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2020年11月

2020年11月30日 (月)

人生の回数券に賞味期限あり

 

 人生の回数券を大事にしよう。老いた親、老いた師、老いた友と、あと何回会えるかを考えよう。そのために使える回数券の数は限られている。当方がその回数券を使える元気さがあっても、老いた親や老いた師が死の直前になれば、残りの回数券が取り消される。一回の回数券を使えば、使える機会は一回減るのだ。「Go To 取ら減る」だ。

 今回の面会が最期の利用かもしれない。人の明日は分からない。だから一期一会として、今回の出会いがこの世の最後と覚悟して、全力で向き合うべきなのだ。

 相手どころか、自分が交通事故、心筋梗塞で、明日死ぬかもしれぬ。そうなれば持っていた回数券は全てパーとなる。

 この2年間で、私は師を二人も突然に失ってそれを痛感した。人の明日は分からない。

 

 師や友と10年の出会いがあれば、10年の縁が生まれる。多くの人は、日頃の回数券は無限にあると思って使っているが、ある日に突然、医師から余命宣告されれば、その回数券は大金を積んでも手に入らなくなる。

 だからこそ、師や友との出会いは、悔いのない出会いにしなければならぬ。そこまでやってくれるのかと、師や友を感激させてこそ、真の師事である。私はそうやって、悔いのないようにしてきたつもりだが、現実は悔いばかりだ。

 

最期の教え

 孝行したいときに親はなし。いつまでもあると思うな、親とカネ。命は日々尽きていく。だからこそ今を精一杯生きよう。親と師の最期の教えが「あんたも何時か死ぬのだよ。悔いのない人生を送れ」である。

 

2020-11-30  久志能幾研究所通信 1845  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

レストランへは何を注文するか決めてから入ろう  磨墨知104(改)

 

 レストランでは料理を注文までの時間を短くしよう。料理が出てくるまでの時間は、次回食べる料理を選ぶためにメニューを見よう。たかが千円の1料理で3分も悩むのですか? それで300円の費用が発生する。貴方の時間レートは1分100円。

 それよりもご馳走の「会話という料理」に何を相手に提供するかを考えよう。食事内容よりも会話がメインディッシュなのだ。

 

信用失墜

 相手の目の前で、スマホをいじったら、信用が台無しとなる。つまり貴方は相手に対して「あんたと話すより、スマホ情報の方が面白い。あんたはつまらない」と通告したのだ。人がご縁を運んでくれるのだ。その場は会食である。スマホはそのご縁を破壊するのだ。

スマホではゴミ情報しか手に入らない。人生で何が大事かを考えよう。人生は小さな気配りに積み重ねである。人生レストランの代金は、行動で払う。その代金から、スマホいじりは負の借金となう。

そのメインディッシュのメニューから、釣りとかギャンブルを選んだら、軽蔑される。その話題で人格が評価されるからだ。

 

2020-11-30 久志能幾研究所通信 1844  小田泰仙

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2020年11月29日 (日)

小川敏バスは「火遊び」行き。火の用心!

火の用心? 非の用心!

 岐阜新聞にカラーで大垣市長の小川敏が自慢げにバスの「火の用心」の掲示とツーショットで掲載されていた。アホかいな! 「火の用心」は江戸時代からやっている掛け声で、今更、市長がしゃしゃり出て、バス会社と協定を結んだと、わざわざ新聞紙上で宣伝する話しでない。やっても課長レベルが出てくる話である。新聞を見て知人も呆れていた。

 中日新聞もほぼ同じ紙面なので、小川敏が両紙を呼んで、記事にさせたのが明白である。こんなレベルの記事が、大きなスペースを占めるなんて呆れる。もっと大事なニュースがあるはずだ。それがカットされている。

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 岐阜新聞西濃欄 2020年11月11日

 

非の用心

 それよりも小川敏の「非」の不始末で、大火事同然になった事件の説明責任はどうなったのだ。その説明責任を果たさず、売名行為の顔売りの出しゃばりをする時間があれば、大垣が危機状態にならない対策に時間をかけるべきだ。こんなレベルの市長がのさばるから大垣は没落したのだ。すべて小川敏の「非」である。小川敏バスに乗った大垣市民は不幸である。

 下記の小川敏市政が犯した過去の非の不始末の説明責任はどうなったのだ。

 

