« トヨタのDNAと「TOYOTA WAY」(2/2)(改定) | メイン | 累計閲覧総数100,000超え  »

2019年7月21日 (日)

此岸と彼岸の「WAY」

 グローバル経済化のため、日本の企業が海外に現地法人を作ることが増えた。その企業が、アメリカに現地法人を作れば、アメリカ人を雇ってアメリカの企業として活動する。会社として活動するから、当然、社是も作る。日本が作ったその社是を見るとアメリカに染まらず、日本の価値観を打ち出した社是(WAY)がそこにはある。嬉しくなった。

 

日米の社是比較

 アメリカを代表とする株式会社・フォードの社是は、株主への利益還元が最優先である。それに対して日本のトヨタの現地法人それは、社会への還元が優先される。米国と日本の社是を比較すると、その差が顕著であり、日本の価値観を誇らしく思う。

 同じ日本の自動車会社でも、一時的にせよ、外国資本に乗っ取られたマツダや日産は、株主優先の社是に変えられている。株主優先の拝金主義の浅ましさを、オブラートの「ミッション」という言葉で隠しているだけである。

 

トヨタ北米法人とフォードの比較

トヨタ北米自動車会社のミッション

 1.米国の企業として地域と合衆国の経済発展に貢献する。

 2.自立した企業として従業員の安定と福利に貢献する。

 3.トヨタのグループ企業として顧客に付加価値を提供することで、トヨタ全体の成長に寄与する。

 

フォードモータのミッション

 1.フォードは自動車並びに自動車関連製品、そして宇宙、通信、金融サービスのような新しい産業での世界的リーダである。

 2.顧客ニーズに応え、ビジネスを成長させるために継続的に製品を改良し、株主やオーナーへの適切な配当を確保するのが我々の使命だ。

 

 この2つの社是を要約すると、トヨタ北米自動車会社は、「社外の利害関係者への貢献、社内の利害関係者への貢献、トヨタ全体の成長の貢献」である。

それに対してフォードは、「株主とオーナだけへの貢献」である。

 日米の会社の社是を見ると、つくづくと文化、哲学、宗教観の差を垣間見る。日本の利他の概念のある世界に生まれてよかったと思う。

Photo

あの世とこの世を結ぶ「WAY」

 我々は生まれる前は、彼岸に住んでいた。だから亡くなると「還浄」(忌中)という札を玄関先に掛ける。死んだら三途の川の向こう岸である「彼岸」の浄土に「WAY」を通って還るのだ。だから我々が現地(此の世)で生きるためには、「自分株式会社」が走る「WAY」の選択を明確にすべきである。

 この世で、生きていくためには、少々のお金と徳と智慧があればよい。それがあればご縁に出会える。あの世の通貨は、日本円でなく、佛縁である。何のために生きるか、何の為に金を稼ぐのかが明確でないから、強欲に際限なく集める輩が出てくる。お金の重量過多では、違法搭載のダンプが走ると道が傷むように、「WAY」が破損するのです。

 

 人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

 Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough.

     Charles Chaplin

 

餓鬼道

 貪欲に金を集める輩を仏道では、畜生にも劣る餓鬼という。畜生なら、腹が満腹になれば、目の前を餌が通っても食べない。餓鬼はそれができず手を出してしまう。人間であれば、人間道を歩きたい。餓鬼道を歩いては、還浄しても、ご先祖に顔向けができまい。縁あって人間界に生まれたなら、人間になって浄土に還ることが成仏である。修身を学ぶ目的は、人間になること。

 独り言:そんなに金があるなら、内緒で少し分けてよ、が貧乏な私のささやかな?願いです。ぜひ、おだ仏教へご寄進を。

 

2019-07-21   久志能幾研究所通信No.1266  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