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2022年9月

2022年9月30日 (金)

哀悼 三遊亭円楽さん  がん死の減少を願って

 

 三遊亭円楽さんが肺がんのため9月30日に死去された。謹んで哀悼の意を表します。

 円楽さんは笑点メンバーの中で一番親しみを覚えていた芸人だったから、残念でならない。

 

同じ境遇

 円楽さんは2018年4月に肺がんを患い手術をして療養生活を続けながら舞台に上がっていた。それが原因で死去された。

 私も円楽さんと同じころの2019年1月、がんが見つかり手術をした。円楽さんは私と同じ歳であるので、人ごととは思えないショックである。

 円楽さんはその後、脳梗塞を患い、入院して治療をされた。

 私も最近まで、脳梗塞発症の危険性が高いとして、食事療法で治療を続けていた矢先である。幸い、3年間の食事療法でかなりは改善された。

 

その後の環境の差

 円楽さんと私の環境の差が、生死を分けたと感じた。円楽さんのように大スターだと、ガンの静かな療養生活は難しかったのだろう。またストレスも過大であったろう。発病前も退院後もあちこちと宴席にお呼びがかかる。大スターとして断れず、体に悪い栄養過多な宴席料理に付き合わさざると得なかったのだろう。また今までの長い芸人生活で、酒とタバコは避けられない環境であったはずだ。またガンの再発防止の研究も医者任せであったろう。ガンは、タバコと酒が最悪の組み合わせの原因である。さらに円楽さんには、大スターとして大きなストレスがかかっていたはずだ。

 私は退職して、ストレスは激減していた。

 国立がん研究センターから、がんの5年生存率と10年生存率が発表された(3月17日)。全てのがんの5年生存率は68.4%、10年生存率は57.2%である。

 肺がんに限ると、5年は45.2%、10年は30.9%である。この値は、初期も末期も、年齢も含め、男女間も、すべての肺がん患者のデータを一緒にした数字である。

  やはり、肺がんは他の癌よりも死亡率が高い危険な癌である。肺の細胞は一度破壊されると再生しない。肺の病気は怖いのだ。まず肺がんにならないためには、煙草を吸わないことが大前提である。悪いと分かっていて、タバコを止めないのは、自分を生んでくれた親に対して親不孝である。

 私のがんはステージ3aで、5年後生存率は51%であった。5年後には同じ病状の人の半分は死ぬのだ。私はこんなことで死んでたまるかと、当たり前の生活を取り戻す取り組みを始めた。要は、いままで狂った食生活、狂った生活習慣を送っていたため、がんになっただけだ。がんは生活習慣病である。がんになった原因の生活習慣を正せばよいのだ。当たり前の生活に戻すのが、正し治療である。医師は治療をするが、病気は治せない。病気を治すのは己である。

 自分の体は、ご先祖様、神仏からの預かりものである。自分はその体の運営を預かる経営者なのだ。細心の注意をして経営しなければならぬ。しかしいくら注意しても不可抗力もある。生死は神仏の管轄なので、合理性を超えた存在に手を合わせるしかない。私は最大限の取り組みをして、後は神仏に身を任せている。私は朝晩、仏壇の前で一日生き延びられたことに感謝の祈りを捧げいる。

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がんでは死なない

 がんになっても、人は癌では死なない。癌になり、手術をして体力が落ち、免疫力が低下して、肺炎等で亡くなる。

 抗がん剤を処置すると、正常な細胞まで攻撃されるので、老人は免疫力が激減し、それが原因で肺炎等になり、死亡しやすい。新型コロナウイルスでも、老人の死亡が多いのは、免疫力が低下しているため、肺炎を起こしやすいからだ。

 1985年、27歳の若さで亡くなった夏目雅子さんも、白血病の抗がん剤治療をされた。しかしその副作用で免疫力が低下して、最後は風邪をこじらせ肺炎を発症して、それが原因で亡くなられた。

 だからがんの手術後は体力の維持、免疫力の維持に努めるのが最大の治療なのだ。

 

体力維持と免疫力維持

 だから私は体力の維持と免疫力の維持のため、散歩、入浴、睡眠を最適にして、暴飲暴食のような狂った食事を止め、禁酒禁煙(もともと嗜んでいない)で、狂った生活をしないようにして、免疫力の維持に努めている。父がタバコを吸わなかったのは、最大の子供への愛情である。だから私も喫煙をしなかった。それでもガン治療のため体力は激減している。朝、目が覚めるとまだ生かされているという思いである。今からでも、やり残したことを成就したい。

 

 今や、日本人の2人に一人ががんになる現代である。他人事と思わず、その原因と対策を心得るべきだ。がんに対する知識不足が、がんになり、がんで早死にする原因である。

 まずがんにならない生活スタイルに変える。また癌になっても、その真因を見付け、最大限の再発防止策をして生きて、この世に恩返しをしてから逝くべきだ。

 このブログ記事を読んで、参考にされ、一人でもがんで亡くなる人が減る事を願っている。

 円楽さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

2022-09-30  久志能幾研究所通信 2505  小田泰仙

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四住期を生きて、仙人期に生きる

 

時間の付加価値を上げる

 以下のことをやる時間は無駄な時間だ。人生は春夏秋冬、その季節にその時にあった時間を送ろう。そうでない時間は付加価値を生んでいない。無駄な作業を捨てることで、人生の付加価値を上げられる。

 人生の各時期で、有益な時間を過ごそう。人間は動物ではないのだ。成り行きで生きてはならない。

 

