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2017年8月

2017年8月31日 (木)

トヨタ式ダイエットで14kg減(3/7) 実践編(改定)

下記は、7ヶ月間の実践内容です。これは自分との戦い(management)です。しかし楽しい戦いであった。勝ち戦の場合であれば、なおさらである。

 

トヨタ生産方式ダイエット

ダイエットを業務改革・治療と考える

 組織が赤字経営になると業務改革、リストラをしなくてはならない。

 体重増の請求書はどこかで清算せねばならない。請求書を不渡りにすれば、将来大きな利息(入院・手術・死)を払う必要があると考える。ダイエットを借金返済と考えると、ダイエットの辛さも我慢できる。ダイエットのための散歩を修行(千日回峰行)と思えばよい。

・毎朝夕体の体重計で記録、グラフ化する (視える化)

 現状把握しなければ、対策案も出せない。(PDCAの基本)

 そのグラフを机の目の前に、毎日更新して、掲示する。

 そのグラフを見る回数に比例して体重は減る。

 体重計に乗る回数が増えるほど、体重は減る。

・食べすぎない、小食にする(トヨタのカンバン方式)

 大食いで消化吸収している間は、排泄機能が疎かになる。腹八分で排泄機能を活発化させ体を活性化する。機械の最高効率の条件で稼働すると、消費エネルギーが最小化される。

・棚卸し

 過剰な在庫(体内脂肪)をチェック。在庫にも金利がかかる

・よく噛んで食べる(一口30回目標)(小食で満腹感)

  咀嚼工程のサイクルタイムの平準化である。

・消費カロリーと摂取カロリーを管理(記録して視える化)

 明確な原価計算とコストダウン

 食べる量のカロリーを計算(食品別カロリーをエクセル表管理)

 1日の運動量のカロリー計算とで過剰摂取カロリーを管理する。

 歩行8,000歩で約260k㎈

 腹筋運動(100~200回/日)(50~100k㎈)

 毎日10分間入浴する。(40k㎈)

 お風呂の時間管理。防水タイマーをお風呂に設置

 シャワーだけの入浴はやめ。カロリー消費ができない。塩素の毒を避ける。

  食品のカロリーはネットですぐ調べる。覚える。

 外食も、カロリー表示のメニューのある店を選んで行く。

・自身の摂取カロリーと体重増減の関係を明確化する(SQC活動)

 SQCツール(統計解析)で肥満の因果関係の明確化

なぜなぜを5回繰り返し、体重増の真因を探る

・万歩計で1日8,000歩を管理(帰宅時、未達の時は家に入らない)。

 生産計画に則った生産活動。目標生産数が未達なら、歩行の残業をする。

・歩数が未達時はその分、食事を減らす。(目標管理)

 期の予算管理である。計画と実績(PDCA)

 運動だけでは体重は減らない。

 お役所のような予算管理で年度末に慌てて道路工事で使う行為はダメ。

 1日の基準摂取カロリーの損益分岐点上にある100,200k㎈の積み重ねが体重増の原因。間食のちょっとしたお菓子は100300k㎈。

・昼休み時の散歩

 工夫と改善で毎日、VA活動

 1,000歩ずつ、小分けに歩いて日に8,000歩を確保する。

・食事は、野菜や海草のおかず→ 魚介や肉料理→ 主食、の順で食べる

 モノづくりの工程を明確化する。食べるものが体を作る。

ものには順序がある。食べてから手を洗うようなことをしない。医食同源、

 血糖値が上がりやすい食品を後から食べることで、糖化防止になり、後から食べる食品の糖や脂肪などの消化吸収を緩やかにできる。

・朝食はリンゴ、ニンジン、レモンの磨り下ろし(ビタミンの欠乏防止)

・大根おろしを常食(消化の促進、不要な老廃物の蓄積防止)

・野菜中心の食事で、卵は週5個、魚は週300グラム以内目標。

・豊田綱領 贅沢は禁止。質実剛健を旨とする。

 卵、魚ともに高カロリーです。(卵1ヶ90k㎈、魚の塩焼き170k㎈)

 タンパク質の過剰摂取も身体によくない。

・リバウンドしたら食事制限をして4日間で調整する。

 生産の棚卸し、生産調整です。

 食事をかけそばだけにするとか、摂取カロリーを1、2日だけ3割減くらいのカロリー制限をすれば、元に戻る。元に戻そうという意志とアクションが必要である。頑張っている姿を自分自身で確認する。絶食までは不要。

 一週間のトータルの摂取カロリーで管理すると、リバウンドはあまり気にしなくても良い。リバウンドしても必ず、元の減少カーブに戻る。

 絶食すると体重はすぐ減少するが、体の防御作用でリバウンドが大きく結局は非効率です。日々、少しずつの減量(脳と体を納得させて)がトータルでは効率な減量ができます。

・21時以降は食べない(不法労働禁止)

 労働基準法の順守。臓器はあなたのために働く労働者です。夜遅く食べれば内臓臓器は、深夜勤務を強いられる。臓器は黙って働いてくれる佛様です。度が過ぎると病気という形で反乱を起こす。往々に手遅れの時がある。それは己体株式会社の社長のあなたの責任。率直な意見交換のできる労使関係を築くこと。常に己の体の変化を見つめよう。仏様のような臓器は、無茶を言わず黙って働いている。

・豊田綱領第5条 神仏を敬え

 21時のシンデレラボーイになる。時間が来たら、食べ物とはさようなら、です。飲食は翌朝まで我慢です。寝るときに食べた物が胃の中の残っていると、インシュリンの働きで炭水化物もタンパク質も全て脂肪に変わってしまう。体は正直だ。夕食を食べた後、疲れてすぐ寝たことがあった。普通より少ない摂取カロリー(夕食645k㎈、1日で計1,350k㎈)であったのに、翌朝、てきめんに体重が増えていた。その日の増加分は、体脂肪量600g増,筋肉量100g増である。同じように自宅でお酒を飲んで、睡魔に襲われ3時間ほど寝てしまったことがあった。やはり、当日の摂取カロリーは少なくても、てきめんに翌朝、体重が増えていた。お相撲さんは太るため朝の猛稽古の後、沢山食べて、太るために寝る。疲れていても、我慢して通常の就寝時間まで起きていること。疲れたら、運動を兼ねて、散歩に出かけること。アドレナリンが分泌されて、疲れが取れる。どうしても食べたいなら、果物に。果物は30分で腸に達する。

