« 2020年6月 | メイン | 2020年8月 »

2020年7月

2020年7月13日 (月)

なぜ偉くならねばならないか

 職位が上がるとより大きな仕事ができるから。

 世のために働くなら、より大きな仕事をした方が社会に貢献できる。

 偉くなると、それにつれて付き合う人もレベルが上がり、自ずと自分の人格も上がるから。

 大きな仕事をこなせば、それを肥やしに、より成長できるから。

 成長せず、現状維持でいいとは衰退していることだ。周りはハングリー精神で急成長をしている。現状維持は、相対的に没落である。自分は良いが、日本全体が、成長著しいアジア諸国から置いてきぼりを食らう。子孫が貧乏になってしまう。それを避ける為、偉くなる努力をしなければならない。

 

 今の若者は偉くなりたいという欲がない。現代は、上司の働き方の辛さを見て、管理職にはなりたくないという若者が増えた。それは親の教育が間違っていたのだ。それは上の人が、仕事の意味を正しく教えていないからだ。後ろ姿で、その意味を教えていないからだ。拝金主義の経営の為、今の管理職が、奴隷精神の管理監督者に成り下がっているためだ。だから日本の失われた30年が、いまだに続く。

 若者よ、IT武器で戦え。老人よ、魂の弾を覇気なき若者に撃て。戦わない国は、亡びる。最大の敵は、自分の怠け心。

 

我を亡ぼす者は我  安岡正篤

 「我を亡ぼす者は我なり。人、自ら亡ぼさずんば、誰か能く之を亡ぼさん。」(呻吟語)

  偉くなるとは、自己革新である。自分が変わらなければ、世の中を変えられない。変わらなければ、自滅への道を進むこと。

 自己革新も自己没落も、我の責任である。原因も結果も、自分自身にある。ローマを亡ぼしたのはローマである。日本の高度成長を生んだのも、失われた30年を生んだのも日本自身である。

 健康で戦える人生を送れるかどうかは、自分の健康管理にかかっている。自分が病気になったのも、自分の怠惰心である。

 

Img_57271s    馬場恵峰書  

 2011年4月2日、東日本大震災の後、馬場恵峰先生宅を初めて訪問して、本書をお土産として頂いた。思い出の書である。

 この時に、齋藤明彦社長が、浄土ヶ浜の海水で、恵峰先生に追悼の書を揮毫して頂くため、訪問された。偶然私は、その場に同席した。浄土ヶ浜の海水には、津波で犠牲になられた精霊がまだ漂っていた。

2020-07-13 久志能幾研究所通信 1664 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月12日 (日)

コロナより怖しい「病」の「気」

40年来の友と縁を切る

 

 その友とは45年近い付き合いである。最近、終活をしていて、その毒気(病の気)に嫌気がさし、縁を切ることにした。こちらから明確に縁を切るのではなく、相手から連絡が来なければ、自然と疎遠になるという段取りである。

 その原因は、友が会話中に多くの「病の気」を発散していて、当方までその悪影響を受けていると感じたためである。そのせいか、なにか自分自身も最近不調な日が続いていた。

 彼は病気がちで、電話で話すと、話題がいつも病気の話になってしまう。私も気の毒になって、友を慰めるため、つい自分の癌手術後の養生の経過を悪く伝えるようになった。彼の手前、私が元気では気が引けるのだ。だから会話が暗くなる。

 それもお互いの傷口を舐め合うと快感なのだ。それは麻薬で、快感だけれど段々と元気の元を減少させている。それで病気が治るわけではない。逆なのだ。それに気が付いた。それこそが、自分を駄目な人間だと自己暗示をかけているのだ。

 私は、彼に体に悪い食事や生活習慣について健康管理の話をするのだが、彼は私の健康管理とは真逆の食生活を送っている。彼は助言した当初はそれを守るのだが、すぐ元も木阿弥になってしまう。それでは体調が良くなるはずがない。だから時々、その助言をするのが虚しくなる。

 彼は70歳を超えて、まだ家のローンが残っているので、定年延長の契約社員で週に4日、会社に行っている。話の最初は、70歳越えで体力がなくなり、一日の勤務で疲れた、疲れたとの話ばかりである。お小遣いを嫁さんに牛耳られているので、電話代の管理が厳しいようで、彼からの電話は全く来ない。あるのは無料のショートメールだけ。私は携帯でかけ放題の契約をしているので、電話は私から毎日かけている。そうしないと会話は続かない。

 

「気」とは

 会話で、悪い気を受けると、こちらまで悪い気の影響を受けてしまう。相手の話が前向きで建設的な話題なら良いが、愚痴っぽい話ばかりでは、辛い。私も相手に気を使って、それに合わせるので、会話が自然と暗くなる。自分が元気でも、相手に合わせて、つい自分も病気がちの素振りを見せてしまう。