 インドの哲学では「四住期」という道標がある。「四住期」とは、人生を4つの舞台に分けて生きるという考え方である。第一期は「学生期」で、禁欲の学びの時期である。

 第二期は「家住期」で家庭を持ってバリバリと仕事をする時期である。

 第三期は「林住期」で、定年退職で仕事を離れて、今までやりたくてもできなかったことを自由にする時期である。多くの人はこれをやって人生を終わる。

 第4期は「遊行期」で、一切の欲望を捨てて、人の魂を救う聖人の道に入っていく人の時期である。それが仏陀であり、芭蕉や良寛さんであった。現代で言えばマザー・テレサである。

 

学生期

 学んでいない時間

 志を立てるために使っていない時間 

 知識が増えていない時間

 私は学ぶことを稼ぐことと割り切って、真面目に勉強して、特待生を獲得して、授業料を只にした。それがその後の人生を変えたと思う。多くの人を見ていると、やはり何事も最初が大事だと痛感する。

 

家住期 

 お金を直接稼いでいない時間

 組織(家庭が最小単位織)のために、意思決定に使ってない時間

 経験という財産が増えていない時間

 

 私はこの時期、仕事人間、ワークホリックで過ごした。

 しかしこの時期から日本の労働組合は、遊ぶ権利、休む権利を強要するようになった。しかし休む権利があるなら、働く権利もある。遊びたい人は遊べばよい、働きた人は働けばよい。それがある時期、強制的に休まされ、残業を制限された。働くのは、悪い考えだと非難された。別にカネのために働いているのではない。やりがいで仕事をしているのだ。おかしな時代になったと思っていたら、高度成長期から、大失速である。日本に人が働かないのだから、宇宙根源の理に照らして当然だ。反日勢力の陰謀である。

 

林住期 

 自分が楽しめない時間

  なんの為に今まで必死に働いてきたのか。

  今まで稼いだお金を使って、世に還元する。

  お金が回れば、社会が潤う。

  多くの老人が、大金を抱え込んだままなので、景気が回復しない。

  老人があと5%余分に消費をすれば、景気は回復する。

  それは世のために恩返しをしていない時間である。

  人生の借金は社会に返して来世に逝こう。

  死んだ後に床下から数千万円の札束が出てくるのは恥である。

  その人は金を稼ぐ能力はあっても、使う能力がなかったのだ。

  カネを稼ぐより、使うのが難しいのだ。

  大金を残せば、子孫が堕落する。それは道徳を破壊する犯罪だ。

 

遊行期(仙人期)

 それは全てのしがらみから抜け出し、仙人のような生活を送る時期 

 魂の向上のために費やしていない時間

  動物の境界を人間界に、そして佛さまの境地に高めよう。

 今まで培った智慧を世のために使っていない時間

  知識レベルを智慧レベルに上げないと記憶の機械と同じ

 お荷物を整理整頓せず、抱え込む時間

  断捨離は、やってはならない。それは自分の歴史を捨てる事。

  捨てるべきはシガラミである。

  しがらみはお荷物で、それを整理整頓すべき。

  この世に残せば遺族が迷惑する。

  人生の半分は整理整頓の時間に費やすべき。

  日頃から整理整頓清潔清掃である。

  それはどの期でも必須の仕事である。

  整理整頓清潔は仕事ではないが、義務である。

  遊行期こそ、人生最期の整理整頓をする時間。

 

  私は持てる108の煩悩を整理整頓してから逝こうと思う。だから今1年に1煩悩の整理廃却をしているため、108歳まで生きねばならぬ(笑)。健康に気を使っていない時間こそ、最大の無駄時間である。人生の元手は自分の体である。体がダメになれば、全てが終わる。

 

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 馬場恵峰書

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2022-09-29  久志能幾研究所通信 2504  小田泰仙

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2022年9月29日 (木)

善は急げ 2年ぶりの墓参り

 

 今日(2022年9月28日)、2年ぶりに墓参りに彦根に行ってきた。昨年は、コロナ禍でとても出かけられなかった。また昨年は私の体力的にも厳しい状況であった。がんの手術後2年目で、体調が不安定であった。

 少し涼しくなり、状況も少し好転したので、お墓参りに出かけた。

 

写経奉納

 その時、今まで書き溜めた写経を約30枚持参した。それを菩提寺に奉納した。これは今まで一日2行ずつ写経してきた分である。1枚の写経をすると約1時間かかり、とても毎日は続かない。馬場恵峰先生は、一日2行で良いから写経を続けると良いと言われたので、それを実行している。それが今まで約30枚溜まっていた。馬場恵峰先生は、写経こそが御先祖への一番の供養だと言われた。

 

お墓の経緯

 このお墓は7年前の2015年に建てた。たまたま、親戚である京都の尼寺で住職であった叔母が亡くなり、その家が絶家になってしまった。それでその家のお墓の面倒は誰が見るかで問題となり、私がそのお守りをする事を申し出て、私が自家のお墓を改建する過程で、3家のお墓を統合する話となった。それで、6基のお墓を統合して3基のお墓に改建した。

 

 7年経った今では、このお墓を建てることは、物理的、金銭的、精神的、体力的にも、とてもじゃないが出来ない状態だ。良い時に決断をして、立派なお墓を建てて良かったと、今回墓参りをして、しみじみと思った。

 

 当時、馬場恵峰先生も健在でお墓の字を揮毫して頂けた。お墓開眼法要にも、馬場恵峰先生ご夫妻に、九州からわざわざ参列して頂けた。しかしその先生も、奥さまの三根子先生もその4年後には亡くなられた。

 

 当時、たまたま金銭的にも余裕があり、レクサス以上の価格になった墓費用を都合できた。今は癌闘病生活での出費と別宅事務所を購入したため、すっからかんで、今ならこのお墓は作れない。

 