 仕事の関係で、遅く夕食を食べる時は、量を減らして軽くする。

・体の管理職として残業時間管理を。

 土日はなるべく早い時間帯(17時~18時)に夕食を摂る。同じ量を食べても、翌朝の体重の減少効率が違う。

・感謝して食べる

 食べ物は全て他の生物の命である。その命を食べないと我々は生きていけない。動物・畜生ではない人間なら、その命を感謝して食べること。食べる前に手を合わせれば、おのずと自制される。

・前工程は神様

 その料理を作ってくれた料理人に感謝をして食べる。そのエネルギーで己の仕事で社会に還元をするつもりで食べれば、食べすぎはない。

・後工程はお客様

 後工程(体の新陳代謝・お客様)を考えずに、必要以上に食べれば、過剰在庫になる。

乾いた雑巾を絞る

 ダイエットのモチベーションを維持する工夫をする。一日、一改善を

 トヨタの日々改善活動。乾いた雑巾を絞れ。

 絞り切っても、時間が経つと、無駄な湿気を吸って、また絞れる。

・冷蔵庫を大家族用の大容量型にする(視える化、整理整頓)

 小さい冷蔵庫は、つい食料を詰め込みすぎて、奥に置かれた食品が賞味期限切れとなりがちだ。賞味期限まじかで慌てて、計画外に食べると太る。大きなスペースがあると、先入れ先出しが可能となる。在庫の食料の品質保証を。

・抗酸化作用の・週1で断食を(週末の夕食でけでよい)

  断食をしても太ってしまう体質になっている。普通に生活すればカロリーオーバーである。腹八分目、六分目でよい。

・食べ放題のレストランに行く

 食べ放題のお店で、目前の美味しいものの誘惑に負けず、食べなくても我慢できる訓練をする。

・カラフルな食品を食べる

  トマトや小豆きやぶどうなどの濃色野菜はビタミンA,C,Eを含む

・お酒は週1、日本酒で

 車社会では飲酒運転禁止です。

 ビールやワイン、ブランデー、ウイスキーから日本酒に変える。

 洋酒は、脂っこいつまみ類が合うので、つい摂取カロリーが多くなる。

 日本酒のつまみは和食のおかずがよく合い、カロリーが抑えされる。

・お酒を飲んだら、ご飯、ラーメン類を取らない

 お酒の後の炭水化物の取得が摂取カロリー過剰の原因。食べるなら食事を兼ねてお寿司等をつまみにして飲み、高カロリーのつまみを減らす。

・間食は1日に100k㎈以内を目標

 間食は和菓子で。洋菓子は脂肪や砂糖が多く300k㎈以上となるので不可。

 洋菓子の成分の動物性脂肪分は「毒」です。肥満の原因となる。

 お菓子類は表示カロリーを確認して購入、食すること。

・清涼飲料水は禁止

 缶コーヒを含めて高カロリーです。飲むならミネラルウォーターを。

 野菜ジュース、100%還元ジュースも等も、原料を煮てあるから、ホンモノとは別の飲み物です。生の果物を摂ること。

・空腹時の甘いものは厳禁

 甘いのもを食べるなら、食後にゆっくりと。空腹時に甘いものを摂ると血糖値が急上昇する。甘いものは食後に、ゆっくり食べることで糖化のリスクが減る。血糖値が高いと成長ホルモン分泌が抑制されるので、夕食後に甘いものは取らない。

・摂取する水の量を管理(1日1.5ℓを目標)。

 水を治める者は国を治める。

 便秘防止。水を毎食前に500cc飲み続けると、カロリーの燃焼率が30%増加する。

・便秘を管理(そのために摂取のする水量を管理)

 不満分子・危険分子は社外追放、早期退職

・体温を毎朝記録(基礎代謝を上げるための指標)

・空腹時に運動する。

・牛どん、カレーのファーストフードは食べない

 美味しいものにはワケがある。肥満への道をまっしぐら。

・回転寿司屋に行かない

 鶏小屋の鶏のように、無条件に出された餌を食べるように躾られては、ダイエットは無理。

・料理のプロから学ぶ

 

2017-08-31

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

 

 

仕事とは自分を写す鏡

 宗教も仕事も芸術も、自分の魂を昇華させる燃料である。自分の心の状態がプロジェクターで投影されるように、宗教や仕事に反映される。みほとけとは自分の心のある考えの象徴である。仕事を通して完成されるのが、自分の魂である。未完の自分をいかに高めて次のステージに移るかが、この世で問われる課題である。人生に完成はない。いかに理想に近づけるかが腕(魂)の見せ所である。出あった仕事をどう解釈するかで、その人の生き様が変わる。

 

雑用

 言いつけられた用を雑にするから、雑用になる。その仕事だけを取り組んでいる人にとって、雑用はない。その「雑用」で、心を込めて取り組めば「神聖なご用」となる。私が上司として部下に、「雑用」を頼むときは、その取り組み方をしっかりと観察していた。それが次の仕事を任せるかどうかの情報となる。

 渡辺和子シスターが若い頃アメリカの修道院で修行をしたとき、食事前の準備でテーブルに皿を並べる「雑用」を言いつけられた。彼女がその雑用をそこそこにこなしていると、それを見ていた修道院長から、「何を考えて皿を置いていますか」、「何も考えていません」、「お皿を置くときに、なぜ、その席に座る人の幸せを祈れないのですか。お皿を置くごとに、お幸せにお幸せに、とお祈りしながらお皿を置きなさい」と叱られたという。皿をテーブルに並べるという雑用が、心を込めることで神聖な仕事に昇華する。

