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2020年12月

2020年12月12日 (土)

国破れて山河在り 義子師去りて音楽在り

 

 義子先生の死を思うと、なぜか李白の「国破れて山河在り」の詩が頭をよぎる。義子先生が活躍していた「音楽の国」が破れてしまった。義子先生が亡くなっても音楽を愛する人たち、友人、門下生が変わりなく生きている。大垣の山河も変わりなく四季の移り変わりを演奏している。自然は声なき音楽を奏でている。

 

 私も老いて髪も白く薄くなったが、音楽を愛する気持ちは変わらない。義子先生の志を継いで、大垣の「音楽の国」の再建に向かって、一助として精進したい。朝起きて、まだ息をしていれば、「この世でまだまだやるべきことがある」との仏様からの啓示である。「起きたけど 寝るまでやることなし」ではない境遇に感謝である。

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2020-12-12 久志能幾研究所通信 1859 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年12月11日 (金)

「追悼写真集 河村義子先生に音楽道を學ぶ」最終校正中

 

 標記の写真集がほぼ完成して、最終校正をしている。表紙は東山魁夷が「道」を描いた場所の写真を選定した。

表紙説明

 東山魁夷画伯は近くの牧場に泊めてもらい、日の出前の朝もやの煙る時刻(朝4時前?)にこの構図をスケッチした。この土地は本土で最東端に位置するので日の出時刻が本土では一番早い。昭和24年(1949年)ごろの終戦直後でモノも食料も交通機関も貧困であった当時に、この東京から遠いこの場所に4度目にこの地を訪れて、この絵を描いた。画伯が1941年にこの地を最初に訪れたとき、頭の隅にこの構想が生まれていたようだ。10年の歳月の間、その温めた構想を具現化した。その間に徴兵があり、両親の死があり、敗戦があった。その背景でこの絵は生まれた。画伯の魂の遍歴が透けて見える。

 この「道」は昭和25年の日展で特選に選ばれ、戦後まだ混乱していた日本社会で、日本の明日を不安視していた人々に希望を与えた。

 この「道」を河村義子先生が歩んだ音楽道と自分の歩いた人生道に重ねて、義子先生の足跡を振り返る。

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はじめに

 河村義子先生が亡くなられてこの202012月で2年が経つ。この書は、河村義子先生の追悼写真集である。当初、もっと早く世に出す予定であったが、私が癌を患い、その後の経過が良くなく、また新型コロナ禍の影響もあり、完成が遅れた。

 

 河村義子先生とのご縁は、不思議なめぐり合わせであった。「天之機緘不測」(菜根譚)、天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。

 先生の御父君の内藤信吾先生は私の中学時代の英語の先生であった。

 大学卒業後、私は三河地区に就職した。その定年後、大垣に帰郷しなければ、先生とのご縁はなかった。前職の会社の合併がなければ、定年後、三河で骨のうずめることになったであろう。それでは先生とご縁がなかったはずだ。

 また1974年に起きたピアノ騒音殺人事件がなければ、定年後、猫足のピアノを買うこともなく、河村義子先生を紹介して頂くご縁もなかった。

私がカメラの趣味(プロです)がなければ、演奏会用の撮影機材をそろえることもなく、馬場恵峰師の書の出版をしていなければ、この追悼写真集もできなかったであろう。

 先生の突然の病死がなければ、私の癌の発見も遅れて、今頃、私は世を去っていたと思う。

 

 この連綿としたご縁の不思議なめぐり合わせに、ご先祖に手を合わせる日々である。今、私は大病を経て、生かされた命を大事にして生きている。河村義子先生が癌を明らめ、最後の5年間を精一杯に生きた生きざまを最後の教えとして大事にしている。その最後の5年間にご縁があったことに感謝である。

「だからこそ心機一転、日々大切に、年々歳々、生き活かされる人生を大切に、余生を正しく生きよ」の馬場恵峰師の言葉を噛みしめている。感謝。

 

           2020129日  小田泰仙

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東山魁夷画伯作「道」 ed:587/1000

 

