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2019年7月29日 (月)

プロ(Profession)の仕事

 ヨーロッパでは15世紀までプロフェッションとの称号は、宗教を司る人、法律、医学という3つの職業にしか与えられていなかった。この職業に共通する対象は、人間にとって最も大切な「命」や「心の持ち方」や「生き方」である。つまりプロフェッションは、神の付託を受けて執り行う職業である。プロと言われる人は、その使命感をもっているのが条件である。

 

語源

 プロフェッションとは、宗教上の「公言、宣言、告白」を意味する professionに由来する 。profession は、動詞の profess と共に、「公に宣言する」の意味の profiteorの完了分詞 professusからできた(ラテン語)。

 昔は、「自分はこれで食っていく」と「公に宣言する」と、それが「職業」とみなされた。プロとは、「自分にはこれができる」と世に「宣言する」人である。

 

意識と使命感

 だからその意識と使命感のない人は、いくらお金を稼いでもアマチュアである。自分の職業に意味づけを持った人以外は全てアマチュアである。プロはその仕事に責任が伴う。

 

ご先祖からの神託

 自分とは、神・佛の付託を受けてこの世に生を受けたと考えよう。綿々と続く家系のご先祖の現代の代表として、此の世に生かされている。それを思えば、どんな仕事についても、プロとしてやるべきこと、やってはならないことは自明である。お金の為や名誉の為ではないのだ。

 そういう意識になれば、何のために働くのか、誰のために働くのか、なぜ働くのか、仕事の意味は何か、は自明となる。

 

前工程は神様

 トヨタでは、「前工程は神様、後工程はお客様」という言葉がある。我々が仕事を与えられるのも神様仏様からである。だから「前工程には文句は言わず、与えられた環境で、自分にできる最大限の仕事をしよう」という考えがトヨタにはある。その考えがトヨタを世界一にした。

 

2019-07-29   久志能幾研究所通信No.1276  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月28日 (日)

人生高速道路を走る(3/3)闇の国へ逆走

小川敏市長車が地獄道を迷走中

 大垣市長車の目指す目的地の設定が間違っているし、走る車も性能不足、整備不良である。最大の問題は、運転手の運転技量(経営能力)がないこと。運転手の交代が必要である。

 大垣経済路が泥濘になっているのに、ギアの選択と走り方が間違っている。タイヤが空回りして、泥濘から脱出できないでいる。景気天候が悪化して大変な状況になっているのに、呑気に途中のドライブインに入り、宴会の大騒ぎ(100周年記念行事)に興じている。その目的は、大垣経済が泥濘へ車輪が取られ、地価が暴落した事実から、大垣市民の関心を逸らすためである。これでは、日暮れて道遠しである。

 

地獄への道

 運転手は老いて69歳なのに、途中休憩なしに18年間も運転しっぱなしである。お疲れである。それでも辞めないのは、目の前にそれを上回る美味しいものがぶら下っているようである。

 市長は光の国(最高学府の灯台)出身者なのに、高速道路を逆走して、闇の国に行こうとしている。同乗者も道ずれにしようとしている。ナビゲーションが正常であれば、ブレーンが軌道修正を助言できるのだが、優秀なブレーンは市長がクビにして後の祭りである。ドライバーはお疲れで、高速道路上の神社で居眠りや、逆走である。同乗者が決断をして、運転手を早くクビにしないと、大垣市民まで道ずれにされて地獄行きである。

 

心の遺産相続

 2019年7月25日、私は日本経済新聞社主催のセミナーで五木寛之氏の「こころの相続」という講演を聴いた。それで感銘した話が、若い女性のお魚の食べ方の話しである。五木さんが出版社の若い当番女性記者と食事をする機会があり、そこで和食を一緒に食べたが、そこで彼女の魚の食べ方が美しく感心したという。彼女の食べた跡は、魚の頭と尻尾と骨が標本のように皿に置かれていたそうだ。それは彼女が母親、祖母から、魚の食べ方について厳しく躾けられたからだという。それに対して五木さんの食べた後の皿は、グチャグチャで恥ずかしかったという。遺産とは財産だけの話ではなく、躾や価値観や宗教観を両親から受け継ぐことも、大きな遺産相続だという。

Photo

  日経エーデェンシーのパンフレットより

 

日産ゴーン被告の負の遺産

 今日(2019年7月26日)の新聞に、日産の12,500人の人員削減の記事が出ていた。99%の営業利益の下落である。全従業員の約10%に相当する人員整理である。その元凶は、ゴーン被告である。その原因は、ゴーン被告を20年前に、業務改革のリーダとせざるを得なかった日産DNAに起因する。日産の代々のリーダが、負の遺産として日産の社風を作って、その禍根を育てたのだ。倒産寸前の日産を、自社内の人間では改革できないので、外人のゴーンに首切り業務を委ねた。その原因は創業者の考え方の遺産に起因する。その根本原因は、社是である。それが負の遺産である。

 

小川敏市長の負の遺産

 ゴーン被告とほぼ同じ時期を小川敏市長はこの18年間も、大垣市に君臨した。それで大垣市は衰退してしまい、大垣の価値が半分になった(地価の下落)。小川敏市長は、大垣市民の不動産財産額を半分に減らした経済戦犯である。一世帯当たり平均8千万円の損害である。大垣駅前商店街の6割の店主が店を畳んだ。それは家族を含めて5千人規模の「大垣駅前商店街協同組合」の店主達が人員整理されたと同じである。

 ゴーン被告が日産の負の部分は隠して、経営状況を自慢していたように、小川敏市長も、大垣市の衰退の事実には口をつぐんで、市制100周年記念行事の折々に、誇らしげに大垣の自慢を演説しまくっていた。大垣市の地価が半分になったことは、口が裂けても言わない。その派手な行事が終わった翌日は、いつものように大垣駅前通りは幽霊通りに戻った。

