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2019年7月

2019年7月31日 (水)

「生前火葬から逃走」10年目の総括

 前職を定年退職して、その後の10年間を総括する。10年前の定年1年前に、定年延長せず、退職することを決断した。今、それから10年が経過した。その後の総括をすると、よくぞ定年延長なしを決断したと自分を褒めてやりたい。その時、定年後にやることを決めていたわけではない。

 

もし定年延長していれば

 もしそのまま定年延長をしていれば、会社人間の私は、以前の生活習慣、食生活のままでは、病気になって早く死んでいただろうと思う。前の会社の勤務状況では、心労からスキルス性の癌になった確率も高い。

 私の元部下は、松下電器に転職したが、その後の人員削減の嵐に巻き込まれてストレスからスキルス性胃癌になり55歳で亡くなった。

 また当時の生活習慣を継続していては、心筋梗塞、脳梗塞になった恐れもある。当時の会社で、一緒に仕事をした仲間が24人も次々と亡くなっている。多分、会社のブラック性のストレスの影響であろう。

 

仏様のメッセージ

 今年、私は今年、癌を患い手術をうけた。定年後のストレスの少ない生活のせいで、遅延性の癌であったのが不幸中の幸いであった。定年延長で、従来のままの生活をしていたら、スキルス性の癌に罹った確率も高かった。癌になったお陰で生活習慣を見直すことができた。病気は神仏からの啓示である。即死の病気(心筋梗塞や脳梗塞、交通事故死)でなければ、病気とは執行猶予のついた懲役刑なのだ。悔い改め、生活を改善しなさいとの仏様のメッセージである。

 

生前葬

 会社で定年を迎えて会社に残ると、使用済み放射性物質ならぬ、いわば「使用済み人材」の扱いを受ける。定年退職を「生前葬」だと定義する定年小説『終わった人』(内館牧子著)まで現れている。私は、そんな会社の物差しで測られたくない。私は還暦後の自分の道を探した。まだ棺桶に入れられるのは早い。会社に残れば「生前火葬」である。生涯現役が天の思し召しである。

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 内館牧子著『終わった人』講談社

 

生前火葬

 定年退職の生前葬後に続いて、会社に残ると生前火葬である。生前火葬では魂が焼かれる。生前葬が終わったのだからと、部長、課長の肩書は無用として剥奪され、無地の名刺で、白い経帷子の派遣社員扱いの制服を着せられる。建前上は、部長、課長待遇であるが、職制表からは抹殺されて、立場がない。

 そして自分より能力の低い部下が、上司僧侶として引導が渡される。派遣社員扱いの処遇で働く地獄界の火の海に落とされ、そこで自分の自尊心と誇りが燃やされ灰にされる。

 派遣社員からも、職位権限がないので軽んじられる。2,3年も務めると、焼きもちの火よりも強烈で、長時間の火葬に嫌気がさす。

 満期の5年の火刑に堪えられる人は稀である。よほど面の皮が厚いか心臓に毛が生えているか、家のローンが残っているかでないと続かない。

 その定年後の5年間で、すっかり精力、気力が燃やされて、魂の抜け殻が残り、生前火葬が終了する。気骨ある骨も残らない。あとは徘徊の人生が待っている。

 職人の世界でも、辣腕の料理長として長年君臨していても、定年になって元の職場で働けば、若造から「ジジイ」扱いされ、「おいジジイ、この皿洗っとけ」である。「ジジイ」ならまだましで、「クソジジイ」ではプライドも消滅である。

 

逆縁の菩薩の教え

 私は定年後の元部長が、昔の部下の課長の下でヘイコラとしている卑屈な姿を目の前で見て、定年退職する決断をした。その元部長は逆縁の菩薩であった。定年後の5年間で仕事は同じ、給与は半分以下で働けば、精力と気力を使い果し、その後の起業がほぼ困難になると確信した。定年後の第二の人生の立ち上げには体力も気力もいる。その大事な時期を生前火葬で灰にされてはかなわない。生前葬が終わったら、その後は、「人生の主」として歩みたい。

 

生前火葬の損益計算

 定年後、会社に残って働けば、元基幹職でも給与は1/3に激減する。それでも年金よりは倍近い年収である。定年後の計画がないならそれも可である。しかし年間1,800時間の自由時間が奪われる。年金生活に対して、プラス150万円程を稼ぐために、1,800時間の自由時間を引導僧侶の上司に貢ぐことになる。150万円を1,800時間で割ると、ファーストフード店やコンビニのアルバイトの時給以下となる。会社にとっては、経験豊かな人材を使用済み人材として格安でこき使える。

 自分の老計・死計を考えると、定年延長は、正しい選択ではないと判断した。それで、私は早期入棺・生前火葬から逃亡した。

 誰にでも守るべき自尊心がある。それを放棄するのは奴隷の人生である。還暦まで生きてきて、そこまで落ちぶれたくはない。私は上司の悪魔のような絡め手の引き留めを振り切って、焼かれる前に逃亡した。生前火葬からの逃走後に、多くのご縁が生まれた。生前火葬されていれば、そのご縁も生まれなかった。

 

定年後の取り組み

 定年後、国家資格を取ろうと猛勉強をした。毎日、図書館の学習室に9時から17時まで籠って、大学受験の時より勉強をした。本来なら受かって当然のはずであったが、試験に受からないので、脳の異常(記憶力低下)を疑い、調査を始めた。ネットで病気を推定して、名医を探して、九州・久留米の先生を探り当てた。そこで病気を特定して治療に取り組み、本来なら心筋梗塞、脳梗塞になる寸前であった病状を改善した。要は血管内に溜まったプラークが原因であった。これも、国家資格を取る決断と真剣に受験勉強をしなければ、出会えなかったご縁である。仏様が、試験の不合格という啓示で、病気を治す取り組みを始めさせてくれた。

 

人生の主

 人生は、自分が主として、生を全うしたい。「主」とは、王座に燈火である「、」を灯すと書く。自分の人生が、人生の奴隷であってはならない。

 王座に座る己は、自分の体の主人であるから、その状態を見てあげるのが上司の勤めである。自分は人生劇場の主人公なのだ。自分の体の不調を早く感知して、対応する。それで自分の人生劇の主役の務めが全うできる。

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  馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

 

2019-07-31   久志能幾研究所通信No.1278  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月30日 (火)

「五医」:修身の基は健体康心

 身を修める前に、体が健康でなければ、修身はあり得ない。健康とは、健体(すこやかな体)と康身(やすらかな心)の両面が成立して健康である。体を健やかに保つこと。それはご先祖から命を与えられた人(ヒト・霊止)の務めである。

 

五医

一.  欲を少なくして惑いを医す 

    動物界の頂点に立つ人間でも、グロバーバル経済主義教に侵されると、集めても集めても、食べても食べても満腹感に達しない餓鬼道に落ちてしまう。それは畜生にも劣る存在である。癌の発病原因の第一は、大食いである。日本人に癌が急増しているのは、グローバル経済主義教に犯されて、餓鬼道に堕ちているからだ。テレビを見れば、食え喰えのCMばかりである。利他少欲が、人生の名医である。

二.  静座して躁(がさつさ)を医す  

  忙しい、忙しいと走る回り、手帳の予定表が真っ黒になっているのを誇るのは滑稽である。何のために走り回っているのか。忙しいのが善なのか。なぜその雑用を部下に任せられないのか。人を信用できないタイプなのか。なぜ考える時間が取れないのか。「働き1両、考え10両」と言った昔の人は偉い。

三.  事を省いて忙を医す 

  忙しさを誇り、やらなくても済むことまで、予算を取り、その完全消化を狙うから、無理無駄な仕事が増える。その仕事が本当に必要か、何故なぜ何故と5回繰り返して、それが必用かどうか、考えるべし。動けば、1分100円の費用が発生する。忙しさとは、心を亡くすと書く。「忙」の漢字を作り出した賢人の爪の垢を飲むべし。

四.  友をえらんで迂(にぶさ)を医す

   朱に交われば赤くなる。孟母三遷の教えを実行に移すべし。悪運は、悪友が運んでくる。私は、私の価値観に合わない人や、迷惑をかけた人は、切ることにしている。

五.  書を読んで俗を医す

   限られた人生で、自分で全ての経験をすることは不可能である。多くの師を訪ねることは無理である。それがわずか1000円チョットで、本を読む事で可能になる。自分が経験するなら2,3年かかる事象を、師を訪ねるなら百万円はかかることを、本はすぐ教えてくれる。本代をケチるべからず。本からの学びは心と頭の治療薬である。

「五医」とは安岡正篤師の言葉である。

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  馬場恵峰書   修身の基本は、健康と学びである。

 

2019-07-30   久志能幾研究所通信No.1277  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年7月29日 (月)

プロ(Profession)の仕事

 ヨーロッパでは15世紀までプロフェッションとの称号は、宗教を司る人、法律、医学という3つの職業にしか与えられていなかった。この職業に共通する対象は、人間にとって最も大切な「命」や「心の持ち方」や「生き方」である。つまりプロフェッションは、神の付託を受けて執り行う職業である。プロと言われる人は、その使命感をもっているのが条件である。

 

語源

 プロフェッションとは、宗教上の「公言、宣言、告白」を意味する professionに由来する 。profession は、動詞の profess と共に、「公に宣言する」の意味の profiteorの完了分詞 professusからできた(ラテン語)。

 昔は、「自分はこれで食っていく」と「公に宣言する」と、それが「職業」とみなされた。プロとは、「自分にはこれができる」と世に「宣言する」人である。

 

意識と使命感

 だからその意識と使命感のない人は、いくらお金を稼いでもアマチュアである。自分の職業に意味づけを持った人以外は全てアマチュアである。プロはその仕事に責任が伴う。

 

ご先祖からの神託

 自分とは、神・佛の付託を受けてこの世に生を受けたと考えよう。綿々と続く家系のご先祖の現代の代表として、此の世に生かされている。それを思えば、どんな仕事についても、プロとしてやるべきこと、やってはならないことは自明である。お金の為や名誉の為ではないのだ。

 そういう意識になれば、何のために働くのか、誰のために働くのか、なぜ働くのか、仕事の意味は何か、は自明となる。

 

前工程は神様

 トヨタでは、「前工程は神様、後工程はお客様」という言葉がある。我々が仕事を与えられるのも神様仏様からである。だから「前工程には文句は言わず、与えられた環境で、自分にできる最大限の仕事をしよう」という考えがトヨタにはある。その考えがトヨタを世界一にした。

 

2019-07-29   久志能幾研究所通信No.1276  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月28日 (日)

地価は語る: 小川敏市長は落第生

 JR東海道線の大垣から岡崎までの間の都市で、快速が止まる駅を持つ8つの市の18年間(2001年~2018年)地価の推移を調べた。大垣も岡崎も名古屋を起点とすると、JR快速電車で30分の距離にある東西の中核都市である。地価はその市の経済状況、経営状況を端的に示す神の声である。地価は市長の通信簿である。

 

近隣市の地価推移

 名古屋はリニア景気で元気が良い。リニアが2027年に開通するので、名古屋駅周辺が急速に整備され、この18年間で45%の地価の上昇である。ところが名古屋から30分の利便性の良いはずの大垣市だけが一人負けで、50.5%の下落である。岡崎はわずか6%の下落である。岐阜はなんとか36%の下落にとどまっている。

 他市は、一宮が25%の下落で少し大きいが、名古屋以東の4市は±10%以内の変動である。刈谷は7%の上昇である。

 

2001年の地価を100として、2018年の地価

(公示地価、基準地価の総平均)

大垣市  49.5

岐阜市  64.4

一宮市  75.0

名古屋市 145.1

大府市  90.2

刈谷市  107.2

安城市  99.0

岡崎市  94.3

 

大垣市の顛末

 大垣市が都市に有効的な投資をせず、市制100年終焉記念行事やアホな行事で金を使い、宴にうつつを抜かしている間に、大垣市の地価が半分になった。他市は地価の下落が全国平均よりも下落幅が小さいのだ。刈谷のように地価が上がっている市さえもある。

 大垣市長はこの18年間何をやってきたのだ。大失敗の政治であった。要は市長として無能なのだ。この最大の被害者は大垣市民である。持っている不動産財産の価値が半分に暴落したのだ。私の両親が汗水たらして築いた財産を毀損させたのだ。

 この18年間、小川敏市長は、無為無策無能であったので、後2年の任期を全うしても、成果が出るはずがない。早期の退陣が望まれる。それが市民の為になる最大の政策である。

 責任者は、やったことには当然、責任が生じるが、やるべきことをやらなかったことにも、責任が問われる。

 

悪魔の心の伝承

 本来、こういうデータは、地方新聞社や大垣市の企画部・広報担当が市民に知らせるべき情報である。それを新聞社も市役所も、臭いものには蓋をするように封印してしまい大垣市民には教えない。知らせるべき情報を、形を変えて報道して、市民が欲しい真実の結論を知らせないのは、フェイクニュースである。実際に新聞紙上で報道される地価は、その街の一番高い場所の地価が上がったとか下がったとかだけである。一番地価の高い場所の地価(例えば大垣市高屋町)は市民には縁がない。

 そういう偏向した報道のやり方の伝統が、悪魔の心の遺産相続である。それでは後進の記者がますますレベルが下がっていく。自分で自分の首を絞めて、新聞購読者数が減り、大垣市が衰退していく。

添付ファイル 近隣都市の地価の推移1.pdfをダウンロード

表内の地価の数字の赤字は、前年比で下落、青地は上昇を示す。

 

2019-07-28   久志能幾研究所通信No.1275  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

人生高速道路を走る(3/3)闇の国へ逆走

小川敏市長車が地獄道を迷走中

 大垣市長車の目指す目的地の設定が間違っているし、走る車も性能不足、整備不良である。最大の問題は、運転手の運転技量(経営能力)がないこと。運転手の交代が必要である。

 大垣経済路が泥濘になっているのに、ギアの選択と走り方が間違っている。タイヤが空回りして、泥濘から脱出できないでいる。景気天候が悪化して大変な状況になっているのに、呑気に途中のドライブインに入り、宴会の大騒ぎ(100周年記念行事)に興じている。その目的は、大垣経済が泥濘へ車輪が取られ、地価が暴落した事実から、大垣市民の関心を逸らすためである。これでは、日暮れて道遠しである。

 

地獄への道

 運転手は老いて69歳なのに、途中休憩なしに18年間も運転しっぱなしである。お疲れである。それでも辞めないのは、目の前にそれを上回る美味しいものがぶら下っているようである。

 市長は光の国(最高学府の灯台)出身者なのに、高速道路を逆走して、闇の国に行こうとしている。同乗者も道ずれにしようとしている。ナビゲーションが正常であれば、ブレーンが軌道修正を助言できるのだが、優秀なブレーンは市長がクビにして後の祭りである。ドライバーはお疲れで、高速道路上の神社で居眠りや、逆走である。同乗者が決断をして、運転手を早くクビにしないと、大垣市民まで道ずれにされて地獄行きである。

 

心の遺産相続

 2019年7月25日、私は日本経済新聞社主催のセミナーで五木寛之氏の「こころの相続」という講演を聴いた。それで感銘した話が、若い女性のお魚の食べ方の話しである。五木さんが出版社の若い当番女性記者と食事をする機会があり、そこで和食を一緒に食べたが、そこで彼女の魚の食べ方が美しく感心したという。彼女の食べた跡は、魚の頭と尻尾と骨が標本のように皿に置かれていたそうだ。それは彼女が母親、祖母から、魚の食べ方について厳しく躾けられたからだという。それに対して五木さんの食べた後の皿は、グチャグチャで恥ずかしかったという。遺産とは財産だけの話ではなく、躾や価値観や宗教観を両親から受け継ぐことも、大きな遺産相続だという。

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  日経エーデェンシーのパンフレットより

 

日産ゴーン被告の負の遺産

 今日(2019年7月26日)の新聞に、日産の12,500人の人員削減の記事が出ていた。99%の営業利益の下落である。全従業員の約10%に相当する人員整理である。その元凶は、ゴーン被告である。その原因は、ゴーン被告を20年前に、業務改革のリーダとせざるを得なかった日産DNAに起因する。日産の代々のリーダが、負の遺産として日産の社風を作って、その禍根を育てたのだ。倒産寸前の日産を、自社内の人間では改革できないので、外人のゴーンに首切り業務を委ねた。その原因は創業者の考え方の遺産に起因する。その根本原因は、社是である。それが負の遺産である。

 

小川敏市長の負の遺産

 ゴーン被告とほぼ同じ時期を小川敏市長はこの18年間も、大垣市に君臨した。それで大垣市は衰退してしまい、大垣の価値が半分になった(地価の下落)。小川敏市長は、大垣市民の不動産財産額を半分に減らした経済戦犯である。一世帯当たり平均8千万円の損害である。大垣駅前商店街の6割の店主が店を畳んだ。それは家族を含めて5千人規模の「大垣駅前商店街協同組合」の店主達が人員整理されたと同じである。

 ゴーン被告が日産の負の部分は隠して、経営状況を自慢していたように、小川敏市長も、大垣市の衰退の事実には口をつぐんで、市制100周年記念行事の折々に、誇らしげに大垣の自慢を演説しまくっていた。大垣市の地価が半分になったことは、口が裂けても言わない。その派手な行事が終わった翌日は、いつものように大垣駅前通りは幽霊通りに戻った。

 県下1位の工業都市で、人口16万人の大垣市の地価は、県下4位に下落して、人口4万人の郡上市にさえ負ける有様である。地価はその都市の付加価値の高さと市長の経営能力を正直に表す。

 

2001年より小川敏氏が大垣市長就任。没落の始まり

        大垣市地価平均    前年比

2001年[平成13年]   12万4222円/m2   -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2   -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2    -9.65%   下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2    -8.56%   下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%   下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%   下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2    -1.85%   下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2    -0.16%   下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2    -1.40%   下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2    -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%   下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%   下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%   下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%   下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2    -0.78%   下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%   下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%   下落

 

   大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/   

 

日産の負の遺産の露見

ゴーンが日産を追われて、隠されていた実態が今回のリストラで明らかになった。日産は車の開発投資の金をケチり、開発を怠ったので、売れる車が無くなってしまい、アメリカで大赤字となった。営業利益が99%も減った。販売手段であるのは値引きだけである。販売促進費をカンフル剤のように投入して、何とか体裁を整えていたが、それも限界にきて今回の人員整理となった。

 

小川敏市長の負の遺産の露見

 同じように小川敏市長は、大垣の活性化に設備投資をせず、人への投資を削減し、小学校のエアコン設備投資をケチり(他市は小学校のエアコン設備率が100%だが、大垣市は2.1%で県下最低)、文化芸術活動にも金を出さず、駅前のマンション建設を制限せず、マンション住民の自治会加入促進を放置して、カンフル剤のような痴呆的な「元気ハツラツ市」「芭蕉楽市」等だけで、街の活性化手段としてお茶を濁していた。

 市制100周年記念行事では、後世に何も残らない虚栄の行事だけに終始した。市民税を3億4千万円も無駄に使い、会計報告はマル秘扱いである。

 市長がふんぞり返る新市庁舎だけは岐阜市の5割増しの豪華絢爛たる作りである。まるで大垣市のベルサイユ宮殿である。それに対比して、大垣駅前商店街は築50年以上のボロビルが立ち並ぶ。殿様は宮殿に住み、庶民はあばら家に住む。それが現代封建社会の大垣藩の末路である。

 

大垣の死の予感

 その結果、大垣経済も破綻が近づいたようだ。岐阜県最後の2店となった百貨店で、その一店の大垣市ヤナゲンがこの8月末に閉店する。既に61%がシャッターを降ろした大垣駅前商店街で、この7、8月で3店の閉店がある。これで大垣駅前商店街は火の消えたようになり、大垣経済の実態が露見する。

 これは市の活性化に必要な栄養素で、魅力的な脂分が無くなったと同じである。言い換えれば、豊満で魅力的な女性がガリガリに痩せて、ぺチャパイの女の子になってしまい、魅力が無くなったのと同じである。大垣市は闇の国に引きずり込まれたのだ。

 

小川敏市長の負の遺産を継承

 小川敏市長が18年も君臨した大垣市役所では、職員のヒラメのような保身の仕事ぶりが、小川敏市長の負の遺産として、長く残るだろう。

 大垣市では、大垣駅前を活性化する仕事は真面目にしてはならない伝統なのだ。あくまでも、実効はなくても、やっている素振りをすればよいのだ。それを大垣財界が小川敏市長と結託して支援している。それは「大垣中心市街地活性化基本計画」(平成27年)の中身を見れば一目瞭然である。この計画は大失敗であった。計画から4年が経って、計画は実施されたが、その成果は大本営の大垣市は何も発表しない。予算を使い切れば、成果は問われないのが大垣市のやり方である。この計画で建てた駅前ビルは、今だテナントが埋まらず、昼間は幽霊ビルでは、市民に報告もできまい。

 

汚職の温床になりがちな小川敏市長の負の遺産

 市民税からの行事予算を使っても、会計報告はしなくてマル秘に出来るという悪文化を小川敏市長は遺した。汚職の温床となりがちな恥の小川敏遺産である。これを恥と思わない心が恥ずかしい。大垣市役所の職員は小川敏市長の背中を見て仕事をしてきた。市長が変わっても、そのヒラメの習癖はすぐには変わらない。小川敏市長の残した悪影響は長く大垣に残る。

 子どもは親の言うようには育たない。親の後ろ姿を見て、親がやっている通りに育つ。小川敏市長には、子供と同じ市役所職員の今後の行動が恐ろしい。

 五木寛之さんの女性番記者のお魚の食べ方の躾と同じで、その逆の負の遺産相続である。それを背後霊のように背負う大垣の子供たちは悲惨である。

 

神頼み

 大垣の春は遠い。どげんとかせばならぬ、と忸怩たる思いである。頼みの綱は、濃飛護国神社の英霊、大垣のご先祖、大垣の開祖の戸田公の御霊への神頼みしかない。

 

2019-07-28   久志能幾研究所通信No.1274  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

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2019年7月27日 (土)

人生高速道路を走る(2/3)体重計で経済速度を測る大垣市

リーダの責務と遺産

 自分の人生は自分で責任を取ればよい。しかし組織のリーダの決断が、組織のメンバーの多くに影響を与える場合は、リーダとして身を修め人格を上げなければ、組織が死んでしまう。組織は、リーダの人格以上には成長しない。

 その人格レベルは、リーダの言動や組織が作る計画書を見れば、一目瞭然である。大垣市の経済状況は、地価を見ればすぐ分かる。

 

大垣活性化の足を引っ張る大垣罪界

 大垣市は、大垣市民が人生目的地に早く行くために、市街地活性化をもくろんだ。その「大垣市中心市街地活性化基本計画」(平成27年12月作成、平成29年11月改定)に大垣経済の速度を計る指標として、「中心市街地の休日の歩行者・自転車通行量」という愚劣な指標を使った。まるで体重計で、車の速度を測るようなものだ。本来、その指標は大垣駅前商店街の総売上高か地価であるべきだ。

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  「大垣市中心市街地活性化基本計画」表紙

P58

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p58

P69

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p69

 

 それに対して大垣財界の田口義隆会長(大垣商工会議所副会頭)は、「大垣中心市街地活性化協議会による意見書」(p135)で、小川敏市長に媚びを売るが如く、素晴らしいと絶賛する。これは猿芝居である。大垣財界がこんな見解では、大垣中心市街地が活性化するはずがない。ふんどし姿で汗を流した西濃運輸の創業者・田口利八氏が草葉の陰で泣いている。

 大垣経済の状況を計る一番的確な指標は、大垣市の地価の変動である。それが分からなければ大垣の行政・経済の面で、経営者の資格はない。

P135

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p135

 

 「大垣中心市街地活性化基本計画」を作った真の目的は、ベルサイユ宮殿のような大垣新市庁舎を建設するためのこじ付けの言いわけ書である。大垣市はこの18年間で地価が半分になり、経済的に没落した。この新市庁舎は大垣市には身分不相応で贅沢すぎる。岐阜市の新市庁舎よりも5割も贅沢である。

 だからこの計画書に基づいて、大垣市駅前に駅前ビルやマンション建設で整備しても、その後、大垣市の地価は、今まで通り下落し続けている。大垣市中心街を活性化できるはずもない絵に描いた餅の計画書だからだ。現実の市場が正しい。それは神の声。大垣市長の施策が間違っている。

 

「大垣市中心市街地活性化基本計画」の目的

 この計画書の最初に「新市庁舎建設の建て替えに当たり、・・・(中略)・・・、新市庁舎、奥の細道結びの地へと続く中心市街地の回遊性はにぎわい創出に務めるため、・・・・   」を謳っている。そのついでに、2番目の記載で、駅の周りの再開発事業の説明である。この計画書作成の目的は、その文章構成を見れば一目瞭然である。新市庁舎の建設を最初に記述しているから、新市庁舎の建設の言い訳が第一目的で、駅前商店街の活性化は二の次なのだ。そのとどめが、田口義隆会長が市の選定した指標に対しての賞賛である。やらせの典型的なスタイルである。これでは大垣市の地価の下落が止まるはずはない。

2001年より小川敏氏が大垣市長就任

        大垣市地価平均    前年比

2001年[平成13年]   12万4222円/m2   -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2   -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2    -9.65%   下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2    -8.56%   下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%   下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%   下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2    -1.85%   下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2    -0.16%   下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2    -1.40%   下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2    -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%   下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%   下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%   下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%   下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2    -0.78%   下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%   下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%   下落

 大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 https://tochidai.info/gifu/ogaki/   

 

2019-07-27   久志能幾研究所通信No.1273  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月26日 (金)

人生高速道路を走る(1/3)光の国へ 

 自分の人生の目的地はどこか?

 人生高速道路を走る自分(車)の性能は?

 どの走行レーンを選択して走るか?

 

人生50年から100年へ

 人間50年 下天のうちをくらぶれば 夢幻のごとくなり。ひとたび生を享け滅せぬ者のあるべきか。

 織田信長は、幸若舞いの「敦盛」を好んで舞った。下天とは、倶舎論に人間の50年は、四天王においては、一日一夜にあたる、という句からとっている。

 現在、日本人の平均寿命は80歳を超えている。100歳以上の人が日本に10万人も存在する。科学的な理論では人間の寿命は125歳である。

 道程が50年から100年に2倍になれば、目標値も高くしたので高速道路を走らないと、日暮れまでに目的地に辿り着けない。人生の行程が2倍になったのだ。人生で相応の心構えがないと、途中でエンスト、ガス欠、高速道路の逆走である。その目的地が明確でないと、道に迷う。

 

人生の目的地

 人は生まれた場所から、死ぬ場所までを走る過程が4つに分かれる。自分の選択する過程はどれか?

 光の国から光の国へ

 闇の国から光の国へ

 光の国から闇の国へ

 闇の国から闇の国へ

 

 どこを目指すのか? その過程はどれでもよい。一歩一歩、光の国への方向に歩けばよい。その過程が幸せの道だ。

 自分が闇の国に生まれても、志を立て、精進して、良き師に出会い、自分の乗る車を性能アップさせれば、光の国に行ける。光の国に行けるように精進するのが「修身」である。

 自分を自動車に例えて、人生の高速道路を走るには、相応の装備が必要である。昔のように徒歩で歩いていては、距離を稼げない。

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   豊田工機のカタログより

  

車の整備

 自動車のシステムを己に例えて、人生の高速道路を走ることを考えた。

 

ナビゲーションシステム

 人生道を走るには、正しい師の導きがあって、光の国にたどり着ける。やみくもに走っても、時間ロスが大きい。師の選択は第一優先である。努力よりも選択が大事である。3年かけて師を探せ。トラブル時、叱って正しい道を教えてくれるのが、真の師である。

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   馬場恵峰書

タイヤの軸心:

 タイヤの軸心がブレていると、振動して高速度で回らない。振動とは廻りとの軋轢である。軸とは、自分の価値観である。自分の価値観を明確にしないと、人間社会で軋轢を生む。そのために修身を学ぶ。

 

プロペラシャフト:

 プロペラシャフトはエンジンである己の意志の伝達、目的達成手段、(コミュニケーション)である。自分の意思を正しく「伝」えて、相手の心に「達」しないと、人生目標が達成できない。コミュニケーション能力を高めるべし。テクニカルライティングを学べ。

 

操舵システム:

 パワステは進む道の選択手段である。コンプライアンス(遵法精神)がしっかりしていないと、フラフラして誤った道を選んでしまう。少しの賄賂で道を誤ってしまう。

 

エンジン:

 エンジンとは意志、魂である。エンジンが始動しないと何処にも行けない。エンジンが回転速度を上げないと、速く走れない。まず己の心に火を付けよ。

 

後輪:

 後輪とは駆動力(欲望)を地面に伝える道具である。それが空回りしては、人生ロスである。前輪の方向決めがないと、欲望に任せて何処に行くか分からない。向上心、欲望、ハングリー精神というエンジン馬力がないと前進できない。

 

4WD:

 四駆は、4輪への適正駆動力配分装置である。人生のバランス感覚、精神のタフさが、人生の泥濘からの脱却のために必要な機能である。視野を大きく取り、トラブル時の対応力を付けて人生道を走ろう。

 

衝突防止装置

 衝突防止装置等のお金で解決できる「眼」には、投資を惜しまないこと。それが危機管理意識である。

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   車の図は豊田工機のカタログより

 

走るレーンを選択

 高速道路には、走行車線と追い越し車線がある。人を押しのけ、そこのけそこのけと追い越し車線ばかり走る人生であっていいのか。

 たまには親の死に目に会いたいと速度違反で走る人もいる。そんな人には道を譲ってあげよう。利他の精神で、人生道を走りたい。

 どんなに飛ばしても、目的地に着く時間はそんなに変わらない。どうせ目的地は「死(浄土)」である。悠久の時間から見れば、人生の60年も90年も変わらない。焦っても致し方あるまい。焦れば事故の元である。焦ってコンプライアンス違反で賄賂を貰っても、交通反切符を切られる。天網恢恢疎にして漏らさず、で何時かは閻魔様に捕まる。

 走るなら「王道」である。修身で走るべきは、獣道でも脇道でも非常用走行車線でもない。正々堂々と王道を走ろう。

 

最終目的

 目的地の「死」に到達が目的ではない。その道を走る過程で、自分の魂を浄化して、後世にその昇華物を遺すのが人生目的なのだ。だから高速道路ではなく、一般道を地道に走る人生もある。どれが正しい道というわけではない。百人いれば百人の道がある。自分の選んだ道に誇りを持とう。

 

2019-07-26   久志能幾研究所通信No.1272  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月25日 (木)

大垣市の葬列(3/6)~100周年の狂気・天災

 「積小偉大」とは、小さなことの積み重ねが、大きな偉業を成し遂げるの意味である。二宮尊徳の言葉である。

 小川敏市長は、「積小偉大」とは逆の行動を取ってきた。市制100周年記念行事で、今までの失政(大垣の衰退、地価の下落)から市民の目を逸らそうと、派手で目立つことばかり金をかけてやった。その実効は全くない。却って虚の行事の負荷で大垣市は衰退の一途である。

 世の常識として、能力のない輩ほど、ギャーギャーといかにもやっていますと、喚くもの。できる人は、黙って成果で示す。まず、大垣市長として、大垣市の地価を上げる実績を示して欲しい。アホくさい祭りに頑張らなくてもよい。市民には、成果(経済成長、地価上昇)だけ示してくれればよい。

 

葬列2:無理な100個の行事捻出

 大垣市長は、市制100周年記念行事と言って、無理やり100の行事をねん出した。自分達の頭では100を出せなかったので市民までアイデアを出させた。節約の精神はどこに行ったのか。喜んだのは市に取り入った業者だけである。市民税の無駄遣いである。

 なんでも「市制100周年記念行事」として競輪、花火、大相撲、お宝探偵団テレビ収録、全国の大垣さん大集合、三世代ウォーキング、キャラクターパレード、ワンワンと遊ぼう、アンパンマンと遊ぼう、親子ラジオ体操、等と、無意味な記念行事が目白押しであった。イベントの一つの恐竜ロボットが大垣の未来のどんな貢献をしてくれるのか。かように市制100周年記念とは無関係な行事ばかりであった。

 大垣市は、市民から分捕った予算3億4千万円を、厚かましく完全消化した。行政の大義名分の驕りが垣間見えた浅ましい行動であった。

 

予算以上の浪費

 その昔、私が通産省の仕事に従事した時、年度の途中で、お上から「予算を削減しろ」と恒例的な予定通りの通達が来る。それに対して、我々は「これだけの当初の予算に対して、これだけを節約しました」と予算返上儀式のサル芝居を強いられた。それでその節約しているように見せる形だけの体制がお役所なのだと悟った。だからその予算削減がある前提で、年初の予算を組んだ。

 しかし大垣市には、そんなスマートな智慧などありはしない。大垣市は、当初の予算以上の金を使いまくっていた。それも議会の承認なしにである。

 当初は3億1千万であったはずが、いつのまにか3億4千万円になっていた。市制90周年記念行事の費用が1億1566万円、市制80周年記念行事は5056万円である。なんで、10年で費用が倍になるのか?

 会計報告も、特別条例で、マル秘扱いにされて市民には公開されない。

 

身の程知らずの大盤振る舞い、狂気の沙汰

 大垣市は、小川敏市長が市政の舵を取って、この18年で地価は半値になった。この10年間、小川敏市長の失政で、大垣の経済規模も産業の就業者数も売り上げ(製造出荷額)も縮小傾向である。それなのに、小川敏市長は、10年前の90周年記念行事の2倍の金を大盤振る舞いである。80周年記念行事費用の6倍である。狂気の沙汰である。

 この10年間、大垣市は衰退傾向である。製造業の就業者数は5%減少、製造業出荷額は5%減少、商業の就業者数は2割減少である。大垣駅前商店街の多くの店主達が泣いて大垣を去った。大垣市民の意識が無い名古屋勤務のマンション住民だけ増えた。そんな状況下で、なんで100周年記念行事に10年前の2倍の3億4千万円の大盤振る舞いができるのか。本来、喪中にして、行事は中止にすべきであった。狂気の沙汰である。小川敏市長は正気を死の狂気に追いやった。

 

大垣市の産業統計 (10年前比較)

大垣の人口  158,911人(推計人口、2019年6月1日)

                                        wikipedia より    

          158,966人(平成20年)

製造出荷額  4,725億円(平成30年)  5%減

       4,966億円(平成19年)

従業員数   78,552人(平成26年)  5%減

       82,317人(平成18年)

商業就業者数 12,207人(平成26年)  20%減

               15,148人(平成18年)

 

天災

 市制100周年記念行事で、大垣市にどんな付加価値を残したのか。ドンだけ大垣は儲かったのヤ! 記憶力だけが優秀で、型にはまった受験問題を解くだけが得意で、最高学府に行った小川敏市長は、こういう社会的な経済応用問題の対応には無能のようだ。知識はあっても智慧がないのだ。行政の経営能力と常識がないので、大垣の地価が18年間で半分に没落した。小川敏市長は、大垣を没落させた天災(天才?)なのだ。

 

2019-07-25   久志能幾研究所通信No.1271  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月24日 (水)

ご用心:金貨でも腐る

 身辺整理で家中を整理整頓していたら、33年前の1986年に母が買っておいてくれた昭和天皇在位60年記念10万円金貨が出てきた。ネットで調べると市価は13.8万円である。

 ところが詳細に調べていくと、金貨で保存すると、金貨でも腐る(価値下落)ことを発見した。買う場合の市価は138,000円だが、それをコイン商に売りに行くと、買取価格は100,100円である。少し汚れていれば、原価の10万円である。

 10万円金貨を金の含有量で計算すると、金の含有量は20gだから、一グラム4,800円として、96,000円にしかならない。

 つまり33年かけて100円しか儲からない。交通費を加味すれば赤字である。それより金利が1%で回る商品に投資をして複利で回せば、100,000円が 138,869円になる。それも世にはもっと高利で回る金融商品がある。金貨のままでは100円しか儲からない、である。物価上昇を初任給で考えれば、実質三分の一に減価した。つまり、金貨のままでの死蔵では、減価なのだ。コイン収集で儲かるのは、コイン業者だけである。

 

動けば何かが変わる

 お金はお足である。死蔵で、お蔵に留めておくのではなく、世の中に回して初めて、その価値を増やすことが出来る。情報も、ご縁も、自分自身も世の中で走り回って初めて価値を出せる。それを死蔵するから、お金に恨まれて、金が寄ってこなくなる。お金だって、心がある。

 人のご縁だって、陸の孤島で引きこもりでは、何ともならない。縁を精選して歩けば、ご縁がご縁を呼んで幸運が訪れる。お金も大事に使ってあげれば、嬉しくなってお友達を連れて帰ってきてくれる。コイン、切手、絵画等を、ため込んで金儲けをしようとしてもダメである。

 人生で最大の金貨は自分である。人生が思い通りにならないからと言って、動かないのでは、何時までも止まったままである。

 

ニュートンの第一運動方程式

 止ったものは止まったまま。動いているものは動いているまま。

 

 人生は、動けば何かが変わる。それがマイナスの結果になっても、よいではないか。マイナスが結果なら、それをしてはダメということが分かった学びである。死蔵では何も変わらない。人生で最大の投資先は、「動き回る」自分自身である。動けるのも生きている間だけ。

 命には限りがある。一日一日、命は尽きていく。死蔵では、死んだまま価値が尽きていく。自分の命は、生かして寿命を全うしたい。

 

2019-07-24   久志能幾研究所通信No.1270  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月23日 (火)

大垣市の葬列(2/6)~市制100周年記念で命を浪費

 過去から学び、今日の為に生き、未来に対して希望を持つ。大切なことは、何も疑問を持つたない状態に陥らないようにすることである。

      アルバート・アインシュタイン

 Learn from yesterday, live for today, hope for tommorrow. The important thing is not to stop questioning.