2020-12-11 久志能幾研究所通信 1858  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年12月10日 (木)

中国品を買うと子孫が不幸になる。

人件費が安いので日本企業が中国に工場を作り、日本に製品を輸出。

 ↓

安い製品が外国から洪水のように氾濫する。

 ↓

日本企業は太刀打ちできないので、日本での生産を止める。

 ↓

日本の雇用が減少する。

 ↓

日本人の給与が下がって、安い中国製品しか買えなくなる。

 ↓

このサイクルで日本人の給与はこの30年間下がりっぱなし。

 ↓

雇用の機会が減り、給与水準が下がったので、若者が結婚できない。

 ↓

ますます少子化となり、人口が減り、外人労働者を雇う。

 ↓

外人労働者を雇うので、それに引きずられて日本の給与水準が下落。

 ↓

親が貧乏で子供に高等教育をしてやれない。

 ↓

だから子どもは良い会社に行けない。

 ↓

子どもは安い給与で雇われる。安いモノしか買えない。

給与下落の地獄のスパイラルで、このサイクルで冒頭に戻る。

 

これでは経済成長できない。日本人は自分で自分の首を絞めている。

日本のGDPの80%は国内生産である。わずか20%の輸出産業を優遇するために、海外に生産を移転したのは、貧富の差を拡大させる政策である。拝金主義の輸出優先企業が儲かり、国内産業が衰退した。日本に拝金主義が蔓延した。日本の心の教育が疎かになったせいだ。

 

中国はウイグルとかモンゴル人の奴隷労働で安く製品を作っている。

日本や米国の技術を盗んで製造するので、安く作れる。中国は開発費が不要なのだ。

これでは、日米はまともでは太刀打ちできるわけがない。だからトランプ大統領は、中国と経済戦争を始めた。

日本を守るため、日本品を買おう。子供に高等教育を与えよう。

政治を動かし、日本の生産体制を変えよう。心の教育を大事にしよう。

 

2020-12-10 久志能幾研究所通信 1857 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年12月 9日 (水)

小川敏の狂政 競輪狂に子供を襲わせる

競輪狂がバスをタクシー代わりに豪遊

 

 大垣競輪場行きバスには、乗客が1人か、せいぜい数人しか乗っていない。まるで、ギャンブラーがバスをタクシー代わりに豪遊しているかのようだ。大垣競輪は異常状態である。

 大垣競輪場には2000年度に約37万人が入場したが、2019年度の入場者数は2万3千人に激減している。16分の一に激減である。それが大垣競輪場行きバスには、乗客が1人もしくは数人しか乗っていない現実である。

 小川敏が2001年に市長に就任して、大垣駅前商店街が20%の閉店率から80%に激増しても、何ら有効な手を打てなかったと同じである。要は、小川敏は時代の変化に適切に対応できない政治家なのだ。

 一時は、競輪も儲かって財政の援助になったが、時代が変わり赤字となり、毎年1億円程を大垣市の予算から持ち出しである。それが大垣市の経営を圧迫している。だから小川敏は寄付金集めに奔走しているようだ。

 その競輪場の広大な土地が、大垣市の発展を阻害している。競輪など公営ギャンブルを止める方向が世の流れである。多くの自治体が競輪場、競馬場を閉鎖している。

 吝嗇が真骨頂の小川敏が、大垣競輪の赤字にメスを入れないのが不思議である。何か利権等の裏があるとしか思えない。

 

子供への悪影響

 競輪は子供の教育上で悪い影響を与える。競輪場のある地区は、補導される生徒が他地区よりも多いという。要は、競輪の退廃した環境が子供を襲っている。堅実な精神が侵されている。それなのに、「子育て日本一」という大嘘の掛け声だけの小川敏は、競輪を止めようとはしない。だから「子育て日本一」は、小川敏の大嘘のプロパガンダである。

 

