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2020年12月 4日 (金)

散弾活用「~したいと思います」と言わない  磨墨知111

 

 思うだけでは時間は創れないし、実行も出来ない。「~する」と決意を述べよう。

 「したい」と「思う」と動詞が二つもあると、テクニカルライティング上では冗長な表現とされ禁止表現である。だから、そういう言葉を発する人は、発言内容を実行しない。

 

大垣市長の散弾

 不誠実な政治家の常套文句は、「前向きに、できるだけ早く善処したいと思います」である。「前向く」「したい」「思う」の散弾活用で、言うことが、聴衆を惑わすように発散している。こんな言葉を言う政治家は信用できない。だからこの発言を常用した市長の小川敏は、大垣市を没落せた。

 2017年の台風による大垣市内大浸水で、大垣市連合自治会から排水機場の整備を求められた小川敏は、「県にも要望するなど、できるだけ浸水が起きないように対処したい。」と応じた。

 なぜ「すぐ整備します」「全力で整備します」と言えないのか。「できるだけ」とはそこそこにお茶を濁すということだ。「できるだけ」とは「できないことはやらない」と宣言したのだ。皆ができないと思っていることを実現するのが大政治家だ。

 

本物の政治家

 1960年代に活躍した松野幸泰知事は、伊勢湾台風で被害の出た岐阜県の治水事業で、国を動かし、堤防整備をして、治水を完備させた。それでこそ政治家である。

 

 松野幸泰氏は、穂積村議会議員、岐阜県議会議員、岐阜県議会議長を経て、1958年10月、岐阜県知事選に出馬し初当選。1966年まで2期8年務め、伊勢湾台風を教訓とした治山・治水等の安全な県土づくりに尽力した。

そのほか、“道路知事”とも呼ばれるほど道路整備等の産業・生活基盤の整備に重点を置いた県政発展の基盤づくりを進めて「町も村も豊かな岐阜県」を目指した長期ビジョンを策定した。その他、岐阜県庁舎の移転等を実現した。

 この項、Wikipediaより

 

大垣ルネッサンスの時代

 あと5か月で、小川敏の任期が終わり、新しい市長が選出される。それに期待したい。来年は大垣ルネッサンスの時代が到来する。

 出来ないと思われていることを実現することこそ、時間創造である。

 生活基盤の安全、治水は時間創造の基本である。

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 中日新聞 2017年11月9日

 

2020-12-04 久志能幾研究所通信 1850  小田泰仙

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