 

2・26事件の葛藤

 2016年12月30日、渡辺和子シスターが永眠された。私はシスターの著書と講演CDから多くを教えてもらった。ご冥福をお祈りいたします。渡辺和子シスターは、陸軍教育総監だった渡辺錠太郎の次女で、4人兄弟の末っ子だった。9歳だった1936年2月26日、陸軍の青年将校らによるクーデター未遂事件「2・26事件」で、父が殺害される場面を目撃する。渡辺錠太郎は体に43発の銃弾を受け殺害された。その直後の傷口を包帯で巻かれて化粧された父の遺体を触って、その冷たさの感触を長い間覚えていたという。

 渡辺家は浄土真宗だったが、和子さんの母は、父を失った娘の将来を悲観して、キリスト教系の女子校に入学させる。和子さんは献身的な修道女の姿に感銘を受け、1945年に洗礼を受けた。しかし和子さんが洗礼を受けることを最後まで母は反対する。その反対を押し切って洗礼を受け、米国での修行での出来事が上記である。それがその後のシスターの仕事の仕方を変えた。

 憎しみを花に変える努力は続けなければならない。渡辺和子シスターの言葉「希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること」。いくら修道女といっても、父を殺した相手へのわだかまりが簡単に消えるわけではない。シスターは、それが氷解するには50年の月日が流れた。相手の遺族の苦しみに気が付いた時、それが和解と赦しとなった。どんな相手でも、お幸せにと言えるまでには、多くの修行が必要のようだ。私自身も、日暮れて道遠しを感じる。

 

人生料理

 自分という作品を仕上げる仕事は、苦境、逆境、自己、非難、天災という試練が良き料理をしてくれる。強弱にない単調な火加減では、単調な味の人生料理となる。自分の人生を味のある風味にするため、神仏は試練を与えてくれると考えよう。

 

2017-08-31

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インプラント 40(天国と地獄)

3.40 天国と地獄への分かれ道

  毎朝の散歩の途中に敬教堂の跡地がある。敬教堂とは江戸時代から続いた大垣藩校の学問所であり、江戸・明治時代に多くに政財界の偉人を輩出した。その跡地に孔子像が建っており、その向こう側の建屋前(旧図書館)にロダン作を模して「考える人の像」が建立されている。その像の横に螺旋階段がある。その螺旋階段を横目に「考える人」が朝日を浴びてじっと考えている。天国への階段は、一歩一歩曲がりながらも上へ上へと続く。地獄への階段には、見えない隙間があり、踏み外すと地獄に真っ逆さまだ。50年の風雪に耐えて考え続けた「考える人」像には、選択に悩んだ苦悩が感じられる。

 

努力より選択が大事

 人生は選択の連続である。選択は努力よりも大事である。間違った道を選んで、人生を棒に振りたくはない。真理の道から大きく外れたオオム真理教団の中で、優秀な人材が幾多の血を浴びる修行をして教団最高位に上り詰め、たどり着いた踊り場が絞首台の13段目であった。

 間違った人生の道でさえなければ、やり直しは出来ないが、登り直しや出直しはできる。時間はかかるが天国に少しは近づく。しかし絞首台への階段は、引き返せない道である。インプラント手術とは、自分にとって天国か地獄のどちらの道なのか真剣に考えるべきである。正解はわからないが、真剣に考えなければ、人生の道を誤る。インプラントはやり直しがきかない。取り外すという手術は、できなくはないが、大変な手術となる。迷ったら、一時保留が正解である。時間が正解を持ってきてくれる。

 

図1 敬教堂跡に建つ孔子像

図2 「考える人の像」

 

2017-08-31

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飽食という名の認知症

 その昔、学校で悪さをすると、罰として水の入ったバケツ2杯(約10kg)を持たされ廊下に立たされた。それが今は、長年の飽食の罰として、肥満になると天の罰として、バケツの水と同重量・脂肪の塊(10kg)が身につけさせられ、働かされる。肥満になれば、高血圧、糖尿病、脳梗塞、ガン、通風等の病気になるのは自然の理である。飽食が万病の元である。その結果、医療費も高騰の一途をたどり、40年前に総額10兆円であった日本の医療費は、現在、40兆円を超えている。医学が発達しても患者は増えている。これは人の食生活が贅沢になり、本能のまま旨いものばかりを求め、心の修養を怠った結果である。その罪悪の履歴(閻魔帳の記録)が体に付いた脂肪の重さで「情報公開」される。誰でも閲覧可能な情報である。見れば分かる。閻魔帳はあの世に無い。今の己の体が閻魔帳である。

 

飽食の連鎖(food slave chain)

 テレビでは連日、グルメの番組、料理番組、行列のできる飲食店の特集、絶品食品の宣伝、スイーツ・ジャンクフードのCMが目に付く。締めくくりとして胃腸薬の宣伝を大々的に展開する。ここに「飽食の連鎖」で食い物の奴隷に成り下がった現代人を垣間見る。食い物を食い物にして、金儲けに走る企業の戦略が透けて見える。

 図1の製薬メーカの広告ページを見ると、情けなくなる。日本の恥さらしである。この広告ページは、日本人の心の鏡なのだ。食い意地のはった醜い己の姿が写っている。こんな下品な広告ページを他国の雑誌でも見たことがない。製薬メーカにとって、飽食の我々はカモなのだ。それに気が付かず、嬉々としてこんな広告ページを見ているのが情けない。この広告ページを作るにもお金がかかっている。全て商品に上乗せされている、雑誌の値段に上乗せされている。餌に飼いならされた日本人は、それさえ気が付かない。

 