 当時は精神的にも体力的にも元気で走り回っていた。お墓の字の揮毫で九州まで飛んで、先生にお願いできた。その後、がんを患い、すっかり体力がなくなり、とてもそんな大プロジェクトを実行できない状態だ。

 

 またこの原石を中国で加工して、輸入したが、現在はそれも経済、政治的に叶わない。そのお墓の石自体が中国から入手できない。またそれを加工する職人もいないそうだ。中国でも、職場環境が厳しい石職人には成手がないそうだ。日本と同じである。豊かになった中国の若者も、3K職場の石職人は避けるそうだ。

 

善は急げ

 お墓などは、作ろうと思っても作れるものではない。作れる時と作れるご縁が無いと作れない。これは自分の力だけではない。見えざる力が働いたとしか思えない。何ごとも、やれるときにやらないと永遠にできない。それを先人は、「善は急げ」と言ったのだろう。今日、住職様と雑談をしていて、本件を住職様は「善は急げ」で良かったと表現された。

 当時、私はトヨタの石田退三氏が言う「悪いことに使うのでなければ、カネは何とかなる」という言葉を信じて、お墓を建てた、それが「善は急げ」なのだ。

 

 このお墓を建てられたのは、人知を超えた働きがあったと感じている。お墓に向かい手を合わせ、その見えないものに畏敬を感謝の気持ちで手を合わせた。

今私が此の世に存在するのも、ご先祖様があってのこと。晩年の松下幸之助翁は「感謝と畏れを忘れるな」とよく言ったという。お墓を前にそれを思い出した。

 

墓地の惨状

 お墓参りをして、回りのお墓を見ても、墓参りに来ている人は皆無であった。いつもなら数人は必ず姿をみかけたのだが。またお墓の前に、お花も供えられていない。皆さんはコロナ禍で墓参りにも来ていないようだ。

 帰りにお土産を買うため、近くの「たねや」に寄ったが、店内は閑散としていた。以前のお店は、お客が溢れているのと様変わりである。2階の食事場所も閉鎖である。以前は10名ほどの店員が忙しくしていたのに、今日は3名しかおらず、コロナ禍に襲われた菓子店の惨状を目のあたりにした。

 政府ののろまな対策に怒り心頭である。またこの国民の災難の時、それにかこつけて強欲な金儲けに走る輩にも怒り心頭である。

 

2022-09-28  久志能幾研究所通信 2503  小田泰仙

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2022年9月27日 (火)

蜂が攻撃する色 ソニーα9のCCD画像処理ロジックから推定

 

 先のブログで蜂は白色を攻撃すると書きましたが、私の勘違いで、間違いでした。訂正とお詫びを申し上げます。先のブログ記事を修正、追記、更新しました。

 

 読者の方より指摘があり、再調査をした結果、

  蜂の攻撃対象になりやすいのは黒色。

  蜂は色に関係なく襲ってくることがある。

  蜂に刺されないためには警告段階で逃げることが大事。

 ということです。ご指摘ありがとうございました。

 

蜂は黒い服を襲いやすい!蜂を刺激しないための正しい服装紹介|ハチ110番 (sharing-tech.co.jp)

 

 確かに蜂駆除の専門家は、白い防御服を着ている。ただし、業者の方が作業をするのは昼間なので、白色なのだろう。

 今回のように、夜に駆除をした場合、蜂は夜目がきかないことを考えると、黒色は闇夜に溶け込むので、良い選択であったと思う。逆に夜に白だと目立つとも思う。どちらが正解かは、不明である。

 私は科学的な観点からも、カメラのピント合わせの原理から類推して、夜は黒の服装が正解だと信じる。

 以前、演奏会やバレエを撮影する際、暗い舞台現場で、ソニーα9に100~400mm、F4ズームレンズを付けて撮影したが、頻繁にピンボケが発生した。それをF2.8の明るい70~200㎜ズームレンズに変えたら、そのピンボケの失敗例は激減した。いくら感度設定を上げてもカメラのCCDに入ってくる光量が少ないと、画像処理のロジック上で誤動作を起こす確率が高いようである。それと同じ現象が、蜂の目の中で起きると思う。

 だから昼間に蜂の駆除なら白色の服だが、夜は黒の服がよいと信じる。それ以前の話として、素人が昼間に駆除をするのは避けた方がよいだろう。また大前提として、素人が蜂の駆除をするのは止めるべきと思う。蜂は新型コロナウイルスよりも目に見えて危険である。

 

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  ソニーα9にF2.8 70~200㎜ズームレンズを装着

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2022-09-27  久志能幾研究所通信 2502  小田泰仙

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2022年9月25日 (日)

空家増え ハチの一刺し 日本危機 トヨタ生産方式で再発防止

 

 町内のある家から蜂の巣の件で相談が来た。軒下に大きな蜂の巣が出来ており、そこから蜂が数多く舞っていて、庭に危なくて近寄れないという。

 業者に駆除を頼めば2万円~4万円が相場である。

 それでなんとか自力で駆除しようと蜂の巣駆除法をネットで調べて、知人にも助言をもらい、準備を万端にして、9月24日の夜と25日の夜、26日に駆除の処理をした。27日に死骸と巣を撤去できた。

 その再発防止策を考えたら、日本の少子高齢化問題と空家問題が浮かび上がった。これは政治の問題だ。

 当面の対処療法として、蜂の巣を早く見つけ、巣の大きさが小さいうちに駆除することだ。そしてその予防として、庭の樹木、草木の防虫対策である。

 