「サイクルパーク」構想の狂気

 その状況で、大垣市は、大垣競輪場と東公園の一体化構想を進めている。その工事費の費用35億円である。全体で2024年完成を目指している。市長の小川敏は「子供から大人まで地域に親しまれる公園を目指す」「東公園全体をサイクルパークにして市民の憩いの場にしたい」というが、発想が貧困を通り越して狂気である。ギャンブル漬け狂気の大人と子供と一緒の場所で遊ばせてどうするだ。

 「孟母三遷の教え」のように、子供の育成には環境が一番大事なのだ。ギャンブル場の近辺は、教育には最悪の場所である。それが「子育て日本一」を目指す市長のやることでは狂気である。

 小川敏の無為無策無能行政で大垣市が没落したのに、更に35億円をかけて大垣の環境を悪化させるのは、泥棒に追い銭のようなものだ。

 小川敏はコロナ対策でも、海津市の10分の一しか大垣市民の為に還元しない。「サイクルパーク」構想は小川敏の愚政そのものだ。

 市民の皆さん、声を上げよう。このままでは、大垣の子供の未来はない。

Photo  岐阜新聞  2020年7月14日

2020-12-09 久志能幾研究所通信 1856  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年12月 8日 (火)

読みの省略  磨墨知110

 

 過去の経験や思考が、未来の事件を読む糧となる。時間節約の為、読むべきことを絞ろう。全てを読んでいては、絶対時間が足りなくなる。プロは、過去の血の滲む訓練を智慧に昇華する。それが定石と言われる手順だ。失敗から学ばなければ知恵とならない。

 

 人生の岐路の選択では、蓄積した自分の定石を使おう。それが考える時間を略するテコになる。

 早く選択すれば、多く選択する機会が増える。間違いもあるが、それが貴重な経験となる。若い時に、人より多く失敗すれば、人より多くの智慧が付く。多く決断しなければ、読みの練習にならない。若い時の失敗は挽回できる。しかし年老いての決断では、大怪我となる。だから若いときに苦労をしなければならぬ。

 だから大事なことは第一感で決めても、そんなに大きな間違いはしない。その第一感は、経験から獲得した智慧の結論だからだ。

 

2020-12-08 久志能幾研究所通信 1855  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

決め打ちをしよう  磨墨知112

 

 物事の決定に、全員一致を待つから決定に時間がかかる。上司の判断を待つから、時間が無駄に過ぎる。幹事なら、仕事上で上司からその業務を任されているなら、腹をくくって決めてしまえ。

 その結果が駄目なら、軌道修正をすれば済む話である。問題が出れば、対処して謝れば済む話である。たかが幹事の仕事ではないか。ボランティアでやっている仕事だ。その件を上司から任されている仕事だ。その責任は自分で取っても、大したことではない。

 会社の業務の事項でも、小さなことは自分で決めた方が、上司の覚えも良いはず。自分の決定に自信を持とう。

 

 私が上司で部下からそんな相談を受けたら、「そんな小さなことは、お前が決めろ。その面の仕事はお前に任せているのだ。俺は忙しいのだ」である。

 

2020-12-08 久志能幾研究所通信 1854  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年12月 7日 (月)

やっても一年、やらなくても一年  磨墨知107

 

 やらなくても時間は無情に過ぎていく。やるしかない。それしか時間は創れない。

 犬猫は、目標を持たないし、何もしない。認知症になれば、犬猫と同じで何もしないので朽ちていくだけだ。霊長類の最高位の人間として生まれたのに、そんなことでいいの? ギャンブルやペット自慢や生き物をいたぶる釣りに熱を上げるのは、恥ずかしい。もっと世のためになる事に時間を使おう。

 何のために生を受け、此の世で生かされているのだ。

 

 いくらやっている振りをしても、効果がなければ、やらないと同じである。やっている素振りの時間だけ、有限の人生時間から無駄に時間が無くなっていく。やっている素振りでそれが相手に損害を与えていたら時間泥棒である。

 

