c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2020年11月 8日 (日)

死刑の証明は1つで十分  磨墨知28 

 

 無為な事に時間をかけすぎない。自己満足の証明のため、決断の時を無為に延期するのですか? その「裁判」の目的はなんですか? 死体に鞭打つのですか? 後の始末は仏様がやってくれる。目的を忘れると余分な事に時間を使うもの。それは死んだ子の歳を数えると同じ。

 

死刑判決

 過去の人を「死刑判決」で鞭打たない。その人に自分は「死刑判決(絶交、絶縁)」をしたのだ。その魔の世界から遠ざかれば、幸せが手に入る。時間が手に入る。腐れ縁で苦しむのは、縁を切れない優柔不断な己である。その人は住む世界が違うのだ。価値観が違うのだ。「人種が違うのだ。」

 

人種が違う

 「人種が違う」とは故河村義子先生が言った言葉。私は河村先生主催のコンサートの勧誘で、チケットを売るため走り回っていた。その中で当然来るべき人、義理でも来なければならない人と思って勧めたら、その人に「休日に来なければならないほど魅力あるコンサートですか」と拒否されて愕然とした。その報告を河村先生にしたら、河村先生が私を慰めてくれた言葉が上記である。

 そのコンサートが河村先生の生前の公式最後の公演となった。私が主のスポンサーとなって開催したコンサートだ。ドレスデントリオを招いての2018年1月13日の新年コンサートであった。

 河村先生の葬儀当日、2018年12月、その人は葬儀には来たが、焼香だけを済ませると早々に消えた。義理で来たことが見え見えであった。私には何か割り切れない気持ちが残った。私はその人に「死刑判決(絶交、絶縁)」をして正解であったと悟った。

 

病気というご縁

 自分を癌にした原因には鞭打たない。そういう苦い経験が今の自分を作った。当時はそれで極楽だったのだ。やってはいけない事、付き合ってはいけない人を、身を挺して体験したのだ。人生の修行時は、清濁併せのまねば成長できない。自分はそれから知見を得たのだ。後は、その魔の世界から遠ざかればよい。

 酒、煙草、分かっちゃいるけどやめられねぇ、では犬猫以下である。

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   馬場恵峰書

 

2020-11-07 久志能幾研究所通信 1817  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年11月 7日 (土)

狂密からの解脱  乳がん防止策、男性の癌対策

 

 乳がんの死亡者数は、この30年間で3倍に増えた。増えたのにはワケがある。狂った習慣(食生活、生活習慣)に密接してきたからだ。乳がんは女性だけだから男性は関係ないというわけではない。男性はその影響が前立腺癌や他の癌として現れる。日本人の2人に一人が癌になる時代だ。敵を知り、己を知って自己防衛をするしかない。

20160208  日経ビジネス 2016年2月8日号

 下記は私が実行しているガン再発防止策である。

 

1 肥満にならない。

  肥満は乳がんの発生を1.6倍増やす。

  肥満は心血死(心筋梗塞、脳梗塞)のリスクを上げる。

  お腹の出っ張りは、仏様からの癌の予告メッセージである。私は癌が発見される前は腹囲が90センチ近くあった。手術後の現在は75センチほどに減った。体重も25キロ減った。体脂肪率12である。もっと太りたいが、なかなか体重が戻らず悩んでいる。人から見れば贅沢な悩みだが、体重減と共に体力が無くなったので辛い。死んでもいいから健康管理である。

 

2 糖分(炭水化物)を取り過ぎない。

  癌は甘いものが大好物である。

  私は現在、ご飯一食分で、100gに計量して食べている。それで十分に満足している。いかに今まで食べ過ぎていたかを思い知っている。

  お饅頭も原則禁止である。(なかなか難しい)

  美味しいモノには毒がある。しかし毒を食らわないと、極楽は手に入らない。

 

3 脂肪分を取り過ぎない。

 

4 脂肪分と糖分の同時摂取を避ける。

      同時摂取は相乗作用で肥満になり勝ち。それが癌の遠因。

  だからケーキ等の洋菓子は、肥満の元で厳禁。せめて和菓子にすること。

 

5 油分の摂取を控える。

  私は天婦羅、油の乗った美味しいお魚はドクターストップである。

  お煎餅も禁止です。

      お煎餅は引っ付き防止で鉄板に油をひいて焼いている。

 

6 乳製品の摂取を減らす。

   乳製品は乳がんを増やす。乳製品の摂取量が日本より多い欧米は、乳がんの発生率が高い。

 

7 ノーパン生活を心がける。

  グルテンフリーを心がける。パンの主成分の小麦粉は、腸の中でお米の10倍のガスを発生させる。それだけ長く腸に留まり、細菌が増える。それが万病に基。だから私はパンを食べない。ノーパン生活である。

 だから食べるならうどんより、蕎麦である。

 欧米型の肉・パン中心の食事では、乳がんの発生率は1.3倍になる。(国立がんセンターの調査)

