ドレスデントリオ・澄華コンサート in 宇野病院
2018年1月10日、宇野病院のホールにてドレスデントリオと金澤澄華さんのコンサートが開催された。15時からのリハーサルに合わせて、私は岡崎に赴いた。ところがドレスデントリオは、午前中に現地入りして練習を済ませていた。私が少し目を離すと(?)練習ばかりしている、との印象である。さすが超一流である。その少し前に岡崎城を見学したとのこと。これが、今回来日での彼らの唯一の観光となった。
リハーサルでの首脳会談。最終調整です。
現地に着くと、宇野病院は大きな病院で、内部で少し迷ってしまった。訊ねた医師が親切に直接院内を案内していただき恐縮であった。当日、ハイケさんと金澤さんが風邪を引き体調が十分でないとのこと。急遽、事前に練り上げたプログラムから歌う曲を数曲減らすことになった。人という生の楽器(ソプラノ)の難しさを目の前にして、体調管理の大変さを感じた。お二人とも、リハーサルが終わったら、宇野院長先生から注射を受けて、そのまま別室で本番まで横になって休まれた。プロは本番に休めない。厳しい世界である。それでも素人の目からは、そんなそぶりも見せず、リハーサルをこなされた。
金澤澄華さんは、ドレスデントリオとの音合わせが終わったあと、少し休んでから、一人でチューナを使って最終の自分の声の調整をされていた。体調が悪いのにも関わらず、真剣に音の調整(ソプラノ)に取り組む姿勢に感銘を受けた。ホールには、私以外に誰もいない。
機材の運搬
今回から、撮影機材を運ぶのに車付きのキャリアを使うことにした。今回は、ビデオカメラ、三脚まで加わったので機材の総重量が30キロほどになった。岡崎公園前駅から宇野病院までの約300mの距離が、中途半端でタクシーも呼べず、また手持ちでは移動が大変である。
宇野病院ホール
宇野病院は、患者さんや地域社会へのボランティア活動の一環で、院内コンサートを、90回も開催されている。その一環で、無料のコンサートである。残念なのは本番では撮影禁止となり、写真撮影はリハーサルのみ許可されて、本番ではビデオ撮影だけとなった。200人程入る演奏会ホールは、本来会議室用とかで、本格的なホールではないとのこと。演奏会の設備はそろっており、立派な会場である。今回もほぼ満席である。それに会場にはスタンウェイのピカピカのピアノが鎮座していた。ピアノはカバーに覆われて拝顔は叶わなかったが、ニューヨークから来たばかりとか。次回、その音を拝聴したいもの。
本番では、ハイケさんも金澤澄華さんも体調の悪いことのそぶりも見せず、素晴らしい演奏をされ観客は大喜びある。
2018-01-20
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
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