 県下1位の工業都市で、人口16万人の大垣市の地価は、県下4位に下落して、人口4万人の郡上市にさえ負ける有様である。地価はその都市の付加価値の高さと市長の経営能力を正直に表す。

 

2001年より小川敏氏が大垣市長就任。没落の始まり

        大垣市地価平均    前年比

2001年[平成13年]   12万4222円/m2   -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2   -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2    -9.65%   下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2    -8.56%   下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%   下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%   下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2    -1.85%   下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2    -0.16%   下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2    -1.40%   下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2    -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%   下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%   下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%   下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%   下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2    -0.78%   下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%   下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%   下落

 

   大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/   

 

日産の負の遺産の露見

ゴーンが日産を追われて、隠されていた実態が今回のリストラで明らかになった。日産は車の開発投資の金をケチり、開発を怠ったので、売れる車が無くなってしまい、アメリカで大赤字となった。営業利益が99%も減った。販売手段であるのは値引きだけである。販売促進費をカンフル剤のように投入して、何とか体裁を整えていたが、それも限界にきて今回の人員整理となった。

 

小川敏市長の負の遺産の露見

 同じように小川敏市長は、大垣の活性化に設備投資をせず、人への投資を削減し、小学校のエアコン設備投資をケチり(他市は小学校のエアコン設備率が100%だが、大垣市は2.1%で県下最低)、文化芸術活動にも金を出さず、駅前のマンション建設を制限せず、マンション住民の自治会加入促進を放置して、カンフル剤のような痴呆的な「元気ハツラツ市」「芭蕉楽市」等だけで、街の活性化手段としてお茶を濁していた。

 市制100周年記念行事では、後世に何も残らない虚栄の行事だけに終始した。市民税を3億4千万円も無駄に使い、会計報告はマル秘扱いである。

 市長がふんぞり返る新市庁舎だけは岐阜市の5割増しの豪華絢爛たる作りである。まるで大垣市のベルサイユ宮殿である。それに対比して、大垣駅前商店街は築50年以上のボロビルが立ち並ぶ。殿様は宮殿に住み、庶民はあばら家に住む。それが現代封建社会の大垣藩の末路である。

 

大垣の死の予感

 その結果、大垣経済も破綻が近づいたようだ。岐阜県最後の2店となった百貨店で、その一店の大垣市ヤナゲンがこの8月末に閉店する。既に61%がシャッターを降ろした大垣駅前商店街で、この7、8月で3店の閉店がある。これで大垣駅前商店街は火の消えたようになり、大垣経済の実態が露見する。

 これは市の活性化に必要な栄養素で、魅力的な脂分が無くなったと同じである。言い換えれば、豊満で魅力的な女性がガリガリに痩せて、ぺチャパイの女の子になってしまい、魅力が無くなったのと同じである。大垣市は闇の国に引きずり込まれたのだ。

 

小川敏市長の負の遺産を継承

 小川敏市長が18年も君臨した大垣市役所では、職員のヒラメのような保身の仕事ぶりが、小川敏市長の負の遺産として、長く残るだろう。

 大垣市では、大垣駅前を活性化する仕事は真面目にしてはならない伝統なのだ。あくまでも、実効はなくても、やっている素振りをすればよいのだ。それを大垣財界が小川敏市長と結託して支援している。それは「大垣中心市街地活性化基本計画」(平成27年)の中身を見れば一目瞭然である。この計画は大失敗であった。計画から4年が経って、計画は実施されたが、その成果は大本営の大垣市は何も発表しない。予算を使い切れば、成果は問われないのが大垣市のやり方である。この計画で建てた駅前ビルは、今だテナントが埋まらず、昼間は幽霊ビルでは、市民に報告もできまい。

 

汚職の温床になりがちな小川敏市長の負の遺産

 市民税からの行事予算を使っても、会計報告はしなくてマル秘に出来るという悪文化を小川敏市長は遺した。汚職の温床となりがちな恥の小川敏遺産である。これを恥と思わない心が恥ずかしい。大垣市役所の職員は小川敏市長の背中を見て仕事をしてきた。市長が変わっても、そのヒラメの習癖はすぐには変わらない。小川敏市長の残した悪影響は長く大垣に残る。

 子どもは親の言うようには育たない。親の後ろ姿を見て、親がやっている通りに育つ。小川敏市長には、子供と同じ市役所職員の今後の行動が恐ろしい。

 五木寛之さんの女性番記者のお魚の食べ方の躾と同じで、その逆の負の遺産相続である。それを背後霊のように背負う大垣の子供たちは悲惨である。

 

神頼み

 大垣の春は遠い。どげんとかせばならぬ、と忸怩たる思いである。頼みの綱は、濃飛護国神社の英霊、大垣のご先祖、大垣の開祖の戸田公の御霊への神頼みしかない。

 

2019-07-28   久志能幾研究所通信No.1274  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

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2019年7月27日 (土)

人生高速道路を走る(2/3)体重計で経済速度を測る大垣市

リーダの責務と遺産

 自分の人生は自分で責任を取ればよい。しかし組織のリーダの決断が、組織のメンバーの多くに影響を与える場合は、リーダとして身を修め人格を上げなければ、組織が死んでしまう。組織は、リーダの人格以上には成長しない。

 その人格レベルは、リーダの言動や組織が作る計画書を見れば、一目瞭然である。大垣市の経済状況は、地価を見ればすぐ分かる。

 

大垣活性化の足を引っ張る大垣罪界

 大垣市は、大垣市民が人生目的地に早く行くために、市街地活性化をもくろんだ。その「大垣市中心市街地活性化基本計画」(平成27年12月作成、平成29年11月改定)に大垣経済の速度を計る指標として、「中心市街地の休日の歩行者・自転車通行量」という愚劣な指標を使った。まるで体重計で、車の速度を測るようなものだ。本来、その指標は大垣駅前商店街の総売上高か地価であるべきだ。

P0

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」表紙

P58

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p58

P69

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p69

 

