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2021年12月

2021年12月23日 (木)

私のイッピン バリゴ社の温湿度気圧計

 

 この製品は1977年から発売されている。この製造元はバリゴ社で、ドイツの船舶機器の専用メーカである。現在、44年経っても現役の製品である。現在なら名古屋でなら高島屋の東急ハンズでも買える。1990年頃、私はカタログハウス社の通信販売で購入した。当時の価格15,000円。

 この製品はアンティーク調のシャンペンゴールド色の美しいデザインである。最近まで、部屋の片隅にほこりをかぶって忘れられていた。今回、別宅で写経室の整備の一環でこれを飾ることを思いついた。机の上に置いてみると、なかなか様になって気に入った。

 この製品は、ドイツのコール元首相も気に入って、執務室で愛用していたという。

 

 この製品は、私が前職で部内のI次長の定年送別会の幹事を担当したとき、定年退職の贈呈記念品の選定のお役を受け、探して見つけた製品である。実物を見て私も気に入り、後日、自分用にも購入した経緯があった。それが30年経って、ひのき舞台に再登場である。

 

環境保護に反する

 日本の製品は素晴らしいが、あまりにモデルチェンジが激しくて、製品寿命が短かすぎる。家電製品等は、故障しても、製造打ち切り後、5年で補修部品が無くなってしまう。故障しても、ある部品だけ交換すれば使えるのに、部品がなく、メーカの修理拒否で結局買い直しとなる。まだまだ使えるのにと、忸怩たる思いを何度もしてきた。そういう点で、半世紀弱も経ってもモデルチェンジせず、売られている製品には感動である。

 持続可能な社会づくりと政府も環境保護団体も喚いているのに、製品のモデルチェンジを頻繁に行い、補修部品も短期間に消滅させてしまうことには疑問を感じる。環境保護の前に、もっと製品を長く売り続ける姿勢を取るべきだと思う。

 

購入方針

 私の製品の購入方針は、高くても長く使える良いものを買い、大事に使う、である。安物買いの銭失いを避けている。例えば、現在乗っている愛車は、1999年に購入し、今も大事に使っている。

 大学生の時に買ったナショナル製のオープントースターは、結局40年間使用した。当時1万円ほどした製品である。当時の大卒の初任給が6万円ほどの時代である。自動ホップアップ機能もなく、タイマー機能もないシンプルベストの製品であった。

 このトースタを使わなくなった理由は、食の洋風化が進み、食パンのサイズが大きくなり、今まで2枚同時に焼けたが、それが一枚しか焼けなくなったためである。しぶしぶお役御免とした。製品が故障したわけではない。

 

モノを大事に

 モノには魂が籠っている。モノを大事にしよう。寿命を全うさせてあげないと、モノも悲しみます。同じように自分と言う「もの」も大事にしよう。それが親孝行の基本である。親は子供が体を大事にすることを願っている。暴飲暴食など、自分の体を乱暴に扱い、体を壊す暴力行為である。自殺など最大の親不孝である。

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 馬場恵峰書

 

2021-12-212 久志能幾研究所通信 2246号  小田泰仙

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2021年12月21日 (火)

紹介 木造住宅の耐震助成制度

 

 2035年±5年に到来すると予想される南海トラフ巨大地震に対する準備で、現状把握として、自宅の耐震強度を調べるべきだ。それが分かれば、対策が打てる。

 どんなプロジェクトもPDCAである。最初に計画と現状把握をしなければ、結果は砂上の楼閣になってしまう。だから今回、自宅の耐震状況の再確認として再度の耐震診断、弱い部位の補強工事という行動になった。

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行政の耐震助成制度

 大垣市は地震対策で、無料の木造建築物の耐震診断、耐震補強工事の補助金制度がある。これは全国の市町村でも同じような制度があるはずなので、大垣市以外の方は、住んでいる市町村の市役所に問い合わせください。

 耐震診断事業は、平成18年国土交通省告示第184号の指針に基づく。

 

 今日(2021年12月21日)、大垣市庁舎建築指導課(5階10番窓口)に出向いて、その内容を再確認してきた。その内容を記する。下記は町内の一般的な木造建築物に限定して記する。

 

対象の建屋: 1981年5月31日以前に着工した木造建築物

 1981年に新耐震の建築基準に建築基準法が改定されている。

それ以前の建屋が対象。

 

申請期間: 2021年6月1日~12月28日 

 これは毎年、行っているとのこと。

 今年に間に合わない場合は、来年度に申請すればよい。

 南海トラフ巨大地震の発生時期の予想が2030年~2040年であるから、来年に申請しても、この地震には間に合うだろう。

 