大垣市主催の駅前餅つき大会が殺人事件も同然の件、大垣市役所の責任は。

ドローン墜落人身事故の顛末の件、大垣市役所の責任はどうなった。

大垣連合自治会要請の排水機場の再整備の回答の件、

「大垣中心市街地活性化計画」の大失敗の報告の件、

児童生徒一人当たりの教育費が県下最低、何が「大垣は子育て日本一」か。

大垣市教職員の給与が岐阜市より200万円も低い件、法律違反である。

小中学校のエアコン設備率、県下最低で、国に泣きついて整備した件、

 

大垣市主催の駅前餅つき大会は殺人事件も同然

 2020年2月1日、大垣市が大宣伝をした大垣市商連の「新春餅つき大会」で、老人が餅を喉に詰まらせ死亡した。それなのに、主催者の大垣市商連の理事長の小倉俊之は、弔問にも行かず、知らんふりである。人間として許せない。そんな男を市民功労賞に選定した市長の小川敏の選定責任、統括責任問題である。「駅前新春餅つき大会」は市の行事同然であるから、小川敏にその実行に対しての責任と説明責任がある。

 嚥下力の低下した老人に餅を食べさせるとは、殺人も同然である。過失致死罪になる。日本では年間、4万人が誤嚥で死亡している。特に老人に餅など振舞うのは、殺人事件相当である。当然、死亡事故が十分に予見できる。有料の餅を食べたらなら自己責任だが、無料の餅を振舞われれば、それも大垣市の主催なら、なおさらのことだ。大垣市長として、その説明責任が発生する。

 バスの行き先看板ごときで「火の用心」と顔出しの売名行為などふざけている場合ではない。おそらく6選に目指しての売名行為に盲目になり、他人の生死など眼中にないのだろう。

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 大垣市のHP

ドローン墜落人身事故の顛末

 2017年11月4日、大垣公園に、大垣市主催の菓子撒きイベントで、ドローンが墜落して、下にいた市民が怪我をした。下手をすれば死亡事故である。幸いにも死者が出なかったのが不幸中の幸いであった。

 その行事は大垣市の職員も立ち会って事前飛行確認までしているから、大垣市の責任は逃れられない。しかし、大垣市は全てドローン会社の社長に責任を押し付けて、当事者はドローンしてしまった。大垣市主催の行事の一環で起きた事故だから、大垣市長にその説明責任が発生する。しかし、大垣市はそれから逃走である。すべて市長の小川敏の責任である。小川敏は完黙である。

 

2020-11-29 久志能幾研究所通信 1843  小田泰仙

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2020年11月28日 (土)

いい仕事は必ず重なる。知恵でこなす  磨墨知47

 

 いい仕事、いい企画が集中してくる時間は、神様が与えた時間シミュレーションの課題である。いつもやるべきことが重なるのだ。それが人生だ。

 それをこなす知恵を出すことが、知恵ある生き方である。隙間時間に、時間配分の計画をたてるとか、知恵を出さないと時間の赤字決算となる。

 いつもどんな場合も十分には時間はない。時間は何時も赤字経営である。だから人間の最後は、必ず赤字倒産で死である。人はやりたいことがまだまだ、一杯あって、死んでいく。一日中、起きてもやることもなく、認知症になって死ぬよりも、はるかによいではないか。その倒産までの時期を遅くするのが、人生のテーマである。

 

 金は金を大事にする人々の所へ行くものだ。金持ちになろうと欲しながら、なれなかった人間がいるなら、探してみるがいい。しかし、私が言うのは、本当に金持ちになりたいと欲した人間のことだ。単に希望するということは、本当に欲することではない。

   アラン『幸福論』宿命について

 

 時間は時間を大事にする人の所へ行くものだ。時間を創造しようと欲しながら、時間を創造できなかった人間がいるなら、探してみるがいい。しかし、私が言うのは、本当に時間の富者になりたいと欲した人間のことだ。単に希望するということは、本当に欲することではない。

 

2020-11-28 久志能幾研究所通信 1842  小田泰仙

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智慧が人を賢くし、知識が人を意固地にさせる

 

 知識とは議論において相手をねじ伏せるための武器である。時としてその知識が己の行動を縛る。智慧とは議論をしなくても問題を解決する佛智見である。知識で論理的に戦うことは、理でしか戦えない偏った戦いである。理だけでは感情を理解できない。だから「感動」はあっても「理動」はない。智慧とは理知をもって俯瞰的に物事を導く佛力である。お釈迦様はこの佛智見を衆生に教示するため現れた。

