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2018年1月29日 (月)

ドレスデントリオ & 金澤澄華 in Chez KOBE

 2018114日、ドレスデントリオと金澤澄華さんのコンサートが八事のフランス料理店Chez KOBEで開催された。今回の来日での最後のコンサートである。会場は地下鉄八事駅から中途半端に遠い距離で、私はタクシーも呼べず、重いカメラ機材を担いで15時頃、Chez KOBEにたどり着いた。

 110日の宇野病院でのコンサートは、金澤澄華さんの体調が万全ではなかったが、それを挽回するが如くの全力のソプラノである。共演するドレスデントリオも、フランス料理店Chez KOBEの雰囲気に合った管弦楽の演奏を聴かせてくれた。お店の照明機器は、イタリアの骨董市で手に入れたとか。以前、骨董市で見つけて私が欲しかったン十万円のランプも壁のさりげなく取り付けられていた。今回、観客72名で満席のお店は、シックなイタリア料理店の雰囲気で、彼女がアンコールで歌ったアベマリアは心にしみた。私はあまりソプラノを聴かないが、今回の演奏会で見直した。

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着物姿で登場

 コンサートが終わり、フランス料理のフルコースの食事会が始まって、金澤澄華さんが結婚式のお色直しの如く、輝く笑顔で艶やかな着物姿で登場した。観客のどよめきが起きたほどインパクトがあった。きれいな人は得である。着物姿がサマになっている。ドレスデンのアンドレアスもウルフも、彼女とのツーショットにメロメロで、演奏中の音楽求道者のような真面目な顔つきはどこへやら(笑)。二人とも舞台上では決して見せない笑顔を彼女とのツーショットで見せた。彼らも舞台を離れれば求道者ではなく、普通の「男の子」であることを発見して安心した。私も撮りがいのある写真をバンバンと撮ってご機嫌であった。会場の皆さんも彼女とツーショット、スリーショットを撮るため、引っ張りタコである。女性音楽家はドレスの手配が大変である。同じドレスは、次の舞台では着れない。楽器と変わらない出費である。

 彼女は、この挨拶で、8年前にデビューした時、このChez KOBEで初めてのソロリサイタルを開催したとのこと。それで今回、お礼を兼ねてこのChez KOBEでレスデントリオとのコンサートを企画されたという。

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リハーサルでの準備の意味

 写真撮影では本番演奏だけを撮ればよいのではない。リハーサルを含めて、会場前に早めに現場に行って撮影の事前準備と試し撮りをする。事前に撮影をしているから、様々な事前修正が出来る。本番だけ撮影していたのでは、その修正ができない。今回も撮影場所を、リハーサルの時とは、別の場所に移動して撮影をした。

 私はそのリハーサルに過分の時間をかけるドレスデントリオに敬服している。一流はリハーサルに過分の時間をかける。リハーサルに時間をかけない音楽家は二流である。

 日本電産の永守重信社長は、「24時間は誰でも平等だ」との信念で、徹底した納期の短縮で仕事を推進して、自社を世界一のモータメーカに育てた。他者よりも倍働き知恵を出せば、納期も半分になる。そうやって試作段階で、納期より早く試作品を納めれば、依頼先メーカからの再度の修正にもすぐ対応できる。それで、また修正して再納入すれば、さらに良くなる。その繰り返しで、試作依頼元のメーカは日本電産から離れなくなり、日本電産は競合他社を圧倒してきた。それと同じ思想で、ドレスデントリオはリハーサルを繰り返している。多くリハーサルをかければ新しい発見がある。私もそれと同じ思想で、リハーサルを含めて写真撮影をしている。

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  リハーサル中のドレスデントリオ。何度も微調整を繰り返す。最初の撮影位置では、アンドレアスが金澤さんに隠れてしまうので、本番では撮影位置を変更した。

 

2018-01-29

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年1月27日 (土)

ドレスデントリオ & 河村義子 in 大垣

 2018年1月13日、クインテッサホテル大垣にて、ドレスデントリオと河村義子先生のニューイヤーコンサートが開催された。その後、会場を移してドレスデントリオも参加の親睦パーティが開催された。盛況のうちに終わった。

 

ニューイヤーコンサート企画

 このコンサートの企画は昨年末に急遽きまって、その資金繰りの問題で開催するかどうかを河村先生が迷っていた。昨年の2017年9月に、チェリストTIMMコンサートを大垣音楽堂で開催したばかりで、大垣市内の企業に再度の企業協賛がお願いできないためである。そのため協賛金を私が大半を出すことで、企画が実現した。大垣市は一銭も出さない。本来、このニューイヤーコンサートは、大垣市政百年記念のイベントにすべきコンサートではあるが、大垣市にそんな気がないので、切符を多くの人に販売することで、このコンサートを開催にこぎつけた。ニューイヤーコンサート実行委員会が走り回って、チケットを沢山売ってくれた。感謝です。

 仲間が尽力して走り回り、大垣市長夫妻と教育長、県会議員夫妻にも出席を要請して、参加者数180名の演奏会に仕上がった。成功でありホッとした。

 

ピアノ調律

 当日の朝、調律をするためキーボードを引き出したら、このピアノが自動演奏付きであったことが判明した。古いピアノでC1サイズのヤマハのピアノで、状態はあまりよくなかった。調律師の方が苦労して調律を終えた。本来、C1サイズのピアノではドレスデントリオの共演には不相応なのだが、ドレスデントリオの演奏会を大垣で開催することが主目的なので、河村先生もこのピアノで我慢をされた。