建屋の耐震診断費: 無料

 私の自宅は自費で耐震診断した。2012年と2021年の2回の耐震診断で、約10万円を使った。これが市に診断をお願いすれば、無料となる。

 

補助率: 補強工事費の4割。ただし最高補助金額50万円。

 8年位前に、私が市役所で耐震補強補助の申請の内容を確認したときは、最高金額が200万円だった。それが現在は50万円に減額されていている。

 これは将来に起こる確率の高い巨大地震に対する防衛費なのに、大垣市の冷酷さを感じた。私は、その資金源が県下一豪華な大垣市新市庁舎建設に流れたのではと疑っている。それは、前市長の無為無策政策のツケに起因するのだろう。

 私がリフォーム工事で耐震工事をしたとき、自家が対象基準から外れていたので、補助金は申請できなかった。各家庭で申請基準を確認して、適用可なら補助金の申請をすると良い。非常事態への準備で早すぎることはない。

 

 

提案

 将来確実に起こる東南海トラフ巨大地震に対する日本国土防衛のため、早急な国土強靭化工事が必要である。家の耐震補強工事にもっと行政からの補助金を増やすべきである。我々市民にできることは、選挙で市民を助けてくれる政治家を市政に送ることである。

 

 石田仁市長は「前市長のやり方を踏襲する」と公言するが、それでは私は不安を感じる。ゴミ有料化や耐震補強の減額で、現在、年金も減額が続く現状で、こそこそと実質増税に舵を切る石田市政に不安を覚える。石田仁市長が「飛び出す市役所」と訳の分からない妄言を吐くようでは、大垣の未来が心配だ。

 飛び出さなくてもよいから、大垣市長として黙って市民の暮らしを守って欲しい。皆で市役所に意見を提言して大垣市を変えよう。市民が声を上げなければ、絶対に市政は変わらない。    

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__2 添付ファイル 「大垣市木造住宅耐震助成制度のご案内」

2021-12-21  久志能幾研究所通信 2245号  小田泰仙

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2021年12月20日 (月)

耐震診断 南海トラフ巨大地震への備え

 今日(2021年12月20日)、依頼してあった自宅の耐震診断の結果に基づき耐震の打ち合わせをした。設計士さんが計算書を持参して自宅で打ち合わせである。

 

この10年の耐震工事の結果

 10年前、リフォーム工事を始める前は、その耐震強度値が0.5以下であった。1970年に建てた日本家屋だから、1981年制定の新耐震基準に達していない。

 

 この10年間、耐震補強でリフォーム工事をしてきて、その結果の値は、X方向の耐震強度が0.77、Y方向が1.2 に上がった。そこそこに強度が上がったが、南海トラフ巨大地震での大垣市の想定震度6強には少し不安である。

 

被害予想

 X方向は東西、Y方向が南北方向である。南海トラフ巨大地震の影響は、南西から北東に振動が伝わる。だから南北の45度斜め方向に家の耐震強度が必要である。

 大垣市は津波の直接の被害はないが、揖斐川の氾濫が予想される。伊勢湾に押し寄せた32m高の津波が伊勢湾から揖斐川をさかのぼると想定される。大垣市の中心部でも0.5~1メータほどの浸水の怖れがある。

 

再度の耐震工事

 そこで、今回、弱い場所の補強を想定して、再計算をしてもらった。X方向にあるガラス戸を取り除き、壁を作ることで強度を上げた場合の計算結果である。

 現状と7つの案の耐震工事を想定した計算結果から、最大の強度の改築案を決定した。

 結果は、X方向が耐震強度1.2に向上した。

 Y方向は、すでに耐震強度1.2であるので、工事無しのままとした。

 

 結果として、今回の工事をすれば、南海トラフ巨大地震での大垣市の想定震度6強に、倒壊、全壊、半壊はまぬがれる。それで圧死の不安は解消される。

 今すぐではないが、早く耐震工事をする予定である。地震発生の予想時期は2035年±5年であるので、地震発生の危険性が高まる2030年までにすればよい。3か所の補強工事であるので、3年計画で、一か所ずつ工事をする計画である。

 今日、その工事見積もりを依頼した。

 

懸案事項

 南海トラフ巨大地震が大垣に及ぼす影響は、地盤の液状化現象である。それは地面に杭を打ち込んで地盤改良するしかない。しかし家が建っている以上は、何ともできない。せめて周囲の土地に杭を打つくらいだが、周囲の土地は他人の土地なので、なんともならない。懸案事項として、残った課題である。

