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2021年2月

2021年2月 7日 (日)

本気 (磨墨知120)

 

「本気ですれば大抵のことはできる。本気ですれば何でも面白い。本気ですれば誰かが助けてくれる。人を幸福にするために本気で働いている者は、みんな幸せでみんな偉い。」(出典不明)

 本気が時間の経つことを忘れさせてくる。時間が気になるのは、本気でないからだ

 

 夢が実現しないのは、本気でないからだ。本気であれば、夢を実現させるために、自然と足がその方向に動く。足こそが、本気さを表している。本気でないと、足が動かない。おカネも動かない。だから、おカネを「お足」という。本気でおカネをかければ、成就しないものはない。お金は後からついてくる。先に金を求めるから、夢が実現しない。おカネだって魂があり、プライドがある。

 

 勉強ができないのは、本気で学問に取り組んでいなかったからだ。その基礎ができていないのに、人生という建物を作っても、基礎ができていないから、人生という建物が崩れる。

 

 商売やギャンブル、投資で儲からないのは、本気で基礎を勉強してないからだ。遊びでやって、儲かるはずがない。そんな態度では違法スレスレで、騙してでも儲けたいと思っている強欲者に勝てるわけがない。

 

 病気になるのも、自分の体を本気で大事にしていないからだ。己を病気にさせる相手は、上司から成果主義で攻め立てられて、あの手この手で、美味しいものをカモに売りつける。しかし美味しいものには毒がある。その誘惑に負けた者が病気になる。酒、煙草、スィーツ、グルメ番組、痴呆番組等である。痴呆番組に浸ると認知症である。

 

 子供の教育に失敗するのも、本気で子供と向き合っていなかったためだ。女優の三田佳子のように、「子供には月60万円のお小遣いをあげているから不良などになるわけがない」という親がいるから、情けない。

 元鳩山首相の母親が、”お小遣い”として、月1500万円も鳩山首相に出していたので、日本の政治はぐちゃぐちゃになった。一国の首相の行動が国の姿勢をきめる。母親は本気で子供の教育をしてこなかったのだ。だからあんな人格が出来上がった。

 

 交通事故に遭うのも、本気で「極楽運転道」ルールを守っていないからだ。車を安易に走らせると、車は走る凶器に変貌する。走った距離に比例して、事故が発生する。用もないのに車を走らせるから事故になる。本気で人生を考えていないからだ。

 

 詐欺に遭うのも、楽をして利益を得たいと願うからだ。本気で物事を観ていないからだ。此の世でうまい話などない。詐欺は些細な事象を見るだけで発見できる。

 新興宗教に騙されるのも、安易な方法で、苦労せず幸せになりたいと思うからだ。本気で幸せになりたいと思っていないからだ。本気で人生を歩いていないからだ。安易に新興宗教に嵌るから、絞首台を登らねばならなくなる。

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 馬場恵峰書  2006年

 

2021-02-07   久志能幾研究所通信 1914  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年2月 6日 (土)

明日死ぬ気配を隠して.. (磨墨知123)

 明日死ぬる気配も見せず蝉の声(芭蕉)

 

 今を精一杯生きているからこそ、蝉の鳴く声に生命力を感ずる。明日の命は分からない。今やるべきことをなせ。交通事故、天災、新型コロナ禍で、明日がどうなるかも分からない世の中だ。

 

明日は死

 生は偶然だが、死は必然である。人間は、いくら頑張ってもせいぜい100年しか生きられない。人間の寿命には物理的限界があり、120歳が限界である。しかしその途中で病魔、事故が人を襲う。だからこそ、必ず訪れる死の準備をしておこう。残された人が困らないようにしておこう。

 