 自分の弱気な言葉を一番聞かされるのは、自分自身である。だから自分の口から、後ろ向きの言葉は絶対に使ってはならない。言葉には言霊といって霊が宿っている。その言葉の影響を受けるのは、自分自身である。

 「人生は思った通りになる」とは、中村天風の言葉である。逆も真なりで、自分は調子が悪いと思い、病気のことばかり思えば、現実に病気になってしまう。その言葉は潜在意識に働きかける。それほどに潜在意識は人間の行動と体を支配する。潜在意識の電流は、毎秒30万キロの速度で、体の全神経を駆け巡る。それはコロナ菌より怖しい影響を心に与える。

 

私の再発防止

 私は病気になっても、決して他人に弱音を吐くまいと決めた。弱音を吐いて問題が解決するわけではない。それは、お涙頂戴の曳かれ者の弱音である。病気になっても、カラ元気でいいから、元気なそぶりを見せることにした。そうしないと、コロナ菌以上の悪い影響を周りにまき散らす加害者になってしまう。その最大の被害者は自分自身である。

 

日本の景気政策

 日本の景気が悪いが、悪いのは政府が景気を良くする「気」がないからだ。役人根性で、自分達の利権維持ばかりの政策を実行するから、景気がよくなるはずがない。

 増税をすれば景気が悪くなることが明白なのに、消費税10%へ増税である。世界から政策を笑われている。マスコミは特例で、消費税の増税が免除だから、この件をマスコミは全く反対しない。だから私はマスコミを信用していない。

 この不況の真っ最中、役人はレジ袋の有料化等で、景気を悪くする原因をばらまいている。要は、役人の利権最優先で、景気を良くする「気」がないのだ。だからこの30年間の失われた時間が生まれた。老人は将来が不安で金を使わない。企業は内部留保に躍起で、社員の給与を上げない。グローバル経済主義で安い労働力の外人を雇い、日本の雇用を守らない。グローバル経済主義企業は、奴隷のような賃金で作った製品を日本にばらまいている。その分、日本の雇用が無くなっている。これでは景気が良くなるはずがない。

 日本が減税をして、国内需要を喚起して、若者の給与を上げれば、景気問題はすぐ解決する。なぜドイツが減税をして、日本が増税なのか。

 

2020-07-12 久志能幾研究所通信 1663 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月11日 (土)

7. 学心立器

 自ら学ばない者は、30年後に認知症の運命が襲いかかる。その前にリストラの嵐に巻き込まれる。

 学ぶ気のない者を、無理に学ばせることは出来ない。立っていない器は、価値の無い器である。水を飲みたくない馬を川辺に連れて行っても水を飲まない。学ばない者は、宿命的な存在(動物)に成り下がる。

 何のために学ぶのか。自分の成長のためである。何のために成長するのか。人生航路を行く船体(自分)の性能向上である。性能を高めて、人生を闘うためである。学んで知識、能力を高めれば、より遠くに速く行くことができる。それで智慧が付けば、荒波でも難破せずに航海できる。

 

サラリーマンの偏差値

 今のデフレの時代、自分のみを自分で守らないと、明日が危ない。会社も明日が分からない。学ぶ意思のない社員は、格好のリストラ対象である。そうしないと会社自体が危ない。世界の学生は、そのために必死に学んでいる。遊んでいるのは日本の学生だけだ。その延長で、サラリーマンが自己啓発をしていない。だから日本のホワイトカラーの生産性が先進国で最低なのだ。

 

学生の質の低下

 今の学生の学力は、40年前、20年前の学生の学力と比較すると各段に落ちている。私は管理課で新入社員教育に携わったので、その現実は身をもって感じた。

 私が就職し時は、大学院卒は1割であった。ところが私が新入社員教育に携わったころは6割が大学院卒である。その大学院卒のレベルが昔の大卒レベルなのだ。

 当時学力で偏差値60くらいの能力の子が、現代では偏差値69くらいになっている。偏差値とは平均からの乖離値なので、学力が上がったのではなく、平均がそれだけ下がっている。つまり学力が低下したのだ。特に証明問題等の能力ではガタ落ちである。つまりネット等で答えだけを覚えて、途中経過の学びをしなくなったので、学生の質が落ちたのだ。だからそういう学生を受け入れた産業界で、生産性が上がるわけがない。結論は、学ばない学生が増加したのだ。

