« 大垣市大本営発表:「商店の閉店数は極少なり」 | メイン | 大垣市のドン・キホーテごとき突撃 »

2018年1月23日 (火)

ドレスデントリオ & 藤本真実 in宗次ホール

 2018年1月12日、宗次ホールにてドレスデントリオと藤本真実さんのニューイヤーコンサートが開催された。

 宗次ホールでの撮影許可を申請したら、宗次ホールから撮影場所を2階の操作室か1階の一番後ろ側の隅を指定された。撮影されたサンプル写真を確認すると、上からの撮影で写った演奏家の姿に違和感があり、上から視線のような雰囲気であった。それで、1階の一番後ろ側の隅を撮影場所に選んだ。

 リハーサルは問題なかったが、本番での演奏では、位置的に、藤本真実さんの姿がアンドレアスの後ろに被ってしまった。このため藤本さんが写っているシーンが一枚だけとなってしまった。移動もままならず、本番での撮影の難しさを痛感した。

1p1040252_1   今回の撮影位置からのシーン

22  上の操作室からの撮影写真例

3dsc03878

4dsc04084  納得できるまで、綿密なリハーサルを繰り返す

5dsc04160  本番での演奏。本番では位置的に、藤本さんの姿がアンドレアスに被ってしまった。これは藤本さんが写っている唯一のシーン。

64k8a9054

宗次徳二さんと名刺交換

 演奏会後、ホールのオーナの宗次徳二氏が、ドレスデントリオに挨拶のため顔を出された。私は伝説の経営者に会えて嬉しくもあり、名刺交換をさせて頂いた。2016122日、日経主催の経営講演会で、その経営哲学を拝聴して、前からお会いしたいと思っていた方である。

 宗次氏は、伝聞によると4万円ほどの吊るしのスーツ、千円前後のネクタイしか着用しないという。その風体は質素ないでたちである。一見、そんな風には見えないのが人徳である。氏にはお金を使うのが罪悪のようなトラウマがあり、「金銭欲を満たす気持ちは、少しはありますが、自分のおカネが人のために動くほうがうれしいし、それが『生きたおカネの使い方』だと思う。だから私は身につけているものも安い。時計はカシオの9800円のもの、シャツは980円のディスカウント品です」出典:賢者の知恵 現代ビジネス)という。それでいて億単位の寄付を長年続けられている。

74k8a9049

ビデオの提供のスマートさ

 演奏会後、1時間ほどで当日のビデオDVD,録音データが、4セットで宗次ホールからドレスデントリオと藤本さんにプレゼントされた。事務の方に聞けば、演奏のビデオと録音は、溜めると処理が大変なので、演奏会後に即、演奏者に贈るそうだ。演奏者にとって嬉しい対応である。

 

芸術家と経営者

 さすが毎日、朝4時に起きてお客様の意見カードを見て、その声を反映するため、一日18時間、年間350日働いて世界一のカレーチェーン店を作り上げた方のホールである。社長時代の宗次氏は、毎朝4時10分に起床し4時55分には出社、お客から届いた1000通以上のアンケートを3時間半かけて読み、その後に掃除や会議、店舗巡回である。毎日、退社するのは18時~23時過ぎで、休日は年間15日と働きづめであった。創業期、ちょっと成功を手にした起業家たちがすぐに夜の街に繰り出していくのを横目に、氏はひたすら顧客へのサービスだけを考えて、地道に、そして猛烈に仕事に取り組んできた。好きなクラッシク演奏会も現役時代は、一回しか行かなかったとか。確定申告でも、飲み屋やキャバレーの領収書は一枚もない。世の成功者の多くが部下や業者を引き連れて飲みに遊びまわるとは、無縁の経営者であった。

 宗次氏は「僕がほかの人と大きく違うのは、毎日同じ仕事をひたすら続けられる、という点ですね」という。芸術家であるドレスデントリオがリハーサルに没頭するのとよく似ている。経営者は、顧客の創造という音楽を奏でる芸術家なのだ。毎日毎日、新しい発見と経営手法の創造がある。宗次氏はお客から届いた毎日1000通以上のアンケートから、それを発見した。そういう意識のない経営者は、没落の道を歩む。

 

タクシーが生み出す付加価値

 撮影用カメラ機材が重いので、名古屋駅から宗次ホールまでタクシーを利用した。そのタクシーにぼられた。宗次ホールのHPでは、タクシー料金1200円程とあったが、1650円をふんだくられた。位置的には名古屋駅から1回右折をすれば到着するはずの宗次ホールまでの経路を、5,6回も回りまわって到着した。料金を黙って支払ったが、タクシーの生み出す付加価値とは何かを考えてしまった。今回と比較して、以前の乗ったМKタクシーの接客ぶりには感動した。МKタクシーに乗った巡り逢せに幸せを感じ、また利用したいという気になった。演奏会でも、感動を与えてくれる演奏に出会うと幸せを感じる。また聴きたいという感動を与える。それに対して今回のつばめタクシーグループには絶望である。

 タクシーの使命は、短時間に最短距離を走って、顧客に時間価値を生みだすのが使命である。それを余分に時間と金を使わせて、客に不満を与え、付加価値を抹消している。それでどんな生き甲斐があるのだろうかと、可哀そうになった。きっと仕事が楽しくないのだろう。

 そういう指導をしているタクシー会社には利用しないことである。今後、タクシーを待っているとき、そのグループのタクシーが来たらパスをすることにして、その会社名を記憶にとどめた。そうしないと自分の人生時間が無駄になる。

 そのタクシー会社はつばめタクシーグループ、伸和交通株式会社である。車番6407-1163、乗務員ナンバー12311818。

 

2018-01-23

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

コメント

コメントを投稿