o-大垣を良くする階 Feed

2020年6月 4日 (木)

観察記:スミソニアン航空宇宙博物館と大垣市狂走(1/2)

冷酷な技術展示

 1984年8月13日、スミソニアン航空宇宙博物館を見学した。ここは大人も子供も興奮の大人のビックリ箱(大人のオモチャと言うと語弊がある?)。26のテーマブースに分かれた部屋は、飛行機、宇宙船の夢の世界である。飛行機マニアの私は、どこから見ていいのか目ウチュウりして、困るほど。

 各ブースでは各テーマのビデオ画面が10~20程あり、エンドレスに上映されている。この建物の全ビデオ数は200~400はあると推定される。まともに見入ったいたら日本に帰れなくなるほど。ここは1回来ただけではとても、スミソーニぁないほど量・質が高い。(初稿 1994年8月)

 

B29エノラゲイ号  RESTORATION OF THE ENORA GAY

 26の部屋に分かれたテーマブースの一つが、第2次世界大戦の戦闘機、爆撃機である。ここの入口のビデオコーナが、広島に原爆を投下したB29エノラゲイ号の記録であるのはこの大戦の象徴である。

 その内容は、原爆投下までの記録、被災者の治療中の映像、広島市街、被爆後の広島ドーム、階段に写った死者の影等の映像が淡々と映し出して、単に記録の映像に徹しているので不気味である。特に原爆投下直後の機上からの映像で、画面が爆発の衝撃で大きく揺れるのは無言で不気味な迫力がある。

 あと後半に現在、8000時間をかけて、展示の準備復元中の映像があった。この入り口の展示に多少のアメリカの特別なる配慮を感じた。結構多くの人が足を止めて見入っていた。

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    図⒌10   B29エノラゲイ号のビデオ 

 

後日談

 帰国後に見た1994年9月2日付、日本経済新聞紙面で、このエノラゲイ号の展示をめぐってもめている話が掲載されていた。来年にこの博物館での特別展示「最終章 原爆と第2次世界大戦の終わり」のテーマブースにこの機を展示する計画だが、その内容が日本側の戦災にだけ焦点をあて、バランスを欠くとの抗議が米退役軍人や議会からのクレームが来て一騒動を起こしていた。歴史としての冷静な観点で展示したい博物館側と自分の不利益に直結するのを嫌がる軍政界人との衝突である。米国内でもこの話は統一がされていない。

 非戦闘員を対象にした原爆投下が犯罪なのは説明するのもけがわらしい。当時日本国内で終戦工作のためソ連に働きかけている動向が米国に筒抜けで、敗戦必至の日本に原爆を投下したのはソ連への牽制であったのは現代史に係わる人には常識の話である。50年経っても真理の分からない軍人は世界のお荷物である。人間の生死に係わる歴史にたずさわる以上は軍人・政治家は後世の批判を仰がねばならないし、自己弁護は許されないと思う。後世に伝えうるのは事実だけだ。その厳しさを、米国のボンクラ共はちっともワカッチャーいない。米国が世界の指導者の立場で、今一番求められるのは謙虚さである。ちなみに、この機は1984年から35,000時間と百万ドルの費用をかけて修復されているそうだ。

 

零戦

 第2次世界大戦の戦闘機、爆撃機のブースに入ってすぐの頭上に零戦52型が宙に浮かぶ形で展示してある。中二階に上がると目の前に零戦が「飛んで」いる。ここにあるメーサーシュミットM109、ムスタングP51 、スピットファイア、B26等に比べて破格の展示処遇である。これを零戦の技術の高さへの敬意と、私は理解して嬉しくなった。展示の機体はかなり程度の良いものである。

 しかし、防備の貧弱な零戦は、終戦近くには米軍機の恰好の餌食にされた。脚を上げて展示してあるこの零戦は、その点で足をすくわれたことを象徴していると見るのは、皮肉好きな私の考え過ぎかしら?

 技術者の目で零戦を見ると、いつも極限設計の意味を考えさせられる。零戦は極限までの限界設計をして、当時としては最高の性能を誇った機体であるが、その限界設計がその後の発展に大きな制約になったことは考えさせられる。零戦出現後に米国で開発された機体は全て「おおらかな」設計(余裕のある設計)をしている。逆にこの事がエンジン乗せ替え等の性能向上の改造設計にどれだけ貢献したかわからない。極限設計した零戦はあまり後の設計変更が効かなかった。極限設計には「余裕」がない。

 そのことは機械設計だけでなく、人生すべてに言える事だと思う。なにごとも余裕がないとその後の進歩は知れたもの。無駄のない張り詰めた設計には美しさがあるが、日々の技術革新が求められる世界では、その緊張は永くは続かない。人生の真理だろう。

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    図⒌11   零戦52型

  二階に上がると目前に飛ぶように浮かんでいる

 

アポロ11号の母船

 この宇宙船が1Fのメインブースに展示されている。この宇宙船の外側や脚は熱反射用の銀紙、金紙で覆われているので、まるでオモチャのように見える。これを見ると、アボロ11号の偉業も、米国のどこかの砂漠で模擬演習したのを、あたかも月に行ってきたように見せた嘘のショーだと言う説が、もっともらしく見えるからおかしい。

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    図⒌12 アポロ11号の母船

  

飛行機用コンピュータ

 航空機用の1958年開発のIBMのコンピュータのメモリーは、たった4Kバイトで、2,400 ㎏の図体である。知識として知っていても、実物を見ると感慨にふけさせられる。ENIACの例もあるが、あれは大きすぎて実感として分かりづらい。航空機の発達はコンピュータの発達と歩調を合わせて進んできた。それの進歩の激しさを各コンピュータボードの展示で見せるので興味深い。ジェミニの小さな宇宙船の中で、大きなスペースを占めるコンピュータボードを小さくするのが如何に重要なテーマだったかが理解できる。

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    図⒌13  4Kバイトのメモリー

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    図⒌14  ジェミニとアポロのコンピュータボードの比較

 

2020-06-04 久志能幾研究所通信 1618  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年6月 3日 (水)

小川敏コロナ対策は大便ごとき、海津市の1/10以下

 海津市(人口3万人、予算規模150億円)は、2020年6月1日、コロナ対策で5億円を補正予算計上すると発表した。それに対して、大垣市(人口16万人、予算規模603億円)のコロナ対策費は、たったの2億2480万円である。