 

危機管理 ― 基本的な考え

 たとえ巨大地震が来て、建屋が一部壊れても、倒壊さえせず、命が守られればよい。命さえあれば、また立ち上がって、家を造ればよい。生きていればオダブツ教を立ち上げて(?)、金を集めればよい。死んでもいいから(?)、健康で命があることが最優先である。どんな大きな地震がきても、家と心が倒れず、健康であれば、再起可能である。

 

 危機管理の第一の基本は、危険を察知したら、まず一歩を踏み出すこと。動けば、何らかの知見を得る。「そのうちにやる、何時かやる」と思っているから、何時までもできない。いつやるの? 「今でしょう」

 

家の耐震準備

 来ることが100%決まっている南海トラフ巨大地震には、準備するしかない。それを来るはずないと楽観的に考えるから、酷い目に会う。2016年の熊本地震でも、7割の人が来るはずがないと思っていたという。

 

心の耐震準備

 また家の耐震工事も大事だが、心の耐震強度も上げねば、人生で沈没する。熊本地震で、避難民の力となったのは、それを想定して準備をしていた自治会役員さんたちであった。地域のつながりが、被災者の命を救う。地震後の避難生活で死亡した人の多くが、近所付き合いのない孤独老人たちであった。

 

想定地震震度

 震度が1上がると地震の強さは32倍になる。震度7とは、震度6の32倍の強さの地震である。幸い、大垣市は想定震度が6強だが、名古屋市や三河地方は震度7と想定される。その準備が大変である。

 しかし準備をすれば、その被害の8割は減せる。それが危機管理である。

 

費用

 今回の耐震診断の費用は数万円である。この耐震診断の数値がないと、耐震工事が正しくできない。地震に備えるための必要な経費である。それをケチってはならない。

 

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 耐震計算書 8通 

 

2021-12-20  久志能幾研究所通信 2244号  小田泰仙

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お掃除ロボット君の「内定」を取り消す

 

 ソフトバンクの人型ロボット・ペッパー君も、当初は多くの企業が採用したが、2年後のリース契約が更新されず、多くがクビになっている。生産も停止された。その理由は、期待した仕事に対して能力が足りなかったのだ。

 今回、自宅にお掃除ロボット君を採用しようと検討した。その結果、内定(購入予定)取り消しである。その理由は、同じく費用対効果が少なすぎるためである。

 

ロボット君の「人件費」

 お掃除ロボット君は、無駄飯食いで、働きが悪く、性能が悪く、騒々しいと言ったらありゃしない。電池は1年しかもたず、電池交換に1万円がかかる。家電製品だから製造打ち切り後の法的保管期間は6年である。価格10万円として、年間2万円弱の更新費用、電池代が年間1万円。つまり購入・維持管理費で合計で年間3万円程がかかる。つまりロボット君の「給与(飯代)」が月に三千円ほどかかる。それが費用的にペイするか自宅の財務大臣として査定せねばならぬ。

 

畳の部屋は広大な机

 ロボット掃除機を入れると、家の中もいつも床にモノを置かないようにせねばならぬ。しかし日本の和室の畳の上は広大な机に相当する場所である。それを『バカの壁』の著者・養老武司先生は昆虫採集の整理の際に、畳の上を机として活用している。私の居間と台所が一間で26畳の広さである。その便利さを私は堪能している。その利便性をしがないロボット掃除機に明け渡すのは愚かである。

 しかもロボット君が自由自在に動き回れるほど、自宅の居間の空いた空間は広くない。私はそれのメリットがないと判断して、お掃除ロボット君の内定を取り消した。

 

大垣市庁舎のロボット

 大垣市は新市庁舎で電子化市庁舎推進の一環としてロボットの導入を進めている。しかし、それはとてもじゃないが実用に耐えない代物である。なにせ出来合いのロボットを買ってきて、「ハイ、市民の皆さま、電子化・ロボット化でございます」である。その横にサポートする市役所職員が付きっきりである。何のための自動化なのか。市民を馬鹿にするな!

