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2019年7月20日 (土)

トヨタのDNAと「TOYOTA WAY」(1/2)(改定)

聖光寺で交通安全法要

 蓼科山聖光寺(長野県茅野市)は、トヨタ自動車が交通安全祈願と事故で亡くなられた人の供養、負傷者の早期回復祈願のために、建立したお寺である。その建立は、交通事故死者数が最高値を記録した1970年である。毎年恒例の七月の夏季大祭が執り行われる。2019年は、7月17日に交通事故者慰霊萬燈供養、18日に交通安全夏季大法要が、第49回目として執り行われた。来年で50年の節目を迎える。

 トヨタ自動車の豊田章男社長をはじめ関係役員とトヨタ自動車販売店協会などから450 名が出席された。以前から参加していたマツダの小飼雅道会長に加え、今回はスズキの鈴木俊宏社長、スバルの中村知美社長も参加された。

Photo

    聖光寺  協豊会ホームページより  2014年7月18日 

 下記リンクは2017年法要の記録

http://www.kyohokai.gr.jp/whats_new/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%82%92%E7%A5%88%E9%A1%98-3/2017/

 

トヨタのDNA

 この大祭は、トヨタの神仏への敬いの心の現われである。これは他の自動車メーカでは聞いたことの無い。これは豊田佐吉翁が、トヨタ自動車の創業者の豊田喜一郎氏に、「俺は織機で御国に尽くした。お前は自動車で御国に尽くせ」との遺言を遺し、豊田綱領に「神仏に尊崇報恩感謝」と記したように、神仏への敬いの心の現われである。豊田佐吉翁の頭には金儲けではなく、報国の精神があり、結果として事業が成功したのであって、金儲けがうまかったから、成功したのではないと思う。

 トヨタ中興の祖と言われる石田退三氏は、交通事故死者が1万人を超えていた交通戦争と言われた時代、会社の執務室に観音様(お地蔵様かも)の像を置き、毎日、犠牲者を悼み交通安全を祈念していたという伝聞がある。

 

豊田綱領 (豊田の5つの精神)

1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし

1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし

1.華美を戒め質実剛健たるべし

1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし

1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし

 昭和10年10月30日、豊田佐吉の6周忌にあたって、全従業員が整列した佐吉翁の胸像まえで、佐吉翁の信任が厚かった取締役支配人・岡本藤次郎が朗読・発表(試作車を完成させ、国産自動車生産の目処がたった時)

 

 社是に「神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし」とはなかなか書けない言葉である。その精神がトヨタのDNA中に流れているようだ。目には見えないご先祖や神仏を大事に精神が今のトヨタを創ったと思う。

 

豊田綱領からTOYOTA WAYへ

 現在、企業の不祥事が多発しているが、不思議とトヨタからは、そんな話が聞こえてこない。これもTOYOTA WAY(豊田綱領)を基にした経営理念があるためだと思う。今時、目に見えない神仏を敬えと社是で謳い、交通事故の犠牲者をグループ会社全体で法要の儀を執り行う会社は異様に映る。しかし、これがトヨタだと違和感なく受け入れられる。これが日産の社是や金儲け一本やりの会社から見ると、異様に感じられるだろう。

 

日産の社是を改悪

 その日産の社是もゴーンが改悪してしまったようだ。トヨタの社是と日産のそれを比較すると、別次元の会社のようである。だから日産で不祥事が多発するのであろう。ゴーンはその不始末を部下に押し付けてドローンである。今回、ゴーンの悪事が露見して天罰が下ったようだ。天網恢恢疎にして漏らさず。かように、社是や企業のWAYは、会社の運命を左右する。

 

安全への意識はトヨタのDNA

 その法要後に、豊田章男社長は、報道陣に「一社だけでは、安全な社会は作れない。皆が当時者意識を持って解決していかねばならない」と語った(中日新聞記事より)。

 大垣市のように、安全に対する不祥事が多発しているのは、小川敏市長を筆頭に市役所職員全員の安全に対する当事者意識が希薄であるからだと思う。大垣市の「WAY」は陥没して、水没して、穴だらけである。その「大垣市危機管理指針」は、危機の場合は将軍様の市長様を最優先で保護することを謳っており、お笑いの指針である。それが全てを象徴している。

 

「大垣市WAY」を小川敏市長が率先して破壊?

 大垣市の「市民の誓い」や「市民運動5つの目標」の文言が情けない。大垣の市民憲章で、人よりも水が大事なのだ、と宣言している。言葉とは裏腹に、天与の水をいい加減に扱う(治水をせず)から、水害のしっぺ返しを受けるのだ。

 大垣の「市民運動5つの目標」では、要は青少年より犬猫を大事にしましょう、がその結論である。だから大垣市は、ご先祖の生まれ変わりである園児を金儲けのため、炎天下で踊らせる非道をしても平気である。

 トドメは、小川敏市長が率先して大垣の英霊を祀る護国神社を封鎖して、神前に拝礼もせず、その神殿の前の広場でギネス記録の為、水饅頭の食い合いのばか騒ぎを演ずる始末である。

 大垣市長は大垣の開祖の戸田公を祀る常盤神社で儀式中に居眠りである。小川敏市長は、目に見えにないものを敬う心がないようだ。

 だからその天罰で、ドローン墜落人身事故が起きたのだ。不幸中の幸いで怪我だけで済んで幸いであった。折角の天の啓示を、大垣市は無視して、その罪を業者に押し付けてドローンである。大垣市の役人のコンプライアンス遵守はどこへ行ったのだ。

 もう一つに天罰で大垣市の地価が半減したのだ。大垣市は衰退したのだ。天網恢恢疎にして漏らさず、である。目に見える天罰の啓示なのだが、小川敏市長には見えないようだ。どこに目を付けているのか。往時の秀才も老いれば駄馬に劣る?

 またこのWAYを故意に毀損した影響で、大垣市役人に汚職が蔓延しているようだ。なにせ市制100周年記念行事で3億4千万円を使ったが、そのどんちゃん騒ぎの行事用途費用が市の特別条例でマル秘として、市民に公開されないのだ。

 子供たちは親の言う通りにはいない。親がやる通りにする。親とは市長であり、子供とは市役所職員である。そんなことを心配させる大垣に、小川敏市長がしてしまった。

 

2017-1230 初稿、2019-0720 改定

久志能幾研究所通信 №1264 小田泰仙  

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