 

智慧なき経営

 世の中には有名大学出の社長が経営していても、情けない会社が多い。超エリートがトヨタより多くいる日産が、外国企業に身売りをし、半官半民の潰れるはずがない日航が倒産した。東大卒のホリエモンが知識を悪用して、ライブドア事件に狂騒した。頭が良くて知識があっても智慧がないから、会社を自滅に追い込んだ。知識を人より多く抱え込み、知識に固執して社内闘争に明け暮れ、金に目が眩みマネーゲームに走り、母なる己の組織を殺す顛末になる。

 

知識過剰

 どんなモノでも過剰にあると毒になる。モノが過剰にあると探す時間と保管の時間を取られ、人生の時間(命)が蝕まれる。人生経営指標の無形資産回転率が低下する。モノには精霊が籠もっていて、使われない悲しみの表われである。知識もありすぎると、どれが有用なのかが分からなくなる。1テラの知識量よりも一つの智慧が勝る。

 

智慧の経営

 浄土とは智慧で悟る世界である。穢土とは知識に振り回される煩悩が溢れる世界である。普賢菩薩と文殊菩薩は浄土から穢土に理知を運ばれる。

 知識は時代と共に正誤がかわる。知恵は不変である。知識を武器に相手を論破する競争よりも、黙々と下に根を伸ばす精進で智慧を育むことが大事である。不毛な議論は時間の無駄で、議論の正誤は神仏のみぞ知ることである。多くの人が嫌がることは正しいことではない。人に喜ばれてこそ功徳である。不毛の議論は犬も食わぬ。

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 馬場恵峰書『人生訓80恵峰選』(2005年)より

 

普賢菩薩と文殊菩薩

  普賢菩薩は文殊菩薩と共に釈迦如来の両脇侍として、尊ばれてきました。仏教を信仰し、精進に努める誓いと行いを求めて努力をし、信仰者を守護してくださいます。普賢菩薩は象に座しておられますが、象は大力を持ち何者にも動じず、菩提(悟り)に運んでくれる徳を持っているとのことです。

 文殊菩薩は釈迦如来の両脇侍として、大乗仏教の上頭とされます。三人よれば文殊の智慧というにように、智慧を象徴するみほとけです。経軌によると文殊菩薩は清らかな心を持つ童子の姿とすることが記されています。

 また文殊五尊像は、獅子(威厳を象徴)に座した文殊菩薩とその従者たちが、海を渡って飛来する情景を表し、中国山西五台山はその聖地として巡礼者の信仰を集めてきました。

(松本明慶著『慈 大仏師松本明慶作品集』2004年 小学館)より

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  松本明慶大仏師作  普賢菩薩像、虚空蔵菩薩像、文殊菩薩像 

 

2020-11-28 久志能幾研究所通信 1841  小田泰仙

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2020年11月27日 (金)

定年後の予定を計画しよう  磨墨知45a

 

 サラリーマン稼業や人間稼業をしていると、必ず定年、老い、病気、死が来る。そのために、早い時期から準備しよう。何事も早すぎることはない。入社したら、すぐ準備をしよう。入社したら、必ず40年後に定年退職の日はやってくる。40年などあっという間だ。これは経験した者でないと実感が湧かない。私は新入社員教育の「修身」でそれを説いた。

 

定年後

 で、定年後、何をやるの?

 定年後、一日、朝起きて寝るまで何もやることがなく過ごすのでは、認知症にまっしぐらである。それでは生きている価値がない。生き永らえているだけである。

 病気になったら、どういう対処をするの? 在職中に、自分がどういう病気に罹りやすいか、シミュレーションをしておこう。そうすれば、その予防が出来る。危機管理の手法で考えておこう。

 私は母の病気と父の病気を想定して、同じ生活習慣をして生きてきたので、その面の健康に注意をして生きてきた。それが両親の最期の教えであった。「あんたも何時かは死ぬのだよ。私の病気の原因を考えなさい」である。

 貴方が管理職なら、癌にかかる確率が高い。管理職はストレスだらけで、それが身を蝕む。その病巣は10年後に目に見える大きさになる。私がそうだった。

 

死の準備

 死ぬ時は、何を残すのか、その準備こそ、生きている間の大事なお仕事である。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。あの世には、何も持って行けない。だからこそ、人は集めたモノではなく、人に与えたもので評価される。