 それを市民一人当たりで計算すると大垣市のコロナ対策費は、たった1415円で、海津市の1/10以下である。大垣市は、小川敏の口先だけ、カッコだけの対策である。それを小川敏は、針小棒大に発表する。その発表文に肝心の対策費の総額は記載されない。金額が少なすぎて恥ずかしいからだ。

 海津市は、その財源確保で、市長や副市長、教育庁が給与を20%~10%を減らす処置で、痛みを感じる対策を打っている。大垣市は全くその処置はない。ぬくぬくとした小川敏に、子育て日本一を謳うに資格があるのか。

 

コロナ対策費比較

           大垣市     海津市

人口         158,832人    33,004人(2020年1月1日)

令和2年度一般予算   603億円     150億円

コロナ対策費     2億円2480万円   5億円

市民一人当たり対策費   1,415円   15,149円

 

子供へ         5千円ギフト券    1万円を補助

市民へ          なし       3000円の買い物券

新生児に        なし        1万円を補助

一人親限定で      2万円

(数が少ない)

市長給与の減額     なし    市長の給与を 20%減

(財源確保)            副市長の給与を15%減

                  教育長の給与を10%減

        口先、カッコだけの対策  長が痛みを感じる対策

 

疑問

 何故、緊急事態宣言でも収入減の影響を受けない公務員が、特別給付金10万円を支給されるのか。世の中が狂っている。なぜ大垣市の役人は辞退しないのか。

 

大便のような対策

 大垣市のトピックス、新着情報の伝達に「おおがき便」と名付けるセンスを疑う。まるで長期政権で腐敗した大垣市市政の大便を連想させる。わざわざ「おおがき便(びん)と言い訳をしなければならないお粗末さである。この名前では(びんと毎回言い訳の活字を入れなければならぬ。そのスペース分、伝えるべき情報が減る。ひらがなも漢字でも、文字数が増えれば、その分、印刷費用が発生する。役人は命名の基本さえ知らない。私なら当たり前の誰でもわかる「大垣通信」と名付ける。

 「便」とは「人」と「更」からなり、「更」は力を加えて変えるの意味である。要は人(小川敏)の都合のよいように変えるの意味があるから、都合がよいの意味を表す。(『新漢語林』より)

 「大垣」をひらがなにする必然性もない。「大垣」「おおがき」とは全く違う意味なのだ。「大垣」が意匠登録してあるかどうかは未調査だが、その観点で、市の名前は漢字が正式である。

 名前は命なのだ。名前を見れば、全てがわかる。それを見れば、名付けた人物の性格さえわかる。命名者は、物事に名前を付ける際に、誤解を受けないような気配りさが全くない。コスト意識もない。杜撰な性格なのだ。上記の対策を見ると、役人根性丸出しのまさに大便のような対策である。

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  コロナ対策費の総額はどこにも記載がない。小川敏は「がんばろう」の精神論の口先だけ。小川敏は金を出さない。

 

2020-06-03 久志能幾研究所通信 1617  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年6月 2日 (火)

大垣市仮想肖像画美術館 vs 如来の御尊顔

 大垣市に将来、肖像画美術館ができたら、市長であった小川敏の肖像画や似顔絵が展示されるだろう。現在でも、動態美術館として、新聞や元気ハツラツ市、各種の行事で小川敏の「動態」肖像画を鑑賞できる。人間観察として、人間学と心理学の勉強になる。

 肖像画に描かれる顔だけが、人格表現の手段ではない。全身の動作・表情の全てが人格表現の手段である。

 人間以外の動物は、全て言葉以外の非言語コミュケーションで済ませている。文書では、たった7%の比率の言葉だけで伝わる。それ故、言葉の一つ一つが敏感に他人に影響する(文のトーン)。それ以外は、声の質や顔の表情が、その人の人格や性格を示している。

 

人が他人から受け取る情報の比率

 話す言葉の内容             7%

 声の質(高低)、大きさ、テンポ    38%

 顔の表情               55%

     アメリカの心理学者  アルバード・マレービアン博士

 

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氷山の一角

 日頃の言動や顔に出る一瞬の表情は、その人の人格の氷山の一角である。水面下の潜在意識がその人物の行動を支配している。潜在意識は、人生観、仕事観、人間観から構成されている。小川敏の言動や顔を見ると、人生観、仕事観、人間観が未完成で、決して上等のレベルではない。指導者として不適の人格である。

 Photo_3   日ごろの言動は洗剤意識の氷山の一角

 

小川敏のキャラクター図

 この頻繁に登場するキャラクター図はヒトラーを連想させる。ニコリともせず「ハイル ヒトラー」と叫ぶ姿を連想させるキャラクターに、私は不快感を覚える。いかにも俺が一番偉いのだとのポーズで、ニコリともせず、唯我独尊の姿である。大垣市民として、こんな図を見ると恥ずかしい。

 

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『Wao! Club 2020年6月』より

 人口16万人の大垣市が2億2480万円のコロナ対策費で自慢している。それに対して人口3.4万人の海津市が5億円のコロナ対策費を出している。それなのに、恥ずかしくもなく針小棒大で自慢するのが、小川敏である。

 

しかめっ面

 小川敏は、いつもしかめっ面で威厳を保つ。市民から寄付を受け取るときでも、ニコリともしない。まるで玄関にドクロをぶら下げているようだ。

 「顔色や容貌を、いきいきと明るく見せることは、人間としての基本的なモラルである。なぜなら人の顔色は、 家の門口のようなものだからである。広く人と交際して、自由に付き合うには、 門をひらき入口を清潔にし、客が入りやすくすることが大事である。

 ところが、本心は人と交際を深めたいのに、顔色に意を用いず、孔子の格言を信じて、ことさら渋い顔つきを示すのは、入口にガイコツをぶら下げ、門前に棺桶を置いているようなものである。これでは誰も近づかなくなる。」(福沢諭吉)

  Img_3134sjpg   2011年1月9日 出初式で、ブラスバンドの演技を観閲する。

  この面前で、子供たちが休日に出初式に駆り出されて、ブラスバンドの演技をしている。小川敏は冷血漢の輩のような眼で、眺めているだけである。子供の前でもニコリともしない。

 この顔で19年間も君臨すれば、大垣が没落して当然。

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2011年1月9日 出初式で、ブラスバンドの演技を観閲する。

Img_3120s   2011年1月9日 出初式で。

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  寄付を受け取る小川敏。  岐阜新聞 2020年3月12日

  寄付を下々から受け取ってやるのだ、という尊大な顔である。下々に寄付をさせても、ニコリともしない。

 