8 チンチンはしない。

  電子レンジは、食材を超高周波数で振動せる。自然界にはない現象である。それで食材のビタミン類が破壊される。私は電子レンジを使わない。外食でも、食材を電子レンジで温めてもらわない。

 

9 夕食から朝食までを13時間以上空ける「プチ断食」を心がける。

  プチ断食が癌の再発防止に役立つ。

  間食禁止です。

 

10 アルコールは再発リスクを高める。

  どんなに微量でも、アルコールは発癌物質である。

  WHОでは、アルコールは薬物として認定されている。食べ物は胃で消化されるが、アルコールは肝臓で薬物と同じプロセスでしか分解されない。だから宴会は、薬物パーティである。

  ワイン1本で、タバコ10本分の害がある。

  飲まない女性と比べると、飲む女性の乳がんリスクは1.8倍高い。(国立がんセンターの調査)

 

 コレ内緒の話?アルガ、私は毎朝、小原庄助さんばりに朝寝はないが、朝酒、朝湯をやっている。

 アルコール分0パーセントの甘酒30mlに、糖質ゼロのヨーグルトとキウイ(皮ごと刻んで)を混ぜて食べている。南雲吉則先生の著書にあるノウハウである。

 朝湯は、体温を上げるためである。

 

11 お風呂に肩まで10分間以上浸かる

  シャワーは使わない。お風呂で体を温める。体温が1度下がると、免疫力が30%下がる。癌は体の免疫力が低下して、発症する。還暦までは体力、免疫力があるから癌は発症しにくい。還暦後に体力が低下して癌の発症率が急上昇する。だから癌の早期発見の為、定期検診を。

 入浴後、水シャワーを全身に浴びる。自律神経を刺激して、免疫力を上げるためである。癌になり、メスで開腹手術され、毎日点滴で注射針を刺される辛さを思えば、冷たさも我慢できる。

 

12 有酸素運動が推奨される。

  散歩がよい。

 

13 一日座りぱっなしは避ける

 座り作業とがん死亡との関係を検討したところ、座位時間が1時間延長するごとに、がん死亡リスクは16%上昇することが示唆された。座位時間を30分減らし、その間に軽い運動を行うと、がん死亡リスクは8%低下し、30分間の中強度から高強度の運動に置き換えると、がん死亡リスクは31%低下すると推定された。

論文は、2020年6月18日付のJAMA Oncology誌電子版に掲載されている。Gilchrist SC, et al. JAMA Oncol. 2020 Jun 18;e202045.

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO63466340U0A900C2000000/?page=2

 

14 ビタミンDの生成の為、太陽光に一日20分当たる。

  ビタミンDに抗がん作用がある。

  私は南雲吉則先生の診断で、ビタミンD欠乏症と診断され、治療を受けている。

 

15 十分な睡眠

  睡眠中に出る成長ホルモンが、傷んだ細胞を修復する。若い時は、成長のための成長ホルモンだが、歳を取れば、それが傷んだ細胞の修復に使われる。0時から午前2時まで、一番多く成長ホルモンが分泌される。だから夜更かしは癌を誘発する。

 熟睡するため、睡眠環境を整える。電気も完全に消して、真っ暗な環境で寝る。小さな電灯でも、網膜はそれに反応して完全熟睡を妨げる。熟睡できないと、免疫力が低下する。癌への抵抗力が下がる。

 

16 高血圧を治す

 高血圧は病気ではないが、癌と認知症の遠因となる。血管の内部にプラークが堆積して、血管内径が細くなり、血圧を高めないと、末端まで血が行かないので、自律神経が血圧を上げている。それが高血圧症。それを降圧剤で血圧を下げると、血が末端までいかないため、血液に含まれる免疫酵素が、末端までいかず、癌が増殖する遠因となる。

 

17 タバコは言語道断で禁止。

   夫や子息がタバコを吸うと、妻の乳がん罹患率が急上昇する。

    非喫煙者と比べると、喫煙者の乳がんリスクは1.9倍高い。(国立がんセンターの調査)

18 対処療法しかしない医師を避ける

  癌になった真因を探し、その対策を教えてくれる医師にかかる。

    私は抗がん剤治療を拒否した。

    私は降圧剤しか出さない医師を避けた。  

  私は、薬を原則飲まない。薬は基本的に毒である。

 

19 安い食材に手を出さない

  安いものにはワケがある。添加物、偽造食材、発癌性物質が入った毒入り食材、劣悪環境で作られた食材が、出回っている。将来、それが原因で医療費を使うなら、本末転倒の結果となる。

 

20 肝炎ウイルス、胃ガンの予防でピロリ菌対策を

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番外編

21 認知症になったふりをする(ジョークです。下記はホント)