 当日の朝に確認したら、ピアノの譜面台も椅子も壊れており代わりの椅子の手配で大騒ぎである。またホテルに3脚用意してもらった譜面台が、形がバラバラで、急遽、ホテル外から持ち込む騒ぎとなった。事前にホテルから譜面台が3脚あることの連絡を受けていたが、それがバラバラの形式では、世界のドレスデントリオを招いて演奏する上で恥ずかしい。ホテルもそれくらいは気を使って欲しかった。我々が他の準備に忙殺されて、現場確認が疎かになったのが原因である。反省。

1p1040259  調律中。譜面台がバラバラの形式。

2dsc04207 リハーサルの一コマ 照明の調整

宴会場の暗さ

 コンサート会場がホテルの宴会場のため、意外と暗いのだ。目では感じないが、SONY α9で撮影してその暗さが判明した。正規に設定すると感度25,600にしないと撮影できないのだ。それではノイズで画像が荒れてしまう。それで感度12,800に落してなんとか撮影をこなすことになった。それでも私が高校生の頃の昔のフィルムカメラで高感度と言えば、ASA400が常用であったことを考えると、驚嘆すべき技術の進歩である。

 その問題点は、ピント合わせが甘くなったこと。前日の宗次ホールでの撮影ではスポットライトがあり、結構明るい状況であった。それに対して、今回のホテルの宴会場は、見た目は暗さを感じないが、カメラは暗いと判断した。後日、その原因の一つが瞳センセーを多用したことで、カメラのCPUが演奏者の瞳を探して、迷ってピントが甘くなってしまったようだ。そのため試行錯誤でカメラの使い方を学ぶことになった。まだ買ったばかりのカメラで、高機能のカメラは使いこなしが大変である。それでも瞳センセーは、条件が合えばドンピシャで瞳にピントが合う。素晴らしい技術ではある。往々に、演奏中の演奏家の瞳は、横を向いたり下を向いたりして、捉えにくいのが課題である。

 後日、この件で量販店の担当者と話をしていて、気ちがい沙汰のレベルでの撮影だと笑われた。当たり前と思ったことは、常識外のことであった。

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河村先生の解説

 このコンサートの途中で、河村先生の解説があった。普通のクラッシク演奏会では解説などないのだが、曲や演奏法の解説をされ、クラッシクに疎い聴衆には大変に好評で良かった。他の会場では、こんな解説はなかった。

 シューマンの曲は、チェロでは出せない一オクターブ低い音律で作曲がされている。そのため、チェロのウフルは、曲の演奏途中で調弦といって、チョロを一オクターブ低くする細工を演奏中にする。その解説を河村先生がされた。聞かなければ分からない技術である。

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6dsc03577  チェロの調弦の様子(2017年1月11日 金山スタジオにて)

頁めくり人

 今回の河村先生のページターナーは、2017年9月、チェリストTIMMコンサートの時と同じ小林さんである。河村先生の信頼の厚い人である。それでも演奏中は、緊張でかたい表情ではあった。ページターナーは黒子に徹して大変な仕事である。彼女もプロのピアニストである。ページターナーも自身の演奏がプロレベルでなければ、頁もめくれない。彼女も師の後ろ姿から多くを学ぶのだろう。

 ご縁があり、昨年末、羽島のホテルでの経営者達の総会兼パーティでは、依頼があり、彼女にバックグランド演奏をしてもらった。感謝。

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 演奏者よりも厳しい眼で譜面を見つめる小林さん

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親睦パーティ

 演奏会後、隣の会場で演奏家を囲んでの立食パーティである。総勢42名が参加して盛況であった。参加者の小学生のお子さんも参加で和やかなパーティとなった。やはり演奏者と、演奏会後に直に交わってお話し会は良いものだ。演奏中の真剣な表情とは打って変わった明るいドレスデントリオが素晴らしい。

 私は写真撮影で忙しかった。この場合は、フラッシュをばんばん焚き一眼レフのシャッター音を気兼ねなく出しての撮影である。演奏中は、一眼レフのシャッター音はご法度である。そのため無音シャッターのSONY α9と100~400mmズームレンズを用意した。

84k8a9055  ちびっ子ファンもパーティに駆けつけてご機嫌なドレスデントリオ

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ホテルへの苦情

 ドレスデントリオはクインテッサホテル大垣に宿泊したが、アンドレアスの部屋だけ、お湯が出ないというトラブルがあった。ホテルの費用は、実行委員会が払っているので、アンドレアスもあまり強くクレームを言えなかったようだ。後日、私はその話しを聞いて、M支配人に苦情を言って、アンドレアスに正式のお詫びの対応をするように申し入れた。M支配人は善処すると言ったが、その後、全く連絡がない。それでこのホテルと支配人のレベルが判明した。私は言っても仕方のない人や会社には、二度と何も言わない、相手にしない。これが世間の厳しさである。その厳しさを自分にも課している。そういうレベルの人は、そういうことが分からない。そして段々と落ちぶれていく。それが運命である。全て自分が作り出した世界である。

 今回の演奏会では、正月の幕の内の期間という条件で探して見つけた会場ではあった。本来の演奏会会場ではない。世界のドレスデントリオを泊めるには不相応のホテルであった。それでも、今回の件で、アンドレアスの温厚な人柄が分かって、よきご縁に出会った思いである。普通の外人なら、キツイクレームを付けるのが常識である。それを彼は我慢してしまった。私でも、海外で問題があれば平気でクレームを付けてきた。それが海外での常識である。もっとも私は少々キツすぎる気らいがあるが。

