくれるご縁を恵んでくれるのだ。

 お役人は、頭が高く、その諫言を聴く耳を持たない。大垣市が衰退するのも故あること。市民の声を全く無視したのが、「大垣市中心市街地活性化基本計画」である。

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会議は踊り、船は沈む

 「大垣市中心市街地活性化基本計画」の海図に基づき大垣市船が驀進する。大垣市船の船底には穴が開き、水が浸水していて沈没し続けている。「大垣市中心市街地活性化会議」は踊り、甲板上で大垣を衰退に導く「元気ハツラツ市」痴呆の舞いに狂い、船の安全を祈願する神事で、船長は居眠りし、船は迷走している。大垣市の地価は下がり続けている。大垣一夜城の夢物語りである。

2p1030045  前列は関係者ばかり

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添付ファイルp14.PDFをダウンロード   p14-大垣市中心市街地活性化基本計画

2018-01-26

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2018年1月25日 (木)

宗次徳二氏の講演

 2016年12月2日、名古屋マリオットアソシアホテルで、日経新聞主催の宗次徳二氏(カレーハウスCoCo壱番屋創業者)の経営講演会があり、聴講して感銘を受けた。その講演の記録を記載します。

 

社長業は簡単

 芸術業に比べて社長業は成功の確率が高い。いくら情熱をこめて絵をかいて、それが売れるかは不確定である。それに芸術家には才能が必要だ。それに対して社長業は、誰でも必死になって働けば必ず成功する。簡単です。

 

IAB経営

 IAB経営を実践してきた。IABとは行き当たりばったりの経営である(爆笑)。何が起こるか分からないのが経営である。臨機応変で対応するしかない。

  氏は当初、不動産業で始めたが、全く商売にならず、奥さんが喫茶店で始めたカレー販売が好調で、本業になった。それが世界一のカレーチェーンとなった。それは、ハロルド・ジェニーンがその著書で言っているように「究極的な成功を目指して事業をするコツは、かまどで何かを料理する時のようにやることだと言いたい【ハロルド・ジェニーン著『プロフェショナル マネージャー』p30】」。料理の材料・状況は千差万別、時期、環境で全て変わる。それを料理するは、行き当たりばったりだが、よく料理の仕上がり状態を見て臨機応変に対応して料理を進める。それこそ経営のコツと同じである。氏はIAB経営と謙遜するが、顧客の声を最大の情報源として、経営という料理を進めた。

 

仕事オンリー

 経営者として、自分の会社は自分で守る。そのために朝4時から夜の23時まで、毎日休みなしで働く。朝から夜まで仕事オンリー。毎日、朝3時55分には目が覚める。辛くても起きる。毎日、店の周りを2時間かけて掃除をする。そのくらいの辛さを克服しないで、いい経営が出来るわけがない。大雨が降っても、前日が遅くても毎日、朝4時に起きてやるんです。

 経営コンサルタントに金を払ったためしがない。簿記で数時間研修会に出ただけ。スナック、飲み屋に行った試しがない。ひたすら仕事です。確定申告でも、飲み屋の領収書は一枚もない。国税庁が来ても一円の修整もない。

 毎日必死に働き、お客様に感謝です。お店にお客様の影が見えたら、来たお客様に対して拍手(心の中で)をするのです。

 

2割

 今、社会奉仕として街に木を植えているが、植えてもその2割は枯れていく。 自分には能力がないと自覚しているから、時間と汗をかけて必死に取り組んだ。部下を教える能力もない。経営の能力もない。自分の後ろ姿をみて2割がついてこればよいと思ってやってきた。現実にその内、2割が付いて来てくれた。6割が付くてくる振りをしていただけである。

 

経営に身を捧げる

 自分のことはどうでもよい。会社には多くの人がぶら下がっている。自分を経営に捧げるのです。

 お金を使うより、お金が社会のために回る方が嬉しい。だから寄付が最高の贅沢です。

 「自分は三流の経営者と意識してやってきた。それは、あくまで自称で、人から三流と言われたら怒りますよ」(場内爆笑)

 

華麗(カレー)なご縁

 2018年1月12日のドレスデントリオ ニューイヤーコンサートを宗次ホールで写真撮影した縁で、その宗次徳二氏と名刺交換をするご縁を頂いた。その名刺はcoco壱番屋カラーと同じで、黄色でした。カレーハウスCoCo壱番屋のカレーと同じくトッピングの名刺で、3枚つづりとなっていて、CoCo壱番屋、宗次ホール、氏の講演CD,DVD,書籍、カレンダー、コラム、動画の広告で構成された名刺である。さすが現場で苦労をして知恵を掴んだ経営者の名刺である。名刺が広告塔になっていた。