 その原因は政府の教育方針が間違っているからだ。大垣市でも小川敏が教育費をケチり、自分達の給与にお手盛りをしてしまった。これでは日本も大垣市も没落である。

 人間として、佛からの利益(りやく)として直面する現世の現実である。それは仏が人間に示す施し(利益)である。自業自得である。

Photo

Photo_2

人の成長

 人間が成長をして目指す先は万能の神ではない。人間が神を目指してしまっては、「人ではない」状態になり「人でなし」になってしまう。あくまで人間として欠点を抱えたまま、成長するのを角熟という。欠点があっても得意分野があれば、欠点が人間味となる。

 みほとけは、人間が完全無欠の存在になるのを求めてはいない。持てる才能を最大限に活かす生き方を求めておられるだけである。

 単に知識の量を増やすのが人間の成長ではない。覚えていることならコンピュータに負ける。人間が成長するとは、智慧をつけること。

 正しいことだけを受け入れる器になることが人間の成長ではない。清濁併せ受け入れる度量の大きな器になることが求められる。

 修証義に曰く「侘をして自をして侘に同せしむる道理あるべし、自侘は時に随うて無窮なり、海の水を辞せざるは同事なり、是故に能く水聚りて海となるなり」

Photo_3

 

2020-07-11 久志能幾研究所通信 1662 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年7月10日 (金)

何のために書くのか?

 冷静に自分の書いた内容を見れば、人間的成長レベルが分かる。私は本ブログで日々、多方面にわたり記述するが、まるで自分の心を全方向からX線を照射して、心の状態を投影するがごときである。元気であれば、元気な書き方になり、悲しければ悲しい文体になる。

 あるモノについて書こうと思って筆を執っても、知識や思いがないので筆が進まず、それに対して無知であったことが露見する。

 

思考の発露

 新入社員にあるテーマでモノを書かせれば、その能力のレベルが一目瞭然である。日頃、考えていないと何も書けない。私が新入社員教育で講座を持つと、必ず受講生にレポートを書かせていた。それを見れば、その人の能力が丸見えである。考えていなければ、文章にはならない。

 書くことで、自分の表現力が分かり、他人との比較で自分というものが見えてくる。書くとは、己の精神と魂の伝達ある。魂の叫びがないと、心を打つ文章は書けない。肉体は滅びても、書いたものは残る。

 

過去の自分の死

 書くとは、死を意識すること。ある時期の考えがその文章に現れる。時がすぎれば、当時の自分は死んで、新しい今の自分がいる。当時の死んだ自分の考えが、その文章に残っている。過去の文書を見れば、それと比較して自分の成長が分かる。

 死んだらおしまいと殺人を犯し、盗みをする輩は、欲望に踊らされた畜生なのだ。自分の生と死を見れば、そんなことができるはずがないのだ。

 

他との対比

 文章を書くとは、オーディエンス(テクニカルライティング上の表現で「読者」)を決めないと、筆も進まない。文書を書くとは社会との対話なのだ。

 無差別殺人事件で、殆どの犯人が「被害者はだれでもよかった」という。犯人は、己とそれ以外の社会しか見ていない。しかし自分は社会の多くの人の繋がりとその反映として生かされている。自分は他の人の存在なしにはあり得ない存在である。「自分」とは禅語で、「全体の中の自らの分」を意味する。無差別殺人の犯人は、その関係を無視して生きてきたのだ。だからそんな大罪を平気で犯す。

 

錯乱した頭脳の整理整頓清掃清潔

 人は「貴方(私)の文書は論理的で、結論が明確でわかりやすい」と褒めてくれるが、その褒めた人から、「貴方のお話しは情報が多すぎ、話題が飛びすぎ、結論が分かりにくい」と呆れられ、笑われている。それが現実の姿なのだ。その錯綜した考えを整理整頓して、結論を明確にするには、書いて視える化しないと文章の整理整頓ができない。書くうちに、無駄な情報が見つかりゴミ箱に放り込み清掃し、結論に整理することができる。だから話しただけではダメなのだ。文書にすれば、その言葉をお化粧(推敲、清潔)することもできる。

039a34431s   馬場恵峰書

2020-07-10 久志能幾研究所通信 1661 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月 9日 (木)

自分の成長戦略を立てる

何のために成長戦略を立てるのか。

 

 自分の成長が嬉しいから、成長戦略を立てる。

 学んで人になるために。

  人は動物で生まれて、学んで人になる。

  人は学ばないと、宿命的な存在(畜生)に堕ちる。 

 世のために尽くせる人間になるため。そうでない人は畜生である。

   人間とは人と人の間で生かされる存在。

 成長のための無駄な戦いを無くす(略する)ために。

  師の選択、戦友の選択に情熱をこめよ。

  師の選択が人生の戦いの天王山。3年かけて師を探せ。

 