売名の寄付は時間泥棒

 小川敏が各企業や団体から寄付の贈呈式の写真を岐阜新聞に頻繁に掲載させる。寄付金を受ける方(小川敏)は何ら市に貢献していない。それを小川敏が堂々と受け取る場面を新聞に掲載させるのは、異常である。それは小川敏が、「市の為に仕事をやっている振り」をしているに過ぎない。

 小川敏には大垣市の予算660億円(平成2年度)の運用監督責任がある。年間2000時間の勤務として、一時間当たり3300万円の市の予算が運用されている。市長は、その運用状況を監督する責任がある。それが寄付の贈呈式に時間を使うと、寄付する人間が市長を独占することになる。市長の1時間3300万円の監督仕事を邪魔している。寄付贈呈式を執行すると、市長はその時間分を、大垣市の現在と未来にために時間が使えない。だから寄付行為は、寄付どころか市の時間財産からの強盗である。その大事な時間が、わずか数十万円の寄付で、強奪される。

 小川敏はやるべき市政の決済や監督、戦略策定の考える仕事をおっぽり出して寄付贈呈式に熱を上げてきた。だから大垣市は没落した。

 そんなに寄付したいのなら、匿名ですればよい。だから寄付する人間は売名行為で、それに便乗する小川敏も顔売りである。

 大垣市の寄付金の比率は他市に比べて異常に大きい。不正の温床になる恐れがある。

 

一般会計に占める寄付金比率比較

 大垣市は寄付金依存が他市に比べて異常に多い。

 

     令和2年度

      一般会計収入    うち寄付金額 比率

大垣市    603億6000万円  7.24億円  1.20%

岐阜市   1790億1000万円  2.10億円  0.12%

多治見市   417億5368万円  0.64億円  0.15%

高山市    422億3779万円  0.06億円  0.014%

刈谷市    607億8000万円    0.02億円    0.003%

高崎市   1655億2000万円  1.30億円  0.078%

  

2020-12-07 久志能幾研究所通信 1853  小田泰仙

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2020年12月 6日 (日)

病気は真剣に治す。薫習こそ人格育成の要

 

 病気は全て人格不都合の根源である。その病気の気配を感じたらすぐ手を打とう。因果応報でそれには原因がある。

 病気を治すには、人生目標がなければ治せない。病気は人生目標を妨げる最大の壁である。

 病気と真剣に対峙せず、小手先の対処療法でお茶を濁すから、人生で躓く。人は大石では躓かない。人は小さな小石、ちいさな段差、小さな病気で、躓き、大きな怪我をする。

 親からの薫習こそ、健康(体と精神)の要である。体が丈夫でも精神が健全でないと、病気である。健康とは雲や空気のようなもの。つかみどころがないが、人間の健康管理には大事な要素である。

 

病気の治し方

1 その病気の原因を考える。

2 病気の原因を取り除く。

3 再発防止をする。

4 病気を研究し、横展開をする。

  人生の生き方で同じような間違いをしているはず。

  同じ手法で、「仕事の病気」「人間関係の病気」「都市の病気」「政治の病気」を治そう。

5 人にその内容を伝えよう。それは世へのお布施である。

  お布施にお金は無用。おカネを出すことだけがお布施ではない。

 

都市の病気

 例えば都市も病気になる。繁華街が衰退し、人口が減り、公示地価が下がる。すべて都市の病気の症状である。それを小手先の対処療法で済ませるから、少しも改善しない。大垣市が悪い例の典型である。逆の良い例が福岡市である。大垣市は小川敏の無為無策無能政治が原因で没落し、福岡市は高島市長の才覚で日本一同然の発展を遂げた。

 大垣市没落の原因は小川敏であるが、なぜ小川敏がそうなったかの原因まで探るのが真因の追求である。

 

病気の真因

 その真因は小川敏の両親の吝嗇にある。両親の吝嗇は、その町内では有名であった。父は頭が高く、決して客に頭を下げなかった。その両親の薫習(洗脳教育)を受けて、彼の性格は吝嗇となった。成人になるまでその吝嗇の家風を受ければ、子供も吝嗇になる。三つ子の魂百までである。

 

