ma_時間創出1001の磨墨智 Feed

2020年11月30日 (月)

レストランへは何を注文するか決めてから入ろう  磨墨知104(改)

 

 レストランでは料理を注文までの時間を短くしよう。料理が出てくるまでの時間は、次回食べる料理を選ぶためにメニューを見よう。たかが千円の1料理で3分も悩むのですか? それで300円の費用が発生する。貴方の時間レートは1分100円。

 それよりもご馳走の「会話という料理」に何を相手に提供するかを考えよう。食事内容よりも会話がメインディッシュなのだ。

 

信用失墜

 相手の目の前で、スマホをいじったら、信用が台無しとなる。つまり貴方は相手に対して「あんたと話すより、スマホ情報の方が面白い。あんたはつまらない」と通告したのだ。人がご縁を運んでくれるのだ。その場は会食である。スマホはそのご縁を破壊するのだ。

スマホではゴミ情報しか手に入らない。人生で何が大事かを考えよう。人生は小さな気配りに積み重ねである。人生レストランの代金は、行動で払う。その代金から、スマホいじりは負の借金となう。

そのメインディッシュのメニューから、釣りとかギャンブルを選んだら、軽蔑される。その話題で人格が評価されるからだ。

 

2020-11-30 久志能幾研究所通信 1844  小田泰仙

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2020年11月28日 (土)

いい仕事は必ず重なる。知恵でこなす  磨墨知47

 

 いい仕事、いい企画が集中してくる時間は、神様が与えた時間シミュレーションの課題である。いつもやるべきことが重なるのだ。それが人生だ。

 それをこなす知恵を出すことが、知恵ある生き方である。隙間時間に、時間配分の計画をたてるとか、知恵を出さないと時間の赤字決算となる。

 いつもどんな場合も十分には時間はない。時間は何時も赤字経営である。だから人間の最後は、必ず赤字倒産で死である。人はやりたいことがまだまだ、一杯あって、死んでいく。一日中、起きてもやることもなく、認知症になって死ぬよりも、はるかによいではないか。その倒産までの時期を遅くするのが、人生のテーマである。

 

 金は金を大事にする人々の所へ行くものだ。金持ちになろうと欲しながら、なれなかった人間がいるなら、探してみるがいい。しかし、私が言うのは、本当に金持ちになりたいと欲した人間のことだ。単に希望するということは、本当に欲することではない。

   アラン『幸福論』宿命について

 

 時間は時間を大事にする人の所へ行くものだ。時間を創造しようと欲しながら、時間を創造できなかった人間がいるなら、探してみるがいい。しかし、私が言うのは、本当に時間の富者になりたいと欲した人間のことだ。単に希望するということは、本当に欲することではない。

 

2020-11-28 久志能幾研究所通信 1842  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年11月27日 (金)

定年後の予定を計画しよう  磨墨知45a

 

 サラリーマン稼業や人間稼業をしていると、必ず定年、老い、病気、死が来る。そのために、早い時期から準備しよう。何事も早すぎることはない。入社したら、すぐ準備をしよう。入社したら、必ず40年後に定年退職の日はやってくる。40年などあっという間だ。これは経験した者でないと実感が湧かない。私は新入社員教育の「修身」でそれを説いた。

 

定年後

 で、定年後、何をやるの?

 定年後、一日、朝起きて寝るまで何もやることがなく過ごすのでは、認知症にまっしぐらである。それでは生きている価値がない。生き永らえているだけである。

 病気になったら、どういう対処をするの? 在職中に、自分がどういう病気に罹りやすいか、シミュレーションをしておこう。そうすれば、その予防が出来る。危機管理の手法で考えておこう。

 私は母の病気と父の病気を想定して、同じ生活習慣をして生きてきたので、その面の健康に注意をして生きてきた。それが両親の最期の教えであった。「あんたも何時かは死ぬのだよ。私の病気の原因を考えなさい」である。

 貴方が管理職なら、癌にかかる確率が高い。管理職はストレスだらけで、それが身を蝕む。その病巣は10年後に目に見える大きさになる。私がそうだった。

 

死の準備

 死ぬ時は、何を残すのか、その準備こそ、生きている間の大事なお仕事である。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。あの世には、何も持って行けない。だからこそ、人は集めたモノではなく、人に与えたもので評価される。

