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2020年7月

2020年7月22日 (水)

記事一覧更新(1673通)

久志能幾研究所通信」記事一覧を更新します。

 

GoogleYahoo等から特定の記事を検索する場合は、添付の記事一覧ファイルから記事名を探して、「久志能幾 記事名」で検索してください。

例えば、「久志能幾 死ぬまでにやりたい108の夢」で検索すると、一発でヒットします。

閲覧の記事は、添付の記事一覧やカテゴリーから選択して閲覧ください。

 

記事総数は1,673通で、分量としてA4の4㎝チューブファイルで9冊分以上あります。一記事A4版(一行40文字×40列)で24頁です。分量が多いので、記事一覧より選択してください。

 

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添付ファイル  記事一覧_久志能幾研究所通信(11673

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2020-07-22  久志能幾研究所通信 1674 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月21日 (火)

問題と課題

 人生で起こる問題は、お金と時間で解決できる。人間が起こした問題は、人間が解決できる。問題とは、直面する単なる不具合である。

 トヨタ生産方式では、なぜその問題が起きたかを「5回の何故なぜ」で考え、真因を見つけ二度と起きないようにする。そういう取り組みで、トヨタは田舎のトヨタから、世界のトヨタになった。

 どうせ何時かは死ぬ身である。それを思うと、此の世で起きることは大したことではない。終活が終われば、後は野となれ山となれ、でやりたい放題に人生を謳歌しよう。やりたい放題にできるように、問題と課題を分けて処理しよう。時間節約ができる。

 

私の課題

 私は終活として、お墓も作った、戒名も決めた、墓誌に戒名も彫った、葬式の段取りも終わった、没後50年間の法事の段取りも終わった。後はこの世で、やり残しがないようにやるだけである。私の課題は「死ぬまでにやりたい108の夢」を、どれだけ少なくするかである。

 

「問」とは

【解字】門が音を表し、聞の転音である。人の言うことを自分から聞き出すこと。

 

「課」とは

【解字】果が音を表し、考える語源から来ている。言葉を考える、試験するの意味。 

 

「題」とは

【解字】是の転音が音を表し、頁(かしら)がしるしの意の語源(識)からきている。古代では奴隷の額(ひたい)に印をつけたので、ひたい、目印の意味を表す。

 

 問題とは、人から突き付けられた事象である。それに対して、課題とは、自分が考える「あるべき姿と現状との乖離」である。その乖離を埋める取り組みが課題である。それは自分で考えなければ、解決しない。

 「それは誰の問題ですか」と問おう。それが自分の問題なら、課題として取り組もう。

 人生の課題の達成は、目標が高いほど得がたい。未来にどんな姿を思い描いて生きていくのか、その乖離に気づき、それを埋める生き方が、付加価値ある人生を創る。その成長のモデルの一つが仕事である。

 問題が起きると、目の前の現象ばかりに囚われて、その乖離を無くすために、対処療法でやるから、何時まで経っても課題が解決しない。火事になったら火を消すだけで済ませるから、火事が再発する。

 今の現代病に対する治療もその典型である。高血圧症に、降圧剤を使ってその場しのぎをするから、真の原因がなくならず、後年に癌や認知症の病気になってしまう。医者だけが儲かる罠に堕ちてしまう。自分で考えなかった罰である。

 

仕事の意味

 仕事とは、自分が世の中で生かされて、生きるための方便(仏語)である。人に役立って喜ばれてこそ、仕事である。そう思わない人が、定年後、やる事もなく無為に日々を過ごしていると認知症になりやすい。現在、認知症の患者は約800万人である。65歳以上では15%が認知症といわれる。頂いた命を最大限に使うという使命を果たさないと、天はその人からその能力を容赦なく奪ってしまう。

 

 世の中で必要がなくなれば、死が訪れる。社員を辞めさせるのに刃物はいらぬ。仕事を与えなければ、勝手に辞めていく。人生で、やることが無くなれば、死ぬしかない。朝起きて、息をしていれば、まだこの世でやるべきことがある。それなのに、「起きたけど 寝るまで 特に用もなし」では、死は近い。

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      馬場恵峰書

2020-07-21 久志能幾研究所通信 1673 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

安全無視・驕りの「大垣ガス」と闘う

 2012年に大垣ガスが、自宅の工事で、非安全な工事と非常識な対応をして、私は56万円(付帯設備を入れれば100万円近い)の損害を受け、泣き寝入りをして、2014年にこの事件を仮に収束させた。

 私がこの事件を記載する目的は、大垣市民の命の問題であるからだ。今の大垣ガスの体質では、大事故が起こる恐れがある。事故が起きてからでは遅い。

 

「仕事」と「労働」の違い

 「仕事」とは「事」に「仕える」と書く。仕事を顧客と思い、頭を使って、それに仕えることで自分を磨くための修行とするのが仕事である。

 「労働」とは、体を使って骨折りをすることである。苦しむ、疲れるの意味に転し、いたわるとの意味になる。金目当てで働き、やっつけ作業でするのが「労働」である。単なる奴隷の労働で心がこもっていない。

 2012年11月、大垣ガスは自宅のガス配管工事で、それを「仕事」ではなく「労働」で処理をした。このガス配管工事は、台所の床下が白アリに侵されたので、全面的に床を取り換え、新規にガス配管を敷設し、同時に床下換気扇を取り付ける工事をするために行った。

1p1030018s  白アリに食われた台所の床下 2012年10月13日

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   白アリに食われた柱

    大垣ガスの企業体質も白蟻に喰われて、ボロボロである。

 

不具合発生

 2012年11月、大垣ガスが家の側面にガス配管を施設したが、それが床下換気扇を取り付ける場所を塞ぐ工事になってしまった。それでは、当初の工事に目的の床下換気扇を取り付けることができないので、大垣ガスに苦情を言ったが、それがとんでもない対応をされた。そこから私の闘いが始まった。

 

3   床下換気扇が取り付けられない状況    2012年11月

4dsc04466s  ガス配管撤去。床下換気扇設置    2014年7月15日

 