 宗次氏とお会いできたのは、上記講演会から約1年後でした。会いたいと念じていると、神様仏様のご支援で逢わせててくれる。感謝。

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2018-01-25

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年1月24日 (水)

大垣市のドン・キホーテごとき突撃

「大垣市中心市街地活性化基本計画」検証5

 表記の計画書(平成27年制定、平成29年11月29日変更)には、大垣市の衰退の原因の分析が全くされていない。

 大垣市が、153ページの膨大で痴蜜な「大垣市中心市街地活性化基本計画」を作成しながら、200億円(推定)もの金をつぎ込んできながら、テンコ盛りの対策を打ちながら、なぜ17年間も衰退を続けるのか?

 それは、何故、大垣市が衰退したかの分析を無視して、的外れの対策を打ち続けたからだ。それはまるで思い込みで突撃を繰り返したドン・キホーテと同じで、滑稽である。市役所は滑稽でも、大垣市民には悲惨である。未来を背負う子供達が可哀そうだ。

 まるで旧日本軍が万歳突撃を繰り返して玉砕を繰り返した様である。学習能力がないとしか言いようがない。これが大垣市大本営の実態である。

 経営の基本は、問題があれば詳細な分析をして、真因を特定して、ピンポイントで対策を打つ。その対策の効果を確認して、次の手を打つ。それがPDCAである。大垣市はそのPDCAを回す気もなく、その能力もない。

 

分析も評価もデタラメ

 大垣市が衰退した分析とその対策の評価も、形式的な分析だけで、本質に踏み込まず、真因から逃げている。p43で「中心市街地活性化に係るこれまでの取り組みの実施状況と評価」があるが、分析にも評価になっていない。デタラメである。

 「しかし、再開発事業を進めることができず、毎年空き店舗も増加するなど、活性化事業の見直しと、抜本的な対策が望まれてきた。」(p43)とある「抜本的な対策が望まれてきた。」とは非常に無責任な表現である。望まれたのなら、なぜ大垣市は推進しなかったのか。なぜ再開発事業を進めることができなかったのかの、その真因を追求せずしておらず、何の解説も述べていない。今後の対策も未記述である。現在、新たな「南側商店街再開発事業」が市役所の熱意の無さで頓挫しているテイラクである(2018年1月現在)。他の事業が思いやられる。大垣市はその責任から逃げている。再開発事業を進めることができなかった原因を追究せずして、大垣の活性化はあり得ない。原因は単に、大垣市役所が真剣にその計画を推進しなかっただけである。原因はお役人の熱意の無さと無責任さなのだ。

 他の頁(p19,79)では、「毎年空き店舗も減少している」と言いながら、分析と評価のページでは「毎年空き店舗も増加する」(p43)とデタラメの記述である。それでまともな対策が打てるわけがない。

 「市街地の整備改善に関する事業が33事業(63.5%)、商業等の活性化に関する事業が15事業(46.9%)」と実施を誇っているが、今までやってきて効果が検証されていない。事業の羅列をしただけである。その事業が活性化に効果があるかの検証もせず、ドン・キホーテ如くに突進して金をばらまいているだけある。その事業を展開してきて、なぜ大垣市の衰退が止まらないのか。その検証の記述はどこにもない。

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大垣市衰退の真因

 大垣市衰退の真因は、大垣市長が大垣市を衰退させるような政策をPDCA を回さず17年間も執り続けた結果である。それを書くと、計画書作成者の首が飛ぶから、己の保身で書かないだけである。「大垣市中心市街地活性化基本計画」はヒラメが舞う嘘八百の計画書である。「大垣市中心市街地活性化基本計画」はあくまで、岐阜市新市庁舎よりも5割も豪華な大垣新市庁舎の建設を正当化する言い訳書なのだ。

 