 それに対して大垣財界の田口義隆会長(大垣商工会議所副会頭)は、「大垣中心市街地活性化協議会による意見書」(p135)で、小川敏市長に媚びを売るが如く、素晴らしいと絶賛する。これは猿芝居である。大垣財界がこんな見解では、大垣中心市街地が活性化するはずがない。ふんどし姿で汗を流した西濃運輸の創業者・田口利八氏が草葉の陰で泣いている。

 大垣経済の状況を計る一番的確な指標は、大垣市の地価の変動である。それが分からなければ大垣の行政・経済の面で、経営者の資格はない。

P135

  「大垣市中心市街地活性化基本計画」p135

 

 「大垣中心市街地活性化基本計画」を作った真の目的は、ベルサイユ宮殿のような大垣新市庁舎を建設するためのこじ付けの言いわけ書である。大垣市はこの18年間で地価が半分になり、経済的に没落した。この新市庁舎は大垣市には身分不相応で贅沢すぎる。岐阜市の新市庁舎よりも5割も贅沢である。

 だからこの計画書に基づいて、大垣市駅前に駅前ビルやマンション建設で整備しても、その後、大垣市の地価は、今まで通り下落し続けている。大垣市中心街を活性化できるはずもない絵に描いた餅の計画書だからだ。現実の市場が正しい。それは神の声。大垣市長の施策が間違っている。

 

「大垣市中心市街地活性化基本計画」の目的

 この計画書の最初に「新市庁舎建設の建て替えに当たり、・・・(中略)・・・、新市庁舎、奥の細道結びの地へと続く中心市街地の回遊性はにぎわい創出に務めるため、・・・・   」を謳っている。そのついでに、2番目の記載で、駅の周りの再開発事業の説明である。この計画書作成の目的は、その文章構成を見れば一目瞭然である。新市庁舎の建設を最初に記述しているから、新市庁舎の建設の言い訳が第一目的で、駅前商店街の活性化は二の次なのだ。そのとどめが、田口義隆会長が市の選定した指標に対しての賞賛である。やらせの典型的なスタイルである。これでは大垣市の地価の下落が止まるはずはない。

2001年より小川敏氏が大垣市長就任

        大垣市地価平均    前年比

2001年[平成13年]   12万4222円/m2   -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2   -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2    -9.65%   下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2    -8.56%   下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%   下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%   下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2    -1.85%   下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2    -0.16%   下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2    -1.40%   下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2    -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%   下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%   下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%   下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%   下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2    -0.78%   下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%   下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%   下落

 大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 https://tochidai.info/gifu/ogaki/   

 

2019-07-27   久志能幾研究所通信No.1273  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月26日 (金)

人生高速道路を走る(1/3)光の国へ 

 自分の人生の目的地はどこか?

 人生高速道路を走る自分(車)の性能は?

 どの走行レーンを選択して走るか?

 

人生50年から100年へ

 人間50年 下天のうちをくらぶれば 夢幻のごとくなり。ひとたび生を享け滅せぬ者のあるべきか。

 織田信長は、幸若舞いの「敦盛」を好んで舞った。下天とは、倶舎論に人間の50年は、四天王においては、一日一夜にあたる、という句からとっている。

 現在、日本人の平均寿命は80歳を超えている。100歳以上の人が日本に10万人も存在する。科学的な理論では人間の寿命は125歳である。

 道程が50年から100年に2倍になれば、目標値も高くしたので高速道路を走らないと、日暮れまでに目的地に辿り着けない。人生の行程が2倍になったのだ。人生で相応の心構えがないと、途中でエンスト、ガス欠、高速道路の逆走である。その目的地が明確でないと、道に迷う。

 

人生の目的地

 人は生まれた場所から、死ぬ場所までを走る過程が4つに分かれる。自分の選択する過程はどれか?

 光の国から光の国へ

 闇の国から光の国へ

 光の国から闇の国へ

 闇の国から闇の国へ

 

 どこを目指すのか? その過程はどれでもよい。一歩一歩、光の国への方向に歩けばよい。その過程が幸せの道だ。

 自分が闇の国に生まれても、志を立て、精進して、良き師に出会い、自分の乗る車を性能アップさせれば、光の国に行ける。光の国に行けるように精進するのが「修身」である。

 自分を自動車に例えて、人生の高速道路を走るには、相応の装備が必要である。昔のように徒歩で歩いていては、距離を稼げない。

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   豊田工機のカタログより

  

車の整備

 自動車のシステムを己に例えて、人生の高速道路を走ることを考えた。

 

ナビゲーションシステム

 人生道を走るには、正しい師の導きがあって、光の国にたどり着ける。やみくもに走っても、時間ロスが大きい。師の選択は第一優先である。努力よりも選択が大事である。3年かけて師を探せ。トラブル時、叱って正しい道を教えてくれるのが、真の師である。

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   馬場恵峰書

タイヤの軸心:

 タイヤの軸心がブレていると、振動して高速度で回らない。振動とは廻りとの軋轢である。軸とは、自分の価値観である。自分の価値観を明確にしないと、人間社会で軋轢を生む。そのために修身を学ぶ。

 

プロペラシャフト:

 プロペラシャフトはエンジンである己の意志の伝達、目的達成手段、(コミュニケーション)である。自分の意思を正しく「伝」えて、相手の心に「達」しないと、人生目標が達成できない。コミュニケーション能力を高めるべし。テクニカルライティングを学べ。

 

操舵システム:

 パワステは進む道の選択手段である。コンプライアンス(遵法精神)がしっかりしていないと、フラフラして誤った道を選んでしまう。少しの賄賂で道を誤ってしまう。

 

エンジン:

 エンジンとは意志、魂である。エンジンが始動しないと何処にも行けない。エンジンが回転速度を上げないと、速く走れない。まず己の心に火を付けよ。

 

後輪:

 後輪とは駆動力(欲望)を地面に伝える道具である。それが空回りしては、人生ロスである。前輪の方向決めがないと、欲望に任せて何処に行くか分からない。向上心、欲望、ハングリー精神というエンジン馬力がないと前進できない。

 

4WD:

 四駆は、4輪への適正駆動力配分装置である。人生のバランス感覚、精神のタフさが、人生の泥濘からの脱却のために必要な機能である。視野を大きく取り、トラブル時の対応力を付けて人生道を走ろう。

 

衝突防止装置

 衝突防止装置等のお金で解決できる「眼」には、投資を惜しまないこと。それが危機管理意識である。

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   車の図は豊田工機のカタログより

 

走るレーンを選択

 高速道路には、走行車線と追い越し車線がある。人を押しのけ、そこのけそこのけと追い越し車線ばかり走る人生であっていいのか。

 たまには親の死に目に会いたいと速度違反で走る人もいる。そんな人には道を譲ってあげよう。利他の精神で、人生道を走りたい。

 どんなに飛ばしても、目的地に着く時間はそんなに変わらない。どうせ目的地は「死(浄土)」である。悠久の時間から見れば、人生の60年も90年も変わらない。焦っても致し方あるまい。焦れば事故の元である。焦ってコンプライアンス違反で賄賂を貰っても、交通反切符を切られる。天網恢恢疎にして漏らさず、で何時かは閻魔様に捕まる。

 走るなら「王道」である。修身で走るべきは、獣道でも脇道でも非常用走行車線でもない。正々堂々と王道を走ろう。

 

最終目的

 目的地の「死」に到達が目的ではない。その道を走る過程で、自分の魂を浄化して、後世にその昇華物を遺すのが人生目的なのだ。だから高速道路ではなく、一般道を地道に走る人生もある。どれが正しい道というわけではない。百人いれば百人の道がある。自分の選んだ道に誇りを持とう。

 

2019-07-26   久志能幾研究所通信No.1272  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月22日 (月)

大垣市の葬列(1/6)~市制100周年記念行事の痴濫

 大垣市制100周年記念行事は、低レベル、それでいて金遣いの荒い行事が氾濫した。小川敏市長は、金勘定もできない「宇宙人」かもしれない。この行事は大垣と大垣市長の終わりを象徴する「大垣市の葬列」であった。

 

葬列の意味

 どんなものにも意味がある。葬列とは、「生あるものは必ず死を迎える」を認識して、自分のこれからの生き方に自省を促す儀式である。親が子供に施す最期の教えが、親の死である。師が弟子に与える最期のレッスンが、死である「あんたも何時かは死ぬのだよ。悔いのない人生を送りなされ。私の死から学べ」と葬儀を通して、親や師は自分に語り掛ける。

 

大垣の死

 大垣市制100周年記念行事は、「OOGAKI WAY」の「基軸」で考えると、全て基軸に反している。小川敏市長の前の歴代は、基軸に沿った市政であったが、それが基軸に反した市政になれば、地獄に堕ちるしかない。小川敏市長は「大垣が終わってしまった」ことを葬列で祝ったのだ。小川敏市長が大垣の知性、品性、節約心、文化心、芸術心、歴史認識力、徳力、羞恥心、も同時に葬列で葬ったのだ。

 この行事は、税金の無駄遣いと、業者への金のバラマキと、小川敏市長の自己満足だけの行事であった。なにが付加価値として、大垣の100年の歴史に残ったのか。後世の大垣人から、笑われるだろう。それに対して、小川敏市長が、全く自覚がないので救われない。

 

市長の寿命

 常識的に、市長の任期は、4年2期である。それが小川敏市長の場合5期目で、現在18年目で、長すぎるのである。いわば通常の人の定年が60歳として、20歳から勤めて40年働くとすると、一期20年で計算して2期働くと同じである。

 小川敏市長の場合は、20年×5期も勤めると、120歳まで働くと同じである。現在18年目だから118歳と同じである。もう市長としての寿命は来ている。認知症が始まったのかもしれない。寿命(任期)が長すぎると老化して、腐臭が出て、内臓の癒着が心配される。それは生物学の常識である。

 

大垣市長のミッション

 市長のミッションを「OOGAKI WAY」で考えると、下記である。それが小川敏市政では全く機能していない。

 市民を幸せにする。 

 市民に安心・安全の生活を提供する。

 市民の命と財産を守る。

 市民の未来のために子供たちを育成する。

 大垣市の命を永らえさせる。

 大垣経済を活性化させて、日本経済に貢献する。

 大垣の文化を高めて、日本文化の向上に寄与する。

 大垣市の歴史・伝統を守る。

 大垣市の付加価値を高め、活性化して、地価を上げる。

 

負の成果:大垣の価値下落

 大垣市民は誰も、100周年記念行事をやってくれとは頼んでいないのに、議会承認もなしに、市民のお金3億4千万円を投じて、小川敏市長は行事を強行した。それで1年間だけで、大垣の価値(地価)が0.39%(499億円)も減少する無残な結果となった。この1年だけで、大垣市民一人当たり31万円の損害である。これで18年間連続の大垣市の地価の下落である。それで大垣市全体では、総額12.9兆円の価値が消えた。それなのに、小川敏市長は地価の下落を市民には隠して、経済効果があったと誇示している。

 東大法学部出の元秀才は、老いれば駄馬に劣る存在になることを、「生から老、死」への自然界の法則で教えてくれた。俊英の医学博士でも、60歳になれば、「今、医師の国家試験を受けても、頭が老化して、とても受からない」というのが世の常識である。それが自然界の常識である。小川敏市長は今年、69歳である。

 

マル秘の葬儀会計報告

 市民税を投入して、大垣の付加価値が上がらなければ、それは無駄な行事であった証明である。実際に地価は上がらなかった。それには小川敏市長決して言及しない。またその会計報告がマル秘扱いにされるのでは、その陰で汚職行為があったと疑われても致し方あるまい。