下品な笑み

 小川敏が笑う顔を見せたのは、ギネスの金儲け商売に騙されて水饅頭共食いの記録の認証を受けた時に思わず出た下品な笑みだけである。

 

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 市政100周年記念行事「水饅頭の共食い記録達成」で

 

 米大統領リンカーンの言葉「男は40を過ぎたら自分の顔に責任を持て」

 以上を考察すると、小川敏の顔はリンカーンからは失格の烙印を押されるだろう。

 It is said that Abraham Lincoln, when he was President of the U.S., was advised to include a certain man in his cabinet. When he refused he was asked why he would not accept him. "I don't like his face," the President replied. "But the poor man isn't responsible for his face," responded his advocate. "Every man over forty is responsible for his face" countered Lincoln.

http://www.sermonillustrations.com/a-z/l/lincoln.htm

  

仏像のお顔

 人としてあるべき指導者の理想の顔は阿弥陀如来、釈尊如来、大日如来の顔ではないか。仏師はそれを意識して仏の顔を彫る。観音菩薩像や普賢菩薩像、千手菩薩像のお顔では、組織の長として優しすぎるお顔である。普賢菩薩像のお顔は、知的財産事業部の担当役員のお顔である。それは慈悲の眼差しを持ったお顔である。不動明王の表情では怖すぎる。それは佛大国防衛庁の長官のお顔である。

 やはり如来様のような威厳あるお顔が理想の指導者のお顔であろう。「如来」とは、「かくの如く来たれし者」という意味で、あるべき理想の姿を言う。そういうお顔は人格からの発露である。そういう観点で、仏像の顔を鑑賞すると、それを創りだした仏師の意図と願いの心が見える。仏師はそのお顔の彫りに命をかける。

 

1  松本明慶大仏師作 阿弥陀如来(部分) 慈照寺

 『大仏師 松本明慶作品集』(小学館)より

(松本明慶美術館より掲載許可を得ています)

P10409361s   松本明慶大仏師作 不動明王像

  怒りの表情だが、目は慈愛に満ちている

Dsc01363s 松本明慶大仏師作 千手観音菩薩像(福山市 三好眼科蔵)

Dsc06566   松本明慶大仏師作 普賢菩薩像

 

2020-06-02 久志能幾研究所通信 1616  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年6月 1日 (月)

見学記 米国肖像画美術館

 ワシントンDCスミソニアン博物館群の中に建つ「肖像画美術館」を1994年8月11日に訪問した。下記はその印象記である。(初稿1994年8月)

 最初は肖像画なんてと思って、行くのが後回しになってしまった。ここの面白さは入場するまで、しょうじょうが、つかなかった。

 この美術館はアメリカ美術館と同じ建屋で、その内部を二分する形で、南半分の建物がこの肖像画美術館となっている。ここのハイライトは米国歴代の大統領の肖像画コーナである。その部屋の造りも重厚で、他の部屋のそれと格段の差がある。また各大統領の個性を表現した肖像画は写真とは一線を画するものがあり、肖像画の各人の顔と業績を重ね合わせると、何か納得できるイメージを与えてくれるから不思議である。なぜか歴史に名を残した人の顔はどこか威厳がある。私はその昔、人相学を研究したことがあり、その知識を元に人の肖像画を見ると非常に興味深い。なぜならこの世で一番美味なものは、人を食うこと。顔にその人の人生が現われる。現在、自分も古希に近い歳まで生きてきて、その思いを新たにしている。

 その他に、米国の歴史上の人物の肖像画が所狭しと展示してある。

   

2  図⒌17 大統領の肖像画の部屋      

1fdr_2  図⒌16   “FDR as the great sphinx "   ルーズベルト大統領

       

 大統領たちの肖像画のコーナでの最大のユーモアは、フランクリン・ルーズベルト大統領のスフィンクス像である。このユーモア溢れるスフィンクス像は、子供協会が氏を名誉ゲストとして招いたパーティでFDR図書館に寄贈された。その名も“ FDR as the great sphinx " 。厳粛な大統領たちの肖像画の部屋の入口部で、パイプをくわえ、ニャリとしながら一瞥しているさまはおかしい。特にこのコーナの中央部で物思いにふける建国の父リンカーン大統領の肖像画と、視線をそらすかのようなトボケたマスク像との対比は面白い。こういうユーモアは日本のお役所には無いものだ。生真面目な日本のお役所も、こういった余裕・ユーモアを少しは見習ったらと思う。

3fdr_2 図⒌18 FDR as the great sphinx が睨みを効かす大統領肖像画の部屋

     (正面はリーカーンの肖像画)

 

 さしずめ日本の首相で、この種の像に似合うのは葉巻をくわえた吉田茂かな。満州事変当時の関東軍をも白けさせた軍国主義的な過激な言動や逮捕歴*1、および人を食うのが一番の長生きの秘訣といって憚らなかった氏の胸像は “YOSHIDA as the grate sphinx" と命名すべきだろう。

 

注)grate 〔同音:great〕:不快感を与える。(キーキートイウ)音を立る。 (おろし金で食料を)おろす、(人の感情を)害する。

 逮捕歴*1: この経緯は城山三郎著『落日燃ゆ』に詳しい。吉田首相が戦後日本の政界に君臨できたのは、単なる時局に巡り合わせとしか言えまい。人材の払拭した当時の日本には氏しかいなかった。私は『落日燃ゆ』の広田首相が立派だと思うのだが、歴史は大なる皮肉を作ってくれる。

 

ニクソン大統領

 数ある大統領の肖像画の中で、この人の肖像画だけが横長の額となっている。そのポーズも独特である。これは寝業師と言われた氏を象徴していると言ったら言い過ぎか。その職位に就く人の天分・才能は、その就くべき職種・地位・階級によりその標準偏差が異なる。当然大統領職を担う人々の偏差値は高い。その大統領としてのグループ内で、ニクソン氏の天分のレベル・才能・人格としては平均以下だと私は思うが、それを自分の努力、情熱で平均以上に持ち上げた実績はすばらしいと思う。ダーティなイメージの付きまとうこの大統領は、決して私の好きな政治家ではないが、この点には敬意を表せざるを得ない。天分の才能に恵まれていない我々凡人には、良き反面教師と思う。挫けても、なおかつはい上がろうとする情熱には敬意を表したいし、見習いたい姿勢でもある。その晩年の執筆活動、自分の葬儀の段取り、自分の弔辞をクリントン大統領に頼んでいた周到な準備等には頭が下がる。この肖像画はそんなことに思いを馳せらせてくれる。

 

日本の首相肖像画美術館?