大垣ガスとの対話

 工事について大垣ガスに連絡すると、大垣ガスの取締役北島和明と課長高木淳史がやってきたが、話がかみ合わず、話がこじれて進まない。ガス事業は、地域で独占事業で競合がないので、会社の態度は横暴である。

 課長・高木淳史曰く、「お客様の希望としてなら修正工事をします。(その工事費を支払え)」である。私は切れて、論語の言葉を持ち出したら「論語とは論文の言葉ですか?」と返されたので、言葉を失った。

 私は取締役北島和明に、大垣ガスの会社理念を教えろと攻めたら、彼曰く「大垣ガスの会社理念はお客様に公開していません」である。それで呆れて、議論を打ち切って、二人を追い返した。

 

社長宛手紙も握りつぶし

 後日、大垣ガスの営業から菓子折りが送られてきた。下心が見え見えだったので、それをクロネコヤマトの宅急便で大垣ガスの社長・石井成一様宛に、手紙と経営理念資料を付けて送り返した(2013年1月21日)。その後、何の沙汰もない。取締役北島和明が社長室担当なので、社長に届く前に、握りつぶしたようだ。

 

窓口でたらいまわし

 大垣ガスの工事が不備なので、大垣ガスへの工事費56万円の支払いを止めた。それから消費者相談窓口や市役所に相談しても、たらい回しをされて埒が明かない。知人からは近くの弁護士に相談することを提案されたが、そこは共産党の弁護士なので、止めた。

 

2年間の膠着状態

 その後、床下換気扇の取り付け工事ができないまま、その膠着状態で2年程が過ぎた。2年後、別工事で大垣ガスの担当者が自宅に来たので、前の高木淳史は課長のままかと聞いたら、そのままだという。これはアカンと思い、ガス撤去をしてオール電化にする決断した。

 2014年7月15日うら盆の日、ガス配管を撤去し、台所のガス漏れ検知器を取り外し、ガスレンジを片付けた。そのガス配管の撤去工事も、大垣ガスは、安全の基本がなっていなかった。ガス撤去が正解だと納得した。

 2014年7月15日午前中にガス配管の撤去を行い、午後から、床下換気扇を取り付けた。8月のお盆にはガス給湯器を撤去して、1年9カ月間に及んだ大垣ガスとの戦いが終った。大垣ガスとの戦いを仮の終結とした。

 

56万円をドブに捨てた

 当時、私は久志能幾研究所を立ち上げたばかりで、後から、工事費の踏み倒しをしたと後ろ指を指されるのは、看板に傷がつくと思い、56万円の工事費を黙って払う決断をした。久志能幾研究所は2012年1月5日、創業である。状況が変われば、対処するつもりであった。当面は、当方に分がないので引き下がった。56万円をドブに捨てた。泣き寝入りである。しかし命には代えられない。

 

危機管理

 オール電化にするとは、今使っているガス給湯器(まだ3年の使用)、ガスストーブ3台、ガスレンジ(まだ新品同様で12万円)を捨てることを意味する。

 不安全工事をする会社とその経営陣がいる大垣ガスを信用できなくなったので、そのままガスを使うと危機管理上で、己の命の危険があり、ガスを捨てオール電化にする決断ができた。

 

労働の対価

 今回の大垣ガスがやった「労働」で、私は、ガス給湯器設置、ガスレンジとガス配管工事等を、全て捨てることにした。ガス会社にとっては、金は入るが空しい。顧客から金を払ってでも商品を捨てたいと思われては、会社も末である。付加価値のない仕事は仕事ではない。やった仕事が長く顧客に使われてこそ、付加価値のある仕事である。ガス会社のトップは仕事の本質を理解していないようだ。これでは会社は衰退する。組織は頭から腐っていく。若い人に仕事の付加価値を教えないと、会社に未来はない。社員が成長しないのに、会社の成長、存続はありえない。

 

2020年の闘い

 2020年7月、町内で大垣ガスの工事(古い配管の更新)が始まった。その案内状、工事の立て看板、工事状況を観察すると、当時と全く姿勢が変わっていないことが確認できた「お上として工事をやってやるのだ、下々どもよ、黙って従え」の姿勢である。これでは、町内住民の命が危ない。手抜き工事でガス漏れでも起これば大災害である。

 私は、工事が始まる前日に、連合自治会長と自治会長役員と一緒に、このままでは町内の住民の命が危ないと、大垣市役所に大垣ガスの工事差し止めの陳情に行った。

 大垣市として、問題があれば大垣ガスに厳重注意をするとの回答であった。

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事件1「法定外公共物占使用許可に係わる申出書」

 工事の始まる1か月ほど前に、自治会長宅所に、工事の役所への申請書として表記書類にハンコを押せと、大垣ガスがやってきた。

 その文面中で「上記の申出に伴い協議しました」とあり、それにサインと押印をせよという文面に、自治会長は非常識さを感じた。彼は、まだ住民と協議もせず、納得もしていないのに、押印はできないと拒否をした。

 更に大垣ガスの呆れた言い分は、「それを住民に説明して回覧せよ」である。なぜ大垣ガスの利用をしていない人も多いのに、自治会長がなぜ大垣ガスのためにその労力を使わねばならぬのかと疑問を呈した。

 公共の道路を己の金儲けのために使っておいて、それの申請になぜ自治会長の押印が必要かと問い詰めたら、「無しでも役所の申請は出来る」と言う。人を馬鹿にしている。

 

事件2 工事の案内状

 大垣ガスの工事の案内状は「こういう日時で工事をやるから従え」の上からの通達文である。同時に別会社が近くで水道工事を行ったが、「工事のお願い」として案内が回ってきた。大垣ガスと大違いである。

 