注意喚起

 私もこの件を羽柴秀吉の参謀の末裔の知人に世間話として話したら、そんな危ないことはやってはダメと叱られた。天下の智謀の末裔の諫言である。その言葉は重い。

 蜂の巣の駆除には命の危険性があるので、できれば業者に蜂の巣の駆除を依頼するのが無難です。スズメバチは獰猛なので、駆除には命の危険があります。その点、足長蜂は毒性が弱いが、それでも刺されたら、その毒性で、高齢の方はショック死の恐れがあります。いくら弱毒でも猛毒ですから、命に対して危険です。

 

 愛媛県大洲市で2017年9月11日、車いすの女性がスズメバチの群れにおよそ50分間にわたり襲われ、死亡するという痛ましい事故が起きている。毎年、全国で約20人が死亡するというスズメバチ被害が起きているのが現実である。

  今回駆除した巣は、約50匹の少し大きな足長蜂が生息していた。それが同時に襲ってきたら、命が危険があった。特に私のように過去にがんを患い、また年齢が高いので、免疫力が低下していて、大変危険であった。

 現在の新型コロナで死亡する方の多くは、免疫力が低下している高齢者だ。私の町は高齢者が多いため、蜂は新型コロナと同等に危険である。天下の智謀の末裔の諫言は正しかった。 

 本記事は、蜂の巣の駆除方法としても参考にしてください。

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蜂の巣を駆除実施

 蜂はその行動パターンで、日が暮れると活動を休止する。また蜂は夜目がきかない。蜂はこちらから攻撃しないと、刺しに来ることはない。

 私は生き物を殺すのは本意ではないが、人に危害が及ぶ危険性があるので致し方ない。

 それで、やっと台風も過ぎ、雨風が納まった日の2022年9月24日21時、闇夜に紛れて、完全な蜂防止対策の服装をして、蜂駆除用のバズーカ(価格1,738円)を携えて、現場に向かい、蜂の巣に向けて発射した。幸い、風向きも良く、風上からバズーカを発射することが出来た。

 

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 この暑いさ中、厚手のグレーのジャンバーを着て、厚い黒皮の手袋、紺色の帽子と眼鏡、顔をマスク、バスタオルで覆った。完全な蜂に対する防御服装である。人が見れば泥棒の恰好である(笑)。警官が見れば職務質問するだろう。

 蜂の駆除業者のHP情報では、夜でも白色の服装が良いようだが、私にはどちらが良いか、よく分からない。

 暗闇の中、蜂の巣に向けて噴射時間20秒ほど、3m程離れてバズーカを発射した。さすがに製品が誇る「12m離れて駆除」というわけにはいかない。そのバズーカの発射持続可能時間は35秒なのだ。蜂からの反撃を避けるため、すぐ現場を離れた。幸い、巣の中で寝ているのか、蜂は飛び出してこなかった。

 大きなバズーカ管なので、何回も使えると思ったら、一回の使い切りである。

 

 翌朝、現場を確認したら、蜂の巣の下に50匹ほどが、巣から落下して死んでいた。かなり大きな蜂で、蜂の種類は足長バチであった。生き物を殺したことに後ろ冷たさがあり、手を合わせた。 

 念のため、9月25日21時、2度目のバズーカを発射した。26日、巣を棒で壁から落として、27日に死骸と巣を撤去した。

 

殺生

 私は生き物を殺すのは大嫌いで、虫一匹殺したことはないというは、大袈裟な表現ではない。子供頃は、遊びで生き物を殺したこともあるが、大人になってからは、そんなことはしていない。ましてや遊びの魚釣りは絶対にしない。

 しかし人間として生きていく以上、生き物を殺して食べないと生きていけない。しかしそれは生業としている方が行う。その方々は、年に一度、その生き物の供養をされている。

 蚊が私の腕に止まれば、さすがに叩いて殺すが、そんな蚊が来る環境を作らないようにしている。

 ゴキブリも叩いて殺すことはなく、ゴキブリを見付ければ、卵が産めなくなる餌を台所に撒いて、ゴキブリがそれ以上増えないような対策を打っている。

 そもそもゴキブリが出るのは、台所が整理整頓清潔でないのが原因だ。

 台所の流しにもときおり、ナメクジが出るが、ペーパータオルで包んで外の排水溝に逃がしている。とにかく家の外に出てくれれば、それでヨシである。ナメクジは人間様に悪さはしない。それを塩で殺すなど、私はやりたくない。

 そんな生物が出てくるのは、私の生ごみの処理が悪いからだ。清潔でないからだ。元を断たなきゃダメなのよ。

 生き物だって、その生を必死に維持している。生き物が人間に及ぼす害の原因を、人間様が作る出していることが多い。

 どんな小さな生物でも自然界の循環の中でその役目を果たして生きている。小さな細菌が廃棄物を分解して、土に還して循環の役目を果たしている。それを人間さまの都合で、一方的に殺すのは自然界(神仏)に対して不遜ではないのか。その人間が森を破壊し、動物の生息域を破壊し、やりたい放題をしてきた横暴さを咎めたのが、新型コロナ菌ではないのか。自然界は、人間に自省を促しているようだ。

 

再発防止

 今回、蜂の巣を駆除して終わりではない。再発防止をしないと、また蜂が巣をつくる。なぜ巣が出来たかを検証して、その対策を打たないと、単なる「対処療法」になってしまい、カネと時間をかけた意味がなくなる。それはトヨタ生産方式に反する。

 なぜ何故を5回繰り返し、その真因に辿り着いた。

 

真因

 蜂が巣を作った真因は、近くの家の庭の雑草や樹木の管理放棄である。蜂は雑草の中にいる虫を餌として、その近くに巣をつくる。蜂は職場と住まいを近くする智慧があるのだ。人間様と同じ職住近接である。働きバチだって、通勤時間を短くしたいのだ。だから、雑草の手入れをしないと、また巣が出来る。