 

 庁内案内ロボットに至っては、私が2020年1月の開庁以来、80回ほど、新市庁舎を訪れているが、今だかって動いている所を見たことがない。月に5万円程(年間60万円と推定)のリース料か保全費がかかっているはずだ。全く税金の無駄遣いである。

 それで人が削減できればまだしも、相変わらず2名の窓口美女が受付で、市民の案内に対応している。旧市庁舎時代と何ら変わらない。

 これは、前市長が新聞で選挙目当てで自己宣伝したいだけが目的のロボット化であった、と断言せざるを得ない。

 

P1150108s 新大垣市庁舎の案内ロボット 私は動いているところを見たことがない

 2021‎年‎12‎月‎17‎日、‏‎14:33

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ゴミ有料化の裏事情

 大垣市は、蜃気楼のような「電子化市庁舎の実現」とほざいたため、金がかかるようになった。その補填で、大垣市はゴミ有料化で年間3.5億円を市民から巻き上げようとしている。

 

ゴミ有料化で財源確保

 今回のゴミ有料化で市の財政には3.45億円の増収となる。

 ゴミ有料化で一世帯当たり、年間5千円の負担増である。

 5,000円×69,000世帯=3億4,500万円

   ゴミ有料化で一世帯当たり年間約4,000円の負担

   資源ごみ回収の報奨金が減額で、一世帯当たり1,000円の負担増

 

2021-12-19  久志能幾研究所通信 2243号  小田泰仙

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2021年12月19日 (日)

石田仁の公約 ショボいと見せかけ 増税をたくらむ?

 

大垣市長の石田仁公約?

 新市長の石田仁の公約を、選挙期間中に各所で探したが、全くわからなかった。大垣市のHPで見ても、その市長の公約は現在でも不明である。いくらgoogleで検索しても出てこない。前市長の小川敏の公約も不明であった。選挙後もいくら探しても分からなかった。

 だから大垣市は公約を掲げなくても市長になれるという恵まれた環境にある。二人とも、公約などすぐ剥がせる膏薬としか思っていないようだ。

 最近の新聞の報道では、「飛び出す市役所」が公約だとされている。それは手段であって、目的ではない。公約なら、いつまでに何を実現させるかである。手段と目的を間違えるから、前市長のように、金だけ使って、ますます大垣市を衰退させたのだ。例えば、大垣市政100周年記念で、3億5千万円もの金を無駄遣いして、翌年も公示地価は下落である。要は、3億5千万円もドブにすてたのだ。当時の石田議員はそれに一般質問でヨイショの大賛成したではないか。議事録の記録が残っている。

 

公約曖昧の結果

 大垣市の未来をどうするのかの方針や公約が曖昧であったから、大垣市はこの20年間、没落の一途であった。他市はリニア景気で発展している。他市の地価は上昇しているのに、大垣市はこの20年間で公示地価が半値以下に暴落した。公示地価は行政の出来栄えの通信簿である。つまり大垣市行政は落第である。

 今回、大垣市のゴミ有料化発表で、来年も落第・留年になりそうである。

 

大垣の住みやすさ県下一?

 現在、全国の700余の市で、ゴミ有料化を実施しているのは4割ほどである。それを大垣市が実施すれば、住みやすさ県下一のランクなどぶっ飛んでしまう。

 

公約とは、

 その行政の長が、その組織を任期中にこういう姿にすると約束するビジョンである。それが具体的に市民の幸せと発展の姿を表す。

 ところがその公約が「飛び出す市役所」では、全く訳が分からない。こんなしょぼい膏薬では、効き目があるはずがない。

 公約が名詞止では、意味をなさない。「なになにを、何時までにこうする」と動詞止めで宣言しなければ、公約ではない。「飛び出す市役所」は手段である。「市役所が飛びだし」て、市民が幸せになるのか? 飛び出してどうするのかを、明言するのが公約である。それをボケのふりをして胡麻化している。

 

何のためのボケか? 増税のためである

 大垣市は2020年1 月、総工費124億円の新市庁舎を建設した。市民一人当たりの負担額では、県下一の高価さである。岐阜市のそれより2割も市民の負担額の大きな高額な贅沢な新市庁舎である。この20年間、衰退し続けている都市の大垣市には分不相応である。

 高価な市庁舎だから、その分の維持管理費が、今までよりも数億円増えた。他市の水準より数億円も多いのだ。

 その穴埋めを、石田仁市政は、ボケたふりでゴミの有料化で補おうとしていると、私は推定した。

 

経費激増

 総工費124億円の新市庁舎の維持管理費は、今までより最低3億円は増えた。あまつさえ、がらすきの市庁舎前の駐車場を増設までしている。必要もない駐車場警備員まで使っている。ちっとも働かない案内ロボットも鎮座している。無駄遣いも甚だしい。その維持費は誰の金だと思っているのか。そんなに大垣市は発展しているのか!