目的達成のため

 何を得るか利益(りやく)を明確にするため。

  利益とは仏が人々に与える恵み。

  利益とは仏の教えに従うことによって得る幸福。

  いくらお金を稼いでも、あの世には持って行けない。

 人生の五福を得るため。

   五福とは、長寿、富む、健康、道徳を好む、天寿を全う、である。

 人生で一番多く時間をかけるのが仕事である。その仕事を回すため。

   その仕事がうまく行かなかったら、人生は不幸せである。

 

危機管理として

 人生航路を行く船(己の体)を安全に運ぶため。

 未来への道には危険がいっぱい。それを避けるため。

  志を高くして、慎重に暗夜を進む。そのために戦略が必用だ。

  無駄な航路に迷わないために、選択と果断が必用。

 戦いで自分を助けてくれるモノ(武器)を選別するため。

  欲しいモノが、将来自分を助けてくれるか、慎重に考えよう。

  私はそれでレクサスを手放す決断をした。

 人生の修羅場で弾を撃つ場合、どの方面に弾(金・労力)を撃つか撃たないかを決めるのが戦略である。自分の持つ弾が無尽蔵にあるわけではない。命も、日々一刻一刻と尽きていく。だから私は「時間創出1001の磨僕智」を創った。時間は命なのだ。

  人として使える日は精々21,900日(20歳から80歳までで)しかない。

  睡眠等の生活必用時間を除けば、使える時間は実質7,300日分しかない。

  目標に向かって進む時、後ろからヒタヒタと死が追いかけてくる。

  死を前提にしないから、計画が挫折する。

  いまだかって死ななかった人はいない。

 

良く死ぬため

 死に臨んで、後悔しないため。

 人生のやるべきことを明確にするため。

  よく生きた人生は、よく働いた一日のように安らかな眠りを誘う。

 何のために生きるかを明確にするため。

 生きている間に全力投球。後は野となれ山となれ。

 

4k8a9380s   馬場恵峰書   2017年

2020-07-09 久志能幾研究所通信 1660 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月 8日 (水)

神様仏様ご先祖様、河村義子先生様

新型コロナウイルス騒動で自分の癌を振り返る

 

 もし私が河村義子先生の死に接しても、胸騒ぎも覚えず、癌の検診を受けずに過ごして、昨年の癌の発見が1年遅れていたら、今年の新型コロナウイルス騒動に巻き込まれて、手術もしてもらえなかったかもしれない。癌の治療で、体の免疫力が低下して、新型コロナウイルスに負けて死んだかもしれない。新型コロナウイルスで死んでいるのは、高齢者や病気持ちの人が過半である。入院しても、ガンセンターが面会禁止で、面会者も来てもらえない状況になったかもしれない。癌の発見が遅れ、それで転移もして、手遅れとなったかもしれない。

 勝手な想像だが、私は神様仏様、ご先祖様や河村義子先生の霊が私の命を守ってくれたと信じている。

 目に見えないものを信じることができるのは、素晴らしいことだと思う。それで心の平安が保てるなら安いものだ。見えないものを信じるか信じないかが、動物と人間を分ける境界である。

 

運の良し悪し

 自分は運がいいと信じている人とそうでない人との運の良しあしは変わらないとの統計的データがある(脳学者・中野信子氏の講演で)。それならば、運がいいと信じて、前向きに信念を持って仕事に邁進した人の成功率は、絶対に高いはずだ。私はそう信じて生きてきた。

 

根源様

 松下幸之助翁も、人が見たら当たり前のことを、自分は運がいいと確信して、仕事に邁進した。彼は超零細の松下商店を世界の松下電器に育てた。松下幸之助翁が信じたのは、宇宙根源様である。松下幸之助翁は、京都の迎賓館の庭に根源様の社を作り、そこの前で沈思黙考をして、経営の決断をした。

 それと同じ社を、京都のPHP研究所ビルの八階にも設置してある。松下幸之助翁はそこで同じくお参りをしていたそうだ。私も松下幸之助経営塾に参加したおり、それを真似てお参りをさせて頂いた。

P10605101s

  PHP研究所ビルの「根源様の社」  参拝者は著者 2013‎年‎5‎月‎18‎日

 

2020-07-08 久志能幾研究所通信 1659 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

コンドーム症候群の末路

今度有無候群の末路

 過去に同窓会やОB会で、懐かしい仲間と再会した時、つい「今度、一緒に食事でもどう?」と誘うことが多かった。

 ところがかなりの確率で、「今、息子が大学受験で大変で2月になったら」とか「4月は仕事が立て込んでいてこれがすんだら」、「今度にしよう」と言って、たかが2時間の飲み会の割り込み設定ができない人が多かった。その2月になっても、4月になっても、そういう人からの連絡は絶対になかった。