 今までの経験では5年くらいは、蜂は同じ場所に巣をつくる習性があるので、その都度、駆除すること。それを5年間続ければ、蜂も巣つくりを諦める。そのように隣町の自治会長に教えられた。

 その蜂の餌になる虫の発生を防止ため、植木や雑草に防虫剤を撒く必要がある。巣が出来ても小さい状態のうちに処理すれば、簡単に処理できる。だから定期的な蜂の巣の有無の点検が必要だ。それを近くの家に伝えた。

 

 当町内は、独居老人が亡くなり、空き家となり、樹木や雑草が生い茂った状態の家が多くなっている。これが蜂の繁殖する原因である。今からその対策を打つ計画をしている。

 しかし空家になっている家は、その持ち主も分からず、その連絡しようがなく、困惑である。まずそこから対策を打たねばならぬ。

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蜂の巣が日本の危機を示す

 私の住む町は大垣の中心地にあるが、それでも空き家比率は10%に迫っている。我が町の高齢者(77歳以上)は市内で一番多い。先日、町内で孤独死事件が起きて、また1軒の空き家が増えた。

 日本全国でも、空き家比率は13%(2018年)と上昇の一途である。少子高齢化で、空き家が増えている。これは政治の問題だ。これを解決する政治家を選ばないと、日本は滅亡だ。大垣も滅亡である。

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大垣市の少子高齢化対策

 それは簡単で、大垣の景気を良くするため減税して、都市の設備投資をして、人を呼び寄せ、人口を増やし、空き家を減らし、子育てに対して優遇策を取れば、大垣市の人口は増え、景気は良くなる。

 今の大垣は税金は高いし、市からの恩恵は少ない。大垣の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低である。今の大垣市が没落したのは、前市長が没落の為の施策を取り続けたためだ。それで大垣市の魅力がなくなった。増税で市民を苦しめ、大垣駅前商店街をイジメて、シャッター通りにしたのは、前大垣市長である。その悪政を石田仁市長は継承すると吠えている。狂気である。

 現状の悲惨さに対して、石田仁大垣市長と近沢正議員が、少子高齢化社会に反する「ゴミ袋有料化」の愚策を邁進している。彼らはゴミ袋有料化に関する利権に目が眩み政治を迷走させている。これで億単位の金が動き、それに付随して多くの利権が発生する。これが、大垣の未来にとどめのハチの一刺しとなりそうだ。

 

蜂の巣が大垣の現状を示す

 私は蜂の巣の処理を、この1年間で3回も行った。前回は1年前で、別宅で発生し、知人に処理してもらった。それが1年間に3回もとは異常な状態である。なにせこの歳まで、こんなことは初めてだ。蜂という神仏が異常を教えてくれている。

 今回、自分で処理して多くのことを学んだ。蜂の巣の増加が日本の危機であることを教えてくれた。

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ハチの一刺し

 本件で、40年前の榎本三恵子の「ハチの一刺し」を思い出した。

 榎本三恵子は、田中角栄元総理大臣の筆頭秘書官、榎本敏夫の元妻である。

 1981年10月28日、東京地方裁判所で開かれた戦後最大の疑獄事件と言われるロッキード裁判丸紅ルート公判で検察側の証人として出廷、田中角栄被告の5億円受領を決定的に裏付ける内容の証言を行い、日本中を騒然とさせた。また記者会見でのマスコミとのやりとりから出てきた「ハチの一刺し」という表現が話題になり流行語にもなった。

 この項、Wikipediea より

 この蜂の一刺しで、私は大垣政治の不徳に再度目を向けた。

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 国土交通省 空き家等の現状 

 

空き家等の現状について - 国土交通省

蜂の巣ができやすい場所トップ5!効率的に蜂を予防する対策ポイント|ハチ110番 (sharing-tech.co.jp)

https://www.sharing-tech.co.jp/hachi/news/%E4%B8%80%E6%88%B8%E5%BB%BA%E3%81%A6%E3%81%A7%E8%9C%82%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84.php

 

2022-09-25  久志能幾研究所通信 2501  小田泰仙

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2022年9月24日 (土)

豊田章一郎 座有銘 天地人知仁勇

 

天地人知仁勇

企業にとって 天の時、

地の利、人の和を働かせ、

知恵を働かせ、

社会に対する人徳を持ち、

挑戦する勇気を忘れないことが重要である。

   豊田章一郎

 

 喜一郎はよく「天地人知仁」といっていた。企業にとって大切な要素がそれらだということです。タイミングがよくないといけない、場所もよくないといけない、それから人の和ですね。知は「知恵」、仁は「思いやり」。私流の解釈ですが、私はそれに「勇気」の勇をつけて「天地人知仁勇」を座右の銘にしております。

   豊田章一郎

 

豊田章一郞(1925年生まれ):彼は1981年にトヨタ自動車販売株式会社代表取締役社長(第4代)兼トヨタ自動車工業株式会社取締役に就任した。翌1982年、トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売の合併に誕生したトヨタ自動車株式会社の初代代表取締役社長に就任した。

 豊田章一郞は、娘婿の藤本進が大蔵省の駐在員として出向していたことから、マニラで奥田碩と知り合う。以後、交流を深め、奥田改革の後ろ盾となり、豊田本家としてグループ全体の求心力の役割も果たした。

この項、Wikipeda[豊田章一郎]より

 

 2000年頃、その奥田改革が昔の動かざるド田舎のトヨタを、世界のトヨタに変えた。その改革の影響が私の前職の会社にも及び、私も業務改革に取り組むことになった。それで自分の人生も変わった。