痴呆的グルメ番組の氾濫

 現在のテレビは痴呆的グルメ番組がオンパレードである(図2)。それを見る人がいること自体が情けない。己の子孫が、後年この出演者を見たら先祖を軽蔑するだろう。これこそ河原こじきの仕事である。その昔、芸人は河原こじきと呼ばれた。神が創造した生物の命を粗末に扱うのは、神への冒涜である。

 

肥満者が30%を超え

 その結果が、日本の男性の40代~50代で肥満者が30%を超えている。20年前に比べると3割も増加である。肥満は病気である。この結果が、医療費40年間で、4倍への肥満化である。現代社会は病気製造の片棒を金儲け主義の企業が担いでいるといえる。更に製薬会社と医療産業まで金儲けで目の色が変わっている。人の命をネタに金を稼ぐのは、吸血鬼ビジネスである。その誘惑に負けた食い意地の履歴が、己の肥満として閻魔帳に記録される。美味しいものには毒がある。何のために生かされた命かを自問しよう。

 

足るを知る

 満腹したライオンは、目の前をウサギが通っても襲わない。それが自然の摂理である。ライオンでも本能として「足るを知る」のである。ところが現代人は、満腹でもあるだけ食べてしまう。テレビも食べろ食べろとグルメ番組の氾濫である。これでは、人間様も犬畜生にも劣る存在に落ちぶれる。その罰を糖尿病、高血圧、ガン、認知症として受けている。世の中では最高のことしか起こらない。ガンでさえ、己の細胞の「火事」を最小限に防ぐために命が起こす自衛活動である。病気になるのも、み佛からのメッセージである。それに聞く耳を持たないのが現代人である。

 「足るを知る」を忘れ、自然との共生を忘れ、己の利益だけを追求するグローバル経済主義の影響で、食品業界が人の健康は無視して、少しでも多く食べさせて売上を高めることに奔走する。飽食と食品CMの氾濫に踊らされている現代から見ると、中世の貴族の食事を笑えない。人間は恵まれ過ぎると不幸になる。金持ちになり、美食を漁り、食べ過ぎ、生活習慣病になる。グルメと飽食を追求した結果は、毎日が辛い・・・とまるで悪魔のサイクルである。それなら生活信条を「足るを知る」に変えると、我慢もいらないし、生活習慣病にもかからない。毎日を楽しく過ごし、認知症にも罹らず長生きすることができる。現代の医療費の異常な膨張は、天からの警告である。認知症に罹った身内を見て反省しない人間が、同じように認知症の道を歩む。

 

 飽食は 足るを忘れた 認知症

 病院通い 通える幸せ 胸に秘め

  突然死、下流老人、寝たきりでは、皆で仲良く病院通いもままならぬ。

 認知症 貸した金だけは 忘れない

   受けた恩まで忘れたら、犬畜生以下の存在である。

 クラス会 病気の話に 花が咲き

 

図1 製薬メーカの広告

図2 グルメ番組

 己の子孫が、後年この出演者を見たら先祖を軽蔑するだろう。これこそ河原こじきの仕事である。その昔、芸人は河原こじきと呼ばれた。人が食べているところを見て何が楽しいの?

 

2017-08-31

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2017年8月30日 (水)

親の死の予兆  自分の死の予感

 私が42歳の時、母を1992年に亡くした。享年69歳。死因は脳梗塞である。脳溢血になり、手術をして幸運にも退院でき、一時は歩き回るほど元気になったのであるが、それが遠因となって半年後に69歳の若さで亡くなった。親がかかるであろう深刻な病気に対して、その前兆の知識を得ておくことは、子供の務めである。私にはそれができなかった。

 最初は頭が痛いとかで寝ていた。病院ぎらいの母である。普段も高血圧気味で、肥満気味の傾向にあった。私が口を酸っぱくして、「もっと痩せなくては」と言っていたのだが、母は、「無理な生活や、食べたいものが食べられない我慢までをして長生きはしたくない」と、生活態度を変えてくれなかった。そんなある時に、頭が痛いと言って寝ていた。病院嫌いの母は、寝ていれば直るとかで、なかなか病院に行ってくれなかった。それが脳溢血の前兆であった。

 

悔い

 親が高齢になり、高血圧、肥満気味といった状況下で、親の死を想定し、その危機状態に陥る前の兆しとその対応を考えておくべきである。家族の健康管理を認識することこそ家庭の主としての勤めである。何事にも前兆がある。それを早い時点で処置すれば、最悪の事態は避けられる。あの時に、もし、あと1週間でも、あと1日でも早く病院に連れて行っていれば、との悔いが今でもある。それによる延命は僅かであったかもしれないが、最善の対応を出来なかったのは事実である。たまたま親戚にもそんな事例がなく、私に予備知識がなかったのが災いした。

 見舞いに行っても意識なく反応のない母を見るのは辛い。そばで看護をしていた父はもっと辛かったと思う。子供にとっても、親を早く亡くすというのは悲しいもの。食生活を注意してそれが防げるなら、子どもや多くのファンに対する思いやりとして、健康管理が責務である。世にはお金では買えないものがある。そんな大事な対象に対しては、最大の危機管理をすべきである。

 

親の最期の教え

 人間として理想的な死に方は老衰である。しかし、そんな幸せな死に方を迎えることができる人は、たったの2.4 %(22,809人/1999年度)である。ガン、脳卒中、心臓病、生活習慣病が原因の死亡者は、年間 600,000人にも達する。これは全死亡者数( 900,000人)の66%である。だから、その兆しが想定される病気に対してだけでも、予備知識を持つのが親孝行である。それよりも、それを防ぐ生活姿勢、食生活が必要である。

 母の死は25年前のことであるが、今は自分がその当事者になっていることに気づき愕然とした。親の最期の子供への教えが「あんたも何時かは死ぬのだよ」である。子供は、親と共に暮らして、親と同じ生活姿勢、食生活が、沁み込んでいるため、親と同じような病気になる確率が高い。親の病気と死因を、親の最期の教えてとして学び、それを防ぐ生活姿勢を取り入れたい。

 