 人生で「今度、何時か、その内、またの機会」は絶対に来ない。何時なのか、今しかないのだ。明日にも大地震が来て、全てが崩壊するかもしれない。今夜、交通事故に遭うやも知れぬ。いくら忙しかっても、たった2時間の時間が作れない人は、スケジュール管理ができない人だ。2時間の飲み会を設定できない人は、仕事ができない人だ。そんな人と付き合って、将来、得るべきものは少ない。その人とはご縁が薄いのだ。

 

私の決断

 私は、決めるべき日程は、即決はしないが、できるだけ早い時期にその機会を作るようにしている。私は、飲み会の誘いがあったら、その場で2か月先でもいいから、まず日程を決めてしまう。その日が近づいてきて、都合が悪ければ日程を変えればよいのだ。まず、今、決めてしまうことにしている。

 その決断ができない人は、優柔不断で人に迷惑をかける人である。だからそういう人とは、疎遠になるように、そーっと身を引いている。そんな人と付き合っていては、人生が暮れてしまう。

 人生とは、一瞬一瞬の決断の積み重ねである。その一瞬の点の集まりが線となり、線の集まりが面となる。面の組み立てが、人生という建物を立体的に創り上げる。

 一瞬の決断に自分の人生が表れる。それは自分の潜在意識の表れである。即決できない人は、50年間もそういう「即決しないという訓練」を繰り返してきただから「今度そのうち」が口癖になる。そのうちに、お迎えが来るときになる。もう今度はない。

Img_47582s

 馬場恵峰書 2017年   額のデザインがお洒落

 

2020-07-08 久志能幾研究所通信 1658 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月 7日 (火)

今後の日本経済を予測する

 デフレ時代は、人並みの努力をしていればジリ貧である。必死に努力をして、やっと水平飛行である。人と違う発想をして、競争相手のいないブルーオーシャンを見付けて戦って、やっと上向きに成長できる。

 サラリーマンとは、超個人的な零細企業の社長である。自分の人生を「経営」して、人生航路の舵を取り仕切らないと、デフレ経済の海で沈没(クビ)である。

 貴方は個人零細企業の社長として、どういう戦いをしているのか。

 

2   日本経済の将来 2005年

.

旧の知識産業の衰退

 東大出が幅を利かした重工長大の産業は衰退である。東大出の過去の知識だけにしがみ付いた組織は衰退する。製鉄、造船、電力、繊維、電機、過去の製造業、大垣市のように。

 JAL、日本長期信用銀行、日産、三菱自動車、東電、東芝、タカタ、夕張市、等が倒産寸前か、倒産である。

  福岡市の高島市長は、従来の古い政治を打破し、福岡市を智慧ある経営をして、福岡市を日本一の経済成長にさせた。小川敏の大垣市政と大違いである。

 GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)は、ソフトの創造性で成長を遂げ、時価総額で日本企業のそれを圧倒している。従来の価値観では、この激変の世界経済戦争を乗り切れない。

 

団塊世代の引退

 今後、日本では25年間、団塊の世代が定年を迎えて、毎年60万人の引退者が続く。正規で稼いでお金を使う人が減り、年金で細々と暮らす人が増える。その分、経済が縮小する。それでいて介護、医療費だけが増える。つまりデフレである。

 少子高齢化で、お金を使う人が減る。いくら政府が頑張っても、智慧を使わないからインフレにはならない。老人は将来が不安だから、お金を使わない。またお金を使うのには体力がいる。使いたくても使えない。お金を使わないから、頭を使わず、認知症になる。

 

少子高齢化

 企業はグローバル経済主義に染まり、賃金の安い派遣労働者、外国労働者を雇い、正規労働者を減らしている。若者は雇用に不安で、賃金も上がらず結婚もできない。結婚しても将来が不何で子供を作れない。だから日本の少子化が止らない。子供が増えるわけがない。ますますデフレ経済になる。

 

安い労働市場

 グローバル経済主義企業は、安い労働力を求めて新興国に製造工場を探して走り回っている。世界の企業は、その昔、中国の労働者の賃金が安かったので、大挙して中国に進出した。それで中国は経済発展した。ところが、中国の労働者の賃金が上り、採算が合わなくなったので、より賃金の安いアジア諸国に生産拠点を移動させた。アジア諸国の賃金が上がれば、次にインド、アフリカ、南米とその製造拠点を変える。世界の労働者の賃金が世界一緒になるまで、工場を流転させ続ける。だからそれまで、デフレは止まらない。

 今、デフレ経済のため、安価で高性能な製品が溢れている。誰の家も品物が溢れている。だから新しい製品を買おうとはしない。また買いたくても置き場所がないので買えない。消費が進まない。デフレ原因である。