 生まれて生を受けたら、己は、此の世に何を置いていくのか、考えよう。その時期は分からない。だからこそ、今を精一杯に生きよう。

 どんな職位にも生があり、死がある。いつかは死ぬ職位(退官)である。その職位の間にできることも大事だが、その退位に際しての準備をするのが、責任者の勤めである。一番の準備項目は、後進の育成である。それが最大の遺産である。

 

戒名

 戒名は、生前に授かるのが正規の手順である。葬式の時、授かるのは応急処置である。それに家族の手を煩わせてはなるまい。お寺さんも、亡くなった人の生き様が分からないと戒名が付けられない。だからお寺さんは遺族にその人となりを聞いて、戒名を付ける。

 私は導師が提示した数例の戒名候補の中から選択して、馬場恵峰先生とも相談して決めた。そして馬場恵峰師に戒名を揮毫してもらい、墓誌に彫ってしまった。準備万端である。

 戒名とは、来世で修行をする時の自分に対する「戒めの名」である。その名に恥じないように、前世の此の世から準備をすべきだ。死んでから戒名を授かるようでは、その準備ができない。私も授かった戒名に恥じないように、残り人生を歩む覚悟をした。

 

如来

 以上は、来るべきして来る事象である。それを如来という。かくの如く来たりしもの、で「如来」である。自分を如来さまとして拝もう。自分が一番偉いのだ。

 その来るべき死の時期を先延ばしするためにオダブツ教「如来健康読本」?を読もう。そうすれば時間が創出できる。

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2020-11-27 久志能幾研究所通信 1840  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

年間恒例イベント計画表を作成  磨墨知45

  

 貴方が会社勤めの管理職で、他部署に異動となったら、その部署の年間行事を把握すべきだ。毎年、ある時期にはその時期の資料の作成が必要となるからだ。来ることが分かっている行事を構えていて、その仕事が来たら準備万端でこなせば、その時に慌てて処理するよりも処理時間が短くなり、質も向上する。

 

 私は、人事異動で新しい部署に赴任した時は、その部署の過去資料の全てに目を通した。それでその部署の状況を把握した。それからPC内HDに年度ごとの行事フォルダを作成して、年間の行事で必要な資料のフォーマットを用意した。それで、ルーチンワークをこなしていた。

 何事も余裕を持ってこなそう。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-27 久志能幾研究所通信 1839  小田泰仙

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2020年11月26日 (木)

私の貧乏神信仰  私はこれで貧乏になった

 

 私の貧乏神とは、馬場恵峰先生の書の出版物(出版佛)である。今まで恵峰先生の書の写真集を5冊ほど出版しているが、全て大赤字である。

 製本して出版しても発行部数は精々200冊である。通常は50冊から100冊である。200冊売れても、仮に利益一冊500円としても10万円にしかならない。それも大半が贈呈品で、あとは売れ残りである。そのために、大垣から長崎までの交通費、宿泊費、撮影人工、助手へのお礼、編集工数、撮影機材の購入費、機材の減価償却費を正規に入れると大赤字である。

 オフセット印刷にすれば、大幅に売価が安くなるが、印刷の製版を作るのに、数百万円もかかる。10万部でも作ればよいが、部数200冊では採算が合うはずがない。だからオンデマンド印刷で製本するが、そのかわり単価が高い。

 それでも馬場恵峰師の書の出版を止めないのは、金儲けが目的ではないからだ。私は馬場恵峰師の書の偉業を後世に残すために出版している。書を出版物にすれば、国会図書館に保管され、記録として後世に残る。これは文化活動である。文化活動には金がかかるのだ。

 私は書の本を出版することで貧乏になったが、心は豊かになった。

 

日本の文化活動の悲惨さ

 日本政府の文化活動への資金投入は先進国中で最低である。大垣市はさらに酷い状況だ。小川敏はバカ騒ぎの行事には金を出すが、文化芸術活動にはビタ一文も出す気はない。小川敏はバカ騒ぎの市制100周年記念行事に3億5千万円も散財したが、経済的にも文化的にも金をドブに捨てることになった。結果、翌年の大垣市の公示地価は更に下落である。小川敏が市長に就任して19年間、連続の下落である。