 日本では、交通事故で2,839人(2020年)が死ぬ。

  1970年代の交通戦争時は死者数1万人を超えた。

  それこそ死後の準備もあったものではない。

 新型コロナに罹り突然に3,600人(2020年)が死ぬ。

  ある日、ICU室に隔離されたら、なす術もない。

 インフルエンザで毎年1万人が死ぬ。

 お風呂で年間2万人が死ぬ。

 自殺で2万人が死ぬ。一時は3万人を超えていた。

 誤嚥性肺炎で4万人が死ぬ。

 心疾患で204,387人(2017)が死ぬ。

  そのうち37,222人(2015年)が急性心筋梗塞で死ぬ。

  その即死同然の死が、この20年間で2倍に急増している。

 癌で373,584人(2018年)が死ぬ。

  それでも癌は死ぬまでに時間があり、準備ができる。

  今は日本人の2人に一人が癌になる時代である。

 老衰で死ねる幸せな人はたった101,000人(2017年)。約1割である。

 

 死は他人ごとではない。最近は、知人から便りがないと思っていたら、新型コロナで亡くなっていたという話が多い。

1   馬場恵峰書

 

余命宣告

 私も河村義子先生の葬儀後に、胸騒ぎを覚えて検診を受けたら癌が発見された。その癌の5年後生存率が51%である。同じ病気の人は、5年後に半分が死ぬ確率で、余命2.5年の宣告と同じである。だから私は残された時間を大事にしている。時間は命なのだ。

 河村義子先生は病魔に襲われ余命5年と宣告され、手術をするとピアニストとして生きられないと分かると手術を拒否して、ピアニストとして音楽道を全力で生きる道を選択された。私には死ぬ気配も見せなかった。だから義子先生の突然の訃報に茫然自失である。

 

天寿

 馬場恵峰先生も、突然に体調を崩され93歳と8か月の人生を終えられた。先生もまだ死ぬことは想定していなかったようで、11月まで元気一杯であった。私も書友の多くは、先生は100歳まで現役だと思っていた。先生には死ぬ気配などどこにもなかった。昨年に奥様が亡くなられたのが応えたようだ。

 それでも馬場恵峰先生は、93歳まで超人的な活躍を継続されたので、うらやましい天寿である。私もそれを目指して頑張りたい。

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 2020年3月15日 馬場恵峰先生の元気な姿

 これ以降、新型コロナ禍が急速に広まり、私は九州の先生宅に行きたくても行けなくなった。これは私が撮影できた元気な恵峰先生の最後の写真

 

余命宣告からの生き方

 人生で余命20年も5年も、人生の長さから言えば、誤差範囲である。余命1ヶ月なら、金を使いまくり毎日楽しく過ごせばよい。しかし1年以上も余命があるなら、一仕事が出来る。また娯楽に溺れた生き方は、1か月間もそんな生活を続けると、まともな神経ならそれが逆に精神的苦痛になる。だから多くの人は命をかけて世に残す仕事に全力をかける。

 

有限の時間

 多くの人は、時間などいくらでもあると思って時間を無駄して生きている。しかし、今日が人生最期の日かもしれないのだ。余命を意識して一日一日を大事に生きている者から見ると、他人は不死の者でのように振舞っている。しかし、いくら頑張っても後50年は生きられない。だからこそ私は無為に生き永らえるよりも、限りある命を輝かせて、今を全力で生きるのだと覚悟して生きている。

 

時間の伝教師

 私は見送られるよりも、知人を見送ってあげたい。だから私は時間の大切さを「時間創出1001の磨墨知」で皆さんに伝教している。時間は命なのだ。命とは、此の世で使える時間の長さなのだ。

 

2021-02-05   久志能幾研究所通信 1913 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年2月 5日 (金)

極楽運転 お肌のお手入れ

 

 車のお肌(ボディ塗装)を保護するために、雨が降ったら水をかけると良い。日本に降る雨には、中国から飛んでくるpm2.5 や黄砂、酸性雨が含まれている。それが車の塗装を傷める。だから私は車のお肌のお手入れとして、雨に降られたら、雨が止んでからホースで水をかけて、車の表面を洗っている。ワックス掛けは、手間がかかり過ぎて時間の無駄なので、ガラスコートを施している。