 戦争があった時代は、安くて良いものが売れた。今の時代は、戦争がなく、戦争での大量破壊がないから、安くて良いものが氾濫である。

Photo   デフレの意味

 

海外株主の意向

 企業は労働者を経費とみなして、その費用を削減に血眼である。ソニーなどは半分以上の株主は外人である。外人株主の意向で、会社の利益確保が最優先のため、従業員の幸せは二の次で、賃金を低く抑え、利益が出る経営が求められる。グローバル経済主義企業は、会社だけが儲かる経営に邁進である。会社は儲かっても、社員には金が回らない。海外の株主に配当のお金が回って、国内は不況になってしまう。

 日産は、ルノーとゴーンに利益を株主配当として吸い取られて、成長できなかった。韓国企業も同じである。韓国企業がいくら儲かっても、その利益の大半は海外の投資家に行ってしまう。韓国労働者にはお金が回らない。そのストレスが反日運動として表れている。韓国政府はそのガス抜きを反日で使っている。同じパターンが日本でも見受けられる。だからデフレである。

 

不況の株高

 賃金が下がれば、その分、会社の利益は上がる。稼いだ金を企業は投資をせず、内部留保にして使わないから、ますますデフレである。稼いだお金を銀行に預けても金利がゼロだから、銀行に預けても利益を生まない。だから余った金は行き場所がなく、株式市場に向かう。

 政府がお札を擦って金をバラまいても、金利がゼロだからお金は銀行に行かず、消費にも回らず、企業投資にもいかず、土地投資にもいかず、結局、株式市場しか行く所がない。だから不況なのに株高である。今の株式市場は経済の実態を表していない。

 

コロナ後

 新型コロナウイルスの影響で、人々は出かけない、列車に乗らない、飛行機に乗らない、レストランに行かない、在宅勤務の拡大で消費が落ち込んでいる。コロナ後も消費者の意識が変わり、しばらくは元には戻らないだろう。ますますデフレ経済になっている。

 それでも成長している企業がある。モノではなく、智慧や創造性を売る商売である。これからの人生経営で、己は超零細企業の社長として、自分人生会社の経営方針が問われている。

P9_it_12_0510201

   価値観の変化 2005年

 

母の教え

 私が就職した時(1973年)、母から

「お前が定年退職する時は、退職金も年金もないものと思え。政府も銀行も保険会社も信用するな。男は外に出たら七人の敵がいる」と教えられた。母の父(私の祖父)が銀行に預けた退職金は、新円切り替え(1947年)で、銀行口座が封鎖になり、それが解除されたときは、紙くずになっていた。母は、その政府の暴挙をまじかで見ている。母はシベリア抑留から帰国した父と結婚して、裸一貫から日本の高度成長期を生きて私を育ててくれた。

 

私の経営

 私は母の教えに従って生きている。自分の身は自分で守らないと詐欺師に騙される。それが危機管理である。私が今までで出会った最悪の詐欺師が日本政府である。この時代、自分の付加価値を上げないと生き残れない。何時の時代も最大の投資先は、自分である。だから私は学びを続けている。

  文中の資料は、私が新人教育で、2005年に「IT時代のナレッジと自己研鑽」として講義をした一部である。当社の中国現地法人の新入社員にも、テレビ会議を通して英語で講義をした(2006年)。この予測は、現在でも通用する状況である。

524k8a11441s  馬場恵峰書 佐藤一斎著「言志四録」より 久志能幾研究所刊 

 

2020-07-07 久志能幾研究所通信 1657 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月 6日 (月)

小川敏のコロナ対策は口先だけ、反ノブレス・オブリージュ

 2020年6月16日、大垣市議会は新型コロナウイルス対策のための市議報酬特例として、12月末まで月額1割を削減するとする条例案を賛成少数として否決した。

 同日、海津市議会は、市長の給与などを削減する市常勤の特別職職員の給与に関する条令の一部改正案については、議員発議で上程された削減期間を定めない修正案を少数賛成で否決し、期間を1年間とした原案を可決した。

(2020年6月17日 中日新聞)

 

 つまり、海津市は、その財源確保で、市長や副市長、教育長が給与を1年間、20%~10%を減らす処置で、痛みを感じる対策を打ったが、大垣市はその種の処置は否決した。

 要は、大垣市市長、大垣市市議は市民のイタミを分かち合う気などさらさらないのだ。なおかつ、海津市で給与辞退の情報があっても、その議員提案があっても、明確な意思(強欲)をもって拒否である。