 それに対して、大垣の未来を背負う子供たちを120人も招待した「世界で一流の音楽を楽しむ会」の催しに、小川敏はビタ一文も支援しない。本来、この音楽会は市制100周年記念行事の一つにすべきだったが、それも小川敏に無視された。私も寄付集めの協力をしようと大垣財界に寄付のお願いに回ったが、門前払いである。なんでサルの共食いのような「ギネス水饅頭共食い」行事が市制100周年記念行事なのだ。それが文化都市のやることか! 「ギネス水饅頭共食い」行事は、全国の笑いものになったのだ。

 それに対して子供たちを120人も招待した「世界で一流の音楽を楽しむ会」が100周年記念行事でないのだ。大垣市は狂っている。だから大垣は文化芸術の面でも没落した。大垣を没落させた犯人は小川敏である。

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「ギネス水饅頭共食い」の狂宴  2018年6月3日

 たった一つの水饅頭を食べさせあって、ギネス記録にするために、炎天下で約3時間も拘束された約3000人の市民たち。この記録は、サルにもとれる記録である。それが文化都市のやることか!

 

ルネッサンスの花

 昔から芸術家は極貧の中で暮らしていた。シューベルトもモーツアルトも極貧の内に死んだ。モーツアルトの遺体は、棺さえ用意されず、遺体は使い回しの遺体袋に入れられ、直接墓穴に放り込まれた。

 ルネッサンスで芸術の花が開いたのは、メジチ家というパトロンが芸術家を支援したために、芸術家が思う存分に活動できた。アメリカで芸術が盛んなのは、富豪が芸術に寄付をしているためだ。経済大国と言われながら、日本の金持ちや高学歴の政治家は、金儲けには如才ないが、文化芸術には目も向けない。それが日本の芸術の発展を阻害している。だから日本はエコノミックアニマルと軽蔑されたのだ。

 

貧乏神信仰

 貧しい染物屋の夫婦が、いくら努力をしても貧乏から抜け出せないので、ふと思いついて、ほかの人たちが嫌がっている貧乏神を大切に祭ったところ、貧乏神がひどく感激して、「おまえたちの貧乏の原因になっているものを、贅沢にふけっている金持ちの二代目に渡してきてやる」と夢で約束して、そのあと貧乏な染物屋夫婦は大金持ちになった。

 以上、井原西鶴の代表作『日本永代蔵』のストーリ

 このストーリのすばらしいところは、貧乏に苦しむ夫婦が貧乏神を大切に祭ったことである。新しいビジネスを立ち上げたのはよいが、不運の連続に見舞われたとき、不運を嫌ったり、呪うのではなく、自分を鍛えてくれる不運に感謝する心構えを持つことが大切であると、西鶴は私たちに語りかけているのではないだろうか。

 松下信武著 PRESIDETN 2002.5.13号より

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  馬場恵峰書

 

2020-11-26 久志能幾研究所通信 1838  小田泰仙

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最重要フォロー項目を「見える化」する  磨墨知46

 

 現在抱えている課題項目を、寝ても覚めても「見るように」せよ。問題になっていれば、それが解決するまで、その異常表示を見える所に置く。

自分の課題を忘れると、後で「火事」が起き、それの「火消」で苦労する。時間節約の為、「見える化」でそれを防げ。

 

私の見える化

 その防止手段として、手帳の日程欄に黄付箋を貼る、カレンダーに朱記する、月度日程表や年度計画表の課題欄に記載する、の方法がある。

 自分が高血圧なら、毎日、血圧を測りグラフ化せよ。高血圧の遠因が肥満なら、朝晩に体重計に乗り記録に付けろ。寝ても覚めてもその原因を探せ。高血圧は万病の元で、命を失う前兆なのだ。私はそれで高血圧を治した。

 自分が癌になったら、寝ても覚めてもガンになった原因を探し、その根本治療対策を考えよ。対処療法ではダメである。私はそうやって、再発防止をしている。

 

トヨタのアンドン

 トヨタの生産ラインでは、そのベルトコンベヤーの上に2mほどの大きな電灯看板が設置されている。ラインで問題が起きると、作業員がラインを止める。不良品を後工程に流さないためだ。それでそのラインの工程部は赤くランプが点灯して表示される。工場内の遠くからでもよく見える。問題が解決され、ラインが正常の動き始めるまで、その赤の表示が点灯しっぱなしになる。それをアンドンと言う。

 アンドンは流れ作業のような異常を他者に知らせにくい生産ラインにおいて、異常を他者に伝えることを目的としている。不具合の後工程流出を防ぎ、生産ラインが抱える問題の顕在化(見える化)のためにある。

 