 生まれて生を受けたら、己は、此の世に何を置いていくのか、考えよう。その時期は分からない。だからこそ、今を精一杯に生きよう。

 どんな職位にも生があり、死がある。いつかは死ぬ職位(退官)である。その職位の間にできることも大事だが、その退位に際しての準備をするのが、責任者の勤めである。一番の準備項目は、後進の育成である。それが最大の遺産である。

 

戒名

 戒名は、生前に授かるのが正規の手順である。葬式の時、授かるのは応急処置である。それに家族の手を煩わせてはなるまい。お寺さんも、亡くなった人の生き様が分からないと戒名が付けられない。だからお寺さんは遺族にその人となりを聞いて、戒名を付ける。

 私は導師が提示した数例の戒名候補の中から選択して、馬場恵峰先生とも相談して決めた。そして馬場恵峰師に戒名を揮毫してもらい、墓誌に彫ってしまった。準備万端である。

 戒名とは、来世で修行をする時の自分に対する「戒めの名」である。その名に恥じないように、前世の此の世から準備をすべきだ。死んでから戒名を授かるようでは、その準備ができない。私も授かった戒名に恥じないように、残り人生を歩む覚悟をした。

 

如来

 以上は、来るべきして来る事象である。それを如来という。かくの如く来たりしもの、で「如来」である。自分を如来さまとして拝もう。自分が一番偉いのだ。

 その来るべき死の時期を先延ばしするためにオダブツ教「如来健康読本」?を読もう。そうすれば時間が創出できる。

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2020-11-27 久志能幾研究所通信 1840  小田泰仙

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年間恒例イベント計画表を作成  磨墨知45

  

 貴方が会社勤めの管理職で、他部署に異動となったら、その部署の年間行事を把握すべきだ。毎年、ある時期にはその時期の資料の作成が必要となるからだ。来ることが分かっている行事を構えていて、その仕事が来たら準備万端でこなせば、その時に慌てて処理するよりも処理時間が短くなり、質も向上する。

 

 私は、人事異動で新しい部署に赴任した時は、その部署の過去資料の全てに目を通した。それでその部署の状況を把握した。それからPC内HDに年度ごとの行事フォルダを作成して、年間の行事で必要な資料のフォーマットを用意した。それで、ルーチンワークをこなしていた。

 何事も余裕を持ってこなそう。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-27 久志能幾研究所通信 1839  小田泰仙

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2020年11月26日 (木)

最重要フォロー項目を「見える化」する  磨墨知46

 

 現在抱えている課題項目を、寝ても覚めても「見るように」せよ。問題になっていれば、それが解決するまで、その異常表示を見える所に置く。

自分の課題を忘れると、後で「火事」が起き、それの「火消」で苦労する。時間節約の為、「見える化」でそれを防げ。

 

私の見える化

 その防止手段として、手帳の日程欄に黄付箋を貼る、カレンダーに朱記する、月度日程表や年度計画表の課題欄に記載する、の方法がある。

 自分が高血圧なら、毎日、血圧を測りグラフ化せよ。高血圧の遠因が肥満なら、朝晩に体重計に乗り記録に付けろ。寝ても覚めてもその原因を探せ。高血圧は万病の元で、命を失う前兆なのだ。私はそれで高血圧を治した。

 自分が癌になったら、寝ても覚めてもガンになった原因を探し、その根本治療対策を考えよ。対処療法ではダメである。私はそうやって、再発防止をしている。

 

トヨタのアンドン

 トヨタの生産ラインでは、そのベルトコンベヤーの上に2mほどの大きな電灯看板が設置されている。ラインで問題が起きると、作業員がラインを止める。不良品を後工程に流さないためだ。それでそのラインの工程部は赤くランプが点灯して表示される。工場内の遠くからでもよく見える。問題が解決され、ラインが正常の動き始めるまで、その赤の表示が点灯しっぱなしになる。それをアンドンと言う。

 アンドンは流れ作業のような異常を他者に知らせにくい生産ラインにおいて、異常を他者に伝えることを目的としている。不具合の後工程流出を防ぎ、生産ラインが抱える問題の顕在化(見える化)のためにある。

 

 欧米では、製造ラインで不良を見付けてもそのまま流し、検査工程で不良品を見つけ、後からまとめてそれを直すシステムである。

 