  癌経験者は、健康な人よりアルツハイマー型認知症を発症するリスクが33%減少し、喫煙に関係する肺がん等では、74%もそのリスクが低下する。

 追跡期間の22年間にアルツハイマー病と診断された人がその後、癌を発症するリスクは61%低下した。

 つまり癌患者はアルツハイマー病になりにくくい。アルツハイマー病をかかった人は癌になりにくい。

 ただし喫煙関係のがん(肺がん、食道がん等)では、アルツハイマー病のリスクは下がるが、脳卒中の発症リスクは2.18倍に跳ね上がる。

  英医学雑誌「BMJ」の記事より

 

 要は、癌はストレスから来る確率が多いので、認知症になれば、そのストレスが減るのが理由のようだ。認知症になれば本人は何も分からなくなるので幸せだが、回りが地獄に落ちる。

 癌は一朝一夕ではできない。目に見える大きさになるまで約10年間かかる。つまりサラリーマン生活でストレスを溜め、退職10年後に発症するようだ。私の場合もそうだった。ストレスこそ、最大の癌の要因である。柳に風でストレスを受け流そう。ストレス発生元と縁を切ろう。そんな元凶と付き合って癌になってはたまらない。私は定年延長せず、会社を辞めた。

 

 以上は補完代替医療の専門誌、日本乳癌学会の治療ガイドライン、国立がんセンターの調査資料、他の資料、私の癌治療の実経験より得た知見を編集した。

 

P10409731s   馬場恵峰書

2020-11-07 久志能幾研究所通信 1816  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年11月 6日 (金)

狂い方の方程式

 

人は何故間違えるのか?

 人は常識に囚われるから、良識を間違える。

  良

  常

  正

   ↓

 現状を「」に「」を突き付けて認識する。そうすれば間違えない。

  「認」とは、もともと「忍」から生まれた漢字である。

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過去のしがらみ

 自分が何のために生れたか、何のためにそれをするかを認識するのが、教養である。頭の良し悪しは関係ない。逆に頭のいい人ほど、過去に得た知識に囚われて、判断を誤まる。

 頭のいい人が、過去に戦争で大量殺人の罪を犯している。エリートが日本経済政策を誤った道に進めた。エリートがオウム真理教に走った。エリートが行政を間違えて、都市を衰退させた。エリートは頭がいいと自惚れているから、人の意見は聞かない。みんなエリートと呼ばれた頭脳明晰(記憶力が良いだけ。頭が固い)な人ばかりである。だから日本の失われた30年が生まれた。

 大垣市にも失われた20年が生まれた。市長の小川敏が、人の意見も聞かず、頭が固いのが原因である。

 

学びとは

 大学に行かせるのは親のメンツだけである。何のために学ぶかを「認識」しないから、人生を誤まる。学ぶとは他人の振り見て、己を見直すことだ。知識偏重に陥ると、他人から学ばなくなる。だって、自分が一番偉いと思ってしまうから。特に東大出はそうである。

 

創造とは

 過去の知識を現代の現象に結び付けて、新しい価値観を生み出すのが創造の学問である。創造とは、過去の知識を分解して再結合するのが、創造である。発明は全く新しいことを生み出すこと。それは天才の仕事である。

 創造は凡人にもできる仕事である。アップルのiPodは過去の技術を再構築しただけで作られている。iPodに発明に相当する技術はない。その創造が、今の日本のエリートと呼ばれる知識偏重人間にはできない。だから日本は停滞している。

 

記憶の限界

 「学びとは記憶とすることだけ」とするから、人生を誤まる。それは過去の世界である。過去の知識の記憶は、学びの単なる導入部である。その知識がいつまでも、正しいわけではない。

 現代は、50年前の知識の記憶力の良し悪しだけの試験で評価された人間が、日本経済の舵を取っているから、日本経済は停滞している。

 自分の価値観から見て、他人があそこまでやっているなら、自分はそれ以上に、また別の観点で、やってみようと取り組むのが挑戦である。そこで常識に囚われて引き返すのが、エリートと呼ばれる知識偏重人間である。それでは、現状を打破できない。改革者は限度を超える。限度を超えなかった改革など、過去にない。

 

変わろう

 現状を常識で認識するから、自分は変われない。その常識は過去のものとして、正識しよう。常識を超えているか、間違っているかは、やってみないと分からない。それは後世の人が判断してくれる。現代で評価されようとは、考え方が狭い。

 人の振り見て、わが身を直すな。狂いたまえ。

 変革者は、人の振り見て、わが身を直さなかった。

 

新しい世界に飛び出す

 勉強とは、心を豊かにする事で、立身出世の為ではない。学問とは過去と他人の過ちを、現代にフィードバックして、新しい価値を生むことだ。過去の知識とは失敗の辞典である。昔の知識のまま事業を進めても、変革は起こせない。

 青年よ、狂いたまえ。心に火をつけ、過去の常識を捨てないと、新型コロナ後の世界を生き延びれない。新型コロナ前の常識は壊れてしまった。

 