事件3 工事の案内状に個人情報

 その工事の案内状に自治会長の個人情報が記載されていた。彼は苦情を言って、それを差し替えさせた。

事件4 工事看板に連絡先担当者名無し

 2020年7月3日、工事表示看板に担当者名がなく、単に会社名しか書いていない。同時期、近くでやっている水道工事の看板には、工事担当責任者の携帯電話が記載されている。それと比較すると、大垣ガスの安全作業の基本が全くできていないことが分かる。事故が起きたら、大垣ガスの代表に連絡して、たらいまわしで、やっと担当者に連絡がいくのだ。市民を馬鹿にしている。非常連絡網の体制がないようだ。苦情を言ったら慌てて看板を修正したが、その正式の報告も無く、今後、どうするかのチェック体制の報告も無い。苦情を言うと、それだけを対処療法でやるだけの企業体質である。次の工事現場では、元の木阿弥になるのだろう。

 私がそれを指摘して、慌てて担当者名と緊急連絡網の用紙を掲示した。言われなけrばやらないなんて、他の工事現場もそのレベルは推して知るべしである。

  その緊急連絡網の用紙も小さな文字で書いてあり、読んで欲しくないとの意思表示のようであった。それも記載年月日が曖昧で(2020年1月作成と表記)、作成者名も上司の承認印さえない。これでは裁判になったら負ける。

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 2020‎年‎7‎月‎3‎日、‏‎9:33  看板の表示が不適切

P1130847s  緊急連絡先の表示  落第の書き方    2020‎年‎7‎月‎14‎日、‏‎14:13撮影

事件5 騒音のまき散らし

 2020年7月9日、道路を掘ってガス管を取り換える工事をするとき、コンクリートをカッターで切る金属音が響き渡った。工事案内には、そんな騒音が出ることは一切、記載がない。閑静な住宅地で高周波の騒音は暴力である。

 また、道路を掘ってガス管を取り換える工事をするとき、梅雨時で掘った溝に水が溜まる。それを排水ポンプで一日中、排水をしていた。それもガソリン発電機を回して、大騒音を長時間立てている。回りは静かな住宅地なのだ。デイサービスの施設もすぐ側である。

 排水ポンプは100ボルトの電動モータ駆動である。近くで電気を借りれば、ガソリン発電機の騒音を出さなくてすむ。しかし殿様商売の大垣ガスは、そんな配慮はなく、無頓着である。そういう殿様商売を数十年に亘ったやってきた。

 

事件6

 私は我慢できずその苦情を、大垣市役所経由で出したら、大垣ガスは昼休みだけガソリン発電機を止める段取りをした。その騒音が住民に迷惑をかけている意識が全くないことが判明した。

 それも大垣市役所経由で正式に苦情を通達しているのに、その対応策に報告が当日も、翌日もない。市民を馬鹿にしている。

 

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 騒音のまき散らしのガソリンエンジン発電機  2020年7月9日

事件7

 それで再度、大垣市役所経由で苦情を言ったら、翌日、やっと近くの家から電気を借りて、騒音を無くす段取りとなった。曰く、「お昼だけ、静かにすればよいと思った」である。大垣ガスは、住民の事を考える意識がないのだ。

  責任者は、「今後再発させません」と私に約束した。

 

事件8

 ところが、その責任者が約束した舌の乾かきもしない2020年7月14日またガソリン発電機を回して、大騒音を長時間立てて工事を始めた。見ると、ガソリン発電機の周りに騒音防止のカバーを設置したのだが、そのカバーの上側が解放状態で、騒音防止に全く効果がない。大垣ガスは、格好だけやっている素振りを見せればよいと思っている。これから推定するに、格好だけ安全作業の振りをしている。住民の命が危ないのだ。

 大垣ガスは、口先だけの仕事である。ますます信用が出来なくなった。

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 防音効果が全くないカバー 2020年7月14日

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事件9 

 2020年7月14日、私が、大垣ガスに直接、電話をして噛みついて、やっと責任者がやってきた。情けないことだ。これがトヨタなら、役員の首が飛ぶ。その再発防止をどうするかが文書で示されなかった。担当責任者が口頭で説明して頭を下げただけだ。なぜ再発防止の書類がないか。

 また別の町内で工事をやれば、同じ問題を起こすのだろう。大垣ガスは、ガス事故で死亡事故が起きないと目が覚めないのだろう。その時は、大垣ガスは倒産である。

事件10

 なにせこの時代、まだ大垣ガスには危機管理室がない。その意識のない組織に、言うだけ無駄である。

 

それは誰の問題ですか? 誰の課題ですか?

 自宅の床下換気扇が取り付かないのは、大垣ガスには小さな問題である。しかし私には、両親が苦労をして建てた家を白蟻から守るという大きな課題である。その課題も金を払い、ガス配管を撤去し、オール電化にすれば全て解決する。ガス設備に要した費用約56万円を捨てた。

 しかし真の課題は、解決しない。企業としての「顧客の創造」という最大の課題が失われた。それは、That’s not my bissiness. である。10年後に困るのは大垣ガスで、私の課題ではない。大垣ガスは長期衰退モードに入り、ゆで蛙現象に陥ることである。反面教師として、貴重な教材が手に入った。

 

2020-07-20 久志能幾研究所通信 1672 小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月19日 (日)

地蔵菩薩が持つ大きな器を目指して(改定)

地蔵菩薩のお役目

 お地蔵様は正式には「地蔵菩薩」という偉い方である。地蔵菩薩は、釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となるため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救うお役目の仏とされる。現世ではお地蔵様として子供の守り神として祭られている。地獄に出張したときは、お役目として閻魔大王の役も務めるとされる。

 菩薩とは、仏教において成仏を求める(如来を目指す)修行者を指す。菩薩は修行中ではあるが、人々と共に歩み、教えに導くことで、庶民の信仰の対象にもなっている。

 

裁判官 兼 弁護人

 六道(天、人、阿修羅、畜生、餓鬼、地獄)で、地獄に堕ちるのは生前中に善を積まなかった不心得者である。多くの積善を心がけた方は、閤魔大王に呼び出され閤魔帳を覗いて判決を受けることもなく浄土に赴かれる。