 また公務員・議員は新型コロナウイルスの影響で年俸が減るわけでもないのに、10万円の特別給付金さえ辞退なしである。本来、公務員の10万円特別給付金は不要である。それも給付金事業で、委託先の執行でうまい汁を吸っている輩がいることが露見した。アベマスクにまつわる汚職まがいの金遣いも含め、こんな利権集団ばかりの日本に誰がした?と言いたい。市長や教育長、議員は市民の鏡としてノブレス・オブリージュを負う。大垣市行政には、それがない。それでは行政の堕落である。だから大垣は没落した。

 

ノブレス・オブリージュ

 ノブレス・オブリージュ( noblesse oblige フランス語)とは、「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。

 ノブレス・オブリージュとは倫理的な議論では、特権者は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきだという社会通念である。最近では、ノブレス・オブリージュは富裕層、有名人、権力者、高学歴者が「社会の模範となるように振る舞うべきだ」という社会的責任として用いられる。

 「ノブレス・オブリージュ」の核心は、特権者に自発的な無私の行動を促す不文律の社会心理である。法的な義務ではないため、法律上の処罰はない。しかし社会的批判や、倫理や人格を問われる。

 まさに大垣市長、市会議員がその人格を疑われているのだ。そんな市長や議員を選んだ大垣市民の責任が問われているのだ。

 

大垣市と海津市のコロナ対策

 2020年6月1日、人口3万4千人、予算規模150億円の海津市は、コロナ対策で5億円を補正予算計上すると発表した。それに対して、人口16万人、予算規模603億円の大垣市のコロナ対策費はたったの2億2480万円である。

 それを市民一人当たりで計算すると大垣市のコロナ対策費は、たった1415円で、海津市の1/10以下である。大垣市は、小川敏の口先だけ、カッコだけの対策である。それを小川敏は、針小棒大に発表した。口先だけの魔術使・小川敏の常套手段である。市民として金額が少なすぎて恥ずかしい。

 

コロナ対策費比較

           大垣市     海津市

人口         158,832人    33,004人(2020年1月1日)

令和2年度一般予算   603億円     150億円

コロナ対策費     2億円2480万円   5億円

市民一人当たり対策費   1,415円   15,149円

 

議会で減額提案      否決           賛成     

市長・議員の減額     なし   市長の給与を  20%減

(財源確保)            副市長の給与を15%減

                  教育長の給与を10%減

                  議員報酬を  10%減

                  以上を1年間

 

子供へ         5千円ギフト券    1万円を補助

市民へ          なし       3000円の買い物券

新生児に        なし        1万円を補助

一人親限定で      2万円(数少ない)

        口先、カッコだけの対策  長が痛みを感じる対策

 

針小棒大

 大垣市のトピックス、新着情報の伝達に「おおがき便」に、今回の新型コロナウイルス対策が伝えられている。「大垣市独自の支援」のそれは、何処の市にもない、ケチな「独自」な支援であるのだ。それを針小棒大に公言するとは、小川敏は口先だけの魔術使である。

Photo

 コロナ対策費の総額の位置付けは記載がない

 小川敏は「がんばろう」の精神論の口先だけ。小川敏は金を出さない。

 

2020-07-06 久志能幾研究所通信 1656  小田泰仙

累積閲覧総数 186,029

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月 5日 (日)

ブルーエンジェルスは使命で飛ぶ。愚人は保身で地べたを這う

天使からのメッセージ

 終活として昔のフィルムを整理していて、1971年のブルーエンジェルスのカラースライドを見付けた。当時、まだカラーフィルムが高価であったので、白黒とカラーフィルムの使い分けをしていて、このカラーフィルムの存在をすっかり忘れていた。

 

医療関係者への感謝と敬意の編隊飛行

 日本のブルーインパルスは、5月29日、新型コロナウイルス患者に治療をする医療関係者への感謝と敬意を表すため、東京都心の上空を展示飛行して話題となった。ただ残念ながら、この展示飛行はアメリカの真似である。真似でも皆さんが喜んでくれたので、良いことだ。

4k8a1284s  ブルーインパルスの飛行 2018年11月18日 岐阜航空祭にて

 日本のブルーインパルスの展示飛行の1か月前、4月28日~5月15日、米国の2大曲技飛行チームのサンダーバーズとブルーエンジェルスは、全米各地(21か所)で、新型コロナウイルス患者に治療をする医療関係者を表敬するため展示飛行をした。日本とは規模が桁違いである。

  日米の曲技チームは、命をかけてコロナと闘った医療関係者に、自分達の命をかけて敬意を表したのだ。

 

半世紀前のブルーエンジェルス来日

 1971年10月、国際航空宇宙ショー(会期1週間)に米海軍のブルーエンジェルスが曲技飛行を披露するため、名古屋空港(小牧)に来日した。ブルーエンジェルスは、国際航空宇宙ショーでの展示飛行を行うため、前日、その練習飛行をした。私は当時、大学生で、学校をさぼりカメラを担いで出かけ、撮影に没頭した。