煎餅人生

 私は狂っていると呼ばれたい。そう呼ばれないのでは、常識の壁に押しつぶさた「煎餅人生」を送っているのだ。すこし曲げ応力をかけると、すぐ割れてしまう薄ぺっらい人生だ。そんな根性では自己変革などはできない。どうせ後50年は生きられないのだ。限度を超えて生きてこそ、生きる価値がある。

 「人間は本質的に狂の部分を持っている。狂っているときが一番正常で健全だ」 ギリシャの哲学者セネカ

 

 人が狂っていない時とは、過去の常識という「亡霊」に取りつかれている時だ。その固定観念を打ち破らないと変革はない。狂わないとその固定観念は壊せない。狂ってしまい、後は野となれ山となれでよいではないか。狂って間違っているかどうかは、神仏のみぞ知る。世を変えた人は、当時は、皆から狂っていると言われた。当時は、変革者が命を賭けて戦った。そして命を落とした。今は命を賭けなくても、変革に挑戦はできる。幸せな時代である。

 五十にして天命を知り、六十にして耳に順い、

 七十にしてその心の欲する所の矩を超えず、の論語式では駄目なのだ。今は2000年前の時代ではないのだ。

 心に火をつけて、矩を超えよう。変革をしよう。何かが変わる。

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「矩」とは 

 「矩」とは矢+巨(音)からなり、音符の巨は、定規の意味。矢はまっすぐで正しい意味を表す。現代は、その定規(道徳、掟、きまり、法則)が変貌している。それに合わせて生き方を変えないと、時代に殺される。

 

2020-11-06 久志能幾研究所通信 1815  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年11月 3日 (火)

自分株式会社のR&D方針

 

 私は、約30年前に読んだ「3Mに伝わるR&D語録」に触発され、「自分株式会社」のR&D部門長として、下記の方針で人生を取り組んできた。良かったと思う。それで今の私がある。

 

1 多くの経験と失敗をしろ

   ただし再発防止をすべし。ノウハウ集を作るべし。

   何ごともやってみないと分からない。

   やってみてダメならやめればよい。

   とにかく、自分の眼で、自分の足で、実物を体験することだ。

   それをトヨタ生産方式では、現地現物という。

   私の信条はフットワークの軽さである。

2 多くのアイデアを出せ

   材料がなければ話にならぬ。だから多くの本を読む。

   その結果が4トンの蔵書である。

3 人の意見に反対するなら代案を出せ

   反対するなら、データでその非を証明する。

   私はそれを徹底している。

   野党みたいに何でも反対は愚者のやること。

   反対には理性を持ってデータで証明すること。

4 百舌は百生せよ

   過去の失敗事例を生かすべし。

   出来ると思いついたから、手を出したのだ。

   全くできないことは思いつかない。

   神様は何かを変えろと言っているだけだ。

   私のペンネームは「百舌鳥」

5 非力でカネも支援者もないなら、レッドオーシャンから逃げろ

   ブルーオーシャンで戦え(競争相手のない市場を目指せ)

6 少し手を出して、少しずつ前進せよ

   継続は力なり。

   3年偉人、9年達磨、30年菩薩、50年神様

 

3Mに伝わるR&D語録

 「制度」でなく「研究風土」が創造性を生む

◆失敗しないのは、前にすすんでいないことだ

◆船長は血出るほど舌を噛む(支援はするが、口は出さずにいる)

◆汝、アイデアを殺す勿れ

◆アイデアに反対するなら、材料を提出しろ

◆猫に九生あり(失敗したプロジェクトも誰かが自由な時間を使って継続)

◆先住民のいない市場を狙え

◆少し作って、少し売り、またもう少し作る

    日経ビジネス 1993年5月31号 より

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      馬場恵峰書

 2020-11-03 久志能幾研究所通信 1812  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年11月 2日 (月)

人生「勝ち組、負け組」の判定式

 

 人生ゴールのテープを自分の意志で切れなかったら、敗者である。

 マラソンでも自分の足でゴールを踏めなければ、勝者ではない。

 最期まで世の片隅で、世の為に真っ黒になって働く人は、勝者である。

 死ぬまで、使命を追い続け、前向きに倒れる人は、勝者である。

 失敗で倒れても敗者ではない。何度倒れても起き上がり、夢に向かって歩き始めれば、勝者である。人生マラソンでは、いくら時間がかかってもよいから、ゴールのテープを自分で切るのだ。

 

定年後

 定年後、笑顔が少なければ、敗者である。

 老いて施設で暮らす男が、笑顔もなく渋面で腕組みをして過ごしている。そんな男に回りの仲間は近寄らない。孤立している。介護士の知人がその男に「寂しくないのか」と聞いたら「寂しい」という。その男は自分の殻に閉じこもり、仲間の受け入れを拒否している。いくら現世で出世をしても、最後の暮らしで負け組に転落である。人と人の間で生きることが出来るものが人間である。笑顔は勝ち組のパスポートである。