親の老い 己の行く末 教えられ

妖精と 呼ばれた妻が 妖怪に

妻肥満 介護になったら 俺悲惨

ほれ込んだ えくぼも今や 皺の中 

 

2017-08-30

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さようなら僕らの「赤頭巾ちゃん」

ご縁とカネと血液は流さなければ腐る

  悪い食生活を続けると血管内部にコレステロールのカスや外部にプラークが発生して、血流の流れを阻害する。それが高血圧(結果)という症状になる。血液がうまく流れないため、血の巡りが悪く認知症になる。血液の流れが阻害されるから高血圧になり、結果としてガン、脳梗塞や心筋梗塞、加齢黄斑変性症に罹る。高血圧は現象であって、病気の真因ではない。

 現代医学は、対処療法が主流である。高血圧だからと降圧剤を処方するのは対処療法である。世界一の神の手による手術を受けても、画期的新薬を飲んでも、真因を取り除かないと、病状は良くならないし、再発する。現代医学は、往々にして細分化された分野で極到の医療技術を誇る場合があるが、その病気の根本原因には目を向けない傾向がある。木を見て森を見ていない。科学の原則とは、細分化である。「科」とは禾遍に秤の意味のつくり(斗)で構成された漢字である。科学とは物事を細部の分解をして、その根本を究明する学問である。分解しすぎて本質を見失ったのが、現代科学、現代医学ではないか。

 血液には自己防衛機能としての白血球や免疫要素が含まれている。肥満になり、それに比例して血管内部にコレステロールのカスやプラークが発生して、血液がうまく流れないと、がん細胞が増殖しやすくなる。大腸がんなどのがん細胞の発生は、その免疫力が低下した証であると推定される。

 

ピアニスト中村紘子さんの訃報

 ピアニストの中村紘子さんが大腸がんで亡くなられた(2016年7月26日)。その追悼番組で中村紘子さんのピアノリサイタルを視聴して真っ先に目がいったのは、肥満した体であった。それを視て肥満と洋風の食生活が大腸がんの遠因だと確信した。その映像に、記憶にある妖精のような中村紘子さんの姿はない。中村紘子さんは最期までピアノの弾ける状態を最優先にした闘病生活をされた。ファンとしては、理想のアイドルとして健康管理にもピアノと同じような情熱を注ぎ込んで、老いてもそのスタイルを保って欲しかった。さようなら僕らの永遠の『赤頭巾ちゃん 気をつけて』。ご冥福をお祈りします。

 中村紘子さんのように、多くのファンを持ち宝石のような才能に恵まれたのなら、多くのファンを泣かせないために、自身の健康管理は責務であった。『赤頭巾ちゃん気をつけて』の主人公は東大紛争で東大入試中止(1969年)の被害を被った受験生で、私と同じ境遇であった。中村紘子さんに何かご縁を感じた。

 

フードトラップ

 「赤頭巾ちゃん」を食べたのは、拝金至上主義の食品業界の狼達である。その狼達は、消費者の健康は眼中になく、美味しすぎる毒餌で、フードトラップ(至福の罠)を仕掛け、油断した獲物を捉えて喰っている。獲物は至福のまま死んでいく。

 

 “パッケージは子供が喜ぶようにデザインされている。広告には、買わないという我々の理由づけを覆すべく、あらゆる心理トリックが使われている。味も強力だ。売り場を通りかかって、つい手に取ったが最後、我々は次回もその味をしっかり覚えている。そして何より、加工食品の原材料とその配合は、熟練の科学者や技術者たちが計算しつくしたものだ。知っておくべき最も重要なポイントは、食料品店の店頭に偶然の要素は一つもないということである。”

(マイケル・モス著『フードトラップ』(日経BP社)の「エピローグ」より)

 

 健康を保つには、何を食べるかではなく、何を食べないかである。よき人生を送るには、良き縁を探す前に、悪い縁を避けるようにするのが原則である。世の中は悪手、悪食、悪縁が満ちている。お金も水も、溜め込むと腐ってくる。お金、ご縁、血液を流さないから、病気や不運になる。お金はお足である。足止めされれば、お金もお友達を連れては来られない。気持ちよく感謝を込めてお金を送り出すと、お金はお友達のお金を連れて帰って来てくれる。それがお金の本性である。ご縁も同じである。良きご縁が更なる良きご縁を招く。

 

2017-08-30

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仕事の目的

 仕事とは、生きる目的と生きる糧で構成される。松本明慶先生曰く「私は、みほとけを謹刻することによってのみ生かされている」

 アウシュビッツやシベリアの極限状態では、生きる目的を持った者だけが生き延びた。生き延びるとは、ご先祖から頂いた命を全うすること。私の父もシベリア抑留から生き延びて帰国した。それで今の私の生がある。零下30度の極寒労働地、極貧の食事、劣悪な極酷の労働条件。朝,目を覚ますと若い戦友が隣のベッドで冷たくなっている。半分の戦友がシベリアの土に消えた。アウシュビッツでは20人に一人しか生き延びられなかった(致死率95%)。シベリア抑留開始の初期は、ロシア側の準備不足があり、致死率は80%にも達した。最終的には10%の致死率である。しかしその極限条件下でも生き延びた人達がいる。下記はドイツ強制収容所から生還し、その体験を記した『夜と霧』の著者(心理学者)、ヴィクトル・E・フランクルがとった行動である。

 

◇ 働ける体であるように見せる   働けなければ、自動的にガス室行き

  常に若く見えるように、立ったり歩いたりする時は背筋をピッと延ばしていた。

  若く見えるように髭を毎日剃った。

  最後のパン一切れを人に与えても、ガラスの破片で髭を剃ってもらった。

   病気にならない           病人になれば、自動的にガス室行き

◇ 常に未来を信じる   将来、講演会で自分が演説している姿を思い浮かべた。

◇ 収容所でのしみは意味があると認識 無意味だと生きる価値が無い

◇ 愛する人との魂での会話

◇ 感動を失わない                 沈みゆく太陽の夕焼けの風景に感動

◇ ユーモアを失わない             自分を見失わない魂の武

 