自工程完結主義

 検査工程とは、付加価値を生まない無駄な工程である。トヨタでは製造途中で不良が見つかったら、作業員がラインを止めて、その原因を取り除いてから、ラインを稼働させる。検査工程とは、何ら付加価値を生まない工程である。トヨタは後工程に不良品を流さない。自工程完結主義である。トヨタの工程は合理的である。

 

人生工場の生産

 自分の付加価値を生産する人生工場では、後からのやり直しができない。しかし出直しはできる。自分の生き様のミスは自分では気が付かない。自分の生きざまでミスを見付けたら、早い時期に軌道修正をして、出直すべきである。それを指摘してくれる人こそ師である。師には男女の差も幼老も関係ない。道元禅師は、それを教えてくれるなら「7歳の女流なりといえどもでも四衆の導師なり」と『修証義』で述べている。我以外皆師である。

 人生工場の最終工程は「死」である。人間として立派に死ねるように、日頃の行動を考えよう。それが人間と犬猫とを分けものだ。認知症になってしまっては、犬猫になってしまう。そうならないような精進こそ、生きる証である。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-26 久志能幾研究所通信 1837  小田泰仙

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2020年11月24日 (火)

計画に10%の時間をあてる  磨墨知45

 

 理系の自分は、「現場(製造ライン)の改善には、実験・試験を行って実証する。その場合の計画は、実験の命を左右する」と考えている。無駄な実験をやらず、2度手間、追加のテストを避けよう。それが時間節約で、良き成果が生まれる。そのために計画に時間をかけよう。それは人生と同じだ。自分の人生をぶっつけ本番でやってはいけない。行事の計画を立て、その事前シミュレーションをしよう。

 そのテスト・行動で、何を得ようとするのか?

 どうすれば本番で一番効率よく実行可能なのか?

 

人生の出来事は全て実験

 日々の行動は、人生目的達成の為の事前実験である。その行動をする前に、計画を見直して行動しよう。事前に小さな選択間違いを発見して、その実験(生き方)を見直そう。そのやるべきことの優先順位を決め、効率を求めよう。日々の小さな行動の積み重ねが、人生だ。その小さな結果の差の積み重ねが、出鱈目の人生を送る輩と大きな差を生む。

 

人に会うのも実験

 人と会うとは、相手と己の時間(命)を使って行う大実験である。自分の生き方を実験しているのだ。その「実験」で、何の知見を得るのか、考えて訪問を受け入れよう。

 老いた師と話すにしても、何を師から教えられたいのか、計画を立てて教えてもらおう。老いた師とも、何時かは別れがくる。後から後悔しないように、面談内容を計画しよう。

 部下に話すにしても、部下がどういう風に成長すべきかを計画を立て、話す順序を考えるべきだ。

 友と話すにしても、何を伝えたいか、何を分かってもらいたいかを考えて、話す順序を計画しよう。

 子供と話すにしても、相手の成長レベルを考えて、話をしていく順序を考えよう。

 

面談時間は命の燃焼。二度と来ない時間。

 その時間をその人と会うことに使ってしまうと、此の世ではもう会えないもう一人が生まれる。その時間に存在する自分も、二度と会えない時間を過ごす自分なのだ。次に会う時は、何方かがもっと成長していて、もう会ってもらえないかもしれない。また新型コロナに罹り死ぬかもしれない。だから時間は命なのだ。祈りを込めて命を使うべきだ。そういう覚悟をして人と会うべきだ。

 人と会うとは、自分と相手の命を使っての闘いである。人生で使える時間は有限である。ましてや還暦を過ぎた人、古希を超えた人との会話なら、貴重な時間である。今日が最後の面談かもしれない。だから、人と会う時に、全力で相手と向き合わないと、相手に失礼である。だからこそ、どういう計画で、今回はどういう話をするか、会う前にその計画を立てないと、命の会話が死んでしまう。

 

命の燃え尽き

 還暦を過ぎれば、残された時間は少ない。何時お迎えが来ても不思議ではない。サムソンの総帥李健煕も実質72歳で逝った。突然の急性心筋梗塞である。何も準備できなかったようだ。大垣共立銀行の土屋嶢会長も新型コロナに罹り、突然に74歳で逝った。アップルのジョブズは56歳で逝った。

 おカネがあっても長生きできるわけではない。彼らは世界最高の医療を受けても、簡単に死んでいる。その事例を立て続けに見せつけられた。自分の歳を考えると人ごとではない。人生の大原則は、人はいつか、必ず死ぬのだ。

