車線変更は3秒前、転職は3か月前、死の予告は3年前
車線変更
車の運転では、車線変更や方向変更はその行動の3秒前に方向指示器を出そう。急に曲がるから、後続車が予期せぬ動きに驚いてドキッとさせる。
車線変更と同時にウィンカーを出してどうするの? ウィンカーの意味がない。
3秒間は「せんじゅういち、せんじゅうに、せんじゅうさん」と数えればよい。そのようにテストドライバー資格試験訓練で教わった。
転職
転職する場合でも、その3か月前には会社と仲間に知らせよう。急に辞めるから社会の信用を失うのだ。
人生の方向転換は、3か月前に回りに知らせよう。周りがそれに合わせて支援をしてくれる。自分はどこに行こうとしているかを家族や周りの人に知らせよう。自分の決意を知らせておこう。相手にも心の準備をさせてあげよう。
死の準備
死の3年前にその準備をしよう。その時期は自ずと分かるものだ。それとなく周りの人に知らせよう。突然に死ぬから周りに迷惑をかける。
私は河村義子先生の死が予見できなかった。だから茫然自失となった。それが察知できなかったことに、悔いが残る。
それが何となくわかっていれば、回りの人は、その人と会ってお別れの覚悟をするのだ。その人が目に見えて段々と衰弱していき、死が避けられないのが納得できれば、静かに見送ってあげられる。取り乱すこともない。だからその人との別れに納得がいくのだ。人の死は必然であるから。
それが突然の訃報に接するから未練が残る。
死の病気の選択
その点で、死ぬなら癌がお勧めである。脳梗塞、心筋梗塞、認知症では即死も同然で、心と身辺整理の準備ができない。
それに対して癌は死ぬまで余裕がある。最期の1か月程は動けないが、それまでは健康体と変わらない生活が出来る。それで自分の後始末が出来る。
延命治療で、体中に管を入れられ、胃瘻をされ、点滴で栄養剤以外に睡眠薬も投入されて、手をベッドに縛られては、死ぬに死ねない。本人には地獄である。
世には、親を終末医療の施設に放り込こんで、見舞いにも来ず、親の年金を懐に入れる親不孝者もいるようだ。
死後の準備
突然に死ぬから、あの世で立ててもらえるお寺も、無住職のお寺になってしまう。事前に戒名を戴いて、院号を授かれば、そのお寺の住職として赴任が出来る。そこで心置きなく仏道に精進できる。
戒名の院号とは、導師が故人の為に建てるあの世のお寺名である。そのお寺で仏道に精進をする。
2020-12-05 久志能幾研究所通信 1851 小田泰仙
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