 現代でも、経営者の判断ミスで経営不振に陥り、リストラをする企業が氾濫する。リストラをしないと会社が倒産する。その時、中間管理職としてトップの指示で誰の肩を叩くかの選択に迫られたとき、上記の項目に当てはまらない部下が目に付くのではないか。アウシュビッツもシベリア抑留も決して過去の話ではない。今、リストラされれば、中高年者では、再就職は困難を極める。そうなれば年収200万円の貧困層に落ちぶれる。

 

仕事の意味とは

 下記資料は新人教育講座「修身」の一部である。この講座は2002~2005年、私が思いを込めて開設をして、講義を続けた。若い人に、我々が生み出すべき付加価値は何か、何のために働くのか、等の日本人として当たり前の価値観を自覚してもらうためである。しかし2006年、会社が対等合併(実質は吸収合併)となり、合併相手会社の出身の上司が成果主義・拝金主義に染まっていたため、この講座の実施が禁止された。「(金儲けに関係ない)余計なことは教えるな。時間の無駄だ」である。エゲツナイ体質が伝統の合併相手先会社の事業部は、私が会社を去った2年後、業界カルテル問題が露呈して、欧米へ多額の課徴金を支払うことになった。

 

2017-08-30

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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2017年8月29日 (火)

命の確認

 自分の命を一番身近で確認できるのは、自分の目である。目の老化を認識すると、また目の病気をすると、つくづくと命の限度を認識させられる。動物では、目が見えなくなったら、餌を捕れなくなるため、それは即、死を意味する。私のエサは本やPCからの情報である。目からそのエサが得られないことは、私にとって死を意味する。幸いなことに、人間はまだ助かる機会が与えられている。現代は医学が進歩してそれを支援してくれる。本来それに感謝をすべきだが、そうでない人は、人としての驕りがある。

 

我々の役目

 芸術家としての人間が、自分の命の限界を感じるとき、そこに表す作品は極めて精神的なものとなる。人の寿命はせいぜい百年だが、仏像や大理石の像の寿命は千年、二千年にも及ぶ。己の作品を千年、二千年後まで残そうと芸術家のDNAが、永遠に続く作品(子)として残そうと意識するのはごく自然である。我々の役目は「生き続けること」ではない。「自分のDNAを残す」、「後進を育てる」、「後生を育てるための作品を残す」ことである。生物の生きる目的が、「生き続けること」ではないのは、地上に出てから7日間しか生きられないセミの姿を見ると良く分かる。

  91歳の馬場恵峰師が、今だ現役で、毎日、深夜まで作品を書き続けているのも、後生を育てるためのお手本の作品を残すためであるという。師を見ていると「どげんして、そげん元気かばってん?」と思うが、その気力が師を長生きさせているようだ。

 

ロンダニーニのピエタ

 人が自分の寿命を意識するのは、人生も後半になり体のあちこちに支障が出てきて、目も見えにくくなってからである。今まで意識が薄かった死が現実に見えるときである。ミケランジェロも死の6日前まで、目がほとんど見えなくなった状態でも手探りで「ロンダニーニのピエタ」を彫り進めた。ミケランジェロは1554年2月18日永眠、89歳。生涯、ピエタを彫り続けた一生であった。このピエタの仕上がりの姿から彼の精神的な高揚の鬼気迫る姿が伝わってくる。天性の能力が全開した時(34歳)に彫ったピエタ(サン・ピエトロ大聖堂に展示・1499年製作)と、「ロンダニーニのピエタ」(1554年)の姿を比べると、あまりの差に驚ろかさせられる。

 ミケランジェロは老人性白内障に罹患して目が見えなくなっていたと推定される。それでも89歳まで現役で彫り続けたのは、当時の平均寿命から見て驚異である。神が与えた長寿と言う才能である。現代は白内障手術で人工の水晶体を入れることで、元の視力を回復することができる。医学の進歩の恩恵を私も頂き、感謝している。

 

人の使命

 認知症になれば、自分の目の衰えも認識できない。命に相当する「見えること」が分からなくなるとは、その症状が脳死である。頂いた命を、後世に何を残すかが問われている。どんな人には老いは迫りくる。生き永らえているだけの状態になるまでに、やらねばならぬことをやろう。それが、動物ではなく、人として生まれたものの「命の使い方」である。

 

 以上は、NHKBSプレミアム「旅のチカラ ミケランジェロの街で仏を刻む~松本明慶・イタリア~」を見ての感想です。著作権の関係で、画像の掲載が不可なので、オンデマンドでご覧になるか、「ロンダニーニのピエタ」でネット検索をしてください。

 

2017-08-29

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トヨタ式ダイエットで14kg減(5/7) 睡眠(改定)

・良質な睡眠をとる

    労働基準法で、休息時間が決められている。内臓にも休息を。

  22時、遅くとも23時までに就寝しよう

  良く働いた一日は、安らかな眠りを誘う。

 良く働いた一生には、安らかな永眠が贈られる。

 若くして死ぬから、生木が割かれるような苦しみを味わう。

 天寿を全うすれば、枯れ木が自然に倒れる様に楽に死ねる。

 

 我々は人生銀河鉄道で、冥土に向かって走っている列車である。終着駅の冥土には一日ではつかない。何十年もかけて冥土に向かって走る。24時間運転でもない。睡眠中の深夜には、体内の鉄道保守部隊が、37兆個の細胞からなる佛様としての体の保守をしてくれる。痛んだ細胞を治し、覚えた記憶を定着させてくれる。毒物を肝臓で解毒処理をしてくれている。良き睡眠は、その日の嫌な出来事を消してくれる。翌朝の気持ちいい一日の出発と安全運行を保証してくれる。気持ちよく冥土に己を運んでくれる。終着駅は死である。人生鉄道レールの上を過搭載でなくスムースに運ばれて行こう。肥満という過搭載では、睡眠もままならぬ、睡眠が浅くなる。悪循環である。