 私が前職で一緒に仕事をした仲間の多くが定年前に死んだ。還暦後2,3年で死んだ仲間も多い。その数は24人にも上る。ビジネス戦争の犠牲者である。今なら新型コロナ禍で、仕事を失い、路頭に迷い、自殺するかもしれない。人の命は、明日が分からない。

 だから、その貴重な時間を使った面談中に、「勝手に(かけてきた相手は状況が分からない)」かかってきた携帯電話に、無頓着で出るのは面談相手に無礼である。命に対して無礼である。面談中にスマホで株式欄を見るなど、言語道断である。相手は何も言わないが、相手に閻魔帳には、怖しいコメントが記載されている。今後の付き合いにも影響が出るだろう。私はそれで相手を評価している。

 命の大事さを考え、面談の計画さえあれば、そんなことにはなるまい。

 

人生工場

 人生とは、人間学の壮大な実験工場なのだ。人生の愚行を頻度分析、回帰分析、分散分析、実験計画法で、最適解を求めよう。心理分析で、自分と他人の行動を予見しよう。そうすれば自分は、人よりも優れた人生占い師にもなれる。私はそうしている。私は人生工場の保守管理室長である。

 

天気予報

 行き当たりばったりの人生よりも、事前に、実行する時間の10%を計画に充てれば、正否の予想が出来て、失敗の率も減る。未来は自分で予想して、自分で創ればよいのだ。事前に予想される失敗の元を絶てば、愚かに時間を浪費しなくて済む。相手の心理を読んで行動すれば、良い結果が得られるはずだ。危機管理にもなる。

 偉人の自伝や伝記を読めば、その軌跡が分かる。偉人の失敗を他山の石としよう。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-24 久志能幾研究所通信 1835  小田泰仙

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2020年11月22日 (日)

今日のやるべき事項を業務リストに記載  磨墨知44

(実行し終わったら消す喜びを)

 

最初に計画ありき。

朝一番に本日やる最重要3項目とその優先順位づけを計画する。

優先順位の高いものに80%の精力を集中する。

第2第3優先度の項目はやらない。

いつも「80対20の法則」を使用する。

 

・FMWDの順で計画を建てる。

 将来、1年後、1か月後、1週間後、明日の夢に対して、当日やるべき事はなに?

 死を前提として、10年後の今日の計画は曖昧かもしれないが、短期の目標に対して、1年後の計画は立てられる。その日の為に明日、やることは何なのか?

 

死の準備

 将来、自分の死の日は確実にやってくる。その前にやるべきことは何なのかを考えよう。死とは、人生で最大のプロジェクトである。自分がこの世に生まれた使命を考えよう。何のためなら死ねるのか。それを考えれば、定年後、起きたけど一日中やることがなく、日々徘徊することもなかろうと思う。定年後の人生は、やることがなければ、認知症へまっしぐら。

 

先約優先

 予定表は先に決めた人との約束や行事が最優先だ。先約優先、先入れ先出しである。だから私は先に「死亡」の予定を38年後?に設定した。仏さまが、後からこの日が臨終の日と言ってきても、「先約があるからダメ」と断るつもりである? 一生に一回くらい、仏様に我儘を言おう。これは一生に一回だけ。そのためには日頃の精進という積善の修行が必要。

 早く人生を諦めた人が早く逝く。

 

・毎日,人生目標のリストを見直す。

 目標達成を促進するために毎日実施すべき行動を文書化する。

 方策を具体的に明確にする。

・一ヵ月に一度、人生目標のリストを修正する。

・小さな仕事をしているときでも,頭の中に長期的な目標を入れておく。

 長期目的達成のために、一日2つ項目ができれば御の字ではないか。

 日々の小さな積み重ねが、10年後を作る。

・手帳で管理するのでなく、その日の計画表を作成する

 そのためには普通の手帳では不十分で、自分用の計画表を作る。

 他人が作った予定表フォーマットでは、その人に支配されてしまう。

 手帳では、手帳に書いた時点で過去の話となってしまう。

 今、今朝の状況で今日なにをするかの計画立案をする。

 既成の予定表では、自分の成長によりその器が合わなくなる。

 自分でフォーマットを作成して、どんどん改良していくこと。

 

2020-11-22 久志能幾研究所通信 1833  小田泰仙

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2020年11月20日 (金)

先例を考慮せず  磨墨知43

 