 

2018-01-27

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2018年1月23日 (火)

ドレスデントリオ & 藤本真実 in宗次ホール

 2018年1月12日、宗次ホールにてドレスデントリオと藤本真実さんのニューイヤーコンサートが開催された。

 宗次ホールでの撮影許可を申請したら、宗次ホールから撮影場所を2階の操作室か1階の一番後ろ側の隅を指定された。撮影されたサンプル写真を確認すると、上からの撮影で写った演奏家の姿に違和感があり、上から視線のような雰囲気であった。それで、1階の一番後ろ側の隅を撮影場所に選んだ。

 リハーサルは問題なかったが、本番での演奏では、位置的に、藤本真実さんの姿がアンドレアスの後ろに被ってしまった。このため藤本さんが写っているシーンが一枚だけとなってしまった。移動もままならず、本番での撮影の難しさを痛感した。

1p1040252_1   今回の撮影位置からのシーン

22  上の操作室からの撮影写真例

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4dsc04084  納得できるまで、綿密なリハーサルを繰り返す

5dsc04160  本番での演奏。本番では位置的に、藤本さんの姿がアンドレアスに被ってしまった。これは藤本さんが写っている唯一のシーン。

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宗次徳二さんと名刺交換

 演奏会後、ホールのオーナの宗次徳二氏が、ドレスデントリオに挨拶のため顔を出された。私は伝説の経営者に会えて嬉しくもあり、名刺交換をさせて頂いた。2016122日、日経主催の経営講演会で、その経営哲学を拝聴して、前からお会いしたいと思っていた方である。

 宗次氏は、伝聞によると4万円ほどの吊るしのスーツ、千円前後のネクタイしか着用しないという。その風体は質素ないでたちである。一見、そんな風には見えないのが人徳である。氏にはお金を使うのが罪悪のようなトラウマがあり、「金銭欲を満たす気持ちは、少しはありますが、自分のおカネが人のために動くほうがうれしいし、それが『生きたおカネの使い方』だと思う。だから私は身につけているものも安い。時計はカシオの9800円のもの、シャツは980円のディスカウント品です」出典:賢者の知恵 現代ビジネス)という。それでいて億単位の寄付を長年続けられている。

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ビデオの提供のスマートさ

 演奏会後、1時間ほどで当日のビデオDVD,録音データが、4セットで宗次ホールからドレスデントリオと藤本さんにプレゼントされた。事務の方に聞けば、演奏のビデオと録音は、溜めると処理が大変なので、演奏会後に即、演奏者に贈るそうだ。演奏者にとって嬉しい対応である。

 

芸術家と経営者

 さすが毎日、朝4時に起きてお客様の意見カードを見て、その声を反映するため、一日18時間、年間350日働いて世界一のカレーチェーン店を作り上げた方のホールである。社長時代の宗次氏は、毎朝4時10分に起床し4時55分には出社、お客から届いた1000通以上のアンケートを3時間半かけて読み、その後に掃除や会議、店舗巡回である。毎日、退社するのは18時~23時過ぎで、休日は年間15日と働きづめであった。創業期、ちょっと成功を手にした起業家たちがすぐに夜の街に繰り出していくのを横目に、氏はひたすら顧客へのサービスだけを考えて、地道に、そして猛烈に仕事に取り組んできた。好きなクラッシク演奏会も現役時代は、一回しか行かなかったとか。確定申告でも、飲み屋やキャバレーの領収書は一枚もない。世の成功者の多くが部下や業者を引き連れて飲みに遊びまわるとは、無縁の経営者であった。

 宗次氏は「僕がほかの人と大きく違うのは、毎日同じ仕事をひたすら続けられる、という点ですね」という。芸術家であるドレスデントリオがリハーサルに没頭するのとよく似ている。経営者は、顧客の創造という音楽を奏でる芸術家なのだ。毎日毎日、新しい発見と経営手法の創造がある。宗次氏はお客から届いた毎日1000通以上のアンケートから、それを発見した。そういう意識のない経営者は、没落の道を歩む。

 

タクシーが生み出す付加価値

 撮影用カメラ機材が重いので、名古屋駅から宗次ホールまでタクシーを利用した。そのタクシーにぼられた。宗次ホールのHPでは、タクシー料金1200円程とあったが、1650円をふんだくられた。位置的には名古屋駅から1回右折をすれば到着するはずの宗次ホールまでの経路を、5,6回も回りまわって到着した。料金を黙って支払ったが、タクシーの生み出す付加価値とは何かを考えてしまった。今回と比較して、以前の乗ったМKタクシーの接客ぶりには感動した。МKタクシーに乗った巡り逢せに幸せを感じ、また利用したいという気になった。演奏会でも、感動を与えてくれる演奏に出会うと幸せを感じる。また聴きたいという感動を与える。それに対して今回のつばめタクシーグループには絶望である。

 タクシーの使命は、短時間に最短距離を走って、顧客に時間価値を生みだすのが使命である。それを余分に時間と金を使わせて、客に不満を与え、付加価値を抹消している。それでどんな生き甲斐があるのだろうかと、可哀そうになった。きっと仕事が楽しくないのだろう。

 そういう指導をしているタクシー会社には利用しないことである。今後、タクシーを待っているとき、そのグループのタクシーが来たらパスをすることにして、その会社名を記憶にとどめた。そうしないと自分の人生時間が無駄になる。

 そのタクシー会社はつばめタクシーグループ、伸和交通株式会社である。車番6407-1163、乗務員ナンバー12311818。

 