 地獄に堕ちてしまえば救いようがない。地獄の向かう亡者を裟婆と地獄の境界で、「地獄の十王」が亡者の生存中の業の履歴が記された閤魔帳により、どの地獄に送るかを評定して判決する。その裁判で被告の弁護をするのが地蔵菩薩である。現代の裁判員裁判制度に比べればはるかに人間的で救いがある。

 最近の裁判員裁判制度での死刑判決の多さが何か異常であるし、その死刑判決のお役目を一般市民に押し付ける制度はいかがなものか。この地獄論を調べて疑問を感じた。

 十王の中の裁判長が「闇魔大王」であり、闇魔大王は地蔵菩薩の化身であると言われる所以である。それ故、判決を下す裁判長と被告の弁護人が同一人物となるので無罪が期待され、もう一度裟婆に戻れる可能性があることから地蔵菩薩信仰が生まれたと思われる。この信仰は民衆の地獄に対する恐怖観念が貴賎を問わずあったことも一因とされる。

 

仏教の組織図

 こういう仏の組織体系を創造する先人の智慧には驚嘆する。今の新興宗教の教祖は足元にも及ばない。会社組織の概念の創作と同じである。日本の地獄絵は、8世紀ごろに東大寺の線刻画に登場している。地獄は全て人間が作り出したものだが、その恐怖心をうまく活用して道徳心を子供に植えつけたのは智慧者である。私も幼いころ、祖母から地獄絵をお寺で見せられて恐怖心を味わった思い出がある。

 1300年も経って、今の新興宗教界で「脱会すると無間地獄に堕ちるぞ」と脅す教団があるのが、お笑いである。地獄に堕ちるには、それ相応の罪を犯さないとその資格が無い。まして無間地獄に堕ちるには、親殺しをせねばならぬ。原始宗教では、それが詳細に決まっている。それを新興宗教へお布施の大金だけで罪消しになるわけがない。

 

エピローグ

 2011年頃、私は某経営研究会に入会した。その年度の総会後、コートの取り違えのご縁で、その経営研究会の元会長と親しくなり、彼より某新興宗教を勧められた。相手が経営研究会の元会長だから信用して、試しに入会してダメならすぐ退会すればよいと安易な気持ちで入会を承諾した。

 ところがその教団をネットで調べたら、トンデモない教団であることが判明した。入会金は38万円だが、後日、なんだかんだで1千万円ほどせびられることが、年間行事や教団総本山の建設費から逆算された。入会儀式も秘密の儀式で怪しいのだ。

 また退会しようとしたら、信者が大挙して自宅に押し掛けてきて、「退団すると無間地獄に堕ちるぞ」と自宅まわりで大騒ぎをするという。押しかけてくる信者も、そうしないと信仰の真剣さを疑われるので、必死である。相互監視が厳しい掟がある。

 また会員の葬儀があると、教団が葬式を全て取り仕切って、香典は全てもって帰ってしまうという。

 後日、その経営研究会のメンバーに聞いたら、役員の多くがその教団に入会していて、役員からメンバーに勧誘するので、断りづらいとの声が多くあった。手口が巧妙である。

 入会寸前で、仏様の啓示(自宅内で小指の骨折)があり、それからいろいろと調べて、結論としてオウム真理教のような教団だと断定した。入会を断わり、事なきを得た。

 

清濁併せ吞む

 正しいことが総てではない。正義だけを追及すると、人は阿修羅にならざるを得ない。終生戦わねばなるまい。人は、殺生を止めれば、生物として生きていけない。採食主義者でも、穀物の命を奪わねばならぬ。植物にも命がある。人は、他の命を奪って生きていかねばならぬ。戦争になれば、敵を殺さねば、銃後の妻子が殺される。

 お釈迦様は、他部族が攻めてきたとき、素手で立向かわれたが、お釈迦様の部族は目の前で殺された。その無力感から、お釈迦様は王子の座を捨てて、出家されたという。

 人間界で生きていくためには、清濁併せ吞まねば、生きていけない。その姿の象徴が、地蔵菩薩である。地蔵菩薩は全てを受け入れて頂ける。

 その地蔵菩薩でも、その衆生の全てを助けられるわけではない。その衆生と縁がなければ助けるに助けられない。その縁とは、地蔵菩薩に手を合わせたかどうかだけである。地蔵菩薩に手を合わる人とは、自分を無にして来世・現世を考えられる人間のことだ。ご先祖、親の恩を考えられる人間である。強欲に目が眩んで、回りが見えなくなった衆生を地蔵菩薩は救うわけにはいかない。

 

祈る対象を具現化

 仏像は祈りの小さな器である。拝むにしろお願いするにしろ、空気の前では手を合わせづらいもの。その祈る対象を具現化したのがお地蔵さんの姿である。祈るとは、自分を無にすることだ。冷静に自分と対峙することだ。日に一度は、手を合わせて自分に向き合うと良い。

 

子供の守り佛

 私は毎朝の散歩道の途中にある地蔵菩薩像の前で「子供たちを守っていただきありがとうございます。守っていただいた子供たちを私もお守りします」と手を合わせている。それもあり、子供たちの未来を奪う輩と喧嘩も辞さない。子供たちが日本の未来を背負ってくれる。私の年金を支えてくれる(?)。子供たち教育予算をつまみ食いする輩(小川敏を筆頭とした大垣行政)を摘発するのが年長者の義務である。

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 松本明慶先生作 童地蔵菩薩像 楠  高さ13センチ

 

 この子は、東京の展示会(大佛師松本明慶佛像彫刻展)にお友達の200人と一緒に上京した。私はその中からお見合いをして、この子に決めて大垣の自宅に来てもらった。200体のお地蔵さんは、同じように見えても微妙に一人ひとり違い、この子と決めるのに苦労をした。(2013年10月)

 松本華明さんのお話しでは、年々この童地蔵菩薩像の出来栄えに対して、明慶さんの要求レベルが上っていて、なかなか検査が通らないとか。松本工房の童地蔵菩薩像は日々レベル向上だそうです。

 