 孤独でもよい。孤立でなく、自立していれば、勝ち組である。金があっても孤立は負け組である。

 ОB会に出て、昔のままの職位順列で媚びを売るのは、負け組だ。私は、以前に会社のОB会に出て、その風景に懲りてそれ以来、参加していない。時間の無駄である。残り少ない人生時間の無駄遣いは負け組の特徴だ。

 同窓会で、その話題が、庭いじり、孫、病気、奥さんの悪口だけで、将来の夢を語らねば敗者である。一緒に話していて、こちらの気が滅入る。

 

病気

 認知症になり、思考の混乱の中で死んでいくのは、敗者である。

 日本の65歳以上の人の15%は認知症である。75以上は25%、80以上は40%、90以上は68%が認知症である。認知症になるのは、認知症になる生活習慣を送ってきたのだ。因果応報である。原因のない病気はない。

 寝たきり、植物人間で息を引き取るのは、敗者である。

 後始末が何もできないのでは、敗者である。

 引退後、奥さんに支配され、電話代が勿体ない、お金が勿体ないと電話も外出も自由にならないのでは、敗者である。それは人間としての尊厳を無くした存在である。

 定年後の話題が、病気と奥さんの悪口だけでは、敗者である。

 最期まで、金欲、物欲、食欲、名誉欲、支配欲に支配され、自分を見失えば、敗者である。

 

居場所

 定年前、仕事一筋で、定年後やることがないとボケーと暮らすのは、敗者である。

 定年までに自宅が奥さんに占領され、引退後気が付いたら自宅に自分の居場所がないのでは、敗者である。それが原因で、知人で博士号、叙勲までされた人は認知症になってしまった。

 

 

残した金

 人は残した金ではなく、与えたモノで評価される。残した金は、あの世に持って逝けない。人に与えた人生を送った人は、勝ち組である。守銭奴は負け組である。

 隣国の大財閥の総帥のように君臨し、国一番の金持ちになっても、生前・死後で社会的な問題を起こし、問題が山積するような死に方では、勝者ではない。後継者の息子が刑務所に行くようでは、敗者である。

 己の死後、遺族が財産目当て裁判までして争うようでは、敗者である。

 市長の現役死でも、市民から惜しまれて亡くなるのは勝者である。

 いくら退職金を多く貰っても、市を没落させ、多くの人から恨まれて辞めれば敗者である。

 

 

自宅 

 自宅玄関が夜、暗いのは負け組の証し。夜、人が訪ねてきた時、玄関に電灯も付いておらず、蹴躓くような玄関では、人は寄り付かない。それが総てを表している。そんな家の主人が勝ち組であるはずがない。それは玄関にドクロをぶら下げるようなもの。

 玄関の表札が出ていないような家が、勝ち組であるはずがない。訪ねて行った人がうろうろする。

 玄関の表札の字が彫ってあれば、負け組。それは墓石の表札。

 

後始末

 自分の命は、自分で決めて後始末をする。それは敗者ではない。

 引退後、生きざまを自分で決めて生きれば、敗者ではない。

 私は癌の手術前に、死を覚悟して、墓を建て(5年前)、葬儀の段取り、遺産の処理、50年間の法事の段取りをして、支払いも済ませた。戒名も決め、墓誌に彫り、朱を入れた。想定外のおまけで、術後、第二の家を買った。

 戒名とは、来世で仏道を歩むための名前である。来世で院号のお寺で仏道に精進する。それを自分の意志で選択できたのは幸せである。多くの場合、葬儀の時、戒名を授かる。しかしそれは応急処置で、事前に引導を渡す導師と相談して決めるのが正規である。

 

生きている価値

 貴方がいなくては困ると惜しまれて亡くなるのは、勝者である。

 体は老いても、精神が若ければ、勝者として死ねる。

 生老病死は生あるものの宿命だが、早すぎて病で死ぬのは、敗者である。それは健康管理の失敗である。せめて、両親の歳までは生きたい。それが親孝行だ。

 死んでもいいから、健康管理である。幸せは健康の中にある。

 

自分の生きざま

 人は自然から生まれて、自然に生かされ、自然の中に消えていく。私は仙人として泰然として生きる。それが雅号「泰仙」の私の理想の生き方だ。残念なのは、私はまだこの世に未練があり、もう少し生臭く生きて、最期は煙となって勝ち組で死にたい。

 

火葬場で

 火葬場で、黒い煙が出れば、敗者である。黒い煙は、完全燃焼せずに死んだ証しだ。私は完全燃焼で煙が出ないようのするのが、目標である。

 もう一つの私の小さな目標は、火葬後に美しいのどぼとけを残したいこと。

 馬場恵峰師の三根子奥様を火葬後、火葬場の職員の方が、「こんな美しいのどぼとけを見たことがない。よほど人徳のある方のようだ」といわれた。その職員の方は奥様と面識はない。

 