2018-01-23

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2018年1月20日 (土)

ドレスデントリオ・澄華コンサート in 宇野病院

 2018110日、宇野病院のホールにてドレスデントリオと金澤澄華さんのコンサートが開催された。15時からのリハーサルに合わせて、私は岡崎に赴いた。ところがドレスデントリオは、午前中に現地入りして練習を済ませていた。私が少し目を離すと(?)練習ばかりしている、との印象である。さすが超一流である。その少し前に岡崎城を見学したとのこと。これが、今回来日での彼らの唯一の観光となった。

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 リハーサルでの首脳会談。最終調整です。

 

 現地に着くと、宇野病院は大きな病院で、内部で少し迷ってしまった。訊ねた医師が親切に直接院内を案内していただき恐縮であった。当日、ハイケさんと金澤さんが風邪を引き体調が十分でないとのこと。急遽、事前に練り上げたプログラムから歌う曲を数曲減らすことになった。人という生の楽器(ソプラノ)の難しさを目の前にして、体調管理の大変さを感じた。お二人とも、リハーサルが終わったら、宇野院長先生から注射を受けて、そのまま別室で本番まで横になって休まれた。プロは本番に休めない。厳しい世界である。それでも素人の目からは、そんなそぶりも見せず、リハーサルをこなされた。

 金澤澄華さんは、ドレスデントリオとの音合わせが終わったあと、少し休んでから、一人でチューナを使って最終の自分の声の調整をされていた。体調が悪いのにも関わらず、真剣に音の調整(ソプラノ)に取り組む姿勢に感銘を受けた。ホールには、私以外に誰もいない。

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3p1040244  少し休息後、一人でリハーサルの金澤澄華さん

機材の運搬

 今回から、撮影機材を運ぶのに車付きのキャリアを使うことにした。今回は、ビデオカメラ、三脚まで加わったので機材の総重量が30キロほどになった。岡崎公園前駅から宇野病院までの約300mの距離が、中途半端でタクシーも呼べず、また手持ちでは移動が大変である。

 

宇野病院ホール

 宇野病院は、患者さんや地域社会へのボランティア活動の一環で、院内コンサートを、90回も開催されている。その一環で、無料のコンサートである。残念なのは本番では撮影禁止となり、写真撮影はリハーサルのみ許可されて、本番ではビデオ撮影だけとなった。200人程入る演奏会ホールは、本来会議室用とかで、本格的なホールではないとのこと。演奏会の設備はそろっており、立派な会場である。今回もほぼ満席である。それに会場にはスタンウェイのピカピカのピアノが鎮座していた。ピアノはカバーに覆われて拝顔は叶わなかったが、ニューヨークから来たばかりとか。次回、その音を拝聴したいもの。

 本番では、ハイケさんも金澤澄華さんも体調の悪いことのそぶりも見せず、素晴らしい演奏をされ観客は大喜びある。

4p1040248  宇野病院のホール   手前のカバーがスタンウェイピアノ

5_3  本番での演奏

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74k8a9008  演奏会後の宇野先生の挨拶

2018-01-20

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2018年1月18日 (木)

一本道を歩く

 人生とは、バイキング料理店と同じである。多くの料理の皿を目の前にして、何を食べようが食べまいが、どれだけ取ろうが自分の自由である。その代金は、自分の「果断から始める行動」という対価で支払えばよい。

 人生とは、ごまんとある人生道(仕事、諸芸、宗教等)の中から一つの道だけを選んで歩むこと。どれだけ道が沢山あっても、選べるのはせいぜい二つである。その一つを選んで歩み始めても、横道に美味しそうな道が誘惑するが如くに現れては消えていく。それに足を踏み出しそうになるのを我慢して、脇目も振らず歩むのが正しい人生である。その誘惑に負けると、人生をさ迷う徘徊者に落ちぶれてしまう。隣の芝生が青く見えるのは、欲目症候群に罹っているからだ。

 「この道より外に我を生かす道なし。この道をあるく。ただひたすら一本道」を心に刻んで、心眼をもって行く末を見つめて歩みたい。道を選ぶ前の前提として、バイキング料理店に入るなら、せめて上流のお店に入れるように精進をしたい。下流のバイキング料理店では、人生の腹下しを起こす。少にして学び、良い学校に入ることは、人生成功の保証にはならないが、壮での活躍の場に恵まれるご縁がある。壮にして学べば、老いて衰えず。下流の徘徊老人に落ちぶれることもない。老いて学べば、死して朽ちず。そうすれば後進を導く学びの舗装道路を建設できる。

 

チェリスト ウルフさんの道

 ドレスデントリオのチェリスト ウルフ・プレーレさんは、5歳から楽器を始めて12歳の時、チェロを弾いていて雷に打たれたような衝撃を受け、チェリストになる決意をしたという。彼はそれ以来、ひたすら音楽一本道である。アメリカのサール カルテットで研鑽を積み、ベルリン・フィルハーモニーのカラヤン・アカデミーで研鑽の後、室内管弦楽団、バーゼル交響楽団を経て、1992年よりドレスデン・フィルの第一ソロ・チェリストを務めている。彼は現在、ドレスデンのカール マリア フォン ウエーバ音楽大学でチェロ、教授法、室内楽の教育に携わっている。