 天気予報で雨が予想されると、ボディカバーをかけている。本当は、シャッター付の車庫があればよいが、経費節約でその車庫を解約したので、その対応策である。私は車を大事にして、長く使いたいと思う。

 

自分のお肌のお手入れ

 お風呂に入ると、顔や体の表面を念入りにマッサージしてリンパの流れを良くしている。血管の血液は上水に相当し、リンパ管は体液の下水に相当する。

 

自分の体の保全

 もっと大事な自分の体は、毎朝、毎夜、お風呂で10分間浸かり、体を温めている。体温を維持することで、免疫力を高く保つことが出来る。お風呂から上がって、冷水を浴びている。冷水を浴びると自律神経が刺激され、体の免疫力が上がる。水浴びの後、タオルで乾布摩擦をすると体がポカポカいてくる。自分の体は、車以上に大事にしたい。万病を防ぐには、免疫力を上げて自衛力を上げるのが一番有益である。新型コロナ対策にも有効だ。

 南雲先生に指導をされて、水かぶりを再開した。

 

都市のお肌

 都市の健康状態も人間と同じである。都市の健康は、街の肌色でわかる。政治が澱み、下水管に相当する下町の活気がなくなり、カネの流れが詰まる。都市の病気である。街に腐臭が漂い、商店街の顔であるシャッターが薄汚れ、ついには多くのお店のシャッターが下りる。人通りは絶え、公示地価は暴落する。

 都市を蘇らせるには、政治の血を変え、血の流れを良くして、街の癌細胞を除去しないと、再生しない。

 

2021-02-05   久志能幾研究所通信 1912  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

ご用心「工業ミシンを引き取ります」の電話セールス

 

 知人宅に「工業ミシンを引き取ります。不用品を引き取ります」と名古屋の業者から電話がかかってきた。それは詐欺まがいの業者であった。今時、電話での勧誘商売には、ご用心である。

 知人がこの電話に応じて、処分に困っていた工業ミシンを引き取ってもらおうと、来宅を承諾した。ところが来宅した業者は、その工業ミシンをちょっとだけ調べてから「この工業ミシンは型が古いから引き取れない。他に金の指輪などはないか」とほざいた。

 

不審点

 まず第一の不審点として、工業ミシンを引き取りに来たのに、その業者は、トラックでなく普通の乗用車でやってきた。工業ミシンの重量は普通のミシンの何倍もの重さがある。だから知人は処分に困っていた。

 第二に、工業ミシンを処分するのに、型が古いから引き取れないなど、電話セールスの謳い文句に嘘がある。

 そもそも、この時代に電話セールスをする業者は信用できない。電話セールスとは、相手の時間を盗んでいるのだ。

 

時間泥棒

 私が電話セールスを受けたら「どこで俺の電話番号を調べたのだ!」と電話口で怒鳴って、電話を切っている。

 今時、相手の都合を考えず、一方的に電話をしてくる業者など、信用が出来きるはずがない。時間は命なのだ。相手の時間を大事にしない業者は、商人失格である。

 

業者の本心

 結末として、その業者に家にあった古い金の指輪を見せたら1万円ならと言って、引き取っていった。後日、ネットで調べたら、お店の業者なら8万円くらいで引き取ってくれる物件であった。騙されたのだ。

 またその時、業者は家の中をじろじろ見て物色をしていたようだ。工業ミシンを所有している家なら、商売をやっていたはずで、カネ目のモノが沢山あるはずと物色したようだ。それで後で空き巣でもやられたら、大損害である。

 

処分にもお金がかかる

 今は処分するにもお金がかかる。それを念頭にモノを買おう。只ほど高いモノはない。簡単に処分できない大型品は、正規の手続きで処分するのが正しいやり方だ。此の世で只ほど高いモノはない。