 こんな市長の横暴がまかり通るのは、大垣が未開のへき地に落ちぶれたからだ。江戸時代は先進的な地であったが、必要な設備投資を怠たれば、時間が過ぎれば、生物と同じように老いる。民主主義も衰退する土地になる。

 以下に2018年の市制100周年記念行事での葬列の記録を記載する。

 

2019-07-22   久志能幾研究所通信No.1268  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月21日 (日)

此岸と彼岸の「WAY」

 グローバル経済化のため、日本の企業が海外に現地法人を作ることが増えた。その企業が、アメリカに現地法人を作れば、アメリカ人を雇ってアメリカの企業として活動する。会社として活動するから、当然、社是も作る。日本が作ったその社是を見るとアメリカに染まらず、日本の価値観を打ち出した社是(WAY)がそこにはある。嬉しくなった。

 

日米の社是比較

 アメリカを代表とする株式会社・フォードの社是は、株主への利益還元が最優先である。それに対して日本のトヨタの現地法人それは、社会への還元が優先される。米国と日本の社是を比較すると、その差が顕著であり、日本の価値観を誇らしく思う。

 同じ日本の自動車会社でも、一時的にせよ、外国資本に乗っ取られたマツダや日産は、株主優先の社是に変えられている。株主優先の拝金主義の浅ましさを、オブラートの「ミッション」という言葉で隠しているだけである。

 

トヨタ北米法人とフォードの比較

トヨタ北米自動車会社のミッション

 1.米国の企業として地域と合衆国の経済発展に貢献する。

 2.自立した企業として従業員の安定と福利に貢献する。

 3.トヨタのグループ企業として顧客に付加価値を提供することで、トヨタ全体の成長に寄与する。

 

フォードモータのミッション

 1.フォードは自動車並びに自動車関連製品、そして宇宙、通信、金融サービスのような新しい産業での世界的リーダである。

 2.顧客ニーズに応え、ビジネスを成長させるために継続的に製品を改良し、株主やオーナーへの適切な配当を確保するのが我々の使命だ。

 

 この2つの社是を要約すると、トヨタ北米自動車会社は、「社外の利害関係者への貢献、社内の利害関係者への貢献、トヨタ全体の成長の貢献」である。

それに対してフォードは、「株主とオーナだけへの貢献」である。

 日米の会社の社是を見ると、つくづくと文化、哲学、宗教観の差を垣間見る。日本の利他の概念のある世界に生まれてよかったと思う。

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あの世とこの世を結ぶ「WAY」

 我々は生まれる前は、彼岸に住んでいた。だから亡くなると「還浄」(忌中)という札を玄関先に掛ける。死んだら三途の川の向こう岸である「彼岸」の浄土に「WAY」を通って還るのだ。だから我々が現地(此の世)で生きるためには、「自分株式会社」が走る「WAY」の選択を明確にすべきである。

 この世で、生きていくためには、少々のお金と徳と智慧があればよい。それがあればご縁に出会える。あの世の通貨は、日本円でなく、佛縁である。何のために生きるか、何の為に金を稼ぐのかが明確でないから、強欲に際限なく集める輩が出てくる。お金の重量過多では、違法搭載のダンプが走ると道が傷むように、「WAY」が破損するのです。

 

 人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

 Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough.

     Charles Chaplin

 

餓鬼道

 貪欲に金を集める輩を仏道では、畜生にも劣る餓鬼という。畜生なら、腹が満腹になれば、目の前を餌が通っても食べない。餓鬼はそれができず手を出してしまう。人間であれば、人間道を歩きたい。餓鬼道を歩いては、還浄しても、ご先祖に顔向けができまい。縁あって人間界に生まれたなら、人間になって浄土に還ることが成仏である。修身を学ぶ目的は、人間になること。

 独り言:そんなに金があるなら、内緒で少し分けてよ、が貧乏な私のささやかな?願いです。ぜひ、おだ仏教へご寄進を。

 

2019-07-21   久志能幾研究所通信No.1266  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年7月20日 (土)

トヨタのDNAと「TOYOTA WAY」(2/2)(改定)

欧米企業の会社理念

 欧米の企業の会社理念(社是)には、神仏への感謝、ご先祖、お国へのご恩返しの思想はないようだ。あくまで個人主義の延長で、会社として拝金主義の極まりが多い。それの行き着く先が成果主義、グローバル経済主義で、結果として富の偏在、格差の拡大であると思う。

 

日本の自動車メーカの言う「ミッション」とは

 日本の自動車メーカである日産とマツダの社是に「ミッション」という言葉があり、日本企業の社是としては違和感がある。共に一時的に欧米の企業に乗っ取られた会社である。それが故、欧米の価値観が社是に表れているようだ。

 ミッション(mission)とは、ラテン語のmittere(ミッテレ。送る、つかわす)から派生した語であり、人や人のグループに与えられた、特に遠方の地へ行き果たすべき役割、使命、任務である。イエス・キリストが弟子たちに与えた、遠方へ行き福音を広く人々に伝えるという使命には、強い目的意識、強い使命感等の意味がある(自分を超えた何かによって宣告されるように感じられる)。

 だから「ミッション」の言葉には殉教者的な犠牲を強いられるイメージがあり、日本の風土に合わないようだ。リストラ後の日産を辞めた社員の言動を見て、それを感じる。それで会社の成果が上がるとは思えない。結果して日産は創業90年後にルノーに乗っ取られた。その挙句、2017年に拝金主義に起因すると思われる検査員の不正事件を起こした。その記者会見の場に、ゴーン会長は姿を見せない。ゴーンがそんな拝金主義、成果主義オンリーの風土を作った。(この項、2017年12月30日記述)

 

社是の位置づけ(WAY)

 社是とは社員の目指すべき行動規範で、自分達に夢に実現のため会社としてやるべき規範である。「是」とは正しいこと、つまり会社として正しい道を示した行動規範である。神仏を敬いご先祖を祭り、自主的に仕事に仕えて社会に奉仕をする。結果として会社の業績が向上し自分達にも返ってくる行動と、神からの強制で社会に奉仕をする行動とを比較すると、その差がお墓つくりに重ね合わせて見ると興味深い。