 私は来日中のドレスデントリオに8日間、密着撮影をして、音楽にかける彼らの真摯な姿勢に感銘を受けた。そのウフルから面白い話を聞いた。彼が小さい頃、音の感性テストを受けた。高い音と低い音の感性を調べるテストで、高い音に感性が高い人は、チェロのような低い楽器が合い、低い音に感性が高い人は高い音域のバイオリンのような楽器が適しているという。だから彼はチェリストになったという。

 音の感性と逆の対応で興味深い。悪の感性が高い人が、聖職に就くようなものかもしれない。

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 チェリスト ウルフさん   金山スタジオにて リハーサル 2018111

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 予約してあった書画が手違いで人手に渡ってしまったので、新規に先生に揮毫していただいた。こちらの方が、出来が良くハッピーでした。

2018-01-16

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2018年1月16日 (火)

選択と決断

 産業革命が起きて200年が経ち科学技術は発展したが、人類は細胞一つ作り出すことが出来ていない。その細胞が37兆個からなる人間と言う存在は、佛といわざるを得ない。己は人体と言う曼荼羅の中で、中心に位置する魂の存在である。己を支えてくれている37兆個の佛に感謝をして生きていたい。

 2014年11月29日、お酒を飲み意識を失って救急車を呼ばれたというご縁は、佛様からのメッセージとして真摯に受け止めて禁酒を決断し、体の精密検査を受けることにした。

 

経営者の仕事

 経営者の仕事は決断である。即決でなくてもよいので、早い時期に決断をすること。最大の過ちは決断をしないこと。決めれば何かが動く。間違った決断は、佛様がその結果を教えてくれる。間違っていることが分かれば、軌道修正すればよい。決断をしないと軌道修正も出来ない。決断をしないと佛様もご加護しようが無い。

 前職の会社の経営者はその決断ができず、65年続いた会社を消滅させた。吸収合併されて、多くの人が悲哀を味わった。経営のトップが名門校卒だから、それが頭がよい証明にはならない。また決断力があるわけではない。会社を消滅させたのは、優柔不断なトップが招いた悲劇である。政治行政でもトップに正しい選択眼、決断力が無いと、市を衰退に導く。大垣市のように。

 

決断

 決断の「決」は水(さんずい 氵)が堤防(ユ)を切り裂いていく様を表している。自分を取り巻く固定観念壁(堤防)や障害を切り裂かないと前進は出来ない。

 人は一日に20回の決断をするという。コーヒか紅茶か、魚料理か肉料理か、A案かB案か、その縁に乗るか乗らないか等の選択は、毎日迫られている。人の意思は、今までの慣性で回していた決断の人生惑星という軌道上にある。その軌道から慣性力に打ち勝って新たな軌道へ移るには大きなエネルギーが必要である。人生60年間に約44万回もの決断をして、かつ同じような決断を日々繰り返しているため、その考え方が強固になっている。これが固定観念である。だから老人の頭はカチンカチンの固定観念で凝り固まっている。約44万回もの決断の訓練をして強固にした固定観念を打ち破るのは並大抵のことではない。その固定観念の堤防を破り、新しい道に進むのが決断である。決断が新しい人生を切り開く。

 

選択と責任

 選択とは、2つの選択肢から1つを選んで、進むべき道を決断すること。一方を選択すると、片方は切り捨てる事だ。それに対して、選択肢の両方を選び、決断を曖昧にするから道に迷う。すべて己の責任である。

 「色もなく 香もなく 常に天地は 書かざる経をくり返しつつ」(二宮尊徳)とその選択肢は、天地(あめつち)が奏でる経のように目の前に現れては消えていく。その経とは目の前に現れるご縁である。それは世に満ちている。出会うご縁に色香はない。それに色を付けるのは、己の利己慾・業欲・権力欲・色情である。素直な眼で見れば、正しい判断ができるが、偏向した色眼鏡でみれば、色のついたご縁として目の前に写り判断を誤り、偏向した決断となる。すべて己の責任である。

 人が助けて欲しいとメッセージを発信しても、相手には利己慾・金銭欲で染まった目には、煩わしい雑音にしか聞こえない。そのメッセージを取り逃がすことで、「蜘蛛の糸」というご縁が切れる。その糸は二度とつながらない。人の世は義理人情・報恩感謝で絡み合っている。合理的に選択・決断する世渡り上手な人は、合理的にしか生きられない宿命を背負う。そういう人とは縁を切らないと、己の人生が豊かにならない。

 この年初のドレスデントリオのニューイヤーコンサートの運営では、多くの人のご援助を頂いた。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 

わが道

 利己慾・金銭欲・権力欲で染まった衆生の言動に煩わされず、私は己の道を、迷わず あせらず 胸を張って 心に刻んで 歩んでいきたい。

 

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2018-01-16

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ドレスデントリオと金澤澄華の共響

 ドレスデントリオが来日して、2日目(2018年1月8日)のリハーサルは、金山スタジオでソプラノ歌手の金澤澄華さんである。ドレスデントリオと金澤澄華さんの演奏会は、1月10日の宇野病院と1月14日のレストランChez KOBEである。

 その金澤澄華さんのソプラノをまじかで聞いて私は腰を抜かした。どこからそんな強烈なソプラノの声が出るのかとの驚きである。目の前の大きなスピーカが、突然大音量で音楽を奏で出した趣である。音楽ホールやホテルの宴会場では、何度もソプラノ歌手の声楽を聞いてはいたが、こんな至近距離1mで、大音量の豊かな声楽に接せるのは初めてである。それもスマートなスタイルの金澤澄華さんの体のどからそんな声が出るかと。

 