 欧米では、製造ラインで不良を見付けてもそのまま流し、検査工程で不良品を見つけ、後からまとめてそれを直すシステムである。

 

自工程完結主義

 検査工程とは、付加価値を生まない無駄な工程である。トヨタでは製造途中で不良が見つかったら、作業員がラインを止めて、その原因を取り除いてから、ラインを稼働させる。検査工程とは、何ら付加価値を生まない工程である。トヨタは後工程に不良品を流さない。自工程完結主義である。トヨタの工程は合理的である。

 

人生工場の生産

 自分の付加価値を生産する人生工場では、後からのやり直しができない。しかし出直しはできる。自分の生き様のミスは自分では気が付かない。自分の生きざまでミスを見付けたら、早い時期に軌道修正をして、出直すべきである。それを指摘してくれる人こそ師である。師には男女の差も幼老も関係ない。道元禅師は、それを教えてくれるなら「7歳の女流なりといえどもでも四衆の導師なり」と『修証義』で述べている。我以外皆師である。

 人生工場の最終工程は「死」である。人間として立派に死ねるように、日頃の行動を考えよう。それが人間と犬猫とを分けものだ。認知症になってしまっては、犬猫になってしまう。そうならないような精進こそ、生きる証である。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-26 久志能幾研究所通信 1837  小田泰仙

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2020年11月25日 (水)

心の換気、大垣の換気をしよう

 

仏様からのメッセージ

 昨日、祖母の47回忌の法要を執り行った。その帰路、電車内の吊り広告で「心の換気をしよう」というキャッチコピーに、目を取られた。この言葉を仏様からの励ましのメッセージとして受け取った。何事も「気」が大事なのだ。自分を良くするため、「心の換気をしよう」。大垣を良くするため、大垣の空気を換気しよう。

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 JRの吊り広告  2020年11月24日

 

市型コロリ菌

 吝嗇な市長が19年間も居座ると、行政の空気は澱み、市は寂れ、市型コロリ菌に侵され、没落する。心を入れ替え、市長を入れ替えないと、市は再起不能となる。長期政権で、いまだかって腐敗しなかった例はない。まず市の職員と出入りの業者が忖度ばかりとなる。

 

気の問題

 日本の景気が悪いというが、政府の役人に本気で景気を良くする気がないのだ。役人は、景気の動向に関係なく、給与がもらえるので、本気にならないのだ。だから財務省は自分達の天下り先への忖度で、やってはならない増税をした。まともな神経なら、この不景気の折、増税などしない。これで完全に景気回復の腰が折られた。新型コロナ禍でとどめを刺された。

 米国のトランプ大統領は減税をして、米国の景気を良くした。日本と大違いである。

 

元気の元

 病気になるのも、本気で元気になる覚悟がないからだ。元気な人は、自分からダイナモを回して、自分でエネルギーを作り、元気を作りだしている。

 私もガンになり、そのままでは落ち込む一方なので、自分で用を作り、走り回って元気になるようにしている。今年中に5冊の本を作る予定である。それが実際には実現でき出来なくてもよい。それに向かって挑戦することが大事なのだ。

 

不元気な姿勢

 現在、大垣市は病気である。市長の小川敏に大垣を本気で良くする気がないのだ。だから新型コロナ禍への市民への援助も、小川敏は、海津市の10分の1しか出さず、非常識に吝嗇なのだ。それでいて自分達だけは給与を日本の市町村の中でも高レベルにしている。しかし、大垣の景気を良くし、大垣市民の所得を上げる政策は取らないのだ。小川敏は、子供達の教育費も、児童生徒一人当たりの教育費を県下最低としてしまった。その資金を自分達の給与に振り向けてしまった。役人達の職場の新市庁舎は県下一豪華だが、商店街で働く市民の職場である大垣駅前商店街は寂れる一方である。それで大垣市民に元気になれと言っても、無理である。

 

不機嫌な顔

 市の顔は市長である。その市長の小川敏が不機嫌な顔で居座っているから、大垣市は不機嫌になり没落した。小川敏が本気で大垣市をよくする気がないのだ。大垣市の公示地価が、小川敏が市長に就任して19年間、連続の下落である。こんな情けない都市はない。市場の評価は、神の如くである(松下幸之助翁の言葉)。公示地価は、市長の通信簿である。小川敏は市長落第である。

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    馬場恵峰書

 

2020-11-25 久志能幾研究所通信 1836  小田泰仙

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