 日本にはこの種の首相の肖像画を集めたアトリエがないのは、狭い国土のためいたしかたないのかもしれない。米国の大統領のように、国の統合の象徴として尊敬を集めるに値する人格の首相が、日本に過去何人いたことやら。また、1年で4人も首相が変わるようでは(1994年当時)、すぐに飾る部屋もなくなってしまう。狭い国土では大問題である。悲しい現実である。

 

モールス

 1837年に発明されたモールスの通信機とそれを公開実験している場面を描いた絵が展示されている。精巧なおもちゃのような通信機は金メッキされ展示されているが、そのメカニックな外観は機械屋の私には興味深いものがある。歴史の実物とその絵画がペアで展示されている趣向に心憎い心配りを感じた。

 このだだっ広いアメリカ大陸での通信の重要性を考えると、このモールスの発明品の展示の重みが認識でき、なぜこの発明品がここに展示されているかが分かろうというもの。

 

4        図⒌19 モールスの実験風景(手前がモールス通信機の実物)

 

Photo       図⒌20 モールス信号機 1837年

 

付属図書館

ここの美術館内にある付属の図書館が興味深い。内部はビクトリア調の雰囲気のある、美術関係の図書館で、静粛な(当然?)たたずまいである。ここまではお上りさんは来ない。その中でパソコン等の近代的なOA機器を使って(25年前の1994年当時)しているのが、違和感なくマッチしている。ここで、しばらく机に向かって図書を閲覧するのもおつなもの。私はここで少々のオアシスのワープロ作業をした。当時はノートPCではありません。

 

6       図⒌21 付属図書館の内部

 

2020-06-01 久志能幾研究所通信 1615  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月31日 (日)

学ぶとは自分探し

 学ぶために記憶するとは、単に個別の項目を覚えるのではない。個々の項目と他の項目の関連を学ぶことなのだ。本を読んで新しい知識を得るのは、今まで学んで構築した脳内のネットワークを強固なベースにする手段である。

 単に一項目を覚えても、人生では何も役立たない。それが自分の人生とどういう関係があるかまで、掘り下げて学ぶことが学問である。単に覚えることは受験勉強の抹消の技でしかない。学ぶ以上は、その知識が肉体となり、本能となり、自分自身の癖や性格までを直さねば、本当の学問ではない。受験勉強はその入り口での練習なのだ。

 

科学

 科学の「科」とは、「禾」偏に「斗」と書く。稲を収穫して、それを秤で計測することを意味する。科学は幹を枝に分解して、枝を葉と花に分解し、花を「花びら」と「雌しべ」に分解し、細かく細分化して本質を究明する学問である。

 現代は、余りに細分化しすぎたがため本質を見失なっている。病気になり西洋医学がその病名を探求し、治療法を開発するのだが、病気は治りました、病人は死にましたということも起こる。それは部分最適を追及して、全体最適ではない状態に落としている。

 

経済

 経済を究極に細分化した果てがグローバル経済主義で、理論的には正しく、個別には成功するが、社会全体は不幸になる理論である。個人主義の欧米では、経済万能主義に行き着き、これに邁進中である。ねずみが集団となり、狂ったように暴走して海に突っ込んで行き、全部が滅亡する様を思い描いてしまう。

 

東洋思想

 哲学や宗教、そして東洋思想は、その末端からその根源に向ってその源を探る学問である。木を見ず森を見て、その本質を究明する。東洋医学は西洋医学と違い、その病気のもとになった原因を探し、元から治していく治療方法である。

 

歴史

 歴史を学ぶとは、人間の営みを学ぶことである。2000年前の人間の行動と現代人の行動に、差などはない。史記、十八史略、三国史、ローマ史を読むと、人間の行動は昔と何ら変わっていないことが良く分かる。

 

経営

 経営とは、人間の歴史を学ぶことである。「経」とは、縦糸と横糸の関係を象形文字として現している。いままで連綿として営まれた歴史を、現代という流行の横糸で織りなした状況を、盛んに火を燃やして陣屋のなかで活動している様を表現した字が「営」である。今起こっている事象は、過去の事象の流れのなかで、今の事象はどういう関係にあるかを解明するのが、学びである。

 今の事象だけに振り回されていると、本質が分からず、間違った対応をすることになる。そのために、その関連を学ぶことが、歴史と経営を学ぶことなのだ。オックスフォード大学には経営の学問はない。経営は歴史を学べば、不要であるという考えである。

 

死屍累々

 学びを怠った民族は、滅亡するしかない。教育をなおざりにする組織は衰退するしかない。その事例は歴史の上に死屍累々と山積する。

 万歳突撃を繰り返し、多くの兵士を犬死させた日本軍の愚行は、敗戦まで止められなかった。その血が現代の高級官僚に受け継がれている。

 今の中韓の歴史の対応をみていると、考えさせられる。歴史は繰り返すので、歴史を学ばない愚かな国に振り回されることはない。

 教育を軽視している小川敏に支配された大垣市が没落したのは、故あること。万歳突撃を繰り返すのと同じで、元気ハツラツ市の愚行をPDCAも回さず、10年間も繰り返すのは、旧日本軍と同じである。日本軍は陸軍大学のエリートと呼ばれる軍人が支配した。大垣市も東大出というエセエリートが、愚行を繰り返している。それで大垣駅前商店街の従業員8000人が路頭に迷った。それで大垣市は没落した。歴史は繰り返す。

 

Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow.

The important thig is not to stop questioning.

                  Albert Einstein

昨日から学び、今日を懸命に生き、明日への希望を持て。

大切なのは問うことを止めないことだ。

 

自分探し

 自分探しを怠ると、己を見失い自虐的にも、攻撃的にもなる。挙句にうつ病に罹り、幽霊となり、認知症にもなる。学問をするとは、自分を見失わないための手段である。日本時の65歳以上で15%が認知症になるのは、人として学びを継続しないからだ。何も考えず、痴呆的で洗脳的なワイドナショーのテレビ番組を見続けていることだ。

 人として、当たり前に学び続けて、頂いた命を全うしたい。

 

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 下図の巻物の文面に気に入り、恵峰先生にお願いして板書に書いて頂いた

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2020-05-31 久志能幾研究所通信 1614  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月28日 (木)

小川敏は子供の未来を喰って、メタボになった

「芽」や「卵」は体に悪い!?

