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2018年1月29日 (月)

ドレスデントリオ & 金澤澄華 in Chez KOBE

 2018114日、ドレスデントリオと金澤澄華さんのコンサートが八事のフランス料理店Chez KOBEで開催された。今回の来日での最後のコンサートである。会場は地下鉄八事駅から中途半端に遠い距離で、私はタクシーも呼べず、重いカメラ機材を担いで15時頃、Chez KOBEにたどり着いた。

 110日の宇野病院でのコンサートは、金澤澄華さんの体調が万全ではなかったが、それを挽回するが如くの全力のソプラノである。共演するドレスデントリオも、フランス料理店Chez KOBEの雰囲気に合った管弦楽の演奏を聴かせてくれた。お店の照明機器は、イタリアの骨董市で手に入れたとか。以前、骨董市で見つけて私が欲しかったン十万円のランプも壁のさりげなく取り付けられていた。今回、観客72名で満席のお店は、シックなイタリア料理店の雰囲気で、彼女がアンコールで歌ったアベマリアは心にしみた。私はあまりソプラノを聴かないが、今回の演奏会で見直した。

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着物姿で登場

 コンサートが終わり、フランス料理のフルコースの食事会が始まって、金澤澄華さんが結婚式のお色直しの如く、輝く笑顔で艶やかな着物姿で登場した。観客のどよめきが起きたほどインパクトがあった。きれいな人は得である。着物姿がサマになっている。ドレスデンのアンドレアスもウルフも、彼女とのツーショットにメロメロで、演奏中の音楽求道者のような真面目な顔つきはどこへやら(笑)。二人とも舞台上では決して見せない笑顔を彼女とのツーショットで見せた。彼らも舞台を離れれば求道者ではなく、普通の「男の子」であることを発見して安心した。私も撮りがいのある写真をバンバンと撮ってご機嫌であった。会場の皆さんも彼女とツーショット、スリーショットを撮るため、引っ張りタコである。女性音楽家はドレスの手配が大変である。同じドレスは、次の舞台では着れない。楽器と変わらない出費である。

 彼女は、この挨拶で、8年前にデビューした時、このChez KOBEで初めてのソロリサイタルを開催したとのこと。それで今回、お礼を兼ねてこのChez KOBEでレスデントリオとのコンサートを企画されたという。

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リハーサルでの準備の意味

 写真撮影では本番演奏だけを撮ればよいのではない。リハーサルを含めて、会場前に早めに現場に行って撮影の事前準備と試し撮りをする。事前に撮影をしているから、様々な事前修正が出来る。本番だけ撮影していたのでは、その修正ができない。今回も撮影場所を、リハーサルの時とは、別の場所に移動して撮影をした。

 私はそのリハーサルに過分の時間をかけるドレスデントリオに敬服している。一流はリハーサルに過分の時間をかける。リハーサルに時間をかけない音楽家は二流である。

 日本電産の永守重信社長は、「24時間は誰でも平等だ」との信念で、徹底した納期の短縮で仕事を推進して、自社を世界一のモータメーカに育てた。他者よりも倍働き知恵を出せば、納期も半分になる。そうやって試作段階で、納期より早く試作品を納めれば、依頼先メーカからの再度の修正にもすぐ対応できる。それで、また修正して再納入すれば、さらに良くなる。その繰り返しで、試作依頼元のメーカは日本電産から離れなくなり、日本電産は競合他社を圧倒してきた。それと同じ思想で、ドレスデントリオはリハーサルを繰り返している。多くリハーサルをかければ新しい発見がある。私もそれと同じ思想で、リハーサルを含めて写真撮影をしている。

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  リハーサル中のドレスデントリオ。何度も微調整を繰り返す。最初の撮影位置では、アンドレアスが金澤さんに隠れてしまうので、本番では撮影位置を変更した。

 

2018-01-29

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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