赤い鼠がチューチュー、功労表彰されて腐敗露見
先日、私は赤十字社社費の集金活動に貢献したとかで、表彰をされた。その功労にたいしての表彰状、賞状額縁、賞状入れ筒を見て、怒り心頭となった。
赤十字社の制度は、戦後70年経って、制度疲労破壊しているのではないか。赤十字社の回りに棲みつく「頭が赤いネズミ」が公金をチューチューしている。
無駄遣い
日本赤十字社より贈られたのは、賞状額縁(1660円)、賞状入れ筒(125円)、表彰状と作成経費(100円(?))、人件費等で、合計で1885円余がかかっている。
大垣市内で約100名が表彰されたと推定される。約20万円の出費である。石田市長が日本赤十字社大垣支部の支部長だから、大垣市からの費用で行っているはずだ。内容から推定して、全国同一の処置だろう。大垣市の規模から推定して全国規模では、総額1.5億円以上になるはずだ。何という無駄遣いか。
無駄な金が動けばその陰で利権と闇が発生する。日本赤十字社や大垣市の役人を使って、全国の市町村の税金も本来の目的外で使われ、その分、税金が高くなる。表彰状を贈るにつき、賞状額縁の業者、賞状筒入れ等の業者選定、付帯作業での費用が発生する。本来、不要の仕事である。役人が勝手に不要な仕事を作っている。それで給与(人件費)が発生する。
赤十字社の社費は大垣市行政経由で自治会が集めているが、町内の班長が集金に回ってこれば、住民は世間体で払わないわけにはいかない。まるで税金と同じである。そのカネが無造作に使われている。だから、市や国の福祉が貧困で、寄付金に依存している。その元を断たないと日本は良くならない。
私は集金に貢献はしたが、そんなことの表彰状の経費に、大垣市だけで20万円も使い、全国規模で1.5億円も無駄金を使う赤十字社と大垣行政の体質に怒り心頭である。表彰をされたくて集金活動の支援をしているわけではない。関係者は、機械的に集まってくるカネを人の金だと思って、無神経にカネを使っている。そのカネをなぜ被災地の援助や他の支援活動に使わないのか。
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キャッシュバック
また大垣市内の各連合自治会で集めた赤十字社の社費総額の7%が大垣市より各連合自治会にキャッシュバックされる。連合自治会の担当者もそんなつもりで募金集めに労力を割いているわけではない。そのキャッシュバックの金がどういう風に使われたかの報告はない。たぶん幹部達のご苦労さん会や闇金として使われているのだろう。
大垣市で限定すれば、社費として3400万円を半強制的に集金し、その「ご褒美」として約240万円が各連合自治会にばらまかれる。その用途は大垣市民には知らされない。
世帯数 69,359
社費 500円
500×69,359×0.07=約240万円
以上の2点だけ見ても、完全に制度疲労破壊をしている。そして非難されないように、皇族を要職の飾りとして、式典に臨席をお願いしている。作戦が巧妙である。
ピンハネ疑惑
大災害時の義援金でも、赤十字社は2割とピンハネする。赤十字社は全額被災地に送ると言っているが、ピンハネの噂は絶えない。
赤十字社の会計報告を見ると管理費・人件費で2割が使われている。どんな組織も人件費、管理費が必要なのは当然である。
大災害が起こると、赤十字社の本社の所在地の飲み屋街が大繁盛するのは、公然たる秘密の事実である。それを報じた週刊誌のその続報が、ある圧力で報道されなかったのは有名な話である。
東日本大震災の折も寄せられた義援金が長らく赤十字社に留め置かれて手つかずであったのも週刊誌で暴露され、醜態をさらしていた。赤十字社も官僚化されて、本来の業務を疎かにしている。
本来、国がしっかりとした災害支援を行い、復旧国債を発行すれば、寄付金に依存しなくてもよいはずだ。それを腐敗した自民党政権は、裏金で私腹を肥やし、脱税をしているから、災害支援に手が回らない。そんな議員に投票する有権者が甘いのだ。
私の実体験
2011年の東日本大震災の折、私は総額ン十万円の義援金を送った。その折、岩手の知人の情報で、義援金の2割がピンハネされて被災地に届けられるとの話を聞いて、途中から赤十字社経由の義援金送付を止めた。
赤十字社へ送ったその義援金がどういう風に使われたかの報告はない。だから数回に分けて送った義援金で、後半の義援金は、知人のアドバイスに従って直接、山田町役場に送った。山田町役場では、届けられた義援金の使用用途と寄付者名をHPで公開している。
総括
以上の経緯に寄り、日本赤十字社は行政と一体化して、制度疲労破壊、官僚化、利権化が進行していると感じる次第である。
今、自民等の裏金問題で炎上しているが、それと根は同じ問題である。行政から集金マシンのようにやってくる寄付金集めの声には、国民は目を覚ましてよく考えるべきと思う。そして税金が高くなる一方である。今のままの体制では日本は衰退するばかりだ。
2024-03-12 久志能幾研究所通信 2843号 小田泰仙
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