 今からでも遅くない。勝者でなくてもよいから、せめて敗者として死なないように頑張ろう。

 おカネの問題ではない。生き方の問題である。

 死ぬまで現役で挑戦を続ければ、勝者である。

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 馬場恵峰書

 

2020-11-02  久志能幾研究所通信 1810  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月30日 (金)

離陸をしたら目的地まで着陸しない  磨墨知29

 

 私が過去に設計業務に従事した時、DR(デザインレビュー・設計審査)で、全員の合意の基、やり方を決めて製品をラインに乗せようとしたら、後から文句を言われても、設計変更をさせられることが多かった。その原因は、その部品が少量多品種生産で、そのDRが真剣でなかったためであった。

 要は、真剣でない設計審査であったので、離陸しても再度着陸しなければならなくなったのだ。

 ところが自動車の部品の開発では、状況が変わる。自動車の部品の種類は、約4000種類、約3万点の部品から構成される。その生産量も、一部品で年間数十万個である。その部品の一点にでも問題が起これば、人の命にも影響することもある。リコール問題ともなれば、会社が倒産する危険性も出てくる。だから自動車の部品設計のDRは真剣である。

 

設計とは命の営み

 だからDRの後に、文句を言うのはルール違反である。いまさら時間を巻き戻して設計変更をするのか? それは一度離陸した飛行機が再着陸をして装備をやり直す事と同じである。

 真のやり直し策は、DRのやり方を見直すことだ。その製品の設計を直す話ではない。それは対処療法である。

 

トラブルの真因

 トラブルの真の対策は、DRのやり方である。意見を仰ぐ師の選定の問題である。その経営判断をするトップ(師)が間違えればオシマイである。運命の女神は、雑音で右往左往する意志薄弱な者には微笑まない。己の人生経営の責任者は己である。100人いれば、100の意見がある。その中から、「人生設計の設計審査」に真の意見を言ってくれる師を探さねばならぬ。

 

人生の師

 人生のやり直しがないように、人生設計を慎重にしよう。そのDRをしよう。その指導をしてくれる真の師がいますか? 私も師だと思って仕えたら、その人は単なる水先案内人であって、痛い目に会ったことがある。

 だからこそ、3年かけて師を探せ、である。

 人生二度なし、良き師の指導が必要だ。

Img_43851s  馬場恵峰書

2020-10-30 久志能幾研究所通信 1807  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月28日 (水)

切腹の覚悟 生きる為に食うか、食う為に生きるか?

 

 自分が、生きるために食うか、食うために生きるか、何方を選択しているか自問しよう。腹を切る覚悟で考えよう。

 

Go To 淫豚

 先日、己は食うために、生きる豚になってしまった。友に誘われて、「Go To イート」で昼飯を食べに、大垣から隣の街まで足を伸ばした。当初、20分くらいで行けると思っていたが、実際は渋滞があり45分もかかってしまった。往復で1時間半の浪費である。時間価値を1分100円として、9,000円の人生負担である。たかが1600円のしゃぶしゃぶ食べ放題を味わう為、残り少ない人生時間をそんなに浪費しても良いものか、考えてしまった。

 しゃぶしゃぶの食べ放題は、牛ちゃんを必要以上に殺すこと。我々を霊長類として生を授けて頂いた仏様に申し訳ない気がする。利他少欲の教えに反することだ。

 食べるものが、美味しくなくてもよい、安くなくてもよい。たくさん食べられなくてよい。労働をして働いてお腹が空けば、何でも美味しい。私は残り少ない人生時間内で、無意味な殺生を止め、無駄な時間を使わないようにしたい。仏様は、その反省材料を提供してくれた。

 

行列は罪

 だから私は行列のできるお店には行かない。10分間、行列で待つとは、食事に1,000円も余分に払うことになる。行列とは、理に合わない異常事態なのだ。トヨタ生産方式では、生産の平準化が基本である。おカネの問題ではない。その時間分、人生でやるべきことが出来なくなるのだ。それで病気になるとは、残業をすることだ。

 

切腹

 食べるとは、生きて仕事をするために食べるのだ。それを食欲に身を委ねては、食べ放題で食べ過ぎるのは、罪である。それでは食べる意味が、「食べるために生きる」になってしまう。それは人として恥ずかしい。それは将来、罰として病気の元になる。近い未来に自分で自分の腹に、手術用メスを入れて切ることになる。切腹である。私は去年に経験すみである。二度と腹は切りたくない。

 

P10702501s  馬場恵峰書

2020-10-28 久志能幾研究所通信 1805  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月26日 (月)

夢を見て、実現させる智恵を出せ  磨墨知24

 

 叶えようとする今の思いが夢である。その夢を実現させようとする行動こそが、時間創出の智恵である。実現可能な夢だから見られる。全く実現不可能な夢なら、思いもつかない。

 夢には時間(命)が詰まっている。実現できないのは、金がないからではない。智恵と努力が足りない、情熱が足りないからだ。祈りが足りないからだ。

 

偉大な予言者

 夢を本気で見るなら、「自分教」を立ち上げ、信者を巻き込み、資金と協力を集めよう「悪いことをするのでなければ、金は何とかなるものだ」(トヨタ生産方式を作った大野耐一の言葉)。自分が予言者となって、それを実現してしまえ。おだ仏教教祖は偉大なり??