 「植物の芽」を食べ過ぎないほうがよい。なぜなら、芽の細胞の中には、「核たん白(プリン体)」という遺伝子成分がたっぷり含まれているからです。小さな芽を大きく育てるための原動力となる成分ですから、栄養満点。だからこそスプラウトの栄養価に注目が集まるわけでが、まさにここが落とし穴なのです。

 プリン体は、体内で代謝されることで「尿酸」という物質を作り出します。遺伝子の部分が分解されて作られる尿酸は、やがて体内に蓄積されて、結晶化します。この結晶が通風のもとです。

 ビールも通風にはよくない。ビールがウィスキーの原料である「麦芽」がプリン体の宝庫です。(p110)

狂牛病は「種の存続」を脅かした結果

 卵を食べる、芽を食べる、種を食べる。それは「その種の存続」にダメージを与えることです。食物を選ぶときに「避けたほうがよいこと」として、心得ておいてください。本来、生き物は基本的に、種の存続を脅かす食べ方をしないものです。(p114)

 南雲吉則著『実年齢より20歳若返る!生活術』PHP文庫より

 

 鶏の卵1個でも、数の子の卵一個でも、プリン体は一個である。だから明太子、キャビア、数の子等の美味しい卵を常食すると、美食家は痛風になる。だから一日に鶏の卵を1個食べる分には問題がないようだ。

 

20scan0174    南雲吉則著『実年齢より20歳若返る!生活術』PHP文庫

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大垣の卵と芽を食べた

 自然界の法則は、政治・経済・教育の世界にも通用する。大垣市は小川敏が19年間、無為無策で市政を支配した結果、大垣は没落した。その原因は、小川敏が子供にかける教育費を自分達に使ってしまったからだ。大垣市職員の給与は県下一高い。それに比較して、大垣市の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低である。つまり小川敏は、大垣の未来の種、芽である大垣市の子供たちへの教育費を食べてしまったのだ。

 それも毎年14,000人余の児童生徒の卵を喰ってきたのだ。一人ならともかく、14000個の卵を大量に摂れば、キャビアを食べると同じで、その悪影響が出る。痛風である。今、大垣市は痛みを感じている。

 言い換えれば、小川敏は自分の子供の進学資金を己の娯楽遊行費に使ったのだ。

 小川敏は大垣市の存続を脅かした。小川敏は宇宙根源の理に反した政治を行ってきたためである。神仏が大垣に天罰を与えている。だから大垣市は没落した。

 

学力低下は経済的な停滞を生む

 大垣の子供たちの教育費が実質的に削減されたことは、大垣の子供たちの学力低下につながり、将来の経済的な停滞を招いている。現実に今、それが起きている。2000年当時でも、京都大学の西村和雄教授の調査で、大学生で分数の計算ができない大学生が結構いることが判明した。同じ現象が大垣市の子供たちに起きるだろう。

 その結果、他力本願的な人間が増え、大垣市が衰退をしていく。現実の衰退を目も前に見ても、何かやろうという人間がいなくなった。大垣駅前商店街の二代目は大垣市の出す餌につられて、虚楽的な元気ハツラツ市や市政100年記念行事に熱狂して、正気を無くしている。彼らは大垣の発展の足を引っ張り、衰退に加勢している。

 

経済の芽

 大垣駅前にマンションや学習塾が建つということは、大垣駅前のマンション住民の増加や学習塾の増加だけに目が眩み、税金の入る商業地のエリアをつぶし、将来の発展の芽を摘んでしまった。大垣商業地は負のスパイラルで衰退の一途である。

 元気ハツラツ市で市外の業者を呼んで活性化を図っても、地元の商店の売り上げが取られ、衰退の加速度を上げた。

 大垣外の資本の大規模小売店を優遇しても、その利益は大垣市外の本部に吸い上げられしまい、大垣は潤わない。その分、大垣の地元の商店が衰退する。

 

 

大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)

     2020年度もあまり変わらない

      一人当り予算   児童生徒数 

         千円  大垣100で   人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120 

 

 大垣市・岐阜市の職員給与

      一般職     教育職

 大垣市   665.62万円  529.61万円  2016年

 岐阜市   639.87万円  738.09万円  2014年

  給与.comより https://kyuuryou.com/city/212016/?nendo=2014

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2020-05-28 久志能幾研究所通信 1609  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

 

2020年5月26日 (火)

小川敏、コロナ対策はドケチ、遊びは豪勢

大垣市役所のバーチャル水族館は無駄

 

 先日、大垣新市庁舎に行ったら、一階の展示広場に85インチと55インチのテレビ2台がバーチャル水族館のテレビとして設置されていた。

 このバーチャル水族館設置の発想が貧困である。税金の無駄使いである。業者に金をバラまくための方策であるとしか思えない。技術進歩の激しいITの世界で、大画面の液晶テレビなどすぐ陳腐化してしまう。液晶画面上のお魚の泳ぐ姿に誰も振り向きもしない。市民のためにならない。そんな金があったら、この緊急事態宣言下で新型コロナウイルスへの対策費に向けるべきだ。

 

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    大垣新市庁舎 バーチャル水族館  2020‎年‎5‎月‎18‎日

 

大垣市の新型コロナウイルス対策費

 小川敏は、昨年の大垣市制100周年記念行事で3億5千万円も無駄使いの豪遊をしたのに、今回の新型コロナウイルス対策で、たったの2億2480万円しか出さない。令和2年度予算603億円の0.3%である。小川敏は、大垣新市庁舎建設でその55倍の124億円をばらまいた。大垣新市庁舎は、市民一人当たりの負担金が県下一高い贅沢な作りである。無駄なIT技術で金を散財している。

 それなのに小川敏は、全世界を巻き込んだ大騒動・新型コロナウイルス騒動の対策費は、たった2億2400万円で岐阜市のそれよりも24%も低い。

 大垣市は市役所職員の給与も新市庁舎費用も岐阜市より高いのに、市民に対する援助は岐阜市よりも低い。

 トランプ大統領はその対策で米国GNPの10%を当ててている。それほどに重要度が高いとトランプ大統領は認識している。

 それらと比較すると、安倍首相もやることがドンくさい。今だ、アベマスクは届かない。

 小川敏はドケチで、やることがちゃらんぽらんである。こんな男が市長では、大垣はどうなってしまうのだろうか。

 

 