身体改造プロセス

 きけば、彼女は、イタリア留学時にそのソプラノの声が出るように体の骨格を改造したという。彼女は日本人とイタリア人で、音楽のスタイル、音の捉え方など、全てにおいて違っていることを観察して、声帯、骨格、筋肉から東洋人と西洋人の差を認識して研究を続けて、それを自分の体に応用した。

 使っている言語が違うと、使う顔の筋肉も違うことを発見して、顔を変えたという。骨格をイタリア人に近づけようとストレッチとマッサージを続けた。その結果、1年半で顔が全体的に上がって声も変わり、声も良く通るようになった。

 筋肉と骨は付随しているので筋肉をほぐせば骨の位置も上がる。イタリア人は、喋る時に頭の筋肉をよく使う。それを発見してから、頭も念入りにマッサージしていて、声を出す時に頭の筋肉を使うようにしたら、後頭部も丸みを帯びた形になった。

 オペラ歌手にとって、持って生まれた声帯も骨格も重要だ。それは楽器の骨格のようなもので、声が出る時にそれを響かせる土台の器が重要なのだ。

 「土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかりであります。(中村天風)」

 どんな職業でもその土台、基礎、骨格がしっかりしていないと、いくら小手先のテクニックではごまかしのレベルの仕事しかできない。それは建築や芸術、仕事の全てに当てはまる。

 

共響

 弦楽三重奏団とソプラノの相性の良さを今回始めて体験した。素晴らしい響きである。途中で宇野病院の院長先生が、様子見と差し入れで来られた。金澤さんが、1月10日の宇野病院での曲目の選定を直々に宇野先生に相談をされた。演奏会での曲目の順番も重要が要素であることを知った。彼女とのリハーサルが終わった後、ドレスデントリオは2時間程、彼らだけの練習に没頭した。私はその姿を拝見・拝聴・拝撮した。有難い機会である。

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2018年1月15日 (月)

為写経が奏でる「美しき青きドナウ」

為写経のご縁

 ご縁があり、平成27年、自家のお墓の改建をすることが決まった折、父の末弟の小田五郎に「護國院」という立派な院号を長松院住職様から付けていただいた。小田五郎は昭和19年にビルマで戦死された英霊である。また元の戒名が戰勲至誠居士であるので、吉田松陰が好んで使った「至誠」であるのも因縁である。その一連の過程で、小田家先祖代々諸精霊の位牌を作るとよいと長松院住職様からのアドバイスを受けて作成した。

 その位牌を納めに来た横田仏壇屋の奥様から、為書きの写経をお墓に納めると良いという助言があり、早々に写経を始めた。書いているうちにそれならお墓に入っているご先祖様全員の為写経をしようという気になり、全33名分の写経をする大変なことになった。平成27年8月15日から始めて、11月29日のお墓の開眼法要までに百十余枚の為写経を終ることができた。これも以前に、知己塾で恵峰先生より「般若心経の写経をすると書道の勉強にもなる」と言われて、その教材を入手していたため、直ぐに取り掛かれることが出来た。それもご縁である。

 

為写経から生まれたご縁

 般若心経の一字一字を慎重に書いていると、その意味するところが伝わってくる。書いてこそ、その経の意味が理解できる。それが分かったのも大きな功徳であった。その功徳のお陰?で、お寺から来た年忌の連絡書で、ご先祖の戒名に違和感を覚えたのが、過去帳と位牌の戒名の齟齬の露見につながった。位牌と墓誌の改建をすることになる騒動となった。それも何回も為写経で戒名を書いて頭に染み込んでいたので間違いに気が付いた次第である。

 馬場恵峰先生は、今までに一万五千文字の写経をされたという。先生でも一枚の般若心経を書かれるのに二時間を要するという。それも斎戒沐浴をしてからの写経である。ご縁があり、先生の書の写真集を出版することで、先生の書を撮影している。これもご縁である。

 

なぜ為写経をするか、なぜ仕事をするか

 お経を書くことは、ご先祖の供養をする行為となる。それがご先祖へに一番の供養である。口でいくら唱えても、書いて供養する行為には及ばない。

 お墓の開眼法要以降も、毎日為写経を続けている。来る日も来る日も写経を続けていて、写経と仕事の関係に思いを馳せた。同じ写経をしていても、前日と同じ字が書けるわけではない。毎日、少しでも前日よりも良き字で写経ができるように取り組んでいる。日々新たなり。

 自分の仕事でも同じである。毎日、仕事をしていても出てくるアウトプットは日によって違う。その違いを日々レベルアップさせるのが仕事である。全く同じレベルが継続するなら、それは作業である。仕事である以上は、創造がないといけいない。

 仕事とは祈りである。仕事をすることで社会への貢献となる。まわりまわって社会への奉仕となる。橋作り、道路作り、医療行為、演奏活動、全ては社会が幸せになるための活動である。現世の人たちが幸せになるために活動である。人々を幸せにした量に比例して報酬がある。それが仕事である。人に喜び、付加価値をあたえない作業は、仕事ではない。それは単なる物理的な仕事量でしかない。その仕事も成長がないと意味がない。

 

「美しき青きドナウ」にかける想い

 音楽を楽しむのは趣味ではあるが、演奏家にとって曲を演奏するのは、社会の人々に喜びを与える奉仕活動としての仕事である。仕事である以上は、創造が必須である。2018年1月、ドレスデントリオが来日したおりの演奏曲目の一つにヨハン・シュトラウス2世作「美しき青きドナウ」が演奏されたが、その演奏のリハーサルでもビオラのアンドレアスが譜面にメモを記入している姿に疑問に感じ、質問をした。「今まで、なん千回も何万回も演奏、練習をしたはずの古典のこの曲で、何を今更メモを書き入れることがあるのだ?」