 

財源確保

 今回のゴミ有料化で市の財政には3.45億円の増収となる。

 ゴミ有料化で一世帯当たり、年間5千円の負担増である。

 5,000円×69,000世帯=3億4,500万円

   ゴミ有料化で一世帯当たり年間約4,000円の負担

   資源ごみ回収の報奨金が減額で、一世帯当たり1,000円の負担増

 

 ただでさえ、年金生活者が増え、その年金も減額が続いている。消費税が上がり、増税。コロナ禍で物価が上昇。ガソリンも上がった。介護保険料も上がった。ゴミ有料化はその追い打ちをかけるよう惨い政策である。大増税である。石田仁市長は血も涙もない。

 

役人は天国、市民の地獄

 大垣市役所職員の年収は、大垣市民のそれの2倍である。一般市民と違い、コロナ禍でも役人の給与が減らなかったのに、一律の10万円の特別支給を受けている。役人はだれも辞退をしない。

 市長の石田仁は、市民の痛みなど知ったことではないのだ。こんな市民を貧困に追いやる政策を推進する市長なら、早々にリコール運動を起こさねばならぬ。

 

2021-12-18  久志能幾研究所通信 2242号  小田泰仙

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2021年12月17日 (金)

論文発見「南海トラフ巨大地震、発生時期予測」

 

 探していた表記論文を見付けたので報告する。これは電気学会の機関紙に投稿された論文である。この予測の数値は科学的な統計計算から導き出した結論である。

 私も会社時代は、SQC(統計的品質管理)教育で統計学を学ばされて、その社内講師もさせられた。だからその知識の一通りは頭に入っている。

 だから統計解析を利用した地震発生時期予測には、すぐ納得させられた。その論文を添付します。

 

添付ファイル「津波堆積物から読む巨大南海地震」

29_887.pdfをダウンロード

 

私の受けたSQC教育

 添付の写真は、私が受けたSQC教育のテキストである。このテキスト分だけの研修として授業を受けた。すべて会社のお金であり、会社の時間を使っての教育である。今にして、そういう教育をしてくれた会社に感謝である。会社は私を育ててくれた。それで統計的知識を得た。その恩はどこかに返さねばならぬ。

 だから南海トラフ巨大地震の発生時期の統計的な予想論理が納得できる。その確率も納得できる。

 

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  今でもSQCのテキストや資料は大切に保管している。

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田口玄一博士

 自慢できるのは、田口玄一氏から直接、「実験計画法」の授業を受けたことである。私の力ではないが、今更ながらそのご縁に感謝である。田口玄一氏は、自動車産業への品質管理で貢献したとしてアメリカ自動車の殿堂入りをした品質管理の第一人者である。まさにレアなご縁である。その第二期目からは、社内講師に切り替えられたので、私の後輩は田口氏の授業は受けていない。だから私は田口氏から直々の指導で幸せであった。ただしその後、社内講師の一人に引きずり込まれたのは、当時は迷惑と感じた。しかし人に教えることは、自分の成長に最大の利益となった。それを実感するのは、ずっと後年のこと。

 こんな濃厚な教育を社員にできる規模の会社の入社できたのは、幸せであった。当時はそんな気は全くなかったが、退職後に分かる境遇である。濃厚な教育を受けた社員のいる会社は強い。

 学べば必ず得るべきものがある。生涯、学びである。

 

 大垣の企業を見ていると、そんな社員教育をする力のある会社はないようだ。大垣の小川敏前政権と石田現政権は人に投資をしない。児童生徒一人当たりの教育予算は県下最低レベルである。だから大垣は発展しない。

 

田口 玄一(1924年 - 2012年)は、品質工学(タグチメソッド)の創始者で日本の工学者。

 タグチメソッドは1980年代のアメリカ合衆国の技術停滞打破に大きく貢献した。これにより「アメリカを蘇らせた男」と呼ばれ、日本人として3人目のアメリカの自動車殿堂入りを果たした。また、日本でも多くの支持者によって品質工学会が設置されており、2年間で200事例に適用し、100億円以上の効果があった企業もあると言われている。

 この項、wikipedia「田口 玄一」2021.12.17 より

 

SQC教育の成果

 このSQCの知識とパソコンの技量で、研削シミュレータを業務外で開発した。その結果を社内のSQC成果発表会で公表したら優秀賞を獲得した。その後、この研究内容が『固有技術を伸ばすSQC活用事例集』(日本規格協会)19事例中の一つに掲載された。この書は日本経済新聞の1992年度の日経図書賞を受賞し、社内で社長表彰を受けた。

