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2019年7月19日 (金)

「大垣市長WAY」を迷走

 大垣市長として、多選でも何時かはその任期の終わりが来る。その時から逆算して、やるべきことを正しく実行するのが「大垣市長WAY」である。それを場当たり的に人気稼ぎのようにこなすから、成果が出ない。結果として晩節を汚すことになる。

 

大垣消滅の危機

 市長道にも命がある。しかし大垣市は永遠であるべきだ。大垣の子供達に未来がある。大垣市は延々と続き歴史を刻む。その中で、市長としてやるべきことをやらないと、大垣市も死を迎える。夕張市も破産した。近い将来、日本の少子高齢化、東京一極集中で、896の市町村が消滅すると予想されている(増田寛也編著『地方消滅』中公新書)。そうならないように取り組くむのが、危機管理としての市長道である。小川敏市長はそれが分かっていない。

 

仕事と作業の違い

 仕事とは付加価値を生み出すこと。付加価値が生まなければ、それは仕事ではない。作業とは頭を使わず、機械的にするルーチンワークである。

 大垣市長の仕事は、大垣市の未来を見据えて、戦略を考え、その手を打つことである。戦略とは、「戦い」を「略する」と書く。無駄な演説や無駄な行事を省くことが勝利のために必要と「孫子の兵法」で戒めている。

 それに対して、小川敏氏は、大垣市長として、全ての行事に出て演説をするが、それは仕事ではない。それは作業である。代理の代読でも、録音を再生するロボットでもできる作業である。その機械的な無意味な演説では、何も付加価値を生まない。だから誰も感動しない。市制100周年記念行事も、何も付加価値を創れなかった。記念行事遂行は、だれでもこなせる機械的な作業であった。

 

醜態記事

 たまたま、昨日2019年7月18日、通院している病院のロビーで岐阜新聞の西濃欄を見ていたら、企業寄付の記事が目に飛び込んできた。この記事は、(多分やらせで?)企業から寄付を受け、当然のような面持ちの小川敏市長とのツーショットを掲載した代物であった。こういう記事が西濃の痴呆紙に頻繁に掲載される。

 これは記事ではない。市長の売名行為と企業の宣伝コピーである。岐阜新聞社の忖度記事である。だから、これは仕事としての記事ではない。僅か22万円で、岐阜県の西濃欄の紙面が企業宣伝として使えるのだ。それも大垣市長とツーショットの写真付きである。この記事は、大垣に何も付加価値を与えない作業である。また読者にも、情報として、何の付加価値を与えない。むしろ時間泥棒である。購読料泥棒である。これは「情けの報せ」の「情報」ではなく、「情けない報せ」である。

 大垣西濃金庫は、大垣の企業として、22万円(社員一人当たり僅か379円)を市の産業振興のために寄付をしたと大威張である徳ある謙虚な人は、寄付は陰徳で自慢などしませんぞ。それなら市制100周年記念行事の浪費分3億4千万円の使用用途に目を向けて、銀行マンとしてシビアな眼で、その会計報告の公開とその問題点を助言すれば、大垣の産業振興にもっと効果があるはずだ。22万円どころか、その100倍以上の効果が予想される。

信用金庫の信用放棄(WAY)

 大垣西濃信用金庫も、もっと本質に目を向けて経営をしないと、現在でも厳しい金融戦争で淘汰される恐れがある。

報道の放棄(新聞社のWAY)

 岐阜新聞もそういう大垣市の公金の使用用途の疑惑を追及して報道の「道」に沿った本来の報道しないと、その存続が危ぶまれることになる。ただでさえ、新聞購読数が減少傾向なのにである。岐阜新聞は2017年9月に夕刊の発行を止めたばかりである。こんなヨイショ記事ばかり書いていると、今度は朝刊の発刊中止に追い込まれますぞ。知らせるべきことを報道せず、脇道に逸れた報道もフェイクニュースである。

大垣市長として、進むべきWAYを放棄

 大垣市長は、そんなくだらない作業ばかりに日々追われて、やるべき大垣市の未来の大事な仕事をしないから、大垣が衰退し続けて、任期満了の時に、後悔することになる。多分、小川敏市長には20年後を見据える戦略はないのだろう。このテイラクが是なのだ。

Photo  岐阜新聞 2019年7月18日西濃欄

 

神の声

 だから大垣市は衰退の一途である。だからまた出馬して、その後始末をせねばならなくなる。こんなテイラクを18年間も続けても、大垣駅前商店街は消滅寸前になり、大垣市地価の下落は、18年連続となった。その間一度も地価は上がらなかった。地価は半額になった。他市はリニア景気で地価の上昇で湧いている。小川敏市政の失敗は明白である。小川敏市長は学習能力がないと言える。地価の下落は、市長として無能だから、辞めろとの神様の声である。市場の声は正しい。

恨みを買う小川敏市長

 小川敏市長のように、日の当たる市長道を歩く人には、大垣駅前商店街の店を畳んで、寂しく街を去っていく商店主の悲哀は分からないであろう。多くの商店が閉店することになった顛末は、小川敏市長の戦略ミスが原因である。

134k8a11201s   馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊より

 

2019-07-19   久志能幾研究所通信No.1263  小田泰仙

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