 

・睡眠計を使って熟睡の状況を把握する(図3、図4)

 オムロンや各社が販売している睡眠計は優れものです。どれだけ熟睡したかをグラフで示してくれる。PCにデータを落として解析もできる。

 図4の左は悪い睡眠状態で、右は良い睡眠状態である。私は毎朝、このグラフを見て、よりよい睡眠になるように真剣に睡眠に取り組んで、PDCAを回している。「睡眠道」を究めるのも修行です。よき睡眠が、良き人生を創る。ダイエットはその手段であって、ダイエットが目的ではありません。あくまでも理に合った体重で人生経営をする、です。睡眠は人生の30%を占める大事業です。睡眠計は健康器具ではなく、経営のツールなのです。

 ただし、この睡眠計の液晶表示が明るすぎて、眠るときに目の網膜に反応して、安眠の邪魔になる。しかたがないので、寝る時は表示部を手作りのカバーで塞いで使っている。

 

 米国の研究によると、睡眠不足での運転の危険性は、飲酒運転によるそれとあまり変わらない。2時間の睡眠不足は、推奨される睡眠時間を1~2時間下回っただけで事故のリスクがほぼ倍増する。「2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究」(www.cnn.co.jp/fringe/35093335-2.html

 その気になって新聞記事を読むと、睡眠不足が原因の事故が多い。寝不足になって車を運転するのは、犯罪行為である。そういう状況に社員を追い込む経営者こそが犯罪者だ。経営者が睡眠不足で会社方針を決定するのは、飲酒運転で経営すると同じである。自然の理にあっていない経営だ。仕事が多いのではない。来た仕事を正しく回す力が不足している。要は、社長の経営力がない。ガリ勉のような力任せの経営ではなく、正しく寝て、知恵が出てくるような経営をしないと、押し寄せてくるグローバル経済主義社の魔の手に堕ちる。経営者には家族のある多くの社員の生活がかかっている。10年後の会社存続率は5%です(国税庁資料)。

 

 睡眠不足で、頭が回らず営業成績不振、その後始末でさらに忙しくなり、さらに深夜勤務では、悪魔のサイクルに陥る。睡眠不足は、鬱病の大きな原因の一つでもある。それで人身事故でも起こせば、人生の終わりです。会社で一番の財産は人財です。その人財の補充はすぐにはできない。最近は人が集められなくて倒産する事例も多い。

 

将来、睡眠不足による交通事故にも飲酒運転と同じ罰則が適用と推定。

 道路交通法:運転者に対する罰則

 状態          刑罰 

 酒酔い運転        5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

 酒気帯び 0.25mg以上   3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 0.15~0.25mg      3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 

 私が大学受験をした昭和44年当時は、団塊の世代で受験地獄と呼ばれて、四当五落伝説(4時間睡眠なら合格、5時間も寝たら落ちる)が蔓延していた。それを信じたわけではないが、毎日、深夜の2時3時まで机に向かったが、成績は振るわなかった。今になってその愚かさに気が付いた。

 その最終結果は振るわなかったが、今にして思うと、よく頑張ったねと自分の頭をなでて上げたい。私が大学入試を受けた1969年に東大で安田講堂事件が起こり、東大入試が中止になった。さらに受験戦争が激化した。私が東大にいける学力があったわけではなく、東大に行く人が京大に、京大に行く人が東北大にとドミノ倒し現象で、当初は二期校にスレスレで受かるはずが、国立大学受験は全て失敗した。父の定年の関係で、浪人は許されなかった。そこで滑り止めに受けた愛知工業大学に入学した。国立に行けなかった悔しさがあり、両親に金銭負担を強いたこともあり、特待生を目指して勉強したら、3年生から特待生になって、前職の会社に学校推薦で入社できた。国立大学に行ったら成績も中くらいで前職の会社に入社できたか疑問である。なにが幸いするか分からない。全ては縁で回っていることに思い至った。

 今 にして、あの学園騒動は何であったのかと思いを馳せる。学生の本分を忘れてゲバ棒を振るった人たちのその後は悲惨である。学生の役割は勉強である。それを放棄してゲバ棒を振った報いである。世間が見えるようになってから行動すればよい。還暦を迎えないと、天の織りなす縁の絡み合いに気が付かない。人間は狭い視野の中で蠢いているのを、天はただ眺めているだけだ。全ての責任は己の選択・決断ある。

私が受験に失敗して病気の縁を頂いたので、このエッセイが完成した。 

 

良質な睡眠がダイエットの基本  成長ホルモンが必須

 成長ホルモンは、子供の背を伸ばすだけではなく、成人の体では、日中動いて傷んだ筋肉の修復を促している。また、成長ホルモンは、脂肪の分解やたんばく質の合成を促し、炭水化物、骨、水分や電解質などの代謝を調節し、体のバランスを一定に保つ役割を果たしている。成長ホルモンは脂肪の分解を促すので、これが不足すると太り、老化を加速させる。

 成長ホルモンは夜、入眠した30分後くらいから始まる深い眠りに入ってから約2時間の間に分泌される。成長ホルモンを分泌させるには、質の良い眠りを得ることが必要。

 加齢とともに成長ホルモンは減るので、意識して分泌を良くする対応が必要です。「寝る子が育つ(縦に成長)」のは思春期の若者だけ、成人は食べて寝ると太り(横と前に拡張)ます。これは成長ホルモンの生涯分泌パターンと泌筆時間帯のグラフが根拠を示す。成長ホルモンの分泌を良くするためは、体をよく動かす、食事面では夕食時に良質な蛋白質を摂取し、炭水化物は、活動する朝と昼で取り、夜は少なめにする、である。

 

・寝室は真っ暗にして眠る(良い生産のために良質な睡眠を)