 一番カネのかかる処分品は、腐れ縁である。悪縁の者に貢いだカネは、手切れ金として、人生の勉強代として考えるの最善である。私は、ここ1年間で、5件の腐れ縁を切った。早めに心の腐敗した相手と縁が切れて良かったと思う。そんな縁と付き合っていると不運が舞い込む。人間が経験を積むにもお金がかかるのだ。

 

2021-02-05   久志能幾研究所通信 1911  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年2月 4日 (木)

巣ごもりで コロナ如きの サギ飛来

詐欺にご注意

    詐欺メール、400人に一人が騙される 

 最近、詐欺メールやウイルスメールが私のPCやスマホに頻繁に飛来する。それで詐欺の実態を報告する。

 

振り袖無料プレゼント詐欺

 1999年に起きたのが「振り袖無料プレゼント詐欺」である。「京都染織振興会」というもっともらしい団体名を使い、振り袖の無料プレゼントに当選したという「当選通知」を、若い女性をターゲットに片っ端からダイレクトメールを送り付けた。つられて来た客に「お仕立て代だけ頂戴します」とやった。

 ここで興味深いのは、ダイレクトメールの数が1100万通と膨大で、詐欺に引っかかる人の統計データとして有益であった点である。これを検証する。

 

 ダイレクトメール数          1100万通(母数)

 詐欺まがい業者の会場に出向いた人   38,000人(3.45%)

 実際に高い買い物をした人       26,000人(2.36%)

 

 この項、水澤潤著「数字を読む」(週刊文春1999.3.25号)のデータを参考。

 

結論

 結論は怪しいダイレクトメールに対して、怪しさを見抜けないボケた人(認知症?)が300人に1人存在し、そのうち70%が言われるままに金を払う。これを日本全国に当てはめると、怪しさを見抜けない人が40万人も存在する。これは詐欺師にとって美味しい話である。だからオレオレ詐欺みたいな詐欺や怪しい商法が無くならない。

 仮に400人に一人が、詐欺に引っかかるとして、ダイレクトメール費用を一通200円とすれば、一件8万円以上の利益が出る詐欺をすればペイする。(200円×400人=80,000円)

 これが、費用の低いインターネットメールならもっと敷居が低い。詐欺師のやり題放題である。コロナ禍のため、巣ごもり需要が起き、詐欺も大繁盛である。

 

最近の詐欺メール

 だから最近のパソコンやスマホで詐欺メールやウイルスメールが急増して氾濫している。わずか6ヶ月間で30通の詐欺メールが、私のPCに飛来した。発信メール数を多くすれば、確率的に400人に一人は騙されるのだろう。しかしこれで騙されたら認知症である。

 下記は私のPCやスマホに来た実際の詐欺メールの代表的な題名リストである。私がブログで発信しているので、そのアドレスを攻撃してきたようだ。皆さんもこの種のメールにはご注意を。

 

詐欺の手口 

 その手口の典型は、「貴方のアドレスの不正使用が検出されたので、アドレスを封鎖した。添付のアドレスをクリックして、解除の確認をしてください」である。下記はその詐欺メールのタイトルである。

 注意すべき点は、送り先のアドレスを見ることだ。アドレスが少し変形されて書かれている。正規のアドレスではなく、紛らわし表現でアドレスを変えた騙しのテクニックである。

 

 JCB利用確認のお願い

  (私はこのカードを持ってもいない)

 住友カードの利用確認

  (私はこのカードを持ってもいない)

 Rakutenの支払いができません

  (楽天の代理からのメールで、ミエミエの詐欺)

 宅配不在通知(スマホのショートメールで)

  (どこの宅配業者か明記無し。宅配の依頼をした記憶なし)

 Amazonプライムのアドレス停止

  (私はそのアドレスを持っていない)

 Amazon.co.jp アカウント所有権の証明(名前、その他個人情報)の確認

  (文面が異常であった)

 メールヘルプデスクから封鎖通知

  (使っていないディスクが一杯になった?)