 トヨタ以外の3つの会社の社是では感謝というメッセージが感じられない。「私達が偉いから車という最高の製造物を君たちに作ってやってあげるのだ」との上から視線が伝わってくる。

 

日産のDNAとトヨタのDNAの差

 日産は、1910年(明治43年)、明治の元勲・井上馨の支援を受けて鮎川義介氏が金儲けの為に作った国策会社(戸畑鋳物株式会社(現日立金属))が前身である。彼は井上馨の姪を母として生まれた。彼は金儲けの為、図面も設備も人もアメリカから買ってきて、日本で車の生産を始めた。

 トヨタは、お国ために全て国産でという思想で、車つくりを始めた。それとは日産は、根底が違うようだ。そのDNAが今でも尾を引いているようだ。

 トヨタはその発祥の地の名古屋市に「トヨタ産業技術記念館」を造って、その当時の繊維機械の歴史と自動車の製造過程を再現して公開している。ここは、世界最大の動態博物館である。展示してある機械は全て動く。私は前職の時、新入社員達を連れてきて、新人研修としてここで現地現物を学ばせた。

 日産は日産(日立金属)の発祥の地に鮎川義介氏の歴史や彼が技術開発した製品等を展示した資料館を作っているが、非公開である。そこでも、トヨタと日産の違いが伺える。

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      トヨタ産業技術記念館内に展示されている豊田綱領

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    豊田佐吉翁が発明した自動織機の実演 トヨタ産業技術記念館内

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 トヨタ産業技術記念館の正面ロビーに展示された「環状織機」(1906年発明)

 

日産の今

 日産のビジョン&ミッションは、提供、寄与、プログラム開発とか何か他人事である。過去の遺産を食い潰して、結果としてトヨタより儲かっていない日産のゴーン社長が10億円という報酬を得ているのは日本人として違和感がある。強欲の極みで格差社会の象徴のように感じる。(この項、ゴーン被告の逮捕前の2017年12月30日の記述)

 

WAYが全てを決める

 日本国憲法が、日本国民、日本政府の行動を縛るように、会社社是は、会社の行動を決める。社是を見れば、その会社が分かる。

 大垣市民憲章を見れば、大垣の状態が分かる。「大垣の歌」を聞けば、大垣市長が何を考えているかが分かる。こんなレベルの「大垣WAY」では大垣の発展はあり得ない。どないかせねば、いかんばってん。

 

日産のビジョン&ミッション

ミッション

「未来への投資」

 未来を志向する人々が、“どのような社会に生きたいか”を実験し、体験し、思索する機会を提供する

目標

 ミッションを実行することにより、社会的価値の創造に寄与する

活動方針

 ・多様性を促進するプログラムを開発する

 ・社員の社会参加を促進するプログラムを開発する

 

 日産の社是は何か、「上から視線」の雰囲気である。オレ達は車の技術を提供してやっているのだ、黙って使え、という驕りの姿勢が垣間見える。それはユーザーの求めるモノとは遊離したモノになりがちである。その陰にゴーンの強欲さの匂いがする。

 

マツダの社是

Vision(企業目標)

 新しい価値を創造し、最高のクルマとサービスにより、お客様に喜びと感動を与え続けます。

Mission(役割と責任)

 私たちは情熱と誇りとスピードを持ち、積極的にお客様の声を聞き、期待を上回る創意に富んだ商品とサービスを提供します。

Value(マツダが生み出す価値)

 私たちは誠実さ、顧客志向、創造力、効率的で迅速な行動を大切にし、意欲的な社員とチームワークを尊重します。環境と安全と社会に対して積極的に取り組みます。そして、マツダにつながる人々に大きな喜びを提供します。

 

ホンダの社是

基本理念

人間尊重   自立、平等、信頼

三つの喜び   買う喜び、売る喜び、創る喜び

社是

 わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。

運営方針

・常に夢と若さを保つこと。

・理論とアイディアと時間を尊重すること。

・仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。

・調和のとれた仕事の流れを つくり上げること。

・不断の研究と努力を忘れないこと。

 

2017-1230 初稿、2019-0719 改定

久志能幾研究所通信 №1265 小田泰仙  

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トヨタのDNAと「TOYOTA WAY」(1/2)(改定)

聖光寺で交通安全法要

 蓼科山聖光寺(長野県茅野市)は、トヨタ自動車が交通安全祈願と事故で亡くなられた人の供養、負傷者の早期回復祈願のために、建立したお寺である。その建立は、交通事故死者数が最高値を記録した1970年である。毎年恒例の七月の夏季大祭が執り行われる。2019年は、7月17日に交通事故者慰霊萬燈供養、18日に交通安全夏季大法要が、第49回目として執り行われた。来年で50年の節目を迎える。

 トヨタ自動車の豊田章男社長をはじめ関係役員とトヨタ自動車販売店協会などから450 名が出席された。以前から参加していたマツダの小飼雅道会長に加え、今回はスズキの鈴木俊宏社長、スバルの中村知美社長も参加された。

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    聖光寺  協豊会ホームページより  2014年7月18日 

 下記リンクは2017年法要の記録

http://www.kyohokai.gr.jp/whats_new/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%82%92%E7%A5%88%E9%A1%98-3/2017/

 

トヨタのDNA

 この大祭は、トヨタの神仏への敬いの心の現われである。これは他の自動車メーカでは聞いたことの無い。これは豊田佐吉翁が、トヨタ自動車の創業者の豊田喜一郎氏に、「俺は織機で御国に尽くした。お前は自動車で御国に尽くせ」との遺言を遺し、豊田綱領に「神仏に尊崇報恩感謝」と記したように、神仏への敬いの心の現われである。豊田佐吉翁の頭には金儲けではなく、報国の精神があり、結果として事業が成功したのであって、金儲けがうまかったから、成功したのではないと思う。