 自分の頭で事態を判断するから創造的な仕事(時間)を創れる。前例に縛られるから、無駄な時間を取られる。生きるとは世に残す仕事をすること。仕事とは、時を刻む命と競うから生まれる。良き競合相手(時間と前例)を超越して闘うから、良き仕事が生まれる。競合相手を神様にして闘おう。競合相手を意識しなくなったら、認知症である。競合相手に忖度したら、役人根性に成り下がる。

 創造に挑戦する人間として、誰もやったことのないことを創り出そう。誰もやったことのないことをやるのが、最大の時間創造である。

 小渕前首相は在任中、「前例はどうなっているか」と一度も秘書官に尋ねなかった。小渕前首相は、「ブッチフォン」という「軽態電話?」を開発した。小渕さんは、構えず、囚われず、拘りなく、電話をかけまくっていたという。

 

2020-11-20  久志能幾研究所通信 1831  小田泰仙

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2020年11月19日 (木)

アイデアとは人生の時間を稼ぐため  磨墨知42

 

 われわれが薬を飲むのも、ただ単に病気だから飲むというけれども、もっと深刻に考えてみると、坊さんの手に渡るまでの時間を長くしようと思って飲んでいるだけだ。その薬は何かというと、アイデアである。人間の考えたアイデアを飲んでいるということだ。そのアイデアによって、われわれは時間を稼げるという確たる証拠が、ここに一つ出てきているわけだ。アイデアによって我々の生命を延ばしているのだ。アイデアによって時間を稼ぐことで、(それだけ余計に)仕事ができるのである。

 本田宗一郎談郎・他著『本田宗一郎の「人の心を買う術」』(プレジデント社1991)

 

 我々が病院に行くのは、死ぬまでの時間を伸ばすためである。しかしその医師が単なる対処療法の治療しかしないのでは、逆の結果となる。病気になった陰因を探り、根本治療をしないと、人生時間は稼げない。

 今の医学界は細分化され過ぎていて、木を見て森を見ない傾向がある。病巣は摘出し、病気は治りましたが、患者は死にました、が現代医学である。病気になった真因を考えなくて、アイデアも時間も生まれない。真因を探るのは、アイデアを生む基本である。

 

生きる目的

 なぜ人生時間を伸ばしたいのか。自分の与えられた使命を全うするためだ。病気を治す目的が曖昧だから、何も考えず対処療法に身を任せるのだ。患者が病気を真剣に考えないから、病気が治らない。医師の責任ではないのだ。

 使命を完璧に全うするには、多くの時間が必要だ。だから凡人の我々は健康管理をして長生きすべきだ。単に長く生き永らえているだけでは、生きている意味がない。それは、出港しても湾内をさ迷って浮かんでいるだけのボートの人生だ。人と生まれた以上、エンジン付きの大船として、湾を出て大海に向けて航海すべきだ。仏様は、我々に霊長類として大きな頭脳を与えてくれたのだ。その目的は、考えることだ。人生の生きる目的を考えることだ。

 痴呆的なTV番組に流され、酒を飲み、飽食を求め、ギャンブルに溺れ、女を漁り、魚釣りで他の生命をいたぶり、快楽に身を任せて生きても、人生に何の付加価値も生まない。だから現代は、定年後に認知症に罹る人が激増している。世の中に付加価値を与える仕事をしないと、生き甲斐が無くなるのだ。

 人間として生まれた以上、世のためになる事を創造しないと、生きる意味がない。我々は、犬猫ではないのだ。

 

2020-11-19  久志能幾研究所通信 1829  小田泰仙

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2020年11月18日 (水)

一生涯を貫く仕事は無限の時間を与えてくれる  磨墨知41

 

 仕事のないほど辛いものはない。仕事は社会とのつながりであり、社会への貢献である。奪うよりも、与えるほうが喜びは大きい。仕事とは人生そのものである。

 馬場恵峰師は12代続く窯元を43歳で廃業し、それから書家として50年間、仕事を続けておられる。94歳の現在も現役である。

 

長生き

 長命の師を持つことは、時間の大事さを実感する。長生きこそ,天才でない凡人がやれる最大の時間創造である。そのために健康管理である。健康管理こそ、時間創造である。私はオダ仏教教経典「健康読本」の作成の為、データ集めに余念がない。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-18 久志能幾研究所通信 1828  小田泰仙

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