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2018年6月 6日 (水)

フェイクニュース「水まんじう食べさせ合いギネス世界記録®」

 ギネス社による愚民化洗脳教育

  大垣市は英国の植民地?

 

 「水まんじゅう食べさせ合い 世界記録に認定」には、知恵も努力も汗もない。有るのは食べもの(生き物)に対するに対する感謝の喪失と日本人の品格の下落である。功名心と金儲けのギネス社に躍らされた痴呆症状である。尊い食べ物を遊びにつかう傲慢さである。第二次世界大戦前は、全世界を植民地にして、原住民の生き血を吸ってきたのが英国である。その末裔が考えたシステムに踊らされる日本人が情けない。

 そのニュースが世のためになるなら、報道する価値があるが、世のためにも未来の子孫にも、全く価値がないニュースを流すのはフェイクニュースである。

 

ギネス社からの洗脳教育

 「水まんじゅう食べさせ合い 世界記録®に認定」を報道したマスコミは、全てお祝いモードで報道していた。批判的や懐疑的な記事は皆無であった。日本のマスコミはどうなってしまったのだろうか。一営利企業のギネス社に洗脳教育をされてしまったのか。マスコミに理性は喪失したのか。飽食や食いもの行事を絶賛するのは、飽食餓鬼道に迷いこんで浅ましい。

 ギネス記録達成の記念写真で、大垣市長の娘の年ほどのギネス公認認定員が、大垣市長を小ばかにしたような澄ました冷たい眼差しの顔が印象的である。ギネス社は何も努力をしなくても、カモがネギを背負って、120万円もの上納金を貢いでくれた。大垣市民の血税からである。その横で大垣市長は、舞い上がってご満悦の痴呆状態にあり、そんなことには頭が回らない。それはマスコミも同じ。彼女の雰囲気は、お祭り騒ぎとは別世界の冷静沈着冷酷な計算づくの振舞いである。さすが大英帝国の末裔である。

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2dsc01978  英国ギネス認定人の小ばかにした顔と大垣市長の顔の対比がお笑いである。

  大垣市長の二重顎が見苦しい。この写真が全世界に流れた。大垣の恥である。

英国の植民地に対する愚民化政策

 戦前、英国は全世界の未開発国を植民地にしてその生き血を吸って繁栄した。そのため植民地であったインドの識字率は低い。それは大英帝国(現英国)が、愚民化政策を行ったからだ。 同じように英国の統治を受けたビルマ(現ミャンマー)のビルマ人は、5、6歳で仏門に入る風習もあって70%の識字率があったが、(英国の植民地化後は)それが数%にまで落ちた。

 植民地政策として、豊富な資源を安い賃金で働かせ、その国の人々に産業も教育も文化も与えないと言う事で、暴動や革命家が出るのを防ぎ、3人以上の立ち話を禁じ、宗教的帰属心を断ち切るためにキリスト教を普及させ、文盲の状態にした。それに反する行動をとると見せしめとして極刑にした。

 この愚民化政策で、政治も経済も民族も宗教も骨抜きにされた。一度こういう状態に陥ると、建て直しには想像を絶する苦労がいる。本格的にインド人の手によってインドが再建されには、長い年月が必要とされた。

 中国もアヘン戦争以降、白人の骨抜きの策略の被害を被った。フィリピンは米国より徹底した愚民化政策で文盲化され、違反者への処刑は凄惨を極めた。

 

魂の愚民化政策

 現在、グローバル経済主義教の布教で、テレビ、マスコミがその片棒を担いでいる。愚劣なテレビ番組、飽食の流行、グルメ番組の氾濫、モラル崩壊の殺人事件氾濫のテレビ番組で日本人の精神が劣化し続けている。グルメ痴呆番組に対して日本人は不感症になっている。その極め付きが、今回の「水まんじゅう食べさせ合い 世界記録」である。それが世の中に、どういう貢献をするのか。大垣の未来に対してどういう投資となるのか。具体的な経済効果額を、大垣市長の口から説明して欲しい。

 