 トヨタ中興の祖と言われる石田退三氏は、交通事故死者が1万人を超えていた交通戦争と言われた時代、会社の執務室に観音様(お地蔵様かも)の像を置き、毎日、犠牲者を悼み交通安全を祈念していたという伝聞がある。

 

豊田綱領 (豊田の5つの精神)

1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし

1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし

1.華美を戒め質実剛健たるべし

1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし

1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし

 昭和10年10月30日、豊田佐吉の6周忌にあたって、全従業員が整列した佐吉翁の胸像まえで、佐吉翁の信任が厚かった取締役支配人・岡本藤次郎が朗読・発表(試作車を完成させ、国産自動車生産の目処がたった時)

 

 社是に「神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし」とはなかなか書けない言葉である。その精神がトヨタのDNA中に流れているようだ。目には見えないご先祖や神仏を大事に精神が今のトヨタを創ったと思う。

 

豊田綱領からTOYOTA WAYへ

 現在、企業の不祥事が多発しているが、不思議とトヨタからは、そんな話が聞こえてこない。これもTOYOTA WAY(豊田綱領)を基にした経営理念があるためだと思う。今時、目に見えない神仏を敬えと社是で謳い、交通事故の犠牲者をグループ会社全体で法要の儀を執り行う会社は異様に映る。しかし、これがトヨタだと違和感なく受け入れられる。これが日産の社是や金儲け一本やりの会社から見ると、異様に感じられるだろう。

 

日産の社是を改悪

 その日産の社是もゴーンが改悪してしまったようだ。トヨタの社是と日産のそれを比較すると、別次元の会社のようである。だから日産で不祥事が多発するのであろう。ゴーンはその不始末を部下に押し付けてドローンである。今回、ゴーンの悪事が露見して天罰が下ったようだ。天網恢恢疎にして漏らさず。かように、社是や企業のWAYは、会社の運命を左右する。

 

安全への意識はトヨタのDNA

 その法要後に、豊田章男社長は、報道陣に「一社だけでは、安全な社会は作れない。皆が当時者意識を持って解決していかねばならない」と語った(中日新聞記事より)。

 大垣市のように、安全に対する不祥事が多発しているのは、小川敏市長を筆頭に市役所職員全員の安全に対する当事者意識が希薄であるからだと思う。大垣市の「WAY」は陥没して、水没して、穴だらけである。その「大垣市危機管理指針」は、危機の場合は将軍様の市長様を最優先で保護することを謳っており、お笑いの指針である。それが全てを象徴している。

 

「大垣市WAY」を小川敏市長が率先して破壊?

 大垣市の「市民の誓い」や「市民運動5つの目標」の文言が情けない。大垣の市民憲章で、人よりも水が大事なのだ、と宣言している。言葉とは裏腹に、天与の水をいい加減に扱う(治水をせず)から、水害のしっぺ返しを受けるのだ。

 大垣の「市民運動5つの目標」では、要は青少年より犬猫を大事にしましょう、がその結論である。だから大垣市は、ご先祖の生まれ変わりである園児を金儲けのため、炎天下で踊らせる非道をしても平気である。

 トドメは、小川敏市長が率先して大垣の英霊を祀る護国神社を封鎖して、神前に拝礼もせず、その神殿の前の広場でギネス記録の為、水饅頭の食い合いのばか騒ぎを演ずる始末である。

 大垣市長は大垣の開祖の戸田公を祀る常盤神社で儀式中に居眠りである。小川敏市長は、目に見えにないものを敬う心がないようだ。

 だからその天罰で、ドローン墜落人身事故が起きたのだ。不幸中の幸いで怪我だけで済んで幸いであった。折角の天の啓示を、大垣市は無視して、その罪を業者に押し付けてドローンである。大垣市の役人のコンプライアンス遵守はどこへ行ったのだ。

 もう一つに天罰で大垣市の地価が半減したのだ。大垣市は衰退したのだ。天網恢恢疎にして漏らさず、である。目に見える天罰の啓示なのだが、小川敏市長には見えないようだ。どこに目を付けているのか。往時の秀才も老いれば駄馬に劣る?

 またこのWAYを故意に毀損した影響で、大垣市役人に汚職が蔓延しているようだ。なにせ市制100周年記念行事で3億4千万円を使ったが、そのどんちゃん騒ぎの行事用途費用が市の特別条例でマル秘として、市民に公開されないのだ。

 子供たちは親の言う通りにはいない。親がやる通りにする。親とは市長であり、子供とは市役所職員である。そんなことを心配させる大垣に、小川敏市長がしてしまった。

 

2017-1230 初稿、2019-0720 改定

久志能幾研究所通信 №1264 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2019年7月19日 (金)

「大垣市長WAY」を迷走

 大垣市長として、多選でも何時かはその任期の終わりが来る。その時から逆算して、やるべきことを正しく実行するのが「大垣市長WAY」である。それを場当たり的に人気稼ぎのようにこなすから、成果が出ない。結果として晩節を汚すことになる。

 

大垣消滅の危機

 市長道にも命がある。しかし大垣市は永遠であるべきだ。大垣の子供達に未来がある。大垣市は延々と続き歴史を刻む。その中で、市長としてやるべきことをやらないと、大垣市も死を迎える。夕張市も破産した。近い将来、日本の少子高齢化、東京一極集中で、896の市町村が消滅すると予想されている(増田寛也編著『地方消滅』中公新書)。そうならないように取り組くむのが、危機管理としての市長道である。小川敏市長はそれが分かっていない。

 

仕事と作業の違い

 仕事とは付加価値を生み出すこと。付加価値が生まなければ、それは仕事ではない。作業とは頭を使わず、機械的にするルーチンワークである。

 大垣市長の仕事は、大垣市の未来を見据えて、戦略を考え、その手を打つことである。戦略とは、「戦い」を「略する」と書く。無駄な演説や無駄な行事を省くことが勝利のために必要と「孫子の兵法」で戒めている。