 アンドレアス曰く「どんな曲でも、毎日、毎回、新しい発見がある。リズムが違い、テンポが違い、環境が違い、聴く聴衆が違い、我々も昨日と同じレベルではない。そこに新しい取り組みのインスピレーションを感じて、新たしい創造の音への挑戦が生まれるのだ」と。

 「美しき青きドナウ」も、国民にとってはお経と同じ位置付けかもしれない。美しい国土・河川を歌い、その恩恵に感謝の念を捧げ、永遠の国家の存続を祈念する「お経」なのだ。そのお経は時代と共に進化している。

 我々が作り出す仕事の作品も、人々に幸せの一助にある形を提供する。その多くの形が集って社会に幸せを提供している。自分が担当する仕事とは、社会の幸せを祈念するお経なのだ。そのお経には、日々の創造が必要とされる。

Photo

Dsc04094  鉛筆を握りしめるアンドレアス

2018-01-15

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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ドレスデントリオが離日

 ドレスデントリオは2018年1月7日にセントレアに到着して以来、計4回の公演、4日間のリハーサルをこなして、今朝の1月15日07:40発の国内線ANA767にて、セントレアから成田に向けて飛び立ち、ドイツ帰国に向かった。私は彼らの真摯な音楽に取り組む姿に接して感銘を受けた。岡崎の宇野病院の午後からの金澤澄華さんとのリハーサルでも、聞けば午前中に着いて彼らだけで練習をしていたとか。

 私は、彼らの来日の間、終日、演奏会、リハーサルのお付き合いと写真撮影、ビデオ撮影を担当していたため、ブログ記事を作成する時間がとれなかった。今朝、彼らをセントレアでお見送りして大役が完了した。来日中の各イベントの報告は順次します。

 

演奏ツアーの目的

 この来日中、彼らは短時間の岡崎城見学と少しの買い物以外、全て公演、リハーサル中心のハードスケジュールでした。今回の演奏会では、観客数と会費から飛行機代・宿泊費、ホール代、共演者のギャラ等を計算すると、日本の皆さんによい音楽を聴いてもらいたいという意思がないと採算が合わない演奏会である。金儲け主義なら、ドイツ現地だけで演奏をしていた方が、よほど楽だし儲かる。あえてハードスケジュールで日本の演奏会をこなして頂けた皆さんの音楽に対する情熱に感謝です。

 

せわしない日程

 1月14日の昨夜、八事のレストランChez KOBEにて、ドレスデントリオと金澤澄華さんの来日最後の演奏会が72名の参加者で大成功のうちに21時半に終わった。彼らは二次会も断り宿泊地に帰り、今朝の5時に名鉄金山駅に集合して5時15分の始発でセントレアに向かった。聞けばハイケさんと小出さんは前日のシャンペンのせいか朝4時発を意識して一睡もできなかったとか。私もこの時間には、大垣始発のJRでは間に合わないので、金山のホテルで前泊をした。見送りに来たい女性ファンも多くいたようだが、この時間に金山駅に来る足が無く諦めた人も多かったようだ。彼らは経費節約のため、せわしない日程である。将来はクラッシクを聴く人が増えて、もっと余裕のあるスケジュールになることを期待したい。せっかく海外から来た音楽家に気の毒であった。

 彼らの搭乗手続では、アンドレアスさんの機内持ち込みのビオラケースが、3cm超えとかで、少しすったもんだした。国内線は意外と規則が厳格である。ウフルさんのチョロは、専用の重量級のケースに入れているので、手荷物ではなく預かり手荷物で搭乗をされた。機内持ち込みだと、1席分が必要となり経費が大変なので、この専用ケースにしたとのこと。問題は、移動に「重い!」

 成田行きの国内線ANA便でも、乗り継ぎ国際線扱いのため2時間前の搭乗が必要で、ゆっくりとお茶を飲む時間もなく、彼らは名残惜しそうに手を振りながら検査ゲートに消えた。彼らを乗せたB767は定刻通り駐機場9番を離れ、成田に向けて飛び立った。さようならドレスデントリオ。

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 始発の名鉄急行にて。始発でガラガラ

2p1040290  搭乗検査ゲートから手を振るドレスデントリオ

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 9番スポット。ドアが閉まり、搭乗ブリッジが離れていく。

 時刻表上はこれが離陸 0737

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 駐機場より誘導路へ運ばれる

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 離陸スタート地点に向かってタキシング

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 朝日を浴びて離陸滑走開始 0750

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 離陸8dsc04814 一路成田へ

 2018-01-15

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2018年1月 9日 (火)

ドレスデン三重奏団来日

 2018年1月7日10時27分、セントレアにドレスデン三重奏団が到着した。ドイツ出発時、2時間遅れとの情報が現地からあり、少し余裕をもって出迎えに赴いた。到着時は1時間遅れに巻き返しがあり、ちょうど良い時間に現地に到着してお出迎えが出来た。そうでないと定刻9時20分着だと、飛行場に8時50分には行っていないといけない。

 彼らが乗ったルフトハンザ航空機が着陸して、45分も経ってからやっと到着ゲートから出てきたので、どうしたのかと心配をした。楽器を持参しているので、入国審査に時間がかかったのかも知れない。なお着陸時間とは、飛行機が駐機スポットに着いてドアが開いた時間である。実際に着陸した時間ではない。10分ほどの差がある。

