四住期を生きて、仙人期に生きる
時間の付加価値を上げる
以下のことをやる時間は無駄な時間だ。人生は春夏秋冬、その季節にその時にあった時間を送ろう。そうでない時間は付加価値を生んでいない。無駄な作業を捨てることで、人生の付加価値を上げられる。
人生の各時期で、有益な時間を過ごそう。人間は動物ではないのだ。成り行きで生きてはならない。
インドの哲学では「四住期」という道標がある。「四住期」とは、人生を4つの舞台に分けて生きるという考え方である。第一期は「学生期」で、禁欲の学びの時期である。
第二期は「家住期」で家庭を持ってバリバリと仕事をする時期である。
第三期は「林住期」で、定年退職で仕事を離れて、今までやりたくてもできなかったことを自由にする時期である。多くの人はこれをやって人生を終わる。
第4期は「遊行期」で、一切の欲望を捨てて、人の魂を救う聖人の道に入っていく人の時期である。それが仏陀であり、芭蕉や良寛さんであった。現代で言えばマザー・テレサである。
学生期
学んでいない時間
志を立てるために使っていない時間
知識が増えていない時間
私は学ぶことを稼ぐことと割り切って、真面目に勉強して、特待生を獲得して、授業料を只にした。それがその後の人生を変えたと思う。多くの人を見ていると、やはり何事も最初が大事だと痛感する。
家住期
お金を直接稼いでいない時間
組織(家庭が最小単位織)のために、意思決定に使ってない時間
経験という財産が増えていない時間
私はこの時期、仕事人間、ワークホリックで過ごした。
しかしこの時期から日本の労働組合は、遊ぶ権利、休む権利を強要するようになった。しかし休む権利があるなら、働く権利もある。遊びたい人は遊べばよい、働きた人は働けばよい。それがある時期、強制的に休まされ、残業を制限された。働くのは、悪い考えだと非難された。別にカネのために働いているのではない。やりがいで仕事をしているのだ。おかしな時代になったと思っていたら、高度成長期から、大失速である。日本に人が働かないのだから、宇宙根源の理に照らして当然だ。反日勢力の陰謀である。
林住期
自分が楽しめない時間
なんの為に今まで必死に働いてきたのか。
今まで稼いだお金を使って、世に還元する。
お金が回れば、社会が潤う。
多くの老人が、大金を抱え込んだままなので、景気が回復しない。
老人があと5%余分に消費をすれば、景気は回復する。
それは世のために恩返しをしていない時間である。
人生の借金は社会に返して来世に逝こう。
死んだ後に床下から数千万円の札束が出てくるのは恥である。
その人は金を稼ぐ能力はあっても、使う能力がなかったのだ。
カネを稼ぐより、使うのが難しいのだ。
大金を残せば、子孫が堕落する。それは道徳を破壊する犯罪だ。
遊行期(仙人期)
それは全てのしがらみから抜け出し、仙人のような生活を送る時期
魂の向上のために費やしていない時間
動物の境界を人間界に、そして佛さまの境地に高めよう。
今まで培った智慧を世のために使っていない時間
知識レベルを智慧レベルに上げないと記憶の機械と同じ
お荷物を整理整頓せず、抱え込む時間
断捨離は、やってはならない。それは自分の歴史を捨てる事。
捨てるべきはシガラミである。
しがらみはお荷物で、それを整理整頓すべき。
この世に残せば遺族が迷惑する。
人生の半分は整理整頓の時間に費やすべき。
日頃から整理整頓清潔清掃である。
それはどの期でも必須の仕事である。
整理整頓清潔は仕事ではないが、義務である。
遊行期こそ、人生最期の整理整頓をする時間。
私は持てる108の煩悩を整理整頓してから逝こうと思う。だから今1年に1煩悩の整理廃却をしているため、108歳まで生きねばならぬ(笑)。健康に気を使っていない時間こそ、最大の無駄時間である。人生の元手は自分の体である。体がダメになれば、全てが終わる。
馬場恵峰書
.
2022-09-29 久志能幾研究所通信 2504 小田泰仙
「久志能」↖ で検索
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント