呪いとしての「ギネス社の理念」
経営理念とは、その企業が目指す人間性、経営能力、使命感を統合した会社の指針である。
経営理念とは、お客様視点、会社の視点、第三者の視点(神仏の眼)からの指針である。
経営理念とは、理にかなった思いである。その思いを実現するため、自分を律するためにある。経営理念は、道心と私心からなる企業の営利活動を、「私心(金儲け)」を「道心(理性、道徳)」で律するためにある。
経営理念を見れば会社が分かる
私が企業を見る時は、必ずその企業の経営理念を確認する。経営理念を見れば、創業者の思い、その企業がどこを目指して経営しているかが明確になる。経営理念とは、その会社の思い、その会社の存在意義、使命、錦の御旗で、経営のものさしであり、それを唱えれば全社員に力が湧いてきて、業務に取り組める口上である。その企業活動が、社会の利益に貢献するのが、会社の使命である。それがあってこそ、企業の存在意義がある。
その観点で、「ギネス社の理念」を観察すると、ずっこけるのだ。経営理念の体をなしていないのだ。ギネス社の存在意義が無いのだ。その活動は社会の為ではなく、自分達の営利活動だけの為に画策しているとしか思えない。欠陥理念で、それから導かれる活動は反社会的でさえある。
価値なき愚行の世界記録
おにぎりを食べさせ合い、水まんじゅうを食べさせ合い、コロッケを食べさせ合いで、その食べさせ合いをしたペア数が世界一になって、どんな意味があるのか。それで世界や日本にどんな幸せをもたらすのか。どんな貢献をするのか。どんな付加価値を生むのか。それが全く分からない。そんな世界一の偽名を餌に、血税の市民税を使って金と時間を掠める輩が跋扈する。それがギネス社の理念に合致するのか。世界一になって、それが社会のためになるか、それを全く問わず、世界一の権威だけを掲げて、ギネス社は金儲けをしている。
ギネス社が唱える権威とは
ギネス社の理念でいう「世界一の公正、権威、感動」も、所詮、企業活動の末梢的な事項である。何のために世界一の記録を目指すのかが、全く曖昧なのだ。だからギネス日本支社社員が金儲けのくだらない種目を考えだし、世界一の記録挑戦にアホどもをその気にさせて躍らせている。それは確信犯なのか、日本人にそれから目を逸らすための洗脳教育なのではないか。ギネスにとって、世界一を認定すれば、他はどうなっても知ったことではないのだ。
英国のインド支配
第二次世界大戦前に世界の植民地を支配して、原住民の生き血を吸ったのは、英国である。英国の東インド会社は、インドに重い税を課し、インド農民に高価な商品作物(綿布の染料の藍、麻薬の原料のケシ)の栽培を強制した。小麦など食糧をつくるべき畑で、食糧を作れず、食糧生産量は激減した。藍やケシをいくら栽培しても、食べられない。この結果、飢饉が激増した。インドでは、英国からの搾取で、インドは貧困に追い込まれ、19世紀に2000万人以上が餓死した。今のギネス社の画策は、英国人のDNAを受け継ぐ陰謀ではないのか。現代日本は、ギネス社の陰謀で、日本人の精神は飢餓状態になっている。マスコミはその片棒を担いでいる。
世のために?
