狂い方の方程式
人は何故間違えるのか?
人は常識に囚われるから、良識を間違える。
良識で
常識で
正識で
↓
現状を「心」に「刃」を突き付けて認識する。そうすれば間違えない。
「認」とは、もともと「忍」から生まれた漢字である。
過去のしがらみ
自分が何のために生れたか、何のためにそれをするかを認識するのが、教養である。頭の良し悪しは関係ない。逆に頭のいい人ほど、過去に得た知識に囚われて、判断を誤まる。
頭のいい人が、過去に戦争で大量殺人の罪を犯している。エリートが日本経済政策を誤った道に進めた。エリートがオウム真理教に走った。エリートが行政を間違えて、都市を衰退させた。エリートは頭がいいと自惚れているから、人の意見は聞かない。みんなエリートと呼ばれた頭脳明晰(記憶力が良いだけ。頭が固い)な人ばかりである。だから日本の失われた30年が生まれた。
大垣市にも失われた20年が生まれた。市長の小川敏が、人の意見も聞かず、頭が固いのが原因である。
学びとは
大学に行かせるのは親のメンツだけである。何のために学ぶかを「認識」しないから、人生を誤まる。学ぶとは他人の振り見て、己を見直すことだ。知識偏重に陥ると、他人から学ばなくなる。だって、自分が一番偉いと思ってしまうから。特に東大出はそうである。
創造とは
過去の知識を現代の現象に結び付けて、新しい価値観を生み出すのが創造の学問である。創造とは、過去の知識を分解して再結合するのが、創造である。発明は全く新しいことを生み出すこと。それは天才の仕事である。
創造は凡人にもできる仕事である。アップルのiPodは過去の技術を再構築しただけで作られている。iPodに発明に相当する技術はない。その創造が、今の日本のエリートと呼ばれる知識偏重人間にはできない。だから日本は停滞している。
記憶の限界
「学びとは記憶とすることだけ」とするから、人生を誤まる。それは過去の世界である。過去の知識の記憶は、学びの単なる導入部である。その知識がいつまでも、正しいわけではない。
現代は、50年前の知識の記憶力の良し悪しだけの試験で評価された人間が、日本経済の舵を取っているから、日本経済は停滞している。
自分の価値観から見て、他人があそこまでやっているなら、自分はそれ以上に、また別の観点で、やってみようと取り組むのが挑戦である。そこで常識に囚われて引き返すのが、エリートと呼ばれる知識偏重人間である。それでは、現状を打破できない。改革者は限度を超える。限度を超えなかった改革など、過去にない。
変わろう
現状を常識で認識するから、自分は変われない。その常識は過去のものとして、正識しよう。常識を超えているか、間違っているかは、やってみないと分からない。それは後世の人が判断してくれる。現代で評価されようとは、考え方が狭い。
人の振り見て、わが身を直すな。狂いたまえ。
変革者は、人の振り見て、わが身を直さなかった。
新しい世界に飛び出す
勉強とは、心を豊かにする事で、立身出世の為ではない。学問とは過去と他人の過ちを、現代にフィードバックして、新しい価値を生むことだ。過去の知識とは失敗の辞典である。昔の知識のまま事業を進めても、変革は起こせない。
青年よ、狂いたまえ。心に火をつけ、過去の常識を捨てないと、新型コロナ後の世界を生き延びれない。新型コロナ前の常識は壊れてしまった。
煎餅人生
私は狂っていると呼ばれたい。そう呼ばれないのでは、常識の壁に押しつぶさた「煎餅人生」を送っているのだ。すこし曲げ応力をかけると、すぐ割れてしまう薄ぺっらい人生だ。そんな根性では自己変革などはできない。どうせ後50年は生きられないのだ。限度を超えて生きてこそ、生きる価値がある。
「人間は本質的に狂の部分を持っている。狂っているときが一番正常で健全だ」 ギリシャの哲学者セネカ
人が狂っていない時とは、過去の常識という「亡霊」に取りつかれている時だ。その固定観念を打ち破らないと変革はない。狂わないとその固定観念は壊せない。狂ってしまい、後は野となれ山となれでよいではないか。狂って間違っているかどうかは、神仏のみぞ知る。世を変えた人は、当時は、皆から狂っていると言われた。当時は、変革者が命を賭けて戦った。そして命を落とした。今は命を賭けなくても、変革に挑戦はできる。幸せな時代である。
五十にして天命を知り、六十にして耳に順い、
七十にしてその心の欲する所の矩を超えず、の論語式では駄目なのだ。今は2000年前の時代ではないのだ。
心に火をつけて、矩を超えよう。変革をしよう。何かが変わる。
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「矩」とは
「矩」とは矢+巨(音)からなり、音符の巨は、定規の意味。矢はまっすぐで正しい意味を表す。現代は、その定規(道徳、掟、きまり、法則)が変貌している。それに合わせて生き方を変えないと、時代に殺される。
2020-11-06 久志能幾研究所通信 1815 小田泰仙
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