 

言葉とのご縁

 いい言葉との出会いが、行動に勇気を与え、人生を変える。

 私は、自分人生有限会社の社長として、何か決断する時、この言葉を思い出す。

 何か小さなご縁があり、小さな決断をせねばならない時、それは天の時か、地の利があるか、人の和を期待できるかを考え、知恵を出せば解決できると見通しがあれば、GOの決断をしている。その決断が社会に対する人徳の行動で、自分を成長させる機会であれば、勇気を持って決断をしてきた。

 

事務所購入の決断

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 事務所内の仕事部屋兼応接室

  立机、応接机とモニター台は山路先生作(トチの木)

  この事務所では、立ったままで、PC作業、事務仕事である。だから椅子が無い。

  ドラフターも手に入れた。

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 2年前に別宅を事務所として買った時も、豊田章一郎氏の言葉が背景にあった。2年前の朝、知人と歩いていた時、売り物件をたまたま見つけて、夕方には買う意思を不動産会社に連絡した。これは我が人生で時間当たりの価格が、数百万円になり、私の人生最大の買い物であった。

 時間当たり価格=[価格]÷[買う決断までの時間]

 

 その時も、この10年間、土地と家屋をさがしていた時に出会った不動産であった。それも前職の定年延長を拒否して大垣に帰郷しなければ出会えなかったご縁である。この10年間、不動産を探し続けなければ出会えなかったご縁だ。今の自宅からも近く、買う決断にあたり、知人の自治会長からの情報も得られた。

 カネは知恵を絞ってかき集めた。年金暮らしの古希では、ローンを組めないので、現金を用意しなければならぬ。泣く泣く「金遣いの荒い?2号さん(レクサスLS)」とも別れた。この物件は事務所として使えるので、社会に対する御恩返しもできる。まさか古希を超えて家を買うとは想定外であった。この歳で家を買うには勇気がいるのだ。

 それも今まで少し大きな決断を何回もしてきた「訓練」の成果なのだ。人生経営とは、決断と失敗を繰り返さないと向上しない。だれでも最初から名経営者ではない。多くの失敗をして、人生の名経営者になるのだ。

 

2022-09-24  久志能幾研究所通信 2500  小田泰仙

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次の車に悩む 新クラウン? レクサスIS300? レクサスES? 

 

 今、乗っている車が車歴23年を迎えた。そろそろ車を変えたいと思い、各種の車を検討した。結論は、今買うべき車がなく、検討を中断である。長年乗っている古女房の車とはなかなか別れられない。

 

新クラウンの検討

 今、乗っている車が車歴23年を迎えた。そろそろ車を変えたいと思い、新しく発表された新クラウンを検討した。その仕様を詳細に検討してがっかりして検討を止めた。

 この新クラウンはFFになってしまった。FRにこだわりのある私には縁のない車となった。また大きさがデカくなりすぎている。

 この新クラウンは、レクサスLSの大きさに匹敵し、気楽には乗れないのだ。この新クラウンは初めて横幅1800㎜の制限を超えた。全長も5000㎜を超えた。この新クラウンは、私の持つクラウンのイメージに対して、あまりに乖離が大きく手が出しずらい。

 また内装がチャチだ。現クラウンもその内装がチャチで私は気に入らなかった。現クラウンはその顔がどうしても好きになれなかった。

 

レクサスLS 

 前にレクサスLSを買った時は、その大きさに閉口した。全長が5mを超えるので、車庫に入らず、新たに車庫を借りねばならなかった。青空駐車というわけにもいかず、大垣駅前に立体駐車場を契約して、その費用が月に22,000円である。年間で264,000円である。

 車は二号さんと同じで、乗っている時は楽しいが、乗らない時の維持費が高く大変なのだ。税金、保険料も88,000 円で、その他もろもろお金がかかり、結局2年で手放した。私には分不相応であった。

 この種の車は2号さんと同じで、別れるとき、手切れ金として400万円程が必要であった。その分、楽しめたので致し方なしである。

 またLSは車体が大きく、まるでトラックを運転しているようだ。狭い市内の道や駐車場では、車の取り回しに気を使わねばならず、近場の移動では苦痛であった。

 しかし、このレクサスLSで彦根と大垣、関ヶ原、犬山に、馬場恵峰先生ご夫妻を送迎できたご縁は有難かった。然るべきご縁とは、早からず、遅からず訪れるもの。その3年後、ご夫妻とも亡くなられてしまった。良い時にレクサスLSで送迎できてよかったと思う。馬場恵峰先生ご夫妻には喜んでもらえて良かったと思う。

 なにせ私が所有したレクサスLSは、今の天皇陛下の御料車と同じプラットフォームなのだから。現行のレクサスLSは、名目は最新設計のシャーシだが、実質的に削り過ぎて、少し安っぽい構造になっている。

 

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レクサスIS300

 それではと検討して、候補に上がったのが1年前に発売されたレクサスIS300である。YouTubeでレクサスIS300の試乗動画を見て、その姿と走りに魅了されてしまった。欲しくなった。

 欲しくなった要因の一つが、LSDのトルセンのオプション設定にあった。この製品は、当時、私が開発部の担当課長として、開発に取り組んだことがあったからだ。開発は諸般の事情で成功しなかったが、思い出の製品である。

 

 車格はトヨタマークχとほぼ同じ大きさで、FRである。排気量も2.5リッター、ハイブリットではなく、自然吸気のエンジンがある。それで気に入った。

 他の候補車種は、ハイブリットだけの設定とかFF車とか、私には買いたくなる車が無かった。

 私はハイブリッド車が嫌いである。確かに燃費は良いが、その分、価格が高く、車が重い。また構造が複雑である。私はそんなに走らないので、燃費は気にならない。ハイブリッドは素晴らしい技術だが、シンプルイズベスト、の私の哲学に反する。