コロナウイルス対策費比較

              大垣市      岐阜市

令和2年度一般会計予算   603.1億円   1790.1億円

新型コロナウイルス対策費  2億2400万円  8億7100万円

事業所へ一律補助(5万円) ナシ       アリ

支援の第一対象者    中学生以下12,000人 小売業やサービス業など

                           市内9,000事業所へ

補助金総額                         計6千万円   計4億5千万円

寄付の強要          強要       なし

予算の比率         0.372%    0.486%

大垣を100で        100      131

 

大垣市の7つの対策を検証する。

岐阜市のそれと比較すると、小川敏の施策は呆れる。

 

 1つ目。岐阜市が実際に困っている小売業やサービス業を対象にしているのに、大垣市は、困ってもいない中学3年生以下の子どもが第一の対象である。大垣市は対象者約1万2千人に5千円で、総額は6千万円に過ぎない。岐阜市は9,000業者へ一律配布で4億5千万円の拠出である。

 小川敏はピンボケもいいとこである。いつもの口先だけの対策である。小川敏が子育て重視と言っても、大垣市の子育て環境は県下一最低である「子育て日本一」は大嘘で、言葉の魔術使・小川敏だけが口癖で言っているプロパガンダに過ぎない。

 2つ目。「ひとり親家庭には応援金2万円を贈る」だが、なぜ一人親家庭だけなのか?

 3つ目。市商店街振興組合連合会のプレミアム付き商品券を発行しても、大垣駅前商店街の80%が死滅したのに、その券を使えるお店がほとんどない。ブラックジョークである。

 4つ目。「中小企業支援は、前年同月比で売り上げが30%以上減少した事業所を対象に、経営維持や販路開拓のための経費の2分の1を補助」というが、実際の経費の分は少なく、出す金額が少ないのだ。

 岐阜市は、小売業やサービス業など市内約9千事業所に一律5万円(総額4億5千万円)を支給する対策と大違いである。

 5つ目。「おうちでGAKIめしっ!」について、運営費などとして700万円を補助だが、大垣市民一人当たり43円の補助である。お笑いの金額である。仕事がなくて生活が困窮しているのに、配達費を払ってまでして度高い「GAKIめしっ」など注文する家庭はごく少なかろ。このコロナ騒動でも給与が変わらない役人が考えた机上の空論である。

 6つ目。「医療従事者へは、感染症指定医療機関である市民病院の医師、看護師らに日額4千円を支給する。」とあるが、大垣市民病院に限定すれば、費用が少なくて済む。実際は、大垣市民病院以外の病院もこの事態に大変苦労をされている。それを無視している。対策が片手落ちである。

 7つ目。「寄付金を募り、マスクや防護服といった医療資材の確保などに充てる」とは、言い換えれば、大垣市は、市民に寄付を強要しても、市としては金を出さないということだ。なぜ大垣市がマスクや防護服といった医療資材を購入しないのか。

 

 資料

1.大垣の取り組み 

 岐阜県大垣市は13日、新型コロナウイルスの影響を受け、子育て世帯や中小企業の支援を柱とする緊急経済対策を盛り込んだ2億2480万円の本年度一般会計補正予算を専決処分した。小川敏市長は記者会見し、「緊急コロナ対策 がんばろう大垣プロジェクト」とプロジェクト名を発表。「これまで感染防止策に力を入れてきたが、経済対策も合わせて行い、しっかり子育てできるまちづくりをする」とした。

 市独自の取り組みは七つ。子育て支援は、中学3年生以下の子ども1人につき5千円分のギフトカードを配布。さらに、ひとり親家庭には応援金2万円を贈る。

 中小企業支援は、前年同月比で売り上げが30%以上減少した事業所を対象に、経営維持や販路開拓のための経費の2分の1を30万円を上限に補助する。

 大垣観光協会ホームページの新コーナー「おうちでGAKIめしっ!」について、運営費などとして700万円を補助するほか、メニューを開発する店舗に10万円を補助する。

 1万円で1万1千円分の買い物ができる市商店街振興組合連合会のプレミアム付き商品券は、発行を千冊増やして5千冊(500万円分の対策)とするよう補助を上乗せし、8月1日に発売する。医療従事者へは、感染症指定医療機関である市民病院の医師、看護師らに日額4千円を支給する。また、ふるさと納税でも寄付金を募り、マスクや防護服といった医療資材の確保などに充てる。(2020年05月14日 岐阜新聞)(朱記は著者)

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2.岐阜市の取り組み

 岐阜市は、経済活動の再開へ向け、新型コロナウイルスの感染防止策を取った小売業やサービス業など市内約9千事業所に一律5万円を支給する。支援金の支援事業費約4億5千万円を含む総額約8億7100万円の一般会計補正予算を17日付で専決処分した。(2020年5月20日、朝日新聞)(朱記は著者)

岐阜市の令和2年度一般会計予算は1790.1億円。

 

3.アメリカの対策

 【ワシントン=河浪武史】トランプ米政権は21日、新型コロナウイルス対策として検討する大型景気刺激策が最大2兆ドル(約220兆円)に達すると表明した。連邦政府が1.3兆~1.4兆ドルの財政支出に踏み切り、米連邦準備理事会(FRB)などの追加支援で2兆ドルに積み増す。家計や企業の資金ショートを防ぐため、給与支払いの補助などを盛り込む。野党・民主党との協議を急ぎ、週明けの採決を目指す。(2020/3/22 日本経済新聞)

 

2020-05-26 久志能幾研究所通信 1607  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月23日 (土)

小川敏はヒトラーを真似して、プロパガンダに励む

ヒトラーの演説手法

 簡単な言葉を5回繰り返す。

 ウソでもいいから、5回繰り返す。

 ウソでも構わないから何回でも繰り返す。

 ドイツ国民の自尊心をくすぐる言葉を繰り返す。

 段々と扇情的に煽り、ドイツ国民を洗脳する。

 こうやってヒトラーは国民を戦争に駆り立てていった。

 

 ヒトラーの言葉

 「ドイツは生き続ける」

 「ドイツは勝利する」  

 「ドイツよ、一つになれ」

 「愛国者よ、ドイツのために命を捧げよ」

 「ドイツ人は支配民族だ、優秀なのだ」

 「ユダヤ人がドイツの財産を奪っている」

 「捕虜になったのは、人間的に劣っているからだ」

 