不幸の原因

 なぜ、人は自分の不幸を泣くのか。不幸になった真因を追求せず、お札をはり、神仏に祈願のため走り回り、他力本願で他人任せの棚ぼたを待つから幸せになれない。なぜ、自分がそういう境遇になったかを解明せずして、幸福はつかめない。大垣市の不幸(衰退)と同じである。その真因を追及して明確化して対策を打てば、幸せをつかむことは容易である。大垣市は、不幸(衰退)の原因をお札(新市庁舎・新事業・再開発事業・元気ハツラツ市等)で解決しようとしている。しかしそれは祈願のお札を貼るごとき振舞いである。真因を解明していないので、その対策では解決しない。それはショートカットのインチキ対策である。大垣市の衰退のすべての原因は、大垣市長の胸の内の問題である。

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添付ファイル19.PDFをダウンロード   p19-大垣市中心市街地活性化基本計画

添付ファイル43.PDFをダウンロード   p43-大垣市中心市街地活性化基本計画

添付ファイル79.PDFをダウンロード   p79-大垣市中心市街地活性化基本計画

 

2018-01-24

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2018年1月23日 (火)

ドレスデントリオ & 藤本真実 in宗次ホール

 2018年1月12日、宗次ホールにてドレスデントリオと藤本真実さんのニューイヤーコンサートが開催された。

 宗次ホールでの撮影許可を申請したら、宗次ホールから撮影場所を2階の操作室か1階の一番後ろ側の隅を指定された。撮影されたサンプル写真を確認すると、上からの撮影で写った演奏家の姿に違和感があり、上から視線のような雰囲気であった。それで、1階の一番後ろ側の隅を撮影場所に選んだ。

 リハーサルは問題なかったが、本番での演奏では、位置的に、藤本真実さんの姿がアンドレアスの後ろに被ってしまった。このため藤本さんが写っているシーンが一枚だけとなってしまった。移動もままならず、本番での撮影の難しさを痛感した。

1p1040252_1   今回の撮影位置からのシーン

22  上の操作室からの撮影写真例

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4dsc04084  納得できるまで、綿密なリハーサルを繰り返す

5dsc04160  本番での演奏。本番では位置的に、藤本さんの姿がアンドレアスに被ってしまった。これは藤本さんが写っている唯一のシーン。

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宗次徳二さんと名刺交換

 演奏会後、ホールのオーナの宗次徳二氏が、ドレスデントリオに挨拶のため顔を出された。私は伝説の経営者に会えて嬉しくもあり、名刺交換をさせて頂いた。2016122日、日経主催の経営講演会で、その経営哲学を拝聴して、前からお会いしたいと思っていた方である。

 宗次氏は、伝聞によると4万円ほどの吊るしのスーツ、千円前後のネクタイしか着用しないという。その風体は質素ないでたちである。一見、そんな風には見えないのが人徳である。氏にはお金を使うのが罪悪のようなトラウマがあり、「金銭欲を満たす気持ちは、少しはありますが、自分のおカネが人のために動くほうがうれしいし、それが『生きたおカネの使い方』だと思う。だから私は身につけているものも安い。時計はカシオの9800円のもの、シャツは980円のディスカウント品です」出典:賢者の知恵 現代ビジネス)という。それでいて億単位の寄付を長年続けられている。

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ビデオの提供のスマートさ

 演奏会後、1時間ほどで当日のビデオDVD,録音データが、4セットで宗次ホールからドレスデントリオと藤本さんにプレゼントされた。事務の方に聞けば、演奏のビデオと録音は、溜めると処理が大変なので、演奏会後に即、演奏者に贈るそうだ。演奏者にとって嬉しい対応である。

 

芸術家と経営者

 さすが毎日、朝4時に起きてお客様の意見カードを見て、その声を反映するため、一日18時間、年間350日働いて世界一のカレーチェーン店を作り上げた方のホールである。社長時代の宗次氏は、毎朝4時10分に起床し4時55分には出社、お客から届いた1000通以上のアンケートを3時間半かけて読み、その後に掃除や会議、店舗巡回である。毎日、退社するのは18時~23時過ぎで、休日は年間15日と働きづめであった。創業期、ちょっと成功を手にした起業家たちがすぐに夜の街に繰り出していくのを横目に、氏はひたすら顧客へのサービスだけを考えて、地道に、そして猛烈に仕事に取り組んできた。好きなクラッシク演奏会も現役時代は、一回しか行かなかったとか。確定申告でも、飲み屋やキャバレーの領収書は一枚もない。世の成功者の多くが部下や業者を引き連れて飲みに遊びまわるとは、無縁の経営者であった。