2020-07-19 久志能幾研究所通信 1671 小田泰仙

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2020年7月18日 (土)

洗頭零吾 宇宙眺めて 夢離陸

セントレア 宇宙眺めて 夢離陸

 

 2020年7月16日、半年ぶりにセントレアに行き、頭を空っぽにして展望台で大空を眺めながら、夢を見てきた。時には広い場所で、大空が見える場所で、人のいない静かな場所に、身を置かないと、良き発想も生まれない。家に閉じこもっていてはダメなのだ。

 そのついでに、飛行機の写真を撮った。先日、望遠レンズのテレコン1.4倍を入手したのでその試撮りも目的である。残念なことは、国際線の飛行機が全く飛んでいない。

 

大空は宇宙に通じる

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

   2018年10月31日書

 大空は宇宙に通じている。「宇」とは限りなく大きなもの。「宙」とは限りなく長い時間の流れ。共に見極められるものではない。頭を空にして、己の心を俯瞰すると、心に宇も宙も感じられる。現世の俗な争いと比較すると、なんと愚かな些細なことで大騒ぎをしているかが分かる。世には些細な財産争いで大騒ぎをしている事件が頻発である。その真理が分かれば、何事も達観できる。己の心が宇宙なのだ。

 己の命が生まれた確率は、一億円の宝くじが連続で百万回当たると同じ確立である。連綿と続く命の連鎖で、己はご先祖の代表として、現代を生かされている。その命の役割は何かを考えると、おちおち寝てなどいられない。だから私は昼寝を欠かさない(?)。

 

使命達成のため、大きな夢を見る

 大脳生理学では、「人間の脳は、決めた目標までしか頑張らない」という性質がある。だから夢を見るなら、できる限り大きな夢を見るべきなのだ。一生かかっても実現できないような大きな夢を持つべきだ。夢は棒ほど願って針ほど叶う。だから私は、ダメもとで大きな夢を見るようにしている。

 人が1億円稼ぎたいと思うなら、私は10億円稼ごうという気持ちにしている。トヨタ生産方式を作った大野耐一は、「物事を10倍で考えよ、費用を10分の1にせよ」と部下を叱咤激励した。そうして彼は大田舎のトヨタを世界のトヨタに育てた。

 

夢をみるとは生きること

 夢を見ることは人間にだけ許された霊力である。動物は夢など見ない。しかし今の若い人を観ていると、夢を見ることなどないとしか思えない。ましてや還暦を過ぎた人間は、会社人生でエネルギーを吸い取られ、抜け殻のようになった人が多い。まるで飼いならされた家畜か奴隷である。私は、そんな社畜のような生き方をしたくないと、今まで生きてきた。それで今の私がある。

 夢を見るとは、人生に責任をもつことだ。おちおち死んでなんかおられない。

 

ドリームリフターを撮る

 2015年からセントレアに通い出してから、今回初めてドリームリフターの飛行姿を撮影できた。ドリームリフターは、三菱重工で製作したB-787の胴体部品等をシアトルのボーイング社に運ぶための輸送機である。この機は夢をシアトルに運んで、現地で夢の組み立て工場に渡して、任務が終わって無事に日本に帰ってきたところである。

 長年、夢を追ってきて、今回初めてドリームリフター(夢の離陸機)を撮影できたことは、象徴的である。嬉しくなった。私の夢もドリームリフターで運ぶことにした。夢の実現には、相応の設備が必要だ。

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2020-07-18 久志能幾研究所通信 1670 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

更新「大垣市役所食堂のランチは、不健康品だらけ」

 当ブログのアクセスランキング2位の記事「大垣市役所食堂のランチは、不健康品だらけ」中にある岐阜新聞記事へのリンクにアクセスが出来なくなっています。

 その記事内容をワードに変換して添付して、更新しました。

 その理由は期限切れなのか、意図があるのかは不明です。

 

2020-07-18 久志能幾研究所通信 1669 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月17日 (金)

「コロリ菌詐欺師」の手口はファストフード以上

 私は癌の再発が怖しく、命が惜しいので、ファストフードは食べない。その昔は、牛丼、ハンバーガー、ポテトチップス、ピザ等をよく食べていた。昨年、癌の手術をしてから、南雲吉則先生の指導を受けて、ファストフードは全く食べなくなった。

 

ファストフード

 ファストフードの多くは、安価と加工しやすさを求めるため、香辛料による味付けが強い。中でも化学調味料が使われていることが多い。化学調味料は「グルタミン酸ナトリウム」(アミノ酸をタップり含んだ調味料)である。これで簡単に“うま味”が出て、美味しい料理が作れるのです。

 しかし化学調味料には「興奮性」と「依存性」があり、グルタミン酸ナトリウムは、興奮剤の神経伝達物質です。脳細胞を刺激して「報酬系ホルモン」と呼ばれるドーパミンやエンドルフィンを分泌させる性質がある。

 だから、食べるたびに、「もっと食べたい、もっと食べたい」という気になる。「もっと気持ちよくなりたい」と興奮してくるのです。

 それが過ぎると、食べないと禁断症状が出るほどになる。まさに麻薬やアルコールと同じような依存症になるわけです。(p127)

    南雲吉則著『老けない人になるもう一つの習慣』

 

コロリ菌詐欺師の手口

 コロリ菌詐欺師は、苦労をせず安易に人を騙して金を稼ぐ。独特の味付けされた手口で、金を持った老人を引き寄せ、騙して金を奪う。その手口の中でも、親切に面倒を見て、老人の話しを親身に聞いてあげて信用させ、それで財産を奪う手口が、一番効果が高い。老人は寂しいのだ。

 化覚蝶魅料の「ズル堕眠産納得利有無」には、老人がコロリと騙される魔力がある。詐欺師は汗水垂らさず、ズルをして老人を催眠術にかける様に騙せるのだ。愛に飢えた寂しい老人には、その手口がたまらく嬉しく感じる。