 プロパガンダでは、政府や企業によって、意図的な言葉や単語の言い換え、使い換えがされる。第二次世界大戦のドイツにおいては、ナチス党が自由選挙によって選ばれたので、ナチス政権下において、ドイツ人の総意として行われたようになってしまった。ドイツ国民はヒトラーにより洗脳教育をされたのだ。ドイツ国民はヒトラーを盲信して、戦争に突入する。ドイツ国民は詐欺に遭ったようなものだ。

 

ドイツの結末

 ヒトラーは演説で「平和」を何度も叫んで、軍事力を増強した。

 ヒトラーはポーランド侵攻の直前演説で「平和」を何度も叫んだ。

 結果、ドイツ国民はヒトラーの演説に騙されて、戦争を開始した。

 その顛末で、ドイツ国民の500万人が命をおとした。

 ユダヤ人は2000万人が虐殺された。

 

現代の嘘の宣伝手法

 この手法は、現代の拝金主義広告にも政治家の広報活動にも悪用されている。 食品メーカやファーストフード業界は「健康第一」とか言って、体に悪い食品を売りまくっている。CMで何度も何度も「健康第一」と宣伝すれば、洗脳教育として、消費者は信じてしまう。その結果が、日本人だけがガンの罹患数が激増である。現在は二人に一人が癌になる状況である。

 カーメーカーが安全第一と嘘を言い続け、死亡事故を起こし続けたのは三菱自動車である。三菱自動車は、結果として嘘でつながるゴーンと運命を共にしている。それこそ腐れ縁の運命である。

 ゴーンも嘘を言い続け、それが今回のゴーン逮捕で晴天の下に露見した。小川敏と同じく20年近く嘘の方便で日産を経営した。

 エアバッグのタカタは「乗客の安全を守るエアバッグ」と宣伝で嘘を言い続け、破綻した。

 日本の企業は、「人の教育は一番大事だ」と言いながら、年々、企業の社内教育費は下がり続けている。だから日本企業の業績が回復しない。前職の会社でも、「教育は大事だ」と言いながら、不況になると真っ先に教育費を削った。社員教育を担当していた私としては、怒り心頭である。教育で人財が育っていれば、吸収合併されて市場からその名が消えることもなかったはずだ。

 

洗脳教育

 曹洞宗の開祖・道元禅師は「大事なことは耳鳴りするほど聞け」という。トヨタ教では「なぜ何故と5回繰り返せ」である。私が受けた自己啓発セミナーでは、真黒な中で、繰り返し同じ言葉をガンガンと言われる。

 人を洗脳する手法は、皆同じである。それが曹洞宗やトヨタ教のように、良いことならよいが、邪念で使われることには要注意である。

 

 

小川敏のプロパガンダ

 小川敏は言葉巧みに、針小棒大で表現して市民を勘違いさせる。ウソも100回言えば、本当のようになる。現実は大嘘なのに、ああ勘違いである。そうやって小川敏市政は、大垣市を大垣歴史上で過去最大の没落をさせ続けている。

 

実例

大垣は子育て日本一

  実際は、県下一の最貧困教育費の予算しかない。

  実際は、大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。

  学校のエアコン設備率が県下最低であった。(2018年)

  大垣市の教職員の年間給与が岐阜市のそれより200万円も低い。

  その資金を自分達の大垣市職員に振り向けた。

  大垣市職員の給与は、岐阜市を抜いて県下一の高さ。

 

大垣市は子供の医療費が無料

 子供は老人と違い、医療費はけた違いに少ない。

 だからそんなことは自慢にならない。詭弁である。

 

大垣は水の都

  実際は治水を放置。

  だから基幹道路の水没が頻繁に起きる。

 

元気ハツラツ市で大垣の活性化

  この愚行で大垣駅前商店街の80%が死滅。

  小川敏に取り入った業者だけが儲かった。

  その愚行を10年間もPDCAを回さず、続けるとは狂気である。

  その結果、大垣経済は、年率1%で没落を続けている。

 

新市庁舎が街の活性化の拠点と宣伝する。

  どこの暇人が役所に観光に行くか。詭弁!

  「大垣市中心市街地活性化計画」は大失敗であった。

  それに味をしめて、「大垣未来ビジョン」で嘘を発表し続ける。

 

市民の安全第一

 ドローン墜落墜落人身事故で、責任を業者に押し付けて、大垣はドローンと逃亡した。小川敏は、説明責任さえ果たしていない。

 危機管理室ができたのは、2018年の台風被害があってから。

 その危機管理室は火葬場より下の位置付けである。

 他市は数10年前から危機管理室がある。

 

小川敏の狂弁

 「対応は短期決戦ではなく長期戦。市民生活や経済を継続的に支えられるよう準備を進めている。子育て日本一のまちとして、子育て支援に重点を置いた施策などを打ち出していく」(『岐阜新聞』2020年4月29日より)

 上記は、2020年4月28日、大垣市議会が小川敏市長に、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、市民を助ける市独自の施策を求める要望書を出した時の小川敏のコメントである。

 現実は「子育て日本一のまちとして、」は大嘘なのに、小川敏は平然と嘘を繰り返している「市民生活や経済を継続的に支えられるよう準備」も大嘘である。現実の大垣市は、過去例がないほどに経済が疲弊している。大垣の地価は小川敏が市長になって19年間で、半分以下になった。他市がリニア景気に沸いているが、大垣市は置いてきぼりを食っている。市内には小川敏へに怨嗟の声が溢れている。

 小川敏のコメントはヒトラーのプロパガンダの手法と同じである。

 

岐阜新聞社の大嘘

 御用新聞の岐阜新聞はそれが嘘と分かっていて、それを公器の新聞紙上に掲載する。共犯である。戦前の新聞は、こうやって国民を騙して戦争に駆り立てていった。当時は戦争を高揚させたほうが、派手で新聞社も儲かるのだ。岐阜新聞は大垣市民を洗脳教育しようとしている。ご用心ご用心。 

Photo  『岐阜新聞』2020年4月29日より

2020-05-23 久志能幾研究所通信 1603  小田泰仙

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2020年5月22日 (金)

ペンタゴン・ツアー(2/2) 自分の城は自分で守れ

令和の時代のペンタゴン

 令和の語源となった万葉集が詠われたのは奈良・平安時代である。その1400年前でも、国の防衛のため、民が防人として九州に駆り出されていた。万葉集にも防人の歌が多い。

 そもそも国とは、政治と経済と国防の3つから成り立つどれが欠けても、国として成立しない。

 