 宗次氏は「僕がほかの人と大きく違うのは、毎日同じ仕事をひたすら続けられる、という点ですね」という。芸術家であるドレスデントリオがリハーサルに没頭するのとよく似ている。経営者は、顧客の創造という音楽を奏でる芸術家なのだ。毎日毎日、新しい発見と経営手法の創造がある。宗次氏はお客から届いた毎日1000通以上のアンケートから、それを発見した。そういう意識のない経営者は、没落の道を歩む。

 

タクシーが生み出す付加価値

 撮影用カメラ機材が重いので、名古屋駅から宗次ホールまでタクシーを利用した。そのタクシーにぼられた。宗次ホールのHPでは、タクシー料金1200円程とあったが、1650円をふんだくられた。位置的には名古屋駅から1回右折をすれば到着するはずの宗次ホールまでの経路を、5,6回も回りまわって到着した。料金を黙って支払ったが、タクシーの生み出す付加価値とは何かを考えてしまった。今回と比較して、以前の乗ったМKタクシーの接客ぶりには感動した。МKタクシーに乗った巡り逢せに幸せを感じ、また利用したいという気になった。演奏会でも、感動を与えてくれる演奏に出会うと幸せを感じる。また聴きたいという感動を与える。それに対して今回のつばめタクシーグループには絶望である。

 タクシーの使命は、短時間に最短距離を走って、顧客に時間価値を生みだすのが使命である。それを余分に時間と金を使わせて、客に不満を与え、付加価値を抹消している。それでどんな生き甲斐があるのだろうかと、可哀そうになった。きっと仕事が楽しくないのだろう。

 そういう指導をしているタクシー会社には利用しないことである。今後、タクシーを待っているとき、そのグループのタクシーが来たらパスをすることにして、その会社名を記憶にとどめた。そうしないと自分の人生時間が無駄になる。

 そのタクシー会社はつばめタクシーグループ、伸和交通株式会社である。車番6407-1163、乗務員ナンバー12311818。

 

2018-01-23

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2018年1月22日 (月)

大垣市大本営発表:「商店の閉店数は極少なり」

「大垣市中心市街地活性化基本計画」検証4

上記計画書では空き店舗の実態が嘘で記載されている。

  表記の計画書(平成27年制定、平成29年11月29日変更)には、大垣の商店街の没落の惨状が胡麻かして記載されている。まるで大日本帝国の大本営発表のような趣である。事実を矮小化して市民に知らせて、悲惨な実態を隠して、御殿のような新市庁舎の建設の正当化を図っている。正に太平洋戦争時の日本政府の大本営発表表である。そして日本は敗戦を迎えた。大垣市の衰退が止まらない。大垣市は第二の敗戦を迎えようとしている。

 

空き店舗数の把握の嘘

 計画書での大垣駅前商店街の空き店舗数の把握が間違っている。その空き店舗に対する正しい対策が、表記計画書には、全く記載がない。現状認識が間違っているので、正しい対策が出来るわけがない。大垣市は経済音痴で、大垣市の行政経営は、現状把握、分析、対策、チェックのPDCAが全く回っていない。市を運営する経営の基礎能力が無いのだ。そんな状況では大垣市が衰退し、大垣駅前商店街も衰退するのも故あること。

 

大垣駅前商店街の惨状・データ解釈の捻じ曲げ

 計画書によれば大垣駅前商店街の空き店舗は40軒ほどで推移しているとある。現実は、61%のお店がシャッターを降ろしている。その数は実質70店舗以上である。計画書に記載の「空き店舗数36」は大嘘である。

 店舗があったビル自体が無くなってしまって、お店が無くなったのだが、それは空き店舗の計上からは除かれる。詐欺まがいである。ヤナゲンB館、駅前ビル、旧タマコシビルや多くの空き地には、多くの店舗が営業していたが、ビルが壊されたりマンションになったりして、多くの店が閉店した。大垣市の経済の無為無策が原因で、大垣駅前商店街が寂れてビル自体が壊されてしまったのに、空き店舗は増えていませんとは、お笑いである。

 

隠れ空き店舗を隠ぺい

 また週に1日だけしか開店しないお店や、隠れ空き店舗が全く計上されておらず、空き店舗統計からは除外される。夜しか営業しないお店は、昼間に来る観光客にとって、シャッターを下ろした店で、それが多ければ寂れた街なのだ。客にとって、来た時に開店していなければ、空き店舗なのだ。大垣駅前商店街はその実質的に閉店しているお店が多いのだ。

 