 Аmazon お客様アカウント緊急停止につきまして

  (私はそのアドレスを持っていない)

  

2021-02-04   久志能幾研究所通信 1910  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年2月 3日 (水)

前後裁断  (磨墨知122)

 

「過ぎ去れることを追うなかれ。今だ来たらずを思うなかれ。過去は既に捨てられたり。未来そは、到らざるなり。されば、ただ今あるところのものをその所に於いて観察すべし。ただ今、正になすべきことをなせ」 平家物語

 

 「いま」、「ここ」に全力で生きると時間が輝く。昨日は二度と帰らぬ過去のこと。明日は遠~い未来のこと。明日があると誰が保証するのか。今は新型コロナに襲われるやも知れぬ末世だ。今こそが、勝負の時だ。「いつか」、「今度に」などは、痴れ者の言葉。それは言い訳の言葉である。それが実現したためしがない。

 

 「今忙しいので、今度、時間が出来たら、書道を教えてもらいに来ます」「いつか先生の書道教室に参加します」と恵峰先生の知人がいつも言っていた。忙しい忙しいと言いながら、その人の車が、パチンコ店の前に停まっていたのを恵峰先生はたびたび目にした。いつしか、その人の家に忌中の札が貼られた。とは、恵峰先生の講義でのお話しであった。

 

前後裁断

 あれほど元気であった恵峰先生も、わずか一ヶ月ほどで、病状が急変して、この正月に逝去された。九州からの連絡で、胸騒ぎを覚えて、このコロナ禍の中、2020年11月と12月に1泊2日で4回、九州に飛び、恵峰先生宅に最後の面会に行った。

 8回お見舞いをしても、恵峰先生とまともな会話ができたのはわずか2回であった。遠方から恵峰先生の見舞いに来た仲間も多くいたが、先生の意識がなく、先生と会話もできず帰った仲間も多い。

 それに比べれば私は幸せだ。前後裁断、意を決して、九州に飛んでよかったと思う。そうでなければ、一生の悔いが残った。今しかなかったのだ。

 新型コロナ禍の中、感染の危険を避けるため、全てグリーン車を使い、何処にも寄らなかった。新型コロナの影響で、グリーン車はほぼ貸し切り状態で、乗客2,3人である。旅費、宿泊費の総額費用は膨大になった。

 そんなことを言っている場合ではない。私は、そのために日頃の節約をしている。お金を使う時に使わないから、人生の価値が棄損する。

 何時お金を使うのか、「今」でしょう。歳月人を待たず。「ただいま、正になすべきことをなせ」である。

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 馬場恵峰書  2017年

 

2021-02-03   久志能幾研究所通信 1909  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年2月 2日 (火)

新型コロナ禍の真因は、上に立つ者の劣化

人間を人間たらしめる要素  

 

本質的要素と付属的要素がある。

 本質的要素  徳性  明るさ、清さ、人を愛する、尽くす、

                                 恩に報いる、誠実、正直、勤勉

 付属的要素  徳性の発露を助ける要素

            知識、知能、技能、(地位、権力)

 

   安岡正篤著『人物を修める』より

       

 身近なリーダを上記の視線で眺めてみよう。有名大学出だからと言って、多選を継続しているからと言って、偉いわけではない。政府高官だから、権力を持っているからと言って、偉いわけではない。それは人間の本質的要素のおまけなのだ。現在は、その政府高官たちに、人間的の本質要素が劣化しているのが、日本の衰退の原因である。だから高級官僚が、日本国民の為に働いていないのだ。日本の姿は、トップの特性で決まる。