チベット消滅

 チベットは国を守る軍事力がなかったため、1950年、中国共産党に攻められて消滅した。チベット国民の20%が殺された。日本に換算すると、2000万人が殺されたと同じである。中国共産党により、同一民族間の結婚も禁じられ、中国人との同化が推進され、民族の消滅が図られている。今は、チベット人はモンゴル人とともに要注意民族として、多くの人が強制収容所に入れられている。その一つの目的が、臓器移植のドナーのためである。だから臓器移植のため中国に行けば、3日でドナーが見つかるという。

 

国、都市の消滅

 国にも命がある。第二次世界大戦後に消滅した国は183カ国もある。自分の国の命は自分で守らないと、他国に滅ぼされる。

 都市だって破産する。夕張市も破綻した。自分の城は自分で守らないと、消滅する。今のままでは、896の自治体が消滅しかねないと警告されている。他国が攻めてくるより恐ろしいのは、自分の国の自己崩壊である。

 

己のペンタゴン

 人は、人間力(ご縁)と経済力と免疫力で成り立つ。いくら人間力や経済力があっても、病気に負けたら死んでしまう。それが今回の新型コロナウイルス騒動で再確認された。

 本来ここは一般観光スポットであるが、私はMUSEUM扱いをしたい。ここの訪問は、ワシントン駐在員・T氏の勤める法律事務所を訪問して、氏の推薦とこの事務所から地下鉄で2つ目の駅がペンタゴンであった地理的条件で、急遽行くことに決めた次第である。これもご縁である。

 そのT君も、帰国後、リーマンショックで会社が左前になり、経営層の間違った判断で、事務職までも工場の現場応援に出された。それは「全社一丸となって頑張ろう」という精神論だけの方策であった。要は経営層が合理的な経営が出来ず、危機管理もできず、無能であった。

 ある朝、彼は単身赴任していた寮で冷たくなっていた。哀しい思い出である。私もお通夜に参列して、彼の奥さんと小さなお子さんを見て、かける言葉もなかった。

 ブラックな会社は従業員の健康など、知ったことではないのだ。自分の体は自分で守るしかない。己のペンタゴンを強化するしかない。

 

広報活動としての己のペンタゴン

(正しい)英語が喋れない軍人

 ツアーの案内、説明は軍服が良く似合うカッコいいハンサムな若い将校がしてくれた。この軍人の英語がまるでマシンガンのような(軍人だからしかたがない・・)恐ろしく早い英語と軍関係の英専門用語のため、私の英語力では半分も理解できなかった。自分たちの宣伝をしているくせに、相手へのコミュニケーションの気配りをしない、一方的な押しつけは、軍の自己中心的な態度と通ずるものがあり、思わず納得してしまった。これはツアーの趣旨からは、大きな皮肉である。なにせ相手が恐ろしいペンタゴンであるから、私は黙って聞いていた。

 案内された展示資料は、歴史的な価値が高く、ゆっくり見て廻りたかったが、一方的に広大な建物中を引っ張り回され、ペンタゴン・ツアーは終わった。なにせ、この建物内はこの案内者なしには勝手には歩き回れない。なんと独善的な案内であろうか。

 我々も、正しい日本語が話せているか、自省して他山の石としたい。私がミシガン大学夏季セミナーに参加したいのは、正しい日本語、正しい論理構成を学ぶためである。そのセミナーの後に、私はこのペンタゴンのあるワシントンDCに旅行した。

 仕事人として、〇〇家の人間として、やってきたことを、後進に、子孫に、世に知らしめることは、文化人としての使命である。私は誰にでも、どこででも分かる言葉で伝えたいと思う。

 

有事の砦

 日本はその大事な国防を担う自衛隊が今でも日陰者扱いである。日本は国防を米軍に頼っているが、肝心な時に米軍が助けに来てくれる保証はない。自分の国を守らない日本の為に、米国が自国の青年の血を流すとは思えない。私が大統領でもその判断をする。それをやれば、米国大統領が国民からつるし上げを食らう。米国議会も反対するだろう。トランプ大統領は冷酷なビジネスマンである。米国の利益にならない米軍の日本への派遣はしないだろう。

 だから中国共産党は日本を舐めて、日々、尖閣諸島を虎視眈々と狙って領海侵犯を繰り返している。自衛隊は法律で、総理大臣の許可がないと領空侵犯のジェット機や領海侵犯の船舶に反撃の鉄砲一つ撃てない。それは今までの経緯を見れば明白だ。

 日本にも国民の国防意識向上のため、ペンタゴンのような施設が必用である。私がペンタゴンを見学して、四半世紀が経ち、この原稿を書く段で、その思いを新たにした。トヨタの経営の原則は、「自分の城は自分で守れ」である。

Photo

 

Image01

 中国公船等による尖閣諸島周辺の接続水域内入域及び領海侵入隻数(日毎)

 (平成24年9月以降)

 海上保安庁 (外務省ホームページより)

  

大垣市の有事

 大垣市も小川敏の独裁政治に占領されている。小川敏の無為無策の無能政治で、大垣は滅亡寸前である。大垣だけが、東海地方のリニア景気から置いてきぼりを食っている。

 小川敏が落とした減資爆弾で、大垣の未来はなくなった。投資をしない都市に未来はない。人財に投資をしない都市は消滅である。大垣市民が危機意識を持って、大垣市政を監視しないと、地獄への道を歩んでしまう。

 大垣市民としてのペンタゴン機能とは、市役所への意見の発信、マスコミへの意見の発信、情報の共有化である。

 

2020-05-22 久志能幾研究所通信 1602  小田泰仙

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2020年5月20日 (水)

自分は歴史の駅伝走者

 お金(体、時間、命、ご縁)は、神仏・ご先祖様よりの一時的な預かりもの。それを有効に使うのも、無為に使うのも全て己の人格レベルがなせること。

 己の後姿を神仏のお目付けとして、子供・部下・世間が見つめる。それでその家・組織の興亡が決まる。

 三田圭子、「みのもんた」の息子の不祥事がその良い例である。

 小川敏の後姿を見て、部下は動く。だから大垣市は没落した。

 今の己の姿がご先祖の功徳の積分値である。だから人生の興亡は誰のせいでもない。自分の役割は、連綿と続くご先祖からの駅伝走者である。自分が走る走る区間が、現代史である。

 ご縁ができたら、自分のため、家族のため、国のため、そのご縁を活かせ。それが御恩返しである。

                2014年1月26日 初稿

 

2020-05-20 久志能幾研究所通信 1599  小田泰仙

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