 それに対して、小川敏氏は、大垣市長として、全ての行事に出て演説をするが、それは仕事ではない。それは作業である。代理の代読でも、録音を再生するロボットでもできる作業である。その機械的な無意味な演説では、何も付加価値を生まない。だから誰も感動しない。市制100周年記念行事も、何も付加価値を創れなかった。記念行事遂行は、だれでもこなせる機械的な作業であった。

 

醜態記事

 たまたま、昨日2019年7月18日、通院している病院のロビーで岐阜新聞の西濃欄を見ていたら、企業寄付の記事が目に飛び込んできた。この記事は、(多分やらせで?)企業から寄付を受け、当然のような面持ちの小川敏市長とのツーショットを掲載した代物であった。こういう記事が西濃の痴呆紙に頻繁に掲載される。

 これは記事ではない。市長の売名行為と企業の宣伝コピーである。岐阜新聞社の忖度記事である。だから、これは仕事としての記事ではない。僅か22万円で、岐阜県の西濃欄の紙面が企業宣伝として使えるのだ。それも大垣市長とツーショットの写真付きである。この記事は、大垣に何も付加価値を与えない作業である。また読者にも、情報として、何の付加価値を与えない。むしろ時間泥棒である。購読料泥棒である。これは「情けの報せ」の「情報」ではなく、「情けない報せ」である。

 大垣西濃金庫は、大垣の企業として、22万円(社員一人当たり僅か379円)を市の産業振興のために寄付をしたと大威張である徳ある謙虚な人は、寄付は陰徳で自慢などしませんぞ。それなら市制100周年記念行事の浪費分3億4千万円の使用用途に目を向けて、銀行マンとしてシビアな眼で、その会計報告の公開とその問題点を助言すれば、大垣の産業振興にもっと効果があるはずだ。22万円どころか、その100倍以上の効果が予想される。

信用金庫の信用放棄(WAY)

 大垣西濃信用金庫も、もっと本質に目を向けて経営をしないと、現在でも厳しい金融戦争で淘汰される恐れがある。

報道の放棄(新聞社のWAY)

 岐阜新聞もそういう大垣市の公金の使用用途の疑惑を追及して報道の「道」に沿った本来の報道しないと、その存続が危ぶまれることになる。ただでさえ、新聞購読数が減少傾向なのにである。岐阜新聞は2017年9月に夕刊の発行を止めたばかりである。こんなヨイショ記事ばかり書いていると、今度は朝刊の発刊中止に追い込まれますぞ。知らせるべきことを報道せず、脇道に逸れた報道もフェイクニュースである。

大垣市長として、進むべきWAYを放棄

 大垣市長は、そんなくだらない作業ばかりに日々追われて、やるべき大垣市の未来の大事な仕事をしないから、大垣が衰退し続けて、任期満了の時に、後悔することになる。多分、小川敏市長には20年後を見据える戦略はないのだろう。このテイラクが是なのだ。

Photo  岐阜新聞 2019年7月18日西濃欄

 

神の声

 だから大垣市は衰退の一途である。だからまた出馬して、その後始末をせねばならなくなる。こんなテイラクを18年間も続けても、大垣駅前商店街は消滅寸前になり、大垣市地価の下落は、18年連続となった。その間一度も地価は上がらなかった。地価は半額になった。他市はリニア景気で地価の上昇で湧いている。小川敏市政の失敗は明白である。小川敏市長は学習能力がないと言える。地価の下落は、市長として無能だから、辞めろとの神様の声である。市場の声は正しい。

恨みを買う小川敏市長

 小川敏市長のように、日の当たる市長道を歩く人には、大垣駅前商店街の店を畳んで、寂しく街を去っていく商店主の悲哀は分からないであろう。多くの商店が閉店することになった顛末は、小川敏市長の戦略ミスが原因である。

134k8a11201s   馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊より

 

2019-07-19   久志能幾研究所通信No.1263  小田泰仙

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累計閲覧総数 98,847  2019年7月19日,17:00現在

2019年7月18日 (木)

何のために「道(WAY)」を学ぶのか?

 人生の品質向上のため。(自己の価値創造)

 現代版「人の道」を学ぶ(修身)ため。

 自分の人生は、思いを込めて創り上げた作品である。

 死に臨んで、その作品が虚しいと後悔しないために学ぶ。 

 人間として、人間らしく生きるために、身を修めて学ぶ。

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 WAY: 自分が能く死ぬため。(=良く生きるため)

 法令順守: 人として守るべき基準を維持するため。

 危機管理: 組織や自分に悲惨な死に方をさせないため。

 

 人間は、人のために生きてこそ、回りから生かされる。自分の歩いた道が、人の道標となる。人間としての生き方が明確でないから死に臨んでじたばたする。死とは生物の死だけでなく、定年、任期満了、人事異動、転職、プロジェクトの終結等、全ての事象には終結としての死がある。万物は始まれば、必ず終わり(死)がある。

 生きる道で、死を前提にしないから終わりに直面して狼狽える。どんな職務でも任期がある。いくら長期の現役を謳歌しても、現役のままの突然死もある。覚悟を決めれば、何も怖れることはない。どうせ何時かは死ぬんだ。「後は野となれ山となれ」と達観して、やるべきことを粛々と進めればよい。

 その覚悟がないから、決めることも決められず、目先の利権に囚われと、やることがいい加減になる。結果として成果がでない。途中挫折、定年離婚、鬱病、自殺、生ける屍となってしまう。

 良く働いた一日が安らかな眠りを誘うように、良く生きた人生は安らかな死を得る。(ゲーテ)

 次項は「大垣市長WAY」を考察する。

Dsc045961s  馬場恵峰書

 

2019-07-18   久志能幾研究所通信No.1262  小田泰仙

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