 「それはできない」と言ったら、大野耐一にド叱られる「お前は、やりもしないうちから、出来ないとは何事だ。お前は何時から占い師になったのだ!」と。

 

夢への「ルート5」

 歌を忘れたカナリアは小鳥ではない。大飯食い小動物である。夢を忘れた人は人間ではない。ルート5富士山麓オオム鳴く。2(ふ).2(じ)3(さん)6(ろく)0(おう)6(む)7(な)9(く)。夢を持ち富士山の頂上を目指して、割り切れない思いを断ちきり、「できる」とオウムのように繰り返そう。

 目的が邪悪過ぎて最悪であったが、学歴もない盲目の麻原彰晃が富士山麓にオウム真理教のサティアンを作ったこと自体、素晴らし夢の実現だ。目的さえ正しければ、夢の実現である。

 

夢の実現

 人は生きていれば夢を見る。夢を語れない人は、生き永らえているだけの屍だ。脳死である。認知症の人は、夢など語らない。夢を見れない人は、呆れて反対するだけだ。そんな人と会話をしていると、気が滅入る。

 夢の前にある障害はよじ登らねばならぬ。障害がない夢は夢ではない。単なる雑事である。自分の夢の実現で、人をモチベートできないのでは、自分が本気でないのだ。自分がモチベートされていないのだ。

 目の前の「血の海(レッドオーシャン)」も泳いで渡ろう。そこは知恵を出して、「青い海」に変えればよい。生きている限り、夢を繰り返し語ろう。夢が人生を創る。熱い思いが実現の為の時間を創る。

4k8a93701  馬場恵峰書

P10504112s 木だって美しい花を咲かせたい夢を見る

 藤城清治「花の夢」

 

2020-10-26 久志能幾研究所通信 1802  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月25日 (日)

物事を数値化しよう  磨墨知22

 

 時間を創るため、数値化しにくいものほど数値化をして目標を決めよう。そして年度別の相対比較で成長を見よう。目標達成の時間が短縮できる。

 例えば、数値化しにくいものでは、己の人格度、悟り度、心の豊かさ度、慈愛度、忍耐力の高さ、心の酸化度、等である。その答えは、自分が知っている。考えることが時間創造だ。それから目を背けるから、時間を無駄にして、人生を堕落させる。見たくないものを見なければ、自分は変わらない。見えないものを数字化して「視える化」しないと、改善はできない。

 

命の数値化

 自分が余命宣告され、もし金さえ出せば、後1年間、寿命が延びるなら、いくら金を出すから命の価値を計算する。

 医師に「金はいくらでも出すから助けてくれ」と言っても限度がある。その1年間の寿命延長の費用を5,000万円と仮定すると

  50,000,000÷(60分×16時間×365日)=142円/分

 つまり自分は、命に一分142円(一時間8,561円)の価値を認めていることになる。

 

見えないものの価値

 自分の人格を高めるために、どれだけの時間を投資したか、その時間量が「人格度」の数値化である。自分は今まで、そのために時間を投じて研修を受け、本を読み、師を探して歩いてきた。その時間という対価は、一生の間の持ち時間(467,200時間=80年×365日×16時間)中から差っ引かれる。その自己投資に時間を費やせば、その分、他へ使う時間が削られる。時間の使用方法は、ゼロサムの計算である。

 だから時間は命なのだ。息を引き取るまで人間は時間と闘わねば、犬畜生に堕ちてしまう。諦めたら負けなのだ。時間という敵は、待ったをしてくれない。残された時間は少ないのだ。酒を飲んだり、魚釣りをしている暇はないのだ。

 

 人間の時間価値は、

  何に時間を投じて、

  何に金と労力を投じて、

  誰に会って、

  何を生み出したかで、その価値が決まる。

039a34211s  馬場恵峰書

2020-10-25

久志能幾研究所通信 1800 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月24日 (土)

認知症、癌、心筋梗塞、白内障の原因は、血管内の錆

 

 認知症、癌、心筋梗塞、脳梗塞、白内障、EDの老化が原因で発生する病気は、血管内が錆びて(老化)細く、柔軟性を失い、栄養素が各細胞に回らなくなくなったのが真因である推定される。要は血管が錆びで詰まって、末端の細胞に栄養が行かなくなり、細胞が失調状態になるのだ。

 それで脳細胞が死んで、認知症になる。癌も栄養素を運ぶ血管が老化して、末端まで免疫酵素が入った血液が流れず、癌が繁殖すると推定される。同じように、目の水晶体に栄養素が回らず、白濁化して白内障になる。

 人は還暦までは体力があり、免疫力が高いから癌はおとなしくしている。しかし、還暦を過ぎ、加齢とともに免疫力が低下して癌が急増する。

 

私の病状

 私は還暦後、白内障、癌になり、その前に心筋梗塞寸前、記憶力低下で認知症寸前まで行って病気のデパートになってしまった。体の異常に気が付いて、対処療法ではなく、真因を探して生活習慣、食生活を改善して対処した。それをしていなければ、今頃、鬼門である。くわばらくわばら!