薫習

 それを仏教では「薫習」という。良き香りの花を触れば、その香りが自然と衣に移るように、よき人と交われば、その良き思想人徳が自然とその人に移る。霧の中を行けば、自然と衣が濡れると同じである。その逆も真なりである。だからこそ、自分の子に一番多く影響を与える存在の親として、人徳を積まねばならない。それが子供に残してやれる最大の財産である。

 己の立場が市長なら、市長の行動思想が市の職員に薫習される。悪い影響を与えれば、市の職員は上ばかり見る保身主義のヒラメとなってしまう。小川敏は20年近く市長として君臨したので、市役所内がヒラメのオンパレードになってしまった。そうしないと飛ばされるから。市の職員も家族があり、生活がかかっている。

 現代の青少年の凄惨な事件は、親の人格的な質の低下がある。そんな親の薫習を受ければ、子供はおかしくなってしまう。

 

内弟子

 芸事で内弟子となるのも、薫習のためである。師匠は内弟子に何も教えない。弟子は薫習で師匠から学ぶのだ。だから内弟子経験者は強い。永世名人の米長邦雄氏も内弟子経験者である。

 だからこそ「3年かけて師は探せ」である。

 

大垣の未来への投資

 小川敏は、大垣市の未来に対して、投資をしない政策を20年近く施してきた。だから大垣市は没落した。端的な例が、小川敏は教職員の給与をケチり、その資金を自分達に振り向け、未来の子供たちの教育をないがしろした。市長として大罪である。

 大垣市の教職員の給与は、一般職のそれより年収で200万円も低い。それでいて一般職の給与は県下一の高さである。

 大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。一番の被害者は子供たちである。

 未来への投資が無くては、その街の発展はない。子供の教育こそ、最大の未来への投資である。その投資を小川敏は抹殺した。

 

 熏習とは、身口に現れる善悪の行法である。また意に現れる善悪の思想が、起こるに随って、その気分を真如(あるがまま)や阿頼耶識(潜在意識)に留めることを言う。俗にいう「移り香」、香りが衣に染み付いて残存するようなことを言う。

 薫習が身口意に現れたのを「現行法」といい、真如あるいは阿頼耶識に気分が留まったものを「種子」(植物の種子のように、いろいろの現象を起こさせる可能性、可能力のこと)あるいは「習気」という。

 このように親の行動思考が、相手の潜在意識に影響を与えて、種子(我が子)に習気を留める作用を薫習という。

 「薫習の義とは、世間の衣服に実に香なし、もし人、香をもって熏習するに、すなわち香気あるが如し」大乗起信論

 「熏とは撃発の意味。習とは数々の意味。数々の熏発によってこの種(子)があるから。」唯識述記 一本

 この項、wikipediaを編集加筆

 

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2020-12-06 久志能幾研究所通信 1852  小田泰仙

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2020年12月 5日 (土)

車線変更は3秒前、転職は3か月前、死の予告は3年前

 

車線変更

 車の運転では、車線変更や方向変更はその行動の3秒前に方向指示器を出そう。急に曲がるから、後続車が予期せぬ動きに驚いてドキッとさせる。

 車線変更と同時にウィンカーを出してどうするの? ウィンカーの意味がない。

 3秒間は「せんじゅういち、せんじゅうに、せんじゅうさん」と数えればよい。そのようにテストドライバー資格試験訓練で教わった。

 

転職

 転職する場合でも、その3か月前には会社と仲間に知らせよう。急に辞めるから社会の信用を失うのだ。

 人生の方向転換は、3か月前に回りに知らせよう。周りがそれに合わせて支援をしてくれる。自分はどこに行こうとしているかを家族や周りの人に知らせよう。自分の決意を知らせておこう。相手にも心の準備をさせてあげよう。

 