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2021-12-17  久志能幾研究所通信 2241号  小田泰仙

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2021年12月16日 (木)

南海トラフ巨大地震 対策プロジェクト

 

死亡者数は32万人

罹災者は6000万人

被害額は1410兆円と予想される。

それなのに日本の年間税収は60兆円

 

 東日本大震災時は、地震発生から約1時間後に10m高の津波が来た。2035±5年後と予想される南海トラフ巨大地震時は、地震発生から3~6分で、32m高(10階高のビルと同じ)の津波が来ると予想される。10階高と同じ高さの津波では短時間すぎて多くの人は物理的に逃げられない。現在でも、専門家がその対策で頭を悩ませているが、よい解決策が出そうになく頭を抱えている。

 

対策

 津波対策は、東北地方の例を見ても、高台に建屋を移動させて建てる、防波堤を建てるくらいしかないようだ。

 トヨタはEV化で2030年までに4兆円を投資するという。日本政府は毎年5兆円の防衛費を使う。それを思えば、10年後の南海トラフ巨大地震に対して相応の金をかけて準備をすればよい。これは有史以来の国難である。政府として毎年数兆円単位の金で国土強靭政策として、対策を打つべきである。たとえ100%の対策が出来なくても、10年で100兆円の投資(仮定として)をすれば、想定被害額1410兆円が500兆円ぐらいまでに減災できればと思う。震災と起きてから復興に投資をするより、先に減災投資・防災投資をすべきである。それが危機管理である。

 

 日本は太平洋戦争に総額で当時の国家予算の280倍の金を費やした(経済評論家・加谷珪一氏の試算)。今後襲ってくる南海トラフ巨大地震は「南海トラフ戦争」である。そう思って100兆単位の金を使うべきだ。これが「南海トラフ巨大地震プロジェクト」である。やるかどうかは、政治家の決断があるだけである。やらなければ、人災となる。

 

具体的対策

 私の頭では、泥縄式に高さ35メータの防波堤を造るしか思いつかないが、それでもやらないよりはよいだろう。その防波堤の構造体を何かに兼用させれば、波及効果もあるだろう。

 また海岸沿いの人口密集地の施設・工場・住居等を高地に移動させるしか、手がないだろう。

 それでも国家予算の何倍もの金を投資すれば、然るべき効果があるだろう。かえって日本を作り直すよい機会かもしれない。手をこまねて無為無策よりは、よきチャンスである。津波で全ての人財・施設を失ってからでは遅い。その被害を半分にするだけでも、大成功である。十分に計画すれば、被害を8割は減らせる。

 

 プロジェクトに対して予算を付けて具体的に動き出せば、もっと良い案も出てくるだろう。もっと多くの人の知恵(文殊の知恵)が出れば、効果的な対策案も出てくるだろう。

 国土強靭化に投資すれば、国の防衛力も向上できる。災害に強い日本と作れる。自然災害との闘いは永遠に続く。そうすれば相乗的な経済的効果も出てくるだろう。

 

一将の責任

 その決断をする政治家がいるかどうかが問題である。何のために総理大臣になったのか、天照大御神に問うて欲しい。国難を救う、それが国のリーダの使命である。

 国は一将により興り、一将により滅ぶ。国を救うリーダが今求められている。C国冬季オリンピック開催にさえ反対の決断ができないリーダでは、日本の未来は暗い。優柔不断でしょぼい岸田政権では日本が不幸になる。危機の時は、調整型の政治家ではダメなのだ。それでは烏合の衆の番頭である。国難の時は、国民を固い信念で引っ張っていくリーダが求められる。

 

祈り

 日本は過去に壊滅的に国土が破壊された状況で、何度も立ち上がってきた民族だ。太平洋戦争の焼け野原からの復興、東日本大震災、阪神淡路大震災、関東大震災からの復興を成し遂げたではないか。今度は予測をして大災害に準備をすれば、その被害は軽減できる。それくらいやらないとご先祖様に恥ずかしい。日本人の英知を結集しよう。私は神仏が守ってくれると信じている。

 

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  松本明慶大仏師作 文殊菩薩像

  

2021-12-16  久志能幾研究所通信 2240号  小田泰仙

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2021年12月15日 (水)

気を付けよう ぬくぬく詐欺が 財布抜く

ぬくぬく詐欺まがい住宅メーカの嘘・傲慢・甘やかし

 