 政府高官の地位を悪用して、自分へ利益を誘導したら、汚職である。過去の疫病の蔓延の原因は、多くの人の勝手気ままな無制限移動で、疫病のウィルスが広い地域に拡散してパンデミック(感染爆発)が起きたことによる。それが冷酷な歴史の教えである。ペスト、コレラ、スペイン風邪、サーズ、インフルエンザ等、全て歴史が教える事実である。それを日本政府高官は、歴史を学ばず、目先の利権に惑わされて、対処療法でお茶を濁している。いつから日本はこんな情けない国になったのか。

 

政府の反防疫体制の愚

 日本政府のGo to キャンペーンは、この無制限な移動での疫病拡大に該当する。菅政権は、税金を使って新型コロナの感染を全国に広め、税金でそれの後始末をしている。Go to トラベル(トラブル?)は、二階幹事長の利権事業である。彼は全国旅行協会のドンである。コロナを広め、特定の業者だけが潤う政策ばかりでは、日本沈没である。

 真っ先にやるべきは危機管理体制の整備である。合理的な対応である。最初のクルーズ船の対応とか、新型コロナの疫病ランク指定解除とか、マスク生産にしろ、病院のICU の整備にしても政府の対応はお粗末に尽きる。医師会の利権に負けるようでは、首相として指導力落第である。

 

対処療法ではなく、根本対策を

 やるべきは公平な支援となる減税である。当たり前の防疫体制の確立である。罹った人を治療する体制ではなく、新型コロナに罹患しない体制の整備である。国民の免疫力向上の啓蒙活動が必要だ。また新型コロナより深刻な病気への対応である。新型コロナに踊らされて、もっと重要な病気のことが隅に追いやられている。

 今の政府は、官僚の縄張り意識に阻害されて、新型コロナが蔓延する体制となっている。財務省で新型コロナ増税さえ検討されているのでは、絶句である。

 先に行われた福岡市会議員選挙で6人の自民党議員の落選が、国民の声を代弁している。

 

2021-02-02   久志能幾研究所通信 1908  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年2月 1日 (月)

写経とは人生を考える修行  苦集滅道

 

 次頁2つの軸は、60軸中でも圧巻の軸である。下地は絹のため、ゆっくり書いては墨が滲んでしまう。速く書けば墨が掠れてしまう。一定の速度で心を整えて書かなければならない。梵字もヘラのような筆で書く。

 写経は一日に1行で良いから、その意味を考えながら、書くと良い。写経とは人生を考えること。そう恵峰師は説かれる。師は今までに15,000字の経を書かれた(2015年当時で)。

 般若心経とは、玄奘三蔵が万巻の経を276文字に集大成した経である。人が生きていくための真理の言葉である。万巻のお経の核言を集めたと言える。玄奘三蔵が629年に国禁を犯して、陸路でインドに向かい、巡礼や仏教研究を行った。玄奘三蔵は16年後の645年に経典657部や仏像などを持って帰還した。その苦難苦行で獲得した真理が般若心経に詰まっている。

 

苦集滅道

 般若心経の中央にかかれた真髄の言葉が「苦集滅道」である。この世に「苦」があるが、それは苦しい思いをして、母のお腹の中からこの世に生まれてきたからである。何事も楽をして物事は生まれない。生を受けて、楽を求めて生きている間に、いつしか「苦」の因を「集」めてしまう。

 それを「滅」しようと、神社のお札を貼り、お布施をし、祈願しても「苦」は「滅」しはしない。それではショートカットである。ショートカットでは、人生でやるべき修行を放棄することだ。

 今までの狂った生活で、その「苦」の原因を「集」めてしまったのだあ。それを無くすには、正しい道(正八道)の修行で、人が人になる訓練が必要である。道を外れた人に教えを与えるには、「時間」を選び、「時(季節)」を選び、「国(場所))を選び、「順序」を選ばなければなるまい。

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2  馬場恵峰書

 

2021-02-01 久志能幾研究所通信 1907  小田泰仙

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