 この運転席のパネルは品がなく、ガキ用のデザインである。残念だ。

 またレクサスブランドでスポーツカーなので、想定より200万円程高い。

 また、納車が1年程かかるようだ。異常な車販売の環境である。

 それでしばし検討を中断した。

 

レクサスLC

 欲しい車のベスト車で、FR車のスポーツカーである。私も男の子。めちゃめちゃ欲しい車だが、なにせ価格が1500万円である。とても手が出ない。試乗して気に入ったが、価格がネックである。

 この車は憧れのマドンナの車として、大事にそっとして置こう。宝くじでも当たったら買おうと思う。しかし、私の哲学として、宝くじは買わないので、縁がなさそうだ。

 

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 試乗した車


レクサスES

 欲しい車だが、残念だがFFである。以前に試乗した時、FFの匂いはほとんどしなくて、その造り込みに感心をした。しかし最新のデジタルサイドミラーがネックであった。

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 試乗した車
 

カムリ

 よい車だが、FF車である。またこの車の大きさは、今のクラウンよりデカいのだ。米国では良い車だが、日本では取り回しが少し辛い。またトヨタ車とはいえ、設計は米国である。なにか日本車と雰囲気が違うのだ。私の感性がそれを拒否をする。  またハイブリッド車しか、設定がないので即候補外である。

 

2022-09-23  久志能幾研究所通信 2499  小田泰仙

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2022年9月22日 (木)

人生の五大テーマ

 

 人生を作り上げるうえで、大きなテーマが5つある。それを意識して生きるか否かで、人生が変わる。

 人生の五つの幸福を五福と呼ぶ。長寿・富裕・健康と徳を好むこと,天命を全うすることだ。それを達成するために課題が五大テーマである。

 課題とは、あるべき姿と現実の乖離をいう。その乖離をなくすために何を為すかが、人生の要訣だ。

 

1 運を良くする

 学校の成績が良くても、有名大学の学歴も、それで成功するとは限らない。松下幸之助翁は、小学校も出ていない。それで成功した。田中角栄は、高等小学校卒である。それで有能な総理大臣になった。学歴が、運を良くするために有るわけではない。

 学歴だけでは運は良くならない。だから運を良くする術を一生かけて自得するのだ。運が良くなければ、長寿も富裕も健康も手に入らない。

 

 しかしその秘訣は分からない。運の良い人の後姿から手探りで学ぶしかない。それも百人百様の秘訣があるようだ。その中で松下幸之助翁は間違いなく運の良い人であった。私は彼の発言や伝記を読めば、運が良くなる機鋒を学べると判断した。

 私は松下幸之助翁の発言集(全45巻)や「経営百話」のテープを聞いて、それから薫習として得ようとしている。松下幸之助翁の著書や録音は100冊ほど集めた。田中角栄に関する著書も集めている。

 またPHP主催の松下幸之助経営塾(ひと月に一泊2日の研修を5か月間、費用100万円)にも、参加して、松下幸之助翁の生き方の一端を学んだ。

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   松下幸之助経営塾  2012年9月15日 京都PHP本社にて

 

 松下幸之助も、今の時代に生れれば、成功は無かった。田中角栄も、高度経済成長期が終わった後に生れたら、総理大臣にはなれなかった。その時代に生れたのも運の良さである。

 自分が現代の日本に生れ、今生活している幸運を喜ぼう。それを最大限に活用しよう。自分が日本の80年前の太平洋戦争中に生きていれば、地獄である。私は赤紙でビルマの最前線に送られて餓死して、名誉の戦死である。またロシアや中共や北朝鮮で生活していれば地獄である。私の反政府的な批判言動では、すぐ反政府転覆活動家、スパイ扱いで逮捕され死刑である。

 そこで分かったことは、運が良いも悪いも、一生懸命にやらないと運は良くならない。

 また自分は運が良いと信じて行動しているか、である。松下幸之助翁は周辺に、運が良いと信じている人しか集めなかった。これはナポレオンも同じ行動を取っていた。運が良いと信じている人は、行動が大胆である。大胆は幸運を呼ぶ。

 また運を良くするには、感謝こそ大きな要素の一つであることは間違いない。松下幸之助翁は人生は運が90%を支配するという。松下幸之助翁は迎賓館に宇宙根源の社を建てて、いつも祈っていた。

 だから神仏から加護を受けられるような行動が必要だ。ただし、祈りさえすれば運が良くなるわけではない。神仏を敬い、感謝して祈る姿勢が、己の生き方を謙虚にして、自分自身の行動を見直すことになり、運が良くなるのだろう。

 

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2 人生を豊かにする

 五福の一つが禄である。そこそこに裕福でないと、人生を豊かに送れない。それは単純に勤勉であるのが必須である。その前に、両親が勤勉であることが必要条件だ。

 最近、町内のまだ60代の方が孤独死をされた。彼はまだ50代で早期に退職して働いていなかった。生きている限り、労働することは何らかの社会奉仕である。まずそこから始まる。社会に何かの奉仕すれば、必ず何らかの恩恵が還ってくる。情けは人の為ならず、である。

 

3 魂を浄化する

 人間は、動物として生まれ、人間になるために修行をしていると言える。醜い動物の精神状態のままで死ぬのは、情けない話だ。野獣の精神のままでは、五福はあり得ない。

 

4 天寿を全うする

 命とは、自分がこの世で使える時間の総量である。命を全うするとは、ご先祖様、仏様より貸して頂いたリース物件の体を大事に使い、そのリース物件を寿命まで使うこと。往々に体を酷使したり、食べ過ぎたりして、寿命を短くする人が多い。