 

浮世絵「鈴木春信展」

 12時01分に名鉄電車で金山に到着して、金山スタジオまで彼らを案内した。14時半まで、彼らも飛行機の疲れを取るため少し休息をすることになった。私は、2時間程、時間が空いたので、金山の名古屋ボストン美術館で開催中の浮世絵「鈴木春信展」があることを思い出し見学した。なかなか、単独では見学に行きにくかった浮世絵展であるが、解説でご先祖・北尾道仙(1734年没)と同じ時代であると分かり、急に親近感を抱いて、当時の風俗を観察することになった。「鈴木春信展」は浮世絵の基礎を作った画家である。そうでなければ行かなかった展覧会である。これもご縁でしょう。

 

音合わせ

 14時半から、金山スタジオにてドレスデントリオは、ピアニスト藤本真美さんと音合わせに取り組んだ。彼らの宗次ホールでの演奏会は1月12日である。私は写真撮影に没頭したが、至近距離3mから聴く三重奏団の迫力は、いまだかって聞いたことがない境遇であった。昔のサロンで演奏された室内楽の雰囲気とは、かくの如しと納得をした。普通の音楽ホールで舞台下の観客席からでは、決して体験できない音であった。

 ピアノは計算されて緻密に作り上げられた楽器である。それに対して弦楽器は糸を張った弦をはじくことで音を出すので、昔から原理が簡単であるが故、多くの楽器が作られてきた。その内でもバイオリンは、体に抱えて自分の体の一部のように演奏する。そのため、今回真じかでバイオリニスト・ハイケさんの音を聞いて、目、口、顔全体の表情、腕、体全体の姿勢の変化から出る音の響きに感銘を受けた。目は口ほどものを言いとは、バイオリニストに当てはまる。4人の会話が、目の合図で成り立ち、演奏が進行している。その音楽の感情が、目、口、顔全体の表情、腕、姿勢の全体から伝わってくる。一音一音を出す姿勢に音楽性を感じた。室内楽で、それも至近距離からバイオリニストを100~400mmズームレンズで撮ると、見えてくる世界がある。

 今回は、ビオラのアンドレアスさんが、位置的にカメラの後面からしか撮影できなかったので、その観察が少し不十分になった。翌日のソプラノ歌手金澤さんの音合わせでは、その配置を変えてくれたので、しっかり音が「観」えた。それは次回にブロブにて報告します。

Sound matching

 From 14:30, at the Kanayama studio, Dresden Trio worked with the pianist Mami Fujimoto for sound matching. The concert at their Munestugu Hall is January 12th. I was concentrated in photography, but the power of the trio to listen from the very close distance 3 m was a situation I have never heard before. The atmosphere of the chamber music with the past played in the old salon agreed me. It was a sound that I could never experience at the ordinary music hall from the audience seat under the stage.

 The piano is a musical instrument which has been calculated and drawn up precisely. On the other hand, string instruments give out sound by flipping strings that stretch threads, so many instruments have been made because of the simple principle since long ago. Among them, the violin is held in the body and played like a part of his body. For this reason, I was impressed with the sound of the sound from the change of the eyes, mouth, the expression of the whole face, the arm, the posture of the whole body, listening to the sound of Violinist Heike on this time. The eye say every things as much as the mouth, it applies to the violinist. The conversations of four people are made up of their eye signs and the performance is progressing. The emotions of the music are transmitted from the whole of the eyes, mouth, facial expressions of the whole face, arms and posture. I felt the musicality in the posture that puts out a single sound. In chamber music, when I take a violinist from a close range with a 100- 400 mm zoom lens, a new world appears I never had seen yet.

 

スケジュール

 1月7日午前に日本着、午後、ピアニスト藤本真美さんと音合わせ

 8日はソプラノ金澤澄華さんとの音合わせ

 9日はピアニスト河村義子先生との音合わせ

 10日は岡崎・宇野病院で演奏会

 11日はピアニスト藤本真美さんと再度の音合わせ

 12日は名古屋・宗次ホールでの演奏会

 13日は大垣・クインテッサホテルで演奏会

 14日は名古屋のレストランChez KOBEで演奏会、

 15日は金山を朝一番の電車でセントレアに向かい、成田に向かう。

 

 今回の来日スケジュールはハードです。音楽家は体力が勝負です。経費削減のため、日程に可能な限り演奏会を詰め込んだ感じである。物見遊山の時間はない。好きでないとできない商売のようです。今回の大垣での公演も協賛金が無いと赤字のプロジェクトです。私もこの大垣演奏会の主催者側の人間である。文化にお金を出す風土を、大垣市も考えて欲しいと切に願う。大垣市は文化活動には金をださない不毛地帯である。それで未来を背負う子供たちが育つのか。仲間達がなんとかせねばならぬと活動している。

 私も今回は、彼らの演奏スケジュールの大半を撮影のために付き合うので、体力的に大変です。そのためこのブログアップが少し遅延することがありますが、ご了承ください。今回、ドレスデン三重奏団とのご縁が出来て私は喜んでいる。

 

1dsc02819 2017年7日10:22 着陸態勢のルフトハンザ航空機 エアバスA340

2dsc02838

2017年7日10:26 駐機場に向かってタキシング

3dsc02848 ドレスデン三重奏団の皆さん  

 左からハイケさん、ウルフさん、アンドレアスさん

4dsc02999_2 音合わせの風景 ピアノは藤本真美さん

5dsc02932 バイオリニスト ハイケさん

2018-01-09

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