 実の息子は仕事で忙しく、老いた親には、滅多に会いに来ない。嫁も次男の嫁なら、親の面倒は長男がみるものとして、親の面倒など見ない。

 詐欺師は24時間、金持ち老人の財産を奪うことを考えている。詐欺師は必死なのだ。詐欺師には生活がかかっているのだ。そんな詐欺師に、老人や実の息子が勝てるわけがない。

 オレオレ詐欺や豊田商事事件の被害者のように、老人は寂しく、騙されていることが分かっていても、詐欺師のような営業マンの話を聞いてしまうのだ。

 しかしその「化覚蝶魅料」には「興奮性」と「依存性」がある。老人は、嘘でもいいから、優しくしてもらいたいのだ。優しくされれば、興奮剤の神経伝達物質と同じ機能を果たす。それは脳細胞を刺激して「報酬系ホルモン」と呼ばれるドーパミンやエンドルフィンを分泌させる性質がある。

 だから、優しくされるたびに、「もっと優しくして欲しい、もっと話を聞いて欲しい」という気になる。「もっと気持ちよくなりたい」と興奮してくるのだ。

 それが過ぎると、優しく接せてくれる「詐欺師」に会わないと禁断症状が出るほどになる。まさに麻薬やアルコールと同じような依存症になる。詐欺師はそのツボを熟知している。だからいつまでたっても、オレオレ詐欺がなくならない。

 

コロリ詐欺師の罠に負けた痴人の愛

ん億円詐欺の実例

 私の知人の80代の叔母が、この種の詐欺に巻き込まれ、ん億円の財産を奪われる寸前であった。この老女は財産があるが、息子達が家に寄り付かず、寂しい思いをしていた。

 彼女がタクシーで病院に通うとき、たまたま乗り合わせた運転手が親切にしてくれたので、いろいろと話をして、相手を気の毒になったようだ。その運転手がアパート代の支払いにも困り、この老女に泣きついてその家に転がり込んだという。その男(48歳)は、老女に多大な財産があることを知ったので、それを奪う算段を24時間、考えて実行したようだ。

 要は、自分のタクシーの仕事はおっぽり出して、80代の老女の世話を始めたのだ。つきっきりで世話をされれば、自然と情が移る。それが1年間にもなると、彼女は実の息子のように思ってしまった。何処の世界に、48歳の働き盛りの男が、80代の老女の世話をするものか。介護の資格もなく、下の世話までせねばならないのに。下心がなければ、できるはずがない。

 この6月に彼女が緊急入院をして、手術でステンを入れられて、弱気になったようだ。それで彼女は知人に、「この子を養子にしたい。実の息子には財産をやりたくない。それで手続きで手助けして欲しい」と泣きついたという。

 知人はその叔母に恩が有るので、親身に相談に乗り、遺産相続の段取りを始めたが、その途中で、おかしいことに気が付き、事実関係を調査して、詐欺だと確信したという。

 この48歳の男は、彼女の住む家、土地、株券リスト、預金の全てを把握していた。その家屋敷を売却して、土地を分割して売り、残りの土地に小さな家を建てる見積書まで取っていた。その不動産屋との契約書が2020年7月11日にその男に送られていた。知人はそれを7月13日に病院で見せられて、腰を抜かした。

 翌日7月14日、知人が実の息子と会って、それを確認すると、彼は母の入院の件も知らないし、母の財産総額も知らないという。しかし48歳の男はその財産の全貌を知っていた。所有株券リストは、7月2日付けで証券会社から発行されていた。状況から判断して、どう考えても詐欺としか考えられない。

 その息子は弁護士か警察と相談するという。詐欺師に全てを奪われる前に、なんとか間に合ったようだ。

 

再発防止

 どんな場合でも、親は子供がかわいいのだ。それが息子から無視されると、最大の悲劇を生むのだ。愛の反対は憎悪でなく、無視である。憎むのは愛があるから憎むのだ。

 親子の絆を大事にしないから、こういう事件が絶えない。修身の教育がなくなり、親を大事にする躾がなくなってしまった。それが最大の原因だと思う。

 皆さんも老人がコロリと騙される「コロリ菌詐欺師」にご用心を! その事件が起こる真因は、子供が親を見捨てているのが原因である。子供が親に会いに行っていないのだ。親は寂しいのだ。それを詐欺師に付け込まれたのだ。

 

自分の存在

 自分がこの世に存在するために2人の親がいる。その2代前には4人の親がいる。3代前には16人である。10代前には1024人の親がいる。その一人が欠けても、自分はこの世に生を受けられなかったのだ。その親を大事にしないから、子供が親を殺す凄惨な事件まで起きるようになったのだ。

 10代前には1024名のご先祖がいて、私が生を受けた。だから私はご先祖をないがしろにはできない。知人の叔母と息子に、ご先祖の繋がりの知識があればこんな詐欺に巻き込まれることもなかったのに、と思う。

 

お墓建立の経緯

 私は2015年に自家のお墓を再建した。その前にご先祖を探していて、偶然お寺から過去帳が見つかり、それから私の10代前のご先祖が見つかった。1734年没のご先祖である。それで家系図を修正したが、それでも150名ほどのご先祖までしか探せなかった。そのご先祖の戒名が、「本浄院了廓道仙居士」である。私の雅号と戒名に同じ「仙」の字があり、因縁を感じた。私に雅号「泰仙」を授けて頂いた馬場恵峰先生は、このご先祖のことは知らない。不思議なご縁である。

 私は毎朝、仏壇に生を受けたご恩のお礼を述べている。己が生を受けるとはなんと有難いことか。己は10代さかのぼれば、1024人もいるご先祖達の代表として現代を生きているのだ。恥さらしなことはできない。浄土に還ったら、ご先祖に「只今還りました」と胸を張りたい。

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  自家の家系図    2015年作成

 

2020-07-17 久志能幾研究所通信 1668 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

銭湯レア 太陽浴びて ガン予防

 2020年7月16日、半年ぶりにセントレアに行き、展望台で思い切り太陽光を浴びて、ガン予防をしてきた。南雲吉則先生の指導で、ガン予防のためには、太陽を浴びる療法が必用だ。そのついでに、飛行機に写真を撮った。(本当は飛行機撮影が目的。それも望遠レンズのテレコン1.4倍を入手したのでその試撮りが主目的である)