 健康管理こそ、運を良くする大事な要素だ。健康でなければ天寿を全うはできない。

 

5 天命(使命)に早く気付き、それを成就する

 自分が何のために生れたか、その使命は何なのかを、速く気が付くのが大事だ。それを意識しないから、単に生き永らえる生活に堕落する。

 仕事こそ、生き甲斐であり、社会に対する恩返しである。仕事をすることが自分の遺作である。生涯現役こそ、天命を全うすること。

 

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 馬場恵峰書

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2022-09-22  久志能幾研究所通信 2498  小田泰仙

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老化とは悪性栄養失調、大垣市は悪政栄養失調

 

 体の組織が、新しく入れ替わるのはだいたい6~7年ほどである。体の組織によって生まれ変わる年数は異なる。その細胞毎の入れ替わる周期は下記である。

 

赤血球: 120日

骨細胞:  90日

肌細胞:  28日

胃の細胞: 5日

小腸の細胞:2日

 

 組織は死ぬことで新しい組織に生まれ変わり、成長を続ける。新しい組織の元素は、日々食べている食事が原料である。その食事が不完全だと、栄養失調となり新しく生まれる細胞が完全な成長を遂げれない。正しい食事をした組織とそうでない組織に、10年後の成長に差が出るのは宇宙根源の理で、当たり前である。日々食べる食事は、活動エネルギーだけに使われるのではなく、体を作り直すための構造材料でもある。

 

老化速度の差は、栄養の差

 人により、老化の速度が違うのは、日々取り入れる栄養状態の差である。だから私は、食事に人一倍気を使っている。特に、喰えん人を食べないようにしている。それが人生で一番悪い影響を与える。

 最近は煮ても焼いても食えぬ人が増えている。それが日本経済停滞の一因と信じている。そんな輩が日本のかじ取りをすれば、日本がおかしくなって当然である。

 

 ジャンクフードや偏食、添加物まみれの食品を採った細胞と正常な食品を摂取した細胞で、成長に差が出るのは、当たり前。その差が、老化の差である。老化とは、必要な栄養素が欠けた栄養失調状態なのだ。

 例えば、タバコを吸えば、その栄養素を破壊して、現状の組織を破壊して、がんの発生要因を作り、正常な成長が阻害される。それも栄養失調と同じである。

 つまりジャンクフードばかり食べていれば、下級の食材で出来た体ができあがる。そんな体が長生きするわけがない。老化速度は早いだろう。酒ばかり飲めば、酔っぱらった細胞が成長する。長生きできるわけがない。酒は少量でも発がん物質である。

 子供が生まれる前、手の指はくっついているが、指と指の間に組織が死ぬことで、指が形成される。生物にとって死は、再生への正常な道なのだ。古い組織が死んで、新しい組織が生れ、我々は大人に成長する。

 

大垣という組織の老化

 その有様は、この世の組織、会社の組織、政治の体制と同じである。組織も新陳代謝をして、成長を続ける。それなのに、傲慢なリーダがいつまでも居座って君臨するから、組織が成長しない。無為無策の市長が20年間も居座って、大垣市は没落した。なぜ任期4年と法律で定められているか、それには生物学的に合理的に定められているからだ。無意味に4年と任期があるわけではない。権力者が長期にその座に居座ると、必ず癒着、汚職が発生する。それは歴史を見れば当たり前のこと。長期政権で腐敗をしなかった例はない。

 その結果として大垣市の公示地価は、20年間連続で下がり、20年前の半値以下に暴落した。市場の評価は神の如し(松下幸之助翁)、である。政治は結果が全てである。大垣駅前商店街の60%がシャッターを下した。今僅かに20%の店だけが開いている廃墟同然に落ちぶれた。

 

 どんな指導者でも、老いていき、判断が狂ってくる。50歳の壮年がいつまでも同じ判断能力を維持できるわけがない。自然界の生物は、必ず老いて、死んでいく。だから老化、衰退した組織なら、その細胞の総入れ替えをしないと再生しない。大垣市の政界は、総入れ替えをしないと再生しないだろう。

 

 この狂乱物価とコロナ禍のさなか、母子家庭や、雇止めされた労働者が増え、市民の生活が苦しくなっているのに、自分達の利権のため、ゴミ袋有料化という増税を進める石田仁大垣市長、ゴミ袋有料化推進委委員長の近沢正議員、それに反対しない市議会議員達は、大垣の成長を阻害する毒素である。今、大垣市は、悪政の栄養失調状態だ。

 

自分という有限会社の変化

 自分という組織も、今まで培った考え方、思想、志は、歳と共に変化しないと化石人間に落ちぶれてしまう。若い頃の考え方、思想は、成熟すれば変化成長して当然である。

 「男子、三日会わざれば刮目して見よ」とは、『三国志演義』が出典で、呉の武将呂蒙の故事から出ている。人間は学べば、必ず成長する。やらなければ停滞し、死があるのみだ。だからこそ、日々の勉学を怠るな、である。

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 馬場恵峰書 陶板に揮毫

 

2022-09-21  久志能幾研究所通信 2497  小田泰仙

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訂正 「知りたることを……」の発言者

 

「知りたることを人に教えざるは、借りたる金を返さざるが如し」の発言者は、石川理紀之助である。

 以前、この言葉は福沢諭吉の言葉としてブログに上げたが、読者様より指摘があり、再調査したところ、石川理紀之助であることを確認しました。ご指摘ありがとうございました。

 

2022-09-21  久志能幾研究所通信 2496  小田泰仙

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