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2020年11月24日 (火)

計画に10%の時間をあてる  磨墨知45

 

 理系の自分は、「現場(製造ライン)の改善には、実験・試験を行って実証する。その場合の計画は、実験の命を左右する」と考えている。無駄な実験をやらず、2度手間、追加のテストを避けよう。それが時間節約で、良き成果が生まれる。そのために計画に時間をかけよう。それは人生と同じだ。自分の人生をぶっつけ本番でやってはいけない。行事の計画を立て、その事前シミュレーションをしよう。

 そのテスト・行動で、何を得ようとするのか?

 どうすれば本番で一番効率よく実行可能なのか?

 

人生の出来事は全て実験

 日々の行動は、人生目的達成の為の事前実験である。その行動をする前に、計画を見直して行動しよう。事前に小さな選択間違いを発見して、その実験(生き方)を見直そう。そのやるべきことの優先順位を決め、効率を求めよう。日々の小さな行動の積み重ねが、人生だ。その小さな結果の差の積み重ねが、出鱈目の人生を送る輩と大きな差を生む。

 

人に会うのも実験

 人と会うとは、相手と己の時間(命)を使って行う大実験である。自分の生き方を実験しているのだ。その「実験」で、何の知見を得るのか、考えて訪問を受け入れよう。

 老いた師と話すにしても、何を師から教えられたいのか、計画を立てて教えてもらおう。老いた師とも、何時かは別れがくる。後から後悔しないように、面談内容を計画しよう。

 部下に話すにしても、部下がどういう風に成長すべきかを計画を立て、話す順序を考えるべきだ。

 友と話すにしても、何を伝えたいか、何を分かってもらいたいかを考えて、話す順序を計画しよう。

 子供と話すにしても、相手の成長レベルを考えて、話をしていく順序を考えよう。

 

面談時間は命の燃焼。二度と来ない時間。

 その時間をその人と会うことに使ってしまうと、此の世ではもう会えないもう一人が生まれる。その時間に存在する自分も、二度と会えない時間を過ごす自分なのだ。次に会う時は、何方かがもっと成長していて、もう会ってもらえないかもしれない。また新型コロナに罹り死ぬかもしれない。だから時間は命なのだ。祈りを込めて命を使うべきだ。そういう覚悟をして人と会うべきだ。

 人と会うとは、自分と相手の命を使っての闘いである。人生で使える時間は有限である。ましてや還暦を過ぎた人、古希を超えた人との会話なら、貴重な時間である。今日が最後の面談かもしれない。だから、人と会う時に、全力で相手と向き合わないと、相手に失礼である。だからこそ、どういう計画で、今回はどういう話をするか、会う前にその計画を立てないと、命の会話が死んでしまう。

 

命の燃え尽き

 還暦を過ぎれば、残された時間は少ない。何時お迎えが来ても不思議ではない。サムソンの総帥李健煕も実質72歳で逝った。突然の急性心筋梗塞である。何も準備できなかったようだ。大垣共立銀行の土屋嶢会長も新型コロナに罹り、突然に74歳で逝った。アップルのジョブズは56歳で逝った。

 おカネがあっても長生きできるわけではない。彼らは世界最高の医療を受けても、簡単に死んでいる。その事例を立て続けに見せつけられた。自分の歳を考えると人ごとではない。人生の大原則は、人はいつか、必ず死ぬのだ。

 私が前職で一緒に仕事をした仲間の多くが定年前に死んだ。還暦後2,3年で死んだ仲間も多い。その数は24人にも上る。ビジネス戦争の犠牲者である。今なら新型コロナ禍で、仕事を失い、路頭に迷い、自殺するかもしれない。人の命は、明日が分からない。

 だから、その貴重な時間を使った面談中に、「勝手に(かけてきた相手は状況が分からない)」かかってきた携帯電話に、無頓着で出るのは面談相手に無礼である。命に対して無礼である。面談中にスマホで株式欄を見るなど、言語道断である。相手は何も言わないが、相手に閻魔帳には、怖しいコメントが記載されている。今後の付き合いにも影響が出るだろう。私はそれで相手を評価している。

 命の大事さを考え、面談の計画さえあれば、そんなことにはなるまい。

 

人生工場

 人生とは、人間学の壮大な実験工場なのだ。人生の愚行を頻度分析、回帰分析、分散分析、実験計画法で、最適解を求めよう。心理分析で、自分と他人の行動を予見しよう。そうすれば自分は、人よりも優れた人生占い師にもなれる。私はそうしている。私は人生工場の保守管理室長である。

 

天気予報

 行き当たりばったりの人生よりも、事前に、実行する時間の10%を計画に充てれば、正否の予想が出来て、失敗の率も減る。未来は自分で予想して、自分で創ればよいのだ。事前に予想される失敗の元を絶てば、愚かに時間を浪費しなくて済む。相手の心理を読んで行動すれば、良い結果が得られるはずだ。危機管理にもなる。

 偉人の自伝や伝記を読めば、その軌跡が分かる。偉人の失敗を他山の石としよう。

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  馬場恵峰書

 

2020-11-24 久志能幾研究所通信 1835  小田泰仙

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