 末尾に掲載したAGE(終末糖化産物)を含む食品を、私は過去に多く食べた。それは私の大好物であった。それが原因で病気にデパートになったようだ。因果応報で、何事にも原因がある。その真因を探して対策を打つべし。

 

血管の錆

 血管内の錆とは、AGE(終末糖化産物)という老化物質で、これが血管内に溜まると、老化を速め、病気を促進させる。

 AGEはタンパク質と糖と熱の3つの要素で作られる。タンパク質の熱が加わると、その回りのコブのような糖が多数くっつく。これが「糖化」である。高濃度の糖に長時間さらされるとAGE(終末糖化産物)という老化物質に変化する。

 AGE(終末糖化産物)を含む食品には特徴がある。それは高温で加熱処理をされた食品である。ホットケーキやステーキのこんがりした焼け目には、多量のAGEが含まれている。

 AGEは料理方法が1000度を超えると一気に増加する。それに対して、蒸す、茹でる、煮る等の料理方法では、水の沸騰点の100度を超えない。そのため、AGEの発生を防ぐことが出来る。

 その点で、電子レンジは最悪である。特に業務用の高出力の電子レンジは厳禁である。コンビニでお弁当を温めるとは、AGEが増え、老化に加速度が加わる。

 食品内に水分があれば、糖とタンパク質の間に水分が入って二つはくっつきにくくなる。その点で、天婦羅は食品内の水分を飛ばしてしまうので、天婦羅やかつ丼はAGEが多量に発生する。それで老化が進む。

 

 徳川家康は、珍しい献上品の天ぷらを食べて病の床についた歴史的事実がある。それが原因で病気になったわけではなく、死因は胃癌だとの説が有力だが、なにか象徴的な出来事である。

 私は天婦羅等の揚げ物は食べない。電子レンジもフライパンも家に置いてない。

 

食品別「AGE」の量   単位 exAGE

 カルボナーラ        27,033

 サーロインステーキ 26,843

 ミックスピザ         21,783

 カツカレー            17,337

 トンカツ     13,308  

 天婦羅盛り合わせ  12,619

 春巻き(2本)      15,650

 えびのチリソース  14,388

 うな重                14,193

 カツ重                12,078

 ハンバーグ          11,170

 たこ焼き(6個)    9,418

 ぶりの照り焼き      7,412

 揚げ出し豆腐         6,063

 焼きそば     3,628

 海鮮丼       350

 かけそば                 106

 かけうどん                71

 ごはん        16

 「食べると、どんどん老化が進む食べ物60」『週刊現代 2019.3.2』を編集・加筆

 

高温調理のリスク

 南カリフォルニア大学の研究グループの研究によると、フライパンや直火など高温でウェルダンに焼き上げた肉の摂取は、前立腺癌リスクを上昇させるらしい。

 対象者1096人、早期前立腺癌患者717人、進行前立腺癌患者1140人の3グループで比較した結果、豚肉や牛肉など赤身肉を週に1.5回以上、フライパンでこんがり焼いて食べる男性は進行前立腺癌のリスクが30%も上昇した。また、直火焼きなど高温調理の赤身肉を週2.5回以上食べると、リスクが40%まで上昇するという。

 高温調理では、タンパク質から発生する「HCAs」、また脂身のコゲ部分や調理の煙に含まれる「PAHs」という強力な発癌物質が関係しているようだという。

 日本人の前立腺癌患率が米国の10分の1以下なのは、食生活の差にあるようだ。

井手ゆきえ著「調理方法でリスクが変わる」 『週刊ダイヤモンド 2012/09/29』

 

心の錆

 最近の日本で、凄惨な事件が頻発するのは、心への経路が錆びて心の栄養が行かないからだ。スマホで代表されるIT化で、人と人との交流が減っている。無機質な栄養素で心が満たされれば、人間は荒んでくる。

 一時的な怒りで、心を焼き、身を焦がし、怒り、戦うから、心に老廃物が溜まる。エネルギー一定の法則で、瞬時に怒れば、その一時的にエネルギーは膨大となり、心に火傷を負わせる。怒るなら静かに怒りを持続させ、10年後に復讐しよう。臥薪嘗胆こそ、長生きの秘訣。私は恨みを執念深く、静かに煮つめる(?)のが好きだ。

 人情と志」は一生をかけて、じっくりと温めるものだ。急速加熱では、急速に冷めてしまう。

 

Img_64141s   馬場恵峰書

2020-10-24 久志能幾研究所通信 1798  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。