 しかしセントレアを見て、日本経済の惨状に目が行った。やはり現地現物で現場を見ないと実態が見えない。家に閉じこもっていてはダメなのだ。

 

飛行場の惨状

 現在、国際線は週にフィリピン航空が2便だけで、他は閉鎖である。カウンターが総て閉鎖され不気味である。国内線カウンターのみが閑散として開いていた。

 国内線は9割ほどが運行されているようだ。しかし客は少ない。

 エプロンの海外線用駐機場には、海外機が一機も駐機していない。

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レストランの惨状

 いつもは満員のお店が閑散としている。お店の半分はシャッターが下りている。今日は名古屋コーチンのお店でお昼の親子丼を食べたが、カウンターが、アクリル板で区切られている。そのため席が5席しか取れない。また客は私一人である。

 いつもセントレアに来ると利用するお握り屋で、店頭に、「お握りは完売しました」で商品がない。これでは商売になるまい。

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P1130863s  閑散とした出発ロビー

展望台の惨状

 いつもは数十人が飛行機を見るため集まっている。望遠レンズを付けたカメラを担いでいる人が10数人はいる。

 ところが、今日はカメラを担いでいるのは4名のみであった。15時くらいになると、私を入れて展望台には、2名しかいない。こんなことは初めてである。

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名鉄特急の惨状

 帰りにセントレア駅15時37分発の特急μスカイに乗ったが、その指定の車両に乗客は私一人であった。行きの電車の乗客も少なかったが、帰りが貸し切りになるとは想定外であった。

P1130867s    乗客は私だけのミュースカイ

日本の景気展望

 この状況では、日本の景気が良くなるはずがない。空港は日本の景気の最先端を表している。金が余っているので、株式市場しか金の行き場がなく、株価が乱高下している。それは経済のあだ花である。経済の実態は、どん底に向かってスパイラル降下になると思う。早急に経済対策が必用だ。今の安倍君にその能力があるだろうか。安倍君の外交はそこそこだが、経済面の施策では落第である。さらに増税の計画もあるとかで、狂気の沙汰である。

 

大垣の経済展望

 大垣では、小川敏が大垣市の経済政策を放り投げ、自分の選挙事前運動で忙しい。コロナをかこつけて、市民から寄付贈呈式をかこつけて売名行為に大忙しである。それのツーショットの写真を御用新聞に載せまくっている。寄付するほうが主役なのに、受ける側の小川敏が主役のように振舞っている。オカシイ。これでは大垣の経済が良くなるはずがない。

 大垣の歴史の証人である創業265年(1755年創業)の菓子どころ「つちや」が、息も絶え絶えで、旗艦店の駅前商店を閉めたままである。それが大垣経済の没落を象徴している。

 私が7月6日に法事のお供えを「つちや」に買いに行ったら、「当分閉店します」との看板で閉店である。大垣駅前の旗艦店でのことだ。呆れて、また縁起が悪いので、今後、法事関係のお供えは、金蝶園で買うことにした。

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真因はどこか?

 中国共産党がこの惨状の真因である。それなのに自民党の二階俊博議員はそれの肩を持って習近平の来日に力を入れている。公明党も同罪である。習近平は、尖閣諸島、沖縄に領空侵犯、領海侵犯を毎日繰りかえしている国の元首である。いわば、燐家の人間が、毎日、刃物を持って自宅近辺を隙あらば盗もうとうろうろしているのと同じなのだ。聞けば同居人(ウイグル族)を監禁して臓器売買をしているとのうわさもある。隣家の商店は、同居人を奴隷のように使って、激安の商品で安売り攻勢を当商店にかけている、と同じである。

 

ニューズウィーク日本版

ウイグル人根絶やし計画を進める中国と我ら共犯者

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93982_1.php

 

産経ニュース

【主張】「国賓中止」の決議 自民の及び腰に失望した

https://www.sankei.com/column/news/200710/clm2007100002-n1.html

 二階俊博議員も公明党も中共の手先になって裏工作をしている。それなら日本共産党に鞍替えすればよい。まさに売国奴である。そんな議員を次の選挙で落とさないと、日本の未来はない。

 だれがこんな日本にしたのだ。政治を勉強しない国民が、無知に付け込まれて利権あさりの政治家に投票しているのだ。全て我々の責任である。我を滅ぼすのは吾である。国民が目を覚まさないと日本の未来はない。

 大垣経済の没落の真因は、小川敏の無為無策の経済政策である。大垣市民が目を覚まさないと、大垣の復活はあり得ない。

 

2020-07-16 久志能幾研究所通信 1667 小田泰仙

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2020年7月15日 (水)

親が詐欺師に騙される事件の真因

 最近、老人が詐欺師に騙される事件が頻発してる。時に1985年、豊田商事事件が起こり、全国で2000億円の被害が出た事件があった。その会長の永田一雄が報道陣の目の前で刺殺された。衝撃の事件であった。今でも、品を変え手を変えてその種の詐欺事件が頻発している。

 

真因

 皆さんも、その被害者が自分の親だとして、家族として、何故そうなったかの真の原因を考えて欲しい。騙されたのは表面的な事象である。

 真の原因は、騙された老人が寂しかったため、それに詐欺師に付け込まれた、である。騙されても、親身に話を聞いてくれたというだけで、老人は幸せであったのだ。

 老いた親の子供なら、親として自分の子供に「おばあちゃん、大丈夫?」「お変わりはないですか」と言うように躾がなければなるまい。それがないと、老親は情けないと怒るものだ。その不満がつり積もって、息子には財産をやりたくないと思うようにもなる。詐欺師が付け込むスキを与えるのだ。

 だれがそう追い込んだのか。家族として考えてみるべきだ。被害者の老人を責めても、無意味である。お互い不幸になるだけだ。肉親の憎しみは普通より激しくなる。地獄の争いになるだけだ。