ギネス社は、資源の無駄遣いに、錦の御旗を感じるのか。地球規模の反省エネ活動で、食料の無駄使いするのが正しい挑戦なのか。世界一の分量のチャーハンを作って世界一の記録になっても、それは人類の食糧事情に反してはいないのか。食べ物を遊びの挑戦材料に使って、アフリカで飢えた人々や、欧州に殺到する難民や、世界の失業者が見れば、どう思うのか。第三者の眼で眺めて、それが正しいことか。神仏、ご先祖、後世の子孫から見て、恥ずかしくないのか。ギネス社とマスコミに踊らされた日本人は、精神的文盲に追い込まれている。マスコミの責任は重い。
松下電器の経営理念に日本精神を見る
松下幸之助翁は企業を公器として、社会に貢献する活動体として、下記の経営理念を定めて会社を成長させた。世界一を目指したから、成長したのではない。それはトヨタの豊田綱領や成長している企業の経営理念でも同じである。トヨタも世界一を目指して豊田綱領を掲げたのではない。
それに比べて、末尾の「ギネス社の理念」は、自分達の都合の良いことしか言っていない。日本社会の幸福や不幸は知ったことではないのだ。世のための貢献など眼中にないのだ。
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松下七精神 (松下電器の遵奉すべき七精神)
1.産業報国の精神
産業報国は当社綱領に示すところにして、我等産業人たるものは本精神を第一義とせさるべからず。
1.公明正大の精神
公明正大は人間処世の大本にして、いかに学識才能を有するも此の精神なきものは以て範とするに足らず。
1.和親一致の精神
和親一致は既に当社信条に掲ぐる処。如何なる優秀の人材を聚むるも此の精神に欠くるあらば、所謂烏合の衆にして何等の力なし。
1.力闘向上の精神
我等使命の達成には徹底的力闘こと唯一の要諦にして、真の平和も向上も此の精神なるはかち得られざるべし。
1.礼節謙譲の精神
人にして礼節を紊り、謙譲の心なくんば社会の秩序は整わざるべし。正しき礼儀と謙譲の徳の存する処社会を情操的に美化せしめ、以て潤ひある人生を現出し得るものなり。
1.順応同化の精神
進歩発達は自然の摂理に順応同化するにあたわざれば得難し、社会の大勢に即せず人為に偏する如きにては決して成功は望み得ざるべし。
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豊田綱領 (豊田の5つの精神)
1.感謝報恩の精神
感謝報恩の念は吾人に無限の悦びと活力を与ふるものにして、此の念深きところ如何なる艱難をも克服するを得、真の幸福を招来する根源となるものなり。
1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし
1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし
1.華美を戒め質実剛健たるべし
1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし
1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし
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(ギネス社の)私たちの想い
私たちは、「なにもの」で「なに」を代表するものなのか? 私たちは、この基本的な問いに答えられることが、とても大切だと信じています。ここに表明する「私たちの想い」、パーパス(存在意義)、ビジョン、ミッション、バリュー(価値観)は、ギネスワールドレコーズのスタッフが、知恵を持ち合い、自らを省み、熟慮の末に、定義付けたものです。私たちは何によって立つのか? 私たちは何をするのか? 私たちはどんな夢を見るのか? 私たちはどんなルールに従うのか? そんな「私たちの想い」をぜひご覧ください。
人々に「ワアッ(Wow)」な瞬間をもたらすために。
私たちは、人々に「ワアッ(Wow)」となる瞬間をもたらすために存在します。「世界一」の感動を提供し、可能性を紹介することで、人々が自分に眠る能力を追求できるよう、インスパイアしていきます。
世界のおどろきを「公式な」世界一に。
私たちは世界のおどろきを「公式に」世界一として認定し、称えていきます。世界一の感動や、挑戦者、記録保持者の驚異の物語、 世の中のスゴイを「世界一」というレンズを通して、伝えていきます。
世界記録に関する唯一無二の権威として。
私たちは、世界最高峰のモノやコトをリサーチし、測定し、立証し、認定します。偏見や先入観を持たず、公平な目で記録の審査を行っていきます。ユニークな世界観を通じて、高い水準のエンターテイメントや体験を提供し、感動と喜びを世界へと共有していきます。
価値観
Integrity(誠実)
私たちは、偏見や先入観を持たず、公平な目で記録の審査を行っていきます。
Respect(敬意)
私たちは、挑戦する人々、記録保持者をはじめとする、私たちを取り巻く全ての人や環境に対して敬意を忘れずに接していきます。
Inclusiveness(多様性)
私たちは、誰もが世界一になれる可能性を秘めていることを世界中に伝えていきます。
Passion(情熱)
私たちは、全ての挑戦者がそうであるように、あらゆることに情熱を持って取り組んでいきます。
(ギネス社の)私たちの想いより: http://www.guinnessworldrecords.jp/about-us/our-purpose-vision-mission-and-values/
2018-06-19
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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