死の準備

 死の3年前にその準備をしよう。その時期は自ずと分かるものだ。それとなく周りの人に知らせよう。突然に死ぬから周りに迷惑をかける。

 私は河村義子先生の死が予見できなかった。だから茫然自失となった。それが察知できなかったことに、悔いが残る。

それが何となくわかっていれば、回りの人は、その人と会ってお別れの覚悟をするのだ。その人が目に見えて段々と衰弱していき、死が避けられないのが納得できれば、静かに見送ってあげられる。取り乱すこともない。だからその人との別れに納得がいくのだ。人の死は必然であるから。

 それが突然の訃報に接するから未練が残る。

 

死の病気の選択

 その点で、死ぬなら癌がお勧めである。脳梗塞、心筋梗塞、認知症では即死も同然で、心と身辺整理の準備ができない。

 それに対して癌は死ぬまで余裕がある。最期の1か月程は動けないが、それまでは健康体と変わらない生活が出来る。それで自分の後始末が出来る。

 延命治療で、体中に管を入れられ、胃瘻をされ、点滴で栄養剤以外に睡眠薬も投入されて、手をベッドに縛られては、死ぬに死ねない。本人には地獄である。

 世には、親を終末医療の施設に放り込こんで、見舞いにも来ず、親の年金を懐に入れる親不孝者もいるようだ。

 

死後の準備

 突然に死ぬから、あの世で立ててもらえるお寺も、無住職のお寺になってしまう。事前に戒名を戴いて、院号を授かれば、そのお寺の住職として赴任が出来る。そこで心置きなく仏道に精進できる。

 戒名の院号とは、導師が故人の為に建てるあの世のお寺名である。そのお寺で仏道に精進をする。

 

2020-12-05 久志能幾研究所通信 1851  小田泰仙

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2020年12月 4日 (金)

散弾活用「~したいと思います」と言わない  磨墨知111

 

 思うだけでは時間は創れないし、実行も出来ない。「~する」と決意を述べよう。

 「したい」と「思う」と動詞が二つもあると、テクニカルライティング上では冗長な表現とされ禁止表現である。だから、そういう言葉を発する人は、発言内容を実行しない。

 

大垣市長の散弾

 不誠実な政治家の常套文句は、「前向きに、できるだけ早く善処したいと思います」である。「前向く」「したい」「思う」の散弾活用で、言うことが、聴衆を惑わすように発散している。こんな言葉を言う政治家は信用できない。だからこの発言を常用した市長の小川敏は、大垣市を没落せた。

 2017年の台風による大垣市内大浸水で、大垣市連合自治会から排水機場の整備を求められた小川敏は、「県にも要望するなど、できるだけ浸水が起きないように対処したい。」と応じた。

 なぜ「すぐ整備します」「全力で整備します」と言えないのか。「できるだけ」とはそこそこにお茶を濁すということだ。「できるだけ」とは「できないことはやらない」と宣言したのだ。皆ができないと思っていることを実現するのが大政治家だ。

 

本物の政治家

 1960年代に活躍した松野幸泰知事は、伊勢湾台風で被害の出た岐阜県の治水事業で、国を動かし、堤防整備をして、治水を完備させた。それでこそ政治家である。

 

 松野幸泰氏は、穂積村議会議員、岐阜県議会議員、岐阜県議会議長を経て、1958年10月、岐阜県知事選に出馬し初当選。1966年まで2期8年務め、伊勢湾台風を教訓とした治山・治水等の安全な県土づくりに尽力した。

そのほか、“道路知事”とも呼ばれるほど道路整備等の産業・生活基盤の整備に重点を置いた県政発展の基盤づくりを進めて「町も村も豊かな岐阜県」を目指した長期ビジョンを策定した。その他、岐阜県庁舎の移転等を実現した。

 この項、Wikipediaより

 

大垣ルネッサンスの時代

 あと5か月で、小川敏の任期が終わり、新しい市長が選出される。それに期待したい。来年は大垣ルネッサンスの時代が到来する。

 出来ないと思われていることを実現することこそ、時間創造である。

 生活基盤の安全、治水は時間創造の基本である。

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 中日新聞 2017年11月9日

 

2020-12-04 久志能幾研究所通信 1850  小田泰仙

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