 どんな理不尽なことがあっても、子供にとって親は大事な人なのだ。そう思って接しないと、憎しみだけが増長する。親は無償の愛を子供に注いでくれていた。世界の何処にもいない大事な人である。老いた親の幸せを考えるのが子供の責務である。

 

私の母

 私も厳しい母が煙たくて、就職は三河の企業にして大垣の母の元から逃げ出した。それでも1週間に一度は、刈谷から大垣の実家に帰って顔を見せていた。

 30年前、母が倒れて大垣市民病院に入院した。私は休日以外に、平日の日は週に2,3回は仕事が終わってから大垣市民病院に顔を見るために通った。深夜の走行で片道80キロ、2時間、往復で4時間の距離である。病院に見舞いに行っても、脳梗塞で倒れた意識にない母の顔を見るのは辛いことだ。

 それでも母は私には大事な人なので、車を飛ばして頻繁に通った。制限速度40キロの堤防上の道を120キロで飛ばすのだ。堤防の上の道だから見通しが良く、信号がないから飛ばせた。取り締まりが強化された現在なら則、捕まって免停や免許取り消しである。もう30年も前のことだから時効として白状する。

202007122   今は取り締まりが厳しい 中日新聞 2020年7月12日

この世の地獄

 時に俺は何をやっているのか、このまま少しハンドルを切って橋のコンクリートの壁に激突すれば、死んで楽になれるのにと思ったことが、何回もあった。地獄はあの世にはない。今の現実に負けるのが地獄なのだ。しかし、母を看護している父を思うとそれもできなかった。

 結局、母は8月初旬に入院して、すぐ意識がなくなり、半年後の12月初旬に眠るように息を引き取った。父が泣いた姿を見たのは初めてであった。母が死んだのに、泣けない己が情けなかった。

 30年経って、当時、意識のない母は分からなかったかもしれないが、母を思って刈谷から大垣まで車を飛ばして見舞いに行って良かったと思う。そうでないと、今頃後悔しているだろう。

 今、親が健在で、その面倒を見ている友を見ると羨ましい。親がいるだけで、どれだけ幸せかは、親が死んでやっとわかることだ。親が死んだ後では遅いのだ。

 

Img_64111s   馬場恵峰書 2006年

2020-07-15 久志能幾研究所通信 1666 小田泰仙

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2020年7月14日 (火)

私は占い師

 一番確実な未来予知の方法は、未来自体を造りだしてしまうことである。  (ピーター・ドラッカー)

 

 未来を予測するとは、暗夜の田舎の道を無灯灯で、バックミラーを見ながら一人で走るようなものだ。一番確実な未来予知の方法は、未来自体を造りだしてしまうことである。

 Trying to predict the future is like trying to drive alone a country road at night with no lights while looking out the back window. The best way to predict the future is to create it.

  スティーブ・モリヤマ著『ユダヤ人 成功者たちに密かに伝わる魔法の言葉』

 

占いの遍歴

 一時期(40年ほど前)、私は人生に悩み、占いに凝ったこともあった。それで数十万円を散財した。世には腐るほど多くの占いの種類がある。どれを信じていいか、占う必要がある?

 オウム真理教の麻原教祖がその拡販手口を真似した雛形が、阿含宗である。その中部地区の支部に出向き、桐山教祖の説法も聞いたことがある。その教団の占い書も読み漁った。途中でそのいかさまに気が付き、引き返した。

 天中殺にもハマり、東京まで行き、時の和泉宗章にも占ってもらったことがある。占い料が当時半年待ちの30分間で2万円である。天中殺は四柱推命の変形であり、相応には当たった。

 それより当たる占いは人相占い、手相占いである。だから私は人間ウォッチが趣味である。事件がありその犯人や当事者の顔写真が新聞に載ると、それを検証してデータとして保管している。顔はその人の全てを表している。

 その後、仕事が死ぬほど忙しくなり、占いのことなど忘れてしまった。要は、仕事に真剣に向かってなかったので、占いの道に嵌ってしまったのだ。

 

占いとは

 本来、占いとは、人生の裏道に咲く仇花である。お釈迦様は占いなどされなかった。お釈迦様は、あの世が有るともないとも言われなかった。地獄や極楽などの話しは後世の創作である。

 名君といわれた中国の王様は、専属の占い師を高給で雇っていたが、ついぞその占いを使ったことがなかったという。その治世は平穏太平であった。

 もともと仏教では信徒の勧誘は禁止されている。それはキリスト教でも同じである。新興宗教団体が信徒獲得で血なまこになっているが、本来は禁止である。信徒を勧誘する教団はいかさまである。その信徒獲得の拡販材料が「占い」である。相手を占いで不安にさせて教団に引きずり込む手口である。

 

馬場恵峰先生との出逢い

 占いでは人生問題は解決せず、仕事に没頭して解決した。ところが職場で昇格して部下ができ、今度は指導力の問題で悩むことになる「行くぞ!」と全力で突っ走っていて、ふと後ろを振り返ると、誰も付いて来てないのだ。それから各種のセミナーや講演会を回った。その過程で、2006年に馬場恵峰先生に出会い、しばらくして本物の師に巡り合ったと分かった。本物の師に出会えたのは、人生に悩み本物を求めてさまよい歩いたからだ。求めなければ、何事も手に入らない。

 そこで教えられたのは、自分の人生は自分で切り開くことである。人生で降りかかる事件や苦難は、自分を育ててくれるために仏様が段取りしたことだと、最近になって悟った。占いのレベルではないのだ。

 仏様の真意を悟り、自分の人生を切り開き、新しい人生を創ればよいのだ。人に占ってもらう必要はない。

 

「天之機緘不測」(菜根譚)

 天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。「だからこそ心機一転、日々大切に、年々歳々、生き活かされる人生を大切に、余生を正しく生きよ」と恵峰師は力説される。

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2020-07-14 久志能幾研究所通信 1665 小田泰仙

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