 良質な睡眠のために照明を全て消して眠る。目の網膜が光を感知しなくなると、睡眠を促すメラトニンというホルモンが出る。しかし、小さな常夜灯を点けておくと、網膜はかすかな光にも反応してしまうため、メラトニンが分泌されず、睡眠の質が落ちる。

 ホテルの枕元のデジタル時計で、その表示が明るすぎる例が多い。私は、その表示に応急的なモノで蓋をして、睡眠の邪魔になるのを防いでいる。(図5)

 

・二重の遮光カーテン、遮光カーテンレールカバーを

 夏の早朝、射し込む朝日で早すぎる目覚めにならないために必要である。ホテルでも、この遮光カーテン、遮光カーテンレールカバーの有無で、ホテルの良しあしが決まる。私はこの設備が貧弱なホテルには、二度と泊まらない。ホテルの最大の使命は良き睡眠を提供する、である。

 2013年、国家試験受験のため1週間、「メルパルク名古屋」に泊まったら、カーテンの遮光が不十分で睡眠不足になった。ホテ」ルに改善を申し入れ、総支配人が改善を約束したが、翌年も全く改善されていなかった。対応の不誠実さで、そのホテルとは断交して、翌年からANA系ホテルに変更した。元政府系の伝統を受け継ぐホテルはお役人的根性で、客を客とも思っていない。ホテルの最大の商品は、信用と安心安全で良質な睡眠だ。受験生はこのホテルには泊まるべきではない。受験前日の睡眠不足は、受験生の一生の問題に発展する。この総支配人の名刺には、ブライダルマネージャー、チャペルディレクター、レストランサービス技能士1級等と記載があるが、ホテルマンとして睡眠の重要性の認識がなくホテルマンとして失格である。またビジネスマンとして信用がないと判定した。悪いものは悪いと言わないと、世の中が良くならない。多くの人が被害を受ける。あえて記述した。

 

・寝る前の入浴

 良質な睡眠のためには体温を上げるのが有効で、寝る前の入浴が効果的です。寝る前のぬるめのお湯のお風呂は、神経をやすらげ、入浴後に体温が穏やかに下がるので、眠りにつきやすい。体温が下がってくると睡魔が襲う。そのため寝る前の入浴が効果的です。

 良質な睡眠は、永眠のための訓練?です。一日は一生の縮図なのだ。

 「一日一生、一瞬一生」

 

・毎日10分間入浴する。(40k㎈)

 お風呂の時間管理(消費カロリー計算上と体温を上げるため)で防水タイマーか防水時計をお風呂に設置する。

・シャワーだけの入浴は禁止

 シャワーだけではカロリー消費ができない。シャワーは、入浴よりも多く塩素の毒を浴びることにもなる。昔は、私も忙しさにかまけて、シャワーだけ、入浴してもカラスの行水がほとんどであった。大腸ポリープの手術を機に、体を温めると、病気に対する抵抗力がつくことを本で知り、シャワーから10分間入浴に切り替えた。

 

 死んでもいいが、病気になってはダメです。生死は神仏の管轄、病気は己の管轄範囲です。なかなか死にたくても死ねないが、己の不摂生で簡単に病気になれる。病気になるのではなく、病気になるような生活をしてきただけだ。それで病気にならなければ、病気担当の佛様が困ってしまう。佛様を困らせてはいけません。

 病気になり、医師から余命半年と宣告され、「金はいくらでも出すから助けてくれ」と泣きつき医師から拒否されて「お前はヤブか」と食ってかかっても遅いのです。病気になった原因は、全て己の悪行なのです。

 

・体温を上げる為、就寝15分前に腹筋や腕立て伏せの軽い運動を

 眠られないのは、体が疲れていないから。眠られない時は、軽い疲れとカロリーを消化するためにも、腹筋等の軽い運動を少しする。

 

・サーキュレータを寝室に設置(図8)

 エアコンの冷気が直接体に当たらないように、熟睡を助ける。

・寝室に空気清浄機を設置

 光が入らないように襖を閉めて寝るので、空気の清浄が必要である。

・寝室の枕元の時計は、音声目覚まし時計に

 就寝中に目が覚めて、時間を見るため電灯を点けると覚醒してしまい再度の寝こみが妨げられる。暗闇でも手探りでボタンを押せば、音声で時間を告げてくれるのは優れものです。自宅では、2世代目の音声目覚まし時計が稼働中。

 

 

図1 成長ホルモンの分泌

出典:山内有信著「運動・栄養・健康」(三恵社)

図2 成長ホルモンの生涯分泌パターン

出典:鈴木 博夫(薬学博士)(㈱クラウディアのHPより)

図3 睡眠計

図4 睡眠計の表示  睡眠状態が示される

   この状態は明るすぎる

図5 ホテルの枕元の時計表示

図6 二重の遮光カーテン、遮光カーテンレールカバー

図7 メルパルク名古屋の遮光カーテンの早朝の状況(朝4:48)

   もっと寝ていたかったが漏れてくる朝日で目が覚めてしまい睡眠不足となった。

図8 サーキュレータ(DCモータで騒音がほとんどなく就寝への妨げ無し)

 

2017-08-29

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カテゴリー「大垣を良くする階」を新設

 現在、大垣市は、駅前がシャッター通り化しつつあり、駅前に大型マンションを建てて、商業施設の面積を減らし、予備校が林立していくようでは、大垣市の街としての発展は終わっている。市政は長期政権にあぐらをかき、ヒラメ役人が市長を取り囲み、市民の声に耳をふさぐ。このままでは大垣市は衰退の危機を迎える。このブログでは、身近なことで気が付いたことに対して、建設的な提案をして、市民の皆さんの力で、少しでも大垣を住みやすい街に変えて、大垣を良くしたいと思う。大垣に帰郷して、この7年間の大垣の変化を見続けて、情けない思いである。

 「階」は、道、道筋、はしごをかける、たより、拠り所、因縁、導く、導き、てびき、の意味を有します。

 

 

2017-08-28

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