 多くの住宅メーカは床暖房の素晴らしさを豪語している。I社などは、床暖房と太陽光発電が標準装備である。それを外したくても外せない。

 床暖房を入れた家は、ある時期には、気密性が高すぎるので、入れなくてもよい時に冷房を入れないと、暑くて家に居られない。却って電気代がかかる。

 その床暖房も一年のうちで2,3か月しかつかわない。多くの家庭が運転費、維持費が高く、直ぐ温まらないのに嫌気がさし、使わなくなるそうだ。

 だから儲かるのは住宅メーカだけ。

 

結論

 床暖房は、人間として傲慢である。人間ならもっと自然に接して暮らしたい。普通の虚弱でない人間なら、床暖房は不要であると思う(私の意見)。

 私はこの10年、築50年の自宅の日本家屋をリフォームしてきた。断熱工事、耐震工事、床下工事、暖房改善工事で、体得した智慧から出した結論である。今の最新式のハウスメーカが作る家は、私の自宅よりはるかに性能が良いはずである。だから床暖房は不要と結論付けた。

 

基本方針

 雨が降れば傘をさす(松下幸之助翁)

 だから寒くなれば、一枚余分に服を羽織ればよいではないか。

 状況が変われば、それに適応して過ごす。それが経営である。

 

 その昔、エリザベス女王も英国宮殿の光熱費を削減するため、一枚余分にガーディアンを羽織ると英国民に向けてメッセージを出した。エリザベス女王も国民に対して、税金の無駄遣いはしていないとアピールしたのだ。

 

高性能の家

 そもそも最近の住宅は高性能になっており、高気密、高断熱の住宅ではエアコン一台で家の中は安定した温度を維持できる。それを年中Tシャツ一枚で過ごせる環境になると宣伝するのは、愚かな人間様を騙し、傲慢さに導くことである。寒い時は一枚くらい余分に羽織ればよいではないか。そうしないから、財布から札束を抜かれても気が付かないのだ。

 さらに新築30年後、床暖房の全面修理で目の玉の飛び出る金を請求される。機械(家も含む)はシンプルイズベストである。

 家と自然と共存して暮らすことが大事である。甘やかされて育った子供はろくでもない人間になり勝ち。家も同じである。床暖房システムは肥満の脂肪のように過剰設備となり、高い初期費用と、維持管理費用が必要となる。

 

お風呂の事故死

 多くのハウスメーカは、お風呂のヒートショックの死亡事故で、床暖房の必要性を宣伝している。まるで脅迫である。事実、日本では年間2万人がお風呂で事故死している。

 しかしそれはお風呂に長く浸かり過ぎたため、のぼせて意識を無くなり、その結果溺死である。決してヒートショックが原因ではない。高気密、高断熱の住宅では、お風呂場の脱衣所でヒートショックを起こすような環境ではない。

 

 だからオダ仏教では、床暖房を勧めるハウスメーカの手口を「ぬくぬく詐欺まがい」と定義している。

 

2021-12-15  久志能幾研究所通信 2239号  小田泰仙

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2021年12月14日 (火)

一日一怒

 

 寺山修司著『家出のすすめ』の中に「一日一怒」という言葉がある。私はこの言葉と出会い、目が覚めた。今日のことである。私は聖人君子ではない。佛のように、怒りを無くして過ごすことを目指してはいるが、現在はとてもそんなレベルではない。

 

俗人の知恵

 「一日一怒」は実社会で俗人が対処できる具体的な処世術である。事象が起こり、それに対して怒りで、具体的に動けば、具体的な回答が出る。それが感動である。その動きを理性で正しい方向に向ければよいだけである。理性では体は動かない。「感動」はあっても「理動」はない。感性を豊かにしないと、人生は豊かになれない。

 

無反応

 不合理に対して、なにも感じず、怒りもしなければ、何も起こらない。頭も回らなければ、運命の車も動かない。怒りこそ物事を転換させるエネルギーである。それを出し惜しみしてはならないと思う。たまには押さえつけている道徳をはねのけるのも良いだろう。平凡な日々には、たまには激震があってもよい。認知症予防にもよいだろう。

 

怒りの発生源

 正義観、倫理観、人生観が明確でないと、怒りは起きない。世の理不尽に怒り、人の不誠実な行動に怒り、自分の不甲斐なさに怒ろう。それでこそ血の通った人間である。思いっきり怒りに振れて、元に戻ればよい。元に戻す理性がないから問題である。

 