トヨタが挑戦すれば

 もし大垣市と同じ手口で、市役所職員、外部団体、出入りの業者に動員をかける手段を、豊田市やトヨタグループの本社が立ち並ぶ刈谷市が行えば、今回の記録1,623組を上回る10,000組くらいは簡単に達成できるだろう。しかし、豊田市も刈谷市もそんなバカげたことは絶対にしない。それは豊田綱領という精神の規範があるからだ。世の中にためにならないこと、未来に付加価値を生まない愚行は行わない。「至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし」が原則である。神仏を尊崇報恩感謝して、西濃の英霊を侮辱する愚行は行わない、である。尊い食べ物を遊びに使うなどもっての外。

 

豊田綱領 (豊田の5つの精神)

1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし

1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし

1.華美を戒め質実剛健たるべし

1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし

1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし

 昭和10年10月30日

豊田佐吉の6周忌にあたって、全従業員が整列した佐吉翁の胸像まえで、佐吉翁の信任が厚かった取締役支配人・岡本藤次郎が朗読・発表 (試作車を完成させ、国産自動車生産の目処がたった時)

 

「水まんじゅう食べさせ合い」は爬虫類の脳

 動物の脳は、生命を司る爬虫類の脳と感情の旧哺乳類の脳と思考の新哺乳類の脳からできている。「水まんじゅう食べさせ合い」は爬虫類の脳を刺激する下劣な競技なのだ。恥ずかしい記録である。大垣市長の脳は、爬虫類の脳から進化していないのか。現代のテレビのグルメ番組狂騒曲は、文明国の症状ではない。文明の末期症状である。

Photo

北朝鮮の統制報道と同じ

 お互いに抜け駆けを意識してか、各新聞社は全く批判記事を掲載しなかった。あの痴呆行事をみて、何も感じないようでは、報道の退廃、記者魂の消滅としか言いようがない。報道は、報せることの「道」である。尊い「道」である。それが汚濁に満ちた汚れた道になっている。全紙が全く同じ表現で、大垣市役所からの情報を垂れながすような称賛記事では、共産党か全体主義者の教団である。ギネス教団の信徒である。問題が数多くあるのに、それを無視して全く報道しないのは、共産党統制と何も変わらない。そんな姿勢で政府を批判する資格があるのか。全て横並びで、高給取りの記者が痴呆のようなアーと開けた口を写真にとって報道するのは、報道ネタに飢えた餓鬼である。

 

下記は各新聞のタイトル

日経新聞: 報道無し

産経新聞: 報道無し

中日新聞: 水まんじゅうでギネス記録 大垣、同時に食べさせ合い

岐阜新聞: 水まんじゅうでギネス認定 1613ペア「あ~ん」

読売新聞: 一斉にあ~ん ギネス獲得…大垣市制100周年記念

朝日新聞: 水まんじゅうの食べさせ合い、世界記録認定 大垣

毎日新聞: ギネス:水まんじゅう食べさせ合い 世界記録に認定

 

金づる

 マスコミ報道が偏るのは、広告スポンサーや情報源に迎合するからだ。それは人体への健康の危険性が危惧される食品に関する報道にも現れる。マスコミはそのスポンサーからの広告収入に縛られているので、批判記事は絶対に掲載しない。公正な報道と言っても、マスコミにも生活が懸かっている。読者の健康など知ったことではないのだ。

 アホな記事を載せればその紙面分に大事なニュースを掲載するスペースがなくなる。新聞紙面も限りがある。現在、核ミサイル、領空侵犯、拉致問題で日本人の命、存亡に影響する事態が緊迫しているのに、その記事の枠が消えるのだ。逆にそのように日本人の注意を背けて、堕落させる意図で悪意ある外国から金が流れているのかもしれない。そう思えて仕方がない。

 大垣市役所からの地元ニュースの情報提供を考えると、地元紙は痴呆市役所の批判は絶対に掲載しない。それは中日新聞、岐阜新聞の西濃欄版を調べて判明した事実である。私は今だかって大垣市主催行事の批判記事を見たことがない。ヨイショ記事ばかりである。

 

使命とは

 国力が衰えると、国民も市政も報道も貧困になる。貧すれば鈍す、である。新聞購読数の減少は故あること。自分で自分の首を絞めているのだ。口をアーんと開けた痴呆状態の写真を撮るために、報道カメラマンは命を懸けているのか? 記者は、そんな記事を書くために記者生命をかけているのか、と思うと情けない。使命とは、その仕事に命を使うこと。道を間違えている。

 

2018-06-06

久志能幾研究所 小田泰仙  

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