計画書のデータの大嘘

 「大垣市中心市街地活性化基本計画」p63の「空き店舗は減少しており、空き店舗対策の効果が表れている」は大嘘である。下図の閉店状況をどう説明するのか。現実のお店の閉店状況、死の街の風体を示す状況から目を背けて計画書が嘘で固められている。まず現実の姿を見よ、である。市の職員が現実を見る気がないのは、責任放棄、背任行為で、犯罪的でもある。これでは、大垣市の商業の衰退も故あること。

p63で「平成11年以降、中心市街地内の小売業の商店数、従業員数は減少を続けている。」と無責任な人ごとの解説である。それで何故、空き店舗が減少するのか。矛盾している。その検証も原因も対策も、責任に関してなんの記述もない。お役人にとって商店の生活の激変は知ったことではないのだ。

 

最高の結果が出現

大垣市が商業施設をどんどん壊す政策を続け、壊したあとにマンションを建て、予備校を建て、駐車場にすれば商業施設が減り、人が寄り付かなくなり、益々商店街が衰退する。大垣市長は「(寂れてお店が撤退した後の)空いた土地は駐車場にすればよろしいがな」と商店街の関係者に広言している。市長の経済音痴ぶりを表す見解である。その小川市政17年間の成果が、61%のお店がシャッター下した、である。市長による愚策で、商店街がシャッターを降させる状況を作り続けた。その最高の結果が、現在の姿なのだ。

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2017年9月8日金曜日14:59 大垣駅前通り。誰も歩いていない死の街

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 大垣駅前通り商店街の閉店状況 2017年9月(赤は閉店)

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魅力ある商店の誘致

 大垣市が補助金なり、誘致活動をして全国的に著名なお店を目玉として誘致すれば、商店街も活性化する。そんな手間のかかることをしないのが大垣市である。大垣市役人は怠惰病に侵されている。長浜市や岐阜市は、市の職員が全国を走り回って手間暇と人工をかけて魅力ある商店を誘致している。だから観光客で賑わっている。大垣市はそれを面倒だとして、その仕事を放棄している。大垣が寂れて当然である。大垣市長の夢は、その言動から推定すると、大垣市をマンションだらけの住宅地にして人口を増やしたいとしか思えない。その大垣の将来の姿は、老人ばかりの介護施設が氾濫する街である。そんなことでいいのか。

 

大垣市の病気・痴呆遺産

 大垣市役所は、現実が目えない認知症になっている。悲惨な現実があれども見ず、上しか見ず、市民の悲惨な実態には目をむけないヒラメの役人ばかりが繁殖している。それが「大垣市中心市街地活性化基本計画」に示されている。これは後世に残る地方の痴呆遺産である。仕事をする以上は、後世の人から笑われないような仕事をしたいもの。これを書いたお役人は、子孫から恥さらしと思われるだろう。

 

報道機関の責任

 なぜ中日新聞は、公表されているこの計画書の検証もせず、市のヨイショ記事ばかり書くのだろうか。市が計画中の「亀の池」復活のヨイショ記事を書いてどうするのか。中日新聞や岐阜新聞は報道の責任を果たしていない。報道機関が市の実態を正しく報道しないと、行政がやりたい放題となり、地方都市が衰退する。もう衰退してしまった。それは新聞購読者数が減り、地方紙の衰退を意味する。それは自分で自分の首を絞めることだ。

 

未来の子供たちへの責任

 「亀の池」建設では経済寄与が全くない。その敷地分だけ大垣駅前商店街の経済の規模が縮小するのだ。駅前交差点の狭窄症が解消せず、交通渋滞が激しくなり、経済損失が増えるのだ。商店街が繁栄しているなら、「亀の池」建設も許せるが、大垣市駅前が衰退している状況で、「亀の池」建設は正気の沙汰ではない。もっと最優先でやるべきことがある。今、大垣に必要なのは、過去の懐古ではなく、未来に向けた正しい展望・計画である。実態を知らされていない市民がかわいそうである。未来の子供たちがもっと可哀そうだ。大垣市長よ、亀よりも市民に少しは愛をくれ。

 

添付ファイルp19.PDFをダウンロード  p19 「大垣市中心市街地活性化基本計画」

添付ファイルp63.PDFをダウンロード  p63 「大垣市中心市街地活性化基本計画」

添付ファイルp79.PDFをダウンロード  p79 「大垣市中心市街地活性化基本計画」

添付ファイルp80.PDFをダウンロード  p80 「大垣市中心市街地活性化基本計画」

 

2018-01-22

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