 

汚名を着せられる

 しかしF-4はジェットエンジンが双発で、出力が大きく、それが4機で編隊を組み、超低空を舞い、エンジン出力を最大にしてアクロバット飛行すると、轟音と振動で近隣住民から「窓ガラスが割れた」「屋根瓦がずれた」などの苦情が同基地に殺到した。そのため、翌日の曲技飛行は中止となり、大人しい展示飛行が1回のみとなった。

 「国際航空宇宙ショー」事務局の当初計画では、ブルーエンジェルスの展示飛行が最大の見せ場であった。それが肝心の曲技飛行が中止となり、単なる編隊飛行の披露だけになった。少し演技飛行をしたが、騒音防止で高度を取り、エンジン出力を上げない大人しい飛行であった。前日に迫力ある練習飛行を見た私には、拍子抜けする演技飛行であった。まるで仕事の鬼が、単なる作業をイヤイヤしているようなものであった。

 

抗議表示

 その飛行も着陸ギアを出しての飛行である。戦闘機が着陸ギアを出すとは、相手に対して降伏の意思表示を意味する。半世紀を経って初めてこのことに気がついた。ブルーエンジェルスは、この行動で自分達の抗議を表示していたのだと。

 

仕事と作業

 仕事とは事に仕えることだ。それに命を賭けることだ。それを使命感という。

 作業とは、活きるための生活費を稼ぐためのルーチンワークである。お役所の「おしごと」である。「仕事」と「おしごと」とは、似て非なるものだ。

 

青い天使の仕事、愚人の作業

 ブルーエンジェルスのクルーたちは、ファントムの狭いコクピット内で拘束されて(酒も飲めず、寝られず)、長時間かけて太平洋を横断して日本に来た。日本の観客のため、命を賭けて、持てる技量を最大に発揮して、事前演技練習をした。ところが、それが小牧の地では問題になった。ブルーエンジェルスには、全く落ち度がない。

 ブルーエンジェルスは、航空宇宙ショーの華々しい主役の座を拒絶された。世界最高の技術を持つと自負する彼らには、最大の屈辱である。日本事務局は彼らに恥をかかせた。日本事務局の役人は、仕事でなく作業をしていた。騒音が出ることは当たり前のことで、それを苦情が来たからと中止にするのは、己の保身に徹した行動である。なぜ命を賭けて、「ブルーエンジェルスを呼んだという仕事」に命を賭けられなかったのか。

 

作業しかしない会社は淘汰される

 まるで最近の会社の不祥事を見るようだ。単なる作業をして、自分の保身に窮境としているから、会社が問題を起こす。そして市場から淘汰されていく。

 ブルーエンジェルスのメンバーは「日本になんかもう二度と来ねぇよ!」と言い残して、日本を去った。その心情がよく理解できる。

 世界最高の技量を持つ彼らでも、そういう非合理を受けることが日本社会の現実である。この事件は49年前であるが、半世紀たっても、その状況は変わっていない。

 

愚人の「おしごと」

 会社での仕事とは、経営理念に沿って、会社の命を賭けて業務を全うする。それができず、金儲けややっている振りだけで邁進した会社や組織が世間を騒がせている。

 日産、東芝、東電、三菱自動車、JR西日本、パナソニック、ソニー、大垣市政等の会社・組織で、東大出の社長が使命感を忘れ、その座に居座って日本社会に跋扈している。ある日、不祥事が露見して栄光の座から消える。

 日米の曲技チームが、命をかけて新型コロナと闘った医療関係者に、自分達の命をかけて敬意を表している。それに対比して、小川敏は、新型コロナ騒動に便乗して、業者から寄付の贈呈式で岐阜新聞に頻繁に記事を掲載させて、6選へ向けた事前選挙活動をしていた。これでは大垣が没落して当然である。

 

天網恢恢疎にして漏らさず

天之機緘不測  (菜根譚)、

 天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知れない。

 

以下は、ブルーエンジェルスが正式の演技飛行を撮影した写真である。前日の練習飛行に比べて、編隊飛行が主体の大人しい飛行であった。

01img0151s_2

02img0146s

03img0153s

04img0150s  脚を出して飛ぶブルーエンジェルス

05img0129s

06img0158s

07img0148sjpg

08img0157s

09img0181s

10img0167s

11img0141s  超低空をフライパス

12img0183s

13img0213s

14img0156s

15img0160s

16img0162s

17img0163s

18img0173s

19img0174s  一番機が背面

20img0182s

21img0128s

22img0144s

23img0139s

25img0266s

2020-07-05 久志能幾研究所通信 1655 小田泰仙

累計閲覧総数 185,805

著作権の関係で、無断引用を禁止します。