 

 小川敏市長は、このギネス挑戦「水饅頭共食い」に何の疑問も持たなかったのだろうか。それが大垣の未来に対してどんな価値があると思って実施したのだろうか。この明白な愚行に疑問を持たなければ、市長の資格はない。

 

葬列1:浅ましい水饅頭の共食い

 大垣市の知性と節約心と羞恥心が「死」を迎えた行事であった。大垣市制100周年記念行事で、浅ましくお饅頭を食べさせ合って、その数でギネス記録とした。しかし大垣市の付加価値を高めることにはならなかった。「アホな大垣市長が食い合いの浅ましい行事をやった」というニュースが全国に広まり、大垣の恥を全国に知らしめただけだ。それを嬉しそうに報道する新聞・マスコミもその知性レベルの低さを露見させた。それが報道に値するのかの判断ができないまでに、マスコミのレベルが落ちていた。だからフェイクニュースが氾濫する。

 そのわずか2週間の記録居士(誇示?)のために、市民税900万円が消えた。この行事の成果の付加価値額を小川敏市長は市民に報告する義務がある。

 大垣市民はわずか100円の水饅頭と400円程の升の為に、4千人ほど(関係者含む)が、3時間も炎天下に拘束された。日本の時間(命) の損失である。この水饅頭は葬式饅頭であった。

 

日本の命(時間)のロス

 参加者3,246人×60分×3時間×100円/分=58,428千円

 関係者100人×4時間×60分×2回×100円/分=5,800千円

 直接費用のロス : 行事費用 900万円

   そのうち、440万円が使途不明金

   そのうち、120万円がギネス社に支払い

 

 〆て、約7千万円の大垣の時間(命)の損失である。もっと大垣の未来のために、その命を使って欲しかった。もっと有意義なことに使えただろうと言いたい。アホな大垣市をカモにしたギネス社だけがニンマリである(市長を小ばかにしたようなギネス社社員の笑みと目つきが魅力的?  さすが大英帝国の末裔である。狙った財布は逃しません。)

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大垣市をディスカウント

 この行事は、時間給100円となり、市民労働をディスカウントしたことになる。多くの市役所の部長や関係者が強制的に動員された。市民税を無駄遣いして、なにが「アーン」だ! 税金を返せ!

 お饅頭を食べさせ合ってのギネス記録は、大垣の付加価値を棄損している。時間とお金の無駄遣いであった。こんな小川敏市長の意識だから、大垣市の地価が半分に下落するのだ。

 

英霊に対して侮辱

 濃美護国神社を封鎖しての水饅頭食い合いのイベントは、大垣とお国のために命を捧げた英霊への侮辱であった。喜んだのは、業者とギネス社と、甘い汁を吸った取り巻きだけであると推定される。

 

恥を知らない大垣市

 大垣市役所は、その葬列の記録居士の垂れ幕を1年近く年度末の3月まで大垣市庁舎ロビーに飾っていた。恥の上塗りである。その記録は、僅か2週間後に、三島日大高校の学園祭の行事で、「コロッケ食べ合い」に破られたのだ。それも三島市が使った経費はゼロ円である。大垣市民として、恥ずかしいたらありゃしない。

 佐藤一斎は「自分の物は粟一粒でも無駄にするな。他人の物は菜っ葉一枚でもとるな(言志四録・老至録18)」と説いた。江戸時代の大垣の賢人・江馬蘭斎は、硯の水さえ井戸水では勿体ないと雨水を使って墨を擦った。小川敏市長は人の金だと思って、市民税を使い放題である。

 

詳しくは下記ブログ記事を参照ください。

 

2018-0604

大垣の痴呆行事「乞食行列」で記録達成 - 久志能幾研究所通信

 

2018-0606-

フェイクニュース「水まんじう食べさせ合いギネス世界記録®」

2018-0608-

田口利八氏が草葉の陰で泣いている - 久志能幾研究所通信

2018-0611-

大垣の水まんじゅうフェイクニュースが痴呆拡散 - 久志能幾研究所通信

2018-0612-

「水まんじゅうギネス挑戦」予算が怪しい - 久志能幾研究所通信

2018-0614-

新幹線内殺傷事件と大垣・水まんじゅう食べさせ合いギネス世界記録®は ...

2018-0616-

日本はギネス社の植民地にされた - 久志能幾研究所通信

2018-0619-

呪いとしての「ギネス社の理念」 - 久志能幾研究所通信

2018-0621-

サルにも取れるギネス世界記録 - 久志能幾研究所通信

一部リンクが上手く貼れず、リンク先に飛ばない項目があります。

申し訳ありませんが、その場合は、タイトルをドラッグ&コピーして、検索エンジン欄に張り付けて検索してください。

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊より

 

2019-07-23   久志能幾研究所通信No.1269  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。