« 四住期を生きて、仙人期に生きる | メイン | 命を守る ガラス製電気ケトルに買い替え »

2022年9月30日 (金)

哀悼 三遊亭円楽さん  がん死の減少を願って

 

 三遊亭円楽さんが肺がんのため9月30日に死去された。謹んで哀悼の意を表します。

 円楽さんは笑点メンバーの中で一番親しみを覚えていた芸人だったから、残念でならない。

 

同じ境遇

 円楽さんは2018年4月に肺がんを患い手術をして療養生活を続けながら舞台に上がっていた。それが原因で死去された。

 私も円楽さんと同じころの2019年1月、がんが見つかり手術をした。円楽さんは私と同じ歳であるので、人ごととは思えないショックである。

 円楽さんはその後、脳梗塞を患い、入院して治療をされた。

 私も最近まで、脳梗塞発症の危険性が高いとして、食事療法で治療を続けていた矢先である。幸い、3年間の食事療法でかなりは改善された。

 

その後の環境の差

 円楽さんと私の環境の差が、生死を分けたと感じた。円楽さんのように大スターだと、ガンの静かな療養生活は難しかったのだろう。またストレスも過大であったろう。発病前も退院後もあちこちと宴席にお呼びがかかる。大スターとして断れず、体に悪い栄養過多な宴席料理に付き合わさざると得なかったのだろう。また今までの長い芸人生活で、酒とタバコは避けられない環境であったはずだ。またガンの再発防止の研究も医者任せであったろう。ガンは、タバコと酒が最悪の組み合わせの原因である。さらに円楽さんには、大スターとして大きなストレスがかかっていたはずだ。

 私は退職して、ストレスは激減していた。

 国立がん研究センターから、がんの5年生存率と10年生存率が発表された(3月17日)。全てのがんの5年生存率は68.4%、10年生存率は57.2%である。

 肺がんに限ると、5年は45.2%、10年は30.9%である。この値は、初期も末期も、年齢も含め、男女間も、すべての肺がん患者のデータを一緒にした数字である。

  やはり、肺がんは他の癌よりも死亡率が高い危険な癌である。肺の細胞は一度破壊されると再生しない。肺の病気は怖いのだ。まず肺がんにならないためには、煙草を吸わないことが大前提である。悪いと分かっていて、タバコを止めないのは、自分を生んでくれた親に対して親不孝である。

 私のがんはステージ3aで、5年後生存率は51%であった。5年後には同じ病状の人の半分は死ぬのだ。私はこんなことで死んでたまるかと、当たり前の生活を取り戻す取り組みを始めた。要は、いままで狂った食生活、狂った生活習慣を送っていたため、がんになっただけだ。がんは生活習慣病である。がんになった原因の生活習慣を正せばよいのだ。当たり前の生活に戻すのが、正し治療である。医師は治療をするが、病気は治せない。病気を治すのは己である。

 自分の体は、ご先祖様、神仏からの預かりものである。自分はその体の運営を預かる経営者なのだ。細心の注意をして経営しなければならぬ。しかしいくら注意しても不可抗力もある。生死は神仏の管轄なので、合理性を超えた存在に手を合わせるしかない。私は最大限の取り組みをして、後は神仏に身を任せている。私は朝晩、仏壇の前で一日生き延びられたことに感謝の祈りを捧げいる。

.

がんでは死なない

 がんになっても、人は癌では死なない。癌になり、手術をして体力が落ち、免疫力が低下して、肺炎等で亡くなる。

 抗がん剤を処置すると、正常な細胞まで攻撃されるので、老人は免疫力が激減し、それが原因で肺炎等になり、死亡しやすい。新型コロナウイルスでも、老人の死亡が多いのは、免疫力が低下しているため、肺炎を起こしやすいからだ。

 1985年、27歳の若さで亡くなった夏目雅子さんも、白血病の抗がん剤治療をされた。しかしその副作用で免疫力が低下して、最後は風邪をこじらせ肺炎を発症して、それが原因で亡くなられた。

 だからがんの手術後は体力の維持、免疫力の維持に努めるのが最大の治療なのだ。

 

体力維持と免疫力維持

 だから私は体力の維持と免疫力の維持のため、散歩、入浴、睡眠を最適にして、暴飲暴食のような狂った食事を止め、禁酒禁煙(もともと嗜んでいない)で、狂った生活をしないようにして、免疫力の維持に努めている。父がタバコを吸わなかったのは、最大の子供への愛情である。だから私も喫煙をしなかった。それでもガン治療のため体力は激減している。朝、目が覚めるとまだ生かされているという思いである。今からでも、やり残したことを成就したい。

 

 今や、日本人の2人に一人ががんになる現代である。他人事と思わず、その原因と対策を心得るべきだ。がんに対する知識不足が、がんになり、がんで早死にする原因である。

 まずがんにならない生活スタイルに変える。また癌になっても、その真因を見付け、最大限の再発防止策をして生きて、この世に恩返しをしてから逝くべきだ。

 このブログ記事を読んで、参考にされ、一人でもがんで亡くなる人が減る事を願っている。

 円楽さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

2022-09-30  久志能幾研究所通信 2505  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