« アフター「コロリ」の人生経営 | メイン | 小川敏のコロナ対策は口先だけ、反ノブレス・オブリージュ »

2020年7月 5日 (日)

ブルーエンジェルスは使命で飛ぶ。愚人は保身で地べたを這う

天使からのメッセージ

 終活として昔のフィルムを整理していて、1971年のブルーエンジェルスのカラースライドを見付けた。当時、まだカラーフィルムが高価であったので、白黒とカラーフィルムの使い分けをしていて、このカラーフィルムの存在をすっかり忘れていた。

 

医療関係者への感謝と敬意の編隊飛行

 日本のブルーインパルスは、5月29日、新型コロナウイルス患者に治療をする医療関係者への感謝と敬意を表すため、東京都心の上空を展示飛行して話題となった。ただ残念ながら、この展示飛行はアメリカの真似である。真似でも皆さんが喜んでくれたので、良いことだ。

4k8a1284s  ブルーインパルスの飛行 2018年11月18日 岐阜航空祭にて

 日本のブルーインパルスの展示飛行の1か月前、4月28日~5月15日、米国の2大曲技飛行チームのサンダーバーズとブルーエンジェルスは、全米各地(21か所)で、新型コロナウイルス患者に治療をする医療関係者を表敬するため展示飛行をした。日本とは規模が桁違いである。

  日米の曲技チームは、命をかけてコロナと闘った医療関係者に、自分達の命をかけて敬意を表したのだ。

 

半世紀前のブルーエンジェルス来日

 1971年10月、国際航空宇宙ショー(会期1週間)に米海軍のブルーエンジェルスが曲技飛行を披露するため、名古屋空港(小牧)に来日した。ブルーエンジェルスは、国際航空宇宙ショーでの展示飛行を行うため、前日、その練習飛行をした。私は当時、大学生で、学校をさぼりカメラを担いで出かけ、撮影に没頭した。

 

汚名を着せられる

 しかしF-4はジェットエンジンが双発で、出力が大きく、それが4機で編隊を組み、超低空を舞い、エンジン出力を最大にしてアクロバット飛行すると、轟音と振動で近隣住民から「窓ガラスが割れた」「屋根瓦がずれた」などの苦情が同基地に殺到した。そのため、翌日の曲技飛行は中止となり、大人しい展示飛行が1回のみとなった。

 「国際航空宇宙ショー」事務局の当初計画では、ブルーエンジェルスの展示飛行が最大の見せ場であった。それが肝心の曲技飛行が中止となり、単なる編隊飛行の披露だけになった。少し演技飛行をしたが、騒音防止で高度を取り、エンジン出力を上げない大人しい飛行であった。前日に迫力ある練習飛行を見た私には、拍子抜けする演技飛行であった。まるで仕事の鬼が、単なる作業をイヤイヤしているようなものであった。

 

抗議表示

 その飛行も着陸ギアを出しての飛行である。戦闘機が着陸ギアを出すとは、相手に対して降伏の意思表示を意味する。半世紀を経って初めてこのことに気がついた。ブルーエンジェルスは、この行動で自分達の抗議を表示していたのだと。

 

仕事と作業

 仕事とは事に仕えることだ。それに命を賭けることだ。それを使命感という。

 作業とは、活きるための生活費を稼ぐためのルーチンワークである。お役所の「おしごと」である。「仕事」と「おしごと」とは、似て非なるものだ。

 

青い天使の仕事、愚人の作業

 ブルーエンジェルスのクルーたちは、ファントムの狭いコクピット内で拘束されて(酒も飲めず、寝られず)、長時間かけて太平洋を横断して日本に来た。日本の観客のため、命を賭けて、持てる技量を最大に発揮して、事前演技練習をした。ところが、それが小牧の地では問題になった。ブルーエンジェルスには、全く落ち度がない。

 ブルーエンジェルスは、航空宇宙ショーの華々しい主役の座を拒絶された。世界最高の技術を持つと自負する彼らには、最大の屈辱である。日本事務局は彼らに恥をかかせた。日本事務局の役人は、仕事でなく作業をしていた。騒音が出ることは当たり前のことで、それを苦情が来たからと中止にするのは、己の保身に徹した行動である。なぜ命を賭けて、「ブルーエンジェルスを呼んだという仕事」に命を賭けられなかったのか。

 

作業しかしない会社は淘汰される

 まるで最近の会社の不祥事を見るようだ。単なる作業をして、自分の保身に窮境としているから、会社が問題を起こす。そして市場から淘汰されていく。

 ブルーエンジェルスのメンバーは「日本になんかもう二度と来ねぇよ!」と言い残して、日本を去った。その心情がよく理解できる。

 世界最高の技量を持つ彼らでも、そういう非合理を受けることが日本社会の現実である。この事件は49年前であるが、半世紀たっても、その状況は変わっていない。

 

愚人の「おしごと」

 会社での仕事とは、経営理念に沿って、会社の命を賭けて業務を全うする。それができず、金儲けややっている振りだけで邁進した会社や組織が世間を騒がせている。

 日産、東芝、東電、三菱自動車、JR西日本、パナソニック、ソニー、大垣市政等の会社・組織で、東大出の社長が使命感を忘れ、その座に居座って日本社会に跋扈している。ある日、不祥事が露見して栄光の座から消える。

 日米の曲技チームが、命をかけて新型コロナと闘った医療関係者に、自分達の命をかけて敬意を表している。それに対比して、小川敏は、新型コロナ騒動に便乗して、業者から寄付の贈呈式で岐阜新聞に頻繁に記事を掲載させて、6選へ向けた事前選挙活動をしていた。これでは大垣が没落して当然である。

 

天網恢恢疎にして漏らさず

天之機緘不測  (菜根譚)、

 天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知れない。

 

以下は、ブルーエンジェルスが正式の演技飛行を撮影した写真である。前日の練習飛行に比べて、編隊飛行が主体の大人しい飛行であった。

01img0151s_2

02img0146s

03img0153s

04img0150s  脚を出して飛ぶブルーエンジェルス

05img0129s

06img0158s

07img0148sjpg

08img0157s

09img0181s

10img0167s

11img0141s  超低空をフライパス

12img0183s

13img0213s

14img0156s

15img0160s

16img0162s

17img0163s

18img0173s

19img0174s  一番機が背面

20img0182s

21img0128s

22img0144s

23img0139s

25img0266s

2020-07-05 久志能幾研究所通信 1655 小田泰仙

累計閲覧総数 185,805

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

 

コメント

コメントを投稿