対処

 現地現物で、問題点を明らかにして、対処を考える。理不尽なら怒って当然である。怒らねば社会の廃人である。社会が良くならない。

 

 この数日、大垣市政の愚劣さに怒り、日本政府の迷走さに怒り、エコキュートメーカの対応に怒っている。泣き寝入りはしたくない。言うべきことを発信して啓蒙化活動の一助となればとブログを書いている。

 その具体的怒りの内容は、後日、順次公開します。

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 お知らせ

記事「回帰計算、南海トラフ大地震の発生時期予想 2035±5年」を更新しました。

2021-12-14  久志能幾研究所通信 2238号  小田泰仙

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2021年12月13日 (月)

ヘルズキッチン(地獄台所)から極楽キッチンに移界

 

 我が家の台所は、6畳で狭い。亡き母が「もう少し広ければ」といつもぼやいていた。50年前の思想で作られた日本家屋の台所は、家電製品だらけの現在では使いにくく、冬は寒い。

 その問題箇所を2011年から改善を始めた。それが2021年に完了した。

 

 まず台所を仕切るガラス戸を撤去

  狭い日本家屋を仕切るから、ますます狭くなる。それを改善した。

  台所6畳と居間10畳を連結した部屋となり16畳の空間が生まれた。

  座敷10畳とあわせて合計26畳の大空間である。

  狭い日本、狭い日本家屋、壁を取り外せば広くなる。

  業務改革には、思考の壁を取り払え。

 

P1080237s

 オール電化にして、ガスコンロ、ガスストーブを撤去。

  オール電化で火の消し忘れの危険性をなくした。

  ガスの基本料金、ガス漏れ検知器のリース料金等で、無駄が多い。

  それを削除した。総合で月に2万円ほど安くなった。

  なにせガス会社は独占殿様商法で、不愉快であった。

  都市ガスは災害に弱い。カセットガスコンロを非常用に購入。

  地震等の災害時も、都市ガスは電気より復旧に時間がかかる。

  同時に、家じゅうの窓に内窓を追加して、保温を強化した。

 

 暖房された室内の換気を、熱交換器式の換気装置で運転

  熱交換機は、室内の温度を変えず、換気が出来る。

  コロナ禍の折、換気は重要な項目である。

 

 常時通電の電気ポットをケルトに変更

  必要な時に必要なお湯を沸かせばよい。

  トヨタ生産方式である。

 

 次にフローリングの床に畳をひく

  バリアフリーとした。

  廊下は厚さ2㎝の畳をひいた。

  素足でもヒヤッとせず、快適に歩ける。

 

 台所の裏戸を封鎖

  裏口は全く使っていなかった。(私は実社会でも裏口使用は無い)  

  裏戸前は通路だから、モノが置けない場所となっていた。

  裏口を封鎖して裏戸前のスペースが使えるようになった。

   同時に、裏口の戸に断熱材を張り付けて、外との断熱した。

 

 排水口のカバーを廃止

  汚れの「視える化」である。

  毎日、ストッキングネットを交換して清潔に保っている。

 

 

P1080236sjpg

   

 浄水器を設置

  カルキ臭い水を浄化

 

 冷蔵庫を大型化

  300リットルの冷蔵庫を540リットルに変更。

  広い冷蔵庫室内で、内部の「視える化」である。

  小さな冷蔵庫では、奥に置いた食品が隠れて、腐らせる恐れあり。

  それを防ぐには冷蔵庫を大きくすればよい。 

 

炊事場台にデスクマットを敷いた

 事務机用のデスクマットを敷けば、汚れても拭けばよいだけ。

 以前のステンレス製の上部では汚れても、拭いてもきれいにならない。

 

P1080240s

ダイニングテーブルを撤去

  台所は料理を作るだけの場所にした。食べる場所は居間に変更。

  部屋の使用も、一機能一部屋である。生活はシンプルに。

  「何でもできますよ」とは「何もできない」のだ。

  結果として広々として快適になり、地獄が極楽キッチンになった。

  結果は広々とした空間に生まれ変わった。

 

 まともに働きもせず、胡麻化して公費で贅沢に暮らすから、ヘルズキッチンになってしまう。頭の汗をかいて、「工夫と改善」を日々継続して行い、地獄を天国に変えよう。それがトヨタ生産方式である。

 

P1080265s 冷蔵庫のドアに付けた馬場恵峰書

 地獄の鬼どもと真摯に向き合えば、鬼も仲良くなってくれる。

 鬼との知恵比べである。

2021-12-13  久志能